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au がサービス停止する「Wi-Fi WIN」とその影響

 携帯電話会社がスマートフォンを中心にラインナップを充実させている中、スマートフォンでない従来のガラケーは、今までのように高機能化を推し進めるのではなく、シンプルに通話とメールを中心に行えればいいという人にまだまだ人気があります。逆に言うと、今まで出ていた全部入りの高性能のガラケーの需要はスマートフォンの方に持っていかれるということにもなり、高性能なガラケーに搭載されていた機能がこれから淘汰されていくであろうことが予想できます。

 そんな中、auが特定のガラケーに機能として入れていた、スマートフォンでなくガラケーでもWi-Fiを使って自社のezwebサイトにアクセス可能にした「Wi-Fi WIN」のサービスを終了すると発表しました。ニュースリリースによると、2014年6月30日に終了するとのこと。なお、今回のサービス終了に伴い、新規申し込みの受付も2013年11月11日に終了してしまうとのことです。

 実は私もこのサービスを長いこと契約していたのですが、別に持っているスマートフォンで代用できると思い、先日になってサービスを外してしまいました。サービス開始当初というのはまだ携帯電話を使ったサイトの利用者が多かったため、携帯電話からezwebにアクセスしないと受けられないサービスなどもあり、高いパケット代を払わないでもオプション料金500円(税抜き)を支払えば自宅や外のWi-Fiを使って目的のサイトにアクセスできるというのは便利でした。しかし、今までは携帯電話でしか使えなかったものもスマートフォンとGmailアドレスで使えるようになってきているという状況もあります。携帯電話会社もスマートフォンにユーザーを誘導したいのでしょうし、その点でもスマートフォンでも何とかなるようになってきたと言えます。

 ただ、無料ではなく有料でやっているサービスだけに、パケット代金を節約するためにWi-Fiでおサイフケータイのチャージを今もやっている人もいるはずです。この機能があると、モバイルWi-Fiルータを持ち歩けば、スマートフォンがなくてもウェブ接続や電子マネーのチャージをすることができただけに、今までこれ一台でやってきた人たちのショックは少なからずあるのではないかと思いますね。

 このサービスが開始された時にも私が思ったことなのですが、auの方針なのかWi-Fi WINを使う場合には、いったんezwebのサービスを通らないといけなかったので、オプション料金の他、ezwebの料金もかかるようになっていました。私はどちらかと言えばezwebにアスセスできなくても、いわゆるPCサイトビューアーが使えればよかったのですが、auはそのようにガラケーのWi-Fi接続を使わせてはくれませんでした。今回、サービスが終了した後は、折角入っているWi-Fiの機能が無駄になるのは本当にもったいない気がしていて、何とかサービス終了後に自社のサイトとは関係ないところは端末で見られるようにしてくれればいいのにと思います。

 恐らくauにとっては携帯電話からスマートフォンへのユーザー移行にともなってWi-Fi WINはその役割を終えたと判断したのだろうと思いますが、当り前のように使っている側からすれば、ガラケー利用者を切り捨てるような方針に不安を覚えます。今回の決定は決定として変わることはないと思いますが、もう少しユーザーの身になってサービスを決めていくようなことをしていただいてもいいのではないかと思うのですが。


ソフトバンク 3G電話機 PANTONER WATERPROOF 202SH

 私だけでなく、様々な通信サービスを受け続けている方は、新規の人やMNPで移ってくる人にだけ安いプランを提供し、長期間契約を続け、毎月せっせと料金を支払い続けている人には何のメリットもないと憤慨することも多いと思います。私の場合はこの点についてはもう携帯電話会社に期待することはせず、必要な部分にはお金を払うものの、他の部分に対してはできるだけお金を掛けない事を心掛けています。

 今回紹介するソフトバンクについて、午前1時から午後9時まで同社間無料で、電話番号を使ったSMSなら同社間24時間送信無料という「ホワイトプラン」を便利に使っています。私の場合、電話機の割賦販売の期間が終わった時点でメールやウェブのオプションを外してホワイトプランのみの契約にし、月額980円だけの支払いになるようにしてしまっていて、電話機を新しくしたい場合は白ロムを利用するようになりました。今まで使っていた電話機は816SHというスライド式の小型ストレート端末でかなり気に入って使っていたのですが、経年劣化のためか知らないうちに電話を掛けてしまう恐ろしいトラブルが頻発していたため(^^;)、新しい電話機を物色していました。そしてついに、以前に購入したドコモのスマートフォンP-07Dを購入した店と同じ店で、狙っていた202SHという現行機を安く白ロムで入手することができました。この端末には以下のような特徴があります。

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・防水防塵対応である
・プラチナバンド対応
・ワンセグ
・赤外線通信
・Bluetooth対応
・緊急速報メール
・文字入力に「ポケベル入力」を選ぶことができる

 今まで使っていた816SHは、Bluetoothでウィルコムの端末を子機にして発着信をウィルコムの端末側で行なっていたので、まずBluetoothに対応していることが環境維持のためには必要でした。その上で今後のソフトバンクのエリア展開を見込んだつながりやすいことが売りのプラチナバンド対応機ということと、防水でワンセグが使えるということで、これ以上の機能はデータ通信カードを入れたスマートフォンで十分という感じで、ある意味お手軽ガラケーの最終進化形といってもいいのではないでしょうか。

 今回はたまたま安い金額で202SHを見付けたので決めてしまいましたが、もし先に同じシャープが作っているかんたん携帯108SHを見付けたらそちらの方を紹介していたかも知れません。こちらの方は中高年用のかんたん携帯のシリーズということもあり、本体付属品で卓上ホルダーが付く機種なので、場合によっては108SHの方を狙ってもいいと思います。また、私の場合は白ロムでの購入のため色を選ぶ余地はありませんでしたが、202SHの白ロムでも多くの在庫があるショップから購入する場合は、多様な色を選ぶことができますので、その点ではこちらの機種にするメリットも出てくるでしょう。またディスプレイの表示設定から、電池表示に残量のパーセントでの表示もできるので、残りの電池を気にしながら使いたい場合はいい機能です。今回202SHを入手したことで、先日紹介したウィルコムのスマートフォンAQUOS PHONE WX04SHで回線をまとめるのはやめることにしました。WX04SHで使えるプラチナバンドに興味があったのですが、単体の端末でソフトバンクのプラチナバンドが使えるようになったので、少なくとも私は物理的に端末が壊れない限り、主に通話用の端末としてソフトバンクのサービス自体に変化があるまではこの端末で行こうと思っています。


普段は使わないがいざという時に役立つもの

 私が日常生活を行なっていく中で、以前はかなり使う機会があったのに最近ではほとんど使わなくなったものに、栓抜きと缶切りがあります。というのも、以前ならそこまで簡単に開けられる瓶詰め缶詰はなかったように記憶していますが、ガラス瓶がペットボトルに置き換わり、缶詰もプルオープンで簡単に開くものが主流になってしまいました。この事自体は悪くないことなのですが、これで全てのものがいつでも簡単に開けられるかというのは別の問題です。

 しかしこれだけそんた品物が充実してしまっていると、同じような製品なら簡単に開けられるものを選べばいいだけで、もしかしたらすでに栓抜きや缶切り自体を知らない人も増えているのかも知れません。しかし、最近になってどうしても栓抜きを使わなければならない状況に陥ってしまいました(^^;)。

 というのも、以前お中元か何かでいただいた「飲むお酢」を開けようと思ったら、この瓶が王冠を使って密封されていたので、栓抜きがなければ飲めなくなっていたのでした。さすがに最近は使わなくなったとは言え、自宅には栓抜きも缶切りもあったのでしまってあった栓抜きを探し出し、無事に開けていただくことができましたが、家に道具がなければそのためだけに栓抜きを買いに行かなければなりません。やはりいざという時のためにこうした道具はすぐ使えるように用意しておくべきだと実感した次第です。

 今後私たちが大規模な災害に遭遇した際、日本全国からやってくる支援物資の中には、やはり栓抜きや缶切りを使わないと食べたり飲んだりすることができない物資も混ざっていることが予想されます。ガラス瓶を王冠でフタをしたり、缶切りが必要な缶詰を作っているところというのは古い機械をそのまま使っているところで、簡単に製法を変えてほしいとも言いにくいところもあるでしょう。海外からの輸入品ならなおさらで、自分で品物を選べない特別な状況では自らの力で何とかしなければならないことも出てきます。

 私たちはついつい今の生活が当り前に思ってしまうと、もしそうした便利さがなくなったらどうなるかということを考える想像力が衰えてしまう傾向にあると思います。防災用品でも誰かが作ったリストを見ながら揃えるのはいいのですが、今回紹介した栓抜き缶切りなどは、私たちが普段は扱わない形で密封された食料品があって初めて実用になるもので、そうした製法があることを知らなかったり忘れていたとしたら準備する品として全くのノーマークになってしまいます。これに限らず、普段の生活では使わないが、何かの拍子に必要になるものはないかと考えることもこれからは重要になってくるような気がします。

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 ちなみに、私が今回の事で以前購入していたのが、100円ショップで購入したものは栓抜きと缶切りの他にワインオープナーが付いている、ちょっと前ならどの家庭にもあった一般的なものです。最近では新たに買う事も少なくなったのではないかと思いますね。それでも、非常用持出袋にこんなものでも一つ入れておけば、梱包用の荷ひもを切る用途としても重宝しますし、念のためという意味も含めて一つ用意しておくことも無駄にならないのではないかと思います。


Androidのカーナビアプリ「MapFan」「Navielite」「Google Mapナビ」を比較する

 ある意味で、今までガラケーを使っていた人がスマートフォンに乗り換える場合のキラーアプリになる可能性のあるカーナビをスマートフォンで実現するアプリが、ようやくAndroid搭載機にも出揃って来ました。今回はその中で先日発売されたばかりの有料アプリ「MapFan for Android 2013」を中心に、同じく有料の「NAVIelite」と無料で誰でも使えるGoogle Mapの機能としてのナビについて比較しながら紹介していこうと思います。

 まず、無料で使えるGoogle Mapのナビは、基本的にネット接続環境がないと使えません。マップそのままを延々とスクロールするにはそれなりの速度が必要になりますが、ナビゲーションを使うと出てくる画面はマップとは違う画面になり、情報量も通常のマップよりも少ないので、それこそMVNOの低速通信でも十分に実用になります(私の体験では月490円のDTIのServersMan LTE 100でも使えました)。そのかわり、レーンや標識の指示などこまかい指定はなく、実にシンプルなものです。カーナビ専用機の使い勝手を求める場合は、ちょっと違和感を感じるかも知れません。また、地図の代わりにGoogleで撮影した写真をナビ画面に出す機能もありますので(その場合はある程度の通信環境が必要になると思います)、地図上の場所を実際の風景と比べて目的地を探すことができるメリットもあります。

 次に、年間3,800円で使えるNAVIeliteですが、このアプリはアイシンAWというカーナビを作っているところが作ったもので、今回紹介する3つのアプリの中ではカーナビ専用機に一番近いと思います。地図データをダウンロードして使うため、オフラインでも利用することができます。逆に本体か外部メモリに十分な空きがないと地図をダウンロード出来ないため使うことができません。さらに通信可能でオンラインで使う場合、VICSという渋滞や工事中の通行止情報を時間の経過とともに表示してくれる機能を持ちます。また、Yahoo!検索を通じてのネット検索をした結果で目的地をセットできる機能もあります。そうした機能を使わなくても、オフラインでも住所・電話番号・施設名・郵便番号・ジャンルなど多彩な方法で可能で、例えば現在地の「最寄りのホテル」という形で検索すると複数の候補から選ぷということもオフラインで出来ます。高機能なものだけに料金が高く、ダウンロードしたデータも期限を過ぎると使えなくなるというデメリットもありますが、実にカーナビらしいカーナビアプリだと言えます。

 そして今回新たに発売された「MapFan for Android 2013」ですが、定価はNAVIeliteの年間費用とほぼ同じながら、発売当初のキャンペーン価格は100円から100円単位で増えていくという事で、安く購入できればお特だと思います。このアプリは買い取り型のアプリで、使用期限が来ても古い地図のデータを使いマップやナビとして使い続けることができます。もちろんデータ通信が使えない場合でも地図をダウンロードしておけばオフラインで使えます。カーナビとしての使い勝手は使い込むうちに変わってくるかも知れませんが、地図が細かい分だけスクロールのタイムラグがある場合があるのがちょっと不安になります。車線表示や道路標識もしっかり表示しますが、全体的に文字が小さく、大きめのタブレットで使っても小すぎて文字が読めない方も出てくるかも知れません。少なくとも、目的地までの距離や到着予想時間の文字をわかりやすく表示してくれればいいのにと使っていて思いました。

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 個人的にこれらアプリの評価をさせてもらうと、MapFanはあくまでGoogle Mapのような住宅地図くらいまで拡大できるマップを使ってカーナビを使えるようにしたもので、Navieliteは最初にカーナビとしての設計思想があり、地図単体ではあくまで道路地図レベルという感じです。Google Mapは表示がナビの時には切り替わるので、2つのアプリの中間といったところでしょうか。ちなみに上のスクリーンショットは、前日のエントリーで紹介したMapFanのスクリーンショットと同じ場所を表示させてみました。画面が小さくて見にくいかも知れませんが、両者の地図表示の違いを確認したい方は前日のエントリーとともにご参照下さい。

 個人的に全てのアプリを使ってしまうとNAVIeliteのインターフェースが簡単で扱いやすいと感じますが、最初からMapFanしかなければ、こんなものかと思って使うと思います。車だけでなく徒歩で観光地を回るために使う場合、使っている通信カードがMVNOのものならGoogleマップを表示するのに通信速度の関係でストレスがたまると思うので、地図があらかじめダウンロードされているMapFanがおすすめです。もしMapFanをキャンペーン価格で購入できれば、Google Mapと併用して使えばいいでしょうし、どうしてもこの2本で不満が出てきたらNavieliteを検討するのがいいのではないでしょうか。

 今回、毛色の違う3つのナビアプリが使い分けられる環境が整ったことは本当に嬉しいです。とりあえず、NAVIeliteの年間ライセンスは更新しながら、更に3つのアプリを使い込んで行こうと思っています。


Panasonic ELUGA power P-07D その4 「MapFan for Android 2013」を使う

 以前のエントリーでちょっと触れたのですが、Googleマップの機能としてのナビ以外にも、地図データをスマートフォン本体の中にダウンロードして、Wi-Fiしか通信手段のない端末や携帯電話の電波が届かない所でも使えるよう、オフラインでも使えるナビアプリというのを物色していました。私の使っているのはiPhoneではなくAndroid4.04のスマートフォンパナソニックのP-07Dですが、アンドロイドのスマートフォンの場合、意外とカーナビアプリの選択肢は狭かったりします。

 そんな中で、今までの選択の中で、交通情報や通行止め情報なども表示してくれるカーナビアプリとして、以前使っていたGalaxy S2にインストールして使っていたのは「NAVIelite」だったのですが、このアプリの年間ライセンスの期限が今月末に迫っているのでどうしようかと思っていました。Galaxy S2が故障してしまってから、代替機のF-10Dにインストールしてみたところ、車のシガーソケット経由で充電しながら利用するのが一般的だと思うのですが、このF-10Dというスマートフォンは充電しながら連続して使っていると本体の温度が上がってしまい、本体が熱くなりすぎて全ての機能が使えなくなってしまうという残念な仕様になっていて、とてもカーナビとしては使えなかったのです。

 NAVIeliteの年間契約料は3,800円と決して安くありませんし、もしP-07Dにメインのスマートフォンを変えなければそのまま継続してしまったと思います。しかし、以前からiPhoneのカーナビアプリの定番として評価が高かった「MapFan」がついにアンドロイドのアプリとしてリリースされました。発売当初は限定で通常価格3,780円のところ100円で販売され、キャンペーン期間中はダウンロード数に応じて100円単位で値上がりしていくという販売の手法を取っていました。私は発売日の夜に気が付いたので300円で購入したのですが、それでも十分に安く使えることになって満足しています。

 このアプリの最大の特徴はNAVIeliteのように、年間ライセンスの購入がないと地図をダウンロードしていても使えないのではなく、買い取りアプリのため、地図が古くなっても普通のカーナビのように全ての機能を使い続けることができるということです。なお、発売元では、2014年に購入者に対して無料での地図のアップデートを予定しているということで、少なくとも再来年くらいまでは最新のカーナビの地図データを追加料金なしで使い続けることができるというわけです。

 ただ、アプリの名前に2013という年号が付いているというのは、地図データのダウンロードとオンライン検索(施設名や電話番号だけでの検索が可)の機能が使える期限を設定していて、その期限が2015年10月ということになっています。恐らくその時には「MapFan2015」というような新しいアプリを提供するようにして回していくのかなという気がします。その時に果たしてアンドロイドOSのスマートフォンに関する占有率がどのくらいあるかということにも関係があると思いますが、その際にもある程度のキャンペーン価格を出してくるなら乗り換えもいいでしょうし、今のままで良ければ古いものを継続して使う事もできるというのがユーザーとしては嬉しい点ですね。ちなみに、オフラインの場合や有効期限到着後の検索は住所および郵便番号、駅名による検索だけになってしまいますので、Wi-Fi機能しかないタプレットでネット接続なしに使ったり、期限を過ぎても使う場合には電話番号や施設名での検索はできなくなるので注意しましょう。

 また機能的には車だけでなく徒歩や自転車でのナビもできるということと、画面ロックしていても音声だけで案内してくれる機能を持っているので、原付でのナビもそれなりに使えそうな感じがします。

 ちなみに、動作環境はAndroid4.0.3から4.3までで、動作確認済端末のところにP-07Dの名前がありませんが、一応Google Play経由でダウンロードはでき、地図データをSDカードにインストールして使用することができました(東芝製16GB class10のカードを使用)。また、同じく動作確認済端末に名前のないdocomoのdtabはGoogle Playではアプリが出てこないのでインストールすらできません(Navieliteはインストールできるようです)。旧型のNexus7には本体にインストール出来ました。以下にあるスクリーンショットはP-07Dで動かしたもので、一通りナビゲーションも試してみました。

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 地図やカーナビの使い勝手については、長くなるので改めてNavieliteやGoogle Mapナビと比較してみたいと思います。とりあえずP-07DでSDカードにインストールすることは私の場合できましたので、私のようにSDカードにインストールする場合は、念のため高容量だけでなくスピードにも注目してmidroSDカードを手に入れることをおすすめします。


自宅回線のバックアップに最適なWimaxのプラン

 MVNOで利用するドコモ網で使えるデータ用SIMカードは、現在かなり便利に使っています。これなら外でのパソコンでのネット接続に使っているWimaxは契約を続けなくてもいいかなと思っていたのですが、最近になってちょっと状況が変わってきてしまいました。実はここのところ自宅のネット回線が全くつながらなくなっていて、その代替回線としてWimaxを使っているからです。

 私が自宅で使っているのはADSLですが、これまでもたびたび繋がらなくなったことがあったものの、モデムの電源を切って、しばらくして入れ直すと回復していました。それがここ数日の状況は少々違っていて、何度電源を入れ直してもインターネット接続ができなくなってしまったので、プロバイダの方に連絡を取りました。

 すると、回線自体には問題がなく、この問題の原因はモデムだと言われ、改めてモデムを送るので、今使っているモデムを業者に渡して交換して欲しいとのこと。こうしたモデム交換は実は2回目で、機器の不具合がこれほど頻繁に起こるのかとびっくりしています。

 とりあえず正常にモデムが動けば問題も解決するという事でほっとはしていますが、これを書いている段階で5日間、自宅のADSLが使えない状況になってしまっているわけで、Wimaxの契約がなければかなり大変なことになってしまっていたことでしょう。

 今の所、表立っての通信容量による制限が携帯電話会社の通信網より厳しくないWimaxは、ワイヤレス接続で全ての機器で使えるということもあり、有線でのインターネット接続のバックアッブには最適だと思いますが、ただこれも、日常的に外でWimaxを使っていない場合は非常時のためだけに毎月の支出をするのには躊躇する方もいることでしょう。私の場合、外でパソコンを使う場所が大体決まっていて、残念な事にそこでは公衆無線LANの電波を拾えないので、毎月の支払い分くらいは使っています。今使っているWimaxの契約は来年の2月に更新月を迎えるので、一旦解約して新たに別の業者で契約を結ぶか、とりあえずトラブルの際にはMVNOのデータ通信でやり過ごすようにするのか選択を迫られますが、ADSLとの併用ならほとんどスピード的なストレスを感じないWimaxのメリットも捨てきれないものもあります。

 Wimaxの契約形態の中には、月々の契約ではなく「UQ 1 Day」という申込をしてから24時間の間だけ一回600円で使えるという契約形態があります。今使っている機器はUQとの直接契約に対応できるものですので、このまま契約を解除した後でも登録して使うことができます。ちなみに、今私の使っているモバイルパソコンにはWimaxのモジュールが内蔵されており、パソコン単体での使用に限るならこの形での契約で使えるのですが、自宅のADSLが不通になりどうしても同様の通信環境が必要になった時には、この24時間契約を使うというパターンでもいいですね。元々契約がない方については中古携帯を扱っているショップに取り扱いがある場合もありますのでそういったところでモデムだけ手に入れておくという方法もあります。

 ちなみに、年間パスポートを使っての月額は3,880円ということなので、だいたい月に5回以内の使用が目安になります。使い方によっては自宅の方のインターネットを解約してWimaxに一本化してしまうという方法もありますが、私の場合はインターネット回線をパソコンだけでなくテレビなどの家電製品にも利用しているので、不在時にもネット回線がつながっている必要があるので、こちらのパターンの方がいいかなと今のところは考えています。ただ自宅がWimaxのサービスエリアでない場合もありますので、その場合には別の方法が必要になるかと思います。その場合はやはりdocomoのMVNOによるデータ通信くらいしか方法がないのが現状です。そうは言っても何しろ展開の早いインターネット接続サービスのことですから、私の使っているWimaxが更新月を迎える頃にまた新たなものが出てこないとも限りません。今後はそうしたサービスにも網を張って、新しいものが出てきたら改めてここで紹介させていただきたいと思っています。


長野県の新そばまつりを訪ねる その2 長和町の「ダッタンそば収穫祭」

 長野県小海町のそば祭でそばをいただいて買い物をして、それなりに時間は経ったかなと思ったのですが、午前10時半に入って11時には次の場所に向けて出発しました。このまま松本へ行こうかとも思ったのですが、こじんまりとした地元の人たちの手作りイベントが思いのほか心地良かったので、とりあえず佐久から白樺湖方面に向かい国道152号線沿いにある長和町の「緑の花そば館」を目指しました。途中佐久市の道の駅に立ち寄り、長野県独特の食材を物色しながら約1時間で目的の緑の花そば館に到着しました。

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 会場では今年とれた韃靼そばや、その加工食品が置かれてはいたものの、その他のイベントが行なわれている気配がありません。写真のように会場に椅子が出ているもののそこには誰も座っていず、心なしか集まっていた人も少ないようでした。おかしいと思いながらもそのまま会場内を歩き回っていたらその原因がわかりました。何とイベントのスタート時刻は午後1時からで、終了時間も午後3時半という短いもので、イベント開催までまだ30分もあるということだったのでした。事前に開催時間を調べなかった私が悪いのですが、下手をすると午後に会場に到着した時点で用意されたそばが品切れになってしまうイベントも珍しくないのに、まさか午後1時からのスタートとは思ってもみませんでした。

 実はここで、このまま待って韃靼そばを食べようかどうしようか迷っていました。30分といっても一日のうちでいろんなところを回るのは大変なので、ここでのそばは諦めて松本のそば祭りに行くかどうしようかと思ったのでした。松本までの大体の到着時間はカーナビに目的地を入力することで計ることができます。松本城公園の周辺は混雑が予想されるため、無料のシャトルバスが運行する臨時駐車場までたどり着くにもこの通り行くかはわからず、さらにそば祭り会場に向かうシャトルバスの最終出発時間が午後2時ということで、カーナビが予測した松本市の駐車場への到着予想時間が同じく午後2時だということで(^^;)、無理に松本まで行って時間に間に合わなくなるよりもここで30分待つ方を選びました。すでにそばの試食のために多くの人が並び始めていたのでその列に並び、ようやくスタートの午後1時を迎えたのでした。しかし、それですんなりいかないのが地方のイベントの恐ろしさでした(^^;)。

 それまで長野県では栽培してこなかった韃靼そばを本格的に提供するため、地元農家だけでなく町や県、国の協力で今回会場となった「緑の花そば館」が作られ、現在その建物に隣接している更地にレストランを作る計画があるそうです。本当は昨年の段階で今年の収穫祭は新築なったレストランで行なう予定もあったとのことですが、結局完成しないまま現在に至るという事で、来賓からの挨拶でそのようなことを多くの関係者の方々が述べ、かなり長いことお預けを食らってしまったのでした。そうして、私たちが緑色の韃靼そばを食べられたのは1時半になってしまっていました。

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 肝心の韃靼そばですが、色が緑ということだけでなく、独特の苦味は少なくなっているというものの、普通のそばとは若干違う味わいがあります。提供してくれたそばにはミョウガが乗っていて、さらに辛味に差を付けた大根おろしを薬味として入れるようにしてくれていたのですが、肝心のつゆがしょっぱすぎたので、そばの風味を消してしまっていたのが残念でした。また、韃靼そばの実を入れて炊いた炊き込みご飯もいただきましたが、このごはんも薄く緑色に染まり、ごはん自体にも蕎麦の香りがするので、意外とこちらの方は好みでした。試食には韃靼そばを入れて焼いた食パンやクッキー、午後2時からはソフトクリームもあったそうですが、帰りの時間のこともあったのでそちらの方はパスして、炊き込みご飯用のそばの実だけ購入してその場を後にしました。

 収穫祭の開会式で来賓の方も言っていましたが、まだ長和町の韃靼そばは知名度も低いという事で今後、レストランの建設が急務だという事でしたが、何と昨年の収穫祭ではそば自体の提供がなかったという事でしたので、年を重ねるにつれて着実に進歩をしているのではないかと私には思えました。韃靼そば自体は栄養価も高く、将来的には期待できるものであることは間違いないので、現地に行ってそばを食べられるハードの整備とともに来年再来年のこの収穫祭がどう進化していくかというのも注目すべき点だと思います。ただし来年はできれば午前中から開催して、多くの人に有料でかまわないので韃靼そばを提供出来るだけの体制を整えていただければと思いますね。

 結局この日行けたのは2箇所のそば祭りだけでしたが、消化の良いそばとは言え多くの会場をはしごしまくると食べるのがきつくなって本来のそばのおいしさを味わうことができなくなると思いますので、これくらいがいいのかも知れませんね。それと、そばばかり食べているとその反動でご飯物も食べたくなってきますので、これから本格的なシーズンを迎える長野県のそば祭りに行かれる方はある程度場所を絞って行かれることをおすすめします。


長野県の新そばまつりを訪ねる その1 小海町の「きのこ・新そば祭り」

 2013年は10月に入っても真夏のような暑さが続いたこともあり、秋の訪れというのはなかなか感じることが難しいと思われる方も多いのではないでしょうか。それでも、食べもので秋を感じようと、この時期には各地で開催されるイベントを目当てに長野県に行くことが多くなっています。昨日の10月13日には松本市で大規模なそば祭りが三連休の間行なわれるということでとりあえず朝から出掛けてみたのですが、結局松本までたどり着く前に別のイベントを回ったところで力尽きてしまいました(^^;)。松本のような大きなイベントはまた来年に改めようと思いますが、今回2箇所回ったところはどちらもそれなりに面白かったので、来年以降行かれる方の参考になればということで2回に分けて紹介してみようと思います。

 長野県のそば祭りのイベントをまとめたサイトで私が出掛ける日に行なわれているイベントを探してみて、何箇所か候補を上げた中の一つが、小海町の小海町農産物加工直売所で行なわれた「きのこ・新そば祭り」でした。ただ、調べていて気になったのは、参考にしたサイトからのリンクに小海町のホームページがあったものの、観光関係のページを見ても、なぜかこのイベントの掲載がなかったことでした。まあ、それでもちゃんと会場も書いてあるイベント情報だったので、行くだけ行ってやっていなかったら松本方面に直行しようということで会場に向かいました。

 私の住んでいる場所からの最寄りインター、東名静岡インターに乗ったのが午前7時半くらいで、新東名の新清水インターから国道52号線経由で中部横断自動車道の増穂インターから中央道の長坂インターへ。県道を通って国道141号を走り、小海町の会場に着いたのはおよそ3時間後の午前10時半でした。

 会場の直売所はそれほど大きくない施設で、駐車場もそれほど大きくありません。町が大々的にイベントの告知をしないのは、つまりそういうわけだったのかとも思えました。私が入った時は駐車場は満車状態になっていましたが、たまたま一台の車が出るところだったのでそれほど時間がかからずに駐車することができました。

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 施設は小さなスペースの直売所が中心ですが、その前できのこが入った鍋をふるまっていて、無料ですという事だったのでまずはこの鍋をいただきました。だしの味は濃すぎず薄すぎずという感じで調度良かったのですが、直売所でも売っているにんにくのラー油を入れると更に味にインパクトが出ます。会場が小さいということで、それほど人もいなかったので屋外の飲食スペースできのこなべをいただきながら、目的の新そばもいただくことにしました。

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 会場では温かいつゆが入った新そばを一人前300円で販売していて、おみやげのそばは2人前600円(つゆは付きません)で販売されていました。私が注文した際、たまたま一つだけ残っていたそばの量が規定の重量に足りなかったらしく、新しいのができたら追加でお持ちしますと言われ、ちょっと見たら2杯分くらいあるのではないかの量のそばをいただいてしまいました(^^)。おみやげのそばを買って帰ろうとしたら、これもイベントで無料ですということでさらにわたがしまでもらってしまいました。おそば屋さんでいただくような本格的なそばではありませんでしたが、小海町の家庭で作って食べられているおそばのような感じで、十分おいしくいただくことができました。

 少々残念だったのは、このイベントのもう一つの目玉だったきのこについて、私が到着した時にはすでに売れてしまったのか、直売所にはクリタケが少々残っていたのみで、松茸はあったのかどうかすら確認できなかったことです。それでも、毎年一回このような形で観光客にいろんなものを振る舞ってくれるこうしたイベントを行なってくれているということは、本当に頭が下がります。ただ書きました通り、駐車場の数およびスペースは限られているので、軽自動車や普通車なら何とか駐車できるスペースはありますが、大型のキャンピングカーだと駐車は難しいのではないかと思います。駐車場が満車の場合、別のスペースがあるのかというのは事前に主催者の小海町に問い合わせする必要があると思いますが、素朴ながらも行って良かったと思えるイベントでした。


Panasonic ELUGA power P-07D その3 ドコモのアプリを無効化して電池節約

 メインのスマートフォンとして、設定事項はほとんどし終えたのですが、それでもバッテリー消費に影響がありそうな挙動が心配な私のP-07Dです。中でも気になったのは、アプリを起動していないのに定期的にGPSマークがメニュー画面の左上に出てしまうことでした。多少ではありますがGPSが現在地を探しに行っているという事は、その分電力を消費してしまうという事になるのでこの原因を探ってみることにしました。

 本体の設定などを見てみましたが、メニュー画面をタップしてもGPS自体の設定が出るばかりで、これでは最初からGPSを切っておくしかないかなと思っていたのですが、いろいろ調べているうちに目を付けたのが、ドコモのプリインストールされている「オートGPS」というアプリでした。

 このアプリはドコモと契約が必要になる「iコンシェル」と、「ドコモ地図ナビ」において常に現在地ををつかまえておけばさらに便利になるというコンセプトのもとでインストールされたものらしいので、ドコモと契約したSIMを使っていない場合は単に現在地を常に拾って電池持ちを悪くするだけのアプリではないかと思えます。

 MVNO使用の場合、ドコモ契約をしていないSIMカードでもアプリ「しゃべってコンシェル」は使えますので、このアプリを使って現在地データを利用してすぐに検索したいという場合にはいいようですが、検索する前に手動でGPSによる現在地を測定することもできますので、あえてこのアプリを有効にする必要はないと判断しました。

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 ドコモが提供するアプリの中にはユーザーがアンインストールできないものも多く、このアプリもアンインストールできませんが、上の画像のようにアプリの無効化がアプリの設定画面でできますので、あえて使いようのないドコモ関連のアプリはまとめて無効化してあります。電池持ちの点でもう一つ言われているのが「ドコモ電話帳」もありますので、使っていないのなら同じように無効化しておくのが無難です。ただ私の場合、このままだとなぜかGPSが勝手に起動する状況が続いてしまっていたのて、一旦電源を切って入れ直したところ、しばらくは勝手にGPSが現在地を特定するような挙動はなくなりました。オートGPSを無効化しても、カーナビやマップなどGPSを利用するアプリを起動した後に同じように勝手にGPSが起動することも起こるのですが、この時にも電源を入れ直すことでその後は勝手にGPSが起動するようなことは起こらず、一応は対応できているようです。できれば、こうした不具合が起きた時のために一発で再起動できるようになればいいのにと思うのですが、これは本体の仕様なので仕方ないですね。また、GPSを起動させる挙動については、スマートフォンのに入れているアプリの組み合わせなど、環境によって違ってくるかも知れませんので、私と同じようにやってもダメな場合はあるかも知れません。その場合は普段はGPS機能自体を切っておくという選択をしなければならなくなる場合もあるという事はご理解いただければと思います。

 あくまで私の場合ですが、この他に必要のないアプリをタスクキラーを使ってできるだけ終了させるような設定と組み合わせることによって、データ通信およびWi-Fi、GPSを入れたままの状態でもメールの確認ぐらいにしか使わないなら、16時間くらい充電しなくても電池残量は70パーセント前後をキープしているので、これで十分満足しています。これなら多少スマートフォンを使い続けることはあっても何とか電池を持たせることも可能かと思います。最新のドコモのスマートフォンの発表が先日あったばかりですが、メーカーの方で長時間充電なしでも使えるという大容量電池を搭載したスマートフォンであっても、画面照度を最大にして、常にアプリがGPS通信をしている状況でどのくらい電池が持つのかやはり不安なところはあります。スマートフォンを本格的に使いたい場合には外付バッテリーの用意だけではなく、本体の設定で電池の使用量を抑える方法についても考えるべきでしょう。


貝印 ぺちゃんこコップ&くすり入れ

 シリコンでできたさまざまなグッズはつい面白いものがあると買ってしまうのですが、ここのところ、あまり同じようなものを増やすのも無駄が多いと思ってちょっと我慢していました(^^;)。しかし、今回紹介するシリコンの折りたたみコップは、表題の通りフタの部分に薬を入れることができるスペースが付いています。

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 常備薬をいつでも自分のコップで飲みたいと思っている方にとっては便利なものですが、薬を入れるだけでは勿体無いわけで、工夫によっては細かくて失くしてしまいそうなものをこのスペースに入れて持ち運ぶという方法で使うこともできます。

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 このスペースの使い方の一つとして考えるのは、いつ寿命が切れて交換時期が来るかわからないボタン電池でも入れておくというパターンです。以前はPDAのメモリ保存のためにボタン電池は常にストックしていたのですが、使う頻度は当時より少なくなったとは言え、今でも使っている活動量計はボタン電池で動いていて、電池切れになったらすぐにストックしておいたものと交換したいのですが、こうした製品の電池寿命を把握するのは結構難しいので、常によくわかる場所にしまっておきたいと思っています。その点、このスペースはコップとセットになっているということからわかりやすく、いざという時にあわてずに済みます。また、モバイル端末間のデータ移動のため、写真のようにマイクロSDカードを入れておくにもいいスペースではないかと思います(通常のSDカードは入りません)。他にもアイデア一つで様々な小物をコップと一緒に持ち運ぶ手段として使えますね。

 今回この製品は近所の100円ショップで見付けました。商品名で検索をかけたところ、どうやら100円ショップ用に卸している問屋さんのページがヒットしたりしていて、全国的にも100円ショップでの取り扱いが多いのかも知れません。この種のコップはさまざまなメーカーが同じようなものを出していますが、今回紹介したピルケースにもなるコンセプトの製品は初めて見ました。これから折りたたみのコップを持とうと思っている方はお近くの100円ショップあたりで探してみるのもいいと思います。