毎月の料金は安くてもそこそこ使えるモバイル通信を利用するためにはデュアルSIMの端末が必要

過去にも書かせていただきましたが今月末を境に、現在のスマホのプランを変更する予定です。外出先でも安定して動画などデータ通信を十分に使えるように、高速通信を使い切っても最大1Mbpsで利用可能なプランにしているものの、外でデータ通信を使うことはあまりなく、高速クーポンが毎月20GBあって、しかも翌月に繰越可能というのに、毎月2~3GBしか使っておらず、相当な量の高速クーポンを流してしまっているので、今までの使い勝手を犠牲にしないで改めて通信費用を見直そうと思っています。色々と考える中、自宅に安定した固定回線を持っているのなら、モバイル通信は最低限でキープしながら、どうしても必要な場合には今ある回線に追加できるプランを選んだり、さらに基本的なことですが、平日昼間に一気にスピードが落ちるようなMVNO回線については、いつ使うことになるのかわからないため、過去に契約していたmineoのような平日昼に遅い代わりに安いというような回線は今回はパスすることにしました。

安い回線でそれなりに使えるようにするには、最近のスマホにはその機能が多く付いている「デュアルSIM」が使えるスマホを選択することがまずは大切です。今回は通信費を安く上げるため、2回線のうち1回線は物理SIMではなくeSIMが使えるものがベストです。もちろんeSIM専用で2回線が使えるスマホでも良いのですが、スマホが使えなくなり、緊急避難的に別のスマホでもその回線を使うような場合、まだeSIMだと使えないスマホで回線を使うようなケースもあると思います。私のところにも物理SIMにしか対応していない、現在使っていないスマホを使うケースも想定しているのです。

今回、私が想定している組み合わせの中で、あえて音声通話もデータ通信もそこそこ使えるプランについて紹介してみます。まず、音声通話は通話定額(5分)で最安なpovo2.0のトッピングをおすすめします。というのも、何もトッピングをしなければ0円でも維持をすることができますが、180日間トッピングをしないままだと強制的に解約になってしまうのです。もちろん、きちんとスマホのスケジュールできちんと管理をしていけば、180日毎にエンタメトッピングの中で最安のsmash.使い放題24時間(一回220円)を利用することで、毎月約37円で回線維持ができます。au回線なので通信は平日昼でも遅くなることなく、待ち受け用として問題ありません。発信する場合に通話料がかかりますが、私の場合でも連絡はメールやメッセージアプリを使うことが多いので、「LINE」や「+メッセージ」アプリを利用すれば、単に回線を維持するだけでなくそれなりに使えるようになるでしょう。通話定額を付けるというのは、うっかりトッピングを忘れて知らないうちに解約にならないためと、ちょっとした用件で電話を使っても、毎月の利用料金が変わらないので通信料がわかりやすいということになります。

ただし、通話トッピングだけだとpovo2.0はデータ通信がまるで二段階規制を食らったくらいの遅さ(60kbpsくらい?)になってしまうので、アプリやブラウザ、動画などを外出先で見るには適していません。そこで、スマホにもう一つの回線を入れて、基本的には通話を「povo2.0」にし、データ通信をもう一つのプランに分けるのです。その候補として最適だと思うのが、IIJmioのギガプランのうち、データ専用でeSIMのプランになります。

このプランは毎月2GBだと月額440円で、5GBだと660円になります。専用アプリで高速と低速の切り替えが可能で、低速でも最大300kbps出るので、LINE通話にも対応可能です。平日昼間の速度低下については、mineoまでは遅くならず、私が見たブログでの報告ではお昼の時間でも何とか動画閲覧にも使える1Mbpsくらいは出ているようです。ただし低速通信には3日間で366MB使うと、povo2.0くらいの制限が付く規制がかかるので注意です。

ですから、こうした細かい事がわからず、気にしないで使いたいという場合には5GBの660円のプランで契約し、povo2.0の5分定通話定額のトッピングを付けた回線と同時使用で、月1,210円で回すのが良いと思います。IIJmioのデータプランは翌月繰越ができるので、前月に余った分と5GBを毎月使えるので、そこまで頻繁にデータ通信をしなければ、十分この金額で収まるはずです。

月額1,200円前後ということでは、日本通信の「合理的みんなのプラン」が月額1,390円で、月70分無料通話付・データは月10GBというのが競合します。毎月10GBくらい使う方や、たびたび通話時間が5分より長くなってしまう場合には日本通信のプラン一本(日本通信はドコモ回線)でというのは十分にありますが、今回説明した2回線はauとドコモの回線を同時に使うので、もしどちらかの回線が使えないような場合でも、最低メッセージやメールでの連絡は可能です(ドコモ回線のIIJmioはデータ通信専用なので)。さらに、5GBで契約しても、使っているうちにそこまでデータ通信量がいらないということであれば、2GBのプランに変更して月990円で回せます。この金額は通話定額なしで月3GBくらい使えるプランの標準的な金額なので、それなりに使えて安く使える2つのプランを併用するのは、悪くない選択だと思うのですが。

通話定額を付けず、できるだけ安く使いたい場合は、povo2.0の利用管理をしっかりやる前提であれば、もう一回線をIIJmioの2GB契約にすれば、基本料金は毎月約477円で済みます。データプランの中で毎月他の容量のプランに変えることもできるので、意図的に2GBと5GBを交互に変更すれば、使える容量の割には価格は安く、月平均587円で使えるようになります。私の場合は基本2GBにして、必要に応じて翌月に5GBにするか、旅行の際などにはpovo2.0の24時間データ使い放題のトッピング(一回330円)を使うことで何とかなってしまうのではと思っています。

ちなみに、過去に私はpovo2.0の低速のSIMを入れたモバイルパソコンでブログの更新を行ないましたが、私のブログはテキストデータが主なので、多少時間はかかったものの、低速のみでも何とか更新は可能でした。もちろん、リモートデスクトップをしたり、動画を長時間見るような時には一気に高速クーポンを消費しますが、その時にはその都度povo2.0の24時間データ使い放題のトッピングを付ければ問題ないでしょう。常に出張で作業を行なうような状況になったら改めてその使い方に合った回線に変えれば良いので、大事なのは常に自分の契約している回線に縛りを付けないようにしておき、状況が変わったらすぐに新しい契約に乗り換えられるような体制を取ることではないかと思います。

それよりも大事なのは、今回紹介したような2つの回線が同時に使え、なおかつeSIMに対応可能なスマホを持っておくことだろうと思います。最近はスタンダードモデルでもデュアルSIMやeSIMに対応するものは出ているので、スマホを買い換える場合はそうした事も意識しておくことが大切でしょう。いざという時の選択肢を増やすという意味でも、まずは対応するスマホを入手する算段を考えましょう。


カテゴリー: モバイル活用ガイド | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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