ポータブルバッテリーを家庭での節電用として使う場合には考え方の転換が必要

現在の自宅はBSアンテナを設置している窓から主に日が入るのですが、一方にしか窓がないため、ずっと直射日光が入る感じではありません。真夏の時期はそれによって部屋の温度が上がらず、なおかつ洗濯物も乾くという事で悪い点は無いのですが、本格的にソーラーパネルを使ってポータブル電源の充電をやろうと思うと、少々難しい感じになります。

設置する窓の大きさにもよりますが、能力が高いからといって大型のソーラーパネルを設置することが難しく、設置したとしても太陽の動きに応じて向きを変えられないとなると、ソーラーパネルについては大は小を兼ねるとは必ずしも言えないだろうと思います。私の場合、折りたたみ式の二つのソーラーパネルを持っているのですが、100W出力で4枚のパネルのあるものは、大きく重いことだけでなく、ベランダに設置してもうまく全てのパネルに日が当たらないことから、自宅で使うというよりも、キャンプなどで広い敷地に設置して、時間の経過とともにその向きを変えられるのであれば使えるという感じしかしません。

で、現在持っているポータブル電源の充電用に使っているのは、100Wと比べるとコンパクトでパネルの枚数も3枚で取り回しのしやすい60Wのものを使っています。こちらだと表面積が小さい分、全てのパネルに日が当たるポジションを自宅の狭いベランダでも確保しやすく、うまく当たれば、発電効率の悪い真夏の今の時期でも30W以上の発電もするので(100Wのパネルだと同じ条件でも置く場所の関係からそれ以下の出力しか自宅では発電しないのです)、今のところ晴天の日を選んで日が差してくるタイミングから設置ができれば、量は少ないですがそれなりの発電量が期待できます。

ただ、最大60Wのパネルを使うということなので、最近の1000W以上のポータブル電源を充電するには1日では無理で、満充電までにはかなりの日数が掛かってしまうでしょう。それでも私の住む静岡は冬でも晴天の日が多いので、こまめにパネルを出し入れして充電しても良いのですが、かなり気の長い話にもなってしまうので、あえてソーラー充電を中心に考える場合は、私の場合はそれほど大容量のポータブル電源は必要ないのでは? と思ってしまいます。

もちろん、大出力をカバーするものでないと停電時の冷蔵庫とか、普段使っている家電を使い続けることはできません。現在のポータブル電源は今までのリチウムイオン電池のおよそ500回くらいという充電回数よりはるかに多く充放電ができるリン酸鉄リチウムバッテリーのポータブルバッテリーが主流で、その場合は約3000回くらいは充電可能と言われています。そうなると、晴天の日に充電を常にするような使い方であっても余裕で10年以上電池が使える(他の故障が起こる可能性も当然ありますが)事になるので、災害時だけでなく日常的な電気代を安くするために使うのも有りかな? と最近思い始めてきました。

ただ、おすすめのポータブル電源ということでネットで紹介されているものは、やはり大容量のものが多く、数も多いので購入前に購入候補を選ぶだけでも大変です。新しいポータブルバッテリーの中には単なる充電だけではなく、急な停電時にポータブル電源からの供給に切り替わる無停電電源装置の機能が付いているものもあったりするので、改めて技術の進歩というものも感じます。今のところは現在使っている300Wクラスのリン酸鉄リチウムバッテリーの導入を考えながら、色々なサイトなどでどのポータブル電源が自分の使い方に合うのかを探していこうと思います。

そうなると当然、300W前後のポータブル電源では夏のエアコンを動かすような事は無理なので、DCモーターの扇風機を停電時に動かしたり、冬には比較的消費電力の少ない電気毛布を使うための電気を供給するとか、使い方の工夫が必要です。それでも、毎日充電をしてそれなりに使えるのなら、電気代の節約にもなるのではないでしょうか。

このブログでは、ポータブルバッテリーでもないモバイルバッテリーやエネループを使って車中泊の旅を乗り切る方法について考えてきた経緯もあります。今後は単に車中泊旅行や災害時にポータブルバッテリーを使うということだけではなく、長く使える小型のポータブル電源をうまく使い、さらにはポータブルバッテリーを使って充電したモバイルバッテリーやエネループを使うパターンや、そもそも電気を使わないで家庭の電気代を節約するような形の生活パターンについても、色々と考えていきたいと思っています。

カテゴリー: 車中泊のための道具考 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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