月別アーカイブ: 2022年1月

軽自動車の「白ナンバー」はしばらく混乱を生むか? なぜ白ナンバーにしたのか

かつてのラグビーワールドカップや東京オリンピックが日本で開催される事に合わせ、なぜか日本の軽自動車用に記念ナンバーの交付が行なわれました(現在は終了しています)。レインボー柄などあったように思いますが、画期的だと思ったのが、普通黄色地に黒文字(普通車)、黒地に黄色文字(営業車)というように、ナンバープレートの色を見ればその車が普通車なのか軽自動車かがわかったのですか、ここまでかなりの数交付されたであろう白ナンバーの軽自動車は、かつての軽ナンバーのようにサイズの違いもなく、ぱっと見ても知識のない人にとっては、実は軽自動車であっても普通車と見なされてしまうことは今後ともあると思います。

政府が一時的にせよこうしたナンバーを交付したのは、以前はあった高速道路での速度制限の違い(軽自動車はかつて最高時速が80km/hだったのですが、現在は普通車と同じ100km/hで変わりません)が撤廃され、高速道路や多くの有料道路でETCによる料金徴収が当り前になったことから、目視で普通車と軽自動車とを意識して区別する必要性が一部なくなったことがその理由だと言われていますが、まだ今の日本では普通車と軽自動車を区別する場所があります。

それは、ETCの導入されていない有料道路で、なおかつ無人ではなく有人の料金所において、軽自動車と担当者が認識しないと、軽自動車のユーザーは知らずに普通車用の料金を払わされてしまう可能性があるということになります。すでに白ナンバーの軽自動車を所有しているユーザーは、細かいことかも知れませんが、有人の料金所では自分の車は軽自動車で、ちゃんと軽自動車用の料金を適用されているかどうかの確認が今後も必要になってくるでしょう。

また、日本の時間貸し駐車場はそれほど広いスペースが確保できない所があるので、軽自動車専用の駐車場や、普通車と軽自動車用のスペースが混在しているような駐車場も結構あります。私の場合は普通車と言っても小型車なので、サイズが大きくなった現代の軽自動車と同じくらいの大きさで、空いていたらつい軽自動車用のスペースに停めたいという衝動に駆られるのですが、さすがにそれを見とがめられて文句を言われるのも嫌なので、停車スペースの指示にはきちんと従っています。しかし、白ナンバーの軽自動車のユーザーは、車が軽自動車なので問題なく停められると思って軽自動車用の駐車スペースに停めたところ、その車を普通車と勘違いした人から咎められるような「被害」を受ける可能性も出てくるのではないでしょうか。

こうした事は、白ナンバー付きの軽自動車ユーザーに全く責任はなく、まさに制度的に軽自動車に普通車と誤解される白ナンバーを交付してしまったことによって起こる事だと思うので、こうしたトラブルを避けたいと思っている方は、軽自動車だけれど、誤解を受けるような場所に停めるのを躊躇することも出てくるのではないかと思います。

今後、多くのイベント(大阪の万博ではどうなるか?)が開催されるたびに白ナンバーを交付するならまだいいものの、今後軽自動車に白ナンバーを交付しないということになると、かつて政府が軽自動車に白ナンバーを交付したいきさつを知っている人が年を経るごとに少なくなり、誤解を受ける場面も増えてくるのではないかと思います。

今後、中古車で白ナンバー付きの軽自動車を見ることもあるかも知れませんが、購入する前に、軽自動車に見られない事の功罪についても十分に考えた上で白ナンバーのまま購入するかどうかの判断を考えた方がいいような気がします。ちなみに、購入時やその後に白ナンバーから黄色ナンバーに戻すこともできますが、その場合は番号が変わってしまいます。白ナンバーの番号が気に入っている場合には希望番号を申請するという手もありますが、いざ軽自動車を購入ということになったらナンバーに関する意志表示を早めにしておくのがおすすめでしょう。


時々刻々と変化する情報に追い付くためにはやはり「紙」よりも「電子データ」よりも「SNS」か

ここのところ、今まで私たちがあって当然だと思っていた常識が必ずしも絶対ではないのではないかと思うことが増えてきました。それは、今後起こるであろう電車やバスのダイヤの変更についても当てはまるのではないでしょうか。

後から考えると全くの取り越し苦労かも知れませんが、新型コロナのオミクロン株に感染した場合、感染した本人だけでなく濃厚接触者についても仕事や学校を休み自宅待機になってしまうようだと、職種によっては社会的な影響が出てくる恐れがあり、その業種の一つが鉄道・バス会社だと言えるのではないでしょうか。

大きな会社の場合は、現在は運転手を引退していても、免許を持ち電車やバスを運転できる人材を再配置して運行に影響を与えることを防ごうとしているようですが、そこまでの人材を持っていないところや、大きいところでも今以上に感染が広がってしまうと、通常のダイヤを大きな天災ではない理由で変えざるを得なくなってしまう可能性があります。全くこんな事は、私自身予想すらすることはできませんでした。

もしさらに市中感染が増え、ダイヤが事前の予告なく変わってしまうとしたら、私たちはどうしてその日に走っている電車やバスのダイヤはどうやって確認すれば良いのかということになります。こうなると一ヶ月ごとに出版されている紙の時刻表は翌月にならないとアップデートできないので、もし電車やバスが本数を減らして運転することになった場合、正確なダイヤを確認することは困難になります。

そうなると、やはりその都度アップデートを反映させることのできるスマホアプリの乗り換え案内や電子時刻表の方が正確なダイヤを表示することができるかも知れませんが、状況は日々というよりも一日の中の時間ごとに変わるというケースも出てくるかも知れません。結局は駅のアナウンスや掲示板に示される最新の情報をゲットしないと最新の運行情報は得られないのではないかという気もしてしまうのです。

ただ、インターネットの世界というのは相互扶助で情報を共有することができる世界でもあります。多くの人々が投稿するSNSを検索して、利用している駅やバス停にある最新のダイヤが書かれた場所の写真を撮って投稿している発言を見付けることができれば、家から出る前に現地がどんな状況になっているかということを把握するには有利になります。

乗り換えアプリの中には、利用ユーザーが投稿した列車の運行情報を口コミ情報として閲覧する機能が付いたものもあります。刻一刻と変わる可能性のある事については、公式アプリよりもSNSにアップされた多くの投稿の中から自分にとって有用な情報を探す方が良い結果が出る場合があります。今後の事を考えると、いかに多くのつぶやきの中から自分にとって大切な情報を切り出していくか、全体をどのようなキーワードで検索するのがいいのかということも考えていくべきではないかと思います。

他の公共サービス(役所や郵便など)についての情報は、さすがに電車やバスのように一日の中で何回も変わる可能性は少ないと思いますので、公式ホームページだけでなく公式のSNSをチェックしてリストを作り、ライフライン情報をまとめて見られるようにしておくことも大事ではないかなという感じがします。特に交通ダイヤの乱れが全国ニュースとして報じられない地方在住者にとっては、地域エリアの放送局よりもネットユーザーからの情報提供が大切な部分もありますので、今からそういった最悪のケースを考えながら掌の中で得られる情報を使いこなすことを考えていきたいと思っています。


銀行への硬貨入金に手数料が取られるようになると自販機やお賽銭はどうなる?

ゆうちょ銀行が新たに硬貨入金についての手数料を取ることを発表しましたが、日常的にはあまり硬貨で入金することはないと思って、大した事ではないと思っている方もいると思います。私自身も今まではそう思っていました。
今回話題になっているゆうちょ銀行の窓口で硬貨を預け入れる場合ですが、以下のように変更になっています。

・1枚~50枚 無料
・51枚~100枚 550円
・101枚~500枚 825円
・501枚~1000枚 1100円
・それ以降500枚ごとに550円が加算

手数料を取られないためには、現在一円から500円の硬貨を貯金でためていたり、消費税の支払いによるお釣りを溜め込んでいる場合は、一回50枚までを延々と窓口に持って行くか、上記手数料を払ってでも一気に入金してしまうか、とりあえずそのままにしておくかの三択になるのではないかと思います。
ちなみに、硬貨の入金ができるタイプのATMでは一枚から硬貨入金の手数料がかかります。その内容は以下のようになっています。

・1枚~25枚 110円
・26枚~50枚 220円
・51枚~100枚までは330円

51枚から100枚までの入金なら窓口より安いですが、持って行く硬貨の額によっては、入金額より手数料の方が多くなってしまう可能性もあるので、注意が必要です。こうなってくると、以前よくあった100円や500円をコツコツ貯める貯金という行動自体が非効率的になるだけでなく、手広く商売をやるようなところでも、駄菓子屋さんは元々上がらない利益を根こそぎ手数料で持っていかれてしまいますし、リースでなく自分で買って自販機を持っている人は、硬貨を入れて購入する自動販売機の撤去を検討する人たちも出てくるのではないでしょうか。特に自販機の大幅な撤去といいうことになると、今まで当り前のように利用していた人からすると、当り前の生活パターンが変わってきてしまいます。

特にこの夏にかけて、ぎりぎり黒字をキープしているような自販機設置者の方々は、早めに自販機自体を撤去した方が良いのではないかと個人的には思えます。電子マネー対応の自販機も出てきていますが、交換にはコストがかかりますし、何より100円以下の激安価格で売られていた自販機は根こそぎアウトになり国内では壊滅するような気がします。

他にも、一年間小銭をためて寄付するようなことをしてきた人も、募金をする側でも硬貨での募金にコストが新たにかかるようだと、街頭募金などこうした運動自体も下火になっていくでしょうし、直接電子マネーやクレジットカードから振り込んだりする方向へ行くのでしょうか。また、全国の寺社や神社のお賽銭は今のままの賽銭箱からの収集は続けられるのかなど、意外と社会に対しての影響は大きいのではないかという気がします。

こうなると、銀行は両替だけでなく入金にも手数料を取るとはケシカランと言う方もいるかも知れませんが、これだけ長くゼロ金利政策が続く中ですと、どうやって銀行の利益を確保し、行員の生活を賄うのかという問題も出てきます。今までは他の事業である程度利益を上げることで、サービスできた部分もあったのかも知れませんが、本当に今の世の中はどこにも余裕のない社会になってきたものだと思いますね。

今後は、もしかしたら神社にお賽銭用のQRコードが用意され、お守りや御朱印をもらうのも電子マネーでの決済になっていくような感じになるのかも知れません。駄菓子屋さんに小さな子どもたちがスマホを持って現れ、決済は電子取引になるような未来ももはや目の前という感じがするのですが、さすがに一気に変わりすぎという感じもしないではありません。

ただ、こうした流れを受ける形で、さっさと手元の硬貨を処分するような人は増えるかも知れませんが、ただそれが本当に正解なのかという事も考えられます。多くの硬貨が回収され、実質的には使えなくなってくると、残った硬貨には古銭としての価値というものが発生することになるでしょう。消費税が10%になったことで、発行自体が少なくなった最近の小額硬貨自体に付加価値が今後付いてオークションなどで高価な値が付く? なんてことも起こるかも知れません(その場合はきちんとした情報収集および、傷や汚れのないものを揃える必要もあるでしょうが)。

というわけで、しっかりと今の状況を認識した上で、溜め込んだ大量の硬貨を持っている方は、保存するものを除いたものについては、こまめに買い物の際に使っていくことをおすすめします。しかし、新型コロナの感染爆発でただでさえ存続が難しい中小のスーパーは、硬貨での売り上げが増えるほど入金コストがかかるので、かなりのダブルパンチですね。そうした業者や募金を行なう人たちについてはきちんと行政による救済措置も考えてあげた方が良いのではないでしょうか。


ネット上での発言や考えた事を実行する前には一呼吸置いて客観的に見る癖を付けよう

古くは「共通一次」の時代から1月の中旬に全国である大学入試試験について、テレビでは東京大学にカメラを出して毎年の受験生の様子をレポートします。2022年になって、まさかそんなニュースの一コマの試験会場入口で事件が起こるとは考えられませんでした。

今回、試験を受けに来た受験生と、受験には関係ないのでおそらく無関係な高齢の男性を切りつけて大怪我(高齢の男性はかなりの重症)させたのは、同じ試験を受けに来た受験生ではなく、普通に行けば来年の今ごろ試験を受ける立場の学生でした。

ニュースによると、その学生は東大の現場に来る前にも地下鉄の車内や改札口付近でボヤ騒ぎを起こしたらしく、警察に保護される前には「僕は来年、東大を受験するんだ」と叫んでいたとのこと。

とにかく、色々な話が出てくるので何が本当なのかわからない部分もあるのですが、もしこの学生が来年受験をする気があるのだとしたら、普通は事件など起こさず別のところで自分の中の溜まりに溜まった鬱積した気持ちを晴らすような判断をすべきだろうと誰もが思うでしょう。一部のメディアでは、高校での成績はトップクラスだった(当然進学校だろうと思うので東大医学部でもこの一年の頑張りによっては合格も可能?)という情報もあるので、少なくとも今回の事件を起こしたことで、東大の方ではいくらトップの成績を試験結果で残しても、医療現場に自分の置かれた立場もわからずに無差別な殺傷事件を起こすような人材を通すことはないでしょう。つまり、今回の事件というのは、その学生にとって自ら自分の進路を絶ってしまうくらいの大きな行動だったわけです。

こうしたことは、改めて冷静に考えれば徐々に本人にもわかってくると思いますが、冷たいようですがやはり自業自得と言うしかなく、学校の勉強にかまけるだけでなく、自分が生きていく中で何をすることが大事なのかという事について真摯に考える機会を設けなかったことが悔やまれます。

こうした事は、物の大小ありますが、どんな人にとっても起こり得ることでもあります。今はそれほど話題になっていませんが、ツイッターやインスタグラムなどにその場の勢いでついアップロードした写真や動画がきっかけとなって、普通であれば問題なく過ごせたであろうところが、進学や就職に障害となるような自分の汚点を残してしまうような事は(例えば数々のバイトテロの書き込みなど)、やはりその場の気分で世界に公開しては自らの可能性をその一瞬のために無くしてしまうのです。

過去には、それまで苦労して進学して就職した道を棒に振った人が続出しましたが、今回の東大での事件は、程度の差こそあれ、自分だけで身勝手に考えたことを顧みずに行動につなげたことにより、人生に大きな汚点を残す行動に他なりません。今回は他人に危害を加えているので、その責任についても問われますし、もしかしたら今後模倣犯も出てくる可能性もありますが、できればこうした事件を教訓としてもらいたいと切に思いますね。

今回の学生についても最後は自分で自分の行動に責任を取ることができず、結果大々的にテレビやネットで晒し者にされ、当然責任も負わなければならなくなっています。今回の事件はそこまでの覚悟を持って起こした事件とも思えないので、面白半分に真似をしたとしても、後で後悔するだけという事になってしまうと思います。

これはインターネット以前のパソコン通信の頃から言われていたことですが、思い付いてネットに出したり行動に移したりする前に、少し間を起き、客観的な目で見てから本当に実行するか決めるようにすれば、ここまで最悪な結末を迎えるということは考えにくいのではないかと思います。お子さんがいる方なら、こうしたニュースを単に批判するのではなく、こうした事件を起こしたら、その後の人生がどうなってしまうのか? というところまでお子さんに考えさせてみるというのもいいかも知れません。私自身もブログを書いている関係上、筆が滑って問題発言を出す可能性は常にあるので、こうした事件のたびに自分の事についても色々と考えるようにしています。みなさんもご一緒に考えてみてはいかがでしょうか。


緊急警報放送が就寝時に発信された場合に正常に私たちに伝わるか?

昨日の夜中、いきなりスマホのアラームが鳴りました。地震に関する情報で鳴ることが多いアラームなのですが、今回はちょっと違っていたというのは多くの方々が感じたことだろうと思います。

一昨日、トンガの海底火山が噴火したものの(トンガおよび一部の国では改定ケーブルが切断されたことで通信が遮断されるなどまだ被害の内容も確認できない深刻な状況であるとのことです)、当初気象庁は日本に影響する津波の心配はないと発表していました。しかし、その後の潮位の変化や周辺の国での状況を見て、まさに突然の津波に関する情報(一部の地域が津波警報で日本の太平洋岸の地域のほとんどが津波注意報が発令)が出るとは思わなかったため、全く地震が起こったような状況でない中で鳴ったアラームは、私の今いる場所でないところでものすごい地震が起こったのではないかと一瞬思いました。

ちなみに、自宅では緊急警報放送を受信できるラジオをセットしていて、定期的に試験放送を勝手に受信してくれるので、市が出す広報と同じ内容を寝ていても知らせてくれるようになっています。そこで、とにかく津波注意報が自分のいる地域で出ている事を知ったのですが、音声だけでは何がどうなって津波がやってくるのか具体的にイメージしにくいところがあります。

実は、自宅にあるテレビにも緊急警報放送受信設定というものがあり、一応ONにしているのですが、実際にテレビを消している状況で緊急警報放送が入ってきた体験が無く、本当にこの機能が使えるようになっているのか半信半疑だったのですが、今回リモコンを探してテレビを付ける前に、きちんと緊急警報放送受信設定が働き、見事にNHKのニュースが見られるようになりました。

今回は、直接被害を受ける心配のない状況で、緊急警報放送を問題なくラジオとテレビで受けられることが確認できましたので、正直ほっとした気持ちです。ただ今回のトンガの海底火山については、もし今回より大きな噴火が起こった場合、日本全国に大きな被害を及ぼすような津波がやってきても不思議ではないことから、現状でも警戒は怠らないようにし、用事もなく海岸を走るような事についても細心の注意をすべきかと思います。また、トンガ以前にも日本の周辺で海底火山が爆発することによって津波が発生するリスクについても考えておくべきではないかと改めて思うことになりました。

今回の日本に到達した津波についても80センチくらいでも漁船が転覆する被害が出るなど、甘く見てはいけない事はしっかりと認識すべきです。もちろん、そうなったらトンガを含む周辺国も大変な事になってしまうわけで、こちらからできる何らかの援助についても考えなくてはいけないでしょう。皆さんも今回の事を心に留めながら、続報についても慎重に入手するようにしたいものです。


2022年四月から使い捨てプラスチック削減の方向へ(但しペットボトルは除く)

政府はプラスチックごみを減らし資源循環を促す新法を4月1日に施行することなどを定めた政令を閣議決定しました。レジ袋の有料化からスタートし、今後は今のところ以下のようにお店で提供されてきたものが具体的な削減目標を決める形で、今後提供される場合には有料での提供に切り換わるのではないかと思われます。

(飲食関係)
・フォーク
・スプーン
・ナイフ
・マドラー
・ストロー
(ホテル・入浴施設関系)
・ヘアブラシ
・くし
・かみそり
・シャワー用キャップ
・歯ブラシ
(クリーニング店関係)
・ハンガー
・衣類用カバー

こうなってくると、日常の生活の中で家に持って帰って食べたりする場合には自宅にあるものを使うようになると思いますし、もし旅行の際にいちいちお金を出して購入したくなければ、百円ショップでもいいので、簡単なカトラリーセットおよび洗えるストロー、さらにホテルや入浴をする場合には歯ブラシおよびひげ剃り(男性のみ)、そしてヘアケア関係のポーチぐらいは自分で作って持って行くような心掛けは必要になるでしょうね。

これはこれでゴミとして路上や海岸に散乱するプラスチックごみを削減するために必要な措置なのかも知れませんが、感染症が日本で流行するようになってテイクアウトでの営業が増えるに従って、多くなったプラスチック製の弁当容器についてこれらの中に含まれていないというのは、かさがいちばん大きいプラスチックごみの散乱については2022年4月以降も変わらないのではないかと思えますし、さらに言うと国内のポイ捨てされるプラスチックごみの中で一番多いのは飲料用のペットボトルということを考えると、果たしてこの政策がまともに機能するのかどうかという問題があります。

もし、本気でこうした政策を行なうのなら、弁当容器については土に還る材質(木や土など)を使ったものを業者が購入する場合には補助を出したりして、土に還る材質に徐々に置き換える形で、プラスチックごみを減らす方向に考える方がいいように思います。さらに、もはや簡単に失くそうとは言えないペットボトルについては、先日紹介したばかりの炭酸飲料が入れられる真空断熱ボトルを大手のコンビニやスーパーとタイアップして低価格化したり、炭酸でない飲料(牛乳など)を入れて何度も使えるボトルについての低価格での提供ができるかというのが鍵になるような気がします。

さらに、衛生面からできれば飲料を量り売りする場所で同時に専用ボトルを洗浄できる仕組みを作るところまで踏み込まなければ、世の中で一番多いペットボトルのポイ捨てをへらすことにはなかなか行かないのではないでしょうか。当然、そういう仕組みを作る方が現状と比べてはるかにコストがかかるわけですが、その部分をクリアできないと本気でプラスチックごみを無くすように考えているのかということ自体が疑問に感じてしまいます。

ペットボトルは落としても割れず軽く、さらに自販機でも使いやすいので、全てを失くすことは難しいと思うのですが、うわべだけの対策だけではなく、ゴミ削減を本気で考える意識の高い人の間だけでもプラスチックごみの軽減からの「脱・ペットボトル」の生活ができるような環境整備を今年は行なっていって欲しいと思うのですが。


携帯電話の落とし穴SMSを利用した悪意あるメッセージを遮断する取組みについて

自宅において固定電話の契約を止めてしばらく経ちますが、別に固定電話を止めた事についてのディメリットはなく(ファクシミリを現在は使っていないので)、迷惑電話の襲来に脅かされる事なく生活をしています。

携帯電話にかかってくる電話というのは自分で登録した電話番号が表示されない場合にはとりあえず出ず、表示された番号をネットで調べることでコールバックするかどうか決めているので、やはり番号表示が追加料金を払わなくてもできる携帯電話は優れていると思います。ただ一つ恐ろしいのは、電話でなくショートメッセージ(SMS)でやってくる悪意ある迷惑SMSであったりします。

有名なものが、荷物の到着を装ったショートメールで、住所・氏名を返信したり、メール内にあるリンクをクリックすることで、自分の番号が生きていることを相手に知られてしまうだけでなく、さらにエスカレートするとスマートフォン自体にアプリを仕組まれて、メールやアカウント乗っ取りへの布石になってしまわないとも限りません。

現状は、そういったことを知らないで、普通に届いたメールに返信(およびリンクのクリック)してしまうような人が多少なりともいるので問題になっているのではないかと思いますが、今回ようやく通信業者レベルでこうした迷惑SMSへの対抗措置を行なうことになるというニュースが入ってきました。

まずはドコモおよびSoftbankの動きですが、ドコモは危険サイトのURLなどが含まれるSMSを自動で拒否する「危険SMS拒否設定」を2022年3月中旬から始めるとのことです(利用料金は無料で申し込み手続きをしなくても自動的に適用)。基本的にはユーザーの方で受信する前に遮断されるので、利用者側は何もする必要がありません。

また、Softbankは「なりすましSMSの拒否」「URLリンク付きSMSの拒否」「迷惑SMSフィルター」の機能が2022年春から開始される予定です。また、従来の電話番号メール拒否・許可において数字だけでなくアルファベット文字列の指定もできるようになるということです。

ただ、これらのニュースを読んでいて気になったのは、適用されるのは「ahamoを含めたドコモ回線」(ドコモ)、「ソフトバンク、ワイモバイル、LINEMO」(Softbank)とニュースでは紹介されており、果たして多くの格安SIMのユーザーに開放されるのかということです。この機能は、安全に携帯電話を使うためには大切な機能になると思いますので、今後のMVNOの状況も見ながら続報についても見ていきたいと思っています。

そして、今回一連のニュースの中で具体的な発表がなかったauおよび楽天モバイルの回線についてですが、auについてはニュースメディアの問い合わせについては「現在検討中」というコメントだけが掲載されていました。また、楽天モバイルについてはニュースの中にその存在すらありませんでした。これについても、迷惑SMS対策がauと楽天だけ遅れてしまうようだと、繰り返しの迷惑SMSに困っているユーザーが他のキャリアに移ってしまう可能性を増やすことになってしまいますので、この点については全てのキャリアが横並びでサービスをスタートさせて欲しいと切に思いますね。


ついに国内メーカーが真空断熱炭酸ボトルを発売することで私達の生活は変わるか

昨日のテレビニュースで、ついに日本の3大ボトルメーカーのうちタイガー魔法瓶から炭酸飲料が入れられる真空断熱ボトルが来週発売されることがニュースになっていました。

まさに昨日書いていた、保温用の真空断熱ボトルを選ぶ際に、夏にも使えるようにキャップ交換が可能で直飲み対応にもなる「ステンレスサーモボトル」の購入も考えたのですが、そっちに行かなくて良かったとしみじみ思います。

今回のタイガーの製品の肝はそのキャップにありということだそうです。キャップを開ける際に飛び散るのを防ぐための「炭酸ガス抜き機構」、さらに万が一、ボトル内の圧力が異常に高まった際、炭酸ガスが自動で抜ける「安全弁」を搭載しており、メーカーの方で炭酸を入れて持ち運ぶために製品化できたのは素晴らしいです。型番は「MTA-T」が最初に付き、以下のラインナップになっています。

・MTA-T050 0.5L
・MTA-T080 0.8L
・MTA-T120 1.2L
・MTA-T150 1.5L

このラインナップを見て思うのは、コンビニや自販機で購入したペットボトルからそのまま移して仕事時などに利用可能なMTA-T050、1L・1.5Lのペットを少し飲んでから残りを入れ、複数に分けて移動中に飲むならMTA-T080やMTA-T120、そしてホームパーティやキャンプの夕食時にクーラーボックス要らずで冷たい炭酸飲料(ビール含む)を楽しみたい時にはMTA-T150という感じになるでしょうか。最近では自分でお好みの炭酸飲料をソーダストリームで作る方もいるので、その場合は自分に合った容量のボトルを選べばいいでしょう。

こうした状況が広がってくるにつけ、個人的に期待したいことがあります。最近ではシャトレーゼで専用のボトルを購入すると樽入りワインを中味だけ詰めてくれるサービスがありますが、もし全国の酒屋さんなどでビールの量り売りが一般的に行なわれるようになれば、こうした炭酸飲料を持ち運べるボトルに入れて、ゴミを出さずに自宅だけでなく旅先でも気軽に炭酸飲料を楽しめるようになるのではないでしょうか。

個人的には、コンビニやドリンクバーのあるファミリーレストランなとでビールやソフトドリンクの計り売りが行なわれるようになれば、本格的にペットボトルの量を減らせるような試みになるのではないでしょうか。

ただ、出先で購入したペットボトルを保冷したいだけなら、私も現在使っている真空断熱構造のペットボトルカバー(各社から出ています)の利用でも十分です。今回のタイガー魔法瓶の動きを受けて、他の2大メーカーである象印やサーモスがどう出てくるかというところや、今年は本気で社会がペットボトルを減らすための「飲料の計り売り」という形で舵を切ってくるかということも気になります。まあ、そういう事とは別に今後はそれなりにリーズナブルな価格で性能の高い日本メーカー炭酸用真空断熱ボトルが出てくるわけで、その出来ばえには期待しかありません。


購入した後に実は進化版だったことに気付いたニトリのサーモボトル「N-HEATEX」

自宅でポット代わりに使っていて、先日中フタを交換した1.3Lの真空断熱ボトルは注ぐ時の漏れも全く無くなり、外装は古くてもまさに新品の使い勝手で満足していますが、もう一台併用していたスリム型の1Lの真空断熱ボトルが破損したみたいで、熱々のお湯を入れても数時間経つとすぐに中味が冷めるようになってしまいました。

ただ、自宅には同じくらいの容量で、お湯を注ぐのもワンタッチなのも変わらず、さらに保温性能については市販されている真空断熱ボトルではおそらく最高に近いのではないかと評価している象印のSJ-JS10(容量1.03L)というコップ付きモデルを持っているので、それを自宅用に卸すことにしました。

そうなると、お出掛け用に1L前後の保温性能が高いボトルが無くなってしまうので、旅行用に新しい真空断熱ボトルの購入を考えていたのですが、旅行用ということで考えると、通常では定番の象印・タイガー魔法瓶・サーモスの国内3メーカーではなく、山用ボトルとして高い評価を受けているモンベルの「アルパインサーモボトル」か、ニトリの山用サーモボトルのそれぞれ0.9Lのものを候補としました。

かつては頑丈設計の山用ボトルというのは、サーモスの独壇場でしたが、モンベルが安価なモデルを出し、最近は直飲み用の交換可能なキャップを出していて、冬だけでなく夏に冷たいものを直飲みするにも使えるようになっていて、かなり注目度が高いように思いました。ただ、ニトリのサーモボトルはモンベルよりさらに価格が安く、保温性能も十分ということで購入を迷っていました。

今回はニトリのポイントで使っていないものがあったので、ネットショップであまり考えずに購入したのですが、前回ニトリでは0.5Lのサーモボトルを購入した時には近くの店舗に送料無料で届けてくれたのが、なぜか自宅への配送のみになっており、その点はおかしいなと思いつつ注文したのですが、実は今回購入したニトリのサーモボトルは2021年12月に発売したばかりの今持っているものの改良版だということが後でわかったのです。

本体底にあるゴムの緩衝材や、スクリュー式の中せんに断熱材が入っているのは変わらないのですが、外ふたを兼ねているカップが、何と真空断熱構造になっているということなのです。考えてみれば、どんなに保温性能のあるボトルでも、フタの部分から熱が逃げていくので、先述の保温性能が高い象印のSJ-JS10でも、かなりカップ部分が熱くなってしまうのがウィークポイントで、その対策のためにタオルでくるんだり、ソフトケースに入れたりしていたのですが、今回の新しいニトリのサーモボトル「N-HEATEX」(前のシリーズの名前の前に「N」が付きました)は、ラフにそのまま持って行っても従来以上に保温できる大いなる期待があります。さらに、熱々のお湯を注いでもカップの方は熱くならないので、別に二層のカップを用意しなくても済むという大きなポイントがあります。

ニトリのページを見ると、沸騰したお湯を入れて6時間は90℃を保つ(0.9Lの場合)とされているので、旅行持ち出し用としては十分過ぎるほどのサーモボトルに仕上がっていると思います。今までこの進化に気付かなかったことはうかつでしたが、人気商品のためか今申し込んでも到着は2月上旬になるとのことでした。自宅に届きましたら、このブログでニトリの前の「HEATEX」0.5Lのものを買った時に行なったテストと同じことを試してみて、紹介させていただければと思っています。


Appleのコマーシャルの最後の一言とかつてのロールス・ロイスの企業伝説

AppleのiPhoneのコマーシャルが年明けに新しくなりましたが、小さな小供が親のiPhoneを見付けて手に持ったままiPhoneをぶつけながら走り回ったり、落としたりと普通のスマホなら破損してしまうくらいのダメージを与えますが、コマーシャルではiPhoneに傷一つ付かず、防水は当り前で頑丈であることを画面では示しています。

そして、コマーシャルの最後のカットには「大丈夫ですiPhoneなら」というメッセージが流れます。昨年にもこれと同じようなコマーシャルが放送されており、その時はいかにもズボラそうな男性が料理をしながらiPhoneをぞんざいに扱い、水の中に落としたりしても大丈夫というような、「iPhoneはあらゆるダメージにも壊れない?(これはコマーシャルを見た私の感想です、念の為)」というようなイメージを発信しているシリーズなのではないかと思います。

この他にも、iPhoneでは映画も撮れる? というようなイメージのコマーシャルもあったりして、やはりスマホはiPhoneが最高だという想いを消費者に与えたいのでこんな風なコマーシャルを流しているのだろうと思うのですが、先日そのコマーシャルの最後の部分に気になる表記を見付けてしまいました。

実は最後のメッセージの下に小さな文字で、「破損は保証の対象外」とあったのです。コマーシャルのイメージを信じてiPhoneを購入し、落として画面が割れてしまい、これはあのコマーシャルのイメージと全く違うとクレームを付けられても良いように、いかにも訴訟大国のアメリカのメーカーのやり方だなという感じがしました。となると、一連のコマーシャルの「どんなにひどい仕打ちをしても壊れない」という内容は、あくまでもフィクションなんだからコマーシャルとして楽しんでくれというAppleのメッセージが垣間見えるような気がしました。

そんな事を考えていて思い出したのが、UKのメーカーであるロールス・ロイスについての「伝説」です。こう書くともうご存知の方もいるかも知れません。ある人がロールスロイスに乗って移動中(砂漠とか山の中とか状況は色々ある模様)、クランクシャフトが折れるというトラブルに遭遇し、メーカーに連絡したところ人里離れた場所に何とヘリコプターに部品を載せてサービスマンが現われ、部品を交換してそのまま帰っていったと言います。

その後、一向にメーカーからの請求書が来ないことを不審に思ったその人は、意を決してこちらから修理代金の明細について問い合わせたところ、電話の向こうの担当者はこう言ったと言うのです。

「ロールス・ロイスのシャフトは折れません」

Appleとロールス・ロイスの話は時代が違うので、いかにロールス・ロイスがアフターサービスに力を入れていたとしても、現代においてこうした伝説を信じる方もいないと思いますが、どちらかというと、ロールス・ロイスは創業時はUKのメーカーで、この話もイギリス人ならではの気質が話に詰まっていると思います。昔はここまでではなくても手厚いサービスがあったらしいですが、さすがに今はあくまで伝説としておいた方がいいと思います。

ちなみに、私が今使っている主に企業のリースアップされた中古パソコンの販売を行なうリングローという会社は、伝説のロールス・ロイス並に購入したパソコンのハード的な故障については無制限の保証をうたっています。ただ、パソコンは車と違っていつの時代も古いものが使えるわけではありません。今使っているパソコンには基本OSとしてWindows10が入っていますが、残念ながらマシンスペック的にWindows11へのアップグレードはできないようで、今後Windows10のメーカーサポートが終了した場合には、セキュリティーの面だったり、動作のスピードの関係でも実質的に今のパソコンは使えなくなります(リングローの方でもOSのサポートはしない模様)。

もっともその時には今のパソコンを下取りに出し、追い金を払うことでWindows11など最新のOSが動くパソコンに買い替えれば、その後のハードの保証も企業が存続している限りにおいては有効になるようです。

それは、企業で導入しているパソコンは同じ型の数が多く、故障したパソコンでも修理のための部品取り用として活用できるからこそのいわば特殊な例ではあるのですが、私にとっては現代のロールス・ロイス並のアフターサービスを受けて、安心してパソコンを使える(下取りに出すことで費用はかかるものの廃棄費用も不要)事に満足しています。興味のある方は、あえてリンクしませんので、以下のURLをコピーしてサイトを訪問し、その内容をご覧下さい。

https://www.rpc.ringrow.co.jp/