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Chromebookは将来的にAndroid化すればモバイル関係のハードは最少限にできる?

海外のネットニュースで、現在のChromeOS(Chromebookに入っているOS)をAndroidOSに統合するのでは? という話があるという記事を読みました。まだすぐにというわけではないとは思うのですが、Android陣営は学校の授業用に特にiPadとの勢力争いを繰り広げていますので、今後は10インチクラスのAndroidタブレットでできることが広がれば良いと思うのですが、その際には色々問題になりそうな事もあります。

私は現在、持ち出すキーボード付きの端末ということでは、Windows11のミニノートの他、もはやWindows11にアップデートできないノートパソコンにLinux Mintを入れたのを便利に使っています。Linux MintはOSの料金がかかりませんし、ベースとなるパソコンは使い終ったものが中心なので、中古市場で購入しても格安(1~2万円程度でも可)で購入できます。それで、今ではWindowsパソコンでやっていたことがほとんどできてしまうのですから、もはや現状ではChromebookよりもLinux Mintという風になってきているのですが、もしChromeOSとAndroidの統合が行なわれると、また違った可能性が出てきます。

今のChromeOSをインストールしたChromebookは、一部のAndroid用のアプリが動くようになっていますし、Linux環境をインストールすれば、Linux Mintで私がやっていることもできるようになりますが、メモリを消費したり動作が不安定になったりするので、今持っているChromebookではLinux環境をアンインストールし、基本的にはChormeブラウザのみで使っています。

ただ、現状のChromebookで私にとってネックなのは、WindowsやLinuxで使える「Google日本語入力(Mozc)」と同じ入力用のカスタマイズ機能が無いことです。今のAndroid端末にこの機能さえあれば、10インチくらすのAndroidタブレットにBluetoothキーボード、マウスをつなぐことで外での簡単な作業は全てAndroidに一本化できます。そう思っていてもその辺の進化はないので、手持ちの古いノートをLinux Mint化して使っているという状態です。

今後、そうした状況が改善し、iPadに対抗できるような新Androidタブレットが出てきたら、恐らくSIMフリーの通信機能が付いても圧倒的にiPadより安くなると思うので、持っている周辺機器を有効に使いながら、旅行用の持ち出しのためのモバイル機器のコンパクト化に一役買うのではないかとも思うのですが、そこに一つ考えなければならない問題も潜んでいます。

というのも、現在のAndoridのOSを積んだタブレットやスマホは、購入時に入っているOSのバージョンからのバージョンアップがあるかどうか不透明なので、できるだけ現行での最新OSが載っているものを購入して、できるだけ使える期間を伸ばす必要があります。その点、今のChromebookは発売してから10年はサポートがされるので、安心して使えるようになっています。今後ChromebookとAndoidが統合するなら、せめてiOSと同じくらいは長く使えるようなサポート体制を考えてくれれば、そこまでCPUの負担になるような作業をしなければ、安心して長く使えるようなものになるのではないかと思います。

AndroidはiOSと違って多くの国やメーカーで作るので、少しずつ仕様も異なるなど、統合に向けて難しいところは当然あると思います。それでも、Androidで動くアプリというのは本当にたくさんあり、今のChromebookでそうしたアプリが安定して動くようであれば、現在のブラウザのみの使い勝手とは変わって、一通り使えるOSになってくるのではないかと思います。ただ、キーボードを使っての入力方法については、やはりパソコンではできるきちんとしたカスタマイズはできるような形で統合して欲しいなと思いつつ、今後のChromebookの進化を待ちたいと思います。

古くてもきちんと設計されたThinkPad X270の基本性能が良いので今後の持ち出し用に決定?

ブログでは昨日の今日の事になってしまいますが、とある中古ショップでThinkPad X270を購入して昨日届きました。そのショップでは判定が中古Cランクだとちょうど1万円くらいでしたが、判定Aランクのものが1万2千円くらいで出ていたので、今後使うことを考えてランクの高いものにしたのですが、結果として外れではなかったようです。

天板にはちょっとスレはあるものの、肝心のキーボードについては文字のカスレがないだけでなく物理的に気になるところもなく、個人的にはこれで全く問題がありません。トラックポイントこそ、写真に撮っても使い込んだ感じがしていますが、何せ2017年くらいに出たものなので、その点は十分理解しています。とにかく、それだけ前のものでも古さを感じさせないのが嬉しいですね。恐らく企業が使ったリース物だと思うのですが、底面のゴム足の欠損もありません。今、ThinkPadにLinux Mintを入れた後にこの文章を書いているのですが、キーボードは今まで使っていたどのノートパソコンよりもスムーズで、道具としての満足感は高いです。

ただ、Linux Mintを入れるにしてももし保証期間中に何か問題が起こったらまずいので、まず入っているWindows10の回復ディスクをUSBメモリを使って作ってからOSの入れ替えを行ないました。大体16GBの容量のUSBメモリがあれば回復ディスクは作れるので、保証があるショップで購入する場合には手間はかかりますが、そうした作業の後にOSの入れ替えをすることをおすすめします。

買った時に届いたのは、本体とACアダプターだけでしたが、購入と同時にUSB-Cに差すThinkPad用の電源変換プラグを購入していたので、双方USB-Cのケーブルに差して最初から使っています。変換プラグでも問題なく充電できますが、本体にあるUSB-C端子からでも問題なく充電できます。写真ではUSB-C端子から直接充電していますが、ケーブルを抜いて変換プラグを付けると、USB-C端子を空けながら電源端子に差せば問題なく充電できるので、かえってこうした構成の方が便利になるかも知れないと思いました。

そんな中でも一つ気がかりなことがあります。自宅で用意しているPDケーブルは全て長さ1mと短く、今後外に持ち出して使う際、コンセントから離れた場所で使う場合に不具合が起きそうな気がしたので、改めて2mのケーブルを買い足しました。このケーブルも、ThinkPadだけでなく他の機器の充電に使えるので、旅行用および日常使い用としてそれなりに耐久性の高そうなものを購入しました。ただ、変換プラグと合わせても2千円くらいのもので、今回新しくモバイル環境を作るためにかかったコストは1万4千円くらいで済みました。

なにせ、Linux Mintではインストールした時点でフリーのオフィスソフトがインストールされていて、画像関連のソフトも入っているのでかんたんな画像の加工もでき、テキストエディタもそこそこ軽快に動くものが最初から入っています。今のところは日本語入力をMozcにしたのと、動画閲覧用にVLCメディアプレーヤーを入れ、さらには音楽配信ソフトのSpotify、あとコマンドプロンプトからの動作になりますが、今回の写真でも撮影情報をまるごと消してからアップロードするために「exfitool」というソフトを入れるくらいで、ブログを書いてデータのやり取りをしてというところはほとんど間に合ってしまいます。改めてここまでLinuxを使いやすくしてくれた先人の皆さんに感謝したいと思います。

改めてThinkPadを使っていて感じるのは、キーボードの良さももちろんそうですが、トラックポイントやトラックバッドの使いやすさにより、あえて外付マウスを持ち歩かなくても本体だけで十分な感じがすることです。もちろん、マウスをつないだ方が便利に使えることは確かですが、荷物が増えることのリスクも当然出てきます。

出先でマウスを忘れたり、過去にはマウスに入っていた電池を電池のフタごと落として、マウス自体が使いものにならなくなったことも過去にはあります。また、今回購入したX270は発売時期の関係でポート類もちゃんとあるので、USBハブを必要としません。必要に応じて持って行くのは各種ケーブルくらいで済みます。出先での充電の事を考えると、汎用のACアダプターとできれば65Wくらいの出力のあるモバイルバッテリーも一緒に持って行ければ良いですが、これは今後スマホで利用する人のために、多くの新製品が出る中で安く買えるチャンスがあれば、その時に購入するということで十分かと思います。映像系のケーブルについても、最近はUSB-Cで利用できるものもありますので、どちらも用意しておくと確かに便利でしょう。また、有線LANケーブルは巻取り式のものがあるので、それも持っておくといざという時に役立つかも知れません。

あと、データを本体だけでなくバックアップしたり、手持ちのデジカメで撮影した画像を取り込むために、通常サイズのSDカードが読み込めるスロットは今でも実用的だと思います。本体が壊れても中に入っているデータをSDカードに読み込ませていれば安心ですし、ケーブルレスでSDカード対応のデジカメの画像を本体で確認できるので、旅先では強い味方となりそうです。

あと、バッテリー絡みで言うと、このノートは一個のバッテリーを外して交換できます。個人的には本体から取り外すことのできるバッテリーを状況に応じて買っても良いと思っているので、無茶な使い方をせずにまだまだこのThinkPad X270を使い続けられるようにできればと願っています。

古ノートのOSをLinux Mintに入れ替えてモバイル運用する場合どんな機種が便利なのか?

ここのところ、どうしてもMicrosoft Officeを使わなくてはいけない場合以外は、複数の古いノートパソコンに入れたLinux Mintで十分な作業ができてしまっていて、今まで色々と新しいパソコンの購入で苦労してきた自分が莫迦みたいに感じてしまっています。かなり古かったり、CPU的に遅いものであってもそれなりに動くことは素晴らしいものの、それでもやはりCPUの能力は一定以上あった方が良いということも、様々なパソコンにLinux Mintを入れて使っているうちに感じるところでもあったので、ここで改めてLinux Mintを導入してメインに使うハードはどうすべきかと思いました。

といっても、Windows10が入ったパソコンとして中古で売られているものであれば、普通にUSBメモリーカードから起動することができれば、そのパソコンを再生させることができるでしょう。今回は、そうした前提とともに私にとって最良のLinux Mintに入れ替えて長く使え、使い勝手の良さそうなノートパソコンについてその候補を考えてみます。

この辺は、人によって「扱いやすいノートパソコン」についての考えには違いがあることは重々承知です。私の場合、やはりキーボードからの入力および、マウスを接続することができなくてもドラッグや左右のクリックがやりやすいなど、しっかり作られているキーボード回りを持っているノートパソコンを外では使いたいなあと思っています。家で使うのなら、マウスも外付キーボードも接続して使うことができるのですが、外出時にはできるだけ荷物は少なくしたいこともありますし。

国内でメジャーなモバイルパソコンということでは、「レッツノート」と「ThinkPad」が自分の中では双璧です。ただ一つ、かつてのレッツノートはトラックボールが搭載されていた頃のものが懐かしいものの、トラックボールを内蔵したノートパソコンはどうしても本体が厚くなってしまうので、トラックバッドに変わっていったという経緯があります。ある程度の本体の薄さを保ったままで設計しているもので言うと、やはり「G」キーと「H」キーの間にトラックポイントがあるThinkPadの方が、キーボードもしっかりしている印象があります。ということで、中古のThinkPadの中から選ぶことにしました。

現在、使っているノートの大きさは、10インチ、11.3インチ、13.3インチ、15.4インチのものがあります。10インチのものが一番小さくて軽いのですが、どうしてもキーボードは変則配列になってしまいます。11.3~13.3インチあたりが個人的には使いやすい印象ですが、その辺のクラスだとThinkPadにはモバイル用途に作られたXシリーズの12.5インチのモデルがあります。私は最初、その重さに注目していて、X270からX280へのバージョンアップによって本体重量が1.5kgから1kgそこそこになったことに注目しました。さらに、X280から独自の電源プラグではなく、USB-Cから電源を供給するための電源端子およびACアダプタに変わっています。

そうなると、そのままX280の安い中古を探すのがベストかと思ったところ、バージョンアップ前のX270も興味深いスペックであることがわかりました。重さというのは仕方ないにしてもX270にはUSB-Cの端子が電源とは別にあり、PD充電用のType-Cケーブルでの充電が可能であることと、メーカーやサードパーティから、古い電源プラグを汎用のPDケーブルや変換アダプターに接続すれば、USB-C端子を空けたまま給電が可能であるということと、もう一つ中古を使うにあたって大きなポイントがあることがわかりました。

というのも、なぜX280が1kgそこそこの重さになったか? ということですが、それはバッテリーを全て内蔵式にしたからなのです。当然ユーザーが自ら簡単に電池交換をすることはできません。しかし、X270であれば、本体後ろにあるバッテリーは今でも交換式の新品バッテリーを購入することができるようになっています(バッテリーは内蔵部分もあるので、全てのバッテリーを簡単に交換できるわけではありません)。X270なら、中古で購入した時に付いてきたバッテリーを日頃利用しつつも、旅行の際にはバッテリーが切れた時の予備として買い足したものも使うことができるようになっています。

この辺は、どちらの方が良いのか議論のあるところでしょうが個人的にはそこまでしなくても、電池がヘタってきたらアマゾンで予備のバッテリーを買い足すだけで電源回りは買った時の状況に近い状況に戻るので、これから長く外用パソコンとして使いたい場合にはもってこいです。前述の通り、汎用のUSB出力ACアダプターも使えるようにできますので、多少の性能の後退はLinux Mintを入れれば問題はなくなります。よって、今後の旅のお供として気軽に使えるノートパソコンとしてThinkPad X270を購入することにしました。

改めてネット販売のものを色々調べたところ、程度が悪ければ一万円を切る価格でも出ていて、程度がそれなりに良くても一万円ちょっとで購入できるというのも良いです。すぐには使わずとも、後からバッテリーを買い足したとしても2万円はかからずに今の機材とセットで使え、本体にあるUSB-C端子を別の用途で使いたくなった場合にも僅かな投資で電源プラグからUSB充電できることになります。

昔のパソコンは全て悪いかというとそうではなく、X280では有線のLAN端子も省略され、メモリーカードスロットもmicroSDのみ利用可なものになるなど、本体を薄くするために削った機能もあります。Windowsで使う場合にはCPUの差で体感速度が違うのかも知れませんが、今これを書くために使っているダイナブックのCPUはX270の第6世代と比べても前の第4世代ではありますが、起動は早くてストレスを感じることはありません。ですから、CPUの違いに一喜一憂することなく、長く使うことについて考えた上で自分が良いと思ったものを使うのが良いと思います。

こうしてみると、CPUや搭載メモリーのスペックを意識することなく、入力環境やバッテリー回り、搭載端子などの利便性や、何より中古としての価格を優先して選ぶことができるというのは良いですね。中古なのでその辺のディメリットは理解していますが、もし保証期間後に使えなくなったりしても、同じバッテリーやACアダプタが使える機種に買い替えることで買い足したものも無駄になることはないと思います。

もっと言えば、同じ型のものであれば、キートップを交換たり、ダメになった部分だけ交換もできるジャンク端末として全く無駄になることも無いと思います。そういう意味では、中古として出回っているものが多くあるものの方がその後の事を考えると選択する価値はあると思います。そういう意味ではレッツノートも、自分の使う用途を絞って購入すれば、良い相棒として古くても使えるようにできるので、自分に合ったものを探してみることをおすすめしたいと思います。

Lenovo IdeaPad D330で何とかLinux Mintの導入に成功したのでその覚え書き

本当は、最初にWindowsOSからLinux Mintを入れようと思ったのが元々Windowsが入った2in1タイプの10インチ画面を持つ、Lenovo IdeaPad D330というモバイルノートパソコンでした。他社のノートパソコンの場合、BIOS画面からBootの順番をUSBメモリーからに変更することで簡単にUSBメモリーから起動することができ、そのままLinux Mintをインストールできました。

これはLenovoのパソコン共通のことなのか、私が使っているIdeaPad D330に限った事なのかわかりませんが、BIOS画面は起動時に「F2(実際は「Fn」キーと「2」の同時押し)」キーを押すことで入れるのですが、どうしても起動ドライブの変更画面にたどり着くことができず、やむなく他のノートパソコンから導入をしていたのです。ただここのところ台風の関係で家にこもっているので、色々調べながら再チャレンジしてみました。

すると、同じようなところでLinuxの導入を試みていた方がネットで質問をしているページを見付け、その解答の一つが私にとってはビンゴでした。「F2」ではなく、「F12(「Fn」キーと「~」キーの同時押し)」をすると、起動ドライブを選べるので、WindowsでなくUSBメモリのボタンをクリックすると、無事にUSBメモリーから起動し、Linux Mintのインストール画面にたどり着きました。

しかし、一難去ってまた一難と言いますか、WindowsからLinux Mintの画面になったところで、画面が横長方向ではなく縦長方向に表示されるようになってしまったのです。縦長画面の場合、タッチパッドを使ってポインターの移動がうまくできなくなるだけでなく、普通のノートパソコンとして使おうとしても、首を曲げて見なければならなくなり、ノートパソコンとしての使い勝手としてはまさしく致命的です。そう思いながら、Linux Mintをインストールしてしまえば後で何とかなるだろうと思ってそのままインストールを進め、無意に導入が完了しても画面の向きは縦方向のままになってしまいました。

この問題については、「設定マネージャー」の中にある「ディスプレイ」から「回転」を「右」にすれば、パスワードを入れて起動してしまえば横画面に戻ります。しかし、最初のパスワード入力画面は相変わらず縦方向のままです。まあ、この画面ではパスワードしか入れないのでそこまで問題はありません。というわけで起動時だけ変な感じになってしまってはいますが、何とかこれで使えるようになりました。

IdeaPad D330はWindows11にアップデートしたらとんでもなく遅くなっただけでなく、記憶容量が64GBしかないので、ついに空き容量が無くなってしまったのですが、Linux MintではOSやアプリなどの使用は多くても30GBくらいなので、かなり余裕を持って使え、動作もかなりきびきびとしているので、これはこれで良いモバイルマシンになったのではないかと思います。

そして、今回IdeaPad D330にあえてLinux Mintを入れようと思ったのは、電源回りのアクセサリーとして専用のACアダプターではなく、汎用のUSBアダプターを利用可能なケーブルが売られているのを見付けたので、これならスマホやタブレットとACアダプターを共通化できると思ったからです。このケーブルは、D330専用でプラク型の金具の反対側はUSB-Cタイプの端子になっています。これにPD出力のあるアダプターを接続すれば、汎用ACアダプターが使えるというわけです。PDによる充電のできるノートパソコンは現在Windowsを入れて使っているChiwiのノートパソコンもそうですが、こちらはLinuxなのでかなり気楽に持って行けます。

これで、WindowsとChromebookだけでなく、ACアダプターを共通化させてLinuxも使えるようになり、しかも導入のコストはケーブル代だけで済んだので、かなり得をしたという感じになっています。この文章もD330にプリインストールされたテキストエディタで書いているのですが、全く問題なく使えているので、状況に応じて持ち出すノートパソコンを使い分けることもできそうで、今後が楽しみになってきました。

外でのインターネットもAndroidタブレットからのBluetoothテザリングが使えますので、わざわざWindwosノートを持ち出したくない場合には結構便利に使えそうです。Linux Mintにプリインストールされているソフトの中にはテレビの見られるHypnoticというものがあります。多少遅延することもありますが、国内のテレビを登録なしでネットから直接見ることができるので、気楽に外に持ち出せるモバイルノートに導入する意味はそれなりにあるのではないかと思います。

今後も、途中で導入を諦めたノートパソコンに何とかLinux Mintを導入できないか色々試しながら、古いパソコンの再利用について考えていきたいと思っています。

実は色々と埋もれてしまっているWindows10搭載のパソコンを再活用するには?

現在、私が主に使っているパソコンはデスクトップ型のMiniPCと、モバイル用に持ち出すことの多いノートPCに、もう一台基本ネットに接続されていることが前提のChromebookを使っています。自宅で使うのにはこれで十分で、MiniPCとノートPCはWindows11が入っているので、当分はこれで大丈夫という感じではあります。

ただ、過去に購入したモバイルパソコンのOSは圧倒的にWindows10搭載のものが多く、このままWindows10のサポートが終了すると、そのまま使い続けるリスクが出てきてしまうことになります。

とりあえず現在使っているパソコンで普通に使えているので、そのまま使わないという選択もできるのですが、昔に購入したノートブックにはそれぞれ個性があり、使えるならまた使いたいと思うこともあります。具体的にどんなものかというと、

・ASUS TransBook Chi T90CHI-64GS
シェルタイプのタブレットとBluetoothキーボードがセットになった製品。細長く持ち運びしやすい。電源はMicro-Bから取れるのでACアダプターを持ち歩かずに利用可能。

・キングジム ポータブック
本体は小さいものの広げてフルサイズ的なキーピッチになる「バタフライキーボード」を備える文字入力にも重宝するミニノート。電源はこちらもMicro-Bから充電可能なので利用しやすい。

・Lenovo IdeaPad D330
こちらは通常のACアダプターを使用する10インチの2in1ですが、LTE対応のSIMスロットを備えているので、現在モバイルルーターに入れているmineoのSIMカードを生かすことも可能か? Windows11にアップデートしているものの激遅&メモリ圧迫でなかなか使いにくい。

こんな感じで、OSの問題さえ何とかなれば、魅力あるハードばかりなのです。今後、内蔵バッテリーが充電しなくなったとしても、小型のモバイルバッテリーの給電出力は上がっているので、モバイルバッテリーとセットで使うことも十分に有りではないかと思えます。

どちらにしても、上記3台はWindows11で利用することはできないので、再利用の可能性としては、古いパソコンでもクリアできるくらいの軽いOSを導入するというのが良さそうですね。
現状でそれなりに使えるOSということを考えると、ChromeOSとして提供されているChromeOS Flexを導入しようかなと当初は考えていたのですが、それだとChromebookと同じように、常にオンラインで使うことが前提になります。

最近になって、軽いLinux Mintあたりを上書きでインストールしてしまうのはどうか? という風にも思うようになりました。以前、ChromebookにLinuxを入れていたのですが本体のメモリを圧迫するようになり、現在はLinuxをアンインストールしています。LinuxをChromebookに入れることによって、オフラインでも使えるだけでなく、Windowsで使える日本語入力「Google日本語入力」と同じ設定ファイルを使って日本語入力環境をセットできる「Mozc」が使えるので、私にとっては最良の文字入力マシンとして活用できる目処が立ちます。

今のところ、LTE通信が可能なLenovo IdeaPad D330にLinux Mintを入れてみようかなという風に考えているのですが、OSのサポートが無いことと、Microsoft Officeが使えないという事が具体的なディメリットではあります。また、プリンターやスキャナーなどの周辺機器が使えなくなる可能性もあります。ですから、メインで使っているWindows10が導入されているパソコンが有る場合には、導入した後の問題が発生しても何の保証も受けられなくなるので、安易な導入は危険かも知れませんが、すでにメイン機を別のパソコンに変えているような方は、無料で使えるだけでなくサポートも長期行なわれることが期待できるLinuxにして古いパソコンを活用することができることは覚えておいて良いと思います。今後、時間がある時にでも、実際にLinuxへの乗り換えはやってみたいと思っています。

MiniBook X N100に外付キーボードを付けて使うには「テントモード」が便利

単体で使っても十分に使えると感じるChuwiのMiniBook X N100ですが、やはり大きさの制約によって、小さくなってしまうキーがあるので、その点は少々ストレスがたまることがあります。
そこで、昔購入して持っているPFUのHHK(Happy Hacking Keyboard)と合わせて使うことを考えたのですが、私の持っているHHKは有線接続のみで、ケーブルがキーボードの上部に来てしまいます。

実はMiniBook Xのキーボードの上にHHKを置いても、HHKの横幅の方が広いため、特別な機器を必要とせずにそのままキーボードの上に載せて使うことはできるのですが、ケーブルを差す端子が上部にあるため、画面にキーボードを密着させて使うことが難しいのです。L字型のケーブルを用意するのにも、なにせ昔のハードなので、端子がType-CでもMicro-Bでもなく、普通のMini-Bなので、もはや身近には売っていません。

写真で見せると、通常のケーブルではこのように干渉してしまい、画面がケーブルにかかって一部見にくくなるので、ネットで検索したところ、短めのL字ケーブルが売っていたので、これを入手すればさらにType-AをType-Cに変換するアダプターを付けることによって、ラップトップでもHHKを実用的に使うことはできそうな気がします。この場合は手前のタッチパッドも問題なく使えるので、旅のお供にさらにHHKを加えることで、相当旅先でのブログ更新が楽になる気がします。
そうしたハードを買い足さない場合でも、MiniBook Xではヒンジが360度開くので、別の方法でHHKを使うこともできます。それが、液晶とキーボードを反対に向けて自立するように立てて使う「テントモード」での利用です。

MiniBook Xはタッチパネルを採用していますので、クリック操作などは画面をタッチすることで可能ではありますが、もっと簡単に使うためにはマウスを用意するのが良いと思います。

この写真のように、マウスを加えてテントモードにして使えば、机の上で使う分には十分使えるようになります。MiniBook Xのキーボードやタッチパッドは使えなくなりますが、これでも十分すぎるくらい使えるようになりました。今この文章もテントモードにしてHHKとBluetoothマウスを使って操作しながら書いているのですが、やはり良いキーボードを使ってしまうと、この環境を旅先にも持っていきたくなります。

今後は、ノートPCモードでも使えるようにL字型のMini-Bケーブルを発注し、PCモードとテントモードのどちらでも使えるような感じで旅行用のシステムを組みたいと思っています。

(追記)

早速、Amazonで注文したL字型ケーブルが届きましたので、キーボードとMiniBook Xを接続しましたら、ケーブルが干渉することなくすっきりと接続できました。キーボードを載せながらタッチパッドからの操作も問題なく、荷物に余裕があればHHKも一緒に持っていくことはほぼ決定という感じです。

Chuwi Minibook X n100のファーストインプレッション

インテルのN100という新しいCPUを採用したことで、小さくて安く、さらに欲張らなければそれなりに使えるという評判のMinibook Xがついに届きました。10.5インチというのは今までモバイル用途で使っていたChromebookの文教モデルと比べると一回り小さいのですが、モバイル用途で使える道具になるのか、これから簡単にレビューします。

まず、全体はこんな感じの普通のノートパソコンです。画面は360度回転し、回し切るとタブレットのように使うこともできます。タッチパネル液晶を採用しているので、普通にノートパソコンとして使っていても、タッチパネルを使えばあえてマウスを使わなくても良いというのがモバイル用途には向いているように思います。

出力の端子は電源用と他の用途に使えるType-Cが2つと、3.5mmイヤホンジャックが搭載されているのみです。ですから、USB-Aタイプを使った周辺機器を使うためには、ドッグなどが必要になります。

先のブログにも書きましたが、私の場合は画面について、可能であれば「ノングレア(非光沢)」を選んでいました。ただ残念ながらこの製品は光沢液晶で、自分の顔が画面に写り込んでしまうというのには何とかしないとと思っていました。この点が自分がモバイル用途でMinibook Xを使うための心配事でした。

その対策として、Minibook X専用の液晶保護シートの中には、表面を非光沢処理しているものが千円ちょっとで売っていたので、そのシートを試してみました。何とか気泡が残らず、さらにカメラをシートが塞がないようにうまく貼ることができたのですが、こうした保護シートだけでもかなり映り込みを低減できます。このノートは画面をひっくり返してタブレットのように使えるので、直接画面をタッチして入力することもあるので、やはりこうした保護シートを貼るのは、モバイルで使うなら必要なのではないかと思います。

初めて電源を入れて、当然ながらWindows Updateを長々とするのですが、さすがにその時にはものすごくCPUが働いているようで、内蔵ファンは回ってはいるものの、相当本体が熱くなっていました。いったんアップデートが終わって普通に使っている分にはそれほど本体の熱さを感じることはないのですが、長いことアップデートをしていない場合には注意しましょう。

また、実物を見るまでわからずにいたことが、このサイズに配置されたキー配列でスラスラとキーが打てるのか? ということでした。同じようなサイズのパソコンとして、LenovoのIdeaPad D330というモバイルノートを使っていたのですが、数字キーの位置にはかなり違和感があり、それで入力用のモバイルマシンとはなり得ませんでした。

Minibook Xのキー配列は右端が独特で、最初に一番慣れなかったのがシフトキーより小さいエンターキーの大きさでした。普通のキーボードのようにいい加減にエンターキーを叩こうとすると、上のキーの方を押してしまいがちになります。ただ、他のキーについては思いの外11インチのChromebookのように打てるので、ホームポジションから手を移動させずに右小指を横にずらすようにすれば、ミスタイプはそこまで起こらなくなりました。逆にこのキーボードで打つのを普通にできるようになれば、他のキーボードでも問題なく入力できるようになると思います。その点だけに注意してキーボードを打つようにすれば、マシンサイズとしては小さくても、長文入力に関してはそこまでストレスにはならず、外出先での文字入力マシンとしては使えると感じました。


さらに、特に野外で使うことを考えると大きなメリットのある機能があります。このノートパソコンには、安いノートパソコンにはあらかた付いていない、キートップ自体が光る照明が付いていて、夜間に打っていて、独特な変形キーボードの刻印を確認したい時など、光って文字が浮き上がってキーの確認ができます。旅行で外で使う場合には実にありがたいです。「Fn」と「F5」の同時押しで「消灯」→「小点灯」→「大点灯」に切り替えることができます。昼間は消灯で、夜には点灯させたり、電池が少なくなった時には簡単に消灯して便利に使えるので、こうした機能はありがたいです。トラックバッドやヘッドレストが小さいという問題もあるにはありますが、これは小さなパソコンの宿命で、その点は仕方ないかなと思っています。

今回、定価51,900円(購入当時)のものを、ポイント還元12,000(1ポイント1円相当)とちょっとぐらいで買うことができたので、そのポイントで無駄遣いせず毎月必要な支出にポイントを使えば、ぎりぎり3万円台の価格で使えるので、悪い買い物ではありませんでした。メモリ12GB・ストレージ512MBとかなり余裕があるので、今までのようにWindows Updateをしながら使わないアップデートファイルをいちいち削除するようなこともなく、本体が壊れることさえなければそれなりに使えそうです。ウェブ閲覧・動画視聴・office系ソフト(互換ソフトウェア含む)の利用くらいではストレスを感じることなく、裏でWindows Updateが行なわれていてもそこそこ使えるだけのポテンシャルをこのN100というCPUは持っているのはすごいですね。

あと、このノートには楽天モバイルのデスクトップ版Rakuten Linkを導入しました。楽天モバイルのSIMの入ったスマホでテザリングするか、スマホと同じWiFiに接続していると楽天の回線の電話番号を使って電話およびメッセージ(SMS)が使えます。わざわざ電話をノートパソコンからするということではないのですが、今使っているスマホが小さなサイズなので、SMSを出す時に小さなソフトキーボードを出して使うのが大変なのです。これからは自宅からだけでなく外にいる時にでも、ちょっと込み入ったメッセージが入った場合、ログインしてパソコンからSMSを発信できる体勢が整ったのは実は個人的にはかなりポイントが高いです。友人とはもっぱらメールなのですが、職場などまだまだメッセージ機能をメインに使っている人は多いですし、これだとどんなに長文でもストレスなくメッセージが送れ、しかも無料で送信できるというのは大きいです。LINEのデスクトップ版のように使えるのは、かなりモバイル運用にとっては嬉しいです。

あと、Chromebookと違ってテザリングにWiFiだけでなくBluetoothが使えるというのも大きいですね。ノートパソコンとスマホともども、電力の消費を抑えるには、多少スピードは落ちても私は外ではBluetoothテザリングで十分なような気がします。今後、徐々にパソコン用の環境を整えながら、実践的な使い方にもチャレンジしていく予定です。

一昔前では考えられないPD対応ノートパソコンを旅先で活用するための装備

昨日、ようやく注文していたChuwiのMinibook Xが到着しました。このノートパソコンの私の考える一つのウィークポイントが写り込みのある光沢液晶だということで、先に多少表面のテカリを抑えるために液晶保護シートを購入しました。結果として、液晶シートを貼っただけで映り込みがなくなり、届いた状態から比べると相当使いやすくなりました。画面の保護もできますしまさに一石二鳥です。これだけの違いがあることを実感しつつ、旅先でも普通にこのノートパソコンを使えるようにするためのアクセサリーについてもそれなりに今後揃えていくことを考えています。

昔と今と一番変わったのは、出力の違いはあるものの、昔からノートパソコンを使い続けるためには専用のACアダプターとできれば緊急時にコンセントがなくても充電できる予備バッテリーを特別に用意しなくても良いことです。最初に私が購入したノートパソコン、AppleのPowrbook150(モノクロのマシン)には別名「レンガ」と呼ばれた巨大なACアダプターが必要で、バッテリーは交換できたものの、バッテリーも重い上に高額で、モバイル運用するにはそれなりの資金が必要でした。

今回購入したMinibook XはUSBのType-c端子に差すACアダプターが付いてきますが、出力などの条件を満たした上で自己責任で使えば、汎用のUSB出力の付いたACアダプターでも使いながら充電できます。そうしたACアダプターも小型化しており、接続ケーブルを別に用意して現在の出力されているワット数を確認しながら使うことも可能になっています。私はすでに65W出力の小型化した汎用USB出力のACアダプターを持っていますので、追加購入は不要というのも有難いところです。

さらに、もしもの時の予備バッテリーについても、最近ではノートパソコンの充電にも対応した30Wくらいの出力を持っているモバイルバッテリーを買い足せば、いつもはスマホ用に使っておいて、いざという時にノートパソコンの充電に使うこともできるので、現在めぼしいモバイルバッテリーを探しているところです。その際私が大切に思っているのは、その大きさで、現在スマホ用のバッテリーと同じくらいのものがあれば、荷物が増えずにいざという時にノートパソコンへの給電ができるようになります。そうした備えは心強いですね。

ケーブル類もMinibook XにはType-c端子が2つしかないのでほぼ使わないのですが、今ではMacだけでなく新しいiPhoneでも使われているので、もし忘れてきても出先で簡単に入手できます。もっとも、様々な機器(スマホ含む)との接続は、無線で簡単にできますし、旅先のホテルで映像をテレビ画面に出力するような場合には、HDMIケーブルや各種ミニドッグを空いているType-cポートに差して使えるようにドッグはすでに持っています。単体で使う分にはあまり関係ないのですが、例えばUSBメモリを差してデータのやり取りをする場合にも使えますので、これも持っておくと便利だと思います。しかしながら、こうした装備は本格的な旅に出るような場合には使うものの、普段から持ち歩く必要はないかと思います。

そうなると、日々モバイルをしながら外でパソコンを使う場合、電源関連のアダプター・バッテリー・コードくらいあれば十分なので、それだけであればかなり荷物を少なくすることができます。ですから、これからモバイルノートパソコンを買いたいと思う方がいましたら、充電関係を統合できるPD充電がモバイルノートで可能かどうかというところで、旅に持ち出す荷物をかなり減らせるということになるでしょう。

私の場合は、貴重品を入れる小さなバッグに他の必要なものを含めて全てを余裕を持って入れることができるかという観点で持ち物の選定をしています。今まではスマホの電池切れがなく、スマホの色々な機能を使えるようなものを入れていましたが、今回のノートパソコン導入で変えるところはモバイルバッテリーをノートパソコン対応のものに変えるくらいで荷物は増えることは無いと思います。こうした形でまとめておくと、いざという時に何かを忘れたということもなくなるので、昔と比べると本当に良くなったと思います。

今後は、毎日仕事に出る時にはノートパソコンを持っていくつもりなので、出先で自宅に帰れなくなっても何とかブログの更新をストレスなく続けられるだろうと思います。Minibook Xのレビューについてはおいおい行なっていくつもりですが、動画編集やオンラインゲーム用のものでは決してなく、動画視聴やOffice関連アプリを外出先でも使いこなすくらいの能力のノートパソコンですので、そういった作業を出先や旅先で行ないたい方は、今後のレビューにもご期待下さい。

Chromebookと普通のノートパソコンとの差を今年の地震の後の状況を見ていて感じることになった

昨年からWindows11の入ったノートパソコンを買おうと考えていたのですが、今回ついに我慢できず、セールで安くなったという理由で新しいノートパソコンの注文をしてしまいました。それはChuwiという中国のメーカーが出しているMinibook Xという10.5インチのミニノートで、CPUにインテルの廉価版n100を積んでいるものです。定価は51,900円ですが、その価格でもこのくらいの大きさで、ビジネス用途(動画編集やゲームは基本的にしない)で普通に使えるだけでなく、液晶を反転させてタブレットのようにも使える便利さがあるので、発売開始時からそれなりに注目されていました。

私は最安値ではないと思いますが、たまたま楽天のChuwi直営店で楽天ポイントの還元分を大盤振る舞いしており(現在は終了しています)、そのポイントを毎月の楽天モバイルの支払いとか、ガソリンの支払(私がよく行く出光スタンドでは楽天ポイントで給油が可能)に使うことで、毎月の口座支払いを減らせるので、それを考えるとだいたい3万8千円ちょっとで購入できることがわかったので、用意していたパソコン用の会計の中から支払うことにして注文してしまいました。当初は8万から10万くらいの予算でノートパソコンを購入することを考えていたので、かなり安く済みました。

Minibook Xが採用しているN100は、実は同じChuwiのお店でメモリやストレージの構成も同じMiniPCを購入して使っており、自宅でブログを書いたりウェブを見たり、ちょっとした作業をやるには十分であることを実感していました。ただ、MiniPCといってもデスクトップなので、自宅で使うか、今モバイル用途および部屋の中で気軽に使うために持っているChromebook上でリモートデスクトップを使い、外でも使えるようにはしてあります。当初はこれで旅先で使うにも十分だと思っていたのですが、その考えを変えざるを得なかったのが今年のお正月の地震です。

Chromebookはリモートデスクトップを使う時だけでなく、ほぼ全ての機能を使う場合、インターネットの接続が必要になります。私はそのために日本の携帯キャリア全てに加入し、もし物理的にもソフト的にも通信障害が起きても、何とか生き残っている回線で使えれば何とかなる(Chromebookで作業できる)と思っていたのですが、今回の地震では全てのキャリアで通信できない場所も多くあったようでした。そうなると、残念ながらそういった状態ではChromebookはなかなかうまく使えないということになってしまいます。

そこで、今使っているChromebookは自宅でテレビを見ながら気軽に使う用にすることにし、本格的に外に持ち出すためのモバイル端末としてMinibook Xを選んだわけです。まだ注文しただけで到着していないのでレビューは後ほどになりますが、Windows11が載ったノートを外で使うということになると、かなり状況は変わってきます。全くネットが使えない場合でもアプリを起動して使うことができるというのは当然として、スマホからのテザリングのうちBluetoothでのテザリングが使えるようになるので、スマホの電池を節約しながらテザリングをすることもできるのは嬉しいです。そしてMinibook XはUSB-Cでの電源供給をするタイプなので、本体の電池残量が少なくなっても、PD出力のあるモバイルバッテリーから充電が可能で、今使っているChromebookと同じように使えるのでACアダプタも共通化でき荷物も減らせます。

いざという時に汎用のACアダプターが使えるという環境(WinPCで)ができただけでも大きな進歩です。ちなみに、テキスト入力マシン、キングジムが出しているポメラDM250の実売価格が4万2千円くらいなので、その大きさに比べてできることも桁違いに多くなるMinibook Xには期待しています。中国メーカーを嫌う方もいるかとは思いますが、他の小さなモバイルノートパソコンを購入検討すると、少なくとも15万円くらいは用意しなければならず、できれば他のものにもお金を掛けたいので、出先で最低限の事ができるならと実機に期待しています。

ノートパソコンを使い旅先で必要最低限の利用を考えるならWinPCかChromebookか

現在、自宅でも持ち出しても使っているノートパソコンはウィンドウズが入っていないChromebookのいわゆる文教モデルというものになります。小学生~中学生が使っているものと考えていただければだいたいそんなものだと思って良いものです。元々は学校の授業で使うために作られたものですが、余ってしまったのか契約できなくなってしまったのかわかりませんが、たまにまだ使われていないものが安く売られていることがあるので、私自身もそういったタイミングで購入しました。

文教用のパソコンには一定のサイズや仕様があるようで、私の持っているものは11インチで重量は1キロ超えと、いわゆるモバイルパソコンというものと比べると少し大きくて重いものではあるのですが、何せ文教用ということで、その大きさのパソコンを入れて持ち運びのできるケースなども売っていたりするので、そうしたものを使いながら、私自身は小学生も使っているようなパソコンを外に持ち出して主にネットを見たり、ブログを書いたり、ちょっとした動画や音楽を楽しんだりとかなりマルチに使っています。

ただし、このChromebookは、基本的にはブラウザを動かして使う仕様になっており、普通のパソコン(ウィンドウズやマック)と比べると常にインターネットに接続されていてはじめて使えるような仕組みになっています。また、仕事に使う場合などに多く使われるOfficeアプリも入っていませんし入れることもできないので、あくまでネットに接続している状況で使うことになります。

そんなわけで、移動中や旅先で使う場合には、スマホからテザリングして使うことが多くなるのですが、その際にはしっかりとデータ容量を消費することになります。通常のパソコンの場合は、インターネットに接続していなくても、アプリを入れていればそこでOfficeを使って保存することもできますが、そういう事ができない代わりに安くて低スペックでも動作がきびきびしているというメリットもあるので、これはあくまでその人の使い方によるところが大きいのではないかと思います。

実はChromebookを使う前は、10インチのモバイルノートパソコンをメインに使っていました。ただ、OSをWindows11にアップグレードできたのですが、本体の64GBしかなく、さらにCPUもセレロンの低性能なため、動作が遅いということと、近々ウィンドウズのアップデートを繰り返しているうちに、本体の容量がパンクしてしまう恐れが出てきました。逆にChromebookならそんなことはないので、日常でも旅先でも持ち歩くものはChromebookになってしまったのです。

そうは言っても旅先でウィンドウズでしか使えないアプリを使いたい時もあります。そのために、自宅に置いてあるMiniPCをリモートで接続することで、外出先でウィンドウズを使うという事もできるようにしていて、現状ではその使い勝手には十分満足しているのですが、やはりネットができない環境では何もできなくなってしまうというのは個人的なリスクとしてあるので、今使っているChromebookを増やすのではなく、用途に差があるウィンドウズノートをモバイル用に使うのもありかなという気が今しています。

たまたま前回書いたSMS(スマホのショートメッセージ)の事について考えていた時、私がメインの番号に使っている回線は楽天モバイルで、楽天モバイルには回線の入ったスマホとパソコン(Win・Mac)が同じワイファイでつながっている時に自局の番号をパソコン上から音声通話およびSMSが利用可能な「デスクトップ版Rakuten Link」アプリが使えるので、例えばホテルのワイファイを使ってパソコン上から会話したり、SMSで長文のメッセージを楽に送ることができるようになります。

実のところ、同じメッセージでもLINEを使ったやり取りの場合でも、スマホで小さな画面キーボードを押すのが苦痛になるので(私の使っているスマホは画面の小さいRakute Hand 5Gということもあります)、Chromeブラウザの機能拡張でLINEをパソコン上(これはChromebookでも可)で行なうことが多いので、外出先というよりも、もし自分の住む地域で大きな災害が起こってしまった場合、やはり色々な連絡方法を使える方が良いのでは? と思ってしまったのです。もちろん、Chromebookには便利な点もたくさんあり、今使っているモデルの利用期限が到来する前に、また新しく購入しようとは思っているのですが、多少値は張っても、きびきび動いて長く使えそうなウィンドウズが入ったモバイルパソコンを手に入れたいと思います。

当初は、自宅据え置き用でそこそこではなく、もう少し機能が上のノートパソコンを買っておいた方が良いかと考えていて、過去に書きましたがパソコン用に毎月別会計を作っているのですが、ゲームも動画編集もやらない自分にとっては、いざという時にはすぐに持って逃げられるということと、あとはPD電源を利用でき、もしACアダプターを持ち出し忘れても、後から汎用のもので何とかなるような状況を作っておきたい(Chromebookはすでにできているので、ACアダプターを共用できることになります)とも思っています。

私のやり方は他の人にも同じように合うとは思えませんが、購入できる価格で比較すると、圧倒的にChromebookの方が安価で導入でき、いったん自分のスマホとペアリングしておけば、Chromebookのネット接続はパソコン側からの操作だけでテザリングが可能になるので、旅先で使うパソコンとして導入はしやすいと思います。安いというのは壊れてもそこまで落ち込まずに済むということでもあり、Chromebookは基本データを本体に保存しないので、データの消失も起きにくいというメリットもあります。ただ逆に、クラウド上だけでなくパソコン本体にもデータを入れてネットが使えないところでも活用したいなら、ウィンドウズなどのPCでモバイルする必要が出てきます。

ただ、Chromebookとウィンドウズのモバイルパソコン2台購入しても、もしかしたらiPad一台よりも安く上がってしまう可能性もあります。スマホもアンドロイドでしたら、さらに安く上がるでしょう。まだいつかはわかりませんが、自分の使い方で何とかきびきびと使えそうなモバイルノートバソコンは、今持っているセレロンのモバイルパソコンの容量がいっぱいになる前に何とか手に入れたいと思っています。ちなみに、そのノートパソコンをこの文章を書く前に久しぶりに起動したのですが、Windows Updateに相当時間がかかっており、おそらくこの文章を書き終わった後もパソコンの前でにらめっこをしなければならないほど動作がもっさりしていて、それがいざ外で使おうとなったらかなりのストレスになると思います。あまり安いのを買うと、使っているうちにそのような状態に追い込まれてしまいますので、同じ失敗は繰り返さないように、これからはじっくりと機種選定をしていこうと思っています。