月別アーカイブ: 2015年6月

理不尽な運転をする車からどう逃げるか

 北海道砂川市で起こった交通事故のニュースの第一報が入ってきた時には、RV車と軽ワゴン車が国道とそれをまたぐ道での信号のある交差点でお互いにノーブレーキで交差点に入ってきているのも疑問でしたし、何故片方の車(軽ワゴン車)に乗っていた人が別の車に引きずられたのかわけがわかりませんでした。車から放り出された人はもしかしたらシートベルトをしていなかったのかとも思いますが、とにかく現場の写真を見ると外灯の太い柱がひしゃげるほどの衝撃なので、シートベルトをしていたとしても助からなかったのではないかと思えるくらいの大きな事故だったことは確かです。ただ、家族5人が定員4名の軽ワゴンに乗っていたということから、少なくとも1人がシートベルトをしていなかったのではないかという疑問もあります。その後、事故の状況が警察から発表されたことでだいたいの状況がわかってくるにつれて、こうした事故に巻き込まれる可能性は0ではないと思えてきました。深夜に国道を走る機会もある車中泊の旅の中で、どういう心掛けが必要なのかということを今回の事故をきっかけに考えてみたいと思います。

 これを書いている時点でまだ確定はしていないものの、事故当時に国道を走っていたRV車(軽ワゴンと衝突した車)以外に、もう一台の車が接近して走っていて、その車が車外に飛び出した人を引きずって走ったのではないかと言われています。もしかしたら2台は国道をレースのように競ってスピードを上げて走っていたのではという疑惑があるようです。事故現場は日本の国道の中でも29.2kmという一番長い直線が続く区間なのだそうで、日常的に公道レースのように使われていた可能性はあるわけです。

 普通、私たちは道路を走る場合、交通ルールを守って走行するのは当り前だと思っていますが、かなり昔の話になりますがとある地方都市で同じく車で旅行中の人からかなり理不尽な話を聞いたことがありました。幹線道路の国道で、深夜大型トラックが前後に走っている時には、もし国道の信号が赤になったとしてもトラックは止まらずに通り抜けるかも知れないから、脇に逃げるかそのまま赤信号でも進まないと命の危険もあり得るというものです。私自身はそういった体験はしませんでしたが、いちいち信号で止まっていられないと走り抜けてしまう映画のトラック野郎のような事があるのかと思いつつ聞いた思い出があったのですが、逆に言うと、市道から国道に入る場合、青信号でも止まらないで交差点に入ってくる車がいる可能性が深夜ならあるという事でもあります。正に今回の事故はそのような事が起こったとも考えられます。

 交通量が深夜でも多く、直線が長い区間においては、それらしい車と並走しそうになったらコンビニに入るなどのエスケープを考えながら走ったり、国道に入る場合には青信号でも手前で一時停止して安全を確認してから交差点に入ることが自分の身の安全を守るためには大事です。交通ルールを守ることはもちろん大切ですが、その時の状況によってさらなる安全対策を実行することも、特にいつも走ることのない旅行中の道では必要になってくるということを肝に命じたいものです。そして、今回の事故でも衝突の衝撃によって外に投げ出されていますので、どんな短い距離を移動する場合でも、全員がきちんとシートベルをを閉めることを徹底するように心掛けましょう。


2015年6月の観光イベント回り その2 かんてんぱぱ祭

 山梨県中央市の道の駅とよとみでの「スイートコーン収穫祭」は特別な用事がない限りは行くことにしているのですが、2015年は同じ日程で、長野県伊那市に本社のある伊那食品工業で毎年行なわれているイベント「かんてんぱぱ祭」が開かれているということで、そちらにも寄ってみました。

 会場のある「かんてんぱぱガーデン」は、工場直営の売店やお食事処などもあり、ゆっくりするには大変いいところなのですが、お祭りの日は全国から人が押し寄せるため、当日は近くの工場の敷地に車の多くは誘導されます。私の車もとりあえず会場内に入ったものの、空きが全くなかったので臨時駐車場に誘導されました。

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 臨時駐車場から会場までは無料のシャトルバスが用意されています。時間によってはかなり多くの人たちが並んでいて、なかなかシャトルバスが来ないと業を煮やして歩いて会場まで向かう人も多かったですが、どうせ会場内を歩き回るのにさらに歩くのも何だと思い、シャトルバスで会場へ向かいます。着いたのはお昼ぐらいということで、臨時駐車場にもものすごい数の車が停まっていて、かなりの行列になっていましたがシャトルバスがうまく回っていたせいかそれほど待ち時間もなく会場に向かえました。

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 イベントのエリアは道をまたいで2ヶ所あり、写真のように歩道橋により繋がっています。まずは本社のあるビルの方に向かうと、そこに無料の試食コーナーがあります。自社製品の寒天を使った「あんみつ」と「ところてん」を社員の方が振る舞ってくれます。どちらもそれ自体に味が付いていないので食べやすく、特にところてんは気に入ってしまったので、流し舟とところてんつきがセットになったものが売っていたので、自宅用に買ってしまいました(^^)。お祭りではこのように自社製品を購入してくれた人に対して、2,000円ごとにふくびき券がもらえて空くじなしの抽選ができます。外れでも一回につき100~300円くらいの景品がもらえるので、健康指向でカロリーオフされたドレッシングやおかしの素などをまとめ買いするにはいい機会だと思います。

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 その他、さまざまな屋台が出て、ちよっとした軽食が安い値段でいただけます。臨時駐車場からシャトルバスに乗る前に、屋台で使える100円分の金券をいただきました。同じ金券は1,000円で1,100円分のものが場内で販売されていましたが、家族でいろんなものを楽しむにはそれほどお金もかからないのでいいですね。私はやきとり3本を200円で買いましたが、他にもフランクフルトにからあげとやきそば、いか焼きやかき氷など、お祭りの屋台にあるようなものは一通り揃っています。

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 このお祭りを目的にし、家族で一日ゆっくりという方が多いのでここまでの混雑になるのだと思いますが、目的の寒天製品を購入した後は朝に買ったとうもろこしの鮮度の方が気になったので一通り見たぐらいで帰ってきてしまいました。お祭りの時にしかないいろんなものが見えて、大変興味深かったです。一年に一回しかお祭りはありませんが、普段でも十分楽しめる施設なので、興味のある方は旅の途中で立ち寄ってみることをおすすめします。


2015年6月の観光イベント回り その1 道の駅とよとみ スイートコーン収穫祭

 昨年はスケジュールが合わず断念してしまった山梨県中央市にある道の駅とよとみで一年に一回、この日だけ行なわれるスイートコーン収穫祭に今年は出掛けることができました。やっていることは同じですが、回を重ねるごとに微妙に状況は変わっている気もします。今回はそんな感想と合わせて報告させていただきたいと思います。

 一昨年は開始時間より早めの売り出しとなりましたが、今年は初めから開始時間を午前8時20分と早めに設定していました。この傾向は地元の人にはいいかも知れませんが、私のように朝早起きをして開始時間に間に合わせて出発するような場合には辛い状況です。ちなみに、私の所から会場までは車で約2時間かかるので、出発時間が朝の6時でも現地着が8時過ぎとなり、道の駅の中の駐車場には入れなかったものの、道を隔てた臨時駐車場には何とか入れられました。開始まで10分ちょっとしかなかったので、行列もかなりの長さになっていて、道の駅から道路に出て、楽に200人以上になっていました。開始直前にはさらに列が伸びましたが、今回は用意された本数がおよそ2万本あったということで多少の待ち時間はあっても購入には問題はなかったようですが、収穫高にはばらつきがあるため(一昨年は1万5千本だったため、早めに終了してしまいました)、提供される本数が少ない場合にどうなるかは不安が出ます。来年以降行かれる方は、事前にネットで開始時間と提供本数を確認し、提供本数が少ない場合はさらに早めに会場へ着く感じで出発するようにしたいものです。でも多くの人が同じことをすると、更に早く行かないといけなくなるわけで、イベントが有名になり人が集まることによる運営の難しさというのを実感するところです。

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 また、多くの人が集まることで変わってきたのが、当日のとうもろこし試食の内容でした。以前に紹介した一昨年のイベントでは、道の駅の中の配布所だけでなく、職員の方がかごを持って並んでいる列の後ろのところまで試食品を届けてくれたこともあったのですが、数に限りがあるものの中に多くの人が群がるため、試食は一人一回一個という風に職員の方がお願いしていました。ただ、同グループの人が複数回もらいに来てもわからないので、あくまでイベントに集まった方の良心に任されている部分があります。

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 試食のとうもろこしは本当に甘くておいしく、もう少しその場で食べたいと思う気持ちはわかりますが、道の駅の中では皮のまま蒸し焼きにした蒸しとうもろこしが一本400円で売られていました。今回のイベントで売られていた2Lサイズのとうもろこしは一本あたり200円でしたのでそれほど高くなく最高の味が楽しめますので、後から来る人の事も考えて欲しいと思いますね。

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 今年のイベントではとうもろこし関連の品が道の駅の中で売られていました。事前にホームページや地元紙の情報で出ていたのがとうもろこしを使った特製の「もろこしづくし弁当」でした。開場から時間をかけて何とか自分の分のとうもろこしを購入し、その後道の駅の建物の中に入ったのでまずこの弁当は売り切れていると思っていたのですが、何とまだ十分にあったのでその日の遅い朝食用にと購入しました。550円と安いのも嬉しかったですし、ところどころに入っているとうもろこしを見付けるのも楽しく、こちらの方もいい買い物が出来たという感じがしました。このお弁当は期間限定の販売だそうですが、グループで来ている方は、このようなとうもろこしを使った独自のメニューを探してみるのも楽しいと思います。


ASUS TransBook Chi T90CHI 付属のBluetoothキーボードで使えた意外なもの

 小型のノートパソコンとして十分使えるTransBook Chi T90CHIのキーボードは物理的にはつながらない無線のBluetooth接続キーボードです。このキーボードは他の機器とも接続が可能ですが、やみくもに接続させると、TransBook Chi T90CHI自体を使いたい時につながらなくなって困ります(^^;)。もし付属のキーボードを他の機器用に流用する場合は、本体がしばらく使えなくなった場合などに限定し、本体が復帰したらそれまでのペアリングを解消するような使い方がいいと思います。

 iPhoneやiPad、Androidの端末についてはあえて試しませんでしたが、まず問題なく使えるのではないかと思います。というのも、私の持っている端末の中でこれは無理だろうと思えたドコモのBluetooth対応で外付キーボードが使えるガラケーで試してみたところこのキーボードでペアリングすると普通に使えてしまったからです。災害時など極限状態では、少ない電力で動くガラケーのメール経由でブログやツイッターを使っての発信を行なう場合もあり得ます。その際、使い慣れたキーボードが使えるというのは持っていて安心できる一つの理由になりそうです。普通のBluetoothキーボードの全てでドコモのガラケーが使えるわけではないので、これは貴重なキーボードであることは確かです。私と同じようにキーボードを認識するガラケーを持っている方は、一度ペアリングをして動作を確認しておけばもしもの時に役に立つかも知れません。


ながら運転が習慣化する恐さ

 国内や国外で起こった交通事故の動画を見ていて、ここのところたて続けに見た事故の原因がちょっと気になっています。
 
 それらの事故は、突然車線からはみ出してしまうことで近くの車やバイクとぶつかってしまうものですが、その原因は発表によれば、運転手が車内で落とした物を拾おうとして車のコントロールができなくなったというものです。

 昔から良くあった事故の原因としては、まだ車での音楽がカセットテープやCDが主流だった頃、音楽を変えようとしてケースからカセットテープを出してカーオーディオに入れようとする際に落とすというのがありました。足元に落ちたカセットテープを拾おうとして前方から目を切ったところ、反動でハンドルが回ってしまったのに気付かずに車が蛇行して隣のレーンや反対方向にはみ出てしまうというものでした。

 今の時代はスマートフォンやミュージックプレーヤーの中に入っている音楽をそのままカーオーディオから出力できるようになり、わずらわしいカセットテープやCDの交換作業の手間が減ったため、上記のようなオーディオ関連が原因の事故は少なくなったと思いますが、車の進歩とともについながら運転をしてしまう運転者は減っていないようですね。

 車のミッションがマニュアルからオートマになったことや、シフトレバーがフロアではなくフロントになり、前の席が一体化した大きなシートになったことで、かなり余裕を持って運転できる環境が整ったように思います。もちろん、快適な運転環境は歓迎されることですが、その余裕を安全確認の更なる注意に使わないで、車を運転しながら別の行動をすることに使うのは危険です。

 教習所や安全運転講習で言われていることですが、ちょっとでも走行中に目を前方から離すと、その間にも車は進んで行ってしまいます。例えば一般道を車で走行中、一秒間の間では時速40kmでは11.1m(40,000m ÷ 3,600秒)進んでしまいます。高速道で時速80kmだとその倍になりますし。対向車線にはみ出した場合は相手の車のスピードも加味しなければなりませんから、遠くを走っているように見えてもすぐに正面衝突の危険性が出てくるわけです。

 旅するために車で出掛ける場合、目的の時間に間に合わせるためにできるだけ休憩を取らないで食事も車の中でなんてことをすると、一層前方から目を離してしまう危険性が出てきます。特に助手席の人に手渡しができる環境にない場合は、車の中の物を探したり一人で運転とは別の行動をすること自体が危ないので、車を安全な所に停めることを心掛けるとともに、運転しながらの行動は危険であると自覚することがまずは大切かと思いますね。


Android用日本語入力アプリ「Google手書き入力」の斬新な点

 スマートフォンで日本語入力をする場合、私などはとてもブログを書こうという気は起きません。ちょっとしたメモ書きやツイッターの投稿くらいができれは十分だと思っているのですが、私にはどうもフリック入力がなじめなくて困っていました。スマートフォンによってはデフォルトの日本語入力で手書き入力ができるものもあるそうですが、私の使っているものでは手書入力の画面は出てこなくて仕方なくフリック入力に甘んじていました。そんな時に、googleが手書き認識でスマートフォン入力ができるアプリ「Google手書き入力」を出していることを知り、無料アプリとうこともあって(発表されている手書き認識アプリは有料なのでちょっと手が出ませんでした)メインのスマートフォンに導入してみることにしました。

 このアプリは多言語サポートのあるアプリで、日本語だけを手書き入力できるものではありません。そのせいか、私たち日本人からしたら考えられないような仕様になっています。というのも、文字認識エリアに入力した文字を全て認識してくれるのはいいのですが、ひらがなとカタカナ、漢字の区別なく認識するので誤変換の可能性が増えますし、日本のアプリなら当り前のひらがなを漢字に変換してくれる機能もありません。予測変換機能はありますが、普通の日本語による文章を書くためには、それなりの漢字に関するスキルが必要になるわけです。もっとも、これは紙に鉛筆で字を書くのと一緒なので、きちんと漢字に関する学習ができている方はかえってストレスなく入力することができる場合もあります。

 アプリのレビューを見ていると、やはり仮名漢字変換機能がないことが不満だと思っている方が多いようですが、そういう方はペンで字を書く時にどうするのかと思ってしまいます(^^)。むしろ、「Google手書き入力」本体に仮名漢字変換機能がないことによるメリットがあるように思うのです。

 パソコンもワープロもない時代に文章を書く場合には、わからない漢字があったら辞書を引いて書くのが一般的でした。印刷物を作る場合にもいわゆるガリ版刷りでボールペンで書いたそのままを印刷していたので、活字による読みやすいレポートをという場合は、プロにお金を出して頼むのが普通だったように思います。和文タイプライターというものもありましたが、機械の値段は高いし長い文章を入力するにもかなりのスキルが必要になるので、直接ガリ版用の原紙に字を書いた方が安くて早いというのが正直なところでしょう。それが、ワープロの登場により日本語入力に大きな革命が起こりました。画面上で出した日本語をプリンタで印刷すれば簡単に活字による文章を得られるようになりました。当初は和文タイプライターのように漢字をキーボードの打ち方に応じて漢字を当てはめる方法も検討されたそうですが、より多くの人が日本語をワープロで扱えるようにするため出てきた技術が仮名文字だけをキーボードで打てれば漢字も出すことができる「仮名漢字変換」だったのです。

 ワープロ以外でもこの仮名漢字変換は多くの端末に搭載され、手書き文字認識機能のある電子手帳に搭載されることになったのも当然の流れだったでしょう。当時の電子手帳では漢字を直接画面に入力させて認識できるのが売りではありましたが、ひらがなを出して変換する機能は最初から付いていたように思います。

 しかし、先日出たばかりの「Google手書き入力」にこの機能がないというのは、作った人が日本語独特の入力のわずらわしさを理解していないということはあるのですが、その分すぱっといろんなしがらみを断ち切ったようですがすがしくもあります。前置きが長くなりましたが(^^;)、あえて仮名漢字変換を搭載しないことによってアプリ自体は軽くなっているのは私にはメリットに映ります。わからない漢字があったら、別のアプリを開くなりインターネットの検索で漢字の読みがなを入れてWeb上の辞書から調べてもいいでしょう。検索した結果はコピーして貼り付ければ良いのです。もしこうしたことがわずらわしいと思うならとっとと元の入力方法に戻すか、忘れた漢字を覚える努力をするかということになるでしょう。

 私もしばらくこの「Google手書き入力」を使っている中で、かなり漢字や送りがなの使い方を忘れたまま日本語を扱っているなと思い知らされました。使っているうちに認識の具合もそれほど良くなく、候補として出てくる漢字の数も多くないので、この方法だけで全ての文字を入力することは難しいと思いますが、少なくとも漢字そのものを書いて入力できるということは、キーボードやパネルの扱いにわずらわされることなく日本語を扱えるということでもあります。まだ漢字の学習途中の小中学生や、そろそろ漢字を忘れそうで恐いと思う年配の方などは、試しにこのアプリを入れて日本語入力を試してみるのも面白いのではないかと私は思います。と同時に、スマートフォンではフリック入力にしろキーボードからの入力にしろ、ローマ字入力が基本だと考える人に一石を投じる事にもなるでしょう。できればこうしたアプローチはGoogleでなく日本の会社が先に出すべきものだったのではと思いもするのですが、それが日本企業の限界なのかも知れません。個人的にはそれなりにチューンナップされた手書き認識プログラムが入った新たな日本語入力アプリが登場し、多くのスマートフォンで使えるようになるのを待ちたいという気もしますが、とにかく今までの日本語入力に馴染めない方は一度この「Google手書き入力」を試してみるのもいいような気がします。


緊急時を想定した避難プランは複数立てよう

 2015年に入ってから日本各地の様々な場所で地震や火山の噴火が起きています。特に5月から6月にかけての、口永良部島の島民の方々の避難時における緊迫の状況というのはかなりのものだと、テレビ越しに見ていても良くわかりました。

 先日の噴火では火砕流が民家を直撃することがなかったので、島民の全員がとにかく無事に島の外に避難できたわけですが、時間の経過とともに起った事は多くの方は予想していなかったでしょう。家の回りに火砕流が来たので取るものも取りあえず家から出て避難場所へ向かったものの、噴火直後から行政の指示は島を出ての避難ということになりました。

 島民の方の中には家の戸締りもまともにしないまま出て来てしまった人もいたようですし、ペットを残して島を出た方もおられたようです。幸い噴火は連続して大きいものが起こっているようではないので、島の一部の方が代表して島に戻り、アフターケアを行なえるようで、それが救いではあるのですが、今後日本のどこかで災害が起こっても同じようになるかというとそううまくは行かないでしょう。

 一時的に避難するだけで済む程度の災害なら収まれば戻れますが、がけ崩れで家が建っている地盤ごと流されてしまう場合もありますし、今でも福島の原子力発電所のごく近い地域には居住することができなくなっています。最悪の場合逃げ出したら簡単に戻れない場合もあると思いながら家を出る覚悟か必要になる場合も出てくるでしょう。

 まず大切なのは、今自分が住んでいる場所にどんな危険があるかということを把握することです。地盤の状態や津波の到達時刻の予想、火山の溶岩の流れ方などは役所に行けばハザードマップが用意されているでしょう。これからの雨が続く時期になると、大雨による土砂災害についての危険地域かどうかも調べておいた方がいいでしょう。比較的避難まで余裕がある場合は逃げる直前に何を持って行くか選ぶことも可能ですが、火山の噴火や津波から逃げる場合はほとんど用意する時間がないと考えた方がいいでしょう。

 また、車を使って逃げられる場合とそうではない場合についても状況は変わってきます。車の中にそれなりの避難用グッズを入れておけば、いざというのに持ち出すものも少なくて済むでしょう。どんな災害が起こるかわからない現代に、私たちはどう備えればいいのでしょうか。

 基本的な考えとしては、最低体一つだけでも自分の命さえ残っていれば物質的な問題は後からでも解決できるものだということがあります。今の社会ではまだマイナンバー制度は導入されてはいませんが、個人に関するデータ自体が長期間使えないくらいダメージが出ることはそうそう考えられないので、命の危険を感じたら物への執着については意識の外に置いておき、自分および家族、さらにペットの安全確保をまずは第一に考えましょう。

 その次に考えることは、日々持ち運んでいるバッグの中に最低限家を離れて避難生活を送ることになった場合に使えそうなものを入れておくということです。私の場合は主にモバイル端末を使い続ける事を念頭に置いて(^^;)、ライトが付いたモバイルバッテリーとモバイルバッテリーを充電するためのUSB出力のACアダプターとコードは最定限バッグには常備しています。あと当面の生活のために必要な財布の中に現金を入れておけば、着の身着のままでも何とかなるかなとは思っていますが、着替えと多少の備蓄食料および用意したキャンプ用品が非常持出用のバックパックに入れてありますので、それを持って逃げられればとは思っています。まあそうはうまく行かないかも知れないので、最悪常用のバッグを持って逃げるだけでも何とかなると楽観的に考えることにしています(^^)。

 どちらにしても、自分でいくら綿密な避難計画を立てていてもその通りには行かないことは確かでしょうから、車で逃げられる場合と、家から非常用持出袋を持って行ける場合、どちらもだめで身の回りの物しか持ち出せないという複数のプランを臨機応変に組み合わせることが大事かと思います。あと私の場合は、できれば非常用持出袋の中味はこれ以上入らないように詰め込み過ぎる事は避け、後から何かを入れられるように少し空けておきます。そして、すぐに逃げなくてもいい場合は空いた中味に食料や着替えを詰められます。多少余裕がある場合はあれもこれもと持って逃げたくなりがちではありますが、大切なのは安全に避難することです。逃げる際に両手は開けておいた方がいいので、荷物はできるだけ一つにまとめるようにすることもお忘れなく。


「mineoスイッチ」アプリで実現した低速通信の使い勝手をワイヤレスゲートと比較する

 最近はauだけでなくdocomoの通信カードも扱うようになる唯一のMVNOとして注目が集まるmineoですが、2015年6月1日からようやく高速と低速の通信速度を切り替えることができるアプリ「mineoスイッチ」の提供が始まりました。事前に契約プランを最安の月500MBのものに変えておいたので、一刻も早く高速で勝手に通信してしまうのを防ぐためにアプリを導入して高速通信を切りました。

 これで、普段メールやSNSくらいしかしない使い方なら、いざという時のために高速通信の容量(私の場合は月500MB)を取っておけます。この時に気にかかるのは、今回mineoが提供する低速通信でどれくらいの事ができるのかということです。低速SIMの運用というと、以前契約していたOCNモバイルONEでクーポンスイッチをOFFにしたまま使っていても、ストリーミングでインターネット経由のラジオが聞ける、Radikoの利用が割と安定して可能だったのを思い出します(ただし地域および時間帯によってはうまくいかない場合も有ります)。

 現在使っている別のSIMカードでは、ヨドバシカメラが売り出しているワイヤレスゲートの低価格SIMカードは高速クーポンを購入しないと最大250kbpsまでの低速ということでした。以前試した時にはradikoでもストリーミングが途中でストップして使い物にならない印象がありましたが、今回の検証の前にradikoを起動したところ普通に聞くことができましたし、別のストリーミングサービスの「リスラジ」でも結果は良好でした。以前はカーナビ以外には使えないかと思っていたワイヤレスゲートの低速SIMの新たな可能性を感じてしまったわけですが(^^;)、一応上下の速度を紹介しておきますと、午前11時頃の測定(移動中ではありません)で、PING 92ms 下り340kbps、上り600kbpsとかなりいい数字が出ています。ただここで紹介すべきなのはあくまでauのMVNOとしてのmineoの低速は使えるかということでしたので、改めてmineoの方を試してみることにしました。

 ます、スピードをアプリで計ります。ワイヤレスゲートと同じく午前11時頃の測定で、PING 61ms 下り210kbps、上り400kbpsとほぼスペックからすると最高ぐらいのクオリティーは確保されています(こちらも、測定する地域および時間帯によっては全くスピードが出なくなる可能性がありますのでご注意を)。またradikoは問題なく聞けました。「リスラジ」の方は試してみる前にアプリがインストールされていなかったので、まずは低速のままアプリのインストールから始めました。ファイルのサイズはおよそ3MBあまりのものですが、時間はかかったもののGoogle Playから問題なくダウンロードできたので特別急ぐのでなければ動画を見るのでなければあえて高速クーポンを使うこともないと思えます。準備を終えてアプリを起動し、適当なチャンネルの再生を開始したところ、こちらでも問題なくストリーミング放送を聞くことができました。

 ここで改めて両者の料金について比較してみましょう。まずmineoの高速クーポン500MBコースは最初からSMSが使えて(そもそもSMSオプションは存在しない)月額700円(税別)です。ワイヤレスゲートと比べるとメリットは、auの端末はテザリングが塞がれていないので普通にテザリング可能ということと、ちょっとだけ動画を見たい場合には、限度までなら追加料金なしで高速通信ができるということがあります。あと、auのLTEの通信状況がdocomoと比べてどうかということがポイントになるでしょう。MVNOに限ればauはdocomo
と比べると利用者は少ないですが、もし都市部でのお昼休みや夜間のゴールデンタイムにおける通信集中による速度低下が起きにくいなら、ワイヤレスゲートをはじめとするドコモ系のMVNOと比べてのメリットとなり得ます。ただ、auのLTEエリアでのみしか使えないとか、選べる端末がauのLTEが使えるスマートフォンに限られるというウィークポイントもあることをお忘れなく。

 ワイヤレスゲートのSIMは、低速では月額480円という価格が大きなボイントで、さらに専用アプリをインストールすれば、一部の公衆Wi-Fiスポットが使える(主にマクドナルド店舗では利用できるような感じです)というメリットがあります。ちなみに、mineoと同じ条件にするために月額150円するSMSオプションを付けての月額合計は630円(税抜)とほぼ横並びになりました。こちらの方は対応する端末を選べば山の中のFOMAプラスエリア内でも使えますが、都市部での時間帯における速度低下はどうしても避けられないでしょう。さらにiPhone以外のAndroidスマートフォンの多くはテザリング機能をつぶされているというのもこの2社を比較すると残念な点ですね。

 ただ、私のように両方のSIMを持っていると、状況によって使い分けながら月額1,500円程度で複数の端末を使えるということも言えます。まれにではありますが、ドコモのデータ通信に頼り切ってしまうのは、何かの拍子でドコモのネットワークにトラブルがあった時に大変困ることになるでしょう。今のところ、ワイヤレスゲートのSIMを入れているNexus5の電池の持ちが良くないので、日常的にはmineoの方を使うパターンが増えると思いますが、車の中で常に充電できる状況なら使用頻度は変わってくると思います。

 個人的には3大キャリアの中でauのMVNOを出している所はまだ少ないですし、SOFTBANKに至ってはまだそうしたものが出てきていない中、ドコモとauの相方の通信環境は両方とも維持していきたいと思っています。ちなみに、外でのネット通信で動画を見たりWindows updateができる程度の速度が欲しい時には、高速クーポンを使うのではなく、もう一枚別契約のぷららLTEの容題無制限3Mbps上限プランのSIMをモバイルルータに入れて使っています。個人的にはもう少しぷららのプランがリーズナブルに使えれば嬉しいのですが。



TransBook Chi T90CHI-64GS その6 一応のまとめ

 ここまで紹介してきたTransBook Chi T90CHIのシリーズは、格安の8インチウィンドウズタブレットと比べると少し大きく、さらに貝のようにぴたっと閉まる専用のキーボードが付いていることに特徴があります。これ1セットで一通りの事ができ、その大きさは小さいのでモバイル用途には向いていると思います。さらに、他のメーカーの端末よりも安価で売られているということも嬉しいですね。

 その一方で、この価格でこの小ささ、性能を実限させるために犠牲になった部分も多いのではないかとも思えます。外部映像入力がなかったり、充電しながら外部機器をUSBスロットに差して同時に使えるアダプタの多くが使えない(今のところMiix2 8で使えていたアダプターが使えないことは確認済みです)とか、カタログやスペックに出てこない残念な点もないとは言えません。

 ただ、この大きさでフルにウィンドウズ8.1が使える端末というのはこれ以外にないということもあります。スペックからキーボードを加えた全体のサイズを読み、iPad mini2とほぼ同じ横幅で普段持ちのバッグに一緒に入れて持ち運べるというメリットは私にとっては何物にも代えがたいものでした。もしモバイル運用でもっと大きなバッグを使えたり、車で持ち運ぶのがめいんということなら、ここまで小さい端末を選ばなくても他にいいものがあるかと思いますが、この端末をよく使うようになるか否かは、普段のライフスタイルにも関わっていると言えるでしょう。できるだけ重い荷物を持ち歩きたくなかったり、机のない所に行き、膝の上で打つ場面もあるような場合はこれを検討してもいいでしょうね。そうではなく、何か面白そうだからといった理由で購入した場合は、普段の使い方では出番はなく、むしろ普通のノートパソコンを持ち運ぶ方が良かったと後悔することになるかも知れません。その点をじっくりと考えつつ購入については決める方がいいでしょう。この端末はある意味使う人を選ぶようなものでもあるかも知れませんね。

 あと、最後にこういったウィンドウズ小型パソコン(タブレットも含む)を初めて持つ方へお伝えしたいことがあります。デスクトップや大画面のノートパソコンには普通、ディスクドライブが付いていて、パッケージソフトのインストールだけでなくデータの書き出しやバックアップを取ることができましたが、小型端末にはそういったものはありません。ここまで紹介してきたTransbook chi T90シリーズは外部接続のための端子は電源用と共通になっていて1つしかありません。ここにホストアダプタを繋げば外部メモリやDVDドライブの接続はできるかも知れませんが、もしディスクにバックアップを作ったとしても本体だけでリカバリーができないので、16GB程度のUSBメモリとホストアダプタを用意して、データを含む全てが吹っ飛んでしまった時のためにシステムのバックアップを取っておくことはやっておいた方がいいと思います。ASUSからBacktrackerというバックアップソフトが提供されていますので、まずは本体を満充電してから、windows32ビット用のソフトをインストールし、USBメモリにバックアップイメージをコピーしましょう。データが飛ぶなんてめったにあることではありませんが、もし飛んでしまったらそれこそ何もできない単なる重りを持ち運ぶことになってしまいます(^^;)。同じようにディスクドライブのない小型の端末を持っている方でバックアップを取っていない方も問題なくパソコンが動いているうちにバックアップは取っておきましょう。


TransBook Chi T90CHI-64GS その5 画面角度問題 私なりの対処法

 TransBook Chi T90CHI-64GSのウィークポイントと言われているものの一つに、キーボードドッグに立てて使うため、本体を開いた時の角度がいまいち開かないということがあります。
 
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 最大に開いても写真くらいしか開かないので、使いにくいという方も多くいるようです。私自身は平らな場所で使う場合は他のノートパソコンでもこのくらいしか開いていないので使っていて違和感はありませんが、多少困るのが椅子に座った状態で膝の上に乗せて使うような場合です。膝を水平に保ちキーボードを打つとかなり窮屈な格好になり、長く打ち続けていると疲れてくる気がします。
 
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 そこで、写真のように折りたたむことでA4サイズの紙を折らずに持ち運ぶことができるファイル・フォルダーを本体の下に入れてキーボード部分をちょっと浮かし、適度な画面の角度を確保した上でそこそこ快適に入力できる体勢を取ります。写真にあるオレンジのファイル・フォルダーがパームレストの働きもすることで、キーボードより重い本体を両手で支えながら打つような形になりますが、タブレット本体の重さは感じますが、これで何とか文章入力はスムーズにできてしまいます。
 
 使用感は人によって違いますが、このように使うことで、私は本体の開き方についてはそれほど問題を感じませんでした。ただ、机の上である程度開いて打つのが普通の方は入力しずらいのかも知れませんね。
 
 ただ、上の写真の様に長時間使っていると、本体の重さが徐々に伝わってきて、微妙に全体が下にずれてきます(^^;)。その度に上に持ち上げる事を繰り返すことにもなるわけですが、それ以上に空間が用意できない時でも膝の上でキーボードを使った書きものができるメリットの方が私には高いですね。
 
 このやり方を普通に行なうためには、常時両手でキーボードを押さえつけるようにしないといけないので、両手を使って入力時にいちいちキーボードを見ないタッチタイプができることが必要かも知れません。同じことを一本指タイプで行なうなら片方の手でキーボードと本体を押さえることはできますが、中途半端な両手打ちだと、入力する文字の確認の度にキーボードが浮いてしまうようなことにもなります。基本的なタッチタイピングを学習すれば、最上段の数字キーもキーを見ないで打てるので、結果的に入力スピードも早くなるなど、モバイル運用でいいことも多くなります。改めて、どこでもキーボードを使って素早く入力をするためには、決して自己流ではなく、きちんとした両手による打ち方を学習することが大事であると思い知らされた感じがしています。