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常時持ち出しパソコンをT90Chiに変えたことで周辺機器の入れ替えを行ないました

ASUSのTransbook T90ChiがOSをLinux Mintに入れ替えて現役として復帰することになったことで、当然ながら使う周辺機器にも違いが出てきます。今売られているモバイルパソコンはUSBの、しかもType-Cの端子が一個でも本体に内蔵されていれば、USBハブやドッグをつなげれば周辺機器の接続についてはまず問題ありません。しかし、前回も書きましたが、T90Chiのインターフェースは、カメラ、MicroSDカードスロットとイヤホンジッックの他、主に電源を取るためのMicro-BのUSBが一つだけしかありません。

念の為、電源共給のできるMicro-B端子のUSBハブは荷物の中に入れていて、もしものための有線マウスと一緒に持ってはいますが、スマートに使うなら周辺機器はワイヤレスで使えるものにしておきたいと思います。そして、詳細は後日にしますが、通常使うのはBluetoothマウスを主に使うことにしました。

あと、外で使う場合のポイントとしてはインターネットをどうするかという事もあります。現在最大1.5Mbpsで通信できる(au回線のmineo)AndroidタブレットとBluetoothのペアリングをして、AndroidタブレットとのBluetoothテザリングは一応できたものの、なぜかはわかりませんがそんなにスピードが出ないので(タブレットで1Mbps出ていても200kbpsくらい)、別の方法も併用することにしました。

現在私の持っているパソコンの中ではレッツノートSV7が本体にIIJmioのSIMカードを入れて単体でネット接続できるようになっていましたが(ドコモ回線)、その便利さはあるものの、今回T90Chiを使うことになったことで、今は使っていなかったNECのモバイルルーターを復活させることにしました。このモバイルルーターはかつてIIJmioで回線の契約をしないで安く購入したもので、購入時に何と予備のバッテリーパックが付いてきました。とりあえず、レッツノートに入っていたSIMカードをモバイルルーターに入れ替え、スマホやタブレットからのテザリングとは別にパソコンの通信用として使えるようにしました。こちらのモバイルルーターの端子もT90Chiと同じMicro-Bなので、充電用のケーブルもMicro-Bのものを増やしました。

あと、特筆すべきは本体の充電をする場合、5V1A以上、5V2.4Aで充電可能になるので、普通のモバイルバッテリーで充電ができます。今使っているPD対応(Type-C)のノートパソコンよりも条件がゆるく、ケーブルとの相性はあるようですが、今のところは私が使っているバッテリーでは問題なく充電が可能で、古くて安いものが「まとも」に使えます。これについては、あえて荷物を増やすことなく、さらにノートパソコンと外付キーボードをT90Chi一台に替えることができたので、かなりすっきりと持ち運びをすることができます。

Linux MintはWindowsOSとは違いますが、基本的にはWindows10でできていたことがほとんどできてしまい、Chromebookのように常にネットにつながっていなくても作業ができるので、かなり汎用性は高そうです。今まで色々なモバイルマシンを使ってきましたが、キーボード付き端末というのは特に使っていて、NECのモバイルギアやNTTドコモのシグマリオンシリーズ、さらに文章入力用にキングジムのポメラなどがT90Chiに近いですが、あくまでもモバイル用に限定されたOSおよび組み込みOS(ポメラの場合)なので、できる事に制限がありました。日本語入力の方法が私の場合は特殊なので、そうした入力方法をセットすることができるのは、WindowsとMacの「Google日本語入力」で(AndroidやChromeOSのGoogle日本語入力では不可)、Linuxは「Mozc」に限定されてしまうので、T90ChiにはどうしてもLinux Mintをインストールして使いたかったので、ようやくここまで来たかとしみじみ思います。

ただ、長く使っていて電池も多少弱まっているので、それなりに使っていかないといざ使おうと思った時に本体の電池が少なくなってしまっていたりすると思うので、自宅でも取り出してそれなりに使いながらアップデートをこまめに行ない、ウィルス対策ソフトのデータも常に最新のものにするような事は続けていきたいと思っています。恐らく、一通り設定できてしまえばVaioPタイプよりもLinux Mintは使えるのではないか? とも思えます。しかし、最近のモバイルノートの中にこうした個性的な製品がないというのは寂しいです。今後、こうした形状の2in1のマシンが出ることを期待しながら、まだまだ現役としてT90Chiを使い続けようと今は思っています。

ようやくLinux Mintを入れて使えるようになったT90Chiはまさに究極のモバイルマシンだ

過去に少し書いていたのですが、2025年10月にサポートが終了するWindows10が入ったままのパソコンをどうするのかというのが、個人的には懸案事項だったのですが、今回は実にクセのあるハード、ASUSのTransbookのシリーズ「T90chi」にようやくLinux Mint22を入れて動かせるところまでやってきました。

他のノートパソコンだと特に問題なくインストールできるLinux Mintですが、T90chiについては特殊な32bitで、キーボードとの接続はBluetoothで、本体にある端子は電源用のMicro-B端子しかありません。

こんな状況の中でOSを入れ替えるということになると、ノートパソコンの場合当り前に動く、キーボードやポインティングデバイス(有線マウス)は使えない、さらには外部機器もそのままでは繋げないという八方塞がりの状況になっています。しかし、先人の努力というものは尊いもので、今回は先人が実際にインストールしたことを紹介してくれたブログを漁って、思いっきり参考にさせていただきました。以下のブログを何回も読み、そして何回も失敗を繰り返して一時は諦めかけたのですが、思い立ってから一ヶ月以上環境設定にかかりました。以下のブログには本当にお世話になりました。感謝とともにリンクさせていただきたいと思います。

サポート切れ間近のWindows10から乗り換え!ASUS TransBook T90 Chi にLinux Mint 22をインストールする

タブレットPC(T90Chi)にLinux Mintを入れてみる

基本的にはUSBからブートするためのUSBメモリを作るのですが、その際、このパソコンが特殊なため外からダウンロードしてきた「bootia32.efi」を作ったUSBメモリあるものと入れ替え、さらにインストールが終了した後も、コマンドプロンプトからデータを入力して環境を整えてやる必要があり、そのためには本体のMicro-B端子を持ち、さらには外部から電源供給が可能なUSBハブを用意し、そこにキーボード・マウス・USBメモリを接続する必要があります。

私は現役でT90Chiを使っていた時にこのUSBハブは買ってあったので、追加投資をすることがありませんでしたが、これから中古のT90Chiを買ってLinux Mintを入れたいと思う方は、専用のUSBハブ(こんなやつ)を購入する必要があるのです。これが敷居が高い理由の一つでした。

さらに、私自身コマンドを打ちながら設定を行なう経験に乏しいので、ほんのちょっとした入力ミスで設定がうまくいかなくなり止まることも度々ありました。上記リンクには正しいコマンドの入力方法が書いてありますので、あまり根をつめないで、時間を置くことも大事です。さらに、電源供給USBハブでは十分な電力を供給できないので、設定しているうちにどんどん電池の残量が減っていきます。まずは十分に充電してから落ち着いて設定に入るようにするのが良いと思います。

そうして、今この文章もT90Chiで入力できるほどに仕上げることができました。キーボードドッグやBluetoothマウスも無事に使えるようになり、OSが立ち上がる前のログイン画面からキーボードやマウスも使えるようになっています。タッチタイピングにはぎりぎりのサイズではあるのですが、使いにくいということはなく、すらすらと入力できるのが嬉しいですね。これで、日常的な持ち運びについては他のノートパソコンではなくT90Chiを持ち出すことによって、かなりバックパックの中味がすっきりしました。ちなみに、上のリンクにあるキーボードドッグの復活のさせ方では私の場合うまく行かなかったので、以下のリンク内で記載されている方法を使うことで、何とかBluetoothで機器を登録できるようになり、無事に使えるようになりました。

ASUS TransBook T90chiにXubuntuを入れてみました。キーボードドックも使えるようになりました。

本格的な旅行用としては、レッツノートやThinkPadの方が使いやすいし性能も良いわけですが、LCCを利用する場合、荷物の重量に制限が出てきてしまうので、最低限のパソコンによる作業ができて軽く小さいというT90Chiを持ち出す場合もそれなりにあるのではないかと思います。今となっては時代遅れのmicro-Bからの電源についても、ノートパソコンではなくタブレットというものなので、消費電力も少なく、大きなバッテリーを持ち歩かなくても済むというのも地味に嬉しいですね。
さすがに今、こんな個性的なノートパソコンはないと思いますので、電池がだめになるまで使い切ろうと思います。災害時にも持ち出しやすいですが、逆にこのパソコンが活躍できるような状況になってしまうと大変なので、日常的な使い方や日帰り旅などで出番を増やすくらいにして欲しいものですが。

先日LTEでネットにつながったはずのレッツノートがSIMカードを認識しなくなった理由は?

パソコンを使っていてしばしば起こるのが、いつもは問題なくできていたことが突然できなくなってしまうことです。今回、先日このブログで紹介したLTE通信のできるnanoSIMスロットが付いたレッツノートCF-SV7で再度SIMスロットに入れたIIJmioの回線を使おうとしたところ、いきなり本体の方でSIMを認識しなくなっていたのです。

以前は、きちんとドコモのSIMと認識していたのになぜだろうと思い、再起動をかけまくったり、SIMカードを抜いて表面を拭いた後で改めて挿入し、電源を入れ直しても結果は同じで、このままLTEが使えなくなってしまったらどうしようと思って目の前が真っ暗になりかけました。

実際のところ、設定をいじった覚えもないし、なぜ急に使えなくなったのか全くわからなかったのですが、じーっと画面の下のパネルに表示されるアイコンを見ていてようやく気付きました。

実は、レッツノートの左側面にはワイヤレス関連の物理スイッチ(スライド式)があり、これはWiFiとは関係ないのですが、Bluetoothを使う時にONにしておかないと、Bluetoothが使えないようになっているのです。以前は、常にBluetoothが使えるように、常にONにしていたはずなのですが、パネルを見たらそこにBluetoothのアイコンが無いことに気付き、物理スイッチをチェックしたところ「OFF」になっているのを発見したのです。

ケースに入れてガタガタさせていると自然にスイッチの位置が変わってしまうことは良くあることなのですが、ワイヤレスの物理スイッチはWiFiに影響を及ぼさないので、この点については全くのノーマークでした。で、もしやとLTE通信についても物理スイッチで切替えるのかと思って接続の操作をやってみたところ、今までの事が嘘だったかのように普通にモバイルブロードバンド(IIJmioのドコモ回線)でつながるようになったのでした。

来月から、月5GB(翌月繰越付)のプランに変える予定でいたので、ここで全くレッツノートから直接インターネットにつなげるかつなげないかというのは私にとっては大きな違いになります。他の方はさすがに私のような間違いは犯していないかとは思うのですが、もし急にLTEやBluetoothにレッツノートで接続できなくなった場合には、物理スイッチがONになっているかどうか、そこをまず確認してみることは大事ではないかと思います。

今回のことに限らず、後から考えると何でもないことで人はつまずくものです。このブログは自分の備忘録も兼ねているので、自分自身が同じ問題でつまずいた場合、「確かいつか同じことでつまずいた記憶があったかな?」と思って改めて自分のブログから検索して問題を解決することができるようなパターンが結構あります。本来自分のためだけの話ではあるのですが、先日Linux Mintに関する事で自分が困っていたことが他の人にも響いて解決に結び付いたこともあったので、もし画面の向こうの誰かが今回紹介した問題で困っていた場合の解答になれば幸いです。

レッツノートの特徴を生かしつつモバイル用の最後のピース「モバイルバッテリー」の選定に悩む

長く色々なノートパソコンを使ってきましたが、パナソニックのレッツノートを使うのは初めてだったので、色々と先人の知恵をネットで探しているのですが、一つ特徴的な事はバッテリーが着脱式だということが言えると思います。

レッツノートの電源回りを見た時、私の持っているCF-SV7に付いてきた専用のACアダプターの出力は85Wと高めで、同じように使いながら本体バッテリーの充電が可能だというUSB−TypeCからの出力は65Wあれば良いと言われています。この20Wの差とは何なのかということを考えた時、ネットの記事で、あえて本体に付けるバッテリーの消耗を抑えるためにバッテリーを外した状態で使う場合、ある程度余裕のあるACアダプターから給電した方が安心であるという記事を読み、はたと気が付いたことがありました。

というのも、発売から6年経ったノートパソコンのバッテリーがほとんど消耗していない状態で購入できる可能性というのは、バッテリーが本体に内蔵されているノートパソコンの場合にはまず考えられないのではないかと言うことです。つまり、私がこのパソコンを手に入れる前に使っていたユーザーは、恐らく会社に据え置いた状態で使っていて、さらに本体のバッテリーを外して使っていたのではないかと思ったのです。

早速、バッテリーを外した状態で専用の85W出力のACアダプターを付けて起動させたところ、問題なく動作しました(ちなみに、60WPD出力アダプターやポータブル電源のPD100W出力からの電源供給をUSB−TypeC端子から行なおうとしたところ、赤いランプが付いて起動できませんでした)。ただ、パソコンを日常使う身としては、落雷などによりたった一秒だけの停電があったとしても、突然パソコンがシャットダウンするような事は避けたいところです。

そこで、以前たて続けに購入したものの、いざという時の災害の準備用として保管していたポータブル電源の活用を思い付きました。手持ちのポータブル電源にはUPS機能といって、ポータブル電源をAC電源に接続しながら給電すると、ACからの電気を内部の電池に充電させないで直接コンセントに差した電子機器の給電にあてられます。

もし停電した場合にはすぐにポータブル電源からの給電に切り替わる機能がUPS機能というものですが、パソコン専用の無停電電源装置と比べると信頼性は落ちるものの、それでも直接コンセントに接続するよりも安心感は出ます。

そこで、押し入れの奥に入っていたポータブル電源を引っぱり出して、本体バッテリーを外した状態でポータブル電源のAC出力にコンセントを繋いで使うことにしました。これで、本体バッテリーは外に出る時だけに主に使い、外で消耗したバッテリーは使っているうちに満充電されたらバッテリーを取り外して使うというパターンで電池の寿命をさらに伸ばすための用意は完了しました。

レッツノートは他のモバイルノートと違って自分でバッテリーの交換ができるだけでなく、予備のバッテリーを購入してスペアを持てば、別にモバイルバッテリーを用意しなくても連続使用が可能ということがあるのですが、同時に様々なモバイルバッテリーを利用して本体バッテリーを充電する方法もあるのが特徴です。先日書いたUSBによるバッテリー充電に関するスペックを再掲します。

電源オン時  27W以上の入力で使いながら満充電が可能。
電源オフ時1 15W以上の入力があれば内蔵バッテリの満充電が可能。
電源オフ時2 7.5~15Wの入力でも満充電手前で停止となるが、バッテリの充電が行なえる。

これだけ見ると、30W以上のPD出力を持つモバイルバッテリーが一台あれば無敵という感じがあります。外付バッテリーを使い切らない中でモバイルバッテリーを補助的に使えば、ちょっとした外出には十分です。ただ、長期の旅行をする場合には気付かないうちに外付バッテリーを使い切ってしまう場合もあるかも知れません。

その際たとえ27W以上の出力があれば使いながらの充電が可能といっても、標準で付属するACアダプタの出力が85Wあり、このACアダプターを接続すると外付のバッテリーを外しても安定してパソコンを使えるということになると、最近は100Wの出力ができるモバイルバッテリーも多くあります。純正の外付バッテリーの実勢価格が大体11,000円くらいであることを考えると、1万円以下でそのくらいの能力を持つモバイルバッテリーをゲットできれば、レッツノートだけでなくスマホ・タブレットも充電できるのであえて新しい外付バッテリーを購入するよりもリーズナブルだけではなく、モバイル用途としても優れているのではないかと思います。

改めて、ポータブル電源からパソコンの給電を行なってみたところ、ポータブル電源上の表示の出力は最大でも35Wくらい(起動時など)で、バッテリーの充電をしながら使っている時には27~28W、電源オフの状態で給電している時には約19W、充電が終了した時やバッテリーを外してACだけで動かしている時には10W前後といったところでした。そうなると、今のところ外付バッテリーを外した状態では大出力のモバイルバッテリーでも起動は難しそうなので、あえて100W出力のモバイルバッテリーにしなくても、45~65WくらいのPD出力のあるモバイルバッテリーを補助的に使う方が良いのかな? という感じはしています。

今のところ、布製のパソコンケースに本体の他、USB出力の汎用ACアダプター(薄型)・片方がL字型のUSB-TypeCケーブル(L字型だとケーブルが邪魔にならずUSB充電ができる)・マウスとマウスパッド(薄型のものを追加購入予定)で何とかPCケースがきちんと閉まるくらいに収まるのですが、これと別に最後のピースであるモバイルバッテリーを手に入れることが、今後の課題になるのではないかと思います。

今のところ、小型で30Wの最大出力のある10,000mAのモバイルバッテリーはあるので、日帰りのお出掛けには恐らく困らないと思います。どちらにしても緊急に高出力のモバイルバッテリーが必要というわけではないので、今後のネットショップのセールを有効に利用しながら、出力別にまずは主だったモバイルバッテリーについての調査と、その価格との関係について調べていこうと今は思っています。

レッツノートCF-SV7はLinux Mintで運用するモバイルパソコンとして秀逸では?

また中古パソコンを増やしてしまいました。先日終了した楽天のスーパーセールで通常価格よりちょっと安く売っていたパナソニックのレッツノートのシリーズが気になり、色々調べていたのですが、今回満を持して2018年販売のCF-SV7という12.1インチのノートパソコンを追加購入してしまいました(正式な型番はCF-SV7RFCVS)。

モバイル用のパソコンとしては、今年になって2017年販売のLenovo ThinkPad X270があり、これはこれで抜群のキーボードとポインティングデバイスがあるので、モバイル運用もこれで行けると思っていたのですが、ThinkPad X270の最大のウィークポイントはその重さです。約1.5kgというのは今後LCCに乗って出掛ける場合には、やはりできるだけ軽いものでモバイル環境を作っていきたいと思いました。

ThinkPad X270を購入する時に比較対象にしたのは後継機のX280だったのですが、約1.15kgと軽くはなっているものの、有線LAN端子が省略されていたり、取り外し可能なバッテリーではなくなったということなど、これから長く使っていくためには少々考えてしまうところがありました。で、今回購入したレッツノートのラインナップを見てみたのですが、その中で譲れない点についてピックアップしてみました。

・充電がUSB-typeCケーブル(PD)を使って汎用ACアダプターでできること
・電池は内蔵ではなく取り外しできるタイプのもの
・本体の重量が1kgを切ること

そうすると、12.1インチのCF-SVシリーズが中古市場では1万円台から、ものによっては1万円以下でも売りに出ていることがわかりました。価格的に魅力的なのはCF-SV6でしたが、SV7からPD充電ができるようになっていたので、SV7に絞って探したところ、ショップ評価の「非常に良い」という状態(?)というCF-SV7(光学ドライブなしのモデル)がスーパーセール特価で記憶容量256GBで15,000円ぽっきり、しかもWindows11インストール済みという条件のものを見付けたので、ついポチってしまったというわけです。

写真ではそこまでわからないかと思いますが、非常に良いというのは理解できるくらい使用感がなく、電池の状態も良好で、ThinkPad X270よりもかなり長く外で使えるだけの容量が残っている本体が送られてきて、これは今のところ当たりを引いたと思いました。元々ThinkPadもLet’s noteも堅牢性のある本体なので、外に持ち出して使いまくるには問題ないものです。

現物に入っていたWindows11はリカバリー用のUSBディスクを作った上でLinux Mintをクリーンインストールしましたが、恐らくWindows11を入れ直して使うことはないと思います。リカバリー用のメモリを作るためには、Windows Updateを一通りしないてディスクを作れないようになっていたので、時間をかけてUpdateを行なったのですが、USBメモリを本体に差して作業を始めるまでにだいたい2時間くらいかかりました。容量256GBはWindows11を入れて使っても何とか使えるレベルではあるものの、今後のWindowsの更新を行ない続けるのは大変なのに対し、Linux Mintの場合は外でモバイル回線を使ってもそれほど時間が掛からずアップデートが終了するので、あまりそうした事を気にしないでも外でパソコンが使えるというのは大きいです。

私は今までレッツノートは使ったことがなかったのですが、キーボードの打ち具合もThinkPadほどではありませんが良好で、軽いですが本体のたわみもなく、安心して使えるという感じです。さらに、今回購入したものはnanoSIMスロットがあるだけでなく、Linux Mintからでも通信設定ができ、手持ちのIIJmioのSIMカード(ドコモ回線)でネット利用ができてしまいました。ネットで調べたところ、LTEについては、1,3,8,18,19,21,28,41が対応しているようで、ドコモ回線で使うのに都合が良さそうな感じです。WiFiによるテザリングが使えない時でも手持ちのSIMカードからネット利用がパソコン単体でできてしまうというのはかなりの衝撃で、これだけでも買ったかいがあるのではと思います。

とりあえず、今まではiijmioの回線はスマホに入れておいてもあまり使わなかったのですが、今回パソコン単体でのネット接続ができるということになると、メールやウェブ閲覧やブログのアップぐらいなら月2GB(高速切替は手動)くらいの安い契約でも十分使える感じです。動画をパソコンで見たい場合には、タブレットに入れたau回線のmineo回線でテザリングして使うという二段階での利用ができるようになりますので、最少のハードの組合せでできることが増えるような感じで今後は使えていくのではと思っています。

当初の目的であったUSB-typeCからの充電についても全く問題なく使えるので、これで今回本体と一緒に送られてきた大きなACアダプターを使わなくても済み、旅行のための荷物が更に軽くなるだろうと思います。ちなみにS(通常)バッテリーを付けての重さは実測で950gくらいと、私の持っているパソコンの中でも一番軽いパソコンとなりました。

Linux Mintのバッテリーモニターでは満充電の状態で最大の利用時間表示は約8時間ですが、状況によって使用時間は変わってくると思います。そこまで使えないとは思いますが、このパソコンの場合大出力のあるモバイルバッテリーでなくても本体電池の充電ができるようになっているようです。

販売当時のレビューによると、USB-typeC経由での充電では、電源オン時には27W以上の入力、電源オフ時には15W以上の入力があれば、内蔵バッテリの満充電が可能になるとのこと。また電源オフ時には、7.5~15Wの入力でも、満充電手前で停止となるが、バッテリの充電が行なえるということなので、今あるスマホ用のモバイルバッテリーを複数持って行き、使わない時にこまめに充電を行なうようにすれば何とかなりそうですし、今後大容量でそれなりの出力のあるモバイルバッテリーが安く買えるようになれば、それをモバイルのお供として、スマホ・タブレット・パソコンともに充電ができるようになりそうなので、今後は大容量でも軽いバッテリーが出てくればそれを探すのも楽しみです。

また、画面サイズは縦が少し長い16:10(普通のパソコンは4;3や16:9が多い)となっているので、ThinkPad X270の13インチと比べると小さいかな? と思っていましたがそんな事はなく、かなり画面は大きいという印象です。旅行用としてだけではなく、カフェでの利用、図書館で調べものをしながらブログを外で書くといった用途では、かなりバランスが良く、先日紹介した無線マウスとセットで使えば、本当に便利に外で使えそうな感じです。そのパソコンが1万円台で手に入るようになってきたとは、本当に前のユーザーには申し訳ないし、Windowsに固執しないことでこれだけリーズナブルに本格的なモバイルマシンが手に入るということは、もっと多くの人に知られても良いのではないかと思います。

Chromebookは将来的にAndroid化すればモバイル関係のハードは最少限にできる?

海外のネットニュースで、現在のChromeOS(Chromebookに入っているOS)をAndroidOSに統合するのでは? という話があるという記事を読みました。まだすぐにというわけではないとは思うのですが、Android陣営は学校の授業用に特にiPadとの勢力争いを繰り広げていますので、今後は10インチクラスのAndroidタブレットでできることが広がれば良いと思うのですが、その際には色々問題になりそうな事もあります。

私は現在、持ち出すキーボード付きの端末ということでは、Windows11のミニノートの他、もはやWindows11にアップデートできないノートパソコンにLinux Mintを入れたのを便利に使っています。Linux MintはOSの料金がかかりませんし、ベースとなるパソコンは使い終ったものが中心なので、中古市場で購入しても格安(1~2万円程度でも可)で購入できます。それで、今ではWindowsパソコンでやっていたことがほとんどできてしまうのですから、もはや現状ではChromebookよりもLinux Mintという風になってきているのですが、もしChromeOSとAndroidの統合が行なわれると、また違った可能性が出てきます。

今のChromeOSをインストールしたChromebookは、一部のAndroid用のアプリが動くようになっていますし、Linux環境をインストールすれば、Linux Mintで私がやっていることもできるようになりますが、メモリを消費したり動作が不安定になったりするので、今持っているChromebookではLinux環境をアンインストールし、基本的にはChormeブラウザのみで使っています。

ただ、現状のChromebookで私にとってネックなのは、WindowsやLinuxで使える「Google日本語入力(Mozc)」と同じ入力用のカスタマイズ機能が無いことです。今のAndroid端末にこの機能さえあれば、10インチくらすのAndroidタブレットにBluetoothキーボード、マウスをつなぐことで外での簡単な作業は全てAndroidに一本化できます。そう思っていてもその辺の進化はないので、手持ちの古いノートをLinux Mint化して使っているという状態です。

今後、そうした状況が改善し、iPadに対抗できるような新Androidタブレットが出てきたら、恐らくSIMフリーの通信機能が付いても圧倒的にiPadより安くなると思うので、持っている周辺機器を有効に使いながら、旅行用の持ち出しのためのモバイル機器のコンパクト化に一役買うのではないかとも思うのですが、そこに一つ考えなければならない問題も潜んでいます。

というのも、現在のAndoridのOSを積んだタブレットやスマホは、購入時に入っているOSのバージョンからのバージョンアップがあるかどうか不透明なので、できるだけ現行での最新OSが載っているものを購入して、できるだけ使える期間を伸ばす必要があります。その点、今のChromebookは発売してから10年はサポートがされるので、安心して使えるようになっています。今後ChromebookとAndoidが統合するなら、せめてiOSと同じくらいは長く使えるようなサポート体制を考えてくれれば、そこまでCPUの負担になるような作業をしなければ、安心して長く使えるようなものになるのではないかと思います。

AndroidはiOSと違って多くの国やメーカーで作るので、少しずつ仕様も異なるなど、統合に向けて難しいところは当然あると思います。それでも、Androidで動くアプリというのは本当にたくさんあり、今のChromebookでそうしたアプリが安定して動くようであれば、現在のブラウザのみの使い勝手とは変わって、一通り使えるOSになってくるのではないかと思います。ただ、キーボードを使っての入力方法については、やはりパソコンではできるきちんとしたカスタマイズはできるような形で統合して欲しいなと思いつつ、今後のChromebookの進化を待ちたいと思います。

古くてもきちんと設計されたThinkPad X270の基本性能が良いので今後の持ち出し用に決定?

ブログでは昨日の今日の事になってしまいますが、とある中古ショップでThinkPad X270を購入して昨日届きました。そのショップでは判定が中古Cランクだとちょうど1万円くらいでしたが、判定Aランクのものが1万2千円くらいで出ていたので、今後使うことを考えてランクの高いものにしたのですが、結果として外れではなかったようです。

天板にはちょっとスレはあるものの、肝心のキーボードについては文字のカスレがないだけでなく物理的に気になるところもなく、個人的にはこれで全く問題がありません。トラックポイントこそ、写真に撮っても使い込んだ感じがしていますが、何せ2017年くらいに出たものなので、その点は十分理解しています。とにかく、それだけ前のものでも古さを感じさせないのが嬉しいですね。恐らく企業が使ったリース物だと思うのですが、底面のゴム足の欠損もありません。今、ThinkPadにLinux Mintを入れた後にこの文章を書いているのですが、キーボードは今まで使っていたどのノートパソコンよりもスムーズで、道具としての満足感は高いです。

ただ、Linux Mintを入れるにしてももし保証期間中に何か問題が起こったらまずいので、まず入っているWindows10の回復ディスクをUSBメモリを使って作ってからOSの入れ替えを行ないました。大体16GBの容量のUSBメモリがあれば回復ディスクは作れるので、保証があるショップで購入する場合には手間はかかりますが、そうした作業の後にOSの入れ替えをすることをおすすめします。

買った時に届いたのは、本体とACアダプターだけでしたが、購入と同時にUSB-Cに差すThinkPad用の電源変換プラグを購入していたので、双方USB-Cのケーブルに差して最初から使っています。変換プラグでも問題なく充電できますが、本体にあるUSB-C端子からでも問題なく充電できます。写真ではUSB-C端子から直接充電していますが、ケーブルを抜いて変換プラグを付けると、USB-C端子を空けながら電源端子に差せば問題なく充電できるので、かえってこうした構成の方が便利になるかも知れないと思いました。

そんな中でも一つ気がかりなことがあります。自宅で用意しているPDケーブルは全て長さ1mと短く、今後外に持ち出して使う際、コンセントから離れた場所で使う場合に不具合が起きそうな気がしたので、改めて2mのケーブルを買い足しました。このケーブルも、ThinkPadだけでなく他の機器の充電に使えるので、旅行用および日常使い用としてそれなりに耐久性の高そうなものを購入しました。ただ、変換プラグと合わせても2千円くらいのもので、今回新しくモバイル環境を作るためにかかったコストは1万4千円くらいで済みました。

なにせ、Linux Mintではインストールした時点でフリーのオフィスソフトがインストールされていて、画像関連のソフトも入っているのでかんたんな画像の加工もでき、テキストエディタもそこそこ軽快に動くものが最初から入っています。今のところは日本語入力をMozcにしたのと、動画閲覧用にVLCメディアプレーヤーを入れ、さらには音楽配信ソフトのSpotify、あとコマンドプロンプトからの動作になりますが、今回の写真でも撮影情報をまるごと消してからアップロードするために「exfitool」というソフトを入れるくらいで、ブログを書いてデータのやり取りをしてというところはほとんど間に合ってしまいます。改めてここまでLinuxを使いやすくしてくれた先人の皆さんに感謝したいと思います。

改めてThinkPadを使っていて感じるのは、キーボードの良さももちろんそうですが、トラックポイントやトラックバッドの使いやすさにより、あえて外付マウスを持ち歩かなくても本体だけで十分な感じがすることです。もちろん、マウスをつないだ方が便利に使えることは確かですが、荷物が増えることのリスクも当然出てきます。

出先でマウスを忘れたり、過去にはマウスに入っていた電池を電池のフタごと落として、マウス自体が使いものにならなくなったことも過去にはあります。また、今回購入したX270は発売時期の関係でポート類もちゃんとあるので、USBハブを必要としません。必要に応じて持って行くのは各種ケーブルくらいで済みます。出先での充電の事を考えると、汎用のACアダプターとできれば65Wくらいの出力のあるモバイルバッテリーも一緒に持って行ければ良いですが、これは今後スマホで利用する人のために、多くの新製品が出る中で安く買えるチャンスがあれば、その時に購入するということで十分かと思います。映像系のケーブルについても、最近はUSB-Cで利用できるものもありますので、どちらも用意しておくと確かに便利でしょう。また、有線LANケーブルは巻取り式のものがあるので、それも持っておくといざという時に役立つかも知れません。

あと、データを本体だけでなくバックアップしたり、手持ちのデジカメで撮影した画像を取り込むために、通常サイズのSDカードが読み込めるスロットは今でも実用的だと思います。本体が壊れても中に入っているデータをSDカードに読み込ませていれば安心ですし、ケーブルレスでSDカード対応のデジカメの画像を本体で確認できるので、旅先では強い味方となりそうです。

あと、バッテリー絡みで言うと、このノートは一個のバッテリーを外して交換できます。個人的には本体から取り外すことのできるバッテリーを状況に応じて買っても良いと思っているので、無茶な使い方をせずにまだまだこのThinkPad X270を使い続けられるようにできればと願っています。

古ノートのOSをLinux Mintに入れ替えてモバイル運用する場合どんな機種が便利なのか?

ここのところ、どうしてもMicrosoft Officeを使わなくてはいけない場合以外は、複数の古いノートパソコンに入れたLinux Mintで十分な作業ができてしまっていて、今まで色々と新しいパソコンの購入で苦労してきた自分が莫迦みたいに感じてしまっています。かなり古かったり、CPU的に遅いものであってもそれなりに動くことは素晴らしいものの、それでもやはりCPUの能力は一定以上あった方が良いということも、様々なパソコンにLinux Mintを入れて使っているうちに感じるところでもあったので、ここで改めてLinux Mintを導入してメインに使うハードはどうすべきかと思いました。

といっても、Windows10が入ったパソコンとして中古で売られているものであれば、普通にUSBメモリーカードから起動することができれば、そのパソコンを再生させることができるでしょう。今回は、そうした前提とともに私にとって最良のLinux Mintに入れ替えて長く使え、使い勝手の良さそうなノートパソコンについてその候補を考えてみます。

この辺は、人によって「扱いやすいノートパソコン」についての考えには違いがあることは重々承知です。私の場合、やはりキーボードからの入力および、マウスを接続することができなくてもドラッグや左右のクリックがやりやすいなど、しっかり作られているキーボード回りを持っているノートパソコンを外では使いたいなあと思っています。家で使うのなら、マウスも外付キーボードも接続して使うことができるのですが、外出時にはできるだけ荷物は少なくしたいこともありますし。

国内でメジャーなモバイルパソコンということでは、「レッツノート」と「ThinkPad」が自分の中では双璧です。ただ一つ、かつてのレッツノートはトラックボールが搭載されていた頃のものが懐かしいものの、トラックボールを内蔵したノートパソコンはどうしても本体が厚くなってしまうので、トラックバッドに変わっていったという経緯があります。ある程度の本体の薄さを保ったままで設計しているもので言うと、やはり「G」キーと「H」キーの間にトラックポイントがあるThinkPadの方が、キーボードもしっかりしている印象があります。ということで、中古のThinkPadの中から選ぶことにしました。

現在、使っているノートの大きさは、10インチ、11.3インチ、13.3インチ、15.4インチのものがあります。10インチのものが一番小さくて軽いのですが、どうしてもキーボードは変則配列になってしまいます。11.3~13.3インチあたりが個人的には使いやすい印象ですが、その辺のクラスだとThinkPadにはモバイル用途に作られたXシリーズの12.5インチのモデルがあります。私は最初、その重さに注目していて、X270からX280へのバージョンアップによって本体重量が1.5kgから1kgそこそこになったことに注目しました。さらに、X280から独自の電源プラグではなく、USB-Cから電源を供給するための電源端子およびACアダプタに変わっています。

そうなると、そのままX280の安い中古を探すのがベストかと思ったところ、バージョンアップ前のX270も興味深いスペックであることがわかりました。重さというのは仕方ないにしてもX270にはUSB-Cの端子が電源とは別にあり、PD充電用のType-Cケーブルでの充電が可能であることと、メーカーやサードパーティから、古い電源プラグを汎用のPDケーブルや変換アダプターに接続すれば、USB-C端子を空けたまま給電が可能であるということと、もう一つ中古を使うにあたって大きなポイントがあることがわかりました。

というのも、なぜX280が1kgそこそこの重さになったか? ということですが、それはバッテリーを全て内蔵式にしたからなのです。当然ユーザーが自ら簡単に電池交換をすることはできません。しかし、X270であれば、本体後ろにあるバッテリーは今でも交換式の新品バッテリーを購入することができるようになっています(バッテリーは内蔵部分もあるので、全てのバッテリーを簡単に交換できるわけではありません)。X270なら、中古で購入した時に付いてきたバッテリーを日頃利用しつつも、旅行の際にはバッテリーが切れた時の予備として買い足したものも使うことができるようになっています。

この辺は、どちらの方が良いのか議論のあるところでしょうが個人的にはそこまでしなくても、電池がヘタってきたらアマゾンで予備のバッテリーを買い足すだけで電源回りは買った時の状況に近い状況に戻るので、これから長く外用パソコンとして使いたい場合にはもってこいです。前述の通り、汎用のUSB出力ACアダプターも使えるようにできますので、多少の性能の後退はLinux Mintを入れれば問題はなくなります。よって、今後の旅のお供として気軽に使えるノートパソコンとしてThinkPad X270を購入することにしました。

改めてネット販売のものを色々調べたところ、程度が悪ければ一万円を切る価格でも出ていて、程度がそれなりに良くても一万円ちょっとで購入できるというのも良いです。すぐには使わずとも、後からバッテリーを買い足したとしても2万円はかからずに今の機材とセットで使え、本体にあるUSB-C端子を別の用途で使いたくなった場合にも僅かな投資で電源プラグからUSB充電できることになります。

昔のパソコンは全て悪いかというとそうではなく、X280では有線のLAN端子も省略され、メモリーカードスロットもmicroSDのみ利用可なものになるなど、本体を薄くするために削った機能もあります。Windowsで使う場合にはCPUの差で体感速度が違うのかも知れませんが、今これを書くために使っているダイナブックのCPUはX270の第6世代と比べても前の第4世代ではありますが、起動は早くてストレスを感じることはありません。ですから、CPUの違いに一喜一憂することなく、長く使うことについて考えた上で自分が良いと思ったものを使うのが良いと思います。

こうしてみると、CPUや搭載メモリーのスペックを意識することなく、入力環境やバッテリー回り、搭載端子などの利便性や、何より中古としての価格を優先して選ぶことができるというのは良いですね。中古なのでその辺のディメリットは理解していますが、もし保証期間後に使えなくなったりしても、同じバッテリーやACアダプタが使える機種に買い替えることで買い足したものも無駄になることはないと思います。

もっと言えば、同じ型のものであれば、キートップを交換たり、ダメになった部分だけ交換もできるジャンク端末として全く無駄になることも無いと思います。そういう意味では、中古として出回っているものが多くあるものの方がその後の事を考えると選択する価値はあると思います。そういう意味ではレッツノートも、自分の使う用途を絞って購入すれば、良い相棒として古くても使えるようにできるので、自分に合ったものを探してみることをおすすめしたいと思います。

Lenovo IdeaPad D330で何とかLinux Mintの導入に成功したのでその覚え書き

本当は、最初にWindowsOSからLinux Mintを入れようと思ったのが元々Windowsが入った2in1タイプの10インチ画面を持つ、Lenovo IdeaPad D330というモバイルノートパソコンでした。他社のノートパソコンの場合、BIOS画面からBootの順番をUSBメモリーからに変更することで簡単にUSBメモリーから起動することができ、そのままLinux Mintをインストールできました。

これはLenovoのパソコン共通のことなのか、私が使っているIdeaPad D330に限った事なのかわかりませんが、BIOS画面は起動時に「F2(実際は「Fn」キーと「2」の同時押し)」キーを押すことで入れるのですが、どうしても起動ドライブの変更画面にたどり着くことができず、やむなく他のノートパソコンから導入をしていたのです。ただここのところ台風の関係で家にこもっているので、色々調べながら再チャレンジしてみました。

すると、同じようなところでLinuxの導入を試みていた方がネットで質問をしているページを見付け、その解答の一つが私にとってはビンゴでした。「F2」ではなく、「F12(「Fn」キーと「~」キーの同時押し)」をすると、起動ドライブを選べるので、WindowsでなくUSBメモリのボタンをクリックすると、無事にUSBメモリーから起動し、Linux Mintのインストール画面にたどり着きました。

しかし、一難去ってまた一難と言いますか、WindowsからLinux Mintの画面になったところで、画面が横長方向ではなく縦長方向に表示されるようになってしまったのです。縦長画面の場合、タッチパッドを使ってポインターの移動がうまくできなくなるだけでなく、普通のノートパソコンとして使おうとしても、首を曲げて見なければならなくなり、ノートパソコンとしての使い勝手としてはまさしく致命的です。そう思いながら、Linux Mintをインストールしてしまえば後で何とかなるだろうと思ってそのままインストールを進め、無意に導入が完了しても画面の向きは縦方向のままになってしまいました。

この問題については、「設定マネージャー」の中にある「ディスプレイ」から「回転」を「右」にすれば、パスワードを入れて起動してしまえば横画面に戻ります。しかし、最初のパスワード入力画面は相変わらず縦方向のままです。まあ、この画面ではパスワードしか入れないのでそこまで問題はありません。というわけで起動時だけ変な感じになってしまってはいますが、何とかこれで使えるようになりました。

IdeaPad D330はWindows11にアップデートしたらとんでもなく遅くなっただけでなく、記憶容量が64GBしかないので、ついに空き容量が無くなってしまったのですが、Linux MintではOSやアプリなどの使用は多くても30GBくらいなので、かなり余裕を持って使え、動作もかなりきびきびとしているので、これはこれで良いモバイルマシンになったのではないかと思います。

そして、今回IdeaPad D330にあえてLinux Mintを入れようと思ったのは、電源回りのアクセサリーとして専用のACアダプターではなく、汎用のUSBアダプターを利用可能なケーブルが売られているのを見付けたので、これならスマホやタブレットとACアダプターを共通化できると思ったからです。このケーブルは、D330専用でプラク型の金具の反対側はUSB-Cタイプの端子になっています。これにPD出力のあるアダプターを接続すれば、汎用ACアダプターが使えるというわけです。PDによる充電のできるノートパソコンは現在Windowsを入れて使っているChiwiのノートパソコンもそうですが、こちらはLinuxなのでかなり気楽に持って行けます。

これで、WindowsとChromebookだけでなく、ACアダプターを共通化させてLinuxも使えるようになり、しかも導入のコストはケーブル代だけで済んだので、かなり得をしたという感じになっています。この文章もD330にプリインストールされたテキストエディタで書いているのですが、全く問題なく使えているので、状況に応じて持ち出すノートパソコンを使い分けることもできそうで、今後が楽しみになってきました。

外でのインターネットもAndroidタブレットからのBluetoothテザリングが使えますので、わざわざWindwosノートを持ち出したくない場合には結構便利に使えそうです。Linux Mintにプリインストールされているソフトの中にはテレビの見られるHypnoticというものがあります。多少遅延することもありますが、国内のテレビを登録なしでネットから直接見ることができるので、気楽に外に持ち出せるモバイルノートに導入する意味はそれなりにあるのではないかと思います。

今後も、途中で導入を諦めたノートパソコンに何とかLinux Mintを導入できないか色々試しながら、古いパソコンの再利用について考えていきたいと思っています。

実は色々と埋もれてしまっているWindows10搭載のパソコンを再活用するには?

現在、私が主に使っているパソコンはデスクトップ型のMiniPCと、モバイル用に持ち出すことの多いノートPCに、もう一台基本ネットに接続されていることが前提のChromebookを使っています。自宅で使うのにはこれで十分で、MiniPCとノートPCはWindows11が入っているので、当分はこれで大丈夫という感じではあります。

ただ、過去に購入したモバイルパソコンのOSは圧倒的にWindows10搭載のものが多く、このままWindows10のサポートが終了すると、そのまま使い続けるリスクが出てきてしまうことになります。

とりあえず現在使っているパソコンで普通に使えているので、そのまま使わないという選択もできるのですが、昔に購入したノートブックにはそれぞれ個性があり、使えるならまた使いたいと思うこともあります。具体的にどんなものかというと、

・ASUS TransBook Chi T90CHI-64GS
シェルタイプのタブレットとBluetoothキーボードがセットになった製品。細長く持ち運びしやすい。電源はMicro-Bから取れるのでACアダプターを持ち歩かずに利用可能。

・キングジム ポータブック
本体は小さいものの広げてフルサイズ的なキーピッチになる「バタフライキーボード」を備える文字入力にも重宝するミニノート。電源はこちらもMicro-Bから充電可能なので利用しやすい。

・Lenovo IdeaPad D330
こちらは通常のACアダプターを使用する10インチの2in1ですが、LTE対応のSIMスロットを備えているので、現在モバイルルーターに入れているmineoのSIMカードを生かすことも可能か? Windows11にアップデートしているものの激遅&メモリ圧迫でなかなか使いにくい。

こんな感じで、OSの問題さえ何とかなれば、魅力あるハードばかりなのです。今後、内蔵バッテリーが充電しなくなったとしても、小型のモバイルバッテリーの給電出力は上がっているので、モバイルバッテリーとセットで使うことも十分に有りではないかと思えます。

どちらにしても、上記3台はWindows11で利用することはできないので、再利用の可能性としては、古いパソコンでもクリアできるくらいの軽いOSを導入するというのが良さそうですね。
現状でそれなりに使えるOSということを考えると、ChromeOSとして提供されているChromeOS Flexを導入しようかなと当初は考えていたのですが、それだとChromebookと同じように、常にオンラインで使うことが前提になります。

最近になって、軽いLinux Mintあたりを上書きでインストールしてしまうのはどうか? という風にも思うようになりました。以前、ChromebookにLinuxを入れていたのですが本体のメモリを圧迫するようになり、現在はLinuxをアンインストールしています。LinuxをChromebookに入れることによって、オフラインでも使えるだけでなく、Windowsで使える日本語入力「Google日本語入力」と同じ設定ファイルを使って日本語入力環境をセットできる「Mozc」が使えるので、私にとっては最良の文字入力マシンとして活用できる目処が立ちます。

今のところ、LTE通信が可能なLenovo IdeaPad D330にLinux Mintを入れてみようかなという風に考えているのですが、OSのサポートが無いことと、Microsoft Officeが使えないという事が具体的なディメリットではあります。また、プリンターやスキャナーなどの周辺機器が使えなくなる可能性もあります。ですから、メインで使っているWindows10が導入されているパソコンが有る場合には、導入した後の問題が発生しても何の保証も受けられなくなるので、安易な導入は危険かも知れませんが、すでにメイン機を別のパソコンに変えているような方は、無料で使えるだけでなくサポートも長期行なわれることが期待できるLinuxにして古いパソコンを活用することができることは覚えておいて良いと思います。今後、時間がある時にでも、実際にLinuxへの乗り換えはやってみたいと思っています。