月別アーカイブ: 2013年2月

USBホスト機能の付いたスマートフォンを試す

 まさに今さらという感じもありますが、今使っているスマートフォン、Galaxy S2(SC-02C)が、USB経由でさまざまな周辺機器が使えるようになっています。最近はタブレット端末が普及していく中で、もうすぐSIMフリーの3Gモバイル通信機能が付いたNexus7-32Tという注目のタブレット端末も29,800円という売り出し価格で発表されます。Nexusにはメモリカードスロットがないので、バックアップのために外部記憶メモリやSDカードをUSB経由で読み込ませたり、マウスやキーボードを接続して使うことを想定している方も多いでしょう。というわけで、アンドロイドのUSBホスト機能について現状のハードで試してみることにしました。

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 USBホスト機能を利用するためには、専用のケーブルが必要です。スマートフォンやタブレット端末が持つ端子に合うケーブルを選ぶのですが、私が購入したのはmicro-B端子で接続するケーブル(エレコム TB-MAEMCB010BK)を700円程度で購入しました。反対側が通常のA端子になっていますので、ここにさまざまな周辺機器を接続することができるわけです。

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 まずはそこいらにあったマウスを繋いでみました。すると、接続して認識されたとたんにポインタが現れ、画面上で操作できるようになります。左ボタンでクリックとダブルクリックもできますので、画面を触らないである程度の作業ができるようになります。できれば以前紹介したようなトラックボールを使って作業ができれば旅先ではずいぶん便利に使えるようになると思います。

 次に、キーボードをつなげてみます。私の場合ですが、日本語入力アプリにインストールしたGoogle日本語入力を選ぶと、設定項目のうちハードウェアキーボードの設定で、日本語109A配列のキーマップが選べます。キーボードについてはあえてケーブルで繋がなくてもBluetoothでいいのではないかと思われる方もいるでしょうが、キーボード自体に電源がいるということと、Bluetoothを使った他の機能を使いたい場合にはケーブル接続の方が有利な面もあります。

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 写真のキーボードは、個人的に一生モノと思いながら手に入れたHappy Hacking Keyboardです。本当はこれにアダプターをかませてBluetoothキーボードに変わればいいなと思っていたのですが、とりあえず有線でつながるのでこれはこれでいいかなと。入力のしやすさは人によって違いはあるかも知れませんが、かなり高価なノートパソコンのキーボードと比べてもこちらの方が優秀なのは確かで、いざという時にこのキーボードが使えるというのは正直有難いです。ただ、画面の小さいスマートフォンで使うには、写真のような横置きだと予測変換候補などで画面が埋まってしまうため、作業領域が多めに取れる縦置きで使った方がいいと思います。

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 また、別のものですがこちらのキーボードはかなり特殊なものでご存知の方も少ないかも知れませんが、ちゃんとしたフルキーボードです。本来は住宅会社であるミサワホームが企画し販売していたCutkeyという片手で入力ができるものです。それこそ、Google日本語入力に新たに搭載された日本語入力用キーボード「Godan」と似ていますが、テンキーのような中に全てのキーが搭載されていて、片手で入力ができるようになっています。さらにソフト的に片手入力を実際しているわけではないので、アンドロイド端末に繋ぐだけでほぼすべての機能が使えるようになるのです。片手入力というのは両手入力をしている人には必要ないということもなく、寝たり横になりながら入力したり、怪我で片腕を使うことができないような場合にも役に立つもので、本来はテンキーで日本語入力ができるようなものが出てくればいいと思うのですが、以前購入して持っている人は試しに繋いでみるのも面白いと思います。

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 そしてもっとも肝心なUSB経由でメモリを読む場合です。今回はUSBメモリをそのまま接続しましたが、問題なく中のファイルが読み書きできました。カードリーダーも普通に使えると思いますので、デジカメの写真を直接読み込んだりするような用途にも使えます。普段はメモリを圧迫する動画ファイルを入れておき、見たい時だけつなぐという方法も取れると思いますし、特に単体ではメモリカードを扱えないタブレット端末を使っている人にはこの機能が一番役に立つと思います。ただメモリのフォーマット形式がFAT16およびFAT32でないと認識しませんので、大容量のUSBメモリをNTFSフォーマットで使っている場合はご注意下さい。あと、SDカードの種類によってはスマートフォンの方で認識しないカードもあったので、その点は相性があるのかも知れません。

 なお、今回紹介したUSB機器については私の環境であるandroid4.03にアップグレードしたドコモのGalaxy S2(SC-02C)で検証したものです。さまざまな機器の組み合わせによっては正しく動作するかは保証できませんが、それでもいろいろなものを試してみる価値はあります。ネット上で既に報告されている情報なども参考にしながら、USBホストによる動作がサポートされる端末を選んだ方がいろいろ楽しめると思います(^^)。


車椅子マークの付いた駐車場の意味について考えよう

 日々のニュースをブログで扱うというのは結構躊躇するところで、感情に任せてニュースの背景など、報道された当時に誰もが知っていることを書かないでおくと、年月の経過とともに何を問題にして書いているのかということがわからなくなってしまう危険があります。それでも、新商品の紹介のような場合は、あくまで発売時期当時のレビューであることはわかるので、それはそれで思ったことのみを書いておいても、その時はこんなことを考えていたんだと後から見て感じることもできます。果たしてそれが後から見る人に役立つのかという危惧もあるのですが、私のブログで過去に書いたグッズ紹介の記事に関しては、現状にそぐわない部分も相当あることをまずはここでお断りしておきます。

 というわけで、今回俎上に乗せたいニュースについてまずは簡単に概略を書いておきます。柔道の日本代表を指導する全柔連が女子の代表選手15人によって体罰やセクハラ、パワハラなどが日常的に行なわれているということで上層部の行ないを正すよう訴えたことから、全柔連は監督やコーチ、強化担当の理事を更迭するなど大揺れになっていて、今後さらなる事実が出てくれば、もう一騒動も二騒動も起こりかねない雰囲気になっています。

 そんな中、問題として噴出する前に代表候補合宿を行なっていたナショナルトレーニングセンターで、指導者たちが取った行動が新聞記者の取材によって明らかになってきました。ナショナルトレーニングセンターとは特定の種目ではなく複数の日本代表クラスのチームが合宿などに使える施設を政府が提供している場所で、多くの競技団体が利用しています。記事では全柔連の強化に携わる関係者の話として、以下のような内容を記事にしていましたので、その部分を引用します。

(引用ここから)

他競技も一緒に利用している施設の中を、日本代表の首脳陣が威圧的な態度で歩く。警備員を呼びつけ、横柄な態度をとる。障害者用の駐車スペースに平気で車を止める指導者もいたという。

(引用ここまで 2013年2月6日 朝日新聞朝刊16面 13版の記事から部分引用)

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 写真は近所の銀行にある車椅子マークが記された駐車場ですが、通常の駐車スペースと比べて広く面積を取っていることがわかります。白線の斜線部分が目立ちますが、これは車のドアを全開にしても迷惑にならないために設けられているものです。なぜここまでするかというと、ご存知の方もおられるかも知れませんが、普段車椅子に乗っている人たちが車を降りる際にどうしても必要だからです。

 足の機能が使えない人のために作られた車というのは、ハンドルの近くにアクセルとブレーキ操作ができる装置が固まっていて、一連の操作ができれば車椅子に乗っている人でも一人で運転できるようになっています。乗降について見せてもらったことがありますが、車椅子から運転席に乗り移ると、車椅子を折りたたみ、上手に車椅子を車内に収納して介助者も必要としないでドライブに出掛けられる人は大勢います。ただ、そうした人が気にするのが自分の行った先の駐車場に全く関係ない車が停まっていたらどうしようかということではないかと思います。

 車椅子マークのある駐車場はスペースが広いことの他に、施設やトイレの入り口に近いという特徴があり、そのためちょっとだけなら大丈夫だろうという風に考えてこのスペースに駐車してしまう人もいるかと思いますが、もし車椅子を利用している人が一人でドライブしていて、一刻も早くトイレに行きたい状況の中、駐車スペースが関係ない車で占拠されていたとしたらどう思われるでしょうか。特にトイレに近い駐車スペースについてはそうした非常事態に備えていかなる時でも空けておくというのが、こうしたスペースを作った目的であると言えます。

 そうした意味を考えていけばいくほど、車椅子マークの付いた駐車スペースに自分の都合で停めている柔道の指導者がいるとしたら、連盟の問題以前に個人の資質を問うという事で、その氏名を公表すべきではないかと思いますね。そうして問題として大きく取り上げられることで、多くの公共駐車場で起こっている同種の問題について多くの人が考えるきっかけになるのではないかと思うのですが。


白ロム携帯電話の選び方

 私の持っている携帯電話のうち、ドコモ契約はGalaxy TabをWi-Fi運用する前提で契約していたのでデータ通信はおろか音声通話すらしない状態で維持しています。この契約はそろそろ2年経過し更新月を迎えるのですが、やろうと思えばさまざまな選択をすることができます。

 契約自体を止めてしまうこともできますが、他社に転出することで新たなハードとキャッシュバックなどを得るようにするか、そのまま維持するかというところで考えていました。このブログのネタを提供するという点では早く他社へ移るべきなのでしょうが、タブレット端末はあえて3G通信をしなくても、端末側から無線ルーターの起動休止操作が可能なものも出てきましたし、Wi-Fi通信のみをサポートするiPadやNexus10あたりでも十分に使える状況になってきました。また2年ごとにさまざまな手続きおよび、キャッシュバックがあるとしてもタブレット端末自体維持において月々の負担が増えたり、中途解約での違約金を考えながら契約するのもいやなので、今のところそのまま回線のみ維持する方向で考えています。

 契約当初はもしもの場合に備えて「ケータイ補償お届けサービス」に入っていたものの、自宅の中だけで使うようになるにつれ、それも外してしまったため、月額で言うと千円を切る低額に収まっています。iモード・spモードすら契約せず、請求書を省略することでそうした金額になるのですが、果たしてここまでそぎ落としたプランで大丈夫かと思われる方も多いかと思います。

 私の契約している端末がタブレット端末ということで、そのままでは通話専用に使うことは難しいので、改めて白ロムで購入したスマートフォンでない携帯電話にしてしまったので、そういう意味でも補償サービスを付けていても意味がないのですね(^^;)。とりあえず通話するだけなら中古ショップで安い携帯電話を買えばいいだけですし、故障した場合も新しいものを買い換えるだけで済みます。私自身安いものを見付けると修理代替わりに買っているような状態なのですが、購入のポイントは少なからずあります。

 最低限の機能として「エリアメール」(緊急地震速報などが入った場合に大きな音で知らせる機能)があるものを選ぶようにしています。端末の状態はいいに越したことはありませんが、付属品の有無には全くこだわりません。

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 ちなみに、写真のものはちょっと前に購入して、キッズケータイと使い分けている、らくらくホンF-07Aです。キッズケータイには例えば人に貸してこちらから連絡するような場合、発信されることを考えないで渡せるそれなりの良さはあるのですが、着信はまだしもダイヤルボタンが付いていないので不特定多数の番号に発信することができません。そのため、機能をできるだけ簡略化したもののちゃんと発信はできるらくらくホンを追加で購入したのですが、私がたまたま見付けた白ロムは本体以外何も付かないということからかなり格安で購入できたのでした。

 最近ではさまざまな店舗で携帯電話・スマートフォンの白ロムが販売されていますが、業者によってはスマートフォンやタブレット端末中心の品ぞろえをしているところではかなり安く普通の携帯電話を売っている場合があります。端末の状態が良くても、私が購入したように箱や付属品が全く付いていない場合には思わぬ安い価格が付いていることもあります。ドコモ回線を最低限まで絞って維持するためにそうした端末を狙うことで、修理をせずに現状の契約を続けられるというわけです。何のために使えもしないドコモ回線を維持するのだと思われる方もいるかも知れませんが、私はウィルコムで主に通話しているので、ウィルコムの圏外に出た際にこちらの回線に転送をかけています。その場合、ウィルコムからドコモ回線への転送料金が発生しますが、番号通知はちゃんとしてくれるので敢えてその場では出ないでウィルコムのエリアに移動してからコールバックすることもできます。データ通信用SIMにIP電話のアプリを入れたスマートフォンでも同じことができるのかも知れませんが、通話と音質の安定性では通常のドコモ回線の方が私は安心できます。

 現状で携帯電話やスマートフォンを購入する場合、正規品は携帯電話会社とのセット契約が必要になりますが、このように安く白ロムの電話を購入することができれば、従来の契約内容を変える必要も生まれません。将来的にSIMフリーの携帯電話やスマートフォンが本体価格のみで買えるようになればいいのですが、それまではこうした白ロムにお世話になることは続きそうです(^^)。


安い燃料が引き起こす大きな問題

 このブログで燃焼させて暖を取ったり調理をする場合の道具というのは、災害時に電気やガスが使えない場合とか、キャンプ場でのレジャー使用というきわめて利用頻度が少ない状況に限定して書いています。

 冬の暖房として多くの方が灯油を使っていると思いますが、ガソリンと同じように円相場が変化することによって灯油の値段も上がっていくことが予想されます。灯油が上がるということは必然的に電気料金やガス料金も上がっていくことになるでしょう。しかし日本で生活する人たちのライフスタイルというのは、それでもお金を出して高い燃料費を出すことを良しとするでしょう。実際そうした方が便利ですし、今さら薪などを仕入れてそれらの燃料を使ったストーブやかまどなど使いこなすことなど無理でしょうから(^^;)。

 しかしながら、現在でも電気やガスに頼らずに暖房や調理のための燃料を使っている国も存在します。それが今、大気汚染の観点から大変に問題になっている石炭をボイラーや暖房、家庭の煮炊き用として使うことがごく当たり前に行なわれている中国です。

 一般的に言って、石炭を燃やすことによって大気汚染や二酸化炭素の減少などさまざまな問題はありますが、中国でこれだけ石炭が普及しているのは、他の燃料と比較して圧倒的に安く購入できるコストの安さによるところが大きいでしょう。こちらからいくらやめろと叫んでも、残念ながら燃料を切り替えることによって生活や工場などの生産活動が立ち行かなくなるため、石炭燃料の消費活動は止まないというのが実際のところだろうと思います。いくら中国政府が規制しようとしても、住宅で使われる調理用のコンロまで規制することは難しいので、この文章を書いている2013年2月以降、大気汚染は今後もさらに深刻になっていくことが考えられます。

 本来は石炭を少なくともガスや硫黄分の少ない石油に置き換えていくことが望ましいと思うのですが、まず庶民の立場からしたらシビアなコスト計算をして石炭より高ければ、あえて石炭の使用を止める理由がないということになります。

 
 こんな風に書くと絶望的な展望しか出てこないのですが、個人的にどうかと思っていることがあります。木質ペレットよりさらに安そうな燃料として竹を粉砕して固めた「竹ペレット」は代替のエネルギー候補にならないものでしょうか。日本でも繁殖力の高い竹は困った存在ですが、中国でもそうした状態があるというのなら、石炭より安く燃料を供給できる可能性は残ります。安く燃料が安定的に入手できるならば、何も政府が規制をしなくても石炭から乗り換える根拠にはなります。

 まだ日本でも木質ペレットを使った暖房についての認識はそれほど多いとは思えませんが、レジャー用の燃料として認知されていくだけでもかなり違ってくるだろうと思います。今後、日本国内で竹ペレットが商品化された場合はぜひちゃんと使ってみて、そのコストと使い勝手について確かめてみたいと思いますね。

(2013.2.17 追記)

 竹ペレットの燃焼について試されている方のブログを見ることができたのですが、少なくとも暖房に使う場合は連続してうまく燃焼せず、木質ペレットを半分混ぜてもだめで、7割5分くらい木質ペレットを混ぜないと安定しないとの事です。再度の検証が待たれますが、なかなか思うように行かないものですね。


日本通信IDEOS その23 あえてアプリケーションを削除する

 発売当初から多くのアプリを導入し、さらにアプリのアップデート作業を繰り返してきた私のIDEOSは、しばしば内部メモリーが一杯になってしまって警告表示が出たまま固まってしまうような状態になってきました(^^)。

 新しい便利なアプリが出るたびに容量の少ないIDEOSに導入している私の考えが浅はかなのではありますが、各種スマートフォンやタブレット端末を導入して使うようになってきたことによって、あえてIDEOSで全てができなくても良くなってきたという変化はあります。

 今あえてIDEOSを使う方というのは、スマートフォンとしての使い勝手がどうかというよりも、テザリングをしてパソコンだけでなく他のスマートフォンやタブレット端末でデータ通信を使い回したいと思われていたり、USBケーブルでパソコンと繋いでモデムとしての利用を主眼にしているのではないでしょうか。また、SIMフリーという特徴を生かしてドコモ・ソフトバンクの音声通話用だけでなく海外で通話・データ通信用として使いこなしたいと思われるかたもまだまだ多いと思います。

 そうした使い方だけなら、あえてアプリを導入しなくても十分使えるのですね。そういうこともあり、私のIDEOSではマップおよびナビに関するアプリ、電話帳を拡張する住所録、そしてバックアップソフトくらいに絞って、プリインストールされていたアプリのアップデータまで削除してしまいました。すると、容量が空いたせいかかなり動きもキビキビしてきました。

 今後は、単体で使いながら足りない部分を補うアプリぐらいは導入するかも知れませんが、必要に応じてデータ通信用のSIMを挿入し、ほとんど無線モデムのようにして使っていくことになるかと思います。逆に、そうした使い方が残されていることから、いかに高性能な無線モデムが出てきたとしても、メールやちょっとしたネット通信ができるモデムは出ないでしょうから、まだまだ使い倒すための余地は残されているように思います。電池の持ちが気になるところもありますが、大容量のモバイルバッテリーと併用することでまだまだ頑張ってもらおうと思っています。


森永製菓 チョコレート菓子 BAKE 保存缶

 緊急避難のために食べるものとして、チョコレートは少ない量でも生命を維持できる優良食品と言えます。ただ、これまでさまざまな災害用の食料の中でチョコレートというのは皆無でした。それは、ちょっと考えればわかると思いますがどこかに保管するにしてもちょっと日のあたる場所においただけで中味が溶けてどろどろになってしまうんですね。車の中に入れておく場合はさらにまずいことになります。窓を閉め切った中に直射日光が当たれば、すぐに50℃を超えてしまいますし、最初からチョコレートは保存に適してはいないと諦めの気持ちがありました。

 しかし、日本のメーカーの技術力は素晴らしいものです。森永製菓が出してきた焼きチョコの「BAKE」は、同社広報の話として、「気温が60℃を超す真夏のイラク南部でも溶けない。防災対策の備蓄食に最適」とのこと。ただし、賞味期限は他の保存缶より少ない2年間となっています。

 一粒23kcalで20粒入った保存缶が税抜き価格500円と安くはありませんが、車内に放置する場合でも直射日光に当たらないように気を付ければ、何とか保管は可能かなと思います。保存缶に入った非常用食料を備えるにあたっての問題として、賞味期限切れが迫った場合、どうやってそれを消費するかということがあるのですが、普通に食べておいしいものならそのまま日々のおやつとして消費できるものの、普段まったく食べない種類のものの場合、家族の誰もすすんで食べようとはせず(^^;)、結局ゴミとして捨ててしまうようなことにもなりかねません。やはりいくら非常用の食料といっても食べておいしいかどうかというのが問題で、その点チョコレートだったらご自身では無理でも周辺には食べたいと思われる人も多いでしょうから、気軽に備蓄することができるでしょう。2年という賞味期限もそういう観点から見るとそれほど短くはなく、むしろ2年後にもっとおいしい非常食が出てきてくれればさらに乗り換えることができるので、こういった新たな非常食のニュースが出るたびに楽しみになります(^^)。

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 まだニュースとして出たばかりで現物を拝めないのが残念ですが、缶入りではないパッケージのものは普通に売っていましたので購入してみました。表面が焼いてあるとのことでどんな感じかと思ったのですが、手で握ったとしても決して溶けないようになっているのには感心しました。これなら高温でもどろどろにならないのは納得です。食感はかなり軽いチョコレートという感じで、賞味期限が迫っても一瞬で消費することができそうです(^^;)。さしあたって店頭で保存缶見掛けるようになったら、ぜひ戸棚の中の一品として増やしたいと思います。そろそろそうした非常食がかなり増えてきたので、既存のものを消費するのも忘れないようにしないといけませんが。


電子書籍でお金を取るなら……

 Wimaxの契約を切り替えるにあたり、今まで入っていたSo-netを退会する前に一年間の利用でたまったポイントの有効利用をはかるべく電子書籍も購入できるソニーポイントに交換可能なポイントを全て交換しました。基本料金のみしか使っていなかったので大したポイントにはなりませんでしたが、そのおかげで電子書籍1冊分くらいは無料で購入できるポイント残高になったので、いろいろ検討した結果、私自身もその創生期からユーザーとして日々進化するシステムソフトの恩恵を受けてきたPalmPilotを日本で普及させた人々の事を記した「Ploject Palm」という電子書籍を購入しました。

 内容については、まさしく私自身も興奮した徐々に日本語入力環境が整っていく行程とその舞台裏が描かれていて、興味深く読ませていただいたのですが、大変残念だったことがあります。それが電子書籍を提供するについて、さまざまな端末で読まれることを意識していないとしか思われない作り込みの浅い文字データを垣間見たことです。

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 写真では紹介しませんが、目次は出てこないわ、発行日が2010年12月1日と、今これを書いている現在から2年以上経過しているにも関わらず、明らかな漢字の誤字がそのままになっています。電子書籍ならばプログラムのバグ取りのように修正して購入者に改訂版を届けることも可能かと思いますが、そうした行動も取っていません。さらにこの写真のように二桁以上の数字について、縦書きでも向きを変えて見やすく表示できるにも関わらず、横書きを前提にしたテキストデータをそのまま使っているので、読んでいて非常に違和感があります。どうせなら横書きの形で出せば読んでいる方の違和感も消えるのではないかと思うのですが、私の持っているソニーの電子書籍リーダーではパッケージされた電子書籍については文字の大きさは変わるものの、最初から縦書き形式で作られたものについて横書きへの変更はできないようです。今回の書籍は元々横書きで書かれたものを縦書き用に機械的に直したものの、細かいところの作り込みが甘いということで、これが電子書籍の現状だと思うとちょっと悲しくなります。

 私はポイントで購入したため金銭的な負担はしていませんが、電子書籍に未来を感じて本格的に紙の書籍から移行しようと考えている人がいたとしたら、このような作り込みの甘い電子書籍が多く流通していることがわかってくればなかなか継続して買ってくれなくなるのではないかと思ってしまいますね。私自身は今、昔の雑誌の記事をスキャンして、ルビから傍点から紙の記事通りに再現することを目指してファイルを加工しているのですが、きちっとした電子書籍を作る気さえあればそれなりにきちんと仕上がるだけに、もっとしっかりと電子書籍を作り込んで欲しいと願わざるを得ません。


新しいWimaxモバイルルーター NEC AtermWM3800R

 私が今月からWimaxを再契約するというタイミングで、現在使っているWimaxルーターの新機種が出てしまいました(^^;)。本体サイズは小さくなり、さらに使いやすくなった機能改善が実現されています。

 一通り参考にさせていただいた紹介記事でも強調されていたのは、アンドロイド搭載スマートフォンやタブレット端末からアプリで操作しBluetoothを使って休止状態のルーターを起動させることができるということです(現状ではiPhoneなどiOS端末では休止状態にのみできるとのこと)。これまでは使う際にルーターを取り出して本体から起動する必要がありましたが、これからは鞄の底に放り込んだままでも端末を使う時のみ起動させて使えるようになるわけです。これならWi-Fi機能しかないアンドロイドのタブレット端末しか持たなくても、ほとんど違和感なく使い続けられるのは実に羨ましいです。端末側からルーターの起動をコントロールできるということは、以前の機種のように常に起動させておくようなことをしなくても良くなるので、結果的にトータルの使用可能時間も増えるということになります。

 また、いざという時のためにルーターの電池の容量が十分ある時に、スマートフォンに給電できる機能も有しているそうです。ただ、私の使っているWM3600Rと比べると大きさが小さくなった分、本体の電池容量は少なくなっていますのであくまで緊急用として割り切る必要はあるかと思います。ちなみに、私はリチウムイオン電池が長持ちするよう、現在無線ルーターに満充電をしない設定で使っていますが、新しいルーターに変更した場合、容量の違いがあるので、いざという時の給電機能を使いそうな場合は、常に満充電で使った方がいいかなと思います。

 また、本体に接続して使えるクレードルは別売りで、機能的には従来と同様、アクセスポイント機能とルーター機能を切り替えて使うことができます。本体には新たにディスプレイも搭載され、使い勝手は確実に向上していると言えますので、これから購入する場合は文句なくこちらの機種を選んだ方がいいでしょうね。私はすでに従来機で1年契約を選んでしまったので便利な機能は試すことはできませんが、その分すでに持っているクレードルを買い換えなくて済むというのは経済的にはメリットでもありますので。

 しかしこうなると、しばらくはWimax2の発表はないのかという気もしますね。それとも、ルーターの機能はほとんど変わらずにWimax2に対応したものが併売されるようになるのか興味は付きません。しかし将来どうなるかということは現段階で想像してもどうしようもないことだと思いますので、Wimax契約時にかかる金額およびクレードルとのセット価格まで含めて検討した上で、予算内に収まるようならとっとと手に入れて使いまくるのがいいと思います。それと、できるなら契約の縛りは1年にしておいた方がサービス・料金が変わったりさらに魅力的な端末が出てきた時に私のように諦めが付くと思います(^^;)。