月別アーカイブ: 2015年12月

iPhoneのイヤホン端子が消える?

 今のiPhoneの次の代に発売が予定されているiPhone7に関してある「噂」が流れています。本体を今より更に薄くするために、今まで付いていたイヤホン端子(3.5mmヘッドホン端子)を削るというものです。それで、音楽を聞くときはどうするかというと、充電用のLightning端子に音楽の出力機能も持たせるという話もあります。まあ、イヤホンを無線化して、Bluetoothで繋ぐという方法はあるわけなのですが、どうにもやりきれない気持ちがします。

 というのも、以前からこのブログでも紹介してきたように、携帯電話やスマートフォンで音楽をイヤホンを通して聞くための端子はさまざまな変遷を操り返してきた歴史というものがあります。もうなかなか採用している端末を見付けることは難しくなってきた「平型」の端子がガラケーで一般的になったと思ったら、端末を小さく薄くするためにそうした端子も邪魔になったようで、3Gガラケーの充電用ソケットで兼ねたものも出てきました。

 こうした仕様の変化は新たなイヤホンや変換プラグの買い足しを生むだけでなく、周辺機器の提供終了に伴って、本体自体やLightning 端子を使った外部接続のできる製品の寿命にも関わってきてしまいます。さらに、Lightning 端子一つだけだと充電しながらイヤホンを有線で使いたい場合に困ることになります。充電方式を無線化しても在宅中ならいいですが、お出掛けの際に音楽を聞きながら充電もしたいというニーズがあったとしたらどうするのか、もちろん音声出力端子の付いたジャケット式のケースを付けるパターンはあるでしょうが、どうしても大きく重くなり、今回のイヤホンジャックを削る目的といわれている本体自体の薄さを薄くするという事からすると本末転倒になりかねません。

 さらに、もう一つ指摘しておきたいのですが、Lightning端子がいつまでiPhone用として採用され続けるかという事については全くわかりません。更に新しい端末の仕様が出てきて、全てのiPhone iPadがLightning端子から移行ということになるとまた大掛かりな買い替えが起こります。景気がそれほど良くない中、売り上げを維持するためにはハード的な強制買い替えを促すのが一番手っ取り早いですが、果たしてどれぐらいのユーザーがついてくるのでしょうか。でも今の日本の状況ならかなりの人達がとにかくiPhoneだといって追い掛ける人は多いのかも知れませんが。

 ただしある意味、今までの規格を捨てて全く新しいものに挑戦することによって革新的なものづくりができるという側面がものづくりの世界であることは否定しません。カセットテープに変わる新たな音楽録音・再生のためのメディアが出てきた時、それまでのカセットテープとの互換性を持たせたデジタルコンパクトカセットはランダムアスセスが難しく、曲の頭出しに時間がかかるということで全くユーザーの共感を得られず、全くの新しいメディアであるソニーのMD(ミニ・ディスク)に規格争いで敗れました。

 ただ、そのMDもデジタルコピーのための規格がソニーに握られていたということで、デジタルデータとして扱いやすいメモリカードに記録するデジタルオーディオに敗れ、現在私達はどこにでも売っているマイクロSDカードにMP3の形で圧縮した音声ファイルを端末の区別なく楽しむことが可能になっています。紆余曲折はあったものの、昔のようにカセットテープやMDというメディアにお金を出さなくても済むようになっている分、ユーザーにも恩恵がある進化の仕方であると言えるでしょう。

 このようにモバイル機器の発達にともなって多くの利便性が生まれましたが、今回噂として出たイヤホンジャック廃止について、アップルの決断いかんによってはスマホのシェア争いにも影響が出るかも知れません。私自身の考えとしてはぜひ今後もiPhoneやiPadにイヤホンジャックは付けて欲しいと思っています。というのも、現在私が車の中でスマートフォンに入っている音楽を聞くために使っているものは、イヤホンジャック端子のあるFMトランスミッターが今でも現役だからです。

 今のところ、このトランスミッターは単四電池一体で動くので場所を選ばずに使え、イヤホンジャックのあるものなら何でもラジオを通して音を出せるので気に入っています。車の中にはCDすらない設定の車もありますが、ラジオだけなら付いている車がほとんどなので、あえてその他のハードを導入しなくても、スマホとトランスミッターをつなぐだけでどの車からでも音楽を楽しめる環境があって実に便利なのですね(^^)。

 ケーブルで繋いで音を出すというスピーカーというのは世の中にはかなり出回っているわけで、外付スピーカーに汎用のケーブル一本でスマートフォンを繋げるという事は、例えば災害時にスマートフォンのスピーカーからでは災害情報を多くの人に伝えられない場合にも頼りになります。もしそうした大災害が起きた時、音の出口である大きなスピーカーはあっても、BluetoothとLightning 端子でしかつながらないスマートフォンではどうにもなりません。新しい規格で商品を出すことについて反対するものではありませんが、購入する際には独自規格端子のメリット・デメリットをしっかり把握した上で購入した方がいいということはここで指摘しておきたいと思います。


スマホケースは何がいい?

 皆さんはスマートフォンのためのケースとして何を使っているでしょうか。スマートフォンの大きさによってケースの形も変わってくるのではないかと思いますが、私の場合は今持っていてすぐ使える2つのスマートフォンに付けているのはプラスチック製のカバーで、画面はシートを貼ってカバーするようにしています。

 
 以前Nexus5を購入した時には、手帳型のケースを使っていたのですが、胸ポケットに入れると邪魔になるということと、ぱたんと閉じる画面側の表紙部分で画面と擦れてしまい、液晶保護カバーに傷が付いてしまったのですぐに背面に付ける透明カバーに切り替えました。

 
 これも、私のように身に付けるようにして持つのか、かばんの中に入れて必要な時に出すのかによって何がいいかは違ってくるでしょう。ちなみに、タブレット端末のiPad mini2では、手帳型のケースを使っていますが、こちらは画面が擦れることもなく調子はいいです。また、このタイプだと本体を自立させることができるので、動画を見るには都合がいいということもあります。

 
 さて、今回あえてこのようなエントリーを書こうと思ったのにはある理由があります。最近はここ数年を考えてもないようなガソリンの安さになっており、車で旅をする私には嬉しい限りなのですが、先日近所のガソリンスタンドで最安値よりさらに安くなるというバーコードの入ったカードを貰いました。11月末から翌年2月まで使えるガソリン3円引きのバーコードです。これは継続して使わない手はないと思っているのですが、得てしてこういう類のものはどこかになくしてしまったり破けたりして、結局は使いたい時に使えないものです。

 
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 そんな時に思い付いたのが、このカードをスマートフォンと一緒に持ち歩くということです。写真のように画面の裏に入れておけば、常にここにあるわけで、スマートフォンを持ってさえいればすぐに出して使えるようになります。

 
 この種のカードがたまりすぎると本末転倒になりますが、いわゆる期間限定でお得になるものをここに入れておいたり、さらにどうしても忘れたら困ることを付箋に書いてスマートフォンの裏に貼り、カバーをかけれはアナログの備忘録としても使えます。これも、透明なカバーを使っているおかげでしょう。

 
 スマートフォンにおける便利な使い方というのはどうしても本体アプリに関しての事に固まりがちになりますが、このようなケースを使ったさまざまなアイデアも使うケースによっては出てくるのではないかと思います。タブレット端末ならさらに面積が広くなるので情報も多く載せやすく、いろんな所で使っているうちに新たなアイデアが出てきそうです。また気付きましたら書かせていただこうかと思っています。


キングジムの新製品発表の余波

 ちょっと前にキングジムのツイッターをチェックしていたところ、2015年12月8日に新製品発表を行なうというツイートがありました。特設サイトにあった動画の最後にキーボードの姿があったため、これは同社が出しているテキスト入力に特化した「ポメラ」の新しい製品が出るのかと色めき立ったのは言うまでもありません。

 ネットの反応も上々で、さあどんなものが来るのか、状況によってはまた買ってしまいそうだと思っていたのですが、残念ながら新しい製品はポメラではなく、私の思っていたものとは違ったWindows10塔載のミニノート「ポータブック」ということで購入をパスすることがほぼ決定しました。ASUSのタブレットにぴったり合った小型Bluetoothキーボードの付いたT90CHIを持っていることもありますし。まあ、後日価格が落ちてきたら購入を考えないこともありませんが、私個人が望むものと、販売元のキングジムが考えた購売層とは違ったということなのでしょう。

 ネットでの報道の中にはキングジムがパソコンを出すことに新しいビジネス展開の方向を感じさせるというようなものもありましたが、事務機器メーカーであるキングジムがパソコンを出しては他のパソコンを出している全世界のメーカーとの競争になってしまいます。果たしてその中で、日本のパソコンユーザーの心を捉え、買ってもらうだけの魅力をどれくらい発信できるのでしょうか。

 今までポメラが注目されてきたのは、ポメラが製品として孤高の存在であり、単なるテキスト入力マシンとしての潔い割り切り方があったからだと思います。確かにパソコンでない文字入力に特化したハードは買う人を選ぶということはあるでしょう。しかし、そうして機能を絞るほど製品としての寿命は長くなり、値崩れをしないまま長期間売り続けることができます。今回の発表があったせいかネットでの実勢価格が上昇に転じたDM100がまさにそうです。さらに、ポメラの初代機DM10は機械的な故障さえなければ今も十分使えるレベルですが、同じ時期に出たノートパソコンはOSが古くなってサポートが終了したり、動作自体がアプリやデータを溜め込むことで使い物にならなくなっています。恐らくこうした道をポータブックを辿るでしょう。

 はっきり言って、今回の発表では今後ポメラはどうなるのかという事には全く触れられていません。キングジムの代表ツイッターではDM100はまだ発売は継続されるような事を書いていましたが、これだけキングジムの新製品発表というニュースに多くの人の注目が集まったのは、DM100の機能ではまだテキスト入力マシンとして完成し尽くされていないという事を多くの人が思っているということも確かでしょう。

 私が考える具体的な事柄について書かせていただくと、キーボードの質感はせめてLenovoのThinkPadのキーボードくらいのこだわりがないと、なかなか手になじむほどにはキーボードを打てませんし、キーボードの入れ替えやローマ字入力のカスタマイズも当り前にできて欲しいところです。さらに搭載エディタについては機能強化だけでなく、文字コードにシフトJISだけでなくUTF-8も使えるようにしてくれないと、いわゆるテキスト入力を生業にしている人にとっては使いにくい場面も出てきます。今回出た製品のキーボードを開いてセッティングすることで持ち運びサイズを小さくできるメリットはありますが、文字打ちにキーボードを酷使する人にとっては、いつ壊れるかヒヤヒヤしながら使うことにもなるでしょう。これなら、Windowsタブレットを二つ折りキーボードと一緒に使った方が、キーボードがダメになっても新しいもので代替が効きますし、個人的には安心して使うことができるかなと思えます。

 さらに、これはDM100で実現されていましたが、電源を入れたり本体を開けばすぐにスリープから安定して復帰し、入力作業にすぐに入れフリーズすることが極めて少ない安定感がテキスト入力を主にする場合には何よりも大事であると言えます。Windows機のような「パソコン」では、使っているうちに様々なソフトやアップデーターが動作を圧迫し、起動までに時間がかかったり何かの拍子でフリーズすることが起きてしまっては、例えば会議の速記代わりに使うことは私には恐くてとてもできません。Bluetoothを使ってのキーボード動作というのも混信して途切れる可能性があるのでこれはという大事な席になればなるほどNGです。本体の安定性をなにより大事にするという意味では、まだ私はDM100の方が優れていると思うので、いざという時のためにはまだまだ必要な製品であると思います。

 最後に、電池の問題についても一言。Windows10塔載のマシンを乾電池で動かすことはまず不可能なので書いても仕方ない事でしょうが、たとえ、microUSB端子からモバイルバッテリーを通じて充電可能となったとしても、何かの拍子に内蔵電池が空になっていたらしばらくは起動すらできないというリスクをパソコンは持っています。その点、同じように電池が空になってしまったとしても、予備の単三電池2本を入れ替えたり、最悪の場合でもコンビニに買いに行けばすぐ作業を始められるという点でも、バソコンの中に一台乾電池で動くポメラがあるとホッとします。災害時の備えとしても、今持っているDM100は大切にしなければと思いました。

 もし今後のキングジムがポメラよりも小さくて持ち運びのできるノートパソコンを売っていく方向に行くという事なら、テキストエディタの機能改善は難しいにしても、せめてDM100のアップデートという形でキーボードの入れ替えとローマ字カスタマイズ機能をGoogle日本語入力並みにできるような機能改善を要望したいですね。それをやってくれればもう一台確保しておこうという気になります。


横浜で早めの忘年会 その2 節約した交通費の行方

 無事に今回の出発駅となる吉原駅に着いた私は、駅の券売機ではなく窓口で切符を購入しました。というのも、東海道線の普列車にこれから乗るのですが、時間を掛けて行くならその分ゆったりとした気分を味わいたいと思ったからです。
 
 横浜中華街の最寄り駅である石川町までの切符を買い、さらに購入したのが熱海から乗り換える快速アクティーのグリーン車に乗ることのできる普通車用のグリーン券でした。吉原駅から熱海までは割とあっという間で、すぐに着いてしまったのですが、ずっと普通席に乗り続けるというのは都心に入って来るにしたがって人が増えてくると結構大変なので、ここから座れるだけでなくかなりゆったりとまったりとして行けるというのは追加料金以上の価値があるように思います。結果、今回浮いた分の交通費はこのグリーン券に化けてしまったということになるかも知れません。

 熱海から横浜までは70分くらいあったのですが、ここでおもむろに座席の前にあるテーブルを倒して作った場所にパソコンをセットし、ブログネタおよび今回のここまでの行程で気付いたことなどをメモして行ったら本当に横浜まではあっという間でした。休日の51キロ以上の普通車グリーン券は関東近郊で一筆書きで乗り継いでいる分には上限が780円で済みますので、ゆっくりと文章書きをするにも有意義な時間となりました。
 
 その後、横浜中華街で仲間うちの食事会となり、中華の食べ放題をいただきましたが、人数が大勢だったので無謀に頼んでしまった分も出たためかなりきつめの昼食になってしまいました(^^;)。あまりに食べ過ぎたので、定番のお土産である中華まんや小籠包などを食べようとも思わず、さらに買って帰る気も失せてしまいまして、改めて思ったのは食べ放題に行く場合は食べる前にお土産を買っておいた方がいいのではないかということですね。
 
 今回は18切符も使えない時期に出掛けたのですが、車と組み合わせたおかげで交通費もそれほどかかりませんでした。ちなみに、お腹が張りすぎて動くのが大変だったため帰りもグリーン車を使いましたが、ホームに設置されているグリーン券用の券売機は現金の使えないSuica専用なので注意しましょう。現金で購入する場合は事前に駅構外の券売機やみどりの窓口で普通列車のグリーン券の購入が必要になります。私の場合、帰りの切符を買う時に同時にグリーン券を買わなかったため、横浜駅のホームでは買えず、いったん改札から出てグリーン券を買っている間に沼津までの直通列車を寸前で逃がしてしまったのですが(;_;)、その後に来た快速列車に乗って逃がした列車を追い掛け、前の普通列車を追い抜いた国府津駅で乗り換えたら、待ち時間3分で先程逃した沼津行きの普通列車に間に合ったので、普通席に座っている時間は行きより短かく快適になりました。もちろんグリーン券は横浜から沼津まで念のためということで買っておいたので(料金は変わりません)、とりあえず乗れる見込みはなくてもグリーン車連結の普通車が走っている範囲までは買っておくという私の目論見が幸いしました。

 そうして沼津から吉原までは4駅あるのですがそこだけは一般席に乗り、その後は車で自宅に向かったのですが、時間的には電車を使った方が早く着くものの、自分の車で走ることができるとほっとするところがあり、体力的にもだいたい1時間くらいの道のりなのでそう疲れることもありませんでした。

 いつもの最寄り駅を利用する電車の旅の場合、駅に付いてからバスを待ったりタクシーに乗ったりするところ、すぐに自分の車に乗り換えて自宅まで直行できるので、今回のような車と電車を並用するパターンはなかなか面白く、次の旅でもここまで車で遠くまで行かなくても、適当な所に車を停めるなどして使ってみたいと思っています。


横浜で早めの忘年会 その1 行きのルートはしっかり計算して決定

 以前のエントリーで紹介した交通費の節約を実践するために、12月の始めでまだ青春18きっぷの発売もない時期に横浜まで出掛けることになったのをいい機会として、途中まで車から電車に乗り換えて悠々と横浜を目指してきました。
 
 当日の集合は横浜中華街ということで、そこから逆算して、だいたい静岡市の自宅を午前9時前に出たら間に合うということで、かなり余裕を持っての出発です。電車の運賃が安くなる駅で、しかも一日停めても安く済む駐車場がある場所ということで選んだのがJRの吉原駅でした。ここは静岡市内からおよそ40キロくらいで、私の車の燃費では当時のガソリン価格でだいたい600円(往復のガソリン代)で済みます。時間的にも1時間あれば着くので、ちょっとしたドライブを楽しみながら出掛けることになりました。

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 直接目的地まで行っても良かったのですが、時間調整という意味もあって道の駅富士で車を停めてトイレ休憩を済ませた後で向かいました。目的の吉原駅まではすぐでしたが、事前に駐車場の場所はGoogle Mapで確認しておいたものの、どのくらい車があるのか不明で満車だったらどうしようかと思っていたのですが、その不安通り、だいたい午前10時くらいで写真の通り、ほとんど車はいっぱいでした。同時に来ていた車の様子を見ていると、2日間停めっぱなしにしている車も多く、私と同じ事を考えている人も少なくないことがわかります。何より一日400円で24時間、48時間なら800円前払いをすればいいのですから、流行るはずです。この系列の駐車場は吉原駅周辺に3ヶ所ありますが、一番近い駐車場だけは一日500円なので、私と同じように使いたいと思っている方は距離的にも大した違いはありませんので、安い方が空いていればそちらの方に停めるのがおすすめです。


Yahoo! ボックスの仕様変更について

 オンラインストレージというのは、データの保存先をパソコン内部にせず、外部サーバーにある保存場所にまとめて置いておいたり、ファイルやフォルダを複数の人で共有して見るだけでなく改変できるようにもできることから急速に普及した感じがします。私が最近購入したChromebookというパソコンは、データ自体を本体に保存せず、オンラインストレージに接続しながら使う(ということは常にインターネット接続状態が前提となる)ものとして出てきたものです。

 この、オンラインストレージサービスの大手というのは、DropboxやOneDrive、GoogleDriveなど海外のサービスが日本に上陸したような形になっているのですが、日本版とでも言うべきYahoo! ボックスというサービスがあります。Yahoo!Japanのプレミアム会員だったり、Yahoo!BBを利用している場合は追加料金なしで50GBも容量をいただけるので、便利に使っていたのですが、先日目を疑うような連絡が来ました。どんな事かというと2016年1月31日をもって、WindowsとMacパソコン用のクライアントソフトでの利用ができなくなるというのです。

 今のところの発表では、Yahoo! JapanはYahoo! ボックス自体のサービスの提供を止めるということはなく、モバイル向けのアプリとしては提供し続けるということですが、こうしたオンラインストレージの中のファイルを編集したり出し入れしたりするのに都合がいいのが大きな画面で使えるパソコン用のクライアントソフトです。まるで、パソコン上のフォルダを開くようにストレージにアクセスして作業しながら使えるのが便利だったのですが、これが使えなくなればパソコンからはWebブラウザを使ったアクセスの方法しかなくなり、大いに使い勝手は悪くなってしまいます。

 この点だけを取っても、もうメインのクラウドストレージとしては使わないようにするしかなく、常に変更するようなファイルは別のサービスに移し、現在は古い写真の置き場所にしました。これでとりあえず実害はないのですが、何かこうコロコロ仕様が変わるサービス自体信用できないように感じてしまいます。

 あと、私は使っていませんでしたが、スマートフォンからのアクセスに限り、容量無制限というオプションサービスもあったそうですが、そのサービスも2016年2月24日に終了するそうです。単なる気まぐれで今までやっていたサービスを中止するようなインターネットサービスになったということで、新しく何かYahoo!でサービスが始まったとしても、もしかしたらプレミアム会員を増やすための客寄せシステムかとすぐに疑ってしまいそうです(^^;)。

 まあ、先日のエントリーでも紹介したように、MicrosoftのOneDriveも無料会員についての利用可能容量を減らすことになりましたし、この世知辛い世の中では仕方のないことなのかも知れませんが、みんなで登っていたハシゴを急に外すようなことをやられてしまうと、溜め込んだデータを引っ越しするのも大変です。今後、クラウドサービスに限らず無料ですごく便利なサービスが出てきた場合、まずは疑ってかかる必要が出てくるのかも知れませんね。


手軽に洗えるスマホの注意点は?

 最近はスマートフォンと言えばiPhoneという感じで、新機種の発売日にはテレビで徹夜組を含めた取材が入ることが多かったのですが、先日久し振りにその他のスマートフォンについてテレビを含むマスコミで報道されました。

 それがauが新機種として2015年12月11日から発売する『DIGNO rafre(KYV36)』です。主に育児中の母親をターゲットにしたものだそうで、京セラ製のandroidスマートフォンになっています。テレビがワンセグのみになっているのは残念ですが、おサイフケータイもNFC、赤外線通信にも対応した5インチのディスプレイ搭載という、まあ一通り何でもできるという感じでしょうか。

 ただ、ここまで注目が集まる理由というのは、防水機能が単なる防水ではなく、『ハンドソープ』で洗うことのできる防水性能および、お風呂の中でも使える43度以下の温水にも対応しているからです。今までの防水機能のあるスマートフォンは、真水で洗う場合の動作保証がありましたが、洗剤を付けて洗う事は動作保証対象外でした。しかしこのスマートフォンは『ハンドソープ』での洗浄及び、お風呂だけでなく温水で洗い物をするキッチン回りでも少々のお湯がかかっても大丈夫というわけです。

 しかし、他のマスコミ報道でもそうですが、ここまで私が書いた文章にもこのスマートフォンを使う場合において大きな落とし穴があります。というのも、スマートフォンを洗うことについてやけに『ハンドソープ』という言葉にこだわっていることにお気付きでしょうか。

 メーカーページには、スマートフォン洗浄に使うハンドソープは、水で泡立てた物を使い、どのハンドソープでも大丈夫という事は書いてありません。さらに、ハンドソープ以外の洗浄剤、家にあるもので言えば固型せっけんや中性洗剤で洗った場合についての言及はありません。また、温水対応と言っても湯船の中に入れて水没反応が出ても修理は有償となり、さらに温泉や入浴剤の入った浴槽での動作も保証していません。

 まあ、そこまで細かい事を考えなくてもそう壊れるものではないのかも知れませんが、私自身、防水機能の付いた腕時計を温泉の中まで持って入ったことが原因で壊してしまったので(^^;)、あくまで使用上の注意をよく読んだ上で正しく洗い、正しくお風呂に持ち込むようにしないと、調子が悪くなってこんなはずではなかったと思う人が続出する可能性があります。その点についてはメーカーの責任ではないのですが、今からauの店頭で怒号が飛びかって無償修理をするしないで揉める場面が何か想像できてしまうのです(^^;)。

 もっとも、こうは言ってもそれくらいの無茶なユーザーの酷使を予想して作らなければここまで洗浄可能なスマートフォンとして出して来られないものでもあるのかも知れません。ただ、ここを読んでいる方はやはり精密機械にとって水や異物の侵入は故障の元になりますので、この製品を購入した場合でも使用上の注意をよく読んだ上で利用されることをおすすめします。


電車代節約のためのた合わせ技 その2 JR線と自動車を合わせてさらに安く

 前回のエントリーでは、かなり長く書いた割にはあまり安くならないという結果になってしまいました(^^;)。でも、駅を利用するお出掛けの出費というのは駅からの交通費だけではありません。自宅から出発するとして駅まで歩いて近ければいいですが、路線バスやタクシー、自家用車という交通手段の違いによってさらにお金がかかるわけで、そうした面からも考えてみるとなかなか奥が深いのです。

 というのも、出発時にもしバスで安く駅まで行けたとしても帰りが深夜になればタクシーを使わざるを得ないでしょうし、荷物が増えると運ぶ大変さもあります。かといって最寄り駅の大きさにもよりますが、駅周辺の駐車場に停める場合、日帰りでも結構な費用がかかる場合がほとんどで、あまり駅まで車で行くことは考えない方が多数だと思います。しかし、先日このブログで紹介させていただきました新しい駐車場サービスの出現によって状況は変わってきました。

http://www.space24.co.jp/

 こちらのリンクにある「スペース24」の駐車場は、基本が駐車時から24時間の一律料金で、さらに一日分の料金を最初に追加して支払えば一泊二日や二泊三日での駐車が可能になっています。安いところは一日300円なんて場所もあるのですが、地元にこのサービスがなければ使えないと思うのが普通です。しかし、車で一番の最寄り駅に行くのではなく、駐車場のある駅を基準にして利用するようにすれば、一気に可能性が広がるのです。

 ここでもう一度静岡から横浜までの交通費について考えてみることにします。

・JRの営業キロ 101~120km 1,940円
・  同    121~140km 2,270円
・  同    141~160km 2,590円

 静岡~横浜間は150キロ少々で2,590円ですが、静岡駅で駐車場を探さないでJRの運賃が安くなるあたりの駅周辺で駐車場がないか探したところ、興津・新蒲原に駐車してJRに乗れば2,270円、吉原・片浜では1,940円となります。あとはその場所の駐車料金や自宅からの距離(ガソリン代のからみ)を合わせて検討することになりますが、これも車の燃費や、長時間ドライブも厭わない体力によってお得な利用場所は変わってくるので、なかなか面白いですね。また、この方法を使うと、最寄り駅の始発で出発するより早く目的地に着く事も可能です。つまり電車の走っていない時間帯に車で距離をかせぐこともできるということですね。上記リンク先の駐車場検索は少々使いづらいかも知れませんが、地図から検索せずにキーワードで県名などを入力した方がその県にある駐車場の一覧が表示されるので今回紹介したような目的で探す場合には便利です。なお、深夜や早朝に車の出し入れをされる場合は検索時の施設詳細オプションのうち「24時間入出庫可」のチェックも付けた上で探してみてください。


電車代節約のためのた合わせ技 その1 JR普通運賃算出の仕組みを理解しよう

 車中泊の旅のブログをやっていても結構電車を利用することはあるのですが、先日、横浜まで出掛ける用事ができました。地味に青春18きっぷのシーズンから外れたのが残念でした。前回の東京行きは平日で時間的な余裕もなかったので新幹線一択でしたが、今回は休日で時間の余裕もあるので、何とかして時間はかかっても安く便利に現地まで行くことを考えました。こうやって考えること自体が私的には面白いということもあるので、普通に旅をする人にとってはあまり参考にならないかも知れませんが(^^;)、静岡から横浜まで安く電車で行く方法について考えてみました。

 最近はICカードによる支払いと現金による支払いに差ができるようになり、細かい事を言えば現金決済しないということが安く交通費を浮かすための鉄則ではあります。しかし私個人がICカードで日常的に交通費を払っていないので、これから書く料金については、現金で支払う料金で書かせていただくことをまずはお許し下さい。そして、公共交通機関を使う場合、私のいる地域の場合地元の路線バスかJR線しかないというかなり安く交通費を上げるためには並走する私鉄がないなどなかなか選択肢のない厳しい条件になっているので、あくまでJR線を安く利用する方法についてこれから書きて行きます。

 まず、駅の券売機やみどりの窓口で買う正規料金より安くするための一つの手として考えられるのは、駅周辺にある金券ショップを使うという手があります。こうした金券ショップでは何故今回利用する静岡から横浜までの普通乗車券を安く提供できるのかと言いますと、正規の回数券をまとめて買い、それをバラ売りしているからです。

 ですから、金券ショップでバラ売りの回数券を買ってもお得になる金額はこの路線の場合は100円くらいがいいところです。それでも安く行ければいいというところではありますが、あえて金券ショップを使わなくてももっと安く行けるパターンがあるのです。

 というのも、JRの運賃の決め方について見てみるとわかることなのですが、完全に距離と料金が比例しているわけでなく、同じ運賃の間にはかなり広い範囲が含まれる場合があるのです。具体的にJRの出している100km以上の距離で料金(現金)の間の関係の一部を紹介します。

・JRの営業キロ 101~120km 1,940円
・  同       121~140km 2,270円
・  同       141~160km 2,590円

 普通に静岡~横浜間を買うと営業キロが151.4キロあるので、2,590円となります。しかし、ある方法を使うとこれより安く横浜まで行けてしまう裏技があるのです。といっても不正をしたり特別なきっぷ(18きっぷなど)を使うことなしにです。それには上に挙げた料金算出の仕組みを使います。

 JRの普通運賃が高くなる直前の140km未満ぎりぎりの駅、この場合138.3kmの戸塚駅まできっぷを買い、改めて戸塚駅から横浜までの区間料金(220円)を支払うか(101km以上の乗車券があれば、目的の駅で乗り越し精算することで残りの区間分の料金を払うことができるので、切符に書いてある駅で下車して買い直さなくても大丈夫です)、一旦切符に書いてある駅で降りて買い直すことで、2,270円+220円で、合計2,490円と100円安くなります。金券ショップで回数券を買うのとそう変わりはありませんが、時間がない時などは静岡からのルートならこの方法を試さない手はありません。

 ちなみに、横浜から220円の切符を買って静岡で精算してもJRの仕組みによって上記の金額にはならないので、その場合は一旦戸塚駅で降りて静岡までの切符を買い直す必要がありますのでご注意下さい。

 もし時間があって途中下車でも構わない場合は、途中下車した駅周辺の金券ショップで回数券を買ったり、駅の券売機で切符を購入しながら進むというのも面白いかも知れませんね。ネットで探したら、東京から神戸間の「乗車券分割プログラム」を公開してくれているページが有りましたので、リンク先を紹介します。今回紹介した2回に分けてだけでなく、安くなるなら無制限に分割の計算をしてくれるプログラムになっています。お住まいの場所からそう遠くない場所に安く行きたい場合にご活用下さい。

http://bunkatsu.info/cpg.cgi


エイビット ホムテル3G AK-010 その2 どのSIMを入れて使うか

 普通の家庭で長いこと使われていた固定電話機のように、極めて個性的なSIMフリーの3G電話「ホムテル3G(スゴい電話)」ですが、私の場合はモバイルルーターを持っていて、さらにスマートフォンでもMVNOのSIMが入っていれば単体でテザリングできるため、あえてこの電話機でテザリングを常用しようとは思いません。私と同じような環境の方のために、それなりに使えて安く維持できるSIMカードのプランについて考えてみたいと思います。

 まず、通話の無料分が含まれているMVNOのプランで安いものとして挙げられるのが、日本通信の「携帯電話SIM」のうち、月額基本料1,290円(税抜)のプランなら、30秒20円(税抜)で月々1,300円分の無料通話分が含まれています。通話が少ない場合はこのプランならまずこれ以上かかることはないでしょう。ただ、翌月くりこしのようなものはありませんので、大手3社と同じサービスではないことは注意して下さい。ただ、この契約に限らず電話番号のある契約はMNPで他社に移ることが可能なので(一定期間の契約維持が必要)、少し使ってこれ以上のものが欲しいと思った場合は同じ番号のまま他のサービスに移ってもいいでしょう。

 次に、無料通話ではないのですが、通話は別会社を通して行なうというものです。ですから、選ぶSIMカードは何でもいいのですが、安いということで言うと専用プランのあるX-Mobileの「スゴいプラン基本コース」通常1,380円(税抜)がサービス開始後半年は月980円(税抜)で使えるので、とりあえず入っておくのもいいですし、すでに何かのSIMカードがある場合はそれをそのまま使ってもかまいません(ただし標準SIMで電話番号を取れるもの)。受ける時はそのまま受けることにして、発信する際に、通常の電話番号の前に4ケタから6ケタの番号を付けるサービスを併用するという方法です。

 具体的には「楽天でんわ」「G-Call」のように発信元の電話を事前に登録し、電話番号の前に特定の番号(楽天でんわは「0037-68-」など)を押してから市外局番からの電話番号をダイヤルすることで携帯電話からの電話料金より安くなるという仕組みです。この場合、電話機が大きいことを生かし、電話機の空いている部分にシールやテプラなどで電話番号の前にダイヤルする番号を書いておけば電話を掛けるその都度確認できるのでまず間違うことはないでしょう。少々手間とはいえ、SIMカードの会社に払う金額は定額になり、通話料だけ別請求になる分意識して節約しやすいというメリットもあります。ただし、ある理由で通話料が月1,000円を超えるのが普通になってしまった場合は、次のパターンも検討すべきでしょう。

 最後のパターンで私が利用を想定しているパターンというのは、あえてSIMにMVNOを使わずドコモと3G(FOMA)で契約することです。そうすれば、通話無制限のカケホーダイプランをガラケー用の2,200円(税抜)で利用できますし、もっと安く、さらに無料通話もということでしたら月額934円(税抜)で月額1,000円分の無料通話が最大3ヶ月分くりこし可能な「タイプSSバリュー」を選ぶことも可能です。

 私の場合はすでに死蔵させていたドコモ回線(しかもFOMA契約)があったので、即効でタイプSSバリューiモード契約なしに内容を変更し、ちょっとした電話なら料金を気にせずに使える準備を整えることにしました。普段の通話はほとんどガラケーのカケホーダイを契約しているので、今のところあえて使う気はないのですが、家族の中でどうも携帯電話は使いにくいというケースでは、使ってもらえる余地はあるでしょう。そうした固定電話のような電話機の使い方に慣れ、もう少し長くゆっくり話したいと思ったらプランをカケホーダイプランに変更することも見越しながら、通話専用の電話としてのポテンシャルを十分に発揮できるパターンになりました。

 私のようなFOMAの既契約自体ががない場合や、すでにLTE対応の端末を使っていて、それをFOMAの契約に変更したいような場合もあるでしょう。いろいろ調べたところ、2014年くらいに書かれたネット上に発表されているブログの内容を参照したところ、LTE対応でないドコモから販売されていない端末で、なおかつ技術基準適合マークが付いている電話機を持ち込めばFOMA契約が可能というブログを見付けることができました。これはドコモの規約の中に書かれていたものを調べ、実際にFOMA契約を持ち込み端末でできた方のブログからのものですので、その内容が変わっていなければ、ホムテル3Gをドコモショップに持ち込んで、FOMAカードのみの契約が可能かも知れません(その場合、当然ですが2年ごとの更新契約になります)。ただし、ここで書いていることは実際に試したわけでもドコモに問い合わせをしたわけでもありませんので、実際に持ち込み契約を目論んでいる方はあくまで自己責任の範囲で電話機の購入を行なった上で試してみることになります。こちらでは責任は取れませんのでくれぐれもご注意下さい。

 今後、MVNOの方でも通話定額オプションの付いた契約が充実してくるようなら、さらにホムテル3G に合ったSIMというものが出てくるかも知れません。その際には改めてここに追加するような形で情報の集積を行なっていきたいと思っています。あとは実際にホムテル3G がやってきたらいろいろ自分でも試してこの続きを書きたいと思います。