月別アーカイブ: 2015年6月

一般道にある深夜営業のドライブインは貴重な存在

 車中泊の旅に出る際、大事であり問題をはらむのがどこで車中泊をすべきかということです。インターネットもなく、世間の考えも鷹揚な時代なら道端に車を停めて朝まで過ごしても直接非難を浴びることは少なかったと思いますが、元々日本中の土地の中でだれの土地でもない場所というのはないわけなので、ひとたび土地の持ち主や管理者から車中泊はダメだと言われれば黙って出て行くしかありません。ただ、長距離の運転に疲れ、運転し続けると事故による生命の危険がある場合は、公共の駐車場で仮眠を取ることぐらいは許されるべきだと私は思っているのですが。

 そうした仮眠休憩に使える場所として、さまざまな道の駅や高速道路のサービスエリア、パーキングエリアが今では利用されるようになっています。ただ残念なことに、深夜にそうした場所に辿り着いたとしても、売店やお風呂などの営業は終了していることがほとんどで、単に車の中で仮眠を取るだけの場所になってしまっています。まだ高速道路が全国に張り巡らされる前は、国道沿いには深夜営業のドライブインがあり、食事休憩や仮眠ができるところもそれなりにあったように思います。

 そんな中、現状でも多くのトラックが休憩に立ち寄り、食事やお風呂を24時間営業で提供しているドライブインが三重県桑名市に存在しています。国道23号線沿いの長島温泉にある「オートレストラン長島」で、ここには大浴場もあり、安い値段で温泉に入れます。一時期ほど高速料金が安くない今、一般道をひた走るトラックドライバーのオアシスのような場所で、休みを取りながら国道を名古屋から関西方面(当然その逆もあり)に旅行している一般車にとっても有難い存在ですが、何と言うことか事件報道によりこの場所がクローズアップされてしまうという皮肉な事になってしまいました。

 トップニュースになる重大な事件などというものはめったに起こるものではありませんが、事件の被害者が施錠された車の中から発見された時以降にこの施設を利用していた方は大変だったと思います。事件に関する証言を得るためでしょうか、捜査員の方々が仮眠中のトラックや車の中にいるドライバーを起こして事情を聞いているような映像がテレビニュースで流れていましたので、仮眠するつもりで停めにきた人たちは体が休まらなかったでしょうから。早くに犯人と思われる男性の身柄が確保されましたので同じような警察官の巡回はなくなるでしょうが、今後しばらくは事件の認知度もあって、また元のようなドライブインの使い勝手を続けられるのかという不安も出てきます。

 どういうことかというと、仮眠のため車内で横になっていたら、車の中にいる人は大丈夫か? と過剰な気を回され、とても仮眠も取れないような雰囲気になりはしないかということです。それでなくても、その場所で起こった事件が事件だけに、トラックでもキャンピングカーでもない車の中で明らかに人が横たわっているのを車の外から見たら、やはり考えなくないようなことを想像されてしまうでしょう。誤解を受けたくなければ車中泊ではなくきちんと宿を取った方がいいという話に持って行かれるかも知れませんが、現状では予約いらずで格安に使える宿というものが日本では成立しにくいところがありますので、週末の限られた休みに行程を欲張って長い距離を移動しようとすると、時間の節約のためにはどうしても車内で仮眠を繰り返すような形になってしまいがちです。今の生活パターンの中でもいろんな所にお金を節約しながら行きたいという場合には、やはりこうした施設の存在があること自体が有難いものです。

 今回紹介した「オートレストラン長島」周辺の駐車場にこれから何らかの規制がかかるのかどうかはわかりませんが、今までと同じように国道を走る車のオアシスとして存在し続けて欲しいものです。また、特に民間で頑張っているドライバーの休憩施設は積極的に利用し、旅行者とドライブイン側が共存共栄できるように努力していきたいものです。


音楽定額配信時代を見越したデータ通信サービスの条件とは

 スマートフォンの普及率が上がってくるにつけ、さまざまなソフト配信サービスが新しくなっています。かく言う私も、ストリーミング再生で見放題というドコモのdTVを月額540円(税込)で契約していますが、音楽においても、従来のダウンロードして音楽ファイルを所有するという形式から、クラウドにある膨大な数の楽曲を好きな時に好きなだけ楽しめる、毎月定額の音楽配信サービスが始まっていて、日本でもいよいよ一般化しようとしています。

 こうしたサービスが一般化すると、本体のメモリが少ないスマートフォンであっても、安定した通信ができさえすればどこにいても膨大な中から好きな音楽を指定して聴くだけでなく、好みの組合せをプレイリスト化して存分に楽しむことができるようになります。昔はまず音楽ソフトを手に入れて、テープに大変な思いをして編集する必要があったものが、今では手元のスマートフォンを使えば一瞬でプレイリスト化が完了し、そのリストを不特定多数の人たちに向かって公開することもできるようになるので、自分の音楽の趣味を公に問えたりもします(^^)。そんなことは昔はラジオのパーソナリティぐらいしかできなかったのですから、単に音楽を聴くことだけでない新たな可能性さえ開けるわけですね。

 ただ、この種のサービスにはまり込むと、数々の物理的な問題につき当たります。スマートフォンで音楽を聴きまくるのは外て利用することがほとんどでしょうから、電池容量の少ないものではとても一日電池か持たないものもあるので外付バッテリーが必要になることがまずは一つです。そして、もう一つは高速通信容量とスピードの制限の問題です。一般的に携帯電話会社での月間における高速通信容量は基本的には月7GBで、それ以上データ通信を行なおうとしたり、3日間で特定の容量以上のデータ通信を利用すると、急に128kbpsとか会社によっては他の規制事項にひっかかると128kbpsからさらに制限されたりする場合もあるようです。現在、携帯大手3社は大量のデータ通信はWi-Fiで行なうことを推奨していますが、Wi-Fiであらかじめ音楽ファイルをダウンロードするなんてことすらめんどくさいと思うユーザーが増えれば増えるほど、いつでもどこでもストリーミングで音楽が聴けることが大切になってくるのです。過去のエントリーで、いわゆる低速SIMでどのくらい音楽のストリーミング再生が使えるかということを試しましたが、だいたい200kbps程度平均的に出ていれば、ラジコのストリーミングが途切れなく聞けるので、同程度のスピードをこれ以上下げることなく提供することができるかというのが運命の分れ道になると思います。ちなみに、現在無料でのお試し利用ができるLINE musicアプリを使って、auのMVNOであるmineoの高速OFFで接続した場合、問題なくストリーミング再生を楽しむことができました(ただし、mineoのホームページには『ネットワーク混雑回避のために、直近3日間(当日を含みません)に3GB以上のご利用があったお客様については、KDDI社より通信速度が終日制限される場合があります』という記述がありますので、終日音楽を聞きまくるような使い方はできないかも知れません)。

 これからの定額の音楽配信サービスが一般的になるにつけ、高速通信を制限した低速でどの程度のクオリティが出るかが問題であり、現状では月千円以下で低速回線が200kbps程度で速度制限の心配なく使えるMVNOなら、動画は諦めるにしても音楽専用と割り切れば、安くてしかも制限を気にすることなしに使えそうです。三大携帯会社のプランで高速通信制限時のスピードが今どのくらい出るかはわかりませんが、音楽配信サービスが一般化するとともにこの最低スピードの数値およびデータ量規制が緩和されるようでないと、月額料金を払っていても、まともに音楽が聴けないという事にもなりかねないので、これからの低速回線のスピードの変化には注目したいですね。逆に、MVNO各社も音楽ストリーミング完全対応というような謳い文句でサービスを安い金額で展開すれば,スマートフォンを音楽プレーヤーとして目一杯使いたい人たちにはアピールできるように思います。定額の音楽配信サービス「AWA」を利用されている方がネット上に書き込んだ情報によると、一時間音楽を聴いた場合音質Normalでのデータ通信量は約150MBくらいとのこと。もし一日かけっぱなしにしたら、それだけで3GBを超えてしまいますし、移動中に常にストリーミングで音楽を聴き続けているような使い方をしている場合、低速でも3日間のデータ通信量で制限を行なうところでは、現状では部屋や外出先で有線放送のように流し続けるような使い方は難しいと言えるかも知れません。

 その問題とは別に、現在のLINE musicの内容を見ると、私の音楽の趣味が変だからかも知れませんが、絶望的に聴きたい音楽が少ないということも実は気がかりだったりします。こうしたサービスは、大きなCDショップにあるソフトを全て試聴できるくらい全ジャンルをカバーしないと、多くの人たちの要求に応えられないので、契約者数は爆発的には伸びないような気がするのですが。


ICI石井スポーツ PAINE コート型袖付きポンチョ

 先日紹介した傘ケースと一緒に購入した梅雨対策一品がありますので改めて紹介します。ICI石井スポーツで展開されるブランド、PAINEのコート型袖付きポンチョです。

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 写真を見ると単なるレインコートに見えるかも知れません。一般的にポンチョは袋状になっており、上からかぶるようにして装着しますが、こちらはジッパーをはめてボタンを付けることになるので着やすさの点から言うと普通のポンチョとは劣ります。しかし、かなりゆったりサイズになっているので、バックパックを背負ったまま着用可能です。袖があるので手を動かしても中に水が入りませんし、袖から手を抜いて、一般的なボンチョのスタイルでも使用可能です。

 ある意味、レインコートとポンチョのいい所を合わせた風でもありますが、ジッパーを閉めるのがちょっと大変なので、急な雨の場合モタモタしているとびしょ濡れになってしまうかも知れません。ただいったん着てしまえば、胴の部分は絞ることができるので、風で舞っていかないような工夫がされている分有利だとも言えます。サイズがゆったりしているので、あえてジッパーを閉めた状態で頭からかぷっても何とか着られるので、普段からそのように着る方がいいのかも知れません。

 雨具としての性能については、購入価格が7千円弱とそれほどレインウェアとしては高いものではないのでそれなりだと思いますが、セパレートタイプでないので多少の足元が濡れることを我慢すれば、袖があるため自転車でもバイクでも使えますし、雨具以外としても活用できる可能性があります。ちなみに、サイズは男性用のXLなため、災害時にはこの中で着替えをしたり、着たまま簡易トイレで用を足したり、端を何かで固定して手を中に入れてツェルトのように使うことも使う人の身長によってはできそうな気がします。薄手の生地なので寒さをしのぐには大変かと思いますが、一枚あると安心できることも確かです。100円ショップにあるポンチョでも雨対策にはなりますが、透明のものが多いので外から丸見えになってしまいたくない方は、安いものでも外から見られない色のものを選ぶのが防災用と兼用される場合には大事です。

 現在はこのポンチョをバックパックのサイドポケットに付属の袋に入れて持ち運んでいますが、とりあえず羽織るだけでバックパックが濡れることを防げますし、いざという時の用意としてはなかなかいいものだと思えます。もう少し予算があったら耐水圧10,000mm以上をうたっている基本性能が高い製品をおすすめしますが、私は山歩き用としても使えるちゃんとしたレインウエアーを別に持っているので、緊急避難用として必要十分かなと思っています。セパレートタイプのレインウェアしか持っていない方は、常用する雨具および災害グッズとしてこのようなポンチョタイプの雨具の購入を考えてみてもいいかも知れません。


「IP電話」の「乗っ取り」や「高額請求」とはどういうことか?

 表題のキーワードが強調された見出しのニュースがテレビや新聞で話題になっているようです。ひどいケースになると月に数百万円の身に覚えがない請求が来たケースもあったというから穏やかではありません。果たしてIP電話を乗っ取られただけでなぜそんな請求額になるのか、乗っ取られないためにはどうすればいいのか、そもそもIP電話と言っているがどのくらいの範囲まで乗っ取られる可能性があるのか、そうした疑問についてニュースを見ただけではわからないことも問題です。今回は、インターネットで調べながら何がとうなると恐しいことになるのかということについて考えてみたいと思います。

 テレビニュースにちらっと映っていた請求書はNTTの固定電話に対する紙の請求書だったため、このIP電話は固定電話からアダプターを介して発信するタイプのものなのかなと思いました。請求書からすると、NTTが料金収納を代行するような形で料金を支払うようなタイプのものだと思われます。光回線を使ったものが怪しいですが、それ以上のことはわかりませんでした。また今回の場合はことごとくアフリカの特定の国に向けての通話が行なわれたようで、その国に(通話先に何らかのカラクリがあるのかも知れません)電話することで利益を上げられることを見越してIP電話の乗っ取りをしたと考えられます。

 ここからは更に推測になりますが、IP電話を使うために必要なのはSIPアカウントとSIPパスワードになります。IP電話サービスには汎用のソフトやアプリを使っても、SIPアカウントとSIPパスワードさえわかればなりすましてさまざまなやり方で電話を掛けることができるものが多いです。今回の被害に遭った方は業務として固定電話でIP電話を使えるようなシステムを組んでいた可能性が高いですが、スマートフォンにアプリを入れるタイプのものでもSIPアカウントとSIPパスワードが盗まれれば同じ事が起きてしまうことに変わりがありません。

 ただ、今回の事に限っていえば、まずは国際通話ができないように設定をしておけばある程度の被害は防げます。ちなみに、スマートフォン用に普及しているIP電話は乗っ取りの被害には遭わなかったようですが、注意喚起のお知らせは回ってきています。そこで言われているのも国際電話の利用について、使わない場合はOFFにしておいてくれというものでした。主なサービス別の状況は以下の通りなので、必要に応じて設定の変更をおすすめします。ちなみに設定画面に入るためのパスワードはSIPパスワードとは別なので、そこまで心配しながら作業する必要はないと思います。ただ、登録したメールアドレスと設定用のパスワード自体を盗まれたりしたら、一連の設定も勝手にやられてしまうので、注意するに越したことはありません。

・FUSION IP-Phone SMART デフォルトで国際通話できないよう設定済
・050plus 設定の変更が必要
・LaLa Call 設定の変更が必要

 現在は過去に問題となった情報料を通話料と一緒にNTTが集金するダイヤルQ2はIP電話からは接続できなくなっていますので、国際通話をシャットアウトしておけばIP電話乗っとり犯人の目的が国内通話することでない限り大きな被害を出すことはないでしょう。ただ今後の事を考えて、IP電話各社も根本的な対策をお願いしたいところです。国内通話が定額になるような料金プランとか、国内通話については上限額を設定し、それ以上に通話料がかかってきた時点で発信を強制的にストップするとか、この他にもいろいろあるのではないでしょうか。この件については問題が解決しているわけではないため、ユーザー側からもできる対策を行なうことが大切です。実際に利用されている方は毎月の利用状況を確認し、おかしいと思ったらすぐに対処できるよう備えておくように心掛けたいものです。


今さらですがMicrosoft office 互換ソフトについて

 最近購入しているWindowsタブレットに標準で付いていることが多い最新のMicrosoft Officeですが、今まで高いお金を出して買わなければいけなかったものが本体の価格込みになっているのは嬉しい事ですが、ちょっと困った問題が生じてきました。

 というのも、今使っている家計簿ソフトにデータを読み込ませるために、表計算形式のファイルではなく、タブ区切リテキストのファイルを作る必要があります。一応読み込ませるためのテンプレートがあるのですが、このテキストファイルを通常のエクセルでは問題なく表の形で表示できるのですが、Microsoft Officeを入れていないパソコンで互換ソフトと言われているOpenOfficeを入れて開けてみたところ、うまく開けなかったり、強引に開いてもそれを保存するとMicrosoft Officeでうまく開けなくなってしまうようになりました(エクセルのファイルは問題なく開けます)。きちんと設定をすれば問題は解決するのかも知れませんが、とりあえずAndroid用に入れたKingsoftのOfficeではなぜかちゃんと開けたので、そのアプリで開いて編集して保存し、データの共存できているのでそのままにしていました。複雑なマクロでつまづくならしょうがないと思いますが、単純なタブ区切リテキストファイルをそのままで扱えないとは計算外でした。

 AndroidのKingsoft Officeで読めているのなら、同じ会社で出しているウィンドウズ版のソフトを使えばいいかと思いましたが、日本語版のソフトは試用30日を過ぎると使えなくなり、有料キーの購入が必要になるという風に思っていたので、あえてパソコン用にお金を出してソフトを入れようと今までは思ってきませんでした。金額は安いところで3千円程度と高いものではないので、いつかは入れようかなと思っていたのですが、最近になっていろいろ調べていると、メニューの日本語表示にこだわらなけば、英語メニューでの表示ができるWPS Office 2014(Kingsoft Officeから名前が変わったもののようです)が無料で使い続けられるという情報を得て下のページからインストールしてみました。すでにご存知の方も多いと思いますし、中にはメニューを日本語化して使っていらっしゃる強者の方もいるようですが、まさか無料で使えるとは思わなかったので正直驚きました。

http://www.ksosoft.com/product/office-free

 無料のバージョンでも、ワープロと表計算、プレゼンテーションソフトが一つにまとまっているので、これでMicrosoft Officeで作ったファイルが読み込め、ファイルの互換性が保たれれば個人性には十分といったところです。懸案のタブ区切リテキストですが、無事にMPS Officeから読み込んで編集したものをMicrsoft Officeでも何の設定変更もすることなく扱うことができました。

 今のところあえてメニューを日本語化はしていません。メニューが英語表記なので扱いづらい所もありますが、簡単な作業だけだったら私はこれで十分だという感じがしますね。今後、新しくパソコンを購入する場合、最初からMicrosoft Officeが入っていないものでも、とりあえずはこのMPS Officeを入れて試してみるのもいいかと思います。仕事でバソコンを使っていて、どうしてもOfficeファイルを扱わなければいけない場合はきちんと本家ソフトを入れた方がいいでしょうが、ファイルの閲覧や複雑なマクロのないちょっとしたテンプレートの流用とか、基本的なことしかしないなら、別に挙げたOpenOfficeとともに使ってみて、どうしても駄目だったら有料のKingsoft Officeか本家Microsoft Officeの購入を考えてもいいかと思います。と同時に、今後パソコンを買い足す場合は、これからオフィスで作ったファイルをWPS Office2014で扱って問題がないようなら、値段の安いパソコンにフリーソフトでオフィスで作ったファイルを使うパターンで運用してみるのもいいかなと思っています。


ケースの付いた扇子は安心して持ち運べる

 すでに蒸し暑い天気もある中、梅雨が終わったらどれくらい暑くなるのか、考えると恐ろしいですね。これからの季節、旅先で暑いさなかに涼を取りたいという場合、車内ならエアコンがありますが、そうでない場合は汗を拭きながら我慢するか、自分で風を作って送ることのできるものを用意するかということになろうかと思います。

 電池を使ったセパレートタイプの扇風機は100円ショップでも売っていたりしますが、同じ100円ショップで買うのなら、自分の手で風を起こせる扇子が好みだったりします。電動式は音がしますし目立ちますが、今の日本の社会でなら扇子は自然に使えるというのが大きいです。団扇と比べても、たたんで小さくなるのが旅には特に便利です。ただ、今までいろんなものを使っていて思ったのが、普通に売っている扇子の場合、単体で使うとどうしてもバッグの中にラフに突っ込んでしまうため、早く傷んでしまうという問題を抱えていました。

 たまたま先日、とあるお店のアウトレット品を見ていたところ、コシノヒロコさんの男性用ブランドの扇子が安くあり、さらにその扇子には一応収納用の袋がセットになっているのを発見しました。

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 品質自体が前シーズンのものなのか多少のヤケがあったのですが、一応新品未使用で良さそうだったので今年のシーズン用にと購入しました。それなりにスキルのある方は扇子用の袋など自分で作れるかも知れませんが、さすがに私にはそこまでの能力はないので、最初からセットで売られているものがあるというのは助かります。もし、この扇子が駄目になったりしても、この袋だけ使い回すこともできますし。扇子というのは季節ものの一品ではありますが、しばらくは常用のバッグの中に忍ばせて便利に使わせていただこうと思っています。もし自分で袋を作れたり、家族の中に得意な人がいたら、お気に入りの扇子が入る写真のような収納袋を作ってもらってはどうでしょうか。


山崎産業 SUSU かさケース 抗菌 ギンガム

 普通のタオルよりも水を吸収するモール状のマイクロファイバークロスSUSUは、バスマットやお手拭きとして広く認知されていますが、今回購入したのはこのSUSUを袋の内部に付けたかさケースです。濡れた傘を入れてもその水分を吸収してくれ、バッグの中に入れても他のものが濡れないというアイデア商品です。

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 ケースの大きさから、中に入る折りたたみ傘のサイズが全長240mmまでと大きめの傘は入りませんが、丁度中に入る大きさのものがあったのでこれからの梅雨の季節をにらんで手に入れました。

 この商品は中に傘を入れて使うものではありますが、雨の続く日に結構使えるもう一つの使い方があります。モール状の部分を外側に折り返してモップのように使えば、雨で濡れたかばんや合羽などの水分も簡単に拭き取れます。タオルとは別にこうしたものがあると、例えば車の中で飲み物をこぼしてしまったような場合でも慌てずに対応できるでしょう。この袋にはストラップが付いていますので、水を吸わせ過ぎたような場合でも、バッグから出して手で持ち歩くこともできますし、梅雨の時だけ使うのももったいないような気もしますね。

 今回はこのかさケースに加えて、そで付きのコートタイプのポンチョも購入し、バックパックを背負ったままいつでもすぐ着られるようにしました。これも着ている時はいいのですが、びっしょり濡れた状態だと濡れた傘よりも始末が悪いことになってしまいます。ポンチョは折り畳めばバックパックのサイドにあるドリンク用の収納部分に袋に入れた状態で収まるのですが、きちんと水を落とさないとぽたぽたと垂れてきますので、そんな場合でもこのケース内のSUSUを使ってポンチョの水を拭きとった上で室内に入るようにしたいと思っています。


光記録メディアから太陽誘電が撤退することの意味

 太陽誘電という会社の事は知らなくても「That’s」というブランドのCD-RやDVD-Rにお世話になった方も多いのではないでしょうか。その「That’s」プランドを展開していた太陽誘電が光記録メディア全般から撤退することがわかりました。

 光記録メディアが出てくる前は、磁気によるフロッピーディスクを使っていたわけで、簡単に扱えて多くのデータ容量を保存できるメディアの出現に革命的なものを感じたこともありましたが、特にディスクの品質について「That’s」ブランドには信頼性があり、他の海外製品が安く買えたとしても、あえて日本製にこだわって「That’s」の空ディスクを選んで購入していました。

 CD-RからDVD-Rと容量が上がったものの、その次に来たブルーレイディスクをあえてデータ保存用として私は使わないうちに大容量の外付ハードディスクやクラウド上に保存するようになると、その都度CDやDVDに焼く機会は減っていきました。私のところにもまだ昔に買った空ディスクが余っているくらいですから会社として生産を続けることは難しくなったのだろうと思います。つくづく時代の流れというものは恐ろしいものだと思いますね。

 さらに言うと、以前は音楽を車で聞くためにMP3に圧縮した音楽を空のCD-Rにコピーし、CD-R対応のカーオーディオで聞く(あくまで個人で楽しむために利用しています)ことをやっていたのですが、スマートフォンによる音楽配信が当り前になる中、あえてCDに書き出さないでスマートフォン本体に保存したものや、ストリーミングしながら音楽を楽しんだりする方が手間がかからないので、ますます個人で持つ記録メディアの必要性は薄れていっているように思います。

 今後、写真や音楽をクラウドに保管できるサービスが充実していけば、ますますメディアとしての光記録ディスクは影が薄くなってしまうのかも知れません。以前はパソコンにディスクドライブが付いていないと困ったものでしたが、今ではソフト購入もネットからダウンロードする形での購入方法が充実していますし、システムを飛ばした場合に備えてUSBメモリにリカバリデータをコピーしておいて万一に備えるようにできます。気軽に知り合いに写真などのデータを渡す場合に困るかも知れませんが、今後のパソコンはディスクドライブを搭載しないタイプが増えて行けば、ディスクでもらっても読めない人が増えていくという状況も意外に早くやって来るかも知れませんし、クラウドにアップロードしたファイルにアクセスして、ダウンロードすらせずに使うような流れになってくるのかなとも思ったりします。とりあえず、まだ光ディスクが読めるうちに、ディスクの中にしか残っていないデータをいつでも使えるようにどこかにアップロードしておこうかなと今回のニュースを聞いて思いました。皆さんのところで保存している過去のファイルは大丈夫でしょうか。


Windows10 への切り替えについて

 ネットニュースなどですでに報じられていると思いますが、マイクロソフトがWindows7およびWindows8.1を利用しているユーザーに向けての無償アップグレードの案内が私の使っているパソコンにもやってきました。2015年7月29日から提供が始まり、1年間のうちにアップデートすればお金はかからないとのこと。

 私のところにはアップグレード対象のパソコンが複数台ありますが、すでにWindows7の状態で重いものもあるので、全てのパソコンをすぐにアップデートするかどうかはわかりません。OSのアップデートというのはいいことばかりではないというのは、過去の経験からわかっていて、更に新しく出たOSというのはパソコンに限った話ではなく、自動車でも初期バージョンからアップデートし、評価が落ち着いてから買うのがセオリーと言われています。

 そういう意味からすると、メインで使っているパソコンや、仕事で作業することがあるパソコンについては極力アップデートを急がないことがまずは大事ですね。今使っているソフトの中には古いものも多いので、Windows7のサポートが終了するまで使い切るという選択肢もあるのですが、マイクロソフトのサポートが終わればセキュリティ上の観点から、インターネットに接続して使うことはほぼできなくなるというのが問題なのですね。全てのネット接続をやめて使うというのは一つの考え方としてありかと思いますが、どうしても流出させたくないファイルを持っていたり、業務で大切なデータを扱うものでもなければ、やはりネット接続ができて何ぼというのがパソコンでしょう。

 一応、Windows10へのアップデート案内が来たパソコンではアップデータのダウンロード予約はしてありますので、差し当たって今使っている常用ソフトが新バージョンに対応しているかという状況がクリアされれば、Windows8.1では際めて使いにくいタブレットとしての使い勝手が良くなるという話もありますので、複数台のうち使用頻度が低くなったMiix2 8は先にWindows10にして、それなりにタブレット単体でも使えるかどうか試してみたいですね。


市町村が出す「プレミアム商品券」入手の前に

 全国の地方自治体で発行されるという「プレミアム商品券」が、一部の地域では入手のために大変なことになっているようです。私の住んでいる静岡市では完全に抽選なので、当たらなければ何も始まらないのですが、先着順に整理券を配ったりすることでは平日でも長蛇の列が出来たりして大いに盛り上がっているようです。

 この「プレミアム商品券」は現政権の目玉政策ということですが、この騒ぎ方からすると今後一定の景気動向には効果が出ると思われます。しかし、景気を良くしたいと画策する人たちの筋書きに乗って、結局はそれほど得でななかったなんてことになったら悲しすぎます(;_;)。すでにこの騒動に乗り遅れてがっかりしている方もおられるかも知れませんが、冷静に考えると逆に買わない方がいいような場合もあるように思いますので、まずは商品券の内容について見ていきましょう。

 今回の商品券のポイントとしては(主に地元自治体の商品券の詳細がベースになっていることをお断りします)、以下の点が挙げられます。

・1万円分の出費で1万2千円分の買い物ができる冊子が基本(プレミアム分は税金から)
・地元商店を優遇する目的のため、利用できる店舗が限られる
・利用についてお釣りは出ないので商品券の額面と同じかより高い買い物が必要
・利用期間が決められていて、3ヶ月とか4ヶ月などの期間限定
・一人で購入できる数が決められている(こちらの場合は一人3セットまで)
・発行数も限られていて、売り切れたら終了

 つまり、期間限定で使えるお釣りの出ない商品券ということになりますが、確かに1セットごとに20%のプレミアムが付くのはメリットがあります。多人数の世帯で家族の人数上限を買いまくるようなケースも報道によるとあったようですが、例えば5人家族で一人3セット買えれば購入金額の合計は15万円となり、一括で払うのは家庭によっては結構な金額です。まあプレミアム分がその場合3万円もあるのですから同じ買い物をする場合なら得になることは確かですが、プレミアム分を含めて一ヶ月6万円を買い物で確実に使うような生活をしていない限りは、利用期限ぎりぎりになってとにかく使おうとして、いわゆる無駄な出費に商品券を使うことになるかも知れません。家電などを買う場合、地元の商店とネット通販や商品券が使えない地域外にある大型店の価格と比べてみて、本当にお得になるのかということも考えた方がいいでしょう。

 私の個人的な考えとしては、過去一年間の支出を管理しているなら、地元のスーパーや商店で同じ時期にどれくらいの支出があったかを確認した上で、その金額の範囲内で商品券を買うのが普通に使っているだけで商品券を消費できるのでお得な使い方ではないかと思います。プレミアム分はちょっといい物を買い足してもいいでしょうし、買い物に余裕ができるのは精神上においてもいいものでしょう。ただそれだとプレミアム分の持ち出しになる地方自治体の出す予算に対する景気上昇のための効果が薄くなってしまうわけですが(^^;)。すでに多額の商品券を購入してしまった方で使い道に迷ってしまったら、家庭用品の中でも数ヶ月置いておけるものを中心にした商品購入にあてられれば、損になることもないでしょう。さらにこれは特殊なケースになるかも知れませんが、このプログで紹介している中で、特定のメーカーのキャンプ用品において価格が維持されているものがあります。ネットで安売りをしている店舗であってもなかなか安く販売されることはないので、一年中通して定価でしか買えないのが普通になっています。そうしたものを安く買う一つの方法として、この商品券が役に立つ場合もあるでしょう。商品券が使えるお店の一覧に、地元でその商品を取り扱っているお店があるか確認の上、目的の品物を購入できる分だけの商品券をゲットできれば、実質的に、本体を割引価格で購入できることになります。キャンプ用品以外にも定価販売のみというものはいろいろあると思いますので、そちらの品定めから商品券を購入する額を決めるのも一つの方法ではあります。

 景気がいい時なら商品券などなくても、収入の増加などで大盤振る舞いのようにお金を使う世帯が増えるのですが、今回のテコ入れ策がうまく機能しなかった場合は、かえって商品券を大量に買ったために、つい無駄遣いして出した出費が元で家計が疲弊し、生活が苦しくなってしまうような反動も考えておかなければいけないでしょう。皆が買うからうちもと考えても、目的も考えず買える上限ぎりぎりまで購入するのはどうかと私は思います。ただ、このプレミアム商品券の盛り上がり自体はこれから数ヶ月以上にわたって景気を押し上げていく原動力にはなっていくでしょう。これをきっかけにして、商品券を使わなくても沢山のものが売れ、景気が上向きになってくれれば、政策をやった意味は出てきます。果たして今回の商品券が日本の景気においてどんな影響を及ぼすのかというのはまだわかりませんが、商品券を買えた方も買えなかった方も、今後の日本経済の動向を見ながら締める所は締めて賢い消費行動を心掛けることがまずは大切だと思います。