月別アーカイブ: 2013年10月

ウィルコム AQUOS PHONE WX04SH の魅力と個人的な評価

 私が持っている電話の中で、主に通話用に使っているのはウィルコムです。今改めて考えると携帯電話の方が便利な面もありましたが、現在は通常のプランに付けることで利用できるオプションプラン「だれとでも定額」によって状況は一変しました。月に500回、10分以内の通話なら通話料金の足が出ないので、毎月の通話料金が基本料+オプションプランのみの金額で抑えられるように努力しています。具体的には10分以上の通話になった場合に10分を超えた分は別料金になるので通話時間には気を付けています。またPHSの圏外にかかってきた場合には、私は他に持っている携帯電話に転送しているので転送通話している分の通話料金がかかってしまいますが、この点は仕方ないと割り切っています。かけてくる相手の事を考えると、知らせる番号は一つの方がいいわけで、そうして転送されてきた電話はなるべく早く切り上げるようにしています。こうして使っていれば、仕事や友人とのやりとりだけでなく、旅先で気楽に目的の宿やお店や施設、テレホンサービスなどに気楽に問い合わせなどもできるので、オプション定額分の980円分の元はだいたい取れています。

 私は現状では通話用の端末を契約し、基本料1,450円にオプションの定額料980円を付けて月2,500円ちょっとで運用しているのですが、もう少し毎月の料金を負担でき、携帯電話の業者がソフトバンク(プラチナバンド対応)でいいという場合には別の選択肢も出てきます。新しく出たAndroidのスマートフォン、AQUOS PHONE WX04SHの前評判は結構高く、出てからの評判もいいようです。私もこの端末は気にはなっているのですが、まずはその内容について紹介します。

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 スマートフォン自体の処理能力はデュアルコアで、メモリの搭載もRAM 1GB ROM 8GBと普通に使うなら十分です。防水にワンセグ、赤外線通信におサイフケータイ搭載とiPhoneには入っていない機能も満載です。この端末の最大の特徴は、今まで同社が出していたスマートフォンはソフトバンク網を使うデータ通信だけだったのが、PHSを搭載し、PHSの番号での通話だけでなくPHSによるデータ通信もサポートしています。さらにソフトバンクの回線ではデータ通信だけでなくソフトバンク網での通話も可能です(ソフトバンク回線の無料通話分はありません)。さらにPHS通信を使う場合に限って、追加料金無料でテザリングもできるようになっています。

 PHSによるデータ通信というのは下り最大400kbps程度とドコモのSIMカードを使った格安データ通信並みに遅いのですが、あの東日本大震災の際に携帯電話会社のデータ通信がアクセス集中によりつながりにくい状態になった際、ウィルコムの通話およびデータ通信は安定していたとされる話も多く聞かれていました。様々な状況を想定する中、ドコモauソフトバンクの携帯電話を使ったデータ通信が使えなくなってしまった場合に備えて、PHSを使ったデータ通信もサポートしているこのスマートフォンを導入するという手は確かにあると思います。

 料金体系はソフトバンク3Gのデータ通信を1GBまでハイスピードで使え、PHS通信は制限なく使えるという「ウィルコムプランLite」なら、基本料月980円にWEB接続料が月315円かかり、更にパケット定額料2,980円(1,980円というのはキャンペーン期間中の料金なので、サービスの価格としては2,980円が正しい月額です)で計4,725円でウィルコムとソフトバンクの2つの番号が入っているスマートフォンが維持できる計算になります(端末のトラブルが心配な場合、これに加えて月額498円のあんしん保証サービス加入も検討する必要があります)。これに「だれとでも定額」を付けると980円がプラスされますが、5,275円となります(あんしん保証サービス込みで5,753円)。普通にドコモauソフトバンクのスマートフォンを使う場合と比べると、PHSでの通話ならほぼ定額になり、データ通信も通常のデータ通信以前にもPHSでもできるようになります。もし携帯電話の通話やデータ通信が通話集中で使えないような場合でも、PHSから連絡が付けられるかも知れません。2回線分使えて毎月の料金は普通にスマートフォンを持つのと変わらないくらいですので、こういう形でスマートフォンを持つのもいいと思われる方が多いというのも頷けます。

 私の場合、この端末を今導入すれば、今私が使っているデータ専用のスマートフォンとPHS電話機、さらに転送にも使えるソフトバンクの携帯電話の3つを1台のスマートフォンにまとめるだけでなく、PHSエリアの穴をこの端末一台で埋められるのではないかという期待が持てます。どういう事かというと、PHS通話で圏外の場所にいる場合、この端末はプラチナバンドに対応しているそうなので、今までは圏外だったところでもスムーズに受けることができるようになる可能性が高くなるわけです。毎月の料金の方も、契約をまとめることができれば、基本料金が一本化されますから結果的に安くなると言えます。個人的には実に使ってみたい端末なのですが、この端末を購入する場合、購入したら3年間という長い間解約金が発生するため、その支払がいやならこの端末を使い続けなければならないという事と、ソフトバンク契約の回線には当然ホワイトプランが付かないので、午前1時から午後9時までの同社間無料通話ができなくなってしまうという問題があります。私の場合はさらにすでに今使っているソフトバンクの電話番号を知らせている人も多いので、こちらから掛ける時にいちいちその事を説明しながらPHSの番号で掛け無くてはならないところがめんどくさいですね。スマートフォン自体がプラチナバンド対応は有難いのですが。

 私の場合、せっかくの2回線なので、今使っているソフトバンクの番号をそのまま使えるようになるだけでもメリットが大きいのですが、携帯電話の番号についてはそのまま移行はできるようです。もっとも、そうしないで全てを別々の端末に分けるというのもそれはそれで便利なこともあります。

 オールインワンの端末独特の問題として私が指摘しておきたいのは、例えばPHSの機能には何の問題もないのにソフトバンク3G回線だけだめな場合でも端末を預けての修理ということになってしまいます。別々に端末を持っている場合はPHS以外の端末については通信カードの入れ替えで対応できることが多いので、極端な話どこかから安い白ロムを探してきてカードを入れ替えれば済むところ、ウィルコムを通じての修理になるのですが、その際、同じ機種の代替機が出るかどうかというのも不安なところです。ハードの仕様を見ると、電池は防水機能を持っているためか内蔵式でユーザーによる交換ができないようなので、交換するのにドッグ入りになりそうなのも不安要素ではあります。とりあえずは白ロムに登録して使う場合は故障時の補償がきかないので、そういった形での契約は控えた方がいいでしょう。今後PHSとソフトバンク回線が同居する形でさらに進化したスマートフォンの後継機が出てくるのならいいのですが、現在端末ごとに新たな料金プランを作っているような感じのあるウィルコムの現状を見ると、まだ方向性が一定しないような感じも受けます。今回のWX04SHがヒットし、同じ契約内容で利用できる後継機が複数出てくるようなら、その時には電話番号の問題が解決しているかもしれませんので、個人的には後継機に期待といったところでしょうか。

 でも私のように複数の回線をすでに契約せず、今までウィルコムだけの契約の場合は新たにソフトバンクの電話番号を取得できる分、購入へのハードルは低くなると思います。まあ今のソフトバンク契約を維持したまま導入するという手もあるのですが(^^;)、根本的な端末の割賦販売という購入方法に尻込みをする部分もあるので、もう少し様子を見つつ、次の電話機を選んでいこうと思います。心情的にはこのスマートフォンを使ってみたいところもあるのですが、様々なトラブルに対処する状況を考える時、PHS電話機は単体のものを持っていた方がいいような気もしますし、もう少し考えてみることにします。


DTI ServersMan LTE 100 の解約手続について

 先月の25日、今まで使っていたワンコインで持てるDTIのServersMan LTE 100の解約手続きをWeb上で行なったのですが、昨日になってようやく最終的な解約手続きをするため、DTIの方から郵便による連絡が入りました。

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 このような封筒が送られてきて、本当に解約手続きが進んでいるのか不安だったのですが、問題なく進んでいたようでまずはほっとしました。すでにデータ通信用のSIMカードは利用できなくなっていますが、DTIの場合は使用していたカードを返却する必要があります。

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 封筒の中には返信用封筒と手続きの方法などが書かれた書類が一枚入っています。この書類にはSIMカードに割り振られた番号が書かれていて、手持ちのカードが同じものかどうか確認すると同時に、確かに間違いないということで署名をする欄があります。署名をしたらその部分を切り離し、SIMカードと一緒に返信用封筒(切手不要)に入れて送れば手続きは完了します。

 私はすぐに封筒を投函するつもりですが、一応SIMカードには返却期限があります。9月25日にWeb上で解約手続きをし(毎月25日までに解約手続きをすれば当月末が解約日となります)、10月9日に封筒が到着した私の場合は、返却期限は11月25日となっています。到着日からは2ヶ月近くあるわけですが、人間にはつい忘れてしまうということもあるので、私と同じように手続きをされている方はできるだけ早く発送まで手続きされることをおすすめします。

 DTIの解約手続きは以上のように、今では電話などでオペレーターとやり取りをすることなく終えることができました。今のところMVNOのSIMカードを別会社に変更する予定はありませんが、これも業者が出してくるプラン次第で、改めてDTIと契約をしなおすような状況もあるかも知れません。それもこれも、携帯電話のような年数による縛りがなく、いつでも解約と新契約を繰り返すことができる環境のおかげであると言えます。

 逆に言うと今使っているサービスよりも魅力を感じるサービスを打ち出してきたとしたら、今使っているサービスを解約して戻ることもあり得るということです。個人的にはDTIの解約手続きの一連の手連きは問題なく進み、全くいやな思いをすることはありませんでした。もし解約時にいやな思いをするような手続きの方法を押し付けられたとしたら、後にいかに魅力的なプランを出してきたとしても、また同じような思いを解約するときにするなら契約すること自体を考えるというような事にもなってしまうかも知れませんでし
た。とりあえず今回は解約ということで手続きをさせていただきましたが、今後にも期待をしたいと思っているところです。


長崎 軍艦島に見る「廃墟」の価値

私の住んでいる静岡県では富士山に続いて伊豆半島にある「韮山反射炉」が世界遺産になるのではと盛り上がっていますが、テレビではそのインパクトとともに、長崎県の通称軍艦島が世界遺産になるかどうかに注目が集まっているようです。

私がこの軍艦島の事を知ったのは、昔「公共広告機構」と言ったACジャパンという広告を営利目的のためでなく、公共のために役立てようと、全国の企業が集まった団体の作った意見広告を見たのが最初でした。

1981年制作というこの広告では、島は石炭を掘り尽くしたため人がいなくなったとナレーションがありますが、実際は石炭から石油へのエネルギー転換の中で商売にならなくなったために閉山されたと言うのが本当のところです。ただ、今だに石炭をエネルギーに利用している中国では深刻な大気汚染問題が発生していますので、日本政府がエネルギー政策を変えず、軍艦島に今も人が住んでいるようなことがあったとしたら別の問題も起こっていたように思います。この島の姿を見て資源のない国日本でどう生きていくのかという当時の問題提起は少々ずれているところもありますが、私がこの広告を見てから今までの印象というのは、廃墟になるべくしてなった場所であるという感じがあります。それにしても、この動画が放送されていた時代と今を比べても、それほど軍艦島の様子に変わりがないように見える(もちろん老朽化の具合など変わっている所はあるわけですが)というのは、当時のまま時が止まっている感を強く感じます。

このように、その場だけ時が止まっているような錯覚を多くの人に味あわせてくれ、タイムマシンで過去に行ったかのような魅力のある廃墟を巡りたいと思う人たちというのは昔からいたようで、今ではネットで検索すれば建物だけでなく鉄道の廃線や車道の廃道を巡る事を趣味にしている人たちも多く、それが今回の軍艦島の世界遺産登録へという流れになってきたとも考えることができます。

廃墟巡りを趣味にしている人もいない人も、こうした気運の盛り上がりによってもしかしたら今後、他の廃墟を巡ってみようと思われる方が増えるかも知れません。ただ、そうして訪れる場合、廃墟の多くは単純に危険だということだけでなく、土地の所有者の許可を得られないという理由から、勝手に入って行っていいところではないという所が多いので注意が必要になります。軍艦島も今ではツアー参加者しか入れないようになっていますし、今後、車での旅の途中で廃墟を見付け、あからさまに無断でその土地の中に入って撮影したと思われる写真がネットにアップされると、またぞろ掲載者の身元照会がネット上で勝手に始まって糾弾を受ける人が出てくる恐れが出てきます。車中泊の旅を楽しんでいる人の中で、もしそうした廃墟に遭遇した場合は、どこまでなら近づいていいのかという事に十分注意を払いましょう。また行政機関の判断で立入りが許されるような廃墟があるなら、それこそ軍艦島のように有料のツアーなどで合法的に中を見ることができるような取り組みもあっていいのではないかと思います。

今の世の中というのは本当に移り変わりが激しく、ちょっと前まで当り前にあったものが一度なくなると全く見られなくなるような場合も多いような気がします。廃墟というのは建物などが使われなくなった時点で時が停まっているような場所なので、当時の生活習慣を知る上での貴重な資料の宝庫という側面もあるのではないでしょうか。今回の軍艦島世界遺産登録の話の中で、現在ある廃墟と呼ばれている場所のそれぞれについても、中を見てみたいという声に応えられるような形での進展があれば面白いなと思いますね。


「サタケ 五目ご飯」(マジックライス)試食レポート

 先日知りあいからもらってきたものの、なかなか食べる機会がないまま賞味期限が迫っていた保存食、マジックライスの五目ご飯をついに開けて食べてみました。

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 袋を開けると製造から5年という賞味期限を維持するための脱酸素剤および、食べる時に使うスプーンが入っています。食べるためには熱湯でも水でも作ることができ、熱湯では15分、水では60分で出来上がります。本来は災害時と同じ状況での味を試すため水で作りたいところですが、さすがにそれでは味の面で心配だったのでやかんで沸かした熱湯を使いました。

 使うお湯の量は袋内部に示してある線まで入れるようになっていますが、今回試食した製品の場合、水を入れる線とマジックライスのかさが一緒ぐらいだったので、マジックライスが浸るくらいまでお湯を入れ、きっちり15分待ちました。

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 このマジックライスはご飯粒を細かく砕いたような形になっていて、時間が来て袋を開けたところ、本当にこれでおいしく食べられるのか心配しながらスプーンで中をかき混ぜてみると、だんだんそれらしくなってきました。味もかきまぜることでまんべんなく行き渡る感じで、スプーンですくって食べましたが、温かいままならそこそこ食べられるという感じです。ただ、水やぬるめのお湯で作ったり、できてからすぐに食べられなかった場合はそこまでおいしいかどうか責任は持てません。できればカップ麺がおいしくいただけるくらいのお湯を用意できるようにしておきたいので、アウトドアでお湯を作ることができる装備と一緒に保存しておきたいところです。

 今回は十分にお腹を減らした後で食べたということもあっておいしくいただけましたが、災害時に様々なストレスがある中、できれば食事の時くらい心落ちつけて食を楽しみたいものです。熱湯さえ用意できれば、それなりにおいしくいただけることが今回わかりました。お湯さえあればというのは他の非常食をおいしくいただける事にもなりますので、もし非常の状況になっても湯沸しのできる環境を整えておくことが改めて重要であることも再認識できたというところです。現状でも様々な方法でお湯を沸かす装備はあるのですが、料理に使える水の確保というのも今後への課題ということになりそうです。


「高速道路マナーガイド」を読む

 先日高速道路を使って長野方面に出掛けた際、途中のサービスエリアで「高速道路マナーガイド」という小冊子をもらってきました。運行前点検の必要性から始まって、地震が起こった時の対処方法まで丁寧に書かれています。

 今回はその中にも書かれているのですが、よくサービスエリアのトイレに行くと、そこにもくどいくらいに注意書きがされている高速道路上で故障や事故が起こった時の対処についての記載があります。まずはその部分を「高速道路マナーガイド」から抜き出して紹介します。

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『本線の横断中や故障修理中に後続の車にはねられる事故が多発しています。絶対に無理しないこと』

 普段車の運転をしていて路外から幹線道路に出る時にも、遠くに見えるから大丈夫だろうと思っていて出ようとしたらそれまで小さく見えていた車やバイクが間近まで来ていてびっくりした経験が私にもあります。車の場合はそれでもスピードを出せるのでよほど見落としていないとぶつかることはないかも知れませんが、歩行者の場合はかなり状況が違ってくるのではないかと思います。自分では渡れると思って歩いて道路上を横切ろうとして後続車にひかれてしまう事故が多いということは、それだけ自分の判断を過信している人が多いということなのかも知れません。

 先日のニュースで、高速道路上で自損事故を起こし、車の外に出たことで車にひかれてしまった事故が、被害者が芸能人ということで広く報道されていました。その事故で亡くなったのは車から出たその方を含む2人だけで、同乗者の中には全くケガがなかった方もおられたようです。中央分離帯にぶつかる事故だったそうですが、この場合はまずハザードを点灯させて後方車に停まっていることの告知をし、安全を確保するためにどうしても避難しなければならない場合は、ドアの右側から安全を確認して中央分離帯の方に出る方が良かったかも知れません(その際、発炎筒や三角表示板を用意できる余裕があれば持って出て途中において置く事もできるかもしれませんが、余裕がなければまずは身の安全を確保するほうがいいような気がします)。ネットのニュースからの断片的な情報によると、後方から走ってくる車が停まっている車にぶつからないように誘導しようとしてはねられた方もいるということですが、これは大変危険なことです。車に乗っている方はわかるでしょうが、渋滞でない高速道路で車線をふさぐ形で停まっている車があるだけでもびっくりするのに、高速道路会社やJAFのような目立つ制服を着ているわけでもない普通の人が誘導していても認知するのは遅れますから、気付くのが遅れればそのまま突っ込んでしまう可能性も出てきます。右車線に停まっている状態で左側の路肩に避難するためには道路を横断する必要がありますが、交通量が多くてとても渡りきれない場合は、せめて右側の路肩に出て救援を待つか、そのまま車内に留まるのが無理をしない対処の仕方ではなかったでしょうか。後からなら何とでも言えるという批判もあるかも知れませんが、いつ猛スピードの車が後方から来るかわからない中、自分の身を守るためには、とにかくやみくもに道路上にいないことが大切だと改めて実感しているところです。

 「高速道路マナーガイド」には他にも何で今さらというような事も細かく掲載されています。高速道路の故障件数は1日約100件(ネクスコ中日本発行のものを参照しています)だそうで、その原因のワーストは一位がタイヤ破損で33パーセント、バッテリー上がり18パーセント、オーバーヒートと燃料切れが12パーセントと続き、きちんと旅に出る前にガソリンスタンドで点検してもらえていれば防げるものばかりです。こうした点検に加えてオイルやオイルエレメントの定期的な交換や、ウィンドウォッシャー液の補充など、も大切です。自分で日常的に車の状態について気を付けていれば大部分のトラブルは回避できると思われますので、改めて車のメンテナンスについても初心に帰ることも必要ではないかとしみじみ思えました。


Panasonic デジタルコードレス電話機 VE-GDW03DL

 先日、ついに昔から使っているPHS電話機を子機として使えるコードレス電話機の継続利用を諦め、普通の安いデジタルコードレスホンにしたのですが、購入した矢先に、今度はPHS電話でなくiPhoneやアンドロイド搭載のスマートフォンを子機にできるコードレスホンの発売が発表されました。値段は1万5千円くらいと決して安くはありませんが、自宅に設置した無線LANが使える範囲にスマートフォンがあれば、どこでも自宅の固定電話を使うことができるようになる製品です。

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 製品写真は無線LANでルーターとつながる親機に、コードレスの子機が一台付くというような形になっています。右側に子機代わりのスマートフォンを置いてUSBケーブルで充電できるようになっています。スマートフォンは4台まで連携できるようになっていて、内線電話(登録したスマートフォン同士での通話はできません)も親機に付いた取り外し可能な子機とスマートフォンの間で可能です。ちなみに、スマートフォンを子機として使うためには、メーカーサイトによるとAndroid 4.0 以降を搭載し、Google Play に対応したスマートフォン/タブレット、またはiOS 5.0 以降を搭載したiPhone 4 、iPhone 4S 、iPhone 5で、専用アプリをスマートフォンにインストールすることにより利用可能になります。以前のPHSを子機にできるシリーズと比べると、同じパナソニックのスマートフォンに利用を限定していないのがいいですね。もっとも、すでにパナソニックは国内向けのスマートフォンの製造販売から撤退を表明していますので、そのせいかも知れませんが。

 今までPHS電話機を子機として利用するタイプのコードレスホンをだましだまし使ってきた人には待望のコードレスホンで、iPhoneやAndroidスマートフォン一台で自宅では両面待ちをしたり、固定電話をIP電話にしている場合は格安な料金で掛けられる場合や、同じIP電話同士で無料になる場合もありますから、今まで使っていなかった固定電話の良さを見直すことができるようになるかも知れません。

 ただ、このスペックを見て残念に思ったのは、このタイプのコードレス電話はダイヤルのない親機部分にコードレスの子機が付いているタイプなので、メタル回線を使っていても、停電時には使えなくなってしまうことです。もちろん無線ルータも停電で止まってしまいますからスマートフォンを子機として使えなくなります。できれば、それ自身にトラブルの恐れがある子機を付けるタイプにするのではなく、親機にはそれ自身でダイヤルできるボタンを付けて、受話器も有線でつなぐ普通のタイプにしてくれればよかったのですが。また、私が今使っているコードレスホンを選ぶ際に考慮した子機の予備電池入手についても、メーカーが生産を終了した後も安定して供給してくれるのかという点も気になります。増設子機として使うスマートフォンの方は機種変更により新しいものに変えていっても大丈夫だとは思いますが、今売れているiPhoneやAndroidですら、今やもう見る影もなくなったブラックベリーのように廃れてしまう可能性だってあります。

 コードレス電話機という製品の寿命はかなり長く、もはやメーカーが電話機自体の生産をやめてしまっていても、互換電池が作り続けられる限り使えるものです。今回紹介したデジタルコードレスホンはまだ発売前のものですが、ついこんな心配をしてしまうのです(^^;)。でも、このシリーズが注目されることで、固定電話のスマートフォン連携が当たり前になっていき、いろんな選択肢の中から選べるようになると嬉しいので、しばらくは新しい固定電話機の動向には注目していきたいと思っています。


Panasonic ELUGA power P-07D その2 電池食いアプリはどれだ?

 スマートフォンの機種変更における設定変更というのは以前から比べるとかなり簡単になりました。Googleの同一IDから引き継ぐので、同じIDでログインすれば、Google Plsyにアクセスすると、それまで使っていたアプリの一覧が表示されるのでそのままインストールしていけば時間はかかるものの前機種から同じ環境を引き継げます。事前に準備していないとまずいのが、おサイフケータイの引越しでしょう。しかしそれも普通の携帯電話からスマートフォンに引っ越したばかりだったのでスムーズに移行できました。

 そうして使っていたP-07Dでしたが、いつもではないのですが、ふと気付くと一時間経たないのに電池が10パーセント以上減ってしまうという現象に見舞われてしまいました。とにかく前使っていた機種が電池持ちが悪い機種だったので、その点にも気を付けていたのですが、この結果に愕然となりかけました。

 とりあえず、電池の経年劣化を疑い、新しい電池パックを注文することにしたのですが、もし原因が電池になかった場合にも、いざという時の電池パックのスペアがあると安心できます。それはそれとして、何か不具合の原因はないかとチェックしていたら、電池が急激に減るときに限って起動しているアプリを見付けました。

 それは、FUSIONが提供するIP電話「IP-Phone SMART」が出している専用アプリ「SMARTalk」でした。Android版動作確認済み端末一覧にP-07Dの名前があり安心していたのですが、私の端末は「共通で確認している不具合」の中の

☆アプリ終了後のステータスアイコンが「省電力待機中 -プッシュ可」(青色)ではなく、「登録中」(黄色)になる。

 の状況になることがあり、IP-Phone SMARTのIDを登録しに行くためかアプリが立ち上がっている時にかなりの電力を消費しているようでした。とりあえずアプリ自体をアンインストールしたところ、バッテリーの急激な減少は収まりました。

 こういう事があるので、携帯電話の販売店やメーカーは顧客からのクレームを受け、その対応に苦慮するのだと思いますね。私はこの端末を白ロムで購入しているので文句を言いには行かないと思うのですが、何の予備知識もなく様々なアプリを紹介したサイトや本を見ていろんなアプリ満載になったスマートフォンで不具合が起きた場合、まず購入したストアに文句を言いに行くケースは多いと思います。

 アプリSMARTalkがしばらくP-07Dで使えなくなるのは残念ですが、アプリの対応がなければサービスを提供する側も困ると思うので、しばらく待ってみようかと思っています。同じP-07D使いの方で私と同じように急な電力消費が起きている方は、アプリの方も疑ってみることをおすすめします。


ナビ嫌いの方にも有効なナビの使い方

 世の中にはカーナビゲーションが普及し、後付けでも2万円くらいあれば簡易カーナビが付けられてしまう今なお、画面を注視することが危険だということもあり、カーナビを使っていない方もいらっしゃいます。

 私の場合は利用する時だけはスマートフォンやタブレット端末に入れたアプリでナビゲーションを使いますが、あてもなく勘で進むような時にはかえってカーナビがじゃまになったりしますのでカーナビ消極派の考えもわかるところがあります。

 先日は長野県までドライブし小布施から戸隠に秋の味覚を求めて行ってきたのですが、小布施の栗やりんご、ぶどうはたっぷりと楽しめたのですが、戸隠のそばの方はまだでした。戸隠までの道についてはカーナビに任せたところ、小布施から高速道路に乗り、信濃町インターから入るルートを指示されましたが、多少道は狭かったものの、意外と快適に戸隠神社中社までたどり着くことができました。

 帰りは行きと同じ道を走るのもいやだったので、参道を通りながら善光寺の方に抜けるルートを選択したのですが、その時にカーナビによる案内を使わなかったためか、通称七曲りというヘアピンカーブが連続するものすごいルートに入ってしまいました(^^;)。それはそれでいいのですが、走っていて先の道がどうなっているのかわからないので、カーブに入ってからも先の様子がわからず、とにかくスピードをころして走るしかありませんでした。こういう感じが続くと運転していても不安になります。せめてそこでカーナビにより現在走っている道の様子だけでもわかれば、道の状況に応じた運転ができたのにと今になって悔やみます。

 そう考えると、連続したカーブが多くある山道に入った場合でも、カーナビの地図に道の曲がり具合が示されているだけで、ここはさすがにスピードを落としてコーナーに入らないとまずいだろうという経験は結構あります。私が使っていたスマートフォンのカーナビは無料のGoogleマップを使ったナビだったので、目的地を入力してナビゲーションを動作させないと刻々と変わる現在地を表示し続けることはできなかったのですが、カーナビ専用品なら常に現在位置を示しながらの運転が可能なので、ナビゲーションは使わなくても未知の道路を走らなければならない時便利です。

 いつも通る道で良くわかっている所だけを運転するのならカーナビもいらないでしょうが、自分の現在位置を確認し、先がどうなっているかを確認するという使い方だけでもカーナビを持つ価値はあると思います。スマートフォンの場合、データをダウンロードしてオフラインでも使えるタイプのカーナビアプリなら、現在地を表示しながら走ることもできるので、改めてカーナビアプリの導入も検討してみようかと思います。


携帯電話・スマートフォンの購入後に関する恐い話

 消費税が2014年の4月1日から8パーセントに上がる事が決定しました。政府の説明によると主に大企業が経済を牽引することにより景気の底上げが期待されるとの事ですが、たまたまそんな時期にちょっと恐ろしい話が入ってきました。

 以前のエントリーで紹介したことがありましたが、現在新たに携帯電話やスマートフォンを携帯電話会社から購入する場合、多くの方が端末本体の代金を分割で購入する契約で毎月の電話料金とともに支払っています。もし毎月の電話料金の支払いが滞った場合、以前なら契約している電話が使えなくなるだけだったのが、その中に端末本体の料金が組み込まれていた場合、割賦販売の商品の支払いが滞ったということになり、信用情報会社に報告されることになります。そうなると個人の信用情報に傷が付き、クレジットカードが作れなくなる場合や(更新が断られる場合もあるかも)、ローンが組めなかったり組めても金利が高いものしか通らないというような実害を受けるかも知れません。

 もちろん、支払いが滞らないように自分の収入の範囲に応じた額で払っていればいいのですが、今回入ってきたニュースではきちんと支払いをしているのに、携帯電話会社のソフトバンクモバイルの内部事情で支払いがされなかったことになっており、支払いが滞ったという間違った情報がそのまま信用情報会社に報告されてしまったという事が起こったようです。実際にクレジットカードが作れなかったりローンを組むところで問題になったかも知れないケースも報告されているようで、なぜこの事がニュースとして大きく報道されないのか疑問に思います。

 私の場合、現在携帯電話とPHSの端末の代金の支払いが残っていますが、もし同じような目に合わされてしまったら、格安のMVNO業者が扱うデータ通信カードの支払はクレジットカードが基本のため、カードの更新をその事によって断られた場合に、その契約自体が続けられなくなり大きな影響が出てしまいます。これに限らず、現在ではインターネット契約についてはほとんどクレジットカードを使った契約形態になっていますから、今回のソフトバンクの発表で被害を受けていた人が、新たにインターネット契約をするためにカードを作ろうとして初めて事の重大さに気付くというケースもこれから出てくることが予想されます。

 現在分割で端末を購入していて、ソフトバンクの契約がある方は既に通知があると思いますので具体的に信用情報に付いた傷を消してもらうような対応が必要になりますが、今後の事を考えると別の携帯電話会社ならどこでも起こる可能性があるようにも思えます。そこで、今までのような携帯電話会社主導の端末購入状況について、何らかのアクションを起こしていくようなことも考えていくべきではないかと思います。私は今の携帯電話の割賦販売期間が終了したら、とりあえず端末を変えたい場合には白ロムを物色してしのごうと思っています。新品が欲しいという場合は、ソフトバンクの場合はプリモバイルで端末とカードがセットになったものは買い切りで分割金は発生しませんからそちらを購入することで凌ぐとか、海外のSIMフリースマートフォンを購入して使うという方法があります。

 私自身の本音を言えば、端末の販売と電話やモバイルインターネットのサービスは切り離して、純粋にサービスの部分にだけ毎月支払うようにしてくれれば今回のような問題は起こらなかったので、家電量販店で普通に端末だけ買えるようになってくれればいいのにと思います。話は最初に戻りますが、ことスマートフォンに関しては日本の大企業の低迷は目を覆うほどです。今後も今のようなスマートフォンやタブレット端末の販売方法が続いていき、消費者がしだいにMVNO業者と契約する方法があることを知ってしまうようになったら、SIMロックで厳しく規制された日本メーカーを含む製品ラインナップよりも韓国・台湾・中国のメーカーでもSIMフリーで自由に使える方を選ぶでしょう。かろうじて残っている富士通やソニー、シャープあたりも、こうした海外のSIMフリー端末が安くて便利だということが知られていけばなかなか今後の業績の見通しは厳しくなるのではないでしょうか。消費者の行動はある意味単純です。いくら日本の企業を元気にして国内の景気を上げようと思っていても、購入金額が高いうえに、下手をすると自分の信用情報に傷がつくかも知れない端末を大人しく買い続ける人がこれからも右肩上がりで増えていくのかどうか。別に私は日本の企業が憎くてこんな事を書いているのではありません。日本企業も通信会社とは関係なく家電量販店でいつでも買えるSIMフリーで制限のない端末を出してくれれば喜んで購入対象に入れ、日本の景気回復に協力したいと思っているのです。もう少しユーザー目線での経済活動をお願いできればと思うのですが。


Panasonic ELUGA power P-07D

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 今まで使っていたメインのスマートフォンは、前のスマートフォンが壊れてしまったため緊急避難的に購入した富士通のF-10Dだったのですが、電池が持たない上、画面の反応も遅く、さらに状況に応じて本体が熱くなり、そういう時には一気に電池の容量が減ってしまうというクセのある端末でした。おサイフケータイが使えるのは嬉しいですが、充電したまま使っていると本体の温度が上がって動かなくなってしまう問題も抱えていて、せめてカーナビ用途だけでもと、前使っていたGalaxy S2を買い足して使おうかと思っていたのでした。ところが昨日になって、MVNOのSIMカードで使うにはかなり便利に使えるので安くなったら買おうと思っていたPanasonic ELUGA power P-07Dがなぜか安くなって店の店の奥に置かれていたので、ちょっと考えましたが、Panasonicもスマートフォンの生産から撤退するという事を聞いていましたので、今後しばらく使い続ける端末として購入しました。F-10Dの方はもしまた不幸な事故が起きた時のためにスペアとして置いておくつもりでいます。

 まず気になるアンテナ表示とセルスタンバイ問題については発生しません。さらにこのスマートフォンの最大の特徴は、rootを取らなくてもドコモ契約のSIM以外のMVNO通信カードを使ってテザリングができることです。しかも、Wi-FiだけでなくUSBケーブルを使ったテザリングもできるので、P-07Dをモデムのようにして私が使っているWindows7搭載のノートパソコンでインターネットができるようになります。これは、一枚のSIMカードでスマートフォンにもパソコンにもタブレットにも使い回すには大変便利です。P-07Dには以前紹介した、私が契約している中のBIC SIMを差しているのですが、もう一枚のOCNの一日分の高速通信分を使い切った後に、さらにパソコンで高速通信を使いたい時にはBIC SIMの高速クーポンを使うことになります。実際にそうなった時には、スマートフォンを開けてSIMカードの入れ替えをする手間が前のF-10Dの時にはあったのですが、これからは何しろ本体の設定からテザリングを使うことができるようになるので大変楽になりました。

 私のような組み合わせで導入した場合、実際にP-07DでテザリングをBIC SIMなどのMVNOで利用する場合気を付けないといけない事があります。まずはテザリングが有効になるまで少々時間がかかる場合があるということで、せっかちすぎると正しく動作していないように見えますが、しばらく待てば使えるようになりますので焦らず待ちましょう。実際に通信可能かはテザリング有効時にP-07Dのアンテナ表示が白から青色に代わるのが目安です。また、テザリングをBIC SIMで使う場合に必要な設定項目として「設定」→「その他」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント切替抑止」のチェックを外す必要があります。この設定を行なわないとテザリング自体ができないようですので、辛抱強く待っても繋がらないと思います。まずはこの設定をクリアしてから試しましょう。

 普通の方はWi-Fiによるテザリングができればいいと思われると思いますが、ケーブル接続してパソコンでネットが使えるようにするUSBテザリングも便利です。USBテザリングを行なうためには事前にPanasonicのホームページに行き、Windous7などのパソコンにセットするドライバを入力し、最初にケーブルを繋いだ時にドライバを読見込ませる事が必要な場合もありますが、繋がれば電池の残りを気にすることなく通信を共有できますし、電波の干渉を考えなくても済むなど、コンセントが確保できる場所でノートパソコンと併用するような場合に使うのがおすすめです。

 さて、スマートフォン自体の機能としては、ワンセグとカメラライトがなく、Androidのアップグレードについても4.04までで4.1以降の機能を使いたい場合には向かないなどの残念な部分もあります。また、付属のACアダプターではなく、汎用のバッテリーやUSB端子の付いたACアダプターで本体を充電する場合、「充電専用」と書かれたケーブルでないと使いながらの充電ができないというケーブル判定の厳しさがあります。私は充電専用ケーブルを100円ショップで入手しましたが、車内用と外付バッテリー用で2本確保しました。テザリングに使うケーブルは通信用が必要とめんどくさくもあるのですが、それでも、外付けバッテリーとともに持ち運んだり、パソコンと組み合わせて使えば、スマートフォンとしてだけでなく、無線ルータにもなり、さらにUSBモデムのようにも使い分けられるので、ケーブル類はしっかりと用意しておきましょう。

 またP-07Dにはおサイフケータイ機能があるので、先日変更作業をしたばかりですが改めてまたおサイフケータイの内容を引越しさせました。まだ全ての機能を使えるようにはしていないので、これからまた設定の作業を続けなければなりませんが、今後できるだけ大切に扱いながら、いろんな所へ行って活躍して貰いたいたんまつです。防水になっているので、その点でも安心ですね。全部入りではないため地味に見えるかも知れませんが、私のようにドコモとの契約でデータ通信行なう気がなく、一枚のSIMカードで色々なことをしたいと思っている方はぜひ注目してみてください。