水筒・携帯マグボトル」カテゴリーアーカイブ

THERMOS 真空断熱ケータイタンブラー 0.29L JND-290

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 私がこういったタンブラーを購入するタイミングというのは、価格が下がってからという場合が多いのですが、今回紹介するJND-290についても例外ではありません。とっ手がないきちんと密封できるタンブラーという事で車での旅には便利だろうとは思っていたのですが、さすがに定価近くでは買う気にならず、今回安価に売られていたのを見てあわてて購入した次第です。なぜ安くなったのかというのは様々な要因があると思いますが、こうしたタンブラーは、いかにきちんと密封できると言っても水筒型のものとは違い、保温性能についてはかなり落ちるということは確かにあります。しかし、この製品はあくまでタンブラーにフタが付いたものということであるので、熱々の飲み物でも早めに飲みきってしまう事を前提に設計されているということで、朝にお茶やコーヒーを入れていき昼に熱々の状態で飲みたいという方にはおすすめできないものです。あくまで、デスク回りなどでちょっと時間を置いて冷めることがない程度の保温を必要とする方には便利に使えます。

 このシリーズのタンブラーの大きさには2種類あり、安くなっていたのは小さい方の0.29Lのものだったのですが、もしかしたらこのタンブラーはある事に使えるのではないかと思っていました。それが、今使っているインスタントコーヒーをそのまま入れて使えるコーヒーメーカー、ネスレバリスタに使えるのかという事でした。

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 試してみたところ、写真のように下の台座を外してタンブラーの蓋も外してセットすると何とかバリスタにセット出来ました。実際にタンブラーの中に粉のクリームを入れてバリスタにセットし、カプチーノを作ってみましたが、全く問題なくおいしいコーヒーを煎れることができました(^^)。

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 写真は、カプチーノを抽出した直後のものですが、余裕を持ってコーヒーが入るという感じです。これで、今後自宅でコーヒーを飲む時にはこのタンブラーを使うようにすれば、すぐに飲まなくても温かさを十分に保ったままで最後まで美味しくいただけそうです。自宅での利用だけでなく、外出先ではコーヒーショップでこのタンブラーに直接飲み物の入れてもらう事もできますので(このタンブラーにはショートが入ります)、その点でもありがたいですね。

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 こうなるともう一つ試してみたいことが出てきました。というのも、車での旅の中でも特に高速道路を使った旅では、給茶機を使ってお水やお茶をいただく機会があります。さすがに人でごった返しているサービスエリアでは行ないませんが、人もまばらで紙コップを使わなくても許してくれそうな場所では(場所によっては備え付けの紙コップ以外での給茶機の利用を禁止している所もあります)、直接使い回しのきくタンブラーに入れられた方が便利な場合もあるのです。そこで、比べてみたのが給茶機に余裕を持って入る象印の200mlの小型水筒「象印 ステンレスマグ SM-EA20 0.2L http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2012/05/sm-ea20-02l-874.html」です。写真のようにほとんど同じくらいの高さになりますので、普通の給茶機には何とか入りそうですね。

 蓋の部分には匂いが付きそうなので、コーヒーやお茶を入れて飲む場合にはそれぞれ専用にしたいものですが、例えばお茶専用にする場合は色違いのライムにするなどすれば使っている中で間違う事もなく使えるようになるでしょう。私の場合はこのタンブラーはコーヒー専用にして、自宅でも旅先でも目一杯使いまくろうかと思っています。


JA静岡市が出していた「ステンレスボトル」とは?

 私が旅行用の急須がわりに使っているモンベルのステンレスサーモボトル(現行品の前の製品なので現在は購入できません)はかなり便利で、車を使わない旅でも持っていくことが多いのですが、仕組みとしては飲み口のところに茶こしが付いているだけのものです。こんなものなら以前に同じような事を考えて出したところがなかったのかと以前から思っていたのですが、たまたま先日、近所のリサイクルショップで見付けたものがありますので紹介します。

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 写真ではわからないかも知れませんが、かなり年代を感じるステンレスボトルですが、これにJA静岡市のマークが入っていて、パッケージはお茶の写真があることに注目してください。JA静岡が売ったのか配ったかはわからないものの、金属製の茶こしが付いたステンレスボトルがあったのです。

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 部品は本体および金属製の茶こしとフタのみというシンプルなものです。箱に書いてある説明書きには茶葉とお湯を入れ、茶こしを通してそのまま飲むようになっているようでしたが、古いステンレスボトルで保温性能も未知数ということもあり、さらに直接口を付けると下手をするとやけどの恐れもあるということから、急須として使うのがいいように思います。

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 茶こしの部品は写真のように本体にはめ込むようになっています。取っ手が付いていて、取り外す際には取っ手を起こして簡単に外せるようになっています。容量についてはおよそ250mlといったところでしょうか。

 とりあえず私の手元に現物だけがあり、詳しいことは全くわからないのでいつ頃作られたものかすらわからないのですが、なかなか興味深くて今でも十分実用になるボトルだと言えるでしょう。昔のものなのでモンベルのボトルと比べると同じ容量でも大きくて重いというのは仕方ないことかも知れませんが、口径が広い分、家庭用のスポンジでも何とか本体の中を洗うことができますし、今後も状況によっては使う機会もあるのではないかと思います。

 個人的にはもう少し口が広く洗いやすい、茶こし付きの携帯用急須のような保温用ボトルが出てくれると有難いですし、茶葉で煎れる緑茶の普及にも一役買うのではないかと思われます。例えば、同じ大きさで連結できるステンレスボトルのどちらか一方に茶こしを付けて茶葉を入れておき、もう一方にお湯を入れて持ち運び、お茶が飲みたくなったらその場で煎れるようにすれば、常に煎れたてのお茶が飲めるセットが完成します。こうしたやり方よりはるかに時間のかかる野外でコーヒーを煎れるためのセットが普通に売られているのに、どうして緑茶に関するそうしたものは出てこないのかなと思うと実に悲しくなります。


ナルゲンボトルで「湯たんぽ」の注意点

 ここのところ、雪が一向に降らない私の地元でもやはり朝夕の冷え込みは強いので、ナルゲンボトルを利用した湯たんぽを使って寝床にしのばせる回数が増えてきました。そうして使う中、最初のレポートでは書けなかった点も出てきています。というわけで、今回はナルゲンボトルを湯たんぽに使う場合、気を付けた方がいい事について紹介していこうと思います。

 まず、お湯をボトルの中に入れ、ふたを閉めるのですが、ゴムによるパッキンがされていないせいなのかどうかわかりませんが、私の場合はふたをちゃんと閉めたにも関わらず逆さにすると音を立てて多少のお湯が出てきてしまう場合があります。一度そのまま袋に入れて寝床へ持ち込んだところ、お湯が漏れてきてしまったのでちょっとびっくりしました。ただ、音がしなくなるまでボトルをさかさまにすれば、後は多少乱暴に扱ってもお湯が漏れることはありませんでした。これから同じようにナルゲンボトルを湯たんぽにしようと思って実行される際は、ぜひ袋に入れる前にボトルをさかさまにしてもお湯が漏れ出ることがないか確認し、出たとしても一通り出尽くすまで待ってから収納袋に入れるようにしてください。

 このようにしてお湯漏れがしなくなったボトルの後処理にも、上の症状が原因と思われるちょっとした問題があります。これもフタの部分にゴムによるパッキンがないからなのか、一度きつく閉まってしまったフタは、朝になって水になったような状態でもちょっとの力ではフタが開かないくらいきつくなってしまっています。私の力は特別弱いとは思いませんが、かなり力を入れないと開けられないのは事実なので、この問題を解決するためにシリコンの鍋敷きを使って、よくビンのフタが開かなくなった場合の対応で滑らないような状況を作って開けることにしています。

 まあ、元々専用品として作られていないものを強引に湯たんぽにしているわけですから、そこまで要求を出すのも酷かと思いますが、以上のような内容も踏まえた上で年間通して使われるのがいいかと思います。山の湧き水を汲むような用途とすれば口が広く中味もしっかり確認できるということでSIGGやLAKENよりもこちらの材質の方が適すると思いますし、それぞれのボトルの特徴をしっかり把握した上で使い分けていきたいと思います。



ナルゲンボトル広口1リットルとネオプレーン製専用ソフトボトルケースを組み合わせる湯たんぽの実力は?

 今まではあえて導入してこなかったポリエステル樹脂のボトル、ナルゲン広口タイプの水筒(1リットル)を購入しました。さしあたって、水筒として使わない場合でも木質ペレット燃料の入れ物として使えるかなと思いながらアウトドアショップの店内をウロウロしていたのですが、ネオプレーン製の本体にぴったりとはまるソフトケースが並んで売られているのを見るにつけ、冬の間は湯たんぽとして使いやすそうだと思ったのでケースと一緒に購入しました(^^)。

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 ボトルの色は透明(クリア)にしたのですが、これには理由があります。水道から直接ボトルに入れる時、自宅の水道は古いため、しばしば鉄錆が入って赤く染まってしまうことがあります。色の付いたボトルや中が見えないボトルの場合はそうした水道水の変化はわかりません。安全な水を飲むためにもクリアの方がいいだろうということで選択したのですが、同時に青色のソフトカバーを用意しているので、擦れやキズをふせぐことができます。

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 実際にソフトケースをはめ込んでみましたが、ぴったりとボトルに張り付くので、ケースを付けたことでかさばることはありません。ボトルの口が広いので、このままでもヤカンだけでなくクッカーから直接お湯を注いでも大丈夫というのがアウトドアで湯たんぽにして使う場合に適していることだと思います。以前紹介したSIGGボトルやLAKENのボトルの場合、割と口の広めのLAKENのボトルであっても、ナルゲンのボトルほど口は広くありませんので、ヤカン以外の丸型クッカーからのお湯投入は難しい面があり、お湯を注ぐための漏斗が必要です。その点このナルゲンボトルはそうした用意がいりません。なおかつフタが実に開けやすく確実に閉まり、本体から離れることなく付いている仕様なので、特に野外での利用においてフタを落として失くす心配なしに使えます。

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 沸騰してから少し冷ました状態でお湯を入れるのが基本ですが、一応この材質でも100℃まで耐熱性はあり、ネオプレーンのソフトケースを付ければ多少熱くても手で持って移動できるくらいです。持てない場合でも写真のようにフタと本体を繋ぐ部分を持てば簡単に持ち上げることができます。ただ、フタの部分は相当熱くなっていますので、直接触らないように注意することが必要でしょう。

 このまま寝袋や布団の中に投入して寝床を暖めてもいいのですが、寝ている時にこの湯たんぽを使っていて、フタの部分に体を当ててしまうとやけどをする危険性がありますのでタオルでくるむか、湯たんぽ用の収納袋に入れておけばさらに安心です。

 あと、市販の湯たんぽと比べてメリットになるかも知れない点は、ナルゲンボトルは通常の湯たんぽのように水漏れを防ぐ栓に付いているゴムが必要ないことかも知れません。ただし、本体およびフタが破損していれば当然水やお湯は漏れてくるわけで、お湯を入れる前に水漏れがしないか十分確認の上使うようにしましょう。

 このように一通り紹介していくと、ナルゲンボトルを湯たんぽに流用するのが、SIGGボトルと比べてかなり有利であると思われる方もいるかも知れませんが、話はそう単純でもないでしょう。金属製のボトルは強い衝撃が加わったとしても割れることはまずないでしょうが、ナルゲンボトルの場合は表面が割れてお湯が漏る可能性は各種金属ボトルより高いと言えます。こうしたポイントを考えながら水筒および湯たんぽとして使えるボトルの選定をされることをおすすめします。



ひも付きお茶パックはこんなに便利

 以前紹介したモンベルのステンレスサーモボトルが新しくなり、同じステンレスサーモボトルとして発売されているのを見付けました。見てくれはかなりスリムになり、容量も0.25l、0.35l、0.45lの三種類に増えて選択の幅が広がったように思います。しかし、残念なことに以前のバージョンで付いていた金属の取り外しできる茶こしはなくなり、かわりに飲み口とかねるプラスチック素材の茶こしのみになってしまいました。

 まあそれは仕方ないこととして、新しいボトルでも茶葉からお茶を煎れて飲むためには、実は茶葉とボトル類の他にもう一つ用意するものがあれば何とかなります。以前このブログでも紹介したことがありますが、茶葉を入れてティーバッグのように使える専用のお茶パックが旅先では大変役に立つのです。

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 ここでは、旧ステンレスサーモボトルで説明しますが、今回はひもが付いているお茶パックを使うことにします。袋の中に茶葉を入れて中から茶葉が出ないように口をひっくり返すようにしてからボトルの中に入れ、そこにお湯を注げば多少粗い茶こししかないボトルでも大丈夫です。そしてお茶パックを使うことによって、茶葉の後片付けおよび入れ替えの作業が劇的に楽になります。お茶パックを使う場合、普通のものでもいいのですが、ひも付きのものにしておくとさらに片づけが便利になります。

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 写真のようにお茶パックのひもを外に出してからふたを閉めるようにすると、ボトルの中に手を突っ込まずにパックを取り出せるだけでなく、パックの下ぐらいまで中味を飲んでしまえば、ステンレスボトルを普通に置けばお茶パックがこれ以上お湯に触れて、必要以上にお茶が出てしまうことにもなりません。元々こうしたボトルは真空2重構造になっているため保温性があり、単体使用でも何とかいけます。私の場合は別に容量が少なめのボトルを用意して移し変えて飲むようにしますので二煎目、三煎目と味の違いを感じながらいただくことができます。写真のお茶出し用のステンレスサーモボトルは0.25lのものですが、煎れたお茶用に用意しているボトルは0.2lのものです。その他にお湯を入れるポットを用意するので電車など荷物が増えるような旅にはおすすめできませんが(^^;)、日々の生活の中で日本茶を飲むのが当り前になっているせいか、私はそれほど面倒には感じません。

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 お茶パック自体は安いものですし、普段は使わないようでいてお茶の変わりにダシを取るものを入れるなどの使い方もあるので、無駄になるということもそうはないと思います。お茶を注いでも見事に茶葉は出てきますし、味にも違いは出ません。年末年始の旅でお金をかけずにおいしいお茶が飲みたいと思われている方は、まずはお茶パックを買って今あるステンレスボトルと組み合わせて使ってみてはいかがでしょうか。


KENMA meister(研磨マイスター) ステンレス ダブルカップ(KM-004 260ml?)

 秋から冬に掛けての寒い時期、飲み物にはどうしても温かいものが欲しくなりますが、その場合真っ先に除外される容器が金属製のタンブラーではないでしょうか。これは、熱伝導率の問題で、熱湯を注いだらその熱さがそのまま容器全体に伝わってしまうので冷たい飲み物専用になってしまいます。

 しかし、主にキャンプ用のマグカップやタンブラーの中に温かい飲み物を入れて使えるものも存在します。それは、中の熱が外側に伝わらないように二重構造になっているもので、ダブルウォールというように言ったりします。これなら熱湯を中に入れたとしても外まで熱くならず、中の飲み物の温度も長い間保つことができます。

 今回紹介する「研磨マイスター」とは金属加工では国内でも有数の技術を持つ、新潟県中央部(三条や燕など)の地場産品を作る「にいがた県央マイスター」に認定された方が作る商品のブランドとのことで、名前の通り磨きのプロによって仕上げられています。

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 実は私はこのカップを見付けたのはとあるリサイクルショップの店頭でした。価格も周りにある普通のカップと同じようにかなり安いものだったので、これは本当にいいものなのかじっくり手に取って調べたのですが、私が参ってしまったのは写真にあるように内部までピカピカに磨かれた仕上げの素晴らしさでした。唯一研磨されていないのは底の部分で、そこには18-8ステンレスとJAPANの表示がありました。まあ真空ではないとは思いましたが、飲み口の部分だけ細くなっていて飲み易さを追求した二層構造になっているのは明らかでしたし、これなら熱いお茶やコーヒーを注いでも問題なく飲めると思って購入しましたが実にいい買い物でした(^^)。実際に使ってみてかなり熱いお湯を入れたところ、ほんのわずかですが外側も温かくなりましたので、やはり真空二層構造ではないなと思ってネットで調べたところ、やはり通常の二層構造のカップでした。

 以前にこのブログで紹介しましたチタン製の真空二重タンブラーも素晴らしく、保温保冷効果もしっかりしていますが、日常用のカップとして使う限りにおいてはそれほどの性能の差は感じませんでした。お茶でもビールでも焼酎でも、そう長い時間を掛けて飲むものでもないですし、入れている中身を見ながら飲み物を楽しむには実にいいカップです。

 金属製のカップにはキャンプ・アウトドア製品を出しているメーカーからもいいものが出ていますが、手作りの仕上げの良さまでは真似できないと思います。興味を持たれた方はぜひ一度、その質感を直に感じて欲しいものでありますが。


テレビに映るペットボトルと携帯ボトル

 昨日からとうとう衆議院選挙が公示されましたが、衆議院選挙の公示前に行なわれた日本記者クラブ主催の党首討論会に11名もの人が一同に介したのをご覧になった方も多いのではないかと思います。当初は全ての演壇の上にガラスのコップとペットボトルに入った水が置かれていたのですが、11人のうち1人の演壇からいつの間にか(テレビのニュースでは全ての状況が把握できるわけではないので詳しい経緯はわかりません)ペットボトルが消えていて、グリーンのステンレス携帯ボトルが目立つように置かれているのが目に入りました。

 その方はご自身がテレビに映ることの選挙における効果を考えて、意図的に自分はペットボトルを使わないよとアピールする戦略を取っていたということは十分考えられますが、逆に考えると、よくあるニュース映像の中で、記者会見の席や、政府の審議会などが開催されている映像の中ではテーブルにペットボトルの水やお茶が置かれていることはあっても、あえてマイボトルを置いているような場面は私は見たことがなかったので、実に新鮮に私の目には映りました。

 私はこのブログの中でもさまざまなステンレスボトルを紹介してきましたが、世の中でマイボトルを持つ人が増えたとは言っても、多くの人は外で飲む飲み物を安易にペットボトルや缶飲料でという流れはそれほど変わらないように思います。日本茶とペットボトルという点で言うと、ペットボトル飲料の広がりがあるからこそ経営が成り立つお茶農家がいることも事実です。最近ではブランド茶の名を付けたペットボトル飲料もありますが、産地の名を付けてもなかなかブランド茶にかなわない地方では、飲料メーカーと契約を結んで契約農家という形で茶葉を提供することで安定した経営を行なっているところもあるわけですし。

 しかし、そのようにペットボトルのお茶が市場を席巻してしまうようだと、以前からの葉っぱを使ってお茶を飲む習慣自体がなくなってしまいかねず、中小の茶農家にとっては自らの存在意義を見出していくことすらできなくなる可能性もあります。お茶を使ったさまざまな加工品を出すことで新たな可能性を模索するところもありますが、葉で煎れるお茶の美味しさや経済性(ティースプーン一杯の茶葉で何回も煎れてその違いを楽しむことができる)を感じることができれば、マイボトルを持ち歩き自分で煎れたお茶を外でも楽しむライフスタイルも一定の評価を得ることができるはずです。

 そういう意味において、特にテレビで映る政治家や有識者、政府の役人が集う場で出てくる会議のテーブルで、それでもちらほらマイボトルを置いておく人が見受けられるような状況になってくれば、改めて茶葉から煎れるお茶について興味を持つ人が出てくるのではないかと思いますね。話はここでちょっと脱線しますが、先日北海道の登別周辺で起こった長期停電で避難所へ出向く人が多かったですが、そこではやはり、以前の避難生活のまま毛布だけが支給されフロアに直接寝転がるパターンが繰り返されていました。このブログで以前紹介したダンボールで作った快適なベッドがテレビに登場するのはいつになるだろうかと思いながらテレビのニュースを見ていたのですが、インターネットに押されたとは言ってもまだテレビには大いなる力があります。ダンボールベッドを普及させたいと思われている人たちにもがんばっていただきたいですし、茶葉からお茶をいただくライフスタイルを取り戻したいと思われている人たちには、やはりそうしたニュース映像にマイボトルが映りこむ様に努力をしていただきたいものです。

 ただ、もちろんペットボトルにはペットボトルの良さがあり、好んでペットボトルのお茶を飲む人の考えを否定する気は全くない上であえて主張したいのですが、せめて税金を使って開催している会議においては、会合の主催者が事前に出席者に飲み物についての意向を尋ねた上で、マイボトルを用意しているのでペットボトルは不要と回答した人については飲み物を用意しないという運営をしてみてもいいのではないでしょうか。


SUSgallery チタン真空二重タンブラー S-TI-KE-180-Mi

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 今回紹介するものは、完全に趣味の領域に入ってしまうかも知れませんが、チタン製のタンブラーです。全て国内で作られた国産の優れた製品として、以前横浜でサミットが開かれた際に政府要人へのお土産としてセットで用意されたものの一つと言うことで、見てくれも良く加工されています。

 このタンブラーの最大の特徴は、単に二重構造になっているだけでなく、保温・保冷に効果を発揮し、中味の熱を外に伝えない真空二層構造になっていることです。温かいものも冷たいものもその温度をキープできるタンブラーは以前紹介したサーモスのステンレス製タンブラーがありましたが、チタンの感触は格別で、肌にも優しいのが嬉しいですね。

 今回紹介する180ccのタンブラーはゆっくり飲み物を楽しむには最適なサイズで、中の飲み物を選びません。個人的におすすめしたいのは氷で薄めたくない飲み物で、冷酒を冷えたままゆっくり楽しむには最適のサイズではないかと思います(^^)。

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 単価が1万円弱するということで写真のように木箱に納められていますが、贈答用には仕方がないにしても、個人的には木箱を省略した多少値段を抑えた自分使いのためのパッケージも欲しいところです。たかがタンブラーに1万円と言われるかも知れませんが、陶器のように落としても割れたり欠けたりすることもなく、真空部分が破損して保温・保冷効果がなくならないように気を付けて使うことはそれほど大変ではありません。大事にすればまず一生モノとして楽しめると思いますし、旅行にも気軽に持って行けます。水筒のように中味の洗浄が大変ではなく、常に清潔さを保つことができます。陶器のタンブラーも結構な値が付くものもありますし、趣味と実益を兼ねて愛でることができるチタンタンブラーは私にとってはいい買い物でした。

 もともとこういうものは自宅でゆっくり楽しむものだと思いますが、私はどちらかというと旅先でおもむろに出してお茶やコーヒーを気軽に楽しんだり、缶飲料を移し変えたりして、多少なりとも気分を変えたい時に使っています。実際に触らなければわからない質感なのですが、全国のデパートで展示販売しているところも増えてきましたので、機会があれば実際に手にとって日本の職人の仕事振りを確認されてみるのもいいのではないでしょうか。


SIGG スチールワークス サーモマグ

 先日、茶こしの付いたモンベルのステンレスサーモボトルを紹介しましたが、同じように茶こしの付いたサーもボトルがあるのを見逃しておりました。それが、軽量アルミボトルが中心のSIGGが出したサーモマグだったのでした。

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 サイズは250mlと320mlがあり、しっかりと茶こしが付いています。写真のような感じでパーツが分かれていて、それぞれ分解しての洗浄ができるようになっています。私は購入しなかったのですが、写真のように一通りどういう構造になっているかは確かめなくてはと思い店頭にあった見本品で確かめてみました。

 モンベルのステンレスサーモボトルと違う点は、茶こしの付いた飲み口の部分はねじ込み式ではなく差し込み式になっています。また、飲み口の部分の仕切りは広くて、直接飲むならこちらの方がいいかも知れません。というか、すでにモンベルのものは販売終了扱いになっていますので、現状で急須の代わりに茶葉から煎れたお茶を飲むためには、このボトルが唯一ということもあり得るので、登山用品店などSIGGボトルのバリエーションが豊富なお店で一度確認してみることをおすすめしておきます。個人的にはSIGGの出したサーモマグということで保温性能ということでは国内の会社からすると隔たりがありそうなのでノーマークだったのですが(^^;)、SIGGのサイトにある商品説明を読むと、18/8ステンレス使用を強調し、その耐久性をうたっています。茶葉を日常的に使っていくとどうしてもパッキンの部分が劣化してきますので、常にこのボトルの消耗品が登山用品店で手に入るのであれば嬉しいです。それもこれも、このシリーズが成功するか否かにかかっているとも言えるわけで。

 とりあえず私の場合は先日購入したモンベルのボトルを使っていきますが、買い替えの時期になった時点で、このシリーズが残っていてくれると有難いです。


ドウシシャ ステンレス製クール缶ポット をクーラーボックスとして使う

 このブログを始めてからさまざまなカップや真空断熱ボトルを紹介してきましたが、どうせならということで、新たにカテゴリーを作って比較しやすいようにまとめてみました。すでに以前書いたさまざまな水筒やボトルに関する記事を新たなカテゴリーにまとめておりますので、必要に応じてご覧ください。単なる真空断熱という機能を持ったボトルという点でいえば容量ぐらいしか違いがないわけではありますが、そうでないボトルもレポートしています。今後もさまざまな消費者のニーズに合致する製品が日本国内で販売されていくと思うので、その中で面白い製品を見付けたら改めてここで紹介させていただこうかと思っています。

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 さて、今回紹介する「クール缶ポット」は、店頭で見ていて気になっていたのですがなかなか購入するまでは行きませんでした。ボトル自体は真空断熱ボトルで、温かいものも冷たいものも直接入れて飲むことはできます。しかし、このボトルの最大の特徴は直接市販の缶飲料が入れられることでしょう。種類は一番大きいもので350ml缶が2本入るCPT2350、500ml缶が1本入るCPT500、そして一番小さいのが350ml缶が1本入るCPT350の三種類があります。どのボトルにも小型の保冷剤が付いていて、冷凍庫で保冷剤を凍らせることにより保冷のために缶飲料を入れておいた場合、温くなるのをさらに抑えることができるようになっています。今回はこのボトルをクーラーボックスの代わりに使おうと思い、350ml缶用と500ml缶用の2本が値下げされたのを見計らって購入しました(^^;)。別々のお店で購入したのですが、定価では高い方の500ml缶用の方が安く買えてしまいました。

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 全てのパーツをばらすとこのようになっています。中に直接飲み物を入れて利用する場合は蓋だけを使いますが、缶飲料を冷やすために保冷剤と保冷剤が落ちないように蓋の部分に付けるケースがセットになっています。

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 実際に使う場合は写真のようにセットしてふたを閉めればある程度の時間はボトル内部の冷たさを保つことができます。実は、以前紹介したお茶の葉を使ってお茶を旅先で飲むため、肝心のお茶の葉を持ち運ぶために、お茶缶を冷やしたまま運べる容器を探していてこのボトルにたどり着きました。お茶の風味を損なわないため、真空パックの封を切ったお茶の葉は冷凍庫でいつも保管しているのですが、このポットに保冷剤と一緒に突っ込んでおけば車の中に置いていても外の温度の影響を受けにくくなりますし、日帰りのレジャーくらいなら冷たいまま保持できます。また、ボトル内に入るようにビニール袋につめた氷を突っ込むようなこともできるので、氷を入手できる状況なら長期の旅でも小物を冷やすくらいなら何とかなるでしょう。最近ではビールやチューハイなどお酒の缶以外を自動販売機で購入しようとした場合、意外と昔の350ml缶や500ml缶がない場合が多いということもあり、缶飲料だけにこのボットを使うのはもったいないので、細長い空間に収まるものをいろいろ考えつつ、最少のハードクーラーボックスとして使った方がいろんなアイデアが出てきて便利に使えそうな感じがします。

 とりあえずは今回違うサイズの二種類を購入できたので、今後の旅の中でさまざまな使い方を試しつつ紹介していくことができればと思っています。