月別アーカイブ: 2013年2月

Softbank X02T は使う人を選ぶ(^^;)

 この記事を後から読まれる方はがっかりするかも知れませんが、2013年の2月中旬にソフトバンクオンラインショップでは基本料金のいらない「プリモバイル」対応電話機を5,000円分の利用料とセットで多くの携帯電話を格安の価格で売り出しています。機種によってはすでに売切れてしまっているものも存在しますが、もし在庫分が手に入れば、高いお金を出して機種変更をしなくても新品の電話機がかなり安い値段で手に入ります。私自身はソフトバンクの契約はホワイトプランのみでメールも付けないで家族間の通話に使っているのですが、今後新しいソフトバンクの携帯電話を機種変更で購入する気はないので、こういったプリペイド契約をしてでも新しい電話機を手に入れるというのもいいかなと思います。しかし今回のセールは、使うあてのないプリペイド通信の5,000円が余分にかかるので、見逃そうかどうしようかと思いつつ携帯電話の白ロムを売るお店をのぞいてみました。そうしたら、現在ソフトバンクのプリモバイルで売っていて、今回のセールでは通信料+本体で6千円ちょっとで手に入ってしまう(^^;)、MicrosoftのWindowsMobile採用スマートフォン「X02T」が置いてありました。値段は全く使っていないものでも5千円を切る価格になっていて、私にはかなり魅力的に映ったのですが、なぜ新品のスマートフォンがこんなに安く買えるのかと思う人もいるかも知れません。

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 WindowsMobileを使ったスマートフォンは、元をたどればWindowsCEというモバイル端末で使われていたOSの流れを汲んでいて、日本で初めて発売になったウィルコムのW-ZERO3で採用されたものと同じものです。元々フルキーボードのある端末用に作られていたものですので、iPhoneやandroidのスマートフォンとは使い勝手はかなり異なります。一番の違いは、タッチパネルを採用しているものの、そのほとんどをキーボードで扱っていた名残のせいか、ペン先の尖ったスタイラスペンで使うことを前提に作られていて、手の指で扱うようには作られていないのです。他のスマートフォンのように指の動きで簡単に拡大縮小というような事もできませんので、こうした使い勝手を期待して購入した方は、たとえそれが5千円以下で買えたとしても後悔するのではないかと思います。そしてもちろんiPhoneともandroidともアプリの種類が違いますので、端末を購入してからの苦労も多くなるでしょう。

 私はそれからどうしかたと言うと、結局財布の紐を緩めて購入してしまったのですが(^^;)、何故かといいますと、私個人の特殊な以下の事情によります。

・現在使っているソフトバンクの通話専用携帯電話が古くなって代替機の必要を感じていたこと
・X02TはBluetooth2.0をサポートしているので、通話はウィルコムのソチウスをヘッドセットのように使え、X02Tで着信や発信をする必要がないこと
・X02Tはプリペイド契約でも使えるように通常SIMで使えるスロットになっていること
・X02TはSIMカードを入れなくてもさまざまな動作およびWi-Fiでのネット接続は可能なので、今後使わなくなってもつぶしが利くこと
・充電ケーブルはmicroBタイプになっているので他のスマートフォンと充電機器を揃えられること
・USBホスト機能があり、USBメモリやキーボードを繋いで使うことができること
・以前同じWindowsMobileを使っていたため、ソフト導入にも問題がなく、スムーズに使えるようにすぐできること

 思い付くままに挙げてみましたが、さらに私にとっては大事なことが一つあります。WindowsMobileからandroidに移行してみて、便利になったところは多かったものの、残念なところも存在します。WindowsMobileはWindowsCEの時代から、キーボードによる様々な入力環境が多くの有志の方々の努力によってサポートされ続けていました。私自身がベータテストに参加するような形で、多くの方たちと一緒に入力関係を向上させた親指シフト入力を実現したソフトem1keyは、このX02Tで問題なく動きます。単体で親指シフト入力を実現するハードとしてキングジムのポメラDM100を現在も便利に使っていますが、さすがに常に持ち歩くことはできません。災害時など携帯電話やスマートフォンしか持たない状況でも、X02Tと付属の変換ケーブルさえ持っていればどこかでUSB接続のキーボードさえ入手できればパソコンと変わらない入力環境をすぐに作ることができます。iPhoneやiPad、androidのスマートフォンやタブレット端末では現状ではキーボードに繋げることができたとしても入力方法は限られてしまい、改善される兆しが見えませんので、スマートフォンで親指シフト入力を使いたいと思っている方は、まだお店によっては新品をプリペイド契約付きで買える可能性があり、白ロムでも新品同様のものが場合によっては5千円前後で買える現在が購入のチャンスと言えると思います。

 ただし最初にも書きましたが、スマートフォン初心者が買うには大変クセのある端末であることは間違いありませんので、購入される場合はSIMカードの種類だけでなく、OSの違いについても十分確認の上購入されることをおすすめします。


ダイヤ印(協栄金属工業)アルミ製 寄せ鍋

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 この鍋、実はすごい鍋なのです。昭和32年(1957年)から発売になっているアルミ製の一人用鍋で、そのまま食卓に乗せて食べたり、仕舞いについても重ねてかさばらない収納ができるようにデザインが工夫されています。ちょっと調べたところ、2012年度のグッドデザイン・ロングライフデザイン賞に輝いていたというのは実際この鍋を手に入れてから知りました。

 この鍋を欲しいと思ったのは、テレビで松山市にある鍋焼きうどんのお店「ことり」の取材をしていて、そこで出されているものを見たのがきっかけでした。鍋の中味よりも鍋そのものに注目してしまったわけです(^^;)。私の認識では鍋焼きうどんは土鍋でいただくものという感じだったのですが、アルミ製で重ねて収納できるということはこのようなお店で使うのには便利に違いありません。もちろん、キャンプや旅行用に持っていくのにも適していると思い、機会があったら手に入れようと思っていたところ、つい先日近所にできたホームセンターのナフコで、18センチの寄せ鍋が一個499円で販売していたので、一つ買うよりも二つ買って重ねて持って行こうと思って二つ購入したのでした。

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 鍋本体は写真のようにぴったりとスタッキングできます。持ってみた印象はかなりアルミが薄いという感じですが、この薄さと鍋底の広さにより他の鍋よりも早く温まるよう工夫されています。

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 これは二個をまとめる場合ですが、写真のように鍋蓋を反対にセットすることでこの上にさらに鍋蓋が乗ります。

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 こうして持ち運べば一個分のスペースに二個入れて持ち運ぶことができます。鍋として使う場合だけでなく、食器としても使いやすそうで、カレー皿の代わりとしても良さそうです。持ち手が大きいことが野外向きとしても便利かも知れません。

 実際にこの鍋の使い方としては、鍋焼きうどんや湯豆腐、おでんなどの鍋物を温めるほかに、インスタントラーメンにかなり向いていると思います。さらに言うと、お湯だけ用意してチキンラーメンを作るのには最適なのではないでしょうか。直接火にかければさらにおいしくできますし、鍋と食器を兼ねているというのは洗い物を減らすことにもつながります。

 ステンレスの厚手の鍋ではなかなか水からお湯になるまで時間がかかりますが、これなら調理時間の短縮および燃料の節約に貢献することでしょう。工夫次第によってはこの鍋を使っての食事のバリエーションを増やすことはいろいろできそうですので、日々の生活の中でもこの鍋を使ってみようかなと思っています。


スマートフォンのカメラでPDFファイルを作るアプリ「CamScanner」

 旅行のためではありませんが、最近になって仕事にからみA4の書類をできればPDFファイルにして保存しておく必要に迫られました。仕事の上だけではなく、観光パンフレットの類も現地で簡単に電子化できるなら、それはそれで言う事はありません。

 とりあえず単三電池2本で動くモバイルスキャナーを物色しようかと思ったのですが、とりあえず使うのは一枚単位であり、まとめてスキャンする事はまずないという事とアンドロイド用にカメラで撮影してPDFファイルを作るアプリ「CamScanner」が良さそうだったのでとりあえず試してみる事にしました(iPhone用アプリもありますが、私のiPod touchはカメラ性能の関係で使いものになりません(^^;))。

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 このアプリには無料のものと有料のものがありますが、無料の方では作成されたファイルの下部に英語の広告が入ることと、保存数や同時にスキャンできる数に制限があります。私の利用法では一枚分スキャンするのが基本で、すぐにスマートフォンからパソコンかDropboxなどのクラウド上に移動させてしまうので(アプリ自体にDropboxへのアップロード機能があります)、無料の方で何とかなりそうです。

 当然ですが書類の品質はカメラの性能に影響されます。画素数だけでなくオートフォーカスの性能によっても文字が判別しにくくなりますので、手持ちのスマートフォンとタブレット端末でチェックしてみたところ、Sony Tablet Pではカメラの画素数は最大500万画素という事があるのか、我慢はできますがいまいちな品質で、もう一台のスマートフォン、Galaxy S2では最大800万画素でピントも合いやすいことから、何とか普通にコピーして出力するぐらいの品質にはなります。しかしファイルのサイズはその分大きくてほぼ倍(Galaxy S2で1.2MB Sony Tablet P で600KBくらい)でした。新しい端末を選ぶ際にはカメラの性能も考えた方がいいなと正直に思いますね(^^)。

 詳しい使用法についてはアプリ名で検索をかければ私より詳しい方が解説してくれているサイトが見付かると思いますのでこれ以上は書きませんが、もしご自宅まで出力が必要なければ、書類をコンビニでコピーするよりもこのアプリを使って自宅で出力するという方法も使えます。私の場合、インクジェットプリンターはブラザーのインクが継ぎ足しできる(もちろんメーカー保証はなくなります(^^;))機種を使っているので、インクジェット出力で大丈夫ならほとんど紙代だけの負担で複製を作ることができるようになりました。

 なお、スマートフォンのカメラ機能が弱い場合は、一旦デジタルカメラで撮影し、撮影した画像ファイルをアプリで読み込んでPDF化する事もできるようです。そうした事を見越す場合は、やはりUSBケーブルでSDカードリーダーが動く、USBホスト機能が付いたものの方が便利ですね。


TESニューエナジー 発電鍋 ワンダーポット7

 鍋に水を入れて湯を沸かすことで電力を発生させる事ができる発電鍋については、東日本大震災の後に発売された直後にこのブログで紹介させていただいた事がありましたが、税抜き価格が23,000円と高かったということもあり、当時は購入しようとは思いませんでした。しかし、製品のインバクトが高かったのか後継機の「ワンダーポット7」が税抜き価格9,500円という形で出てきたので、道楽で購入するのにもまあ許される価格ではないかということで(^^;)、米国製の折りたたみ式焚き火台と一緒に注文を出してしまい、先日到着しました。

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 写真のように、口径が16センチの片手鍋そのものです。小型化され取っ手か折りたたむことができる「カップ チャージャー」という若干ワンダーポット7より安い製品もあるのですが、カップの根元から直接コードが出ているような作りになっていて、片手鍋の持ち手の部分にコードをはわせているワンダーポット7より炎が直接当たって破損する可能性は高いのではないかと思い、よりかさばるワンダーポット7の方を購入しました。

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 ちょっと見ると普通の片手鍋と全く変わらないように思えるかも知れませんが、写真のように底の部分が違います。この中に入っている熱発電モジュールで鍋底と水を入れた内部との温度差による発電を行なうのだそうです。この加工のおかげで本体はかなり重くなっており、片手鍋という形状とともにツーリングでは持ち運ぶのはきついという印象です。

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 給電を行なうUSB充電ソケットを接続するプラグ部分は写真のように取っ手の一番先にあります。仕様については以下の通りとなっています。

・システム電圧 5V DC
・出力 ~7W(2~5W)
・出力電流 ~1,400mA

 内容に説明はありませんでしたが、最大瞬間で7W、通常で2~5Wといったところなのだろうと思います。ちなみにBioliteキャンプストーブのUSB出力は2W 5V(持続可能最大)、4W 5V(最大時)という事なので、こちらの方が発電性能は高いようです。

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 今回はとりあえずの性能を見るため自宅のガス台で500mlの水を入れて火にかけてみました。写真に撮った関係でコードが危険な位置にありますが、実際に火を付けてからは熱が回らない安全な場所へ移動させました。

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 焚き火と違ってガスの場合、すぐに鍋底が熱くなるので、火にかけてから1分かからないくらいで充電ソケットのパイロットランプが点灯し、いきなり第一段階の携帯電話用のランプ(左側の暗いランプ)と同時にスマートフォンやiPhoneか充電可能な2つ目のランプ(右側の明るいランプ)が点灯しました。焚き火の場合は火の勢いによってランプが付いたり消えたりする事が考えられますが、これだけすぐに給電が可能になるというのは驚きです。冬の季節なら石油ストーブの上にでも置かせてもらえれば、空炊きにならないように水を注入する事だけに気を付ければ、安定した給電ができるでしょう。

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 実際、写真のように私のスマートフォンをつなげてみましたが、全く問題なく充電に入りました。発電モジュールから何やら変な音が聞こえてくるのがちょっと不安とは言うものの、結構役に立ちそうなものではないかと改めて思います。燃料代のかからない手近にある焚付で湯を沸かし、携帯電話やスマートフォンだけではなくニッケル水素電池の充電や、LEDライトの光源として使うというのも災害時には有りでしょう。

 使用上の注意点としては、とにかく取っ手の中に入っているコードを熱や炎に当てないようにする事と、当然ながら空炊きをしない事がまずは大切です。水が少なくなったらすぐに水をつぎ足し、鍋内部の温度の上昇を抑えないと最悪の場合壊れます。お湯を作って容器に移すような場合も鍋底が熱い場合は水を足す事が必要な場合もあるようです。また、お手入れの際、長時間鍋を水に漬けないようという注意書きがありました。発電モジュールとの関係かと思いますが、とにかくここが壊れたら単なる重い鍋になってしまいますので(^^;)、大切に扱うようにしたいと思います。


BioLite キャンプストーブ 防災グッズとして私が選ばなかったわけ

 災害時というのは安定した燃料供給を期待することは必ずしもできません。となると、燃えるものを集めて焚き火で暖を取る場合もあるかも知れませんが、闇雲に焚き火をすると火災の危険があるので、ちゃんとした焚き火台やウッドストーブがあると便利です。薪や小枝、木炭を使って火を扱うのに、ファンが電動で回ることで燃焼をサポートするだけでなく、内臓の電池が十分充電できた場合に携帯電話やスマートフォンの充電(USB端子経由)もできてしまうBioLite キャンプストーブは実に魅力的な防災グッズに映ります。現在は全国のモンベルショップで14,900円で売られているのを見た方も多いと思います。

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 製品写真を見ておわかりの通りかなりコンパクトなので、個人的にも実に購売意欲をそそる物であるのに間違いはありません。しかし私は結局、同じように電動でファンを回す木材を燃料とする火器について、ウッドガスキャンプストーブの方を選んでしまいました(http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2013/01/post-8c80.html)。それは、価格がBioLite キャンプストーブに比べて安いという事の他、もう一つ理由があります。

 これはあくまで防災グッズとして長い間仕舞ったままにしておくことを前提にした話ですが、BioLite キャンプストーブの電池は内蔵されているリチウムイオン電池であるのがポイントです。つまりどういう事かと言うと、全く使っていない状態でいきなり使おうとした場合、電池が空になっているのでせっかくのファンがすぐには回らないという事になってしまうのです。火を付ければ徐々にファンが回り出し、そのうちに余剰電力が次第に内蔵電池に充電されるのですが、ある程度充電し時間を掛けないと、携帯電話への充電のための出力ができないようですのでその点についても注意が必要です。

 その点、ウッドガスキャンプストーブは単三電池使用なので、最悪の場合電池を買いに行けばいつでもファンを回す事ができます。充電式のニッケル水素電池でもファンは回りますので、車で移動している場合の走行充電や、太陽電池パネルによる充電グッズも多く巷にあふれているので、いざという時に使う場合は汎用の単三電池を使っているウッドガスキャンプストーブの方が便利というわけです。ただし逆に考えると、全く周辺に単三電池がない状況ではむしろBioLite キャンプストーブの方が火さえ起こせばファンを回しながら充電していきますのでそちらの方がいいと思われる方もいるかも知れません。もちろん日常的にレジャーで使っていて、常に内蔵電池を充電できている場合は、すぐに煮炊きや携帯電話の充電まで一度にできてしまうのでおすすめである事には変わりありません。ただ私の場合はニッケル水素電池を大量に充電してストックしているので、まず単三電池の入手に困る事はなく、あえてBioLite キャンプストーブは選ばなかったわけです。

(2013.3.19追記)

 私の選択では、BioLite キャンプストーブを持つ事と比べると、煮炊きをしながら発電する事ができないというのがネックと言えばネックです。実はそのための対策も考えてあり、追加で購入したのが「発電鍋」です。詳しくは以下のリンクでご覧下さい。

http://syachu.cocolog-nifty.com/blog/2013/02/tes-7f97.html


JA静岡市が出していた「ステンレスボトル」とは?

 私が旅行用の急須がわりに使っているモンベルのステンレスサーモボトル(現行品の前の製品なので現在は購入できません)はかなり便利で、車を使わない旅でも持っていくことが多いのですが、仕組みとしては飲み口のところに茶こしが付いているだけのものです。こんなものなら以前に同じような事を考えて出したところがなかったのかと以前から思っていたのですが、たまたま先日、近所のリサイクルショップで見付けたものがありますので紹介します。

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 写真ではわからないかも知れませんが、かなり年代を感じるステンレスボトルですが、これにJA静岡市のマークが入っていて、パッケージはお茶の写真があることに注目してください。JA静岡が売ったのか配ったかはわからないものの、金属製の茶こしが付いたステンレスボトルがあったのです。

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 部品は本体および金属製の茶こしとフタのみというシンプルなものです。箱に書いてある説明書きには茶葉とお湯を入れ、茶こしを通してそのまま飲むようになっているようでしたが、古いステンレスボトルで保温性能も未知数ということもあり、さらに直接口を付けると下手をするとやけどの恐れもあるということから、急須として使うのがいいように思います。

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 茶こしの部品は写真のように本体にはめ込むようになっています。取っ手が付いていて、取り外す際には取っ手を起こして簡単に外せるようになっています。容量についてはおよそ250mlといったところでしょうか。

 とりあえず私の手元に現物だけがあり、詳しいことは全くわからないのでいつ頃作られたものかすらわからないのですが、なかなか興味深くて今でも十分実用になるボトルだと言えるでしょう。昔のものなのでモンベルのボトルと比べると同じ容量でも大きくて重いというのは仕方ないことかも知れませんが、口径が広い分、家庭用のスポンジでも何とか本体の中を洗うことができますし、今後も状況によっては使う機会もあるのではないかと思います。

 個人的にはもう少し口が広く洗いやすい、茶こし付きの携帯用急須のような保温用ボトルが出てくれると有難いですし、茶葉で煎れる緑茶の普及にも一役買うのではないかと思われます。例えば、同じ大きさで連結できるステンレスボトルのどちらか一方に茶こしを付けて茶葉を入れておき、もう一方にお湯を入れて持ち運び、お茶が飲みたくなったらその場で煎れるようにすれば、常に煎れたてのお茶が飲めるセットが完成します。こうしたやり方よりはるかに時間のかかる野外でコーヒーを煎れるためのセットが普通に売られているのに、どうして緑茶に関するそうしたものは出てこないのかなと思うと実に悲しくなります。


デフレ対策だけでない100円ショップの取扱品

 昨日、消耗品の補充のために近所の100円ショップを訪れました。個人的な考えかも知れませんが、常に消費していってしまうものなら、安全面さえ問題なければ100円ショップで買う方が安くて便利のように思います。しかし、最近の100円ショップというのは単に安いということでは片付けることができない魅力がある品物も増えてきています。

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 業界大手のダイソーでは、全てのお店にはないのですが、写真のような季節ごとに発行する雑誌がラインアップされています。パズルが満載された雑誌には答えを記入して応募するプレゼントもあり、この雑誌の発売を心待ちにしている人も多いでしょう。旅行中にこうした雑誌を扱っている店舗を見つけたら、人によっては車中泊の旅行中に暇を持て余した際にパズルで時間をつぶすようにすれば筆記用具と明かりぐらいがあればかなりの時間がつぶせます(^^;)。パズル好きな方は旅先で探してみるのもいいのではないかと思います。

 また、これは以前の話で、税抜き100円では買えない商品の話ですが、以前ダイソーがさまざまな音楽CDを販売していたことがありました。そこに、日本の演歌歌手本人が歌ったレコードをそのままCD化したシリーズがあったのですが、ものによっては、その当時ちゃんとしたCDショップに売っていなかった音源が手に入ったなんて話もあります。具体的には、昭和の歌姫、美空ひばりさんの古い音源がダイソーでシリーズ化されていて、その中に当時差別用語による自主規制で音源がCD化されていなかった作品(現在はCDで購入可能です)も入っていたとのこと。私はその話を聞いてあわてて近くのダイソーを回ったのですが、時すでに遅く残念ながらそのCDは手に入れることはできませんでした(;_;)。しかし、それまでは単に劣悪なソフトをそのままCD化やDVD化しているだけだろうと思っていた認識を改めざるを得ませんでした。

 このように、大手100円ショップの企画する商品というのはなかなか侮れないところがあります。100円ショップはデフレの救世主というような安さを基準に品物を見るのもいいですが、それだけでは長く多くの人たちの支持が続かないのもまた事実なのではないかと思います。興味のある方は日用品などの展示スペースのみを見ないで、独自に企画された品物にも注目してみるのも面白いですよ。


トランギア ストームクッカーをカセットガスで使ってみました

 しばらく報告が遅れていましたが、ネットオークションで発注した中国のBL100-Q1というクッカーセットに付いているガスバーナーのみがようやく届きました。送料が安い代わりに船便で送られてきたためで、先方から発送の連絡が来てから11日もかかったんですね。

 この話をする前にストームクッカーを知らない人に説明をしておくと、これは簡単に言うと鍋やフライパンとヤカン、さらに調理のためのバーナーおよび野外の条件の悪いところでも使えるように風防までセットになっている登山用のクッキングセットです。この風防がよく考えられていて、強風下でも効率の良い燃焼を行うことができるようになっています。付属するバーナーはコーヒーやチーズフォンデュを作るのに使うことの多いアルコール燃料を使うもので、単体では火力はそれほど強くはありませんが、特徴的な風防の中に入れることによって相当の威力を発揮します。

 小型で持ち運びしやすく、シンプルな構造で故障も少ないアルコールバーナーですが、液体燃料で扱いが難しいのと、注入したアルコールがなくなってしまうとそれまでで、空になったアルコールバーナーに追加でアルコール燃料を入れてしまうと爆発的に燃えてしまって危険です。煮込み料理をする場合は同じバーナーを二つ用意し、燃料が終わったら入れ替えて使うなどの工夫が必要になります。そんなめんどくさいことなしに普段使っているカセットガスをストームクッカーで使いたいということで今回のガスバーナー注文ということになったわけです。

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 早速、ガスバーナーを私の所有するストームクッカーLにセッティングしてみました。元のクッカーがほとんどトランギア社が出している純正ガスバーナーのコピーという感じの品なので、ほとんど違和感なくセッティングできます。これにキャンプ用のガスをつなぐとそのまま使えるわけですが、私の場合はさらにコストが安くどこでも手に入れることのできるカセットガスで使ってみようともう一つの部品を取得していました。

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 ガスをつなぐ部分にねじ込んで固定したのが、カセットガスにつなぐことができるアダプター、アルバ・つめかえ君用のTKアダプターです。カセットガスの欠けた部分が上になるようにセットしつつアダプタに差し込むようにしてガスが漏れているなどの問題がなければいよいよ燃焼試験に入ります。

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 バーナーには点火装置は付いていませんので、先に火種を用意してからガスを出し点火します。結果問題なく点火し、写真のような感じで燃焼します。この状態は火力が一番弱いぐらいの感じですが、つまみをひねればかなり強烈に火を出すこともできます。今回はとりあえずきちんとバーナーが使えるかどうか試しただけでしたが、今回試したのは100円ショップでも扱っている低温に弱いものでも何とか大丈夫でした。野外でさらに低温の場合はこのガスは気化しないので使えませんが、低温でも燃焼するプレミアムガスに変えればとりあえず極寒の季節以外は使えることがわかったので、ストームクッカーの中に入れておくバーナーは、アルコールストーブと入れ替えてガスバーナー仕様にして持ち運ぼうと思っています。


愛蔵品を手離すタイミング

 さまざまなものに興味を持ち、物欲の赴くままに購入を繰り返していくといくらお金があっても足りないということが起こるわけですが(^^;)、私の場合それでもある程度の金銭的な裏づけがないと新しいものを買うのは躊躇するところがあります。しかし、買い物にはタイミングがあるというのも事実で、過去にそうしたタイミングを逃し悔しい思いをしたことがあります。

 オリンパスのデジカメ、マイクロフォーサーズミラーレス一眼のシリーズで、E-PL1sというシリーズがあり、2012年正月の家電量販店の初売りで標準ズームと高倍率ズームのダブルズームキットが29,800円という値段が付いているのを発見し、その場では買わずに帰っていろいろ検討したところ、それまでメインとして使っていた普通のフォーサーズ一眼レフと電池が共通であることが確認でき、俄然物欲が沸いてきました。電池を使い回すことができ、さらにより携帯性を高めたカメラを持つことで、ちょっとしたお出かけや荷物に余裕がない場合の旅用にいいのではないかと思って一万円札3枚を握り締めて翌日お店へ向かったのですが、残念なことにすでにお店の棚からは無くなってしまっていました(;_;)。

 その後、別のメーカーのマイクロフォーサーズのカメラを購入したものの、標準と望遠のレンズが2本付いてそこまでの値段というのはなかなか見付からず、同じようなダブルズームキットが3万円を切る値段で出てくるまで待とうと思って1年以上経ってしまったのですが、昨日なんとなくメールチェックなどをしながらネットの相場サイトを見ていたら、同じオリンパスのE-PL3のダブルズームキットが29,800円で出ているのを発見しました。現状で金銭的な余裕はそれほどなかったので諦めるしかないかとも思ったのですが、これは逆に今までしまってあって全く使っていたカメラとレンズを処分してしまうチャンスだと思っていきなりポチる前にカメラ屋さんのサイトで大体の買取価格を調べてみることにしました。

 結果、現在全く使ってなく、今後もほとんど使わないであろうカメラとレンズのセットを売ることで3万円以上の査定が付くことがわかり、晴れて注文を出してしまった次第です(^^;)。その後、実店舗へ行って改めて見てもらったところ予想以上の金額で買い取ってもらえたので、今回注文したセットにレンズ保護のためのプロテクターを付けてもおつりが来るぐらいでカメラの入れ替えに成功しました。

 それまで全く使っていなかったとはいえそれなりに愛着を持っていたものでしたが、こうした機会でもなければ処分できないものでしたので、これはこれで良かったのではないかと思いますね。愛着を持ちすぎてずっとしまっておいたために売り時を逃がしてしまうような状況もあり、本当はもう少し前に売っておいた方が高く売れたのかも知れませんが、その分新品を購入する際の金額も嘘みたいに安く済みましたので、むしろこうしたタイミングで売れるものは売ってしうような選択でよかったと思っています。多くの皆さんも同じようなことはあるかと思いますが、お店での査定においては私のように単なる買取よりも下取り扱いの方が金額が上がるということもあります。その辺は店頭の価格とネット上の価格を見比べつつ価格交渉をし、できるだけ負担のない状態で新しいものを購入できるよう工夫してみるのも楽しいですよ(^^)。


SONY ICZ-R50からICZ-R51への進化は?

 私のブログではソニーのラジオについて、過去の製品については評価はしていたものの、現行の製品についてあまり好意的に書いてこなかった気がします。そんな中でも同様な予約録音機能付きのラジオがある中、ICZ-R50は発売当初から評価が高く、私自身も購入しようかどうしようか迷っていたところ、後継機のICZ-R51がアナウンスされました。

 単なるラジオと違い、録音機能が付いたものであるからなのか、前作の改良版として出されてきたものだけに、これから購入する場合は前機種が安くなるとは思いますが後継のICZ-R51の方がいいと思います。というのも、見てくれはほとんど変わらないものの、細かいユーザーの要望にこたえた変更点が多くあるからです。

 まず、本体のメモリが倍の8GBになり、パソコン用ソフトSound Organizerが内部メモリーに入っているので、本体をパソコンにつなぐだけでソフトをインストールできます。このソフトを使うとパソコンから予約録音の設定のほか、これまではプリセットされていなかった放送局をパソコン上からマニュアル入力できるので、コミュニティFM局などの名前別にフォルダを作って登録することができます。

 FMアンテナ用の外付け端子も新たに備え、別売りになりますがF型コネクタのアンテナケーブルをつなぐことができるようになりました。ロッドアンテナだけではノイズが入る環境の方にはお勧めでしょう。ノイズレスといえば、外部入力からのタイマー入力もサポートするようになったので、radikoやらじる☆らじるからの録音も簡単にできるようになったのが嬉しいですね。録音した番組を聴く際に、5分・10分・30分ごとに自動でトラックマーク付与される機能も付いたので、番組の内容を飛ばして聴く際にも便利になりました。

 また、なぜこれがないかと多くの人が思っていたであろう、ラジオの時報(NHK AM)による本体のみでの時刻合わせ機能にも対応するようになったとのことです。あとこれは本当に細かいところですが、ICZ-R50はちょっと触っただけで後ろに倒れてしまう安定感のなさに不満が聞かれることがありましたが、ICZ-R51には本体背面下部に支えを作ることでこの問題を解決しています。

 結局のところ、それなりに売れたからこそユーザーの要望を聞いてさまざまな改良を加えて出すことができたというのかも知れませんが、とりあえずこれで、ラジオを録音して楽しみたいという方には一番のお勧めになったのではないかと思います。価格は2万円弱と、前機種の売り出しの値段とほとんど変わりません。自宅に置いたまま録音はこのラジオに任せ悠々と旅に出るのもいいでしょうし、ラジオをお供に出掛け、旅先で面白そうなプログラムがあったら現地で録音するのもいいでしょう。録音したものはテレビ録画とは違ってコピー回数の制限もありませんし、CDに焼いて車で聞いたり、ミュージックプレーヤーにコピーして通勤途中に聞いたり旅行にもいろいろ楽しむことができるように思います。個人的にはすぐにとはいきませんが、評価が落ち着いてライバル社の動向を眺めながらこういうものを一つ購入するのもいいかなと思っています(^^)。