月別アーカイブ: 2012年9月

ドウシシャ ステンレス製クール缶ポット をクーラーボックスとして使う

 このブログを始めてからさまざまなカップや真空断熱ボトルを紹介してきましたが、どうせならということで、新たにカテゴリーを作って比較しやすいようにまとめてみました。すでに以前書いたさまざまな水筒やボトルに関する記事を新たなカテゴリーにまとめておりますので、必要に応じてご覧ください。単なる真空断熱という機能を持ったボトルという点でいえば容量ぐらいしか違いがないわけではありますが、そうでないボトルもレポートしています。今後もさまざまな消費者のニーズに合致する製品が日本国内で販売されていくと思うので、その中で面白い製品を見付けたら改めてここで紹介させていただこうかと思っています。

Dsc00663

 さて、今回紹介する「クール缶ポット」は、店頭で見ていて気になっていたのですがなかなか購入するまでは行きませんでした。ボトル自体は真空断熱ボトルで、温かいものも冷たいものも直接入れて飲むことはできます。しかし、このボトルの最大の特徴は直接市販の缶飲料が入れられることでしょう。種類は一番大きいもので350ml缶が2本入るCPT2350、500ml缶が1本入るCPT500、そして一番小さいのが350ml缶が1本入るCPT350の三種類があります。どのボトルにも小型の保冷剤が付いていて、冷凍庫で保冷剤を凍らせることにより保冷のために缶飲料を入れておいた場合、温くなるのをさらに抑えることができるようになっています。今回はこのボトルをクーラーボックスの代わりに使おうと思い、350ml缶用と500ml缶用の2本が値下げされたのを見計らって購入しました(^^;)。別々のお店で購入したのですが、定価では高い方の500ml缶用の方が安く買えてしまいました。

Dsc00653

 全てのパーツをばらすとこのようになっています。中に直接飲み物を入れて利用する場合は蓋だけを使いますが、缶飲料を冷やすために保冷剤と保冷剤が落ちないように蓋の部分に付けるケースがセットになっています。

Dsc00654

 実際に使う場合は写真のようにセットしてふたを閉めればある程度の時間はボトル内部の冷たさを保つことができます。実は、以前紹介したお茶の葉を使ってお茶を旅先で飲むため、肝心のお茶の葉を持ち運ぶために、お茶缶を冷やしたまま運べる容器を探していてこのボトルにたどり着きました。お茶の風味を損なわないため、真空パックの封を切ったお茶の葉は冷凍庫でいつも保管しているのですが、このポットに保冷剤と一緒に突っ込んでおけば車の中に置いていても外の温度の影響を受けにくくなりますし、日帰りのレジャーくらいなら冷たいまま保持できます。また、ボトル内に入るようにビニール袋につめた氷を突っ込むようなこともできるので、氷を入手できる状況なら長期の旅でも小物を冷やすくらいなら何とかなるでしょう。最近ではビールやチューハイなどお酒の缶以外を自動販売機で購入しようとした場合、意外と昔の350ml缶や500ml缶がない場合が多いということもあり、缶飲料だけにこのボットを使うのはもったいないので、細長い空間に収まるものをいろいろ考えつつ、最少のハードクーラーボックスとして使った方がいろんなアイデアが出てきて便利に使えそうな感じがします。

 とりあえずは今回違うサイズの二種類を購入できたので、今後の旅の中でさまざまな使い方を試しつつ紹介していくことができればと思っています。



スマートフォンからのICレコーダーを使った簡易ラジオ録音

 先週の旅行の際には朝からラジオを聞きながら行ったのですが、個人的に実に興味深い情報を入手することができました。私はラジオから音声だけでさまざまな情報を仕入れていくなかで、情報の発信者である名アナウンサーと呼ばれる人に興味があるのですが、多くの人から伝説の名アナウンサーと言われたNHKの和田信賢氏が今年生誕百年という記念の年にあたるため、今年(2012年)6月に三週に分けて特集を放送したものをまとめて再放送するというのです。昔の放送自体はライブラリに行けば何とか見付けることはできるかも知れませんが、細かな解説が付いてご本人の声や周辺の人たちの証言などが聞けるのはめったにない機会ということで、しっかりと予定表にチェックを入れて放送時間を待つとともに番組を録音する準備をしました。

 ラジオ付きのミニコンポやラジオ付きのICレコーダーにはタイマーをセットして万が一の録音失敗に備え、別のラジオでモニターしながら、さらに念のため(^^;)別のICレコーダーをセットしながら放送の開始を待ちました。しかし、時間になっても放送が始まらないことに気付いたのです。

 番組表はインターネットで確認していましたが、確かに和田信賢氏の番組になっています。もしやと思い新聞で確認したら、何と私の住んでいる東海地方は別番組ということになっているではないですか。全身から血の気がスーッと引きかけたのですが(^^;)、東京の番組表を見ていたのなら、東京のNHKの放送を聞く手段があるではないかということに気付きました。それが、NHKがインターネットを通じてサービスしているストリーミング放送だったのでした。

Dsc00664

 そこで、手っ取り早く録音できる体勢を整えるため、写真のようにパソコンからではなく専用のアプリ「らじる★らじる」をインストールしてあるGalaxy Tabを使い、イヤホン端子経由でICレコーダーを繋ぎ、録音レベルを調整しながらちょっと頭の部分は欠けたものの、肝心の昔の放送記録は全て無事に録音することができました。この方法ですと録音レベルの調整は必要になるものの、単純にケーブルでICレコーダーを接続すればいいだけですし、ICレコーダーの方にタイマー録音の機能があれば簡単な留守録のようなこともできます。

 ラジオを録音するための手段としては様々なものがありますが、今回のように聞きたい番組が地域の都合で放送されないことは特にNHKの場合は結構あります。そんな場合はいくらすごいラジオやレコーダーを用意していても全く意味がないので、今回のようなネット経由でストリーミング放送を聞いたり録音したりする方法についても考慮しておいた方がいい場合もあるということがしみじみわかりました。現状ではむしろ受信環境の問題や細かいノイズを嫌ってラジオ番組を録音する場合にはラジオを使わずインターネットのストリーミング放送経由でされる方も多いとは思いますが、今回の私の場合のように緊急避難的に録音する方法というのも知っていると結構便利です。ICレコーダーに番組を録音する場合、直接MP3ファイルをSDカードに保存することができるので、パソコンを介さなくても別のSDカードを利用したスマートフォンやミュージックプレーヤーなどで直接聞くような事もできます。AMラジオくらいの音質であればスタンダードタイプの安いICレコーダーでも十分なクオリティで録音できますので、安いものを一つ用意しておくのも面白いかも知れません。


ヤザワコーポレーション ポケットワンセグラジオ RD3WH

 ラジオをこよなく愛する人から見ると、テレビの地デジ化というものは従来あったラジオの寿命を縮めてしまった側面があります。以前このブログで紹介した単1単2単3のどの電池も2本単位で使え、電池が切れた際にも本体内に長期保存が可能なリチウム電池を設置しておけば、放送を聞き続けることができるソニーの防災ラジオICF-B100がカタログから姿を消したのは、アナログのテレビ放送が終了し、FMワイドバンドをカバーすることでテレビ音声が聞けるという機能が使えなくなったためなのだろうと思います。ダイヤル周りの変更(テレビチャンネルが書かれた部分を消すなど)をするには新たに部品を作り直さなければならず、それだけの投資をしても売れなければしょうがないという判断の元での生産終了なのでしょう。だとしたら従来あったテレビ音声を聞くことのできるラジオを作るのが筋だと思うのですが、今までずっと大手メーカーからはそんなラジオが出ず、ようやく出てきたのは大手ではないメーカーからのものでした。

Rd3wh

 商品名にあるように、手の中にすっぽりと収まる持ち運び可能なサイズになっています。電源は単四電池4本で、AM/FM約20~24時間、肝心のワンセグについては約6~7時間とかなり短めなので、充電して再利用が可能なニッケル水素電池での運用がいいだろうと思います。できれば単三電池で長時間使えるようなものであれば災害用としても重宝するのではないかと思いますが、これがはじめてのワンセグ放送を聞くことができるラジオであるわけですから、後継機を期待したいところではあります。

 ワンセグ放送については携帯電話やスマートフォンで視聴が可能なので、あえて音声だけしか聞くことのできないラジオに搭載して意味があるのかと思う方もおられるかも知れませんが、携帯電話などは主機能のおまけのワンセグであり、機種変更をしたらワンセグが付いていなかったり従来機種より明らかに受信感度が落ちていて使いものにならなくなったりする場合もあります。実際、このラジオがどの程度の感度があるのかわからないので断言はできませんが、画像で見る限りちゃんとしたロッドアンテナを持っていますので、使う場所にもよりますがそれなりにワンセグ放送をとらえることができるのではないかと思います。電池も汎用の単四型電池の入れ替え式なので、携帯電話のように電池が切れたら終わりということもなく、電池のストックを用意しておけば使い続けられます。テレビの画面から目をはずして音だけで放送を楽しめるかは番組によって違うとは思いますが、ニュースではしっかり音声でも伝えますし、聞きようによっては連続ドラマくらいなら音声の向こうにある画面を想像しながら楽しむことも可能でしょう。メーカーホームページには細かい記載がありませんでしたので確実なのかどうかはわかりませんが、製品の写真には「音声切替」のボタンがありますので、副音声への切り替えもできるかも知れません。もしそうしたことができれば、耳の不自由な人向けの状況説明が入った放送を聞くことで音声だけでドラマも楽しめる可能性があります。2012年9月発売ということで、実際に店頭に出てきて展示されるような場面に遭遇したらぜひ触ってみたいですね。


車の窓に銀マットをはめ込む効用

 銀マットを切って車の窓にはめ込むことで、外からの覗き見防止や、窓の曇り防止になるのですが、断熱効果はどのくらいあるのかというのは前から気になっていました。しかしなかなか試す機会がなく、詳しく紹介できなかったのですが、先日の伊勢湾フェリーの旅で具体的な効果らしきものを確認できました。

P9010589

 普段は窓を閉めたまま夏の日差しの中で放置しているととんでもなく車内温度が上がってしまうのですが、この夏の経験から言いますと、4ヶ所の窓をわずかに開けていても車の中に設置してある上限が50℃までしかない温度計は針が振り切れてしまいます。ちなみに、運転席と助手席の窓を全開にして置いておくとそれでも外の気温と同じくらいの40℃くらいで安定はします。しかし、そんな状態で駐車して車を離れることはできないので、真夏に長時間車を離れるような場合はある程度車内の温度が上がることは仕方がないと諦める他ありませんでした。写真のように日陰にならない所に車を停めて行かざるを得なかったのです。

P9010663

 今回の旅では午前7時過ぎに駐車場に車を置き、フェリーで鳥羽に渡って帰ってきたのが午後3時過ぎと約8時間直射日光を浴び続けたわけですが、車の側面の窓にすべて銀マットをはめ込んだことが功を奏したのか、写真のように車内の温度は温度計の針が振り切れる事もなく、42℃までで収まっています。実際には車を駐車している時間、天候はどうだったのか細かいところは確認していませんが、その日の対岸の鳥羽の天気は真夏にも匹敵するぐらいの暑さだったので、やはり効果はあったのではないかと思います。自分としてもここまで効果があるとは思わなかったのですが、夏の旅で長時間駐車をする場合には多少面倒くさくても銀マットのセッティングはやるべきだなとしみじみ思った次第です。

 本来ならカーテンを閉めた場合などとの比較をやりたいところなのですが、今回の旅では別の効用として、就寝後の早朝に銀マットを付けていないフロントガラスの部分だけ結露によるガラスの曇りがあったのに対し、銀マットをはめこんでいるところでは全く影響は出ませんでした。私の使っている銀マットは普通にはめ込むことができるよう厚手の物を使っているのですが、もし今後車を乗り換えるような場合でも、新たに銀マットを切ってはめ込むようにするのが無難かなと思っています。


越後製菓 醤油せんべい 保存缶

 これまでこのブログでさまざまな災害時にそのまま食べられる保存食を紹介させていただいてきましたが、お菓子系の保存缶はどれも疲れを取るためか甘いものばかりで、多少のどが渇いてもしょっぱいものが欲しいというニーズに応えられるものはありませんでした。

Dsc00662

 しかし、ようやくというか越後製菓から5年間の賞味期限を持つ醤油せんべい缶が出ていたのでとりあえず500円出して買ってきました。内容は2枚1袋のものが6袋入っていて、一缶のカロリーは374kcalとなっています。ただし、いくらせんべいが好きだからといってこの保存缶を中心に非常食をまとめた場合、その塩辛さからかなり水が欲しくなると思いますので注意が必要です。同じようなせんべいの保存缶ということで言えば、亀田製菓の「鬼太鼓」(限定販売)があります。こちらは缶とアルミパックの二種類があり、缶は5年ですがアルミパックは4年となっています。ただ、越後製菓のものと比べて容量がほぼ倍になっているので、価格面で高いのと容器も大きいことから、比較的容量の少ない越後製菓の方を購入した次第です。

 個人的には別の非常食を中心にして、甘いものはこれ以上食べたくないと思った際にアクセントを付けるために、この醤油せんべいをまぎれこませておくというのがおすすめかも知れません。個人的には一袋の量がさらに少ない小袋のおかきなどがたくさん入った保存缶なんてバリエーションも欲しいような気もしますが、まずはこのような味のバリエーションが楽しめる保存食が出てきたのは歓迎すべきことだと思っています。それも未曾有の震災が実際に起こってしまい、現地でさまざまなニーズ喚起がされたからと言えるかも知れませんが、これだけ多くの新しい非常食が出てきているというのは、とりあえず出せば売れそうだからと企業が考えている段階だからなのかも知れません。そういうわけで、今後もさらなる非常用食料が出現ことが予想できますが、私の方で現状で用意した保存食を入れ替える際に、これまで紹介させていただいた非常食がどれだけ残っているのかという点にも興味があります。できれば賞味期限を全うし、保存食のジャンル自体が淘汰されて私たち消費者が十分に満足ができるラインナップが完成するまでは、大きな震災が再び日本を襲うことのないように願いたいものです。


災害に備えるためイヤホンこそコード収納式を

 ここのところ防災の日関連でさまざまな防災用品を扱ったテレビ番組のコーナーがあふれていて、そこから自分で用意するもののヒントを得たりします。先日もテレビを見ていてはっと思ったのは、災害時のラジオの用途の変化についての話でした。

 災害が起こった当初は、ラジオは一人で聞くのではなくできる限り多くの人が聞こえるようにスピーカーを常備し聞きやすいものが好まれるものの、避難所の設備が整うにつれ情報は多くの人に行きわたってきます。そうなるとラジオの聞き方も変わってきて、就寝時など個人の楽しみのために聞くことも増えてきます。その場合、スピーカーから鳴らすと周辺の人の迷惑になるのでイヤホンが必須になるとのこと。これは考えればすぐにわかることで、そのために防災セットのラジオと一緒にイヤホンを入れておくというのは必要だと感じました。

Dsc00661

 しかし、イヤホンを常時使っている方はわかると思いますが、長いコードが絡まって収拾が付かなくなる場合も結構ありますし、できればそういったわずらわしさは避けたいものです。絡まらないように巻いておくための器具もありますが、防災用品として備える場合は、コード収納式に最初からなっている写真のようなものの方が便利だし、100円ショップで簡単に購入できます。

 私が今使っている携帯電話やスマートフォン充電用のケーブルは全てこうした巻取り収納式なのですが、機能から言えばやはりお互いに干渉しないので便利です。音質についてはかなり悪いとは思いますが、ラジオを聞く程度でしたらこれくらいでも十分ですし、ちゃんとしたミニヘッドホンを使いたいと思われる方はすでにコードが絡まらないような対策をした上で使われていることと思います。災害の場合はできれば普段使い慣れているものを使うのがベストなので、いざという時はからまらないような対策を講じた上、すぐに持ち出せるように常に身の回りに置いておくといいでしょう。

 それから、ラジオに使われる通常のイヤホンジャックの形状をしっかり把握しておくことも大事です。普段携帯電話や音楽プレーヤーを使っている場合、微妙にプラグの形状が違う場合があるので、ラジオに付いている通常のイヤホンジャックに接続するには変換アダプターが必要になる場合が多いからです。ただ、そうした変換プラグも100円ショップで購入できますので、心配な方はそうしたものを合わせて購入しておくことをおすすめしておきます。


伊勢神宮周辺の食を楽しんだ旅

 今回いきなり伊勢神宮を目指して出掛けようと思ったのは、たまたま2012年の9月1日が土曜日だったという理由があります。伊勢神宮には朔日(ついたち)参りという風習が今もあり、午前五時前からお店が営業し、朝市や朝粥を販売し長蛇の列ができるとのこと。残念ながら今回は早朝に間に合うようには出掛けられませんでしたが、私が伊勢神宮に着いた午前10時過ぎには赤福本店で毎月1日に販売する月替わりのお餅「朔日餅」がまだ残っていました。

 001

 9月のお餅は「おはぎ」で、写真のように赤福の大きさくらいの小さなおはぎが赤福とほぼ同じ値段設定で売られていましたので、小さい方のおはぎを通常の赤福とともに1つずつ購入しました。

 ただ今回はどうしても朔日参りをしようと思って行ったのではなく、私が今回出掛けた目的は、伊勢神宮のすぐそばのおかげ横丁にある、伊勢牛を明治時代から扱う老舗「豚捨」で牛丼を食べることだったのでした(^^;)。元々三重県松阪周辺で飼育された牛は伊勢牛と呼ばれていて、戦後に伊勢牛の中で特に優れた肉牛を「松阪牛」としてブランド化した経緯があります。ですから、鳥羽から入って松阪まで行かなくても、伊勢神宮周辺でもおいしい牛肉が食べられるというわけです。事前に調べたところ、朔日参りの日でも食事処は定時の午前11時開店には変わりがないことらしかったので、伊良湖から伊勢湾フェリーの始発に乗ればちょうどいい頃合になるので、あえて出掛けた日の朝食は6時くらいに取り、午前11時前にはおいしく昼食がいただけるような体勢を取って乗り込んだのでした。

002

 開店前から押し寄せている他の人たちのお目当てもほぼ牛丼のようでした。細かく切られてはいるものの良質の牛肉とたまねぎを濃い目のたれで煮込んだ牛丼は、赤出汁のお味噌汁と紅しょうがが付いて1,000円です。ファーストフードの牛丼と比べればレベルの差は歴然ですが、それほど高くなく楽しめるのはありがたいですね。お店では外でも食べられるように牛肉コロッケ(90円)、ミンチカツ(130円)串かつ(90円)も売られています。状況によってはコロッケを売る窓口にも行列ができてすぐに買えない状態にもなるのですが、食事処にはコロッケ類の注目伝票が置かれていまして食事の際に店員さんに希望個数を伝票に書き込んで提出すれば、食事後の会計の際に持ち帰り分として用意してくれます。夕食のおかずとして頼まれていたのでコロッケとミンチカツをまとめて購入したのですが、これとは別に揚げたてのものをすぐ食べるのも乙なものです。店内メニューにはそうしたものもありますので、牛丼だけでは満足できない方はコロッケ類を一緒に頼むことでリーズナブルに食事を楽しめるのでおすすめです。

003

 とりあえず時間の関係から食べる方を優先してしまったので(^^;)、改めて伊勢神宮の方に向かったのですが、またその途中で寄り道をしてしまいました。何といっても当日はかなり暑かったですし、味の濃い牛丼を食べたのでのどが渇きます。そこで飛び込んだのは日本酒の「白鷹」のお店です。とはいってもお酒を飲んだわけではなくて、冷やした甘酒(200円)を販売していたのでそちらの方を店内のカウンターでいただきました。以前初詣に伊勢神宮に行った際、甘酒がふるまわれていて、それがここのお店のものだったのですね。それほど甘くなくおいしい印象があり、今回初めて冷やしたものをいただきましたが、牛丼を食べたばかりだったのでこの甘さが実に心地よく、のどの渇きも十分潤すことができました。

004

 そこでようやく一段落し、お参りを済ませて帰りのバスに乗り込んだのですが、このままでは単に食べたり買ったりするために伊勢まで来たということになってしまいかねなかったので、直接フェリー乗り場に戻ることはせず、有名な夫婦岩(写真)のある二見シーパラダイス前でバスを途中下車しました。その頃には空は青々として気温は急上昇でしたが、その分夫婦岩は絶景という感じで、持ってきたカメラでバチバチいろんなところから撮影し、ここでようやく観光らしきことができたかなという感じになりました。

005

 二見シーパラダイスには入りませんでしたが、並びの商店が連なる建物の中に入り、そこに入っていた赤福の支店で、本店の方では人が多くて入れなかったため夏の間限定の赤福氷(500円)を次のバスが来る間にいただくことにしました。かなりキメの細かい氷に抹茶のシロップがかかっていて、中にはお餅とあんこが分かれた赤福がそのまま入っています。熱々の番茶が氷には付いてきて、冷え切った体をあたためてくれるようで、夫婦岩で参ってしまった体を何とか復活させることができました。それにしても、このエリアでの赤福の浸透度は半端ではありません。例の賞味期限偽装からどうなってしまうのか心配しましたが、老舗の力は絶大でありますね。

 そのままフェリーターミナルに行き、鳥羽発14時10分の便で帰ってきましたが、1時間ほどで伊良湖に着いて自宅まで帰るのに、東名高速の浜松西インターを利用したところ、ほとんど休みなく走ってだいたい3時間ぐらいで静岡市内まで到着した勘定になります。東京方面から利用する場合でも、これくらいの時間ならそれほど急がなくても当日帰りが可能ではないかと思います。今回の旅は信心より食い気のような旅ではありましたが、そこは江戸時代のお伊勢参りと同じで、おいしいものを目当てに行く旅というものもなかなかいいものです。そういう意味では伊勢神宮に隣接してさまざまなお店の並ぶおかげ横丁というのは伊勢を観光する場合にはとても便利な施設であると改めて思った次第です。今回は食べることに絞って出掛けたようなところがあったので、また機会があれば今度は別のテーマを持って出掛けてみたいと思っています。


車と公共交通機関の使い分けについて

旅行の目的地がどこかによって、使う交通機関によってスムーズに回れる場合は結構あります。私の旅のパターンは車で出掛けるのが基本になってしまうので、車で回るのが不便な所の場合はなかなか行くことができない場合が多いのですが、交通機関を使い分ける知恵によって車中泊の旅と公共交通機関の利用を両立できる場合があります。

私が今回使った旅とルートについてまず紹介しますと、自宅から車を利用して出発し、まずは伊勢湾フェリーの愛知県側の乗り場がある道の駅「伊良湖クリスタルポスト」を目指します。今回は渥美半島を目指し走行中に太平洋沿岸全域に津波注意報が発令されるという大アクシデントがあったことで車中泊は別の場所でしましたが、ここは無料で利用できるため翌日のフェリー出航までこの場所で過ごすことも可能です。

翌日の始発(伊良湖→鳥羽)は午前8時10分とそれほど早くなく、さらに車を乗せるわけではないので時間的にも余裕があります。だいたい1時間弱の船の旅で鳥羽に到着しますが、鳥羽のフェリーターミナルの隣が鳥羽水族館になっています。水族館を目的に行く場合、水族館の入場券とフェリー料金がセットになった割引切符が販売されていますので、水族館が主目的の場合はそうした切符を購入してから行くのがいいでしょう。

車を置いて出掛ける場合、到着先で代替の交通機関が安く利用できるかどうかというのはかなり重要だったりします。鳥羽のフェリーターミナルから観光に行く場合、交通機関は鉄道かバスということになるかと思いますが、鳥羽周辺から伊勢を周遊する格安のバスを使った周遊切符があります。三重交通「伊勢鳥羽みちくさきっぷ」というのがぞれで、大人1日1,000円、2日1,600円で周遊区間が乗り放題になります。ちなみに、鳥羽のバスターミナルから伊勢神宮内宮までの片道運賃が810円(大人)なので、伊勢神宮往復だけでもお得になります。また、各種観光施設の割引が受けられるようになっていますので、詳しい情報については以下のリンク先からごらんになってください。

http://www.sanco.co.jp/shuttle/shuttle01-01/

ちなみに、鳥羽のフェリーターミナルから鳥羽駅のあるバスセンターまでは徒歩で15分くらいかかってしまいますが、この切符はバス車内でも購入できるので、時間と体力の惜しい方はフェリーターミナルの最寄バス停「鳥羽水族館 ミキモト真珠島」から直接バスに乗るという方法もあります。詳しい時刻表やルートマップが入ったパンフレットは周遊バス「CANバス」内に置いてありますので、バスに乗りながら計画を決めるというのもいいかも知れません。

今回は私の自宅から近く、観光地としての魅力もあり、公共交通機関が充実していることでモデルケースとして紹介させていただきましたが、車中泊した後に車を置いたまま別の交通機関に乗り換えて観光できるような場所は調べればまだあると思います。車で出るのだから全てを車で済ますという考え方もありますが、駐車場の問題や渋滞などで車で回ることがしんどい事が予想される場合はむしろ積極的に車を使わない旅の方法と組み合わせるのも面白いのではないかと思います。そして、全国の観光地で車でやって来た人たちを対象とした便利なプランが今後出てくることも期待したいと思います。


IIJmioウェルカムパック forイオン の影響は

 ドコモのデータ端末やスマートフォンで使える格安のSIMカードは複数の業者が販売していますが、店頭で購入する場合は今までは日本通信のものに限られていました。それが今度は、現状で私が使っているIIJmioもイオンの一部店舗で販売を開始するという情報が入ってきました。

https://www.iijmio.jp/aeon/

 9月1日から全国のイオンのお店(上記リンク参考)において販売し、利用機器にセットして登録すればすぐに使えるようになります。また、2012年11月30日までにパッケージ購入した方の特典として、100MB高速でデータ通信のできるクーポンがプレゼントされるそうです。扱われるものにはSIM1枚の「ミニマムスタート128プラン」(月額945円)と、3枚のSIMカード(通常SIMおよびmicroSIMとの混在も可能)で、1GBまでのデータ通信まではハイスピードを共有できる「ファミリーシェア1GBプラン」(月額2,940円)があります。店頭では初期登録料3.150円を支払うのみでSIMを入手できますが、ファミリーシェアのプランでは店頭渡しできるSIMカードは一枚のみで、残りの二枚は後日郵送という処理になるということなのでその点にはご注意下さい。

 しかし、今までイオンのお店でSIMカードを販売してきた日本通信の立場はどうなるのかとか、こちらとしては心配してしまうところもあるのですが、さすが大規模小売業の雄はビジネスライク過ぎます(^^;)。こうなってくると、あえて日本通信のSIMを買う理由は音声サービスを含めたものに限定されてしまうかも知れませんね。ちなみにドコモ網を利用した音声通話を確保したいような場合、日本通信の音声通話プランSは21円/30秒という通話料で1,365円という無料通話分が付いた月額1,290円というものがあります。

 今後の展開を予想すると、自分でドコモの白ロム携帯電話やスマートフォン、データ通信端末を用意できる方か、機種変更などで余ってしまった機器をどう活用を考えている方にとっては店頭で説明を聞きながら具体的に自分の持っている電話機で使えるかという問題をクリアした上で購入できる環境が整いつつあるというのはかなり画期的だと思われます。実際に持っている端末で利用できるか確認できるかというところまではわかりませんが、電話やメールで問い合わせるよりも確実に使えるSIMカードを手にできるはずです。

 個人的にはここまでドコモの回線を借りている業者ができるならば、本家ドコモももっと安く利用者の利便性を考えたプランを出せるはずではないかと思うのですが。また、こうしたサービスを提供しているのは今のところイオンのみなので、同業他社はどうするのかというところにも注目しておきたいですね。


伊勢に行ってきました

 本日、日付けが変わってすぐの更新だったのですが、その文をアップした午前0時10分に津波注意報は解除になりました。それまでずっと津波の到達情報を報道し続けていたNHKラジオ第一が通常放送に戻ったのを確認してから就寝し、早朝に起きてすぐ移動を開始しました。

 本当は昨日は静岡県から渥美半島に入り、伊勢湾フェリー乗り場に隣接する道の駅まで行く予定だったのですが、たまたま出発前に震災関連のテレビ番組を見たばかりで、たとえ50センチの津波であっても、それをあなどると命の危険もあるということを強調していたので大事を取り高台で津波の影響がなさそうな場所へ移動していました。目的地へ向かう途中に道の駅は複数ありましたが、どの場所も海の近くにあるところばかりで(^^;)、夜に安全策を取って良かったと思っています。

 伊勢湾フェリーの乗り場には始発便が出る前に到着できました。車は愛知県側に置いたままにして自分だけ鳥羽に渡り、現地での移動はバスの周遊券を使って伊勢神宮周辺をウロウロといった感じの旅でした。行程自体は大したことはありませんが、車中泊にフェリーとバスを組み合わせたことで、それぞれの移動手段のメリットディメリットを感じることもできたような気がします。

 詳しい旅行内容については改めて書こうと思いますが、とりあえず旅を続行し、何とか無事に帰り着いたことだけをまずは報告まで。