月別アーカイブ: 2011年3月

ドコモの新料金プランと「月々サポート」での端末購入は如何?

2011年3月15日から開始されるNTT docomoの新しいスマートフォン用料金プランは、必ずパケット上限まで使ってしまう人にとっては、毎月の定額支払いが500円程安くなりますので、検討に値するプランであるといえるでしょう。ただ、私の場合はこのプランではとても乗りかえようとは思わなかったでしょう。

何でもそうですが、色々な物を買う際にはタイミングというものがあり、タイミングを逃してしまうと、それまで魅力的だと自分の中で思っていたものであっても、一気に魅力半減ということになってしまう事はしばしば起こります。2011年3月15日から始まる「月々サポート」で端末を購入する場合、私が契約した「タイプシンブルバリュー」のような音声通話契約では、今までのように最低料金が0円のプランは契約できず、「パケ・ホーダイ ダブル2(2100~5985円)」か「パケ・ホーダイ フラット(5460円)」のどちらかが必須となるとのこと。

今まで購入したGalaxy Tabに日本通信のSIMを入れて運用する方法について紹介してきましたが、今後ドコモのスマートフォンを購入したら、データ通信についてもドコモを使わないと割高になるという料金設定です。表向きはSIMフリーと言いながらも、これなら3月15日以降には、ここで少々酷評した感のある日本通信のLight Tabの方が気軽に持てるだろうという感じもします。個人的には端末価格が定価に近いような形でもいいので、少ない維持費で保持する方法も残してくれればいいのにと思います。しかしまだ実施されてもいない売り方なので、「月々サポート」を使わないで端末を購入した場合の料金がどうなるのかというところも含め、じっくりと見守っていきたいと思っています。

逆に言うと、今の条件で安いスマートフォンを購入するためには、この週末がラストチャンスになるということですね。ただその場合にも、契約前には内容を十分に確認してからにしましょう。


シリコン水切りざる 「なんでもござる」

アウトドア用の食器を揃える中で、かさばる割に使い道が限定されるものに「ざる」があります。それこそ、100円ショップでも手に入るものではありますが、ほとんど調理をしない車中泊の旅では無用のものという感じで今までは敬遠していたのですが、今回小さく折りたたんで持ち運びできるシリコン製のざるを購入しました。

キッチン用品の中でも、シリコン製品はすごい勢いで家庭の中に浸透してきています。耐熱に優れ、撥水性にも優れていることからさまざまな物に加工されるわけですが、このざるは、車中泊のようなおおっぴらに調理ができないような旅においても様々な用途が考えられます。

外食が続く旅先での食生活を改善するために野菜や果物を体が欲した場合、パックに入ったサラダを購入するのが一番いい事はわかっているのですが、本来は野菜そのものの方が費用もかからなくていいと思う事がしばしばあります。最近では袋に入ってそのまま食べられるものもあるものの、ちょっと水を通したいような時、このざるに入れて簡単に洗い、雑巾をしぼるようにして水を切ることができるので、結構便利です。

ただ、このざるの問題点として、単体で使う場合、中に物を入れて持ち運ぼうとすると、かなり不安定な状態になってしまいます。今の時期だとイチゴを洗って食べようとしたら、うまく運べず全部地面にぶちまけてしまうなんて事も起こってしまいそうで恐いですね。

そうした問題を解決する方法として、別の容器の中に入れて使うという事があります。写真は、以前紹介させていただいたケロリン桶の中に入れてみたものです。車内で食事を摂る際、このような形で良ければサラダボウルの代わりとしても十分に使えると思うのですがいかがでしょうか。

元々、この製品は簡単に小さく折りたたんで持ち運べますので、荷物のすき間にでも放り込んでおけば、何かの役に立つ事もあるでしょう。まだ少々値段が高い気もするのですが、店頭で安くなっているのを見付けたら、とりあえず一つ手に入れておくのもいいかも知れません。


Galaxy Tabのアクセサリー

7インチの画面を持つGalaxy Tabは、スマートフォンとノートパソコンとの中間といった感じで、日常生活から旅行まで、すでになくてはならない物になりつつあります。そうなってくると、便利に使いこなすため、いろんなアクセサリーを物色しつつ現在に至っています。

取りあえず今までに集めた物を並べてみましたが、Galaxy Tab購入後にまず買っておいた方がいいと思うものには、電源回りのグッズがあります。携帯電話のように充電できるのがメリットではあるものの、ACアダプターやUSBケーブルが少々特殊なものとなっているので、専用品を手に入れなければなりません。特に、パソコンや汎用のアダプター経由で充電したいと思われる場合、たとえそれが純正のUSBケーブルであっても、きちんと充電することが出来ません。それを解決するものとして、「Galaxy Tab 充電USBアダプタ」なる写真の小さいアクセサリが必要になるのです。詳しいことについては、商品名でそのまま検索をかければ、割と簡単に探す事ができるでしょう。

写真が充電USBアダプタです。この部品をUSBケーブルに接続して充電をすると、純正のACアダプターと同じように充電ができるようになります(パソコンのUSBポートからだと500mAとなり、純正アダプターの2Aと比べると、満充電まで時間がかかります)。私の場合、以前購入していたダイヤテックのUSB出力のあるACアダプターの出力が2Aあったので、それをそのまま流用しています。Galaxy Tabを繋ぐケーブルはドコモショップで取り寄せをして購入しました。インターネツトで調べていると、純正より安いものは沢山ありますが、取りあえず純正を一本という事で、安いものはまた折を見て探そうと思っています。あとは、以前のエントリーで紹介した乾電池で1Aの出力をうたっている外部バッテリーを追加すれば一通り揃います。元々Galaxy Tabは電池持ちのいい端末であるので、日常使いにはこの程度でも十分だろうと思います。車で充電するための、シガーソケットに差すUSBアダプタは、安いものはまだ販売前らしいので、実際に出てから評判を聞きつつ購入するかどうか決めようかと思っています。

そして、レザー調の専用ケースを用意しました。今回、購入したお店の方で、Galaxy Tabでも使えるタッチペンをおまけに付けてもらいましたが、このペンが非常に便利に使えます。旅行中は車内で食べ物を食べたりすることもあり、手が汚れたまま使うような場合、直接手で触れずに扱うことができるのは実に有難いことでした。また、ケースに入れたことで、外から見てもシステム手帳を操作しているようにしか見えないので、周りの注目を集める事なく人の多く集まる所で使いやすくなったのは、個人的には嬉しいです。

多くの場合、スマートフォンのアクセサリーは特定の機種だけのものである事が多いので、機種自体がなくなってしまえばアクセサリーもそのままフェイドアウトという事になってしまいがちです。既にGalaxy Tabを持っている場合は、早めに必要なアクセサリーを入手する事をおすすめします。


ガソリンの値上がりに思う

先週あたりからこちらの方でもレギュラーガソリンの価格が1リットル当たり5円ほど上がりました。まあ、ひどい時には1リットル160円超の時も経験しているので、まだまだ上がるのかなとも思いますが、直接懐に響いてくるとつい、ガソリンや軽油に関する理不尽な税金について考えざるを得ません。

これはいろいろなところで言われたり書かれたりしたことがほとんどなので簡単に説明すると、レギュラーガソリン1リットルの値段が154円の場合、かかるガソリン税(揮発油税+地方道路税)は53.8円で、そのうち存在意義自体に疑問が上がっている暫定税率分はそのまま残っていて、それが53.8円の中でいうと25.1円あります。それに石油税が2.04円かかります。さらにおかしいのは、ガソリンそのものの値段に今紹介した税金を含めた金額に消費税が付くのです。この場合、ガソリンそのものの価格は90.83円に過ぎず、消費税額が7.33円となり、合計で154円となるのです。そう考えると、いかにガソリンスタンドの方々の利益を出すための仕事が大変か改めてわかるような気がします。

ちなみに、昨年私が九州まで往復した際のガソリン代は、大体21,000円ほどでした。安いと言えば安いかも知れませんが、この中の税金は9千円弱もあります。自動車にはその他にも取得税や自動車税、重量税などのさまざまな税金があり、今後さらなる税負担が来るのではないかと言われています。あまりそうした負担が高くなってしまうと、遠出すること自体萎えてしまうかも知れませんが、税金の使い道がちゃんとわかっていて、ドライバーのために使われていることをはっきり示してくれるならば、それはそれで仕方のない事かなとも思いますが、残念ながら今の状況はとてもそんな風には思えないのですね。

そうした中、一部の人たちには死活問題でもある燃料価格の上昇について、何らかの対策を講じないとまずい状況がすでに出ています。テレビのドキュメンタリー番組で重油と灯油を混ぜた税金逃れの不正軽油を合成している人たちに直接取材したVTRを見る機会がありました。それは、ガソリンや軽油の価格が上昇することによって自分たちの経営が立ち行かなくなることの裏返しであり、一方的に当時者を追い詰めるだけの様子を映しているだけで問題は解決するのかという疑問が起きたレポートでありました。

何にしても、車に関するさまざまな事柄というのは、政治的に決着がつかないと個人のレベルではどうにもならないことが多すぎるのが問題であるとも言えます。こんな不安定な状況がさらに続いていくと、これから車を購入するであろう若い世代の中で、あえて車の免許すら取らないといった流れにさらに拍車がかかるだけのような気がするのですが。このままでは、これから車にETCを付けた方がいいのか悪いのかすら確実にアドバイスすることができないわけですし。車中泊の旅についても、ここしばらくは増加傾向が続くだろうとは思いますが、行政の判断によってはひどく不自由になってしまう可能性すらあります。明らかにマナーを逸脱するような旅先での行動は当然アウトでしょうが、つつましく出掛ける旅くらいは今後も自由にさせていただけるとありがたいですが。


Gmail利用の落とし穴

さまざまなインターネットへのつなぎ方があることにつれて、その分増えてしまうのがメールアドレスだったりします。このブログで出しているメールアドレスの他にもたくさん持っているのですが、以前はパソコンのメールソフトのみで管理してきました。ただその場合、旅に出てしばらく自宅に戻れないような状況だと、メールを受けたり送信しようとした場合に、旅行先にパソコンを持って行っている場合であっても、多少の工夫が必要になります。最近は携帯電話のメール使い放題が一般化されてきましたので、携帯アドレスにメールを転送すれば内容の確認はできますが、送信の際に違うアドレスになってしまう問題がありました。そうした問題を解決するのがメールをGmailに一本化してしまう方法です。ウェブ上でもスマートフォンでもメールを確認でき、パソコンのメールソフトでも受信ができるのは実に便利です。

しかし、全てGmailに依存することにも一抹の不安が付きまといます。先日、一部のGmailにトラブルが起き、ネット上にあったデータが消えてしまった人たちがいるという事がニュースになりましたが、世の中には絶対大丈夫だということはありえないので、全てをGmailに集約してしまうのも躊躇するところでもあります。今のところ現実的な対応として、プロバイダの提供するメールアドレスをGmailに転送し、それをスマートフォンで受信するという事をやっています。これだと送信する際にはGmail経由で送るか(送信元のメールアドレスはGmail経由ではあるものの、オリジナルのアドレスから送ったように偽装することができます)、Gmail経由だと迷惑メールとして仕分けられてしまう危険性がある場合には、別にメールアプリで送るようにすれば外先でもパソコンで使っているアドレスをそのまま使っての送信ができます。

ここまではGmailのいい事を中心に書いてきましたが、今回のテーマはGmailをはじめとするグーグルの提供するサービスの影の部分についてです。Gmailを常用するにあたっての大きな落とし穴というのは、外でメールのやり取りをする場合、常にネット上の情報と同期を取るような使い方をしないと携帯電話のメールのような使い方が実現できないということです。従来の携帯電話のメールというのはウェブ接続とは違った仕組みで直接届きます。出す時も送信する際のパケットはありますが、どちらにしても送受信したパケット量だけ見ていれば料金の節約はできました。今ではメールに限っての定額サービスもありますので、パケット料金の心配もいらなくなってきました。それがスマートフォンでGoogleメールやカレンダーなどを一元的に管理する仕組みを導入して行く中では、いつどこでどれだけデータのやり取りがあったのかユーザーで把握することが難しくなりました。自分ではネット接続は全くしていないつもりであっても、バックグラウンドでのデータのやり取りや、アプリケーションのアップデートだけでパケット料金の上限まで行ってしまう可能性が大きく、だからこそ電話会社はパケット定額プランを付けないと契約しないという条件で売ろうとしているのだろうと思います。

私の場合は日本通信のプリペイドSIMを利用し、ある程度の接続スピードを犠牲にすることで、携帯電話会社のパケット料金より安く利用できる環境を整えてからGalaxy Tabの購入へと行きましたが、もしこれを読んで何の事だかわからない方がいたとしたら、今ある携帯電話をスマートフォンへ切り替えることはしないほうが無難です。通話なしのデータ料金だけで毎月7,000円程度を支払う気があるのなら別ですが、世間がこれだけスマートフォンをあおっている背景には、いったんスマートフォンに機種変更した人たちは、従来よりも高い料金を2年間継続して払い続けなければならないという状況があるからだとも言えるのです。仕事の関係で、旅の際中であってもとにかくネットにアクセスできる環境を持っておきたいと考える私のような方はそう多くはないと思いますし、このブログの最初の方で紹介した無料の無線LANアクセスポイントの使えるスポットを利用し、ゲーム機に付いたインターネット接続機能を利用してGmailにアクセスする方がいい場合の方が多かったりするかも知れません(この場合はネット接続は無料の無線LANからなので、データ量を気にせずじっくりとメールを読んだり書いたりできます)。ここまで多く書かせていただいたように、スマートフォンは旅に利用すると便利なことは確かなのですが、その分金銭的な負担も大きくなります。その事を十分に考えてから、スマートフォンおよびGmailとの付き合い方を再考されるのがいいだろうと思います。


高速道路通行料金の今後

4月からの高速道路の料金が決まりつつあるようですが、週末だけでなく平日も一律2,000円になり、ETCを付けていない人たちにも同じ料金で使えるということになると、今のように高速道路を乗り継いで遠くまで旅に出る人たちが増えることはあっても減ることはないでしょう。

ちなみに、高速道路週末1,000円でどの程度変わったのかということについて、個人的な比較ということで、以前私が四国八十八箇所を巡るため、東名高速を乗り継いで明石海峡大橋から四国に入った際の記録があります。2008年のゴールデンウィークには、夜の9時過ぎに自宅を出発するもすぐには高速に乗らず、バイパスの無料区間が長い国道一号線を走り続け、音羽蒲郡インターから高速に乗り、翌日の午前10時頃に松山まで到着しました。翌年の2009年は午後10時頃に出発し、今度は静岡インターから乗りました。途中で名神高速道路と京滋バイパスの合流のところの渋滞がひどく、少しの間全く動かないような状況の中我慢して進み、松山より手前の善通寺のインターを下りた頃には翌日の昼を回っているような状況でありました。

昨日のテレビでは、こうしたマイカーの増加にともなって高速バスの収支が悪くなった影響から、地方の路線バスの廃止や縮小が起きていると高速道路料金の4月からの状況に対して疑問を呈するような特集が組まれていました。確かに、交通弱者である高齢者の足が奪われるということはみんなで考えていかなければならない事ですが、高速道路を値下げしたことによる経済効果についての検証もなく片方の状況からのみ批判するというのはちょっとフェアではないなと思います。

先週出掛けた河津町などは、高速道路値下げの恩恵をかなり受けているところだろうと思います。会場周辺は車でごった返し、駐車場には後から後から車が入ってきます。町内で取り決めがあるのか、どの駐車場も一律500円で通しているようでしたが、今週あたりもかなり人が出ているでしょうし、出店や周辺の食事どころなど、どれくらいの経済効果があるのかちょっとわからないほどすごい人たちが車でやってきていました。これからソメイヨシノが開いてくると、全国のいたるところでこのような混雑が起こり、有名なところに人々が集中するようになるでしょう。最近はそうでもないと言われますが、車を運転していると、やはりまだまだ日本の人たちは我慢強いということを実感します(^^;)。お金がないから高速1,000円に乗っかるということだけではなく、観光地では実にいろんなものを買い漁る状況はむしろ今の方がすごいと思えるほどで、こういった売上の中の一部を過疎地域の人々の足代の補助に回せる方法があればいいのにと思いますね。

高速料金は安いに越したことはないとは思いますが、私は今後もずっと高速道路の値段が一律1,000円や2,000円でなくてもいいと思っています。実際問題として料金が元に戻っても、高いと感じれば高速道路に乗らない以前の旅のやり方に戻るだけですので。もし高速を使わない旅へと変化したとしても、今の高速道路のサービスエリアは下道からでも入ることができるように整備されたところも多くなっていますので、高速道路に乗らないでサービスエリアの施設だけ使うという旅のパターンも使えます。昨年新装なった東名高速の足柄サービスエリアは、下から入った方が上下線のお店を網羅できますので(上下のサービスエリアのすぐ近くにポケットパークという駐車場が整備されています)、むしろ一般道から向かった方が満喫できたりするという状況になっているのも面白いですね。


日本通信IDEOS その15 IP電話か通常契約SIMか

こうしてIDEOSに関する事をここで紹介している中で、ころころ状況が変わっていってしまっているので、とりあえずIP電話について現状をまとめていく中で、改めてこのプランはどうなのか、主に旅先で連絡用に使う用途としてどうなのかということについて考えてみたいと思います。

日本通信のホームページの説明によると、「モバイルIPフォン」についてはIDEOS本体でしか使えず、クレジットカードが必須のサービスとなっています。通話料金は国内であれば30秒10円の料金設定で、国内携帯電話会社の基本料の安いプランの通話料(だいたい30秒21円の設定になっています)から比べると安く、さらに基本料金の490円の中に無料通話分が入っています。IP電話なので、海外でもSIMだけでなくWiFiで繋がるところなら上記料金で日本との通話ができます。海外に行く頻度が高い方には、現地でのネット接続状況さえ確保できれば、高いお金を出して国際通話料を払う必要がありません。さらに留守番電話のかわりにボイスメールでメッセージを預かることができ、ボイスメールのあて先を自分のGmailアドレスにしておけば、IDEOS本体ですぐに聞くことができ、メッセージ確認のための費用もかかりません。

このようにいろいろ魅力的なサービスではあるのですが、さまざまな口コミサイトの評判では、IP電話らしく多少音が遅れて聞こえるような状況は出るという話も聞かれます。日本通信のホームページには、IP電話アプリを常にアクティブな状態にしておくと、IDEOS本体の待ち受け時間は最大約8時間ということでアナウンスがありました。携帯電話を乗り換えて、IP電話一本にして使うことは050で始まる番号が割り振られるため不可能ではありませんが、大きめの外部電源で充電をしながらの運用になることは否めないですし、通常契約の信頼性とはまた違ったものになる点はしっかり確認しておくべきでしょう。

とりあえず私の場合は様子を見るために自動チャージによる連続使用は行なわないことにし、Galaxy Tabを契約するために作ったドコモのSIMカードをIDEOSに入れてあります。ちなみに、契約内容は音声通話可能の中では一番基本料の安い「タイプシンブルバリュー」です。この場合の基本料は2年継続が条件の割引付きで780円と、「モバイルIPフォン」と比べると高いですが、待ち受け状態のままで電池が極端に減ることはなく、安定した着信・発信ができるようになります。IDEOSにSIMを差した場合、電話機本体での留守番電話はアプリではなかなか実現が難しそうなので、必要に応じてドコモやソフトバンク(auのSIMは差してもIDEOSでは使えないので、二社についてのみ検証しています)の留守番電話サービスに加入することも今後考えなければいけないでしょう。

次に通話料についてですが、あくまでもIDEOSでの通話を非常用と考えるならドコモの「タイプシンブルバリュー」やソフトバンクの「ホワイトプラン」だけでもいいでしょうが、折角なので携帯電話会社の基本料が安いプランで安い値段で通話をする裏技についてここで紹介しておきます。携帯電話で電話を掛ける際、相手の番号の前に4ケタおよび6ケタの番号を付けることによって、携帯電話とは別会社に接続し、従来よりも低額の通話料になるサービスを行っているところがあります。G-Callというサービスががネットで検索をすると多くひっかかってきますが、最初に4ケタの数字をダイヤルしてから電話を掛けるようにすれば、固定電話へは1分20円、携帯電話へは1分30円で通話できます。10秒以内の通話なら10円で済むのも嬉しい点です。基本料や毎月の利用料はかからず、通話した分だけ払う仕組みになっているのでクレジットカードでの料金支払いが必要ですが、なかなか魅力的なプランです。

ちなみに、今回のエントリーと直接は関係ありませんが、一回線の携帯電話契約で、基本料も通話料も安くしたいと思う場合、ソフトバンクのホワイトプランでG-Callを契約しておけば、午前1時から午後9時までのソフトバンク携帯への通話料無料ですから、それ以外の時間や他の通信業者への通話に4ケタの番号を付けて使えば、ダブルホワイトと比較しても、トータルの支払いが安くなるケースが多くなるでしょう。

とはいっても、最初に同じ4ケタの番号を入力したり、携帯電話の操作をすることにより4ケタの数字を常に入れた状態でダイヤルする方法はあるものの、普段の操作とは違って面倒です。しかし、IDEOSは普通の電話機ではなくandroid端末ですから、自動的に指定の番号を付けてくれるアプリを導入すればこの問題も多少は解決します。私の使っているのは「yContact」というアプリで、設定メニューの中に「プレフィックスの設定」というのがあります。サービスの名前と番号を入力するようになっているので必要な4ケタの番号を入れておけば、このアプリ経由で電話を掛けようとすると、通常発信の他4ケタ番号を前に付けたパターンも選べるようになります。アプリの動き自体がもっさりしているということはあるのですが、このアプリ経由で電話することを習慣にすれば、IP電話との料金差を多少は埋められるかも知れません。

もちろん、どちらか一方にしぼらず、前のエントリーで紹介したように、国内ではIP電話のアプリを常に起動させずに留守番電話専用に使いつつ、通常の待ち受けは音声プラン契約のSIMで行なうという方法もあるでしょう。このやり方なら全く電話が繋がらないような状況でも、圏外の時に050番号に転送をかけておけば、大事なメッセージを逃がすことがありません。

あと、車中泊のための旅で使う事を考えた場合、G-Callでは、緊急通報の番号である110番などの3ケタ特番にはかけられないということも把握しておきましょう。0120や0990なども駄目です。ただ、いよいよの時には普通に電話すればいいだけなので、山の中などで緊急事態に遭遇した時の事を考えると、まずは携帯電話会社の最低料金プランを一つ契約することを先に考え、状況に応じてIP電話の契約を考えるというのが現実的な対応ではないかと思います。いざという時にすぐつながるということが、旅先での一番の安心であるということですね。車中泊の場所を選定するにあたっては、何から何まで自分でやりきるだけのスキルがなければ、少なくともご自身の携帯電話の通話ができる場所でするようにしましょう。


現行ワゴンRのオーディオについて

車のオーディオというと、カーナビとともに凝りだせばきりがありませんが、最近ではそうした装備を狙った窃盗団がいて、ナビやオーディオだけの被害ならいいのですが、外からドアをこじ開けられてそっちの被害の方が甚大になる事例が多いそうで、個人的には純正のもので何とかしてきました。以前のワゴンRではCDとラジオのみが付いているもので、それはそれで十分だったのですが、音楽を聴くためにCDを荷物になるほどたくさん積み込むのも車中泊の旅では余計な荷物になるため、シガーソケットに差し込むタイプのFMトランスミッターとミュージックプレイヤーを組み合わせて使っていました。

オーディオの方は多少グレードアップし、普通の音楽CDの他にMP3やWMAを焼いたCDでも認識して聴くことができます。ミュージックプレーヤー用にMP3で音楽データをパソコンにストックしてあるので、簡単にMP3データのCDを作ることができます。こうして作ったCD一枚は、音楽CDの約10枚くらいの容量を保存できるので、車内での音楽はCDのみに一本化できそうです。助手席正面の収納スペースにはCDケース約6枚分が入りますので、長旅でもそうそう聞き飽きることはないと思います。アルバムごとにフォルダを作れば、フォルダごとの再生にも対応し、全曲ランダムやフォルダ内ランダムの演奏にも対応します。ちなみに、純正オーディオはクラリオン製で、型番はPS-3075J-Aとのこと。もし調子が悪くなれば中古のものを探せば、高性能なオーディオに交換した人がオークションに出していたりしますので、それほどお金もかからずに対応可能なのが嬉しいですね。

ただ、あくまで純正のものということで、やはり物足りないところは残っています。一番気になるのはフォルダや曲名の表示についてです。液晶画面ではアルファベットかカタカナでの表示にしか対応しないので、漢字全部と特殊文字については全て「*」(アスタリスク)表示になってしまいます。曲名やアルバムがアルファベットのみなら問題ありませんが、漢字が入るものについては、CDを焼く前に全てカタカナに入力しなおしておかないと何が何だかわからなくなってしまいますので、その点だけは注意しましょう。音質についても普通に聞くのには十分というレベルだと思いますが、車のスピードが上がるにつれて音を大きくする設定というのもあり、純正の廉価版にしてはそこそこのスペックだと思います。ただ、レベルの違う曲のレベルを自動的に合わせてくれるような機能があるともっと良かったのですが、曲名や細かい使い勝手にまでこだわりたい時には純正から取りかえろということだと理解することにします(^^;)。

ラジオの方は普通ですが、感度は主に長いアンテナのせいか、そこそこいいように思います。私のいる静岡では、ぎりぎりニッポン放送が普通に入る境目と言われているのですが、昼間でも問題なく入感します。文化放送は厳しいですが、TBSラジオも何とか聴くことができます。AMラジオの感度というのは実は結構大切で、例えば西のほうに進んでいる場合、地元局をこまめに切り替えるよりも、大阪あたりの放送局に合わせたまま進めばいちいちチャンネルを変えないでも済みます。NHK第一放送の場合、東京・名古屋・大阪あたりの周波数はプリセットしておくと東海道を東西に移動することが多い場合は結構役に立ちます。ただ、昼間の移動中には地元のラジオ局をサーチしてあわせておけば、そこから思ってもみなかった情報が入る可能性もあるので、あまり遠方の局やCDによる音楽を聴かない方が旅先で思わぬ面白いことに遭遇できる確率は高くなるような気がします。

そういうわけで、基本的にはラジオさえしっかり入感すれば車中泊の旅では何とかなるような気がするので、オーディオでMP3やWMAが聴ける純正オーディオは、長いドライブ中に気分転換したいような時には用意してきた音楽を車内で楽しめるということもあり、これはこれでありかという感じですね。パソコンを使ってデータCDを焼ける方なら、必要十分の機能ではないかと思っています。


Galaxy Tab でペーパーレスな旅を

Kawazu

 先週末、全国的にも有名な河津町の河津桜を見に行ってきました。出発したのが午前8時ごろとちょっと遅かったので悪い予感はしたのですが、やはりというか東名高速を降りた車が全て河津桜を見に向かっているかのごとく混みまくっていて、伊豆半島の修善寺方面に向かう道路からすでにつながっていてなかなか動きません。結局現地に到着したのはお昼近くになってしまいましたが、それにしてもすごい人出でした。

 さくら祭り会場周辺でもなかなか駐車スペースが見つからず、会場案内のパンフレットももらわずじまいでしたが、事前にさくら祭りのホームページから周辺の案内図をpdfファイルにしてあるものをダウンロードし、Galaxy Tabに入れていきました。スマートフォンと比べると若干画面は大きいものの、よくあるサイズのパンフレットをそのまま見るには少し見にくく、この点ではiPadの方が便利でしょう。ただ、Galaxy Tabはマルチタッチに対応しているので、親指と人差し指を使って画像を縮めたり伸ばしたりというのが簡単に出来ます。地図の全体を見るには多少つらいものがありますが、全体像を確認した上で、見たい部分を拡大して見ることができるので、同じものなら紙のものをもらわなくても十分完結するという感じでした。

 また、今回の旅ではカーナビで現在位置を確認しつつ、周辺の状況を確認するために、Galaxy TabのGoogleマップを使いました。GPS内蔵なので、常に現在位置を表示しながら周辺を広げたり細かくしたりすることが可能で、これはもしかしたら紙の地図よりも便利なのかもと思えるほどでした。android搭載のスマートフォンやタブレット端末は起動も早いので、車をちょっと停めて状況を確認するのにはうってつけのハードだという気がします。

 さくら祭りの周辺案内図を確認しておいたおかげで、駐車場へ入れるのも、駐車場から出た後でもウロウロしないで済みました(^^;)。帰りは行きほど混みませんでしたが、すでにテレビでも満開を紹介されていたということで、昼過ぎにも関わらず続々とやってくる車は絶えることがなく、改めて今の時期に満開の桜が見られるという幸せを感じ、渋滞のイライラもすっかり消えていました。

 ただ、混雑に巻き込まれないで悠々と河津桜を楽しむためには、車中泊前提で前夜から入り、早朝の時間にゆっくり見て回ったり写真を撮ったりするのがいいような感じもしましたね。その場合、お店も開いていませんし、パンフレットの現地調達も難しくなりますが、インターネット接続の環境が旅先でもあれば、イベントマップをPDFファイルで提供しているところはかなり多いので、Galaxy Tabのようなタブレットタイプのハードへの依存度は高まってくるのではないでしょうか。


auオールインワン端末 htc EVO WiMAX ISW11HT

私がGalaxy Tabを導入したこのタイミングでauが新たな魅力的な端末を導入してきました。もっとも、この端末自体の情報はすでに噂として入ってきてはいたのですが、プラン内容はかなり魅力的に写ります。

auのインターネット定額通信料は5,460円ですが、htc EVOはその名の通りWiMAXを搭載していて、通常の携帯電話のインターネットに加えWiMAXでの制限がない高速インターネットを楽しめます。WiMAXのサービスを行なっているUQ WiMAXでは、一年間の継続使用の条件付きで月3,880円ですが、この端末でWiMAXを使う場合は5,460円+WiMAX追加料金が525円の合計5,985円(サービス開始当初はWiMAX追加料金が11年8月まで無料で提供されるそうですが)でWiMAXが繋がるところではWiMAX、繋がらない時には通常の携帯インターネットでの接続ができるようになります。

そして、もう一つ重要なことは、auの場合はドコモと違って、WiMAXや携帯インターネットを端末本体の無線LANを使って8台まで共有可能という、テザリングを公式に使用できると発表していることです。データ通信料の他にIS NETという専用プロバイダーの接続料315円がかかりますが、最も月額費用の安い2年縛りのプランEが月780円となり、最低料金が7,080円(11年8月までは6,555円)となります。携帯メールやおサイフケータイ(もちろんワンセグも)が使えないというのは端末の仕様なので諦めるしかないですが(どうしても使いたい場合は、WiFi Winの契約を付けた別回線との2台持ちという方法もあります)、今まで携帯電話のインターネットを上限まで使っている方なら、これ一台で自宅用のバックアップ回線としても使え、外でも高速ネットが使えるという、すべてのインターネット接続をまかなえるということになると、これ一台にまとめてしまっても大丈夫なのではないかという気にさせてくれるハードではありますね。この機種はauのICカード対応ではないので、カードの抜き差しで別の端末と使い回すことができないため、車中泊のような長旅の場合は、とにかく本体の電池が切れてしまったらアウトなので、車のシガーソケットや外付けバッテリーからの充電システム構築が今まで以上に必須となります。今後の状況でさまざまな周辺機器が発売されると思いますので、新たに購入される方はこうしたバッテリー回りの対策をしっかりした上で運用される事をおすすめします。

私の場合は、どうしてもインターネットに接続しないと駄目な環境にあるので、スマートフォンが使えなくなった状況でも大丈夫なように複数の通信手段を確保しておきたいため、これ一台にまとめることはできませんが、このauのテザリング公式にOKという流れが他のメーカーにも波及していくことを期待しています。今使っているb-mobileはプリペイド契約であるため、ドコモでもテザリングが公式にできるようになるのなら、また状況も変わってきます。しかし、携帯電話のインターネットでは動画や大量のデータのやり取りができないというのはこれからも変わらないでしょうし、何の制限もなく外でも同じように使えるWimaxはエリアが狭いということで、別々に持つのが無難かなとも思えます。日本通信のb-mobile U300 SIMは定価が6ヶ月14,900円ということで、月額にすると2,483円以下(定価以下で販売しているところが多いので)、Wimaxは安いところでは一年縛りで月額3,800円前後で無線モデムタイプの端末を使えるということになると、両方の合計で6,300円前後と、b-mobileの遅さに眼をつぶるなら、これ以上の支払が発生しない分、今ある携帯電話の契約をいじらないで増やしやすく、すぐやめられるというメリットもあります。携帯電話の契約については2年縛りが標準になってしまっている今、この辺の事情を十分把握した上で持つようになると思いますが、どちらにしても、こうした選択肢が広がるのはいいことではないかと思います。

なお、上記の料金比較について付け加えることがあります。現状で日本通信のU300 SIMはIDEOS用と銘打って通常のものより安く売られているパッケージがあり、昨日の発表では新しく発売されるLight Tab用ということで月に換算すると2千円を割る価格でU300のSIMが発売されることが日本通信よりアナウンスされています。ただ、未確認の情報として、IDEOS用のb-mobile SIMをGalaxy Tabに差し替えると、Galaxy Tabからテザリングできないという話もネット上では挙がっています。私の使っている通常版では問題なくテザリングできるので、IDEOSやLight Tabに特化した性質を持たせている可能性もあります。そんなわけで、日本通信の端末以外にSIMを差して使おうと思われている方は、その点についての注意が必要です。インターネットの口コミサイトなどを確認した上で購入の判断をしないと、いくらプリペイドの契約でも、かえって高くついてしまうこともあるので、情報はぎりぎりまで確認する方がいいでしょう。