UQモバイル新プランはモバイルスキルのない人におすすめ

UQモバイルの2020年6月1日から始まる新コース「スマホプランR」は、Rakuten UN-LIMITを使いこなし、実店舗やネットによるアフターサービスも必要ないと思えるほどモバイル通信にスキルを持っている人にはいまいち響かないかも知れませんが、逆に今まで疑問を持たずにauを含む大手3キャリアを使い続けていた人にとっては、相当メリットがありそうなプランです。最近、ガラケーからスマホデビューをしたいと考えているシニアの方から回線選びの相談を受けることもあるので、このエントリーは今後そんなふうにして相談された場合に備えて、思いつくことを並べて書くことにします。

まず、初めてのスマホとして、何をおすすめしたほうがいいかということを考えたとき、いわゆるシニア用に作られた「らくらくスマホ」の類というのは、できることが限られてしまい、本体の性能も良くないので、個人的におすすめすることはできません。直感的に使えるという意味では、やはりiPhoneが一番いいと思えるわけで、UQモバイルではiPhoneを販売しているというのが、おすすめしやすい点の一つです。

2020年5月現在、旧機種にはなりますが防水でモバイルSuicaを本体にセットして使えるiPhone7の32GBは新規契約(番号が新しくなります)およびMNP(乗り換えで番号そのまま)の場合なら18,000円(税別価格)で新品が換えます。長く使うためにはUQモバイルでSIMだけの契約にして、新しいiPhone SEのSIMフリー版を手に入れる方がさらに良いと思いますが、64GBで44,800円(税別価格)と26,000円くらいの価格の開きがあります。それでも、UQモバイルではキャンペーンを行っており、SIMカード単体での新規契約の場合3,000円、MNPの場合10,000円のキャッシュバックがあります。MNPの場合最新のiPhone SEにしてもiPhone7との差額が15,000円くらいの負担増で済むので、自分では無理でも誰かの助けを借りれば新しいiPhone SEを手に入れることができる環境があれば、新しいiPhone SEでスマホデビューをかざることができます。

そして、契約するプランについては「スマホプランR」(月額2,980円)一択で良いと思います。問題は、通話を全くしないのか、連絡事項くらいは自分から掛けることがあるのか、それとも何かあるとつい長電話をしてしまうのか、その通話習慣にかかってきます。

まず、何の心配もなく決まった料金以上は払いたくないというなら、国内の固定電話及び携帯電話に時間無制限でのかけ放題が実現できる(掛ける番号によって例外があるので、この点だけ注意する必要あり)「24時間いつでもかけ放題オプション」(月額1,700円)を付けておけば通話料金が別請求される電話番号に掛けない限りは、この合計金額に数円のユニバーサルサービス料を加えた金額に消費税が乗った金額で毎月の支払いが安定します。

ちなみに、通話定額(他の通話オプションや楽天linkからの発信でも同じです)でも別料金がかかってしまう代表的なものは、0180(テレドーム)、0570(ナビダイヤル等)など、番号の頭の数字や104の番号案内も別料金がかかります。テレドームは主にテレビの懸賞応募用に使われていたりしますが普通に生活している中で掛ける機会はない番号です。問題はナビダイヤルで、企業や役所・国の機関で0570から始まる番号を問い合わせ先にしているケースが多いので、番号を意識しないで、つい問い合わせのために当該番号に掛けてしまって、あとから覚えのない通話料請求が来て初めてナビダイヤルに掛けていたことがわかったりするので注意が必要です。

今後は新型コロナウイルスに関わることや、給付金などの問い合わせで電話を掛ける事があるかも知れませんが、その場合は問い合わせ先の期間に0570から始まる電話番号以外の固定電話や携帯電話番号がないか、スマホのネット検索機能を使って調べるスキルを付けることが大事になるでしょう。

UQモバイルにはこの他に10分かけ放題オプション(月額700円)と、月間のトータル通話時間60分間まで定額で利用できるオプション(月額500円)があります。これらのプランでは通話時間を気にしながら使うことになりますが、短い電話しかしない場合や、たまに長電話する場合は考えても良いオプションでしょう。

当然ながら通話オプションを付けなくても着信及び発信(30秒20円かかりますが)はできます。フリーダイヤルなら時間を気にせず問い合わせもできますし、家族や友人と長電話するなら、電話番号に電話せずにSkypeやLINEといったアプリを使ったデータ通信を利用した通信サービスで代替えできるなら「スマホプランR」のデータ通信は強力なので、ほぼ基本料だけで廻していける可能性は十分にあります。

最後にデータ通信ですが、外でゲームを頻繁にやったり、動画を見まくるような使い方をしなければ、初心者が毎月基本の10GB/月を使い切るのはかなり難しいと思います(初月に面白いから使いまくってというパターンはあるかも知れませんが)。もし一気に10GBを使い切ってしまったとしても、通信制限の最大1Mbpsというスピードは、スマホの画面なら動画の視聴には殆ど問題ないレベルです。

計画的に高速クーポンを使いたい場合には、専用アプリで高速と低速との切り替えはできますが、ほとんどの初心者の人は低速切り替えは必要ないとは思いますが、実際低速だとスマホの使い勝手がどのくらい変わるのか知りたい場合には切り替えてその差を感じてもいいでしょうが、「スマホプランR」では普通のスマホの使い方をしている限りは、高速通信を維持したままで使ったほうがストレスはたまらないでしょう。

UQのスマホプランRを使い慣れてしまうと、大手3キャリアの低速制限である最大128kbpsの遅さには戻れなくなることは必然で、さらに2年縛りもUQにはないわけですから、auのエリアでは使えない場合を除けば、シニア及びスマホ初心者へのおすすめとしては一躍トップに躍り出た感じがします。楽天はともかく、これでドコモとソフトバンクはどうするのか見ものです。もし新たな魅力的なプランを2社が出してきたら、躊躇なく元に戻ればいいと思うので、iPhoneとのセットがおすすめになります。UQモバイルの方で、新しいiPhone SEを売り出すことになれば、さらにおすすめ度が増します。こうした流れを受けて、今後の大手の動きがどうなるか(対抗プランを出すのか)にも期待しましょう。


カテゴリー: モバイル関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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