2023年は8月も後半になろうと言うのに、真夏のような気温が連日続いています。先日のブログで紹介したように、今後は電気やガスについての補助金が削減される予定になっているということで、このまま連日の暑い日が続けば、ご家庭の電気料金は、昨年と比べてもかなりかかるような状況も予想されます。
今回は、そうした直近の話ではなく、真逆の季節になった場合、どうなってしまうのか? ということについて考えてみたいのです。現在、ニュースを見ていると福島原発の処理水を海に放出する事についての是非について主に報道されています。この話は結構大きな問題で、政府は科学的には処理水を海に放出しても問題はない事を強調していますが、人間の考え方というのは簡単に科学で割り切れないところもあり、最悪の場合、福島県沖で創業する漁業者の方がとった魚が売れなくなった場合、そちらへの金銭的な補助を継続的に(科学的な説明が周辺に理解されるまで?)行なうということになると、国の政策としてなかなか今までのように電気がガス、さらにはガソリンに対する補助金を継続することができるかということも不透明になります。
となると、企業だけでなく家庭内のエネルギー出費についてさらに状況が悪くなることが予想されます。一年のうちで一番電気代がかかるのは、状況により違いはあると思いますが自宅の場合は真夏のエアコン連続稼働をさせる時期ではあるのですが、冬には冬でべらぼうな暖房費がかかる地域については、今からその対応について考えておかないと大変になるのではないでしょうか。
私の場合、昨年はまだそこまで灯油は高くなかったので、暖房器具は石油ストーブにして電気代を浮かせていましたが、これだけガソリン代が高くなっているので、今年の冬はさすがに昨年のように石油ストーブを使えるのかどうか、状況は不透明です。それでも私のいる静岡では冬でも晴れる日が多いので、昼間は部屋を締め切っておけば何とか過ごせますが、そもそも毎年大量の灯油を使って常に家の中を温めているような地域では、もろに灯油値上がりの影響を受けることになります。
灯油の代わりにエアコンによる暖房を使っている場合でも、今後の見込みでは電気代も上がっていくだろうと思うので、またテレビは「暖房器具を使わないで冬を乗り切る工夫」なる特集を組んでそうした情報があふれるようになっていく未来がすでに今から見えています。
真夏の熱中症は確かに人間の生命に関わるところではありますが、冬は着込めば大丈夫と単純に言えない事も確かです。毎年年末からお正月にかけては路上生活者のための炊き出しをするケースが垣間見られますが、真夏ならお酒を飲んで路上で寝てしまっても、大雨とかで体が冷えなければ何とか大丈夫そうですが、冬はそうはいきません。当り前にエネルギーが使えなくなる生活というのは、かなりシビアでそれが今より大きな問題になっていくのは、実は真夏より冬なのではないか? という気が今しています。
私自身の中では、かなり寒い時期に電気が使えない状態で車中泊をした経験もあるので、室内でエネルギーを抑えながら暖かく過ごすためのノウハウは多少心得ているつもりですが、まさかそうしたノウハウを車中ではなく普通の生活の中で使うことになりそうな気もします。願わくば、私のこの予想が外れ、今年の冬には昨年よりもエネルギーに関する出費が下がるようになってくれないだろうかと思いますね。