車中泊での心構え」カテゴリーアーカイブ

車中泊をするということは、自分の知らない土地に車を停めて長時間過ごすということもあり、その土地土地の人との関係がうまくいかないと思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。ここでは、そうした事も想定しながら車中泊の旅に出掛けられる場合の心構えについて考えていきます。

車の中は熱しやすく冷めやすいので急激な気温変化に備えるためにはしっかりとした準備が必要

昨日は夏から一気に冬となるような気温の変化もあり、体調がおかしくなった方もおられるのではないかと思います。基本的には前日の天気予報などで翌日の気温のデータなどをきっちり収集し、その予想に基づいた準備をしておくことが大切になると思います。

もし、昨日に車中泊をされていた方がいたとしたら、特に夜から早朝に掛けてはかなり気温が下がった場所もあったと思いますので、マットの上にタオルケットをかけるだけというような感じでは、かなり気温が下がった状況の中で寒さで目が覚めてしまうでしょう。

キャンピングカーのように室内空間が作られた車の中で寝られるなら良いのですが、普通の車は鉄板で囲まれているだけなので、外気温が下がるとその影響を直接受けてしまいます。風に吹きさらされるよりはマシではあるのですが、日中が気温が高いものの、風が冷たくなり夜から朝にかけて気温が下がる可能性のあるこれからの季節は、冬でも対応可能なくらいの準備をして出るくらいのことをしないと、なかなか大変だということはこの寒さを感じてみて改めてわかるのではないかと思います。

個人的には、車中泊用としては上から掛ける布団や毛布もあっていいのですが、体全体を覆うことができる寝袋を用意しておくと、中に毛布を入れたり、雨具を着込んだ状態で寝袋の中に入るとか、新聞紙を体に巻き付けた状態で寝袋を使うなど、体を冷やさずに保温をするためにはやはりマミー型の寝袋が良いと思います。

私の車にはこの他にも片面アルミになっているシート(いわゆる非常用アルミシートで何回も使い続けられるもの)もあるので、寝袋をシートで包むことで、ある程度の暖かさは確保できるのではないかと思っています。さすがに秋に真冬用の寝袋を持って行くのは過剰だと思いますが、夏用の寝袋というよりもオールシーズン用の夏用より厚いものを持って行った方がいざという時の事を考えると役に立つ度合いは高まります。

もし夏用の寝袋しかなかったり、寝袋に入っただけでは寒さを感じるというような時のために、「簡易湯たんぽ」の利用についても考えておくことも必要ですね。これは秋だけのためでなく、大雨にまともに打たれてしまい体が冷えるようなことは夏でも起こり得るので、寝袋に入ってじわじわとあたためるのではなく、直接暖かくするための工夫です。具体的には、車中泊をする場合は飲水用の水の用意は必要だと思うので、水用のボトルの中に熱湯を入れても大丈夫なものを用意しておくだけで簡易湯たんぽが作れます。

昔は一升瓶にお湯を詰めて抱いて寝るというパターンもあったように聞いていますが、ガラス瓶は割れたら大変なので、それ自体では保温できないアルミ製のボトルや、ナルゲンのようなプラボトルの500mlくらいのものを人数分用意しておくのが良いと思います。一回500mlなら車中泊用に用意した湯沸かし用のカセットコンロでも短時間でお湯を沸かせますので、それにお湯を詰めてタオルで包めば簡易湯たんぽの完成です。寝袋の中に入れて寝ると体温近辺での温度をキープしますので、冬などは手洗いや洗面・歯磨き用の水として使うこともできます。

10月に入ってまた3連休がありますので、車中泊の旅に出掛ける方もいると思うのですが、移動しながらその場所の天候を把握するのは大変かも知れません。少なくとも、行き当りばったりに進むのではなく、車中泊をする場所については大体の目星を付けておき、車中泊場所周辺の天気について事前に調べ、その最低気温についても知っておくことが、旅先での体調を守るためには大切なことだろうと思います。自らが運転して出掛ける場合、旅先で体調を崩してしまうと予定通りに進めなくなるだけでなく運転中の事故を心配しなければなりません。そんなことにならないためにも、車中泊の装備についても多少は余分に持っていくことを心掛けたいものです。


真夏の自動車トラブルではちょっと考えられないトラブルも起きていた?

私は長年JAFの会員としてサービスを利用していますが、今の車でロードサービスを呼んだことは数回あります。やはりあるのが出掛けた先で急にエンジンがかからなくなってしまうバッテリーに関するトラブルです。

実は今使っているバッテリーは出先でバッテリー上がりを起こしてJAFの方に来てもらってエンジンを掛け、その足でカー用品店に飛び込み、決してグレードの高くないバッテリーに交換して今に至っているのですが、これについては自分でメーカー品をネット通販で購入し、自分でバッテリー交換をすることで、低コストで新しいバッテリーを利用することを考えています。今は遠出の予定はないので、もう少し待ってから交換する予定ですが、もし近いうちに車で出掛ける計画を立てている方で、バッテリー交換をしていない方については、自分で交換できる方は交換してから出掛けられることをおすすめします。

バッテリーに負担がかかるのは夏の気温上昇で、車内エアコンを使ったり、最近では複数のモバイル機器を充電するなど、かなりバッテリーに対する負担があることの他に、車が走行中にバッテリーを充電する充電器がこの暑さで正常に動作しなくなるというトラブルも結構起こっているとのことです。このように、ここのところの暑さゆえの車のトラブルについて、その傾向を追っておくことで、出動を頼んでも時間がかかるロードサービスを使わなくても済むこともあるかも知れません。その顕著な例が、最近ほとんど聞かなくなった「インキー」のトラブルです。

たまたま、このお盆の時期のJAFの職員に密着したニュース映像を見ていて、車の中にキーを入れたまま車がロックしてしまい、車を運転するどころか中にも入れなくなってしまうのが「インキー」と呼ばれているトラブルです。昔は針金を強引にドアの鍵に突っ込んでガチャガチャやっていればロックが外れるような車が多かったのですが、最近の車は盗難防止機能があり、ドアロック解除も難しくなっています。素人が自分で何とかしようとしないで、JAFなどプロのピッキングに頼る事が推奨されますが、最近のキーは車内にキーを放置してあればロックがかからないようになっている車が主流なのだそうで、「何故インキーが起きる?」と思いがちです。実はインキーによるトラブルが増えているのは、この暑さにも関係あるという話がニュースで出ていました。

車のロックを管理するシステム自体がこの暑さでうまく動作しなくなり、本来ありえない状態でインキーが暑い中だと起こる場合があるのだそうです。というわけで、ドライバーが車を離れる場合には、車内にキーユニットを放置することは避け、鍵穴のある車では自分の手で車を開け、電子ロックの場合でもリモコンは常に携帯し、自分の手元にキーユニットがある事を確認した上で車を離れるように心掛けることも、トラブル防止には役に立つのではないかと思います。

さらに、キーユニットを動かすための電池の消耗によって、リモコンボタンが効かないような場合もあると思います。その場合は、常に自分の手元に予備の電池を持っておき、動作が不安定な場合には電池を交換して状況を見ることも大切なのではないかと思ったりします。電池は1年くらいでの交換が推奨されるような情報も見られるのですが、ついそこまで考えずに使ってしまいがちです。

あらゆる事が便利になっても、トラブルは起こります。ただ今回紹介したインキーのように、人間のうっかりミスがなければ回避することもできるものもあります。こんな時期でもありますので、バッテリートラブルもインキーも、出先で起こすことのないように、もう一度、しっかり確認してから出掛けるようにしたいものです。


旅行中に購入するパッケージ入りお菓子について「処理のしやすさ」で選ぶことも必要

もうすでに車で色々なところに出掛けて楽しんでいる方もいるかと思いますが、今回はそうした行楽地における追加購入する車内用のお菓子についてのお話をしたいと思います。

私自身が出掛けたわけではないのですが、買い物に出掛けたスーパーでお菓子(ポテトチップス)を買うのにいわゆる「定番」のメーカー物を買うのか、安いけれども品質的には大手メーカーとは遜色ない「プライベートブランド」のものを買うのか迷ったものの、同じ容量で価格差が50円あったので安い方を買いました。ちなみに、袋入りのものではなく、長い筒に入っているタイプのポテトチップスです。

味についてはそんなに変わりはなく、たまたま購入したものが夏らしいスパイシー味だったことからおいしくいただけたのですが、自宅で消費するには良いものの、もしこれを旅先で購入した場合には困ることが起きるのではないかと後で思いかえすような事がわかりました。

というのも、お菓子だけではないですがあらゆるパッケージに入った商品というものは、食べ終わったら残りのものが全てゴミになります。自宅までゴミを持って帰るというのも一つの方法ですが、例えば立ち寄ったガソリンスタンドでゴミを処分してくれるような場合であっても、燃えるゴミとペットボトル、アルミ缶などは分けて出したいところです。ただし、一目見てはっきりわかるものならいいのですが、一つのパッケージに燃えるものと燃えないものが合わさっているような形でパッケージが作られているものがあります。今回購入したポテトチップスはまさにそのようなものでした。

写真のように、フタの部分はプラスチックで筒が紙で作られていて、ご丁寧に底の部分がスチールになっているという、このままではゴミ処理をする場所が細かく分別することが必要な場所であるなら、そのまま出すのはマナー違反と言われる可能性もあります。自分では気付かなくても、好意でごみ処理をしてくれるゴミを出した先の人が何か言われたり、自ら分別処理をされるかも知れないと思うと、このように一つのパッケージに複数の材料が使われているパッケージというのは、どのような分別をするのかわからない旅先では処理しない方が無難ですが、当然別のアプローチもあります。

筒型のパッケージとしては元祖とも言える「チップスター」のパッケージは発売当初こそ上の写真と同じような製法で作られていたものの、現在売られているものは全て紙で作られていて、食べ終わったら底から潰して小さくなるように最初から工夫されているのです。昔からドライブのお供として、ドリンクホルダーに差さるチップスターは定番でしたが、今では食べた後の処理のしやすさという点でも業界トップと言えるようなものを作っているので、今後もし旅先でポテトチップスを食べたくなったら、ゴミとして処理する時にも簡単で全国どこでも同じように処理が可能なチップスターに私はすると思います。

細かなことではありますが、消費者の方でも食べた後に処理しやすいパッケージを使っているお菓子を現地では利用するようなところで、やむなく現地でゴミを出さなければならなくなった時に、現地の方々のゴミ処理に関する余分な労力を使わなくてもいいようにする取り組みはあっても良いと思います。「チップスター」の紙パッケージについては、以下のリンク先に詳しい説明がありますので、興味のある方はぜひご覧下さい。

https://www.yamazaki-biscuits.co.jp/company_nb/company_culture/


車を駐車する際はカーラジオからの情報収集を屋根の有無もできれば確認したい

ここのところ日中の気温が上がり、一日の最高気温が30℃を超えたとかいう「暑さ」についての話題が中心でしたが、先日、5月としては考えにくい最高気温35.2℃という猛暑日になった群馬県高崎市において今度は一気に気温が下がりビー玉状の雹(ひょう)が降ったという話をテレビニュースで見て、車で出掛ける場合の危険というものはどこに転がっているのか判断しにくいということを改めて感じることになりました。

雹は農産物に被害を出すだけでなく、今回の場合は青空駐車されていた車を直撃し、修理が必要になるほど当たった部分がボコボコになるというところもあったようで、その威力は動画を見ていると本当にすごいと思いながら見ていました。

今後、車で旅行に出掛けられる方も多くなると思いますが、大気の状態が不安定になると、場所によっては同じように局地的に雹が降る可能性というものを考えておかなくてはいけないと思います。その日の天気予報で一日中晴れであるというならそこまで気にしなくても良いと思うのですが、夕立や落雷を伴うゲリラ豪雨が局地的に起こるというような予報がある場合には、車の中までは雹は入り込んではこないものの、たまたま駐車していた時に大雨から雹に変わってしまったような場合、どこに駐車をしていたかでその後の状況が変わってしまう可能性は大いにあります。

一般的に、大きなショッピングモールでは平面駐車場と立体駐車場があると思いますが、平面で入口に近い駐車場が空いていたらそこに駐車したいと思って平面駐車場に回る方の気持ちはわかるものの、事前に雨が降る予報が出ている場合、ショッピングモールに直結する立体駐車場がある施設であれば、とりあえず立体駐車場の方に停めるというのが、基本的にはセオリーかと思います。

私自身、近場のショッピングモールでも平面駐車場に停めることはまれで、多くの場合には坂を上がって立体駐車場の方に行きます。これは、東日本大震災の様子を見ていて、もし大津波が来たら(私の自宅は比較的海に近いので)、平面に停めていたら車自体が流されるだけでなく、車自体が凶器になって周辺の建物を壊してしまうような可能性を考えると、建物全体が損傷して崩れる危険はあるものの、少なくとも津波には届かないような場所に停めることを心掛けてきたのですが、そこまでの大きな災害ではなくとも、全く自分が予期しなかったゲリラ豪雨が降ってきた場合にも、屋根のある駐車場に入っているかいないかでかなりのその後の行動に差が出てくるのではないかと思います。

また、急激な天候の変化ということで言えば、これも直近のテレビニュースで見たばかりですが、まるで竜巻と思えるくらいの突風によって車が浮いてしまうような状況は、これも局地的ではありますが起こり得ます。

細かい地理をもう少し勉強すればもっとはっきりした事が言えるのかも知れませんが、普段でも風の通る広い場所というのは、竜巻の通り道になる場合もあるのではないでしょうか。竜巻については、現地のラジオを走行しながら付けておけば、もし竜巻注意情報が出た場合には番組を中断して、とりあえずはいつまで気を付けなければいけないかを含めて、竜巻についての情報を流してくれます。ネット経由でも同じ放送が聞けますが、ネット経由ではどうしても本放送とは若干タイムラグが生まれますので、走りながら天候に不安を覚えた場合には、ネット経由での音楽や動画は休止してでもカーラジオから最新の情報を得るようにまずはしたいものです。


生活をシンプルにすることは悪くないものの普段使いのものを削ることにはリスクも

先日、ツイッターを見ていたら賃貸住宅で「風呂なし物件」を選ぶことについて、論争になっているのを見ました。家賃で比べると当然風呂なし物件の方が安く借りることができるわけで、余ったお金でサウナやスーパー銭湯(銭湯を含む)に使い、風呂あり物件で必要な風呂掃除や水回りのメンテナンスをしなくても良いという考え方はあっても良いと思うものの、普通に風呂あり物件を借りて、必要でなければ使わずにおいて、もしもの時に自宅で風呂に入れるようにしておくという考え方もあり、単に今の社会に余裕がなくなっているからだと言っている人たちと、シンプルな生活を新しい価値観だという人が論争をしているのを見たのですが、個人的には「新しい価値感」というよりも、毎月の支出を減らし、削れるところは削ってもしもの時に備えたいと思っている人も、あえて風呂なし物件を選んでいる人の中にはいるのではないかと思っています。どちらにしても景気が良くなってくれればいいのにと思わざるを得ません。

こうした考え方は車中泊の環境を作る時にも、その人なりの考えの違いとして色々なパターンがあるのですが、前から言われていることで「車内にポータブルトイレは必要か?」という話とかぶります。

普通に考えると、キャンピングカーでもなければポータブルトイレは必要なく、道の駅や駐車場のあるスーパーやお店などでトイレを借りることも普段ならできるので、その必要性というものを強く感じていない方もいるかも知れません。しかし、野営場所によっては周りにトイレがない場所で一夜を明かさなければならない時もありますし、昨日から降り続く大雪など急な天候で渋滞の中で立ち往生した場合、前後に車がたまっていて人が多くいる中では用を足すために気軽に外に出るわけにも行かないでしょう。

男性ならまだしも女性の車中泊旅をされる方にとっては、トイレのために外に出ることによって女性の一人旅だと周りに知られてしまうと、そこに命の危険を感じるような可能性もあり、深夜であまり車がいない場所であっても一人で外に出ること自体を避けたいと思っている人もいます。

一回分の災害用トイレと違って、ポータブルトイレは密封されたタンクに汚物を入れ、薬剤で処理するので、短い期間であれば旅行中に使ったポータブルトイレを自宅のトイレに流して処理するようにすれば、手間もそれほどかかりません。乗用車タイプの車であってもフラットな空間を作り、外から覗かれないように目隠しをすることによって、本当に止むを得ない時以外は外のトイレを使わなくて済むようにできます。

話を戻しますが、「自宅に風呂(浴槽)は必要ない」という方でも、今の感染症の恐れがある社会で、外に出られないとなったら困りますし、行政の指導により、常時頼りにしているお風呂屋さんやサウナが閉まってしまう可能性も考えなければいけません。何でもそうですが、今後の社会を考えれば考えるほど、いつもなら普通に借りて使えるものにニーズが集中するような状況になると、最後には自分の身の回りで何とかしなければならないことになります。

私自身は、シンプルに物を増やさないで生活をしたいと思ってはいますが、住む部屋を削ってもトイレとお風呂(浴槽に入った方が疲れを取り体を温めるには大切だと思っています)のある部屋がたとえワンルームであっても必要ではないかと思っています。さすがに、車の中にお風呂を作ることは難しいですが、できればポータブルトイレだったり、緊急用と割り切るにしても車内で用を足して、自宅へ帰ってからゴミとして出せる「災害用トイレ」の準備をした上で出掛けるようにした方がいいでしょう。特にここ数日は関東周辺で立ち往生が出る可能性が多いですから、「災害用トイレ」および車外から見られないようにするための目隠しの工夫について考えて、きちんと用意した上で出掛けるようにして欲しいものです。


もはや監視カメラの網から逃れることは難しい社会になっているのか?

東京の地下鉄の駅で起きた、個人が個人を狙ったと思われる硫酸による傷害事件について、その実行犯は私の住む地域の人間だったということで、かなり周辺の関心が出ています。ここでは、その容疑者についての詮索ということではなく、あまりに早くに本人が特定されて全国に指名手配され、それからすぐに捕まった理由について考えていこうと思います。

私自身の情報のソースはマスコミのニユースから得ているのですが、それでも容疑者を追い詰めるためか、かなりのきわどい情報が警察から出ていたので、その辺から紹介していこうと思います。

事件が発生したことで、警察は現場で犯行を実行したと思われる人物を特定し、その写真のみを公開しました。と同時に、今回の犯行は被害者を少し前から容疑者と思われる男が尾行していることが駅構内の防犯カメラを遡ることでわかったようなので、その男の行動を周辺の防犯カメラを継続して追っていくことで、その男が犯行現場へ出発する自宅からの様子までを把握していたのでした。

さらに、犯行後の男の行動を追っていく中で、硫酸を掛ける時に付けていた手袋を捨てる所もカメラに写っていたため、その画像を解析し男が捨てたと思われる手袋を証拠品として回収することに成功したようです。さらに、防犯カメラの解析で把握した容疑者の自宅を家宅捜索し、そこにある指紋と証拠品の手袋に付いた指紋が一致したことにより、名前とマスクを付けない写真とともに全国指名手配ができたということのようです。

ちなみにその自宅の場所というのが静岡駅から近くの住宅街なのですが、同じように考えると私が自宅から出て東京へ行く過程は色々あると思うのですが、電車で行けば確実に今回逮捕された男のようにどこで何をしていたかというのは完全に記録されてしまうだろうということと、電車でなく車で移動したとしても車のナンバーを照合されればどの道を通ってどこで休憩してどこへいつ向かったのかということも当然第三者に把握されてしまうということなのですね。

先日終了したオリンピックではテロ対策のために顔だけでなく歩き方などの行動を認識して個人を特定することで、もし私が何か重大な犯罪を行なった場合すぐに特定され逮捕されてしまう可能性が高く、それが犯罪抑止効果になっていると思うのですが。

こうしたシステムは、逆に普通に犯罪を起こすつもりがない人にとっても気に掛けなければならないのではとふと思ってしまいました。最近は監視カメラとは別に多くの車にもドライブレコーダーが付いており、テレビのワイドショーでは運転時や駐車時のマナー喚起のためなのか、かなりきわどいトラブルの場面がテレビから流れてきます。

こうしたビデオを見て、多くの人は憤りを感じるかも知れませんが、中には自分が本当に悪いとは思ってないような人もいます。これは何もそうした人を非難するということではなく、自分が当事者となった事を考えた時、もし自分が誰も見ていないような所で車をぶつけたりしてしまったとして、今までは誰も見ていない(それ以上追求されない)と思って何の対応もしないで逃げるという行為が後になって問題にされるような事もこれからは十分に起こり得るだろうという気がしています。

もし今後、私が車で出掛けた先で何らかのトラブルがあったものの、相手の車が見付からないような場合、人間の心理として「このまま逃げてもわからないのではないか?」という悪魔の囁きが頭の中に響いてくることもあるかも知れません。しかし、もし万が一被害を受けた方が何とかして犯人を見付けようとして、ドライブレコーダーや防犯カメラの解析からその事故の全貌がわかってしまったら、普通に生活している環境がその場で崩れ、最悪の場合、ネットやテレビでその動画が拡散される可能性もあるかも知れません。

普通の事故の場合でも当て逃げ・ひき逃げが大きな非難を浴びることになりますので、車のドアを開けて隣の無人の車にぶつけてしまったような事故であっても、その場で保険会社に電話して適切な指示をあおぐべきだと思います。そうした初動対応が行なわれていれば、あくまでその場の粗相ということで相手にも理解してもらえますが、今の世の中では「無かったことにする」ことは難しく、簡単に時を戻して自分の行動が問題視される可能性も出てきます。

もちろん、旅先では事故やトラブルに気を付けて運転することにこしたことはありませんが、どんなに気を付けても偶発的に起こってしまうことはあります。その時になって慌てないように、今の社会は逃げ得を許さない仕組みがあるということも考えた上での責任ある行動をするようにしたいものです。


改めて緊急時の現状把握にはTwitteが信頼できると思った瞬間

一般的に、大きなサイレン音が聞こえたり、明らかに遠方に火の手が上がったりした場合、何が起こっているか知りたいと思う方は少なくないはずです。ただ、それが東京であっても地方であってもピンポイントに知りたい情報にアクセスできるかと言うと、必ずしもそうではありません。

かなり前に、私の住む静岡市内で大規模な交通規制が行なわれたことがあったのですが、こんな時にと思ってブックマークしておいた地元の新聞社やテレビ局のサイトを見ても全く情報が入ってきませんでした。そこで頼りにしたのが現場にいるであろう人たちの「口コミ」情報をリアルタイムに見ることができるTwitterでした。

その時の原因というのは、銀行に不審物の入った紙袋が置いてあることを発見し、警察の爆発物処理班が入っていたというのが真相だったのですが(実際にはいたずらで中に爆弾はありませんでした)、車で出掛けていて何が起こっているか当初はわからなかったのですが、Twitterでつぶやかれている現場での様子を読みながら、そこでつぶやかれている内容を総合して考え、おおよその騒ぎの原因を推測することができたので、本当に近くにいる人からの口コミ情報は、ガセネタもあるかも知れませんが有難いものだと痛感した次第です。特に土地勘のない旅行先で何かただならぬ状況があったとしても、地域が限られていてラジオやネットでニュースサイトを調べても何もわからなかった場合に備え、Twitterでその場にいる人からの状況報告の書き込みを見付けることはその後の行動にも関わってくると思いますので、旅先での心得として多くの人に考えていただきたいところです。

実は、昨日の早朝4時過ぎに急に家族に起こされまして、何事かと思ったら家の中の電気が全く付かないというのです。ブレーカーが落ちたのかと思って見に行ってもそんな事はなく、窓から外を見ると街全体の明かりが消えているので、これは停電ではないかと思ったのですが、別に天候が悪く雷が鳴ったわけでもなく、なぜ停電が起こっているかもわかりません。家族の方では本当に停電なのか、自宅だけが電源が落ちているのか未だにわからないような感じで言われたので、早速スマホを取り出してTwitterからその時刻に現在いる地域内で停電が起こっていないか調べてみたところ、やはり静岡市の全体や川根本町といったかなり広い範囲で停電が発生していたことを匂わせる書き込みがあり、しばらくして中部電力のホームページに原因はわからないものの地域ごとの停電情報が更新されているのを確認し、その画面を見せたらようやく納得したようでした。ちなみに、地元メディアのニュースサイトにその時見た「停電したが原因はわからない」という情報が記載されたのはその日の午後になってからでした。

家族に起こされてしばらくしたら停電は終わっていたので(自宅周辺)、生活自体には影響なく事無きを得たのですが、自宅では些細な被害もありました。最近調子の悪かったWi-Fiルーターがお亡くなりになってしまったようで、正常なランプ点灯をせず、何回電源につないでも同じ状況のままになってしまいました。

おかげでWi-Fiルーターの買い替えという余分な出費ができてしまったのですが、その他には目立った被害がなく幸いでした。それにしてもまさに忘れた頃にと言いますか、改めてTwitterの非常用の情報ソースとしての有用さというものを感じました。もちろん口コミ情報ということで、フェイクなものも入っていることを考えながら見ないといけないのでしょうが、少なくとも現場で何が起こっているのかという事だけでも知りたいような場合には、大手ニュースサイトを始めとした多くの情報ソースは即時性がなく、自分で情報を集めようとする場合にはTwitterの利用というものも大切になってくるのではないかと今回の停電騒ぎでも思いました。

ちなみに、おしゃかになったWi-Fiルーターですが、現在楽天モバイルを固定化するためにモバイルルーターにSIMカードを入れてWi-Fiルーターにつないで利用しているので、現在は直接モバイルルーターからインターネット接続を行なっていることでネット自体は問題がありません。ただ、ルーターの買い替えをするなら、今回楽天のSIMでも使えるホームルーターの購入もちょっと考えたのですが、唯一使えそうな製品としてアイ・オー・データ機器のルーターWN-CS300FRがあるものの、今のところ4Gのみ対応ということで、通常のWi-Fiルーターを安く購入して、新たに5Gでの通信をサポートするSIMフリーのホームルーターが出るまでのつなぎとして使おうと思っています。

さらに、停電がよくわからない原因で起こったということで、最近ちょっとおろそかになっていた手持ちのポータブル電源についてバッテリー残量のチェックを行ない、改めて先日購入した60Wで取り扱いしやすいソーラーパネルを使って充電を行なったのですが、ソーラーパネルは小さいものでも設置する場所を選ぶことができる分、大は小を必ずしも兼ねないということも今回知りました。60Wのパネルは小さくて軽いので、物干し竿から吊り下げて設置することも可能なので、この場合全体で光を受けられるからか、自宅で使う分においては十分100Wの大きなソーラーパネルと同等かそれ以上の充電量を確保することができるのがわかりました。今後は今回の停電を通じて得た教訓を生かし、さらにトラブルに強い自宅内システムと、それを扱う自分のスキルを上げていかなくてはと思っているところです。


日本の野球界は未だに暴力容認体質が抜けないのか その社会的影響について

車中泊を行なっていて夜間に一番怖いのは、大雨も動物(イノシシや熊など)もありますが、やはり「人間」だというのは多くの方に異論はないところでしょう。私は幸いにも遭遇したことはありませんが、夜間に車内にいるところを大勢の人たちに襲撃される「暴力」によって車だけでなく自分の命すらも危なくなるような事は、過去にも様々な事例があります。何か問題があったとしても暴力で解決するということは何より時代に合いませんし、暴力の被害を受ける社会からの根絶を目指していかないと、車中泊を安全に行なうことも難しくなってしまうと思います。

そんな事を考えながら現在の日本のプロ野球界の動きについて見ると、何とも寛容に暴力を許し、それを美談に仕立て上げようと球団だけでなくマスコミも動いているように思えます。これは元・北海道日本ハムファイターズの中田翔選手の起こした暴力事件に端を発した読売ジャイアンツへのトレードと、すぐに公式戦に出場させて活躍したことを報じる一連の動きのことです。

別のマスコミの報道によると、中田選手は高校時代からいわゆる番長気質の立ち位置だったということですが、プロ入団直後には怖い先輩から釘を刺されていたものの、高校時代と同じく自分より先輩の選手がいなくなったくらいから、いわゆる子分を引き連れて面倒を見るような感じでチーム内での存在感を出していたということらしいです。

今回の暴力沙汰も、子分として面倒を見ていた選手の行動に腹を立てて手を出してしまったということらしいですが、暴力的な雰囲気で集団が支配されていたとしたら、なかなかチーム内でも言いたいことが言えずに、健全にチーム内の意思疎通が行なわれていたのかは疑問です。事件発覚でファイターズ側は中田選手を出場停止にしていましたが、そんな中で急遽読売にトレードに出されたことで、中田選手は公への釈明及び謝罪の機会を失ってしまいました。

日本のプロ野球の場合、球団が独自に選手と交渉できるわけでなく、ドラフト指名をして日本のプロ野球機構そのものに就職するような形となるため、一般常識に照らし合わせると球団もそうですが、プロ野球機構も何らかのアクションを取る必要があったのではないかと思います。今回の措置は企業で言えば支社の異動くらいのもので済ますような事にもなるでしょうが、こういう事例が普通ということになれば、一般企業でも同じような暴力事件を起こしても被害者が救済されにくい状況が続いてしまうことにもなりかねません。もし過去に中田選手からの威圧感を感じていた選手が読売に在籍していた(今後トレードされて入団する人も含みます)としたら、その選手にとってはいかに本人が反省していると言っても、新たなストレスの種となることでしょう。

プロ野球選手というのは夢を売る職業という側面もあり、選手が活躍することで癒やされる人もいるからという考え方もあります。しかし、一般人にとっては夢の舞台であるプロ野球の世界で日常的に暴力行為が今も行なわれており、その暴力を受ける被害者がいるであろうという事が今回の一連の動きでクローズアップされることになり、個人的には純粋に試合を楽しめなくなってしまったところがあります。一般の企業内でもこうした暴力事件への対処が甘くなってしまうのではないかと心配になります。

何より、今の世の中には必ずしも暴力を真っ向から否定することができない部分があるということがクローズアップされてしまったということは、今以上に外出には気を付けなければならないと思うような社会になってしまうのではないかという怖れもありますね。悲しいことに、今の世の中ではある程度は「自助」で物事を解決しなくてはならないところもあるので、日常生活における暴力についても自分である程度は何とかするように考えなくてはならないかも知れません。そういう意味でも、まずは人々に夢を売るプロ野球の世界でしっかりとした対応を望みたいものですが。


自粛期間中に思う夏の車中泊の難しさとその対処方法

日本列島は全国的に猛暑に襲われていまして、さらに今週末には台風の直撃を首都圏が受けることが心配されています。昨日の静岡市の最高気温は34.2℃でしたが、連日日本国内の最高気温は40℃に迫るくらいのところも出てきています。

感染症の予防というのはもちろん必要ですが、熱中症への対策も考えていかないといけません。外出の際には水を用意することと、塩飴を持ち、汗が出過ぎた場合に備えているものの、用意した水を飲み干したらコンビニや自販機の飲み物を補給することも必要でしょう。

ただ、感染症の関係もあり、まだ日が高いうちから自宅に籠もって過ごすような事をしていると、さすがに窓を全開にして扇風機を付けるだけでは熱い風を受け体温も上がっていきそうな感じがして、エアコンのお世話になることになってしまいます。

当然、無理をせずに自室にいる時にはエアコンを付ける事は推奨されることではあるのですが、体が冷房に慣れてしまうと今後夏に車中泊の旅をする時に、とても車の中では寝られないのではないかと思ったりもするのです。

車自体に家庭用エアコンを設置してオールシーズン快適に車中泊ができるように環境を整えている方もいるでしょうが、私の場合は普通車での車中泊が主なので、車で走行中に車のエアコンを使うことはできても、車を適当なところに停めて車中泊をする場合にはエンジンを止めるのが普通なので、実際に夏に車中泊をするということになったら、様々な夏用の車中泊対策をするだけでなく、体も夏の暑さに慣らさないと車中泊の旅自体が危険なものになってしまいます。

それは、スマートバンドをはめて毎日の睡眠の状態をモニターしていると思うのですが、やはりエアコンを付けて室温を下げて床につくのと、窓全開で扇風機を使うだけの場合とは寝入りの時間からトータルの睡眠時間まで変わってきてしまいます。過去にはアイスノンのような冷たい枕で首筋を冷やしながら外からの風と扇風機だけで寝ていたこともありますが、恐らくそれでは十分な睡眠を取ることは難しいと思います。

これは自分でも経験があるのですが、連日睡眠不足のまま運転を続けていると、運転していて落ちそうになるような状況になり得ます。その際は早めに車を停められる所を探して仮眠を取る必要に迫られますが、遠方の目的地に向けて車中泊をしながら旅をするような場合には、旅の日程そのものに影響が出るだけでなく旅先で大きな事故を起こす危険すらあります。

私がこのブログを始めた頃とは車中泊についての環境も変わり、普通車でもやろうと思えば何とか車内で寝られそうなグッズを整えることはできます。車の中に冷蔵庫がなくても、寝る直前にコンビニでロックアイスを購入し、スポーツ用に使われる複値の氷嚢の中に入れて、余った氷はクーラーボックスでキープしながら首筋と全身を冷やしつつ、ポータブル電源でもある程度の連続使用ができるほど消費電力が少ないDCモーターの小型扇風機(サーキュレーター)を車内に持ち込めば、狭い車の中でならかなら満足できる風を得ることができるので、氷嚢で体を冷やしながら風に当たることで、快適とは言えないまでも何とか寝られるようにはできるかなとは思います。

ただし、運転中に頻繁に睡魔に襲われる用になり、スマートバンドなどでの睡眠チェックで睡眠時間が足りないと判定された場合には、早めに近くのホテルやネットカフェの個室を取りエアコンの効いた部屋でリフレッシュするようなことも夏の車中泊旅には必要になってくるのではないかと思います。

仮眠ということで言うと、最近のネットカフェは地方に行けば郊外の駐車場も広い場所にあることが多いので、昼でも気軽に入り、シャワーを浴びてさっぱりしてから手足を伸ばして数時間リフレッシュタイムを持つだけでもかなり違ってくると思います。今の季節もエアコンのある部屋で寝ていても、やはり寝る前には汗を流して体をさっぱりさせてからにするとその快適度はかなり違ってきます。

それにしても、やはりこの時期に車中泊をするというのはかなり大変ですので、どうしても車中泊しなければならない状況になったとしても、何の準備もせずに無理に車の中で寝るというのは熱中症になる危険がありますのできちんと対策を立て、その対策がどうにもならないと思った場合には無理をしないことを心掛けましょう。


民放AM局は基本的に2028年秋までにFM局への転換を目指す見込みだが

車での旅で、車内で聴くものといえば、昔からラジオが定番になります。長距離を私が過去に走った時には、その土地土地の情報も入れながら走るので、音楽が中心の当時のFM局よりも、情報ワイド系番組の多いAM局を中心に聴いていたのですが、AMの電波の特徴はFMよりも県をまたいでの移動には有利であったことは事実です。

AMの電波は一つの送信局で比較的広いエリアをカバーできるので、山の中などで多少電波は弱くなっても入感しますし、夜になるとAMの電波は電離層にぶつかってさらに遠くに飛ぶので、東京方面から大阪方面を目指す場合、出発時から大阪の放送局にダイアルを合わせておくと、大阪を過ぎてもしばらくはずっと同じ放送局を聴き続けることができ、放送局をいちいち合わせなくてもいいというメリットが有りました。ただし、トンネル内は地元の放送局の電波を流していたので、そこだけ途切れるという事もありましたが。

しかし時代は変わり、いよいよAM放送の送信所が老朽化により免許を更新して電波を発信し続ける事が難しくなってきたということで、現在のAM局の多くがFMの周波数で同時放送をしている中、FMのみの放送局にするための日程が出てきました。免許更新の時期に合わせ、早ければ2028年秋の再免許時でのAM停波実現を目指すそうで、以下の民放がFM放送局を目指すとのことです。

青森放送、IBC岩手放送、東北放送、山形放送、ラジオ福島、TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、栃木放送、茨城放送、アール・エフ・ラジオ日本、新潟放送、信越放送、山梨放送、静岡放送、北日本放送、北陸放送、福井放送、CBCラジオ、東海ラジオ放送、岐阜放送、KBS京都、MBSラジオ、朝日放送ラジオ、ラジオ大阪、ラジオ関西、和歌山放送、山陰放送、RSK山陽放送、中国放送、山口放送、四国放送、西日本放送、南海放送、高知放送、RKB毎日放送、九州朝日放送、長崎放送、熊本放送、大分放送、宮崎放送、南日本放送、琉球放送、ラジオ沖縄(北海道地区、秋田地区を除く44局)

こうして見てみると、とにかく広くてFM波だけではカバーが難しい北海道や、日本で最大出力のNHK秋田第二局のある秋田県のみが当面AMを残すものの、他の地域ではAM局が無くなるということになります。

では、今後全国を車で移動する場合に、山間部でラジオは聴けるのか? ということですが、モバイル通信を使ったradikoやらじる☆らじるといったインターネットラジオを普通の人でも使うようになっていくようになっていくのではないかと思うのです。

現在、radikoは地域判定をしていて現在いる地域の民放ラジオをインターネット経由で聞けるようになっているのですが、その場合エリア内であれば携帯電話の電波が届くところであれば今までのAM放送がうまく入らない場所であってもクリアな音声で聞くことができます。また、らじる☆らじるなら全国の各エリアを選ぶことで全国を移動してもエリア切り替えをしなくて済みます。

また、radikoでも有料オプションに入れば北海道にいても沖縄の放送局を聞くことも可能ですし、また本当に全国の民放がAMからFMになりAMが停波すれば、特に北海道の高出力の放送局であれば地元のNHKよりもクリアに入感する可能性もあり、ローカル局とは違いますが、中部から東日本を北海道のラジオ局がエリアにすることも可能なような気もします。これはこれで、どのくらい離れてHBCやSTV(北海道の民放ラジオ)が夜でなく昼間から聴けるようになるのかというのは試してみたいくらいです。ですから、カーラジオ自体はAMラジオの設定も付けておいた方が、携帯電波が途切れて情報が入って来ず、さらに地元のFM局も入りずらい場所に行った時のために残しておく方が良いだろうと思います。

そういうわけで、私自身は通常時はカーラジオよりもインターネットラジオを使って移動中にラジオを楽しみたいと思っているのですが、最後に一つ気になるのが、現在の技術では携帯電話の基地局が日本国内すべてのエリアをカバーすることは無理だということです。車中泊のロケーションを探していく中、良い場所があったとしても携帯電話が全く使えない場合、やってくる連絡を強制的に切断できるということで良い事だと思われる場合も確かにあります。

しかし、大きな災害に遭遇した場合、FMの電波はうまく入らず携帯電話も圏外ということになるとどこから情報を入手していいのかわからなくなります。そのために日本国内のAMの大出力の送信所があるとも言えるのですが(先述の北海道やNHKの秋田・熊本など)、それもうまく入らない場合に備えて、個人的にはある技術に期待しています。それが楽天モバイルが「SpaceMobile」と呼ばれる低軌道人工衛星にLTEや5Gの基地局を載せ、飛躍的にエリア拡大を狙っていますが、この技術が2028年秋までに実現されれば、大規模災害で地上の基地局がやられてしまったとしても、衛星からの電波を受けて最低限の情報を私たちは得ることができるようになるでしょう。ラジオはもちろんのこと、メッセージ交換やウェブサイトを利用可能になれば、私たちは安心して日本全国を車で出掛けられるようになるのではないかと思います。

ここまで書いたように、かろうじてAMを使う民放も残るようですので、今出ている防災用のラジオはそのまま持ち続けても大丈夫ですし、現在でも全国の民放局をクリアな音声で聞くことのできる、「ラジコプレミアム」は全国を移動する車内での利用(実際はスマホで受けてBluetoothスピーカーから出すというのが一番スムーズでしょう)には便利なので、使ってみることをおすすめします。その際は、インターネットラジオを使っても高速クーポンの減らないオプションや、低速切り替え時に制限なくインターネットラジオが使える回線にするようなことも考えておきたいものです。