Yahoo! ボックスの仕様変更について

 オンラインストレージというのは、データの保存先をパソコン内部にせず、外部サーバーにある保存場所にまとめて置いておいたり、ファイルやフォルダを複数の人で共有して見るだけでなく改変できるようにもできることから急速に普及した感じがします。私が最近購入したChromebookというパソコンは、データ自体を本体に保存せず、オンラインストレージに接続しながら使う(ということは常にインターネット接続状態が前提となる)ものとして出てきたものです。

 この、オンラインストレージサービスの大手というのは、DropboxやOneDrive、GoogleDriveなど海外のサービスが日本に上陸したような形になっているのですが、日本版とでも言うべきYahoo! ボックスというサービスがあります。Yahoo!Japanのプレミアム会員だったり、Yahoo!BBを利用している場合は追加料金なしで50GBも容量をいただけるので、便利に使っていたのですが、先日目を疑うような連絡が来ました。どんな事かというと2016年1月31日をもって、WindowsとMacパソコン用のクライアントソフトでの利用ができなくなるというのです。

 今のところの発表では、Yahoo! JapanはYahoo! ボックス自体のサービスの提供を止めるということはなく、モバイル向けのアプリとしては提供し続けるということですが、こうしたオンラインストレージの中のファイルを編集したり出し入れしたりするのに都合がいいのが大きな画面で使えるパソコン用のクライアントソフトです。まるで、パソコン上のフォルダを開くようにストレージにアクセスして作業しながら使えるのが便利だったのですが、これが使えなくなればパソコンからはWebブラウザを使ったアクセスの方法しかなくなり、大いに使い勝手は悪くなってしまいます。

 この点だけを取っても、もうメインのクラウドストレージとしては使わないようにするしかなく、常に変更するようなファイルは別のサービスに移し、現在は古い写真の置き場所にしました。これでとりあえず実害はないのですが、何かこうコロコロ仕様が変わるサービス自体信用できないように感じてしまいます。

 あと、私は使っていませんでしたが、スマートフォンからのアクセスに限り、容量無制限というオプションサービスもあったそうですが、そのサービスも2016年2月24日に終了するそうです。単なる気まぐれで今までやっていたサービスを中止するようなインターネットサービスになったということで、新しく何かYahoo!でサービスが始まったとしても、もしかしたらプレミアム会員を増やすための客寄せシステムかとすぐに疑ってしまいそうです(^^;)。

 まあ、先日のエントリーでも紹介したように、MicrosoftのOneDriveも無料会員についての利用可能容量を減らすことになりましたし、この世知辛い世の中では仕方のないことなのかも知れませんが、みんなで登っていたハシゴを急に外すようなことをやられてしまうと、溜め込んだデータを引っ越しするのも大変です。今後、クラウドサービスに限らず無料ですごく便利なサービスが出てきた場合、まずは疑ってかかる必要が出てくるのかも知れませんね。


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