月別アーカイブ: 2019年1月

停電に備えた明かりについての再考 その1 電源による違い

昨年の北海道での地震によって、改めて冬の夜に真っ暗になってしまう恐怖というものがあり、普通に考えれば数日間で復旧するように思えても、日をまたいで電気が来ないというのは相当厳しいのではないかと思います。さらに、このブログでは過去におすすめの明かりとして電池で動くランタンを主に紹介してきたものの、あまりに長く備蓄することによって購入時のように正常に動かなかったり、そもそも電源の主流として乾電池(エネループ)からリチウムイオン電池を使用したモバイルバッテリーに移行してしまっています。

そもそも、全てをスマホの機能でまかなうという風に考えると、本来の目的である通話やデータ通信ができなくなってしまうので、やはりいつ停電が終わるかわからない不安な中で、長く部屋の明かりを確保できるものを用意しておきたいものです。

今回、今までに集めたキャンプ用のランタンを全ての電気機器を消した状態で付けようと思ったのですが、まず問題になったのが用意していた明かりにすぐにアクセスできるかどうかです。私の持っているランタンは電池式で、単一電池を利用するタイプについては単三電池を入れるアダプターを使って3つから4つのエネループの用意が必要です。この点についてはエネループの長期保存についての性能というのはさすがで、きちんと電池を入れることができれば相当に明るい状況をキープできます。

ただ、私の場合は一時期は明かりだけでなくスマホの充電などにもエネループを使っていたのでかなりの本数を溜め込んでいるものの、明かり・ラジオが動くだけのエネループを確保したとしても、日常生活の中ではほとんど使われることがないのではないでしょうか。

そんな方々が日常的に使っているのが、スマホやタブレットの電池が少なくなった時に充電するモバイルバッテリーということになります。モバイルバッテリーの中には、LEDライトが付いているものもあります。日々スマホとともにモバイルバッテリーを充電するのが日課になっている方もいると思いますが、その場合小さなライトであっても付いているモバイルバッテリーを日々使うようにするのがまずは大切です。そのライトで部屋の中を調べ、きちんと日頃用意してあるライトを探し出すために使うのにはもってこいのライトになるでしょう。

ただ、日々持ち歩くモバイルバッテリーに付いたライト機能だけでは、ランタンとして部屋全体を照らすには不十分ですので、ここで準備がしやすく部屋を明るくできる具体的な製品を揃える必要があります。現在出回っているランタン・ライトの中には大ざっぱに言って以下のような種類があります。

1.ガソリンや灯油を燃やして明かりを取るキャンプランタン
2.一本で長時間燃える非常用ろうそく
3.エネループが使える電池式ランタン(本数と種類によって性能は分かれます)
4.充電池で動き、モバイルバッテリーからの給電ができるランタン
5.充電池の代わりにキャパシタを利用した手回し発電式ランタン
6.その他(エネループ・リチウムイオン電池・外部電源からの給電も可能な製品もあり)

一応、このような分類ができると思いますが、あくまで空気が乾燥している時期に火を使った明かりを使うと、思わぬところで倒れたりする危険性があります。完全に外で使うならいいと思いますが、それでも強風の吹くような状況でも利用は考えた方がいいような気がします。

となると、各種電気式のランタンという事になるのですが、これについては常に多くのエネループを保管したり、単三・単四電池を使った別の製品を日々の生活の中で使っている方は、いつも使っているエネループを思い立った時に充電して備えておくといいでしょう。しかし、利用する製品ぎりぎりの本数しか用意しないと、もし最初に使ったエネループを使い切ってしまった場合に電池を買い出しに行かなければなりません。

最近ではソーラー充電のできる太陽電池モジュールが売られているので、そうした充電ができるのならば直接エネループを充電するのではなく、まず容量の大きいリチウムイオン電池を充電して、その範囲内で今持っているランタンが使い続けられるのかどうかを考える必要があります。

明かりの中には手回しハンドルで光らせることのできる製品も存在しますが、どれも疲れるほど回しても10分から15分持たすぐらいが精一杯なので、大き目の太陽電池モジュールにモバイルバッテリーを接続し、そこで充電したものを電源にして動かせるUSBポート付きのランタンの方が、どのくらい充電できるかはわかりませんがいざという時には有利です。

ちなみに、ジェントスのEX-000Rはリチウムイオン充電池内蔵で、スマホへの給電や外部電源による充電が利用可能でいて(給電しながらの点灯はできないようです)、単一電池三本での利用も可です。同じジェントスのEX-964DLでは乾電池での利用ができない代わりに手回し発電の機能が付いています。ただこれらのランタンは自分は購入していないので、次回は改めて旅にも非常用にも便利なランタンについて自分の持っているものの中から紹介させていただきたいと思います。


駅の時刻表を有効に使おう

前日に書いた通りに、無事に静岡駅を出発することができ、先方にもお待たせすることなく会って新年のご挨拶をしてきました。その方のところへ行く際には、だいたいの終了時間も決まっているので、当初はそのつもりで帰りの予定も組んでいたのですが、今回については先方に別の用事が急に入ったということで、多少早くの散会となりました。

前回の東京行きでは往復をぷらっとこだまの新幹線にしていたこともあり、帰りに予定した列車以外には乗れないという状況になっていたので、今回のように早く終わってしまった場合や、時間が伸びた場合は予約を入れた新幹線に乗るまでの時間調整に苦労することになります。

ただ、列車の予約を取る場合は、乗る列車がわかっていて帰る時刻もわかるので決まった時間だけのことを考えればいいという簡単な部分もあるものの、物理的に早く帰ることができるのに、待ち合わせ時間が伸びることで無駄なお金も使ってしまいますし、この辺は一長一短あるような感じではあります。

今回は18きっぷを使った普通列車の旅なので、一応の目安という時間は考えていたものの、今回はだいたい予測時間より一時間早く東京を出られることになりました。せっかくなので東京で時間を潰そうかとも思いましたが、何の目的もなくぶらぶらというのも疲れるだけなので、今から東京駅に向かうとして何時の列車がグリーン車に長く乗っていられるかということを、最寄り駅のみどりの窓口に設置してある「JR時刻表」を開いて確認しました。

スマホの路線アプリで現在地と時間、および諸条件を入力すると目的地までの経路を表示してくれますが、今回の私の帰路の場合、普通車のグリーン車でできるだけ長くくつろぎたいのに、早く到着することに主眼を置いた調べ方をするものですから、東京から小田原までの快速アクティに乗り、そこから何本か普通列車を乗り継いで目的地に着く方法しか選んでくれません。こちらとしては、首都圏から伸びるグリーン車を連結する普通列車の中で一番遠くまで行く、「沼津行」の普通列車の中で一番現時間に近いものを探して欲しいのに、そういった形での検索はなかなかしてくれないようです。

そんな時に頼りになるのが、全ての列車の運行情報が網羅されている紙の時刻表というわけです。最近ではタブレットやスマホで紙の時刻表と同じ情報が見られるアプリもあるのですが、毎月の料金がかかるので、そのためだけに毎月料金を払うのももったいないので、今回は極めてアナログ的ではありますが、現時刻からの東海道線の沼津行の列車をピックアップし、東京発の時間と発車ホームをメモして、出発時間より少し前にホームまで行くことにしました。

沼津まで着いてしまえば後はどうにでもなります。あまりにも後続列車との接続が悪ければ駅から出て(18きっぷは乗り降り自由です)夕食でも食べてから電車に乗ればいいですし、すぐ接続できるようなら目的地まで一気に乗り切って駅前で食事をした後で帰ってもいいでしょう。幸いにして沼津行きの列車は東京駅ではほとんど空いていたので、一番後ろのリクライニング自由な席を確保し、テーブルを出してパソコンで作業しながら帰途についています。これも、早めにみどりの窓口にある時刻表から帰りの予定を見付けておいたおかげで、何もしないでホームまで出てそこからおもむろにスマホで検索という形を取らなかったのが功を奏しています。一つだけ足りないことがあるとしたら、2両あるグリーン車のどちらの車両にトイレが付いているかということで、これについては行きにトイレが付いていない方の車両に乗ってしまい、トイレに行くためには車両をまたいで移動しなくてはなりませんでした。

ちなみに、常に時刻表とともに旅の計画を立てたいと思っている方はスマホやタブレットに時刻表アプリをインストールし、いつでもどこでも自分の時刻表をスマホやタブレットの画面に表示して使えるようにしておいた方がみどりの窓口を探す手間も省けるわけですが、中途半端に鉄道を利用している私にとっては、有料の時刻表アプリを常に有効にしておくのはもったいないと思ってしまいます(^^;)。どうしても有料アプリが必要になればその時点で買えばいいですし、そこまでする必要を感じず、旅行中でもみどりの窓口にアクセスできるなら、駅に用意されているものを活用することの方が手間こそかかるものの、確実に欲しい情報にたどり着けるので気に入っています。

結局、沼津からの乗り換えは殆ど無い次の列車に乗ったので、予定より1時間近く早くに帰ってきてしまいましたが、用もないのにだらだらと残っていなくて良かったと思います。これも、自分で運転することのない移動だからこそという気もしますが、世の中はちょっと違っただけで事故や天候の急変など何が起こるかわかりませんし、首都圏の交通というのは、人身事故があったなんてことになると、かなり広い範囲で影響が出ますので、個人的には早く帰ることができるならそれに越したことはないと思います。翌日にも仕事があることもあるので、今度は完全に休みの時にゆっくりと出掛けたいとしみじみ思った今回の東京行きでした。


目的地への行き方は状況で変わる

急に東京まで出掛ける用事ができました。旅というよりは単なる往復とも言える距離ですが、事前に様々な乗り物を予約した上で行けるケースと違って今回は本当に突然出掛けることが決まったので、その日には実に色々な事を考えました。

日程は東京駅の近くで13時集合で、静岡を出発できるのが午前9時前後という制約があり、さらに翌日も仕事があるので、東京泊やあまり遅い時間までの東京滞在は避けたいところです。このような急な用事の中で「安く快適に」というところで交通手段を考えるのですが、これはこれで楽しいものです。
ちなみに、公共交通機関を使って静岡から東京まで往復するには以下のような手段があります。

1.新幹線(ぷらっとこだまで前日のチケット購入可能)片道4,700円
2.東名バス(静岡駅~東京駅八重洲口)片道2,300円~2,930円
3.東海道線(静岡駅~東京山手線内)片道3,350円
4.東海道線+小田急線(小田原乗り換え)片道2,630円※金券ショップ利用

今回の予定では3の在来線を乗り継いでも集合には間に合いますが、予定ではそれより早く着くはずの2の東名バスでは事故や交通集中による渋滞が心配です。4の小田原で乗り換えて新宿から東京駅に向かうと在来線の乗り換えに意外と時間がかかる関係で微妙に集合時間に間に合わないので、この方法を使う場合は静岡~小田原間を新幹線で移動しないといけません。ただ、静岡~小田原間の新幹線回数券のバラ売りが金券ショップでされているので、それを購入すると3,030円(静岡市内の金券ショップ価格)で済み、小田原から新宿までは急行を使えば880円で、それほど3の静岡~東京間を在来線で移動することを思えばそれほど負担なく移動できます。ちなみに、静岡~東京間の在来線利用についてこちらも金券ショップで取扱があり、自販機でも2,980円でいつでも購入できます。

ここまで把握した上で、行きは時間的なことを考えて3の東海道線を使って移動することを基本にし、もし寝坊したり急な用事が入って出発すべき時間に出発できなかった場合に備えて、前日にチケットは買わずに4の経路で静岡~小田原間を新幹線移動にする可能性を残しておきます。帰りはそれほど時間については考える必要はないので、2の東名バスを基本に考え当日の帰る時間がだいたいわかった時点でネット経由で高速バスのチケットをゲットして往復の交通費を6千円~7千円くらいに抑えることができれば十分だと考えました。ただし、以上のプランにはない別のプランもあります。

それが、実際に出発する前日に金券ショップを回り、あるきっぷをゲットすることが運良くできるかということです。当日の朝はばたばたすると思うので、東京の先方に差し上げる手みやげを買いに行くついでに入った一件目の金券ショップでそのきっぷを発見したのでした(^^)。

それが、写真の「青春18きっぷ」でした。今回入手した冬の18きっぷの有効期間は1月10日までとなっており、出発日が1月8日で金券ショップに出掛けたのがシーズン最後の週末を終えた1月7日の午後だったのが効を奏したのか、4回使用で1回分使えるものが売られていたので速攻でゲットしました。価格は3千円とちょっと高いかなと思いましたが、上で考えていた片道料金で東京まで往復できるということで即決しました。これで、安いだけでなくさらに快適な移動になる可能性が出てきました。

というのも、18きっぷを使っての在来線利用でも、東京近郊を走る普通列車のグリーン車が利用可能になります。ビジネス関連の利用がグリーン車は多いため、土・休日よりも平日のグリーン料金の方が高いのですが、事前購入(Suicaグリーン券での利用も含む)すれば沼津・熱海~東京・宇都宮・高崎・黒磯といったところまでは追加のグリーン料金は980円(休日は780円)で済むので、往復分を考えても1,960円追加すれば広く快適な座席に乗って悠々と移動ができます。さらに、時間が合えば帰りの沼津~静岡間は浜松まで平日運行しているホームライナー号に乗ることができ、乗車整理券320円のみで移動できます。新幹線に比べると時間と乗り替えの手間はありますが、グリーン車を利用しても往復5千円で静岡~東京間が利用できるというのは18きっぷが入手できたからなのですが、今回はたまたま購入できたことで行きの列車の時間は守らなくてはいけなくなってしまいました。

このように、様々なパターンを考えた上で常にベストな移動手段を模索するようなやり方というのは、旅先でトラブルがあって交通手段を変えて移動しなければならなくなった場合にも役立つでしょう。もし、以上のプランで実際に出発した後に何らかのトラブルが起きた場合のことも考えなければなりません。どちらにしても今回の18きっぷが購入できた事自体がラッキーだったわけなので、どうしても在来線で進めなくなった場合には、その時はその時ということでまた何か考えると思います(^^;)。


年賀状を効率良く使うにはインクジェット紙ではない「普通紙」が良いか

すでにお正月気分も吹っ飛んで学校や仕事になっている方も多いでしょうが、年賀状の方もそろそろ落ち着いた頃合いではないかと思います。自宅でプリントした年賀状を出される方はおおむね「インクジェット紙」をまとめ買いされると思いますが、今回はあえてその常識に異を唱えようと思います。今年の暮から年明けにかけての皆様の動向に参考になれば幸いです。

というのも、今回コンビニのマルチコピー機にハガキを持ち込んで印刷は可能なのかということを調べていた時、出てきたキーワードが「マルチコピー機ではインクジェット紙・写真用紙の使用はできません」と書かれた案内だったのです。

これは、コンビニのマルチコピー機がプリンタの種類で言うと「レーザープリンタ」であるからで、多くの人が使っているインクジェット方式のプリンターとは方式が違うのです。インクジェット紙は文字通りインクジェット方式のプリンタに最適化された用紙なので、プリンタの方式が変わってしまうと紙詰まりなどの不具合を起こす危険性があるため、コンビニのマルチコピー機では使用できないのです。

自宅にあるインクジェット方式のプリンターの設定には用紙の設定画面があり、インクジェット紙以外にも普通紙に適した印刷設定が用意されています。つまり、普通紙であってもインクジェットプリンターで印刷できないということはありません。そういう風に考えると、今後お年玉付き年賀ハガキを購入する場合、全て自分の持っているインクジェット方式のプリンタで印刷ができればいいのですが、インク切れやインクづまりなどで印刷ができなくなった場合のことも考えると、専門の業者に頼むのもめんどくさいということで、コンビニのマルチコピー機も使える「普通紙」を選ぶ意味も出てくるわけです。

ちなみに、コンビニのマルチコピー機は画像ファイルやPDFファイルを読み込んで印刷することが可能なので、自分でオリジナルの年賀状を作った場合でもその内容を直接印刷できるので、まさにこの時期に遅れて来た年賀状に返事を出したいと思ったような場合でも、気軽にコンビニに行きカラーの場合一枚60円ほどで持ち込んだ年賀ハガキに印刷が可能になるのです。

普通紙とインクジェット紙の年賀ハガキの価格は同じではありますが、写真やイラストをそこまできれいに印刷しなくてもいいと思えるなら、あえて普通紙の年賀ハガキを購入して、インクジェットプリンターとレーザープリンターの両方で使えるようにしておくというのが賢い方法なのではないかと思います。

私自身、今年は何とかそういったトラブルなしに年賀状を出すことができましたが、インクジェットプリンターの場合、いつトラブルが出てかすれたり一部の色が出なくなってしまうかわからないところがあります。その際に窮余の一策として自宅でのプリントは諦め、コンビニで緊急避難的なプリントができるなら、喜んで普通紙の方を用意するでしょう。また、自宅で用意するプリンタにおいても、年一回しか使わないというなら、あえてインク式ではないトナー式のカラーレーザープリンターに買い替えるのも有りではないかと思っています。

最近ではたまに書類をコピーする必要がある場合もありますし、一台自宅にレーザープリンターがあれば書類をスマホのカメラで撮影した後で修正をかけたり、専用のアプリで加工することによって簡単にコピーをしたような形での出力ができます。また、よく売れているプリンターについては各種トナーやドラムについてもリサイクル品の安いものが出回っていますので、そこまで消耗品に高額な費用がかかるわけでもないということもあります。

最近、個人的には紙に印刷して出すということが少なくなり、そういう意味では常に多くの枚数をプリントする必要に迫られることがなくなりました。もちろん、日常的に多くの印刷をしている人にとってはインクジェットプリンターの方がコスト的に安く、きれいなプリントができますが、それこそイベント時や特別な用事でもなければ紙やハガキへの出力をしない人にとっては、年賀状も業者や郵便会社に事前に頼んで出すようにし、それとは別に普通紙の年賀ハガキを買っておき、出していない人から年賀状から来た場合には、あらかじめ作ったり業者にお願いするために用意した図案がそのままコンビニから出力できるような体制を作っておけば、自宅にプリンターすらいらなくなるでしょう。

ただ、そういうことをするためには事前の早いうちに年賀状をやり切れるだけの余裕が無いと難しく、いつも年賀状がぎりぎりになるという方については、安いレーザープリンターだけは早いうちに買っていざという時に備えておくのがいいのではないでしょうか。


リレーアタック対策に専用ポーチ、将来的にはスマホによるNFC+アプリを

最近の車の窃盗団はすごいことになっているようで、現在の車では当り前のように使われているリモートコントロールキーの盲点をついて高級車を盗む人がいるようなので注意が必要です。

どのように盗むのかというと、最新型のリモートキーは1m前後届くくらい微弱な電波を常に発信している構造なのだそうですが、この「常時発信」という仕組みを狙い、キーが有るところのそばにできるだけ近づき、特殊な受信機でその電波を受信します。その受信機には電波を増幅して送信する機能もあるのだそうで、もし買い物に高級車で来ている人を狙う場合、その人がキーロックをして歩き出した瞬間を狙ってリモートキーから発信された電波を受信した上に高出力で車に向けて「中継」するように電波を送信すると、普通にリモートキーを車の前や中に置いているのと同じ状態になってしまうため、普通にドアが開いた上にボタン一つでエンジンが掛かり、自分で止めない限りどこまでも行けてしまう恐れがあるのだそうです。

実のところこうした話は眉唾ものでもあるわけですが、最近になって専用の器具を使って実際に窃盗されたり、盗まれる寸前までになった状況もあるという話がネット上でも紹介されるようになり、本格的に対策が必要になってくるのではないかと思えます。

この方法は増幅された電波を使って車を動かすだけなので盗難グループの実行犯(車のドアを開けて運転していく人)については特別な作業は一切必要なく、数秒の間に車が盗まれる危険性があるということです。さらに、キーを玄関の入った場所すぐに置いてあるような人は、その様子(車を玄関のキーボックスに掛けるなど)を目撃されてしまうと、深夜になって玄関前でリモートキーからの受信を行ない、自宅の車庫に入っているような車でも、まさか盗難されているとは思わずに(明らかに普通にドアを開けてボタンを押してエンジンを始動させるので)、簡単に車を盗まれてしまう可能性があります。

こうした情報を自動車メーカーからの発表ではなく、ネットニュースによって知らされるというのは特に高級車のオーナーからすると解せない所もあると思いますが、対策としては電波を通さない缶の中や特殊なポーチの中にリモートキーを入れて保管・所持するか、リモートキーの操作で電波を止められるタイプのリモートキーなら、車を離れる際に電波を切るというような方法はあるものの、やはり常に電波を出し続けているというのは以上のような窃盗の手口には弱く、気になります。

今後、日本における自動車は急速にシェアリングするものになってくると思いますが、気になるのがセキュリティについての対策です。今後ネットで車を借りることを予約し、時間単位で借りるということになると、期待されるのがわずか数センチ間での通信を行ない「かざす・タッチ」とも言われるスマホのNFC機能と専用アプリを使ったスマートフォンをリモートキーとして使うような方法ではないかと思います。

今でもNFCを使って物理的な鍵の代わりにする方法が利用されていますが、これだとスマホでなくてもカード型のキーをタッチするだけでカードキーに電源は必要なく事務所などの自動ロックされたドアを解錠できます。この方法を使って自分の車のドアを開ける時と、エンジンを掛ける前に必要な箇所にタッチしてエンジン始動ボタンを押して車を動かす仕組みを作ると、本来のキーとしてカードキーをディーラーから渡されたとしても、専用アプリを使ってカードキーの内容をスマホでも実現させることが可能にるでしょう。当然セキュリティ対策がきちんとなされなければなりませんが、将来の車はキーがなくてもスマホだけで車を動かすことも可能になるでしょう。

前述のカーシェアリングが日本で普及するためにもこうしたスマホを車のキーにするやり方が普通になればさらにシステムが簡単になります。電子マネーやクレジットカードで決済が行なわれたら予約した時間だけスマホが借りた車のキーになるようにアプリが制御するようなことも今の技術で十分可能になるのではないかと思います。

このやり方が定着すればレンタカーを旅行先の駅から借りる際にも事務所が必要なくなり、配車まで待たされることなく駐車場所に直行しそのままスマホでエンジンを掛けて利用すればいいので、人件費がカットされる分リーズナブルな料金で車が借りられるようになってくるかも知れません。

少なくとも、私が新しい車を買う際には車のリモートキーがどうなっているかということにも考えをめぐらしながら、現状の常時電波を発信しているタイプのリモートキーはできるだけ避けたいというのが正直な気持ちです。すでにそうしたリモートキーを採用している車に乗っている人については、以下にあるようなリモートキーを入れるだけでリレーアタックによる盗難を防ぐポーチを使って車を使わない時には入れておき電波を受信されることを防ぐことが大事でしょう。くれぐれも鍵の在り処を窃盗団に察知されたり、外出先で目星を付けられて尾行され、自分のキーの情報を盗まれないように注意しましょう。


金土日で遠くに安く快適に旅する方法を考える

新しい年を迎え、旅行の計画だけは立ててみるものの、多くの方が考えるのは「休みが取れない」「お金がない」という無い無い尽くしの問題ではないでしょうか。その一つの解決策が車中泊の旅ということもあるのですが、今の時期は走り慣れない雪道を車で長距離走るのはなかなか大変なので、公共の交通機関を使ってできるだけ快適に、と言ってお金も掛けずに旅したいと「それは無茶だ」と言われそうな事ですが、普通の旅行と比較して何かを我慢すれば意外と色んなパターンの安くて快適な旅というのはあるのではないかと思います。ここでは、東京以西から博多を目指して土曜日と日曜日しか休みがない人が、その休みをまるまる活用した旅について考えてみることにします。

少ない休みを活用するには、どちらにしても「車中泊」を旅行の行程に入れることを考えなければいけないでしょう。土曜日が休みということは、物理的な出発は金曜の夜から可能です。東京から博多まで車中泊で行けるということだと、国内最長の夜行バス「はかた号」を思い出す方もいるかも知れませんが、金曜夜発のビジネスシート料金が15,000円と格安ではあるものの、体力的に片道14時間乗り続けるというのは心から「快適」とは言えませんし(^^;)、それが往復になれば人によっては「修行」となってしまう可能性もあります。さらに現地到着が翌日のお昼前ということで、往復「はかた号」にして0泊2日の弾丸ツアーにした場合は現地滞在が約7時間でさらに博多発が18時50分となり、ちょっと博多の夜までは楽しめず、日曜の朝には東京に着いてしまうという、東京に早く帰り過ぎてしまう残念なプランになってしまいます。

そこで、利用する交通機関を分割することで、現地および乗り換える際の場所で観光しながらより楽しみ深夜バスより費用を浮かすことも可能になってきます。一部深夜バスを使うのは同じですが、早朝に到着する場所を関西にすることで、関西での観光もやろうと思えばできてしまいます。

東京から京都への深夜バスは、東京駅八重洲口や新宿バスタから出ていますが、一般的なJRバスの金曜夜発の深夜バスでは8千円前後とちょっと高めですが午前6時には京都駅に着きます。そこから早朝の清水寺に行けば観光客のいない中での参拝ができますし、他にも早朝から拝観可能なお寺も多いです。

関西から博多まではバスではなく新幹線を使って安く行けるお得なプランがあります。それがJTBが出している山陽新幹線のお得な「新幹線バリューパック」です。このプランは新大阪駅など関西方面から博多まで新幹線こだま号を使う限定プランで、新大阪~博多が通常期には6900円という破格で利用できるのです。さらに、博多駅・小倉駅構内の売店で使えるクーポンが200円分付いています。指定席しか利用できないものの、席の指定自体ができないのが残念ですが、それでも格安で博多まで新幹線に乗れるのですから利用しない手はありません。料金やタイムテーブルについては、以下のページでご確認をお願いします。

・新幹線バリューパック
https://www.jtb.co.jp/kokunai/jr/higaeri/tokutoku_hakata_osa/

なるべく早く博多に着きたい場合は、京都から新大阪まで自力で移動するか新大阪に停まる深夜バスを使い、うまくひかり491号に乗れれば(この便だけはこだま号でなくひかり号を利用できます)、土曜日の10時11分には博多に着けます。この列車に乗って博多にやってきたと仮定すると、帰りに博多発大阪行きの深夜バスに乗れば翌日の朝には再び関西に着きます。その際の出発時刻は博多発午後10時から11時くらいなので、まるまる半日滞在可能で、さらに夜の屋台でそこそこ飲むことも可能でしょう。そしてバスの中で寝て、京都でも大阪でも着いたら東京には直行しないで、少し観光してから帰るパターンもいいでしょう。その際、帰りの足として頼りになるのが、同じ新幹線こだま号を使ったJR東海ツアーズの「ぷらっとこだま」です。

・ぷらっとこだま
http://www.jrtours.co.jp/kodama/

京都発東京行きで1万円ちょっとと先述の「新幹線バリューパック」より割高ですが、人気の東海道新幹線ということと、同じ指定席でも通路側と窓側の指定が可能になっているのは大きなポイントです。さらにこのように使う交通機関を分けても、往復深夜バスの場合とそれほど交通費は変わらず、ホテルに泊まらない弾丸ツアーであるので飛行機よりも手軽に行ける(飛行機の場合、スケジュールに合う時間を選ぶのが難しく、そもそも時間ぎりぎりに乗ることができません。さらにLCCで安い運賃の飛行機は席に限りがあります)というメリットもあるので、急に取れた休みを有効に使う場合の旅プラン作りの一つとして「新幹線こだま」と「夜行バス」や「夜行フェリー」を組み合わせることも十分ありでしょう。

また、たまたまセールで片道だけ格安のLCCの航空券が取れてしまった場合(^^;)、帰りを「新幹線バリューパック」と「ぷらっとこだま」の乗り継ぎで移動するという手もあります。その際の宿はビジネスホテルを利用すれば安くできますし、現地での時間はより多く取れます。飛行機の接続が悪く格安の飛行機をなかなか使えない私の住む静岡など東海道沿線の都市在住の方が博多に旅行する場合も、こうした知識を持っていると、新幹線を使える分かなり移動がしやすくなると思います。このように、行ったつもりになっていろいろな旅の可能性を考えるだけでも楽しいので(^^;)、今年はそんな風にして遠くに行けるように、色々な格安運賃について調べてみたいですね。


断水時のトイレを災害用にするには

熊本での震度6弱の地震は、翌日になって最大震度を記録した和水町では神社の鳥居にヒビが入ったりといった被害はあったようです。ただ、停電や断水というライフラインに直結するところまでは被害が出なかったのが幸いでした。ただ、九州新幹線が6時間も停まり、長く列車内に缶詰にされた人々の中には、水が飲めなくて難儀をした人がいたようです。旅行の際には旅先で購入するペットボトルもいいですが、ステンレス断熱ボトルの中に水かお湯を入れて万が一のために持って出るのも旅先のトラブル対策には有効でしょう。

さて、今回の地震も一週間くらいは大きな余震の心配があるということで、万が一の事を考えてライフラインが遮断された場合に備えて対策を考えるべきでしょう。北海道での地震の時のように停電が長びくことでの影響もありますが、やはり水道が使えなくなったり水道自体は使えても集合住宅で停電するとポンプが使えなくなって水が出ないということもあるかも知れません。

様々なライフラインが存在する中で、やはり考えたいのが断水時にトイレをどうするかということです。人間の営みとして食べたら出さなければならず、それを我慢しすぎると体調を崩してしまいかねません。そこで、普通のご家庭で断水が起こった場合のトイレ対策について考えてみることにしました。

排泄物を水で流せない場合、その都度に袋などに入れて分けて処理するということになるでしょうが、その場合にはやはり、家庭内のトイレを使って簡易トイレを作った方が改めてポータブルトイレを他の場所に設置するよりも精神的に落ち着きますし、リラックスして用を足すことができるでしょう。その場合、まずは大きなビニール袋を便器全体に掛け、さらに念のため二重にして汚物が漏れてしまうことを防ぎます。実際に用を足す時はその上にさらにポリ袋を置いてその上にするような形になるでしょう。ただ、そのまま用を足すと処理が難しいですし、小の場合に漏れてしまう可能性もあります。

できれば、今利用しているトイレでの動作をそのままするような形で環境を作るべきだと思うので、大と小を分けるようなことはストレスの種になる可能性もあるので、できるだけしたくありません。水分を吸わせるために新聞紙を小さくちぎって敷き詰めるという方法を提唱している方もいますが、新聞紙だけでは全ての水分を吸収できませんし、匂いも残り、そのままゴミとして出すことにも抵抗が出てくるでしょう。そもそも、最近のご家庭では新聞を取っていないお宅もあるかも知れません。

そこで、登場するのが水分を含む排泄物を固める凝固剤であり、匂いや菌の繁殖を抑える殺菌剤になるのですが、それらをまとめて提供しているのが「非常用トイレ」として売っているものだと考えていいでしょう。それらの中にはダンボールを組んで作るトイレ本体と、専用のビニール袋および凝固剤をセットにして売っているものもありますが、家庭のトイレをそのまま使う場合にはそこまでお金を出して余分なものまで買うことはないと思います。そこで、おすすめしたいのが大小の排泄物をゼリー状に固め、匂いを包んで処理できる凝固剤だけが入ったパックです。

上記リンクでは、もしかしたらマーケットプレイスの業者の高い値付けのものの方が優先的に表示されるかも知れませんが(Amazonの価格は定価に近いものに2019年1月現在ではなっています)、私自身は近所のホームセンターで定価で購入したので、10袋入ってだいたい500円くらいで売っているので一個50円くらいと他のものと比べると格安です。水分のある状態でこの凝固剤を振りかけることでゼリー状に凝固し、処理も容易になります。これだけはさすがに非常時に入手することは難しいと思うので、専用ポリ袋とセットになった高いものよりも、このように凝固剤だけを買って用意し、日々の生活の中で大き目のゴミ袋や適度な大きさのポリ袋を集めてとっておく方がいいような気がします。

もちろん、この凝固剤はキャンプや車中泊の時に急に使いたくなった場合でも威力を発揮します。この凝固剤は固まった状態でも水を注げば改めてトイレに流すようなことも可能なので、ふた付きのバケツに大き目のビニール袋をかぶせるような形で簡易トイレを作るということもできます。

今回購入したこの凝固剤は、いざという時には汚物入れとしても使えるレジ袋とともに、車の中に入れておくことで、日常的にはドライブ先での緊急対応用として、さらに地震に限らず様々な自然災害によって断水が起こった時にすぐ出せるようになるでしょう。

改めて書かせていただきますが、災害時にどんな用意が必要なのかを考えた時に一番に考えなければならないものが「トイレ」であり、ポリ袋や新聞紙など、災害が起こってからでも用意できそうなものと違って今回紹介した「凝固剤」というのは持ってると持っていないとではかなり違いが出てくる防災グッズではないかと思います。現在の日本では排泄物をそのままにしたりはできませんし、この点だけは家にあるものを利用して何とかするのは、消臭スプレーくらいのものだと思いますので、災害時のトイレに不安を感じた方は、こうした用意をされることを強くおすすめします。


熊本で起こった強い地震について

まだお正月気分が抜けきらない中、一昨年の2016年4月に起こった熊本県熊本地方を震央とする地震の直接の余震ではないものの、その影響を受けたと思われるマグニチュード5.1の地震が熊本地方で起きてしまいました。震度が6弱ということで、まず考えたのは現在再建中の熊本城が被害を受けていないかということですが、Twitterで検索してみたところ、大きな被害はないという現地の方の書き込みを発見しました。もちろん、翌日になってみないとわからない部分はありますが、まさか2年以上経ってこれだけ大きな地震が熊本県で起きるとは正直思いませんでした。

ちなみに、2016年の地震は最初にマグニチュード6.5の地震が起き、その後、震度7を記録したマグニチュード7.0の地震が起きたことで、大きな地震の後にそれ以上の地震は来ないと思っていた自分の認識の甘さを感じたことを強烈に覚えているのですが、今回の地震はさらなる驚きとともに現地の方々の恐怖はいかほどだったのかと思うと、ここで書くべき言葉も見付からなくなってしまうほどです。

とりあえず、気象庁のホームページにアクセスし、大きな地震が起きた際に、余震にはいつまで注意すべきなのか、具体的に書かれたところを読んでみたのですが、大きな余震については一週間くらいは注意とまでしか書いてありませんでした。ただ、今回の地震についてその存在を予想するような記述もありました。

(ここから 気象庁ホームページからの引用)

余震は、完全になくなるまでには何年もかかる場合があります。例えば、平成7年(1995年)兵庫県南部地震の余震活動は15年以上経った現在でも続いており、数ヶ月に1回程度、震度1以上の揺れを観測する余震が発生しています。

(引用ここまで)

今回の地震は熊本地震とは違う場所で起こっているので単純に余震と考えてはいけないと思いますが、同じ直下型でさらに震源が浅い地震であるため、揺れが大きい地域が起きたと考えられます。3年前の地震によって変動があったことが尾を引き、まだ熊本を中心とした大地の不安定さは無くなっていないと見る必要はありそうです。

地震発生直後の報道を見ていく中で、深刻な被害というのは出ていないようではありますが、実際に2016年の地震を体験された方の中では、その時の事を思い出すようなこともあるでしょうし、不安に感じることもあるかと思います。ただ、地震のエネルギーは本震と比べると小さくなっていますし、「震度」という概念はあくまで人間が揺れを感じる尺度であり、地盤や震源の近さによって大きくなったり小さくなったりするので、震度6弱といってもその言葉に踊らされるべきではないでしょう。昨年の北海道の地震の時のような停電も起こっていませんので、念の為避難の準備をしながら今後起こるかも知れないさらなる大きな余震にはしばらく注意し、水の汲み置きや食料の確保を行なうことをおすすめします。


スマホの選択は感情だけで左右されるべきでない

昨年は、アメリカと中国との間で様々な確執が起き、今年はさらなる状況の変化が考えられます。今のところZTEが経営危機を起こすくらいのアメリカによる制裁と、さらにHUAWEIのスマホ・タブレットが本体内の個人情報を中国の政府機関に送信しているのではないかという疑いがあり、日本政府では使わないキャンペーンを行なったことが大きく報じられ、一般の人に対しても中国のメーカーに対する目は厳しくなっているように思います。

ただ、それと同時にアメリカの会社であるフェイスブックに個人情報を無断で送っているアプリとして音楽配信サービスの「Spotify」や求人サービス「Indeed」が名指しされました。どちらも「無料」をうたって便利なサービスを提供しているのですが、このように利用者の個人情報データをユーザーの判断の及ばないところでこうした情報の送信が行なわれているとしたら、HUAWEIがまだ具体的にユーザーの個人情報を自国で管理しているというような具体的な話を個人的には見聞きしていないので、かつてアメリカが湾岸戦争の根拠とした「イラクの生物兵器」が実は作られていなかったのに不確かな情報を根拠に開戦に至ったプロセスが思い出されてしまいます。

確かに政府レベルでは利用するスマホの中まで分析し、故意に仕込まれた機密情報の流出を避けることは当然でしょうが、それを一般ユーザーにまで購入を躊躇させるような報道をするなら、いかに私たちの個人情報がアメリカの企業に筒抜けになっているかということも同時に報じるべきでしょう。ちなみに、私自身はそうした事については筒抜けになっても仕方ないと半ば諦めているので、よほど実害が報告されない限りは、当該アプリの利用をセーブしながら使い続けるつもりでいます。HUAWEIの端末も持っていますが、これも普通に使っています。

そもそも、同じスマホを使い続けているとアプリが増えることでパフォーマンスが落ちたり、内蔵電池の劣化によって買い替えの需要が生じるものです。そんな中、新品で10万円以上もするiPhoneを使い続けることは難しい人もいるでしょう。iOSとAndroidとの違いはありますが、新品でそこそこの機能があって格安なスマホの選択肢はやはりあった方がいいのではないかと思います。

恐らく今年も続くであろうアメリカ政府のHUAWEIに対する制裁は日本にも波及することもあるでしょうが、まずはきちんと「なぜHUAWEIのスマホを使わないのか」という根拠をアメリカでも日本でもきちんと発表してくれないと、今後のモバイルデバイス買い替えの際に困ります。そして、もし日本の大手キャリアからHUAWEIの端末が駆逐された後で、実はアメリカ政府の言っていたことがデマだったという報道がされたとしたら、一連の騒動でHUAWEIのスマホで十分と考えつつも高額な他のメーカーのスマホを買わざるを得なかった人が、踊らされてしまったと後で後悔するパターンもあるかも知れません。

スマホを購入するにあたりメーカーの選択をするのは個人の自由ではありますが、あまり感情的な理由だけでメーカーの選定をしてしまうと、良い結果は出ないような気がします。むろん、HUAWEIより高性能で安い製品を作るメーカーの良い製品があればいいですし、本当にHUAWEIのスマホが危険な存在なら今使っている製品の使用を中止も考えなければならないでしょう。

個人的に欲しいのは大きな力同士の抗争のために出てくるニュースではなく、本当に技術的に問題があるのかどうかの正確なレポートです。ユーザーとしてはそうした情報の取捨選択をしながら「次のスマホ・タブレット」について何を買うべきなのかを考えたいと思っています。


「通販おせち」の騒動に思う

お正月には「おせち料理」という方が多い中、お正月になりそのおせち料理にまつわる話題が出るのは、主に通販で購入するおせち料理についての話になることが多いのですが、今年については不祥事にスポットが当たることになってしまいました。

少し前にあったトラブルでは、「おせちの中味がスカスカ」という販売元に原因があった問題でしたが、今年の場合は通販おせちの配送を請け負ったヤマト運輸の不祥事といった感じで報道されています。

トラブルの内容は、本来「冷凍」して運び、届けなければならないところ、品物を運ぶトラックの冷凍車の設定温度が「冷蔵」の状態だったために、もはや気付いた時には注文先のお宅へ届けられない状態になっており、その損害額は1268個・約1880万円にも上がったということです。

しかし、普通に考えておせち料理というのは保存食なので、冷凍が冷蔵になったくらいで中味は傷まないのではないかと思われる方もいるでしょう。確かに普通におせち料理を手作りしていれば冷蔵ですらなくても常温のまま配送することも可能なのですが、最近の通販のおせち料理は、多くの注文をさばくためにかなり早い時期から作られているものが多いということがあります。

言うならば、今回配達を諦めた「冷凍おせち」というのは、スーパーで売っている「冷凍食品」のカテゴリーに入るもので、数ヶ月前に作っても家庭の冷凍庫で保存することが前提で数ヶ月の賞味期限があるものになっています。一部の通販おせちは年末の直前に作り、常温ないし冷蔵で送るものもありますが、安くて売れ筋のおせちの多くは、年末に一から作る常温・冷蔵のおせちではなく、かなり前の時期に作る「冷凍食品」のおせちだと言っても過言ではないでしょう。

過去にその種の通販おせちを注文した際には、家庭に届いた後にすぐ食べなければ、まずは冷蔵庫の冷凍室に入れて保存する必要があります。そうしてお正月前になり、食べる何時間か前に冷蔵室から出し、常温による解凍で食べられる状態に戻すための説明書が入っていました。当然一度解凍してしまったらおせちとは言っても材料が傷んでくるので、いくらおせち料理と言っても早めに食べることが必要になります。

それぞれの家庭でおせち料理を作るということが無くなりつつあり、さらに年末の買い物で出来合いのお惣菜を買いながら自分なりのおせちを作るよりも年末の決まった日に届き、何の苦労もなく解凍すれば食べられるリーズナブルで便利なおせちに流れるのもわかりますが、今回は福岡の業者から北海道のご家庭に届くはずのものがトラックが荷物の温度設定を誤ったため届けられなくなりました。「製造元」→「運送業者」→「ご家庭」という流通がされる中で、今回と全く同じミスでなくてもどこかで何かが間違うと、今回起こったような最悪商品が届かないというトラブルにもつながるところが今の時代の怖いところです。問題のおせちを注文した方々にとっては代金の返金はあるにしても、その年あてにしていた食材が無くなってしまうわけで、かえって余計な負担があることもあるでしょう。

今回の被害額と個数との関係で見ると、一個あたりの単価は約1万5千円といったところでお正月の食卓にはかなりの痛手です。改めて買い出してオードブルを揃えたり、外食に出たら普通の家族ではいっぺんに飛んで行ってしまう額なので、万が一にも今回のように届かないなんてことは起こって欲しくないところです。

本来は確実に年末の忙しい時期でも受け取れるように、近所のお店でおせちを提供してくれるところから注文し、冷蔵や常温でも正月休みの間は食べられるようなおせち料理を買ってくるのが安心なのですが、通販の場合は様々なトラブルを避けるという意味でもここまで説明したように「冷凍おせち」での扱いがほとんどだろうと思うので、今回のようなトラブルを避けるためにはできるだけ年末ぎりぎりではなく多少は余裕のある日程で注文を出し、届いたら家庭の冷蔵庫でお正月まで冷凍保管するスペースを確保するのが得策ではないかと思います。もしその際に発送トラブルがあった場合、発送元から再発送が行なえるような到着日にすれば、万が一の場合でも代わりの冷凍おせちがゲットできる可能性があります。運送関連のトラブルの場合でも、一度破損したり解凍してしまったという失態があった場合には二回連続で破損してしまったらえらいことなので、さすがにその辺の事情は了解の上で送ってくると思います。

今年は我が家では冷凍おせちは注文しませんでしたが、もし今後おせちを事前に注文して冷凍物でまかなう場合は、この内容を備忘録のようにして注文しようと思います(^^;)。今回おせちが届かなかった方には心より同情いたしますが、同じ過ちを繰り返さないためにも注文する側からの対策もいろいろ積み上げて失敗しないようにしたいものですね。