月別アーカイブ: 2013年4月

Windows サポート終了後の選択肢

 すでにニュースになっているのでご存知の方も多いかと思いますが、現代の日本のパーソナルコンピュータの中でもまだまだ使われているWindows XPのサポートが1年以内に終了するということで、サポート終了以降どうするかということが論議されています。今使われているパソコンがWindows XPの場合、サポートが終了したらいったいどうなるのか気にされている方もおられると思いますので、簡単に説明してみます。

 サポートが終了すると、よくあるウィンドウズの更新というものが実行されなくなります。マイクロソフト社は、悪意を持った第三者が個人のパソコンに侵入できないように対策ファイルを定期的に提供していますが、そうしたサポートがされなくなるとどうなるのかというと、Windows XPを使い続ける人がインターネットに常時接続していると、将来明らかになった侵入経路を使ってXP搭載のパソコンに進入することが簡単にできるようになってしまいます。こうしたことを家に例えて言うと、今まではたとえ雨漏りが起きてもその都度穴をふさぐ行為を即時行ってきたのが、穴をふさぐのを放棄することで常に雨が降れば家の中が水びたしになってしまうような状況になるということでしょうか。パソコン自体が水びたしになって使えなくなることはありませんが(^^;)、恐らく将来は「Windows XPへの侵入の仕方」などというノウハウが出回ってくるようになるかも知れませんので、いわゆるハッカーと呼ばれる人だけではなく、ごくごく一般の人でも他人のパソコンに侵入して他人のパソコンの中味を盗み見ることができる状況になる可能性が高いです。そうした人の中には侵入したパソコンの中のデータを抜きさったり(あらゆるサービスのパスワードを盗み出すことで、メールの内容を自由に見られたり、インターネットバンキングで勝手に預金を下ろされる可能性もあります)、進入したパソコンを踏み台にして迷惑メールをばら撒いたり、勝手に電子掲示板を使い、パソコンの持ち主のIPアドレスで自分のパソコンからでは発言したくないような内容の発言をしたりるのに使われてしまうかも知れません。

 もちろん、サポートがしっかりしている現状の環境でもウィルスやパソコンをのっとられる危険性はありますが、サポートがあるうちは設定さえしておけば自動的に対策を講じてくれます。それができなくなるとなると、私でしたらXP搭載のパソコンはインターネットに常時接続させておく用途ではとても使えなくなるほど危険なものになってしまいます。

 今のところ、自宅には2台のWindows XP搭載のパソコンがありますが、現在はほとんど起動させることはなく、Windows7搭載のノートパソコンをメインに使っていますので問題はないのですが、今まで説明してきたことを知らないままインターネットに接続したパソコンを使い続ける人が多くいた場合、今よりも多くのスパムメールなどが出回ってくることにもなるわけで、やはり影響は出ます。現状での対策はパソコンの買い替えしかないということで、そうなるとオフィス関連のソフトも一緒に買い替えということになればかなりの出費を余儀なくされ、喜ぶのはマイクロソフト社だけということにもなるんですよね(^^;)。

 この問題はWindows XPで終わりかというとそうではなくて、マイクロソフト社は現在Windows8という基本ソフトを出していますので、近い将来には今私が使っているWindows7のサポートもいつかは終了することは目に見えています。そこでまた新たなパソコンに買い換える選択を迫られるということになるのです。

 ユーザーの選択肢というのはそれほど多くはなく、マイクロソフトの誘導に乗って新たなパソコンおよびオフィスソフトを買い続けるか、マイクロソフトから決別し、新たな基本ソフトを選ぶかです。ただ、仕事でパソコンを使っている方の中にはウィンドウズやオフィスソフト前提でやられている方も多いと思うので、その辺をどうするかでしょうね。私の場合は昨今のスマートフォンやタブレット端末普及のおかげで、相当の部分がiPadやNexus 7などのタブレット端末でもできるようになっているので、googleがパソコン用の基本ソフトを出してくれたらそちらの方に乗り換えるなんてのも選択肢の一つとして本気で考えなくてはいけなくなるかも知れませんね。


駐車場内では静かな車に注意しよう

 普及してきたと言ってもまだまだ社会全体に浸透しているとはいえないかも知れないハイブリッド車ですが、先日ちょっと怖い目にあいました。大型ショッピングセンターの駐車場内で車を停めてから店舗入口に向かって歩いていた時のこと、こちらとしては何の前ぶれもなく急に車の姿が入ってきました。はっきり言って全く危険ではありませんでしたが、こちらとしては全く車の来る気配がないところから急に出てきたのでびっくりしてしまったというのが偽りなき実感でした。

 その車はハイブリッド車で、低速走行時には全くエンジンを動かさずにモーターだけで走るので、私と同じようにびっくりしたという方もいるかも知れません。確か、こういった無音で走る事について問題提起をし、タイヤホイールの部分に音が鳴る仕組みを作った人もいたようでそうしたことがニュースになっていたという事を覚えていますが、まだこういった無音に対する対策については解決していたわけではなかったということなのでしょうね。

 まあ私のようにハイブリッド車の無音について、過敏にびっくりしているだけならいいのでしょうが、実際にコツンとでも人にぶつかり、体力の弱い人が危険な倒れ方をしたらいくら低速走行でも危ないですね。そして私にはちょっと気になるのですが、よるあるアクセルとブレーキを踏み間違えて建物や人にぶつかってしまう事故が頻発していますが、あのような状況でハイブリッド車はとうなるのかという事も気がかりです。

 実際のところはタイヤが空転する音がけたたましく響くことでモーター音はかき消されてしまい、全くの音無しで突っ込んでくることはないだろうと思いますが、ガソリン車と比べるとエンジンの音がしないというのはエンジン音の前ぶれがないため、車を降りて歩行者になるとやはり怖いというのが本音です。現状でメーカーに噛み付いても紹介したような危険はすぐになくなるわけではないので、今後はある程度の認識を改め、今以上に周辺に気を付けながら歩いて大きな駐車場内を移動する際には注意しようと思います。実際に事故があれば歩行者の方が保護されるので保険で治療費などは見てもらえるとは思いますが、怪我をしたらやはり大変ですので。

 逆に、これからハイブリッド車に乗り換えようと思っている方々についても、こうした危険があることを意識して運転していただきたいですね。まだ視覚や聴覚を使って反応するだけの子供さんや、こうした体の機能が衰えつつある人にとっては、ふいに車がやってくるように見えるはずで、そういう方を見掛けたらより注意して運転をしていただきたいと思います。


念願の花見に行ってきました

 学校の入学式がある時期というのは、ちょっと前なら桜の花が満開になる時期でしたが、今年(2013年)はすでに桜は終了してしまったので、何とか別の場所でリベンジをと思っていました。

 昨日はその前日の爆弾低気圧の影響がまだ残っていることが予想され、実際天候は良くても風は強いという出掛けるには躊躇するような天気だったのですが、途中で悪天候になったらUターンすることにして、ここ10年くらい行こうと思いながら用事が入ったり、満開のピークが週末と合わずに行けないでいた長野県千曲市にある「あんずの里」へあんずの花見に行ってきました。イベントの内容については観光協会のサイトを紹介しておきますので興味のある方は下記リンクをごらん下さい。

http://chikuma-kanko.com/

 たまたま、金曜日が八分咲きという情報をインターネットで入手することができまして、土曜日が大荒れの天気ということで、行くとしたら日曜日しかなく、これを逃したら今後はいつ満開のあんずの花を拝めるかわからないということで多少無理をして行ったのですが、結果として行って良かったと思います(^^)。

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 こんな感じでまさに満開だったのですが、やはりというか風がすごかったので、突風が吹くたびに花吹雪が起こるような感じになってしまい、これでは翌週には到底見ごろを過ぎてしまったのではないかと思います。高台に展望が開ける場所があって、そこまで歩いていく間にもそこかしこに満開のあんずの花があり、かなり見ごたえがありました。人出の方は天候のせいかそれほど多くの人がいたわけではありませんでしたが、桜や桃の花以外にこの時期見られる花として、もっと認知されてもいいのではないかと思いますね。

 ただあんずの花見は山梨県の桃のように農家の方々が実を収穫するために栽培しているものなので、畑の中に無断で入ったりすることは禁止されています。6月から7月にかけて同じ場所であんず狩りのシーズンを迎えるという事なので、今回はおみやげにあんずの製品を買いませんでした。ちょうど梅雨明けの頃になるといい感じに実るのではないかと思いますので、食に興味がある方はむしろこちらの方をチェックされるといいかも知れません。


ちょっと昔の情報をブログに残す意義

 私がこのブログで書いている情報は時の流れとともに古くなってしまい、中には全く役に立たなくなってしまうものも多いと思いますが、とりあえずは車中泊という行為自体を一過性のブームと捉えてそれに乗って何とかしようという気で書いているのではなく、災害時の避難場所としてなど、いつの時代でもそれなりに役立つようなノウハウを自分で見付け出し、その備忘録として書いているようなものです。ただ、ブログのカテゴリーの中では特にモバイル関連のノウハウについては時間の経過とともに使えない情報になってしまうところがあり、それはそれで仕方のないところかと思いますが、残ったものにもそれなりの史料価値があるかも知れません。

 というのも、先日乾電池で動くさまざまなグッズについて紹介するためにさまざまな資料をあさっていたのですが、私の記憶で以前乾電池で動いていたPHS電話機がカシオから出ていたということを覚えていたのですが、それが単三だったか単四だったかどちらの電池で動いていたのかという資料はネットでも全く入手できず、結局記事にすることはできませんでした。以前の技術で乾電池で実用になるスペックについて具体的な製品を出して説明すればわかっていただきやすいのではと思ったのですが、残念ながら私が直接使っていたものでなく、当時の資料も持っていなかったので確実な情報を出すのは無理でした。メーカーのホームページにあたってもメーカーは古い製品仕様をいつまでも掲載しませんし、あっても単純な記載に留まってしまうことが多いです。また通信会社自体がさまざまな変遷を経て身売りしたり解体されるような状況もありますので、結局頼るのはその筋のマニアが個人的に保管している端末のページのみだったりする現実があるのです。結局、ネット検索で得た情報の中では、私的なページの方が情報量は多かったですね。

 これがまだ芸能やスポーツに関することなど、多くの人たちに知られているものだったら印象に残る分多くの情報がインターネットにも書かれていると思うのですが、社会の流行や風俗だけではなく、私が書いているものの中ではものすごい勢いで進化していく様々な製品についての記録というのは気が付いたら全くなくなってしまい、資料を集めるのにさえ苦労する事になりがちです。これから今より10年前後くらい前の生活の中にあったものや風俗について、果たして今、正確に再現できるだけの情報を得られるのかどうかすらわからない状態にあると言えるのではないでしょうか。

 それでも、今の時代というのはインターネットのおかげで、個人が発信できるホームページの情報や、ブログでの系統立てた情報など、ちょっと昔の時代をたどるためにはそこそこ頼りになるものだという気がしています。そうした情報のほとんどは記録を残そうとして書かれたものではないわけですが、結果としてその時代の雰囲気を未来に伝えてくれる重要な情報になったりします。

 普通の人が後世にまでに残る大きな仕事をする事は難しいと思いますし、私にもとても無理だと思いますが(^^;)、日常生活の中でちょっと気付いたことなどを備忘録的に綴る事のできるブログは、もっと多くの人が使ってさまざまな記録をしてくれれば更に面白い事になるのではないかと思います。つまらないブログはそこら中に溢れているかも知れませんが、そこで書かれている情報が意外なところで役に立つかも知れません。莫迦みたいに写真だけを載せているブログでも、そこに写っている情報はブログがアップされた当時の「今」を写しているわけで、その当時の「今」が失われてしまったら、未来の人たちはそこから当時の情報を引き出すしかなくなるわけです。

 インターネットの世界は昔から相互扶助の精神によって支えられてきたという事もあります。多くの方はインターネットを主に調べ物に使うだけで発信されない方の方が多いかも知れませんが、以上長々と書かせていただいたように、どんな事でも書いて発信する事に意義はあります。ぜひ多くの人にネット上で発信していただき、多くの情報を共有させていただきたいと個人的には思います。


iPod touch をようやくiOS6に切り替えたわけ

 新しくiOS6を搭載したiPhone5が出た当初は様々な報道がありましたが、酷評されたマップもそれなりに改善され、また何よりもGoogleからmapとYou tube用アプリが提供されるようになってシステムソフトウェアのアップデートを行なわれた方も多いかと思います。ただ、私の場合はそうしたニュースを聞いていてもまだ頑なにアップデートをしなかったのですが、先日ようやくアップデートしました。

 というのも、私がブログを書くのに使っているニフティの「ココログ」ですが、専用アプリがiOS用に用意されているものの、長らくiOS6に対応していない状況が続いていてそのために更新していなかったのです。それがようやく2013年3月末日にiOS6に対応したバージョンが出たので、この機会に乗じてシステムソフトウェアもという事になりました。

 旅先でのブログの更新の仕方はいろいろな手段を考えていますが、最も電力を消費しない方法は携帯電話単体でのメールによる更新方法だと思います。しかしその方法だといつも書いているような長文での更新は難しいと思いますし、できるだけパソコンに近い環境で少ない電力消費量で更新するためには、iPod touchをアップロードする時だけWi-Fiに繋ぎ、文自体はポメラで書くのが一番だと思います。アンドロイドにもココログ用のアプリはありますが、残念ながらポメラ用のQRコード読み取り専用アプリは存在していません。この専用アプリの読み取り精度は高く、私が持っているiPod touchの約70万画素のカメラでも問題なく細かいQRコードを認識します。iPhoneユーザーの中にはポメラとは関係なくQRコード読み取りアプリとして使う方もいるくらいで、個人的にはどうしてアンドロイド用のアプリが出ないのだろうと思うのですが、そういう意味でもポメラとの相性が抜群なのです。

 必要な時に必要なだけ電力を使える平常時にはこの有難みはわからないかも知れませんが、様々な要因が重なってわずかな電池の残りを大切に使わなければならない時もあるかも知れません。そしてもちろん満足に携帯電話やスマートフォンの充電もままならない災害時の事も考えなければなりません。電池で動くWi-Fiを使ったモバイルルーターをポメラとiPod touchと組み合わせる事によって、電池残量が乏しい時でも継続してブログを書き続けられる環境が完成します。

 具体的な使い方として、モバイルルーターとiPod touchは常時電源は切っておき、ポメラで書いた文章が仕上がったら改めてiPod touchの電源を入れココログのアプリを立ち上げます。アップロードの準備が整ったらその時点でモバイルルーターの電源を入れ、そのままアップロードすればいいわけです。これなら一連の作業にかかる電力は最少で済み、日中の小さな太陽電池しか充電環境がないような場合でも安定してブログを発信できるでしょう。

 アンドロイドを使ったスマートフォンやタブレット端末を使っているとしみじみ思うのですが、常に何らかのアプリが裏で通信を行なっていて、何もしなくても思った以上に電池が減ってしまっている場合がアンドロイドOSの場合に多く、災害時には常時電源を入れるような使い方はできないのではないかと思っています。そうするとメールの受信がリアルタイムでわからないという事があるのですが、私の場合はGmailに来たメールを携帯電話のメールアドレスに転送しているので、以上の組み合わせに携帯電話を加えれば、極端に充電が難しい状況でも何とかなるのではないかと思っています。写真の組み合わせは数が多いですが(^^;)、このブログでも紹介した小型の太陽電池パネルによる充電器や、お湯を沸かすことによって発電できる発電鍋を使う程度でもローテーションしながら充電することによって十二分にこれらの機器を使い続けることができるようになると思っています。

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 このように考えると、iPhoneと比べると大きく機能が劣るiPod touchではありますが、元々それ自身にネット接続の機能がないので月々の支払いもなく、Wi-Fiの環境さえあればいつもはパソコンでやっている事がほとんど問題なくできてしまうという側面も持っているので、持っていて決して無駄になる事がない端末であると思います。今回のアップデートについてはマップの不具合など散々な状況がありましたが、私のように以前の製品を使っていても、最新のシステムソフトを使えるのも有り難いことですし。普段は全くスマートフォンのように使わない方でも、ミュージックプレーヤーとして使っている方も多く、日頃持ち運んでいる方もあると思いますので、いざという時にスマートフォンのように使えるよう準備しておくことももしかしたら何かの際に役立つことがあるかも知れません。


Google Nexus 7 その4 オンラインストレージサービスを賢く利用する

Nexus 7はいろんな事が便利にできる端末ではありますが、不満点がないわけではありません。背面カメラがないのはその最たるものでしょうが、やはり他の端末と比べて不便な点はmicroSDカードによってデータの保存やバックアップのための領域を自在に増やせないことが残念ですね。外付けのUSBメモリからファイルを読み込む事は有料のアプリ「Nexus Media Importer」で可能になるものの、その逆の本体からUSBメモリにファイルを転送する事ができないというのも本当に何とかならないものかと思うと同時に、こういった機能をわざわざ使えないようにしてアプリでお金を取るというやり方も少々解せません。それでも、USBを使って周辺機器は追加投資なく使えるので、その点は助かっているのですが、ファイルのやり取りについては別の方法で解決するという選択もできなくはありません。

元々Nexus 7はWi-Fiによるブロードバンドで使う端末であるので、ファイルの保存についても本体に保存するのではなく、他のアンドロイド端末やパソコン、さらにiPhoneのような端末ともネット経由で共用できるように、オンラインストレージサービスを使導入するというのがその方法です。こうしたサービスにはいろいろありますが、私は無料で使える範囲で複数のサービスを使い分けるように今のところはしています。具体的には以下のようなものがあるのですが、これらのサービスはパソコン用およびスマートフォン・タブレット端末用に便利なアプリを持ち、簡単に複数の端末でファイルを共用できます。無料で使える容量とともに紹介すると、

・Dropbox (2GB無料)
・SugarSync (5GB無料)※無料サービスは終了しています
・Googleドライブ (15GB無料)
・Yahoo!ボックス (5GB無料)※サービスはすでに終了しています

これらののアプリをNexus 7に入れています。2つのサービスを合計すると17GBも使えるという事になります。私は現状で文字データ、バックアップファイルなどはDropboxに入れ、画像や音声、動画ファイルを他のサービスごとに振り分けていますが、サービスの違いや使用アプリの使い勝手を判断しながら使い分ければいいでしょう。また、さらに大きなファイルをアップロードする必要に迫られた場合に有料サービスへの移行を検討すればいいのではないかと思います。

旅先でも高速でつながるネット接続を使うか、公衆無線LANが使えるホットスポットがあれば、Nexus 7で作ったファイルを別の端末で読み出してメモリカードへ出力する事は快適にできますし、パソコンに保管してあるファイルをNexus 7で見る事も可能です。巨大な動画ファイルなどは高速のネット通信がないと満足に見られないので、高速通信が使えないエリアではホストケーブルによるUSBメモリと有料アプリの組み合わせを使わざるを得ないでしょうが、ちょっとした書類の移動なら携帯電話のエリアが使える月1,000円以下の低速SIMカードによる通信でもなんとかやり取りできるので、こうしたオンラインストレージサービスによるファイル移動をまずは試してみる事をおすすめします。

このようなオンラインストレージサービスというのは、常に身近にネット接続を常時行なえる環境が整わないと実現は不可能だと思うのですが、自分で高速の通信環境を持っていなくても、車での旅で使う場合はブロードバンド接続ができる所まで移動する事ができるので、特にNexus 7を旅先でも目一杯使いまくろうと考えている方は、どこへ行けばネットがつながるのかという情報を入手する事も重要になります。個人的には全国に店舗数が多く、ネットが無料で使えるコンビニ、ローソンとセブンイレブンのブロードバンド通信提供店はチェックしておいた方がいいと思います(どちらも事前の登録が必要)。ネット接続ができる店舗についての情報は、以下のリンクで確認してみて下さい。

・セブン-イレブンなどの7spot
http://webapp.7spot.jp/

・ローソンWi-Fi(スマートフォン・タブレット端末のみ。パソコンでは使えません)
http://www.lawson.co.jp/ponta/static/wifi/


Google Nexus 7 その3 ホストケーブルで周辺機器と接続する

 Nexus 7の私が購入した動機として、ケーブル接続でマウスやキーボードが使えたり、有料のアプリNexus Media Importer (3米ドル程度)を導入する事でUSBメモリやカードリーダーに差し込んだSDカードなどの内容を取り込んで動画などを再生する事ができるという事があります。こうした機能を使うためにも、まずはNexus 7に対応したホストケーブル類を購入しましょう。ケーブル自体は高くても千円以下で家電量販店で購入できるものです。

 また、こうした周辺機器を接続するためのものとして、Nexus 7に直接つなぐ事ができるようになっているUSBハブが付いたホストケーブルや、SDカードを差せるカードリーダーにUSB端子が付いている製品もあります。これは、本体とつなぐ端子がNexus 7に直接差さるmicro-Bの形になっているものです。これ自身がホストケーブルの機能拡大版のようなものなので、ホストケーブルを買わないでこうしたハブやカードリーダーを購入するというのもいいと思いますが、アンドロイドでケーブルによる接続ができる機器専用になってしまい、転用が難しい場合もありますのでパソコンにも繋いで使いたいという場合はご注意下さい。

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 また、既にUSBハブを持っている場合、複数の周辺機器を接続する場合にはUSBホストケーブルで普通のUSBハブを接続すると専用品と同じように使う事ができます。写真にあるように、まずNexus 7にホストケーブルをつなぎ、その先に昔購入したUSB端子から充電可能なUSBハブをつなげば使用準備完了です。このハブにキーボードとマウスを繋いだところ、何の問題もなく双方の機能を使う事ができました。以前使っていたUSBハブを持っている方は、先にホストケーブルの方を購入しておいて、接続して使えるかどうか確認してから購入するのがいいでしょう。また100円ショップなどでも売っているカードリーダーをホストケーブルに接続しても使える場合が多いので、専用の製品で揃えるか、とりあえずホストケーブルを購入して既存のものと合わせるか、今後のNexus 7の使い方を考えながら揃えていくのがいいかと思います。私の場合は今のところ既存のものを活用する方法で不便を感じていないのでこのまま行こうかと思っています。


Google Nexus 7 その2 旅で実用できるだけの通信環境を整える

 格安な価格で売り出されたことから話題になったNexus 7ですが、処理能力についてもなかなかのもので、それが人気になっているとも言えるでしょう。具体的に感じるのは、You Tubeのような動画サイトを見ると今まで使っていたスマートフォンやタブレット端末と比べてみても動画がスムーズに再生できるので、旅先でも動画ファイルを持ち出して見たいと思う気持ちもわかります。

 私の場合はそこまでして動画のファイルを作って持って行こうとは思わないのですが、車中泊の旅で長い夜を過ごす際に映画や録画したテレビ番組をこの端末で見ようと思われる方は、16GBではちょっと足りなくなるかも知れません。可能ならば32GBのものを選ばれるといいと思いますが、ストリーミング再生だけであってもそれなりに楽しめます。

 そこで、Wi-Fiのみの通信手段しか持たないNexus 7に必要な通信環境について、特に旅先でもそれなりに使えるよう検討してみることにしましょう。携帯電話会社の契約がある場合、スマートフォンを使ったテザリングが手軽ですが、大手携帯電話会社のSIMカードを使った通信の場合、月間7GBを超えると動画のストリーミング再生がほぼ不可能になるくらいのスピードにまで規制されるようになってしまいます。イーモバイルの場合は時間によって制限がかかる場合があり、特に夜9時以降にスピードが落ちる場合もあるとのことです。

 そうした観点から見ていくと、普通に動画のストリーミング配信を利用して映画を見るという使い方を旅先でしようと思われる場合は、現状でWimaxのルーターをNexus 7と組み合わせるのがいいという事になります。しかしWimaxのウィークポイントはそのサービスエリアにあります。時間とともにWimaxのエリアは広がってはいるものの、携帯電話のエリアのように山の中でもそれなりに使えるようになるという事はちょっと考えられないので、Wimaxのみで旅先のインターネットをまかなうというのはかなり難しいです。まだまだ都市部や自宅と同じような形でネット接続を行なうことは難しく、せっかくのNexus 7のスペックが生かせないのはちょっと残念な気もします。それでも、都市部ではWimaxを使い、山の中でも予備的に使えるようにより広い範囲で利用できる携帯電話のSIMカードを使ったインターネット環境も持っておくという手もあります。もちろん、動画を見続けることは諦める(^^;)という場合にはWimaxまで契約しなくてもスマートフォンからのテザリングだけで何とかなるとは思いますが。

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 ただ、Wimaxのモバイルルーターを使って写真のように私の使っているNECのAtermWM3600Rをホストケーブル経由でNexus 7に直結すると何とそのままUSBモデムのような形になってネット接続ができてしまいました。この接続方法ですとWi-Fiを切ることができるので、状況によっては便利に使える場面があるかも知れません。このようにホストケーブルが使えるというのは意外でしたが、パソコンと繋いでUSBモデムとして使えるようなものも同じように使えるかも知れませんので、試してみる価値はあるのではないかと思います。

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 また、ちょっと変わった接続の方法としてBluetoothを使ってテザリングができる手段もあります。この方法はデータ通信専用のSIMカード(私の場合は楽天ブロードバンドLTEのSIM)でもテザリングを行なうことができます。私の持っているスマートフォンは、白ロムで購入したドコモのGalaxy S2(Androidバージョン4.0.3)なのですが、これに「FoxFi (WiFi Tether w/o Root)」というアプリをインストールした上、Nexus 7に「PdaNet Tablet (new)」というアプリを導入し、ペアリングをすればNexus 7でもネットに接続できるようになりました。どちらの端末もroot化のようなことをしなくても実現可能なのも嬉しいですね。ただ、BluetoothテザリングでNexus 7をインターネット接続する場合はNexus 7側でアプリを使う時など、ネット接続を認識しない状態になり一部利用を制限される事もあるようです。この方法を常用する場合は一通り自分の使っているアプリでの挙動を試しておく必要があるかも知れません。それでも、対応するスマートフォンを持っている場合は新たな投資は必要ないわけなので、設定だけでもしておけばいざという時には頼りになるかも知れません。これ以上の事を詳しくお知りになりたい方は「nexus7 bluetooth テザリング」のようなキーワードでインターネット検索を掛けてみることをおすすめします。

 この他に、移動中に使うことはせず、使う場所を決めている場合はその場所(道の駅や高速サービスエリア、特定のコンビニなど)で公衆無線LANが使えるなら、あえてルーターを用意しなくても十分に使えるわけで、旅行中であっても公衆無線LANのポイントを頭に入れておけば旅行の行程を選定する場合のヒントにもなるでしょう。Wi-Fi機能は多くの機器に搭載されているものだけに、Nexus 7でWi-Fi接続ができる環境を作っておけば、パソコンでも使えるようになりますので、自分の外でのネット利用に応じた通信業者と料金別のサービスを検討してみるのをおすすめします。


Google Nexus 7 その1 購入後最初にしたこと

 今さらですが手に入れたGooglleの7インチタブレットNexus 7(16GB Wi-Fi)ですが、価格が安いだけでなく、性能もよくこれから後継機が出るとしてもしばらくはメインのモバイル端末として使い続けられるだけのスペックを持っています。というわけで、これからしばらくは購入後の私の使い方についてここで紹介させていただきたいと思っています。

 購入後とりあえずは使えるように設定をし、必要なアプリを導入することをまずは最初にやりました。他のスマートフォンやタブレットで使っていたアプリを中心に入れていったのですが、Nexus 7にはワープロ・表計算などを使うためのマイクロソフトoffice互換の編集ソフトが入っていないのがまずは問題でした。今のところマイクロソフト社の方できちんとファイルを再現できるアプリの提供はないため、再現性は不完全であると理解しつつ、有料のoffice互換アプリを導入しました。私が導入したのはkingsoftのものでしたが、たまたま2013年4月1日まで通常2,980円が980円で導入できたので今使っているエクセルで作った簡単な表計算シートの再現性を確認した上で導入しました。この種のアプリは残念ながら私が導入したものを含めてこれで十分とお勧めできるものがないというのが正直なところです。できればマイクロソフト社が対応してくれるとありがたいのですが。

 次に何とかしなければならないのは画面保護用のシートおよびケースであると言えます。そのうち液晶保護シートは100円ショップへ行くとiPad用のものが売られていたのでそれを購入し、はさみでカットして張り付けることで対応しました。私の場合はこれで十分といった感じですね。そしてケースとしてとりあえず付けたのが、以前使っていたGalaxy Tab用にと思って投売りされていたシリコンケースを付けてみることにしました。

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 裏面をカバーするように付けるのが基本ですが、写真のようにあえて液晶画面を保護するようにはめてかばんの中に入れれば、極端な話これだけでもそれなりに本体を守れるのではないかと思います。シリコンケースは使う時に外してしまってもいいですが、付けておけばグリップ力が増すのでそれはそれで使い勝手はいい感じです。

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 そしてさらに外装を保護するケースとして偶然見付けたのが、雑誌「週刊アスキー2013年4/30増刊号」の付録でした。「スマホ+タブレットコンボケース」はシリコンカバーを付けたNexus 7でも十分余裕を持って入ります。さらにこのケースにはスマートフォンやケーブル類など周辺機器も入れることもできますので、思わずいい買い物ができたと思っています。この文章を後から読んだ方については、同じケースは入手ができないと思いますが、こうした雑誌の企画でスマートフォンやタブレット端末用のケースは今後も出てくるだろうと思いますので、書店などでさがしてみるのもいいでしょう。もちろん、100円ショップに売っているようなショックを和らげる素材のケースに入れてもいいでしょう。画面へのダメージが心配される場合は固めのボール紙をNexus 7のサイズに切りぬき、ケースに入れておくという手段も使えますので、最初はわざわざ高いケースを物色しなくてもいいかなと思います。ケースにお金を掛ける前に購入したい周辺機器もまだありますので、そうしたものについては手に入れましたら改めて紹介させていただきたいと思っています。


NEXUS7は旅先でどこまで使えるか?

 桜の花はこちらではもうそろそろ終わりですが、春の訪れとともに決算セールもいろいろな場所で行なわれています。今回たまたま自宅にやってきたチラシで、近所にあるドン・キホーテで1日限定5台限りということでGoogleのNexus7(16GB Wi-Fiのみ)が17,800円というGoogleのサイトより2千円安く売るという情報が入ったので、その日の夕方くらいに出掛けてみました(^^;)。気合いを入れて買いに行ったというよりも、まあもし限定数分が残っていれば買ってしまうのもいいかなというごくごく気楽な感じで訪れたのですが、一般の方はまだまだスマートフォンに比べると7インチタブレットの方は注目されていないのか私が行った際にはまだ売れ残っていたので、ちょっと迷ったあげく購入してしまったというわけです。もっとも、以前紹介した外付けのマウスやキーボードが使えるようになるホストケーブルを購入したのも、近い将来Nexus7が安くなったら買うことを前提の行為なのでまったく後悔はしていないのですが、これで旅行の際のモバイル機器のラインアップがかなり変わってくることが予想されます。

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 私自身元々、本格的なスマートフォンを使い始める前にドコモの7インチタブレットであるGalaxy Tabを使っていました。2つのタブレットの大きさを比べてみると、Nexus7の方(写真右側)が少々大きいもののGalaxy Tabの方が厚みがあり、どちらも片手で持って使えるという意味でも持ち運んで使いやすいものです。ただタブレットの場合はカバンに入れたりして持っていくことになるので、しばらくはシャツのポケットに入り手ぶらの状態でも持って行けるスマートフォンが中心になってしまっていましたが、そうなるとあえて自宅でちょっとネットや簡単なファイルの更新作業などにはWi-Fi接続をさせてGalaxy Tabを使うようになりました。7インチタブレットは10インチタブレットと比べると中途半端と言われることもありますが、今のところ7インチより大きな画面が必要な場合はノートパソコンを使っていますので、7インチタブレットのNexus7でどこまで様々な作業ができるかは試してみたいと常々思っていたのでした。

 Galaxy Tabをモバイル運用で使っていて残念だったのが、外付けキーボードがBluetoothのものを含めて接続が難しいことと、充電のためのケーブルが専用品になってしまうので、いざという時の充電に不安があったことでした。その2点のディメリットを完全にカバーできるのがNexus7であって、Bluetoothでの接続はもちろん、ホストケーブルさえ一緒に持っていればそこいらのノートパソコンのキーボードでは到底及ばない打ち心地を誇るコンパクトキーボードをそのまま使えます。世の中にはさまざまなタブレット端末がありますが、キーボードがケーブル接続できて、さらに電源回りに専用のACアダプタを使うのではなく汎用のUSBケーブルでできてしまうものというのはそれほど多くないと思います。

 多くの人たちがパソコンで行なっている作業をすべてこのNexus7でできるとは私も思っていませんが、とりあえずネット検索はパソコンより手軽にでき、ブログ用の文字入力も外付キーボードを使うことによって十分にできるなら、一定の作業においては何とかノートパソコンの代替になるのではないかと思っています。とりあえず、officeファイルが読めるようにと編集も可能な有料アプリを入れましたが、Galaxy Tabにはこの種のアプリはプリインストールされており、その点は価格が安いから仕方のない所もあるでしょう。今後は実際に使いながら気が付いた点があればこのブログの中でも紹介していく事ができればと思います。