AppleのiPhoneのコマーシャルが年明けに新しくなりましたが、小さな小供が親のiPhoneを見付けて手に持ったままiPhoneをぶつけながら走り回ったり、落としたりと普通のスマホなら破損してしまうくらいのダメージを与えますが、コマーシャルではiPhoneに傷一つ付かず、防水は当り前で頑丈であることを画面では示しています。
そして、コマーシャルの最後のカットには「大丈夫ですiPhoneなら」というメッセージが流れます。昨年にもこれと同じようなコマーシャルが放送されており、その時はいかにもズボラそうな男性が料理をしながらiPhoneをぞんざいに扱い、水の中に落としたりしても大丈夫というような、「iPhoneはあらゆるダメージにも壊れない?(これはコマーシャルを見た私の感想です、念の為)」というようなイメージを発信しているシリーズなのではないかと思います。
この他にも、iPhoneでは映画も撮れる? というようなイメージのコマーシャルもあったりして、やはりスマホはiPhoneが最高だという想いを消費者に与えたいのでこんな風なコマーシャルを流しているのだろうと思うのですが、先日そのコマーシャルの最後の部分に気になる表記を見付けてしまいました。
実は最後のメッセージの下に小さな文字で、「破損は保証の対象外」とあったのです。コマーシャルのイメージを信じてiPhoneを購入し、落として画面が割れてしまい、これはあのコマーシャルのイメージと全く違うとクレームを付けられても良いように、いかにも訴訟大国のアメリカのメーカーのやり方だなという感じがしました。となると、一連のコマーシャルの「どんなにひどい仕打ちをしても壊れない」という内容は、あくまでもフィクションなんだからコマーシャルとして楽しんでくれというAppleのメッセージが垣間見えるような気がしました。
そんな事を考えていて思い出したのが、UKのメーカーであるロールス・ロイスについての「伝説」です。こう書くともうご存知の方もいるかも知れません。ある人がロールスロイスに乗って移動中(砂漠とか山の中とか状況は色々ある模様)、クランクシャフトが折れるというトラブルに遭遇し、メーカーに連絡したところ人里離れた場所に何とヘリコプターに部品を載せてサービスマンが現われ、部品を交換してそのまま帰っていったと言います。
その後、一向にメーカーからの請求書が来ないことを不審に思ったその人は、意を決してこちらから修理代金の明細について問い合わせたところ、電話の向こうの担当者はこう言ったと言うのです。
「ロールス・ロイスのシャフトは折れません」
Appleとロールス・ロイスの話は時代が違うので、いかにロールス・ロイスがアフターサービスに力を入れていたとしても、現代においてこうした伝説を信じる方もいないと思いますが、どちらかというと、ロールス・ロイスは創業時はUKのメーカーで、この話もイギリス人ならではの気質が話に詰まっていると思います。昔はここまでではなくても手厚いサービスがあったらしいですが、さすがに今はあくまで伝説としておいた方がいいと思います。
ちなみに、私が今使っている主に企業のリースアップされた中古パソコンの販売を行なうリングローという会社は、伝説のロールス・ロイス並に購入したパソコンのハード的な故障については無制限の保証をうたっています。ただ、パソコンは車と違っていつの時代も古いものが使えるわけではありません。今使っているパソコンには基本OSとしてWindows10が入っていますが、残念ながらマシンスペック的にWindows11へのアップグレードはできないようで、今後Windows10のメーカーサポートが終了した場合には、セキュリティーの面だったり、動作のスピードの関係でも実質的に今のパソコンは使えなくなります(リングローの方でもOSのサポートはしない模様)。
もっともその時には今のパソコンを下取りに出し、追い金を払うことでWindows11など最新のOSが動くパソコンに買い替えれば、その後のハードの保証も企業が存続している限りにおいては有効になるようです。
それは、企業で導入しているパソコンは同じ型の数が多く、故障したパソコンでも修理のための部品取り用として活用できるからこそのいわば特殊な例ではあるのですが、私にとっては現代のロールス・ロイス並のアフターサービスを受けて、安心してパソコンを使える(下取りに出すことで費用はかかるものの廃棄費用も不要)事に満足しています。興味のある方は、あえてリンクしませんので、以下のURLをコピーしてサイトを訪問し、その内容をご覧下さい。
https://www.rpc.ringrow.co.jp/