月別アーカイブ: 2011年2月

日本通信IDEOS その10 IDEOSでおサイフケータイ

日本における携帯電話の進化は海外のそれと比べると独特なのは皆さんご存知の通りです。そうした流れのもと、携帯電話各社から出ているandroidベースのスマートフォンでは、従来の携帯メール受信機能およびワンセグ、そしておサイフケータイまでセットになっています。

そうした機能満載のスマートフォンとIDEOSを比べると、やはり能力的に劣ると思われる方も多いことでしょう。しかし、考え方を変えると日本のスマートフォンを取り巻く環境こそが異端なのであって、どうしても今まで使っていた機能を使い続けたいと思われる方はちょっとした工夫が必要になります。と言ってもIDEOS自身にハード的な機能を加えることは無理なので、合わせ技のような形で実現させる必要はあるのですが。

IDEOSには3Gの電波を他の機器で使えるようにするポータブルWi-Fiアクセスポイントの機能が搭載されています。以前のエントリーでも説明してきましたが、IDEOSはスマートフォンでありながら無線LANルータのように使うこともできるのです。

携帯電話会社では特定の機種において、携帯電話本体を無線LANで接続し、携帯電話専用のサイトやアプリの通信(ソフトやファイルのダウンロードを含みます)を携帯電話の料金がかからないように接続することができるサービスを展開しています。おサイフケータイについても、無線LANから接続して動かすことができます。無線LANの環境に繋ぐというのは、自宅での利用に限定されがちですが、IDEOSとb-mobile U300の組み合わせでどこでも無線LAN接続環境が整っているわけですから、携帯電話自体でWiFiが使えるものを導入すれば、いちいち繋ぐ作業が必要にはなるものの、山の中でもFOMAエリアであれば携帯サイトも使え、アプリもダウンロード可、おサイフケータイも使えます。さらに、携帯電話自体のハードが追加で持てるので、携帯メールも普通に使えますし、機種によってはワンセグを搭載していますからテレビも見ることができます。

では、3社あるうちどこを選べばいいかということになるのですが、まずは今使われている会社がある場合はショップなどでサービスの概要について確認してみてください。なるべく安くサービスを使おうとする場合は、auの「Wi-Fi WIN」というサービスを契約するのが無難です。

というのも、このサービスを契約する場合、契約条件があり、特定の料金コースの契約が必要になるのですが、auは基本料の安いプランE(コマーシャルではガンガンメールとして告知されています)での契約が可能だからです。2年縛りを納得の上契約する場合、月額利用料は780円で、これにネット接続用(Eメール受信やネット接続そのものに必要)のEZ WINコースの315円が加わり、その上でWi-Fi WINの利用料525円(2011年6月30日までは利用料無料)にユニバーサル使用料のみで使えます。6月末までは月々1,100円程度、それ以降でも1,600円ちょっとでメールの送受信には無線LANを使わなくても追加料金はかからず、ウェブサイトやアプリダウンロードなどについてはIDEOS経由でネット接続すればこれ以上かかりません。他の2社は3G通信料が追加でかかるので、料金面でのメリットはauに比べると少ないと思います。

スマートフォンは最近になって普及してはきたものの、まだまだ携帯電話のメールを使った会員登録やら、アプリの普及度など、旅先で使うにはスマートフォンのアプリだけでは心もとない状況も出てくるかも知れません。そういう時には従来のガラケーをそのまま使えるというのは結構なメリットだと思います。

ただ、気を付けていただきたいのは、Wi-Fi通信を使える機種というのはどの会社でも限られていますので、機種変更なりMNPによる乗換が必要になってきます。会社によっては機種変更の料金が高かったり、さまざまな条件があったりするわけですが、最低料金で維持するためには無用なサービスをご自身ではずすなどの手間がかかるということは事前に掌握しておく必要があります。そうはいっても、複数台持ちというのは何やかんや言っても便利です。auのガンガンメールの例で言いますと、Gmailの設定で転送先を携帯のアドレスにしておけば、IDEOSの電池を持たすためにGmailの同期を切っておいてもリアルタイムにメールをチェックでき、添付ファイルまで確認できます。無料通話分が0円であるということはあるものの、IP電話と組み合わせるという方法もあり、お互いのディメリットをうまく補完できるのではないでしょうか。


旅先でのコミュニケーション

テレビ朝日系列で放送されているバラエティ「シルシルミシル」というのは、そのほとんどを企業の広告が占める珍しいバラエティです。こういった企業紹介というのは、企業のほうにはメリットがあっても、それを見ている視聴者(消費者)の側にそれほどメリットがあるのかと疑問に思ったのですが、じっくり番組を見ていくうちになるほどと思ったところがあります。それが、タレントの千原せいじさんが出てくる、無茶な要求を企業に訴えて、それをどれくらいまで許容してくれるかというコーナーでした。

コンビニのローソンを扱った時、店で売っている冷凍食品を店内にあるレンジで温めてくれるかという無茶振りに、袋のままで温められるものなら可とのこと。さらに、品物のパッケージについて、その場でゴミとしての処理をお願いした場合、ゴミとして引き受けてくれるかという事にも店の商品なら大丈夫とのことでした。つまり、車中泊の旅で国道でも高速道路のサービスエリア内でも、ローソンがあればゴミの心配をせず冷凍食品をすぐ食べられる状況にして持ち出せるようになるということです。これは、常にゴミの心配をしながら車での旅をしている人にとってはかなり役立つ方法だと思います。

ただ、こうしたテレビ番組に依存していると、上の例で言うとローソンなら頼めるが、他のコンビニは公式にしゃべっていないので、頼めないということになってしまいます。逆に考えると、なかなかお店の人にその種の事を聞けない人が意外と多いのではという風に思えたりします。

道の駅や高速道路でのゴミ問題についても、買ったところに申し出て処理してもらうとか、ガソリンを入れる際にスタンドの方に処理してもらえるか聞いてみるとか、自分からアプローチしていけば何らかの解決方法を見出せるものです。こちらが申し出た事をむげに断られ、感情を害する事もあるかも知れませんが、何事もアプローチしなければ始まりません。旅の中で起こる事について、全てマニュアルで処理できることはないですし、いざという時は自分自身で何とかする気概を持って旅立ちたいものです。旅先での地元の方とのコミュニケーションのとり方によっては、同じような旅をしている人に迷惑を掛けてしまう可能性もあります。

旅の恥はかき捨てという慣用句がありますが、これはゴミ問題以外にも、旅先に記念の落書きをしても許されるとか、そういった「恥」ではないでしょう。地元の方とコミュニケーションを取るのに、調子はずれでみっともない醜態を晒したとしても、その事を後々まで指摘されるような知り合いは旅先にはいないので失敗を恐れずに何度でも試みることができるという風に私は捉えています。


自然薯をいただく

一年中、夏タイヤのままで生活に支障のない場所に暮らしている身としては、これだけ雪のニュースが出てきてしまうと、自然と遠出する気力がなくなっていってしまいます。しかしこのブログが車中泊の旅を紹介する目的で立ち上げたということもあり、多少は旅の情報も紹介しようと、自分のところから一時間以内で行ける近所ではありますが、昨日出掛けてきました。

JAの直売所へは休日に回ったりするのですが、天然の山芋である自然薯が結構安くなってきました。私の住んでいる静岡市周辺は栽培も行なわれていて、普通に食卓にものぼります。東海道の宿場町で駿府(府中)から西に行ったところにある丸子(まりこ)の名物が「とろろ汁」で、老舗の「丁子屋」さんは江戸時代からの営業ということで、現在も観光客でごった返しています。車で向かわれるなら国道一号線沿いにあるので移動の最中にも寄りやすく、お住まいの場所によってはなかなか食べられないものを食べられるということで、県外から来た人で海産物が苦手という人がいたらとろろ汁を食べに案内することもあります。

今回紹介するのは丁子屋さんではなく、街道からちょっと離れたところにあるお店です。東京方面からですと、丸子のトンネルをくぐって、最初の信号にある「二軒屋」交差点を山側に大鈩不動尊を目指して進んでいくと右側にあるお店が「渓月」というお店です。

店内は座敷になっていて、開いていれば個室も選ぶことができます。ちなみに、昨日は12時半頃にお店に行ったにも関わらず、個室使用の先客がいたらしいものの、座敷の部屋には誰もいませんでした(^^;)。ただ、日によっては団体客が入ることも結構あるみたいなので、行く前に電話をしてお店の状況を確認してから行く方が無難です。お昼の営業が11時半から14時半までで、夜の営業は17時から19時(ラストオーダー)となっていて、平日の夜の部は4名以上の予約のみに限定されるそうです。

注文したのは一番安い1,300円の「とろろ汁定食」でしたが、写真のように内容はかなり豊富で、十分満足ができるものです。とろろご飯の他、季節のお吸い物(かぶと水菜)、お新香という基本パターンに加え、温泉卵、味噌のぬられた暖かい豆腐、季節のフルーツ(キウイ)の他、別に暖かいおそばまで付いてきました。ご飯はおかわりもあるということでしたが、さすがにこのボリュームでは辞退しました(^^;)。肝心のとろろはふわっとしていていくらでも食べられそうでした。とろろ自体の量もおかわりをしなければ余るほどなので、出てきたおそばの上に少々のとろろを乗せてとろろそばにして食すなどまさにとろろ尽くしという感じで十分満足できるものでした。

その他のメニューについても簡単に紹介しておきますと、1,700円の「丸子路」にはとろろ汁定食のメニューに加え「焚き合わせ」が追加されたもの。2,200円の「つたの細道」は丸子路に「揚げ物」と「酒肴」が追加。3,000円の「駿河峰」には「つたの細道」に刺身が付く構成になっています。

静岡市内の国道一号線バイパスからちょっと山の中に入っただけなのですが、携帯電話の電波は、ドコモでようやくアンテナが一本立つ程度で、auとソフトバンクでは圏外にはならないものの、アンテナが立たなくなり、ウィルコムは完全に圏外になるほどの山の中で、逆にゆっくりできるところです。

お店の場所については、「渓月 とろろ」というキーワードですぐに検索可能です。カーナビで調べる際には、お店の電話番号(054-259-1795)を入力すれば迷うことはないでしょう。定休日は毎週月曜(月曜が祭日の場合は営業・翌日休業)と第二火曜になっていますのでご注意下さい。昼食時に国道一号を抜ける予定のある方はぜひどうぞ。


日本通信IDEOS その9 ボイスメールを活用しよう

IDEOSを使っていて以前から気になったことに、データが詰まっているのか、下りのデータが流れてこず、普通にインターネットに接続しようとしても繋がらない状態がしばしば発生するということがありました。もしかしたら比較的長期間差しかえをしつつ使っているため、私のSIMカードが何度も抜き差しさせていたための不具合なのかも知れません。今のところ、電源を入れ直したり3Gのスイッチを入れ直したりすると復活しますのでどうしても気になる場合は期限切れの時に新しいものを買い直そうと思っています。IP電話一本にまとめようと思われている方にとっては、私の場合のようにデータが流れてこないというのは致命的のように思えます。しかしながら、インターネットの仕組み自体が不具合を抱え込んでいるようなものですから、完全な電話システムを使いたいなら、プリペイド式のものでもしっかりした携帯電話会社と契約したほうがいいように私は思います。

ただ、IP電話に一本化するというのも、状況によってはありだとは思います。というのも、日本通信は転送サービスおよびボイスメールのサービスを提供しています。転送サービスというのは、転送先の電話番号を登録しておくと、繋がらない場合や、一定の秒数に電話に出られない場合に別の電話を鳴らすというものです(この場合、転送先への通話料はIP電話の料金から引き落とされます)。個人的にお勧めしたいのは、転送サービスよりもボイスメールサービスの方です。電話をかけた方が繋がらない場合、よくある留守番電話サービスのメッセージが日本語・英語の順に流れます。メッセージを録音して電話を切ると、あらかじめ設定してあったメールアドレスにwavファイルの添付メールという形でメールを発信します。メール本文にはどの番号から電話があったかが記されていて、別にダウンロードした専用アプリケーションを使って、本体のスピーカー以外にも受話機側の場所から録音されたメッセージをIDEOSで聞くことができます。メールアドレスを登録したGmailアドレスにしておけば、IDEOS自体で特に設定しなくても通知可能です。ボイスメールを登録する場合、設定の画面でメールアドレスなどを登録する前に、まず転送先の電話番号(ハイフォンは付けないで)を登録しないとエラーメッセージが出ますので、その部分をちゃんと入力してから登録してみてください。

通常、携帯電話会社が展開する留守番電話サービスは有料で、メッセージを聞くにも料金がかかる場合があります。しかし、ボイスメールには料金はかからないようですので、携帯電話でかけている留守番電話サービスをやめて、携帯電話本体の留守番電話機能と併用することによって、IDEOSの050番号に、携帯電話の電波が届かない場合の転送処理をした方がお金もかからずいつでも外からメッセージをIDEOS経由で(もちろん、パソコンでも)確認することができ、便利に使えるような気がします。内容確認にお金のかからない留守番電話サービスに加え別の番号も付き、わずかながら通話自体の無料通話も付くということで、考え方を変えれば最強の留守番電話サービスではないかと思えてきます。

また、車中泊を伴う車の旅での連絡については、あえて携帯電話の転送手続きをせず、携帯電話が繋がらない場合は050番号に掛けてメッセージを録音しておいてもらうように告知しておいてもいいでしょう。IDEOSでそのまま電話が受けられればそれはそれでいいでしょうし、もし繋がらなくてもメールチェックができる場所まで移動すればすぐに留守番電話が入っているか確認することができます。IP電話アプリを常時起動させておくと、ただでさえ激しいIDEOSの電池の減りがさらにひどくなるという報告も上がってきていますので、いっそのこと待受けを放棄し、通常はアプリケーションそのものを終了させておいて、常時留守電状態にしておくという技もあります。アプリケーションを終了して試してみたところ、IDEOSへのコール一回ですぐに留守番電話が応答しました。

さらに面白い使い方として、ボイスメールの設定を自分のものでなく、あらかじめ告知してある人のアドレスに変え、自分の番号に電話してメッセージを吹き込んでその内容をその方のメールアドレスに飛ばすようなやり方も考えられます。いきなり電話番号が通知されたメールを受け取る側もびっくりすると思いますので(^^;)、出す前にきちんと説明することが必要になりますが、パソコンを使わないで声入りのメールが送れるというのは実に面白いですね。モバイルIP電話ということで、その品質の低さが批判的に語られているところも多いですが、うまく使うことでさまざまな可能性が見えてきます。ボイスメールに限らず、今後もいろいろな使い方が工夫できるかも知れませんが、実際に旅に出る中で工夫できればとも思っています。


折りたたみコンテナ 

車中泊の旅を普通の車でする場合、当然のことながら移動中と寝床をセッティングするシートアレンジが違ってきます。さまざまなグッズを用意し、すんなりと荷物を出し入れするには、以前紹介した買い物かごにばらけそうな小物を入れておくことで対処することはできますが、もう少し大きめの入れものがあると便利です。

今回紹介するコンテナは、元々荷物を入れる用途で用意したものではありませんでした。コンテナを畳むと厚めの板状になるので、ワゴンRで車中泊するための寝床を平らにするための板の代わりとして導入しました。他の車の寝床を作るにはそれほど便利ではないかも知れませんが、ワゴンRの助手席を前に倒した上に渡し、後ろにつなげるには丁度良かったのです。そのため、コンテナを積んでいながら、本来の用途である荷物を入れないで常備していたという始末でした。

今回、改めて同じサイズの折りたたみコンテナボックスを手に入れることができました。最初の写真のように組み立てると立派なコンテナボックスとして荷物の整理に便利に使え、畳むと上の写真のようにコンパクトに収納できます。両サイドの取っ手の部分を下に下げると、簡単に折りたたむことができます。あまり奥深くにしまい込むといざという時に使えないというディメリットがありますので、収納場所について考える必要が出てきますが、旅先で荷物が増えた際にはこちらにまとめておくことで荷物の整理が楽になるだけでなく、帰宅した際に一気に車から旅の荷物を出せるため、いつまでも車の中が片付かないようなことがなくなります。

車中泊専用の車を持たれている方は、すでに収納スペースがある車であったり、そうでない場合でも収納を考えながらさまざまなものを揃えておられると思いますので必要性は薄くなると思いますが、車を日常の足として使っていて、旅をする時にも使うというような場合は、どうしても荷室に入り切らないものが増えてしまいます。私の場合もできるだけ後部座席の後ろのスペースに車中泊用の装備を揃え、これだけでも出掛けられるよう準備はしていますが、旅を快適にするには普段乗せていないものを持っていきたいと思うと、後部座席にいろいろな荷物をきちんとまとめておきたいと思うようになりました。食料品などは消費すればゴミは残るものの減っていきますので、用意した荷物が減ってきたらコンテナを畳んで片付けてしまえばいいし、すぐに取り出せる低位置さえ確保できれば、この種のコンテナはかなり便利です。

写真のものは使わなくなったものをいただいたので、メーカーの型番などは不明ですが、ネット検索などで同様の機能を持つものについては安易に探せると思います。あとは、コンテナの寸法とご自身の車の空きスペースを計算して導入されるといいのではないかと思います。


日本通信IDEOS その8 IP電話のインプレッション

一昨日の申し込みから、昨日もう日本通信よりIP電話のお知らせが届き、ソフトを導入してIP電話が使えるようになりました。

早速、通話品質について調べてみました。といっても、ウィルコムの電話機からIP電話に電話を掛け(SIMカードによるデータ通信です)、IP電話側とウィルコム側に交互にポケットラジオを置き、その内容が聞きとれるかチェックしただけです。ちなみに、ウィルコムの電話はだれとでも定額を契約しているので、私自身の通話料金は発生しません。改めてウィルコムのだれとでも定額はさまざまな利用方法があると実感しました。

まず、ウィルコムの電話でIP電話の先にあるラジオを聴きましたが、音質は誉められたものではないものの、何とか内容は確認できます。女性の高い声ははっきりわかりますが、男性の低い声については音量を上げないと少々聞きづらいと感じました。ただ、恐らく掛けている方は、相手先がデータ通信を使ったモバイルIP電話だとはこれくらいでは気付かないと思います。

そして、IDEOSからウィルコムの先にあるラジオを聞きましたが、やはりデータ通信という感じで、雑音はウィルコムから聞くよりも若干大きめでした。そして、ひどくはないものの、一瞬音声が切れてすぐに復活するような感じで聞こえてきました。ただ、今回のように連続したアナウンスや音楽を聞くのではなく、相手との会話をするということを考えると、会話を阻害するほどの切断ではないという感じがします。個人的にはとりあえず相手との会話が成り立つのならこれで十分という思いがありますので、大きな問題があるとは思いませんが、人によっては品質が悪いと感じられるかも知れません。

電話用のアプリケーションは電話そのものを掛けるもののほかに、チャージ金額などを管理するbChargeというアプリケーションがあります。上の写真がその画面ですが、残高の510円は最初に1,000円分チャージして、サービス開始と同時に月額490円が引き落とされた状況になります。翌月にはさらに490円が引き落とされ、残高が20円となるわけですが、このままチャージをしないと残高は繰り越されず、翌々月には着信も発信もできなくなってしまいます。写真の真ん中にあるオートチャージの金額を最低の500円分設定しておけば、毎月の基本料金のようにかかるものの、常に電話番号を生かしてIP電話を使うことができるようになります。

ただ、私の場合日常的にこのIP電話を使おうと思ってはいません。車中泊の旅では人口カバー率など関係ないような人のいないところにも行くことが多くなってくるため、特に車のトラブルでJAFなどロードサービス会社への連絡が取れなくなることを不安に思っているので、ドコモの携帯電話を契約しないでそのエリアだけを利用して音声通話できるというこのサービスに飛びついたわけです。特に、これから出てくる車はスペアタイヤの装備がないものも結構出てきていますので、パンク修理キットで直し切れないようなタイヤに関するトラブルについて、ロードサービスに頼るなら圏外の場所が少ない携帯電話を用意することが必要になってきます。もちろん、手持ちの携帯電話が繋がれば問題ないのですが、ドコモしか繋がらないような場所もありますし、かといってそうした非常用のみのために契約して月々の基本料および端末代金を払うのも勿体無いと思ってしまうのですね。

このように、本当にぎりぎりの状況で通話ができればいいというパターンでは、どれくらいの負担になるかといいますと、このサービスは最初の二ヶ月でチャージされないと、その後180日間は強制解約までの猶予期間となっています。ちなみに、手動でチャージする際の最低金額は1,000円に設定されているので、電話番号を生かし、いつでも再チャージ可能にするための負担は休眠期間180日プラス有効期間2か月分(チャージする日によって発着信可能な日数は違ってきます)となり、最低で月額125円(休眠期間も含む値段です)となります。こうしてみると、オートチャージを続けても月額490円ですから、今後の通話品質の改善がなされるなら、あえて手動でめんどくさい事をしなくてもいいような気もします。

アプリケーションではb-mobile SIMの有効期限についても表示してくれますので、電話とデータ通信の一元管理が可能になるのも便利です。海外にIDEOSを持っていき、そこで使うような場合を除き、個人的にはドコモの携帯電話を最低金額で維持している方には必要ないような気もするのですが、ドコモのエリアに憧れつつもどうにもならない方にとっては通話品質は劣るものの、今後の動向によっては楽しみなプランであると言えるでしょう。


日本通信IDEOS その7 外付けバッテリーを探す

昨日、とりあえずIP電話の申し込みを行ないました。もう少ししたら通話品質などのレポートもここでできるようになると思います。個人的にはウィルコムおよび、auやソフトバンクが圏外になるような場所で発信に使うという用途を見越しているので、常に待ち受けで使うようなニーズとは違うのですが、それでも、いくらかはお役に立てる状況もあるかも知れません。しばらくお待ちいただければと思います。

ここで何度も書いていることですが、常にネット上のデータと同期を取ろうとするandroid端末は普通の携帯電話よりもバッテリーを食うのは理解できるものの、IDEOSの電池の減りはもはや単体での運用というのは難しいように思えます。今後電話として使う場合もそうですし、私の場合は原付バイクでのナビとしても使おうと思っているので、どうしても運用しながら充電と給電が一度にできる外付けバッテリーの導入が不可欠ということで、今回はそのお話にします。

以前紹介した、SANYOのエネループモバイルブースターKBC-L2BSが一番安心して使えるバッテリーだと個人的には思っています。IDEOSをはじめとしたスマートフォンに対応して、microUSBのアダプタも付き、しかも使用と同時に給電もできるだけの5V1000mAの出力もカバーしています。本体が壊れるような事にならないよう、きちんと動作確認が取られたバッテリーを購入すればまず間違いないでしょう。ただ、これで終わりでは面白くないので(^^;)、もう少し安価で、汎用性のある外部バッテリーについて触れておきます。

外付けバッテリーというとほとんどがリチウムイオン電池、リチウムポリマー電池を内部に組み込んでいますが、私のところには単三のエネループやエボルタが多数ころがっています。単三電池2本で給電するモデルを三洋も松下も出してはいるものの、出力は5V500mAということで、携帯電話の充電には十分でも、スマートフォンを使いつつ充電するような用途には向いていません。単純に考えて、単三4本のタイプならちゃんと出力するようなものがあるのではないかと思われる方も多いでしょう。そうした期待の元購入したのが下の写真にある「モバイル充電器CUBE PORTER RX4-C」という怪しいバッテリーセットです。

おまけでさまざまなUSBケーブルとニッケル水素電池が付いていますが、IDEOSに使えるmicroUSBのアダプタはついていませんし、付属の電池は容量不足なのかまともに充電が私の環境ではできませんでした。カタログの出力でも5V(400mAh 2.0VA)となっていて、全く力不足かと思ったところ、エネループ・エボルタを満充電したものを入れると、IDEOSを使いながら充電もできているようです。というわけで、現状ではこれを使っているのですが、たまたま私の環境が恵まれていたという可能性もありますので、完全にはおすすめできないところもあります。

この文章を書くにあたり、単三電池4本で5V 1000mAを出力するものはないのか調べたところ、サンワサプライからBTN-DC2BK(黒)BTN-DC2W(白)というものがすでに発売になっていました。ニッケル水素電池の他に、アルカリ電池での動作もするようなので、100円ショップへ飛び込めば、いざという時に役立ちそうだということで、これはとりあえず自分でも手に入れておこうかと思っています。基本的にこのブログは自分の備忘録のような意味合いも兼ねていますので、もしこのエントリーを書かなかったら、この商品まで行きつかなかったと思うと、自分にもこのブログは役に立っているなとしみじみ思います。こちらの方も実際に手に入れたところで、満足できるのか期待はずれなのかレポートしてみたいと思っています。


アイマスク形冷却ジェルシート

一月の最終日から二月の初日にあたり、また大雪の影響で立ち往生する自動車や列車が多く出ているようです。列車の場合はプライベートがなく、シートも満足な寝心地を得られないような状況でストレスを溜め込むようになるでしょうし、車は車で列車のシートよりはいくらかましなものの、ガソリン消費やバッテリー上がりを避けるためにアイドリングを続けるのには困難が伴います。結果、全てのスイッチを切った状況で寒さに震えつつ、食料やトイレの確保に悩まされるということで、どちらも大変なことだろうと思います。

そうした状況の中で体調を壊すことが一番怖いわけですが、対策グッズの一つとして、頭を冷やすグッズというのがあります。手っ取り早いのは冷却シートをおでこに張るような方法ですが、外からの光を遮断して、なおかつ頭を冷やすために写真のような冷却ジェルシートを手に入れました。

これは100円ショップのダイソーで手に入れたもので、耐久性はわからないものの、電子レンジの中で加熱して、目の回りを暖めることもできるようです。ただ、車中泊の車の中には電子レンジを用意できる人というのは限られているため、お湯を入れた容器の回りに密着させて暖めるような形になるでしょうが、これ一つで冷たくも暖かくもできるということで車には常備しています。

特に運転がからむ車中泊の旅では、どうしても目から疲れを感じることが個人的には多くなってきます。冬の時期には車内に放置していてもシート自体はかなり体温より温度が下がってきていますので、頭を冷やしたいような場合は複数用意しておけば、特別の用意は必要ありません。ただ、季節が夏の場合にはクーラーボックスに複数のシートを仕込んでおくようにしないと、すぐに温まってしまいます。

このタイプの難点は、ただ目の上から乗せているだけなので、ちょっと体勢を崩すとずり落ちてしまうことでしょうか。しかし、アイマスク以外にもいろいろ転用が利くので、季節を問わず用意しておくといざという時に頼りになります。

ただ、この種の品物はどうしても夏の間の季節商品となってしまうため、安く見掛けたら確保しておくのも悪くないと個人的には思います。コンビにでも売っている薄くて粘着性のある冷却シートもあれば悪くないとは思いますが、繰り返して何度も使えるこのタイプのものもなかなか味があっていいものです。ただ、夏の暑い中、体の冷やすために使ったとしても、冷たさが維持できるのはほんのわずかの間なので、私はむしろ冬にこそ活躍するグッズなのではないかと思い、ここで紹介させていただきました。