情報を知らずに動く事は恐ろしい

昨日からの台風15号の動きを事前に予想し、日本の大動脈とも言うべき新幹線や在来線が計画的に運休になったり、始発からの運行を中止し動き出しの時間をずらしたりするということは、台風の動きを伝えるテレビニュースで盛んにアナウンスされていました。私の場合、残った青春18きっぷを使うにあたって、先週に行こうか今週にしようかと考え、翌日の天気予報で晴れなのを確認して先週出掛けてきたのですが、その判断は結果的に良かったということになります。

今回の台風の場合、まだ台風が日本にやってくる前に東名高速道路の清水~富士間が通行止めになりました。これは、大きな台風が日本に向かってくる場合には良くある事で、JRの興津~由比間の「さった峠」を通る東名高速道路は海にせり出すようになっているので、波が高くなってくるとまともに高速道路を走行する車にかぶるようになるので、しばしば通行止になります。

今回の場合はさらに、台風が上陸する地点が私の住む静岡市付近ではなく、同じ静岡県でも伊豆半島から関東地方になると予想された時点で、前日夕方から翌日早朝の新幹線及び付近を走る在来線がストップすることとなったのは、万が一にも自然災害から列車の乗客に被害が及ばないことを考えての事で、こうした事実をわかった上で外出しないという判断を下すことが結果的に身の安全を保てるということにもなります。

今回のようなスピードを上げて日本列島にやってくる台風について、「避難情報」というのは最大の避難情報が出たとしても、いちばん雨や風のひどい時に外に出て歩いて逃げるという事自体が危険だという事もあり迷います。しかし、交通網が止まっているという情報だったり、今後しばらくして止まるという公式な発表を受けての情報提供というのは、かなり身の安全を確保するために役に立ちますし、そのためにこまめに台風情報とその情報に付随する生活に関する情報を得るという努力はあった方がいいと思います。

多くの場合、テレビを見ながらそんな情報を知った上で行動する人の方が多いとは思いますが、あまりそんな情報を見ないで動いてしまう人もいます。そんな人がとりあえず駅までやってきてそこで始めて列車運休の事を知ってあわてるということが、今回の台風に関してもニュースになっていました。

私の身近でも、たまたま知り合い同士で翌日の朝に仕事に出てくるのは大変だねというような事を話していたところ(その時点では台風はもう少し静岡寄りに通るコースを予想していました)、その場にやってきたもう一人の知人が、何の話をしているの? と私たちの話に入ってきたので、台風の話だと言ったら台風は朝鮮半島の方に抜けたのでは? という返事が返ってきて(前の台風が沖縄から朝鮮半島の方に抜けていきました)、もしかしてこの人は台風15号の事をそれまで知らなかったのかと思い、その危険性と注意する点などを話しました。翌日の通勤時間に台風が通る可能性もその時にはあったので、たまたまそんな話ができて良かったです。

結果、その人はこれから帰って改めて台風情報を見ながら出掛ける時には注意すると話して別れました。台風のコースによってはそこまで影響が出ないことも考えられますが、やはり情報をしっかり得た上で動くことに越したことはありません。特に関東や東北地方では大きな被害が予想されますので、最新の情報を入手して、お出掛けの際には危ない所には近寄らないようにお気を付け下さい。


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CamScannerのマルウェア認定について

私が主に使っているスマホとタブレットはどちらもAndroidのものなのですが、先日ソフトウェアライブラリであるGoogle Playから通知が届きました。何でも、自分の端末に入っているアプリが悪さをする可能性があるということで、即座に端末からは消すことが推奨されるようになりました。

そのアプリとは「CamScanner」というスマホのカメラを利用した便利アプリなのですが、今回はそのCamScannerについて、中でも無料で使えるフリー版のアプリに問題が出たというのは、告知があってもアプリを残してしまった場合の影響を考えると、一つのアプリに依存することの問題を出してくれるように思います。

ちなみに、CamScannerをご存じない方のために改めてその内容を紹介すると、名前にスキャナーという文字がついていることからわかるかと思いますが、スマホのカメラで撮影したデータをかんたんに電子化できます。私自身は旅先で見付けたパンフレットをスマホで撮影し、このCamScannerを使ってPDF化してクラウドに保存するようにすると、スマホ一台だけで紙一枚ものの資料をかんたんに電子化することができます。

今まではスキャナーを使って行なっていたことが、アプリの方で電子化するための画像の修正を行なってくれるなど相当便利で、ガラケーからスマホに変えて良かったと思われるアプリですが、今回アプリが危険だと情報を出したカスペルスキーのブログによると、アプリが最新のバージョンにアップデートしたことでその中に危険なトラップがされたものに変わってしまったということです。改めて自動更新や頻繁にアップデートがあるアプリというのは定番と言われたものであっても、悪意ある改変をされてしまう可能性があるので、いざという時には使わないということも考えておくべきでしょう。

私自身は全ての端末をチェックし、その中にCamScannerが入っていたらアプリを全て消すことを行ないました。スマホ一台で撮影した写真をすぐに電子化することはできなくなりましたが、同じことをパソコンを使えば様々な方法があります。私の場合はパソコンに画像ファイルを読み込ませてそこから電子ファイルに変換できるアプリを持っているので、旅先では写真撮影だけにして、書類の電子化は家に帰ってからにするか、途中インターネット環境のある場所が使える場合には、パソコンを使って書類の電子化を行なうように変えようと思います。便利さは失なわれますが、それでスマホをハッキングされたりすることを考えると、CamScannerよりスマホの安全性を取る方が利口でしょう。

今回の事を報じた記事によると、CamScannerは全世界で1億ダウンロードを突破した「ど定番」のアプリということを紹介してしまいました。それだけの定番アプリだったということは今後多方面で影響が出てくるかも知れませんが、私自身はあえて代替のアプリを焦って探さないでおこうと思っています。こうした騒動に乗じてさらなる悪質なアプリを導入してしまう可能性もあるのではないかと考えてもみるのです。

基本的にはカメラでパンフレットなどを撮影しただけでもスマホやパソコンでその内容を見ることはできますし、とりあえず「素」の状態で保存しておいて、後から電子化した方が良いと思ったものを、じっくりと後で導入したアプリを使って加工してもいいわけです。

スマホのアプリは常に最新にアップロードされ(設定をしている場合)、不具合が解消されるメリットがある半面、今回のようなとんでもない仕掛けが加えられた「最新バージョン」というものに変貌してしまう可能性があるので、あえてネットに接続していなくても使えるパソコン用のアプリの方で加工したものをクラウドなどを経由してスマホで使えるようにする方が危険性は減るのではないかと思います。まだCamScannerがAndroidスマホの中にある方は、このサイト以外にもその危険性について語っているサイトなども参考にして、本体内から消すのか残すのか、判断の参考にしていただければ幸いです。


やはり延期された? 楽天モバイルの本格稼働

2019年9月6日にいよいよ予定の10月1日に迫った楽天モバイルの料金プランが発表されるというニュースに期待とともに、本当に10月からサービスを始められるのか? という気分で待っていたのですが、そんな中入ってきたのが、本格スタートが来春(来年度?)にずれ込むというニュースでした。

一応、10月からネットで5000ユーザーに無料でのサービスを開始するということですが、恐らく気合を入れて申し込んだとしても10月から利用できる人というのは限られます。サービスとしては、中途半端にスタートするなら、頭を下げてでもスタートを先伸ばしにしてもらい、そのうちにちゃんと準備するというのもいいとは思います。ただ、その場合もし最初に約束した期日が再び守られなかったとしたら、その後でサービスが開始されたとしても様々なトラブル対応が本当にできるのか? というユーザーの不信感につながっていくことは間違いないでしょう。

同日のニュースで、ソフトバンクが携帯電話契約の2年縛りを止めるというものがありましたが、政府が携帯電話業者の経営に介入する中で事業そのものの状況も今後変わっていく可能性があります。楽天モバイルに交付された電波使用の許可についても、こんな状態が続いたらあまり政府の心象が良くないので、その後のユーザーの動向にも関わってくるかも知れません。それこそソフトバンクなどは楽天モバイルに割り当てられた帯域は喉から手が出るほど欲しいはずで、2年縛り廃止のアナウンスはそうした方向に向けてのメッセージなのかも知れませんし。

はっきり言って自前の通信設備を準備できないというのは、通信業者としては致命的で今後の事も考えて、全国を旅しながらブロードバンドを利用しようと思った場合、当初予定されていたauの電波が普通に使えるうちは良くても、全て自局の回線に切り替わった時の通信の安定性について不安がよぎります。

個人的には10月1日スタートなら勢いで加入しようと思っていましたが、それが2020年4月以降となると対抗する各社もキラー楽天プランを出してくることも考えられるので、それなりのインパクトを楽天に期待することは難しいかも知れず、これから半年で楽天がどこまで巻き返せるかということを冷静に見ながら加入の是非を決めた方がいいかなという風に変わりつつあります。
今後のポイントは、無料でサービス開始する10月からの募集がどうなるのかということです。あくまで現在用意されている基地局が使える範囲での募集ということなら、私を含む地方在住の人間は除外されますし、そうでなくても申し込みが先着順であるなら、そこまで申し込みのためにパソコンに張り付きたくないですし(^^;)、楽天モバイルの話題はまた半年後ということになってしまいます。

案の定定時のNHKテレビ7時のニュースでの携帯電話のニュースは、ソフトバンクの2年縛りなしの新プランについての内容から、10月から総務省の勧告に基づく解約料金を下げた新プランの動向を報じたのみで、第四の事業者である楽天には全く触れませんでした。そんな状況の中での楽天の動きには今後も注目していきたいと思います。


改めてカーナビの案内経路について考える

お昼前にふとインターネット放送のAbemaTVを起動してみたところ、信じられない光景が映し出されていました。京急の電車と柑橘類を搭載したと思われるトラックが駅手前の踏切で接触し、さらに電車は快速運転だったため、100km/hを超えるスピードで擦れることとなり、トラックが踏切から引きずられるようにして線路内に入り、中味の柑橘類をまき散らしただけでなく、電車は一部車両が脱線、さらにパンタグラフや電気を送る鉄骨の部分も折れ曲がりトラックから煙が上がるなど、騒然とした状況が伝えられていました。

AbemaTVを運営するテレビ朝日のスタッフは空からの撮映を中心に状況を伝えていましたが、事故の情況およびけが人の数や様子、さらに鉄道の復旧の状況についてはなかなか情報が入って来ることがなく、伝えることに苦労している感じがありました。特に京急の電車は先頭車両の損傷が激しかったので、トラックの運転手および電車の運転手、先頭車両に乗っていた方々の安否が気になりました。

その後、様々なテレビのニュースを見る中で情報は錯綜し、トラックの運転手が重症と出た後に、重症なのは電車の乗客という風な一見違っているような情報が出てきました。その後の報道では、トラックの運転手が亡くなり、乗客の中で一名の方が重症を負っているということだったので、どちらの情報も間違いではなかったのですが、トータルでの負傷者の情報より先にこうした情報が出てきてしまったので、一体どの情報が本当なのかと考えてしまうところもありました。

さらに、この事故の起こった原因ということで出てきたのが、今回お亡くなりになったトラックの運転手の「見込み運転」が原因ではないか? という情報も出てきています。普通、踏切を渡ったり進入する際には前方の交通情況を確認して進むということが言われています。踏切を渡ったところが渋滞していた場合には、きちんと前の車が進んで自分の車が踏切を渡れるような状況にあるのかどうかをきちんと判断する必要があります。

ただ、今回の事故の原因については、単純な直進による踏切進入によっての立ち往生ということではないらしい話も出てきています。というのも、トラックが右折しながら線路内に入り、曲がりながら踏切を抜けていこうとしたところ曲がり切れずに踏切の中で立ち往生してしまったようなのです。

このトラックドライバーがどのくらいの運転経験があったかはわかりませんが、その際、非常ボタン(電車や駅に異常事態を知らせるためのもの)は押されていたのかは未確認です。何度か切り返しをしつつ何とか脱出しようとしていたという目撃証言があり、何とかしようとはしていたようですが、このような結果になってしまうと、多くの荷物を搭載した状態での曲がりながらの踏切進入というのはやはり回避した方がいいだろうという話になっていくのではないかと思います。

ここからは今回の事故とは関係ない一般論になることをまずはお断りした上で書いていきます。現在、トラックドライバー自体が人材不足で、ドライバーとしての経験はあっても配送ルートについてはカーナビ任せにした場合、普通車でも立ち往生するようなルートを案内されて困る状況というのもあります。実は先日私も、未知の場所へ行くのにスマホのカーナビアプリに案内をお願いしたところ、すれ違いが難しい川に並行する道を案内され、前方から大型車がやってきた時にはさすがに進むことができずに延々とすれ違いができるところまで下がりました。普通車の場合はそんな事ができても、運転技術がなければそうした事もできない人もいるかも知れませんし、今回のような大型トラックを扱っていた場合には、スマホで一般的なカーナビアプリを使ってしまうと、大型トラックでは通れないような道を案内されてしまうかも知れません。

今回の事故とは全く関係ない話であるかも知れませんが、もし運送会社に大型トラック専用のカーナビを会社が装備したり、ドライバーがスマホで利用する大型車用のカーナビアプリの料金を負担してくれていたら違った結果が出ていたのでは? と思うとともに、様々なカーナビアプリの変な道案内について、利用時に注意を促したり、車種に応じたアプリを使うように啓蒙していくなど、様々な車の運転についてのリスクを消していくことは大事ではないかと思います。事故の話から脱線してしまったようにも思いますが、今後大きな事故の原因を調べた時、原因の一つにカーナビアプリの案内があったと伝えられることがないように、さらなるカーナビアプリの進化を望みます。


店内飲食と持ち帰りの社会的なコスト面の比較

2019年10月から、消費税率が上がりますが、その中で食料品については軽減税率が適用される場合があり、そろそろ具体的な状況についての報道があります。車で旅行する場合にも旅先の食事を摂る場合、どこで何をいただくのが正解なのか? という風に考えている方も少なくないと思います。しかし、単に税率の比較だけでは済まないようなこともあるのではないかと思うところもあります。今回は、あえて同じお惣菜やお弁当、食事でも店内飲食と持ち出して外で食べる場合によっての全体的なコストについて考えてみたいと思います。

先日のニュースで牛丼を提供する「すき屋」では、10月以降店内で食べる牛丼の価格を持ち帰りのお弁当と比べて下げることで、お店で食べても持ち帰っても同じ価格にするということに決めたということを見ました。いちいち現場でレジ打ちの内容を変えなければならないアルバイトの方々の負担は増えるものの、お店を利用する側にとっては看板やメニューに書かれている価格が店内飲食でも自宅持ち帰りでも同じだといういうことになって、店内か持ち帰りかで悩む必要はなくなりました。

一番先に判断をするからニュースになり、多くの人に「すき家の牛丼は店内で食べても弁当でも同価格」というイメージが付くことになり、他のチェーン店の様子がわからない中では「すき家」があればそのお店を利用しようと思う人が増えるかも知れません。そうしたマスコミ戦略のうまさを感じるとともに、他のチェーン店や個人商品ではどうするのかという風に、細かな2%の差を考える方もいるでしょう。しかし私自身はここで、あえて旅先での食事は「店内が基本」という考えで利用しようと思っています。

お店が満員で行列ができている場合、比較的早く同じものがお弁当の形で提供されるなら持ち帰りで注文することもあると思いますが、現実的には10月以降は、一般的には店内で食べる方が軽減税率の差の分だけ店内で食べる方が割高になるので、むしろ持ち帰りのカウンターに行列ができ、店内での食事をする列は多少人も少なくなると見ています。時間を待たなくてもいいというところがなくても、旅先での飲食というのは食べ終わった後の「ゴミ処理」が問題になることは今さら言うまでもありません。

現在、スーパーで買い物をする場合、できるだけ買い物袋の利用が推奨され、いわゆるレジ袋は有料での提供になっています。そんな中で、プラスチックのトレーや紙皿、ビニールのパッケージを開ければそれがゴミとなって処理の必要が出てくる「持ち帰り」よりも、店内で出される器で食して帰る際にはゴミは多少出ても、食材を提供したお店の方で処理をしてくれる店内飲食の方が、全体的なゴミの量を減らすことができることは今さら言うまでもないことでしょう。環境問題ということで「店内」「店外」での飲食ということを考えた場合、より重い税金を掛けるのはむしろ「店外」で食べるために持ち帰るものであるような気もするのですが、現状ではそのようになっていないのは残念です。

車中泊を含めた車での旅ということを考えた場合、税率の差額のためにあえて店内でも食べられるものを持ち帰ることで、袋及び持ち帰り用の(弁当)箱、お箸、薬味、お手拭きというようなものが食べ終わったとたんにゴミに変わります。その食べた後のゴミを道の駅や高速道路のゴミ箱に捨てていくのはマナー違反ですし、基本的には持ち帰るかガソリンスタンドなどで処理をしてもらうしかありません。どちらにしても「どこで捨てるか?」という気分的な重荷を背負って旅を続けなければなりませんし、社会全体の事を考えてもあえて家で食べるという目的がなければ、同じ価格のものが店内と店外で提供されていた場合には、税率に関係なく店内を利用するというスタンスは10月以降も通していきたいと思っています。


バスの自動運転技術こそ未来の社会には大切かも

今回はたまたま私の住む静岡の地域を走る路線バスについての話題を紹介しますが、同じような事例は全国のどこでもすでに起こっているか、今後起こることが確実になっている事柄ではないかと思います。

テレビ東京の人気番組に「路線バスの旅」がありますが、その記念すべき第一回目が東海道を西へ進むというルートでした。順調に路線バスに乗り継いでいてふいにバスルートが途切れたのが今回紹介するJR富士駅から由比駅を経由し、由比の「寺尾橋」バス停から清水の興津駅に向かう富士急静岡バスの「興津線」というルートでした。

番組の第一回目では厳格な路線バス乗車不可能な際のルールがなかったので、素直にタクシーで太川陽介さんと蛭子能収さんは興津駅まで進んでいましたが、その後のシリーズや、田中要次さん羽田圭介さんのシリーズでもこのルートを通る場合には、「寺尾橋」バス停から東海道の名所さった峠を歩いて超えて興津駅まで進んでいた路線バスの旅の「難所」でした(現在のルールは一定の金額までタクシーが使えるので、その辺は緩和されています)。

今回、その「興津線」のルートが2019年9月30日で廃止になり、同時に静岡市の自主運行バスに代わるということですが、当然こうした路線バスルートというのはバスを使う旅人のために整備されているものではありません。バスのルート上にある蒲原病院(富士市)へ行く人のために、2019年10月から、新路線としてJR由比駅から蒲原病院までの路線を運行するということに変わるということが発表されたのです。

これまで興津線を運行していた富士急静岡バスでは、運転士の確保が困難になっているということで路線廃止の申請をし、今回のような結果になったということです。これにより、長い間親しまれてきた「寺尾橋」のバス停が廃止されるということになり、路線自体も縮小されるので、路線バスでの旅の企画というのはさらにやりにくくなるでしょう。

これも時代の流れだと言ってしまえばそれまでですが、今回のルートではJR路線がつながっているので沿線の住民にとっては影響はないでしょうが、中途半端に駅から離れている住民にとっては状況が変わってくる人も出てくるかも知れません。鉄道に比べてコストはかからないバスではあるものの、運転手不足という問題で路線廃止になるのなら、なぜ行政は乗用車より先に乗合自動車における無人運転の推進をしてくれないのかという風に考えてしまいます。

運転手が必要なく、支払いは交通系のICカードで済むような交通システムが日本全国で普及してくれば、並行する交通機関がなくバス頼みの集落と都市とをつなぐ交通網をそれなりに整備することができ、危険な運転をしてまで高齢者が運転免許証を返納しないような状況に変化が出るような気もするのですが。

自動運転が可能になる自動車が普及すればそれはそれで問題は解決すると思うのですが、自分の身の回りを見ても、まだまだハイブリッド車でもない車に乗る人も少なくない中で、車体価格が高額なだけでなく安全装置のセンサーの整備など、車検時にもさらなる出費が予想される最新の車を買うというのは、まだ完全な自動運転が実現されていない現在では、そこまで車にお金を掛けられないという方もまだまだ多いでしょう。だからこそ、公共交通機関から自動運転車が公道を走るようになれば、多くの人がその恩恵を受けることができます。

もちろん、簡単にそんなことを言っても実際に運行するまでにはかなりのハードルがあるということは理解しています。でも、事故のない車社会を実現するための第一歩として、運転手不足の問題を自動運転車が解決する未来が早く来て欲しいと今回の路線バス廃止のニュースを聞いて考えてしまいました。


多少料金がかかっても「ホームライナー号」に乗りたい理由

週末に青春18きっぷの消費を目的に東京に行ってきました。例によって新橋→有楽町→東京→上野と、あまり広範囲を回ってはいないのですが、買い物と食事を様々な全国のアンテナショップ店舗を巡ってしているうちに、その日の暑さもあったのかひどくくたびれてきたため(^^;)、上野を15時20分に発車する上野東京ラインの東海道線に乗って(疲れたので座席はグリーン車)静岡へ帰ることにしました。

今回回ったのも東京駅周辺なので、帰りの電車は東京で乗った方がいいのではないかと思われるかも知れませんが、座席指定ができない東海道本線の普通列車ではグリーン車でも早い者勝ちで、せっかく事前にグリーン券を買っておいても、席が満席になってしまっている可能性があります。時間の関係でたまたま同じグリーン車に乗ろうとする人の列の最後尾に付いてしまった場合、席が見付からなかったり、複数人で来ている場合は席が離れてしまう可能性があります。

今回は、そうしたリスクをできるだけ避けるため、東京ではなくわざわざ山手線に乗って上野駅まで行きました。そうすることで少なくとも東京駅で待っている他の人々を出し抜くことができます。また、高崎や宇都宮などかなり長い距離を走ってきている列車の場合、少なからぬ人々が上野駅で降りる可能性もあります。東京から上野まではちょっと時間がかかりますが、それでも帰りの行程を確実に座っていくためには、東京出発で西に向かう場合は最低でも上野駅まで戻って乗り込むという技は、ここだけの話ですが今回は有効でした(^^;)。

ちなみに、15時20分発の列車は、終点が熱海ではなく沼津です。静岡方面を進みたい場合には、やはり一度乗って座ったら、できるだけ長い時間乗っていたいので、いわゆるSuicaグリーン券の購入ではなく、JR東海の駅である沼津までグリーン券を買うためにみどりの窓口での購入が必要になります。今回はそのようにして帰ることは時間は別にして常に考えてしましたので、出発前に普通列車のグリーン券は購入済みです。

そうして、17時45分に沼津に着いたのですが、この時間に沼津に着いた場合、さらに西に行くために待っている東海道線にそのまま乗って行くというパターンもありますが、せっかくここまでグリーン席に座ってゆったりしてきたのだから、上野~静岡、さらに西に行きたい人は浜松までの長い区間をゆったり移動する方法があるのです。それが、到着時間から45分沼津駅で待って、18時31分発の「ホームライナー浜松3号」を利用する方法です。

ちなみに、静岡までだと19時10分着ですが、浜松まででは到着が20時10分となり、沼津でほとんど待ち合わせがなく次の東海道本線に飛び乗ったとしてもそれほど到着時間は変わりません。さらに車両は東海道本線のグリーン車にはない足置きの付いたリクライニング付きの座席で、車内で食事をしたり、自分の時間をも持てるかもしれない環境の車両になっています。

私自身はそのまま来ている電車に乗って対面シートを我慢して進もうかとも思ったのですが、同じ列車に乗ってきた人々が次々とホームライナーの乗車整理券(320円)をホームライナーが出発するホーム上にある券売機で購入しているのが見えたので、そのまま列に並んで乗車整理券を購入してしまいました。

ただ、このホームライナーのいいところは、整理券を購入するとその場でホームライナーの座席を指定することができ、きっぷにはきちんと「何号車何番の何席」というところまで印刷されています。ですから、この時点では乗り継ぎまで30分とちょっとくらいの時間になっていましたが、列車の席取りで行列を作らなくても良く、ぎりぎりまで駅の外に出てお茶をしたり食事や買い物をすることができます。

私は全国チェーンのコーヒーショップで一服してから駅に戻りましたが、特に関東から関西まで一日で帰りたいと思う18キッパーにとっては追加料金はかかるものの、運賃は乗れば乗るほど安くなるので、できればグリーン車およびホームライナーを積極的に利用することをおすすめしたいところです。

ちなみに、浜松からは30分だけ在来線での移動を我慢できれば、豊橋からは関西へとつながる新快速に乗ることができます。最終の新快速は米原に23時10分に到着しますので、京都や大阪方面というのはきついものの、米原より前の駅が最寄り駅であれば、18きっぷ一回分ということでは、かなりお得感の強い移動手段なのではないかと思います。

今回紹介したホームライナーの乗車整理券は距離とは関係なく、さらに買わないで乗っても同額で車内で整理券を席が空いていれば購入できます。その点は首都圏のグリーン券のように、事前購入と車内購入での価格が違う(車内購入の価格の方が高い)こともないので、かなり便利な点はあります。具体的には時間ぎりぎりで乗車整理券を買う余裕がなくてもとにかく乗り込んで、空いている座席に座りながら乗務員の通るのを待って整理券を購入すれば、他の普通列車とは違う旅の雰囲気を味わうこともできるというものです。

今夏の18きっぷのシーズンもそろそろ終わりますが(9月10日まで)、私自身は時間が許すようなら極力ホームライナーを利用するつもりで、予定を組みたいと思っています。ただし、スマホの経路検索アプリでは乗り継ぎを優先した案内を行なうので、今回紹介したようなホームライナー優先というような調べ方をするためには、きちんとダイヤの様子がわかる時刻表アプリか紙の時刻表が必要です。紙の時刻表はどの駅のみどりの窓口にも置いてありますので、待ち合わせの時間を利用して調べてみるのもいいのではないでしょうか。


「旅の具多きは道のさはりなり」とわかってはいるものの

東京オリンピックを控え、オリンピック開催時期の首都高の通行料が上がるという報道があるなど、本格的に日本の社会システムがオリンピックに向かって整ってきたなと感じる今日このごろですが、それとはちょっと違うものの以前とは明らかに違ってきた日本国内を移動する旅行者の傾向に沿った形で変わる予定なのが、新幹線での大型荷物の事前予約制になるかと思います。

その内容は、主に東海道・山陽・九州新幹線において(東北新幹線ではすでに別の方法で荷物置場が用意されています)3辺の合計が160~250センチメートルのスーツケースなどを車内に持ち込む場合、今までは車両の一番後ろの座席と壁との間にあるスペースに勝手に入れているケースが多くなっていましたが、今後は指定席を購入する場合に最後部座席の指定席とセットでの予約をすることで、その後方スペースを無料で大型荷物の置き場として利用できるようになるということです。

もし、そうした事前予約をしていない場合(自由席などでもそうかは未確認です)には税込み千円の持ち込み手数料が必要になるとのことです。このサイズは、恐らく座席上部の網棚に入らない荷物を想定していると思われますので、以前では考えられないくらい大きな荷物を持持って旅をしている人が増えたということもこうした荷物に対しての対応の変化の一因にはなっているでしょう。

そこで、今回の題名の話になるのですが、この「旅の具多きは道のさはりなり」というのは日本の江戸時代に旅をしながら俳句を詠んだ松尾芭蕉の言葉だと言われています。当時の旅は自分の足で歩かないケースというのは駕籠に乗るくらいのもので、あの駕籠という乗り物も決して快適だとは思えず、そんな歩き中心の旅をする中で旅の持ち物を多くしてしまっては旅をすること自体に支障が出ることからの言葉だと思います。しかし時代が変わり、様々な社会システムの進化があって全国どこでも必要なものが買えるようになっても旅をする際に持ち切れないくらいの荷物を持って出掛ける人が後を絶ちません。

これについては、私自身もとにかく多くのものを持って旅をする方だったのですが、その当時は今のようなキャスターの付いたスーツケースを旅のお伴にして行くということはなく、重いボストンバッグやリュックサックを担いで観光や宿までの移動に歩かないといけないので、体力に自信がなければなかなか多くのものを持って行くことはできませんでした。それがバリアフリー化が日本国内で進むにつれ道の段差が少なくなり、スーツケースをコロコロと道を転がしながら進んだり、すっかりエレベーターが完備された全国の観光地では階段を上がらずに済むことにもなったので、本当にスーツケースを転がしながら移動している人が増えた印象があります。

恐らく、JRの今回の発表というのは、こうした大型のキャスター付きスーツケースの持込をできるだけ抑えたいという考えということも一つあるのかも知れませんが、なかなかその流れを止めることは難しいでしょう。しかし、個人の旅行の際の荷物について考えてみると、大きな荷物は持たない方からしても邪魔に感じることも多く、もう少し旅に出掛ける際の荷物を減らす努力をした方がいいのではないかと感じることが多いです。

ただ、私の場合は旅先でもブログ更新をやりたいということで、パソコンを含む電子機器を持って行くことになってしまうので、その分旅行用のグッズを入れるスペースが小さなバッグだとなくなってしまい(^^;)、自然と荷物が大きく重くなってしまうことになってしまうのです。

このような荷物の持って行き方というのはホテルに着いて梱包を開けた時にしみじみ良かったと思う半面、その場所に着くまでの持ち運びの大変さというのはやはりあるのですね。私の場合はそのためにモバイル道をつき進んでいるというところもあるので、できるだけ小さくて持ち運びがしやすいハードを選んで持って行っているのですが、それでもずしりと重さを感じることには変わりがないので、今後はやはり先人である松尾芭蕉さんの忠告に素直に従い、何かを引きながら自分の旅に最適な旅行のための道具一式というものも考えなければならないだろうなと改めて思います。

個人的な考えで言うと、持って行こうか迷うものというのは、まず旅行に持って行っても使わない場合が多かったりします。モバイル周辺機器などは「転ばぬ先の杖」で念のため持って行くものを増やしてしまうと、旅行中に一回も使わないものがどうしても出てきてしまいます。そんな中から持って行くべき最低限のものを絞り込むというのは大変なのですが、やはり今回の題名にもある通り「旅の具多きは道のさはりなり」という言葉をかみしめつつ、さらなる持ち物の絞り込みについて考え、通常の旅行や車中泊の荷物のミニマム化ということにもう少し本気でぶつかってみたいなと考えているところです。


各種渋滞で追突やもらい事故を防ぐためには情報収集が必要

ニュースの効用として、一つには自分の近辺で何事かが起こっている場合にその内容を報道してくれることによって安心したり避難したり、様々な事ができるわけですが、今回紹介する事例ではそこまで通行止め情報を報じたのに、そこから新たなニュース種が生まれる結果になりました。

一時期にテレビのワイドショーで連日その暴力をふるった様子が報道された常磐自動車道での「あおり運転」および「暴力行為」があった事件について、先日改めてその被害者と警察が現場の道路で実況見分を行ないました。その内容が異例だったのが、事前にテレビや新聞でその事について報じ、当日の時間指定で当該道路を通行止めにして実況見分を行なうことをアナウンスしたことです。

さらにテレビでは高速道が通れない際の迂回路まで報道する念の入れようで、そうでなくても当日は現場周辺は交通渋滞が起こることがあらかじめ予想されていたと思われます。今回、その事故現場付近で玉突き事故が起こったということなのですが、通行止にしている道路で起こった事故ではもちろんありません。今回の事故は実況見分を行なっている反対の高速道走行車線で起こった「見物渋滞」に起因する玉突き事故でした。

私もこうした見物渋滞に遭遇した体験がありますが、今回のように事前に情報があるわけでもなく、これから渋滞情報で知らされるような起こったばかりの事故が反対車線で起こった場合に、ついドライバーの心理としてブレーキを緩めてその様子を確認する車が続くと、だんだん車間距離が詰まっていき、全く渋滞になるはずはないような状態でも渋滞になってしまうことは普通にあります。特に急に起きた事故の見物渋滞については防ぎようがないので、とにかく日頃から車間距離を空けて前方車が急ブレーキをかけても何とかぶつからないように心掛けてはいるものの、車が詰まっている渋滞の状況ではそうは行かずに危険と隣り合わせの状況になるかも知れず、つくづく高速道路の走行には注意しなければいけないと思います。

ただ今回の場合は、すでに実況見分をするというアナウンスがあるわけですし、その場所もわかっているだけに高速道路に乗らないことを含めて、あえてもらい事故を含めた事故の危険が高いところを通らなくてもいいわけですし、どうしても高速に乗らなければならない場合には、まずは前方に注意して車間距離を空けて走行し、前方に渋滞が見えたらすぐにハザードランプを点灯させたりブレーキランプを何度も点灯させたりして、後方から来る車に危険を知らせるような行動を取ることを前提にして高速道に入るべきでしょう。

このような、事故でも交通集中でもない見物渋滞に巻き込まれることだけでもストレスの種となるのに、それで事故に遭ってしまうというのは何ともやり切れないことです。いわゆるブレーキアシストがあり、渋滞中でも安全に走行できることを目指した新しい車の普及が望まれますが、こうした事故についてはほとんどの車にブレーキアシストが付いていても、一台でも古い車がそのまま走っていて、その車のドライバーが不注意な運転を行なってしまうと、いわゆる「もらい事故」からは逃れることはできません。

車を運転していればどうしてもこのような危険と背中合わせであるので、最新装備が入っている車であっても、自動車保険での「弁護士費用」を出してくれる「もらい事故対応」の補償には必ず加入しておくことも大切になるでしょう。

ただ、繰り返しになりますが今回の事故というのは事前に「見物渋滞」が実況見分をしている付近で起こることがあらかじめ予想されていました。もしどうしてもその日に出掛けなければいけないような場合でも時間をずらすとか、あえて高速道は避けてそのエリアを通るとか、あらかじめ調べることで危険を避ける方法はいくつかあったように思います。

ちなみに、今回のような事前通告がない急な事故による通常の見物渋滞については、ニュースが入ったり道路情報で「渋滞情報」という表示があった場合、必ずハイウェイラジオやネットでの渋滞情報などで上り下りどちらで事故があってどの場所で(交通情報では距離を表示するのに小さな看板を一定の間隔で置いているので、その距離表示で位置がわかります)事故が起こっているのかを知ったら、それが今走っている車線の向こうでの事故でなくてもいつも以上に気を付けるようにすることはできます。

と、ここまで書いて昨日のエントリーの続きになりますが、もし日本のAM放送が送信を止めたとしても「ハイウェイラジオ」はこのままAM放送を送信するために残るのか、それとも全国の高速道路でハイウェイラジオをFM化するのか(一部の高速道路ではすでにFMでの送信が行なわれています)、気になります。ただ、一部の情報ではハイウェイラジオの情報はラジオ局の渋滞情報より遅かった「使えないシステムだ」という口コミを投稿しているページも発見することになってしまいました。事故情報について、今後もハイウェイラジオより現場から発信されるTwitterの方が早いのであれば、こうしたAMとFMの転換時期に合わせて、その存在自体を問われることもあるでしょう。何より、このような事故を未然に防げるようにラジオ放送を含めた走行中のドライバーにどうやったら事故や渋滞の情報を迅速に提供できるかの分析を行なってもらい、ドライバー側で直前には対応ができるような形での情報発信を行なって欲しいと強く思います。


ラジオの民放AM放送は完全になくなるのか?

日本民間放送連盟が総務省に要望していたAM放送をFM放送に転換することを可能にする制度改正について、総務省の有識者会議がそうした要望に沿う形で制度の見直しをすべきだとの意見を出すことがわかったと8月30日の朝日新聞の報道で明らかになりました。

これで多くの日本にある民放ラジオ局が、今までAM放送で流していたものを順次FM放送に転換していくことは間違いないと思われます。もちろん、今までのようにAM放送を続けたいと思っているところもあるでしょうが、送信設備のメンテナンスが大変とか、都市部ではビルの中でほとんど聞こえなかったりというAM電波の特性に関することでの不具合によって、ローカルAM局はそこまでAMに固執しないでFMに転換すればいいのではないかという話は出ていました。

利用者側からすると、AM放送はとにかくインターネットと相性が悪いので、なかなかAMラジオ付きスマホなんてものは登場しませんでした(NTTドコモがアナログ携帯にAMラジオを付けた「RADIDEN」なるガラケーを出したことはありましたが)。ただ、スマホとFMについては海外のものには普通に付いていて、私が最初に購入した日本通信が販売したSIMフリースマホの「ideos」という中国のファーウェイが作ったスマホにはFMラジオチューナーが付いていて、当時はほとんど利用しませんでしたが、手のひらにすっぽり収まるサイズのスマホでもFMラジオなら十分載せることはできるのだと思ったことを覚えています。

私達が日常的に生活をする中で、どうしてもAMでなければ難しいという状況というのはそこまで存在することはありません。今後、国内外のスマホに当り前のようにFMラジオ機能が実装されることになれば、もし携帯電波が止まったような場合でも小回りの効くコミュニティFM局を中心に、地域の情報をスマホだけでも入手することは可能になります。災害の時には、恐らく民放ラジオでAMからFMに転換しようとしているところは、中継車などを出して、避難所など多くの人が集まるところで自局の放送が聴けるような体制を今後は作っていくでしょう。さらに、隣国からの混信がひどい日本海側にある国内局については、どれだけAM局の送信設備を良くしても、それ以上の出力で日本に向けて混信目的で流してくる局も海外にはありますので、そうしたところと張り合っても意味がないと感じているのではないでしょうか。今回の決定について、個人的には当然のことだと思える点が多いと考えています。

今まで、長距離移動が多いドライバーがよく使った手として、遠方の高出力を出しているAM局を捉えて、その方向に目的地がある場合にはFM局のようにいちいちエリアを出た時に局合わせをしなくても良くなるという、高出力AM局の活用の仕方がありました。しかしこうしたことも、ラジオ局のもう一つの取り組みによって不具合が解消されつつあります。

スマホがあれば携帯電話の電波網を使って全国のラジオ局が同時放送しているインターネットラジオを聞くことができるので、今後長距離移動を車でする場合でも、カーラジオを使わないでスマホからインターネットラジオ聴取用の各アプリを起動してスマホから車のスピーカーに出力すれば、高速道路や主要国道など、携帯電波がつながっていさえすれば、同じ放送をずっと聞き続けられるということになります。最近は車からの電力供給で動くBluetoothスピーカーや、Bluetoothやケーブル接続でスマホとつながるカーオーディオシステムもあるので、ある時は音楽ストリーミングを楽しみ、またある時はラジオ放送をスマホ経由で楽しむことは、もはや当り前にて飛きるようになってきています。カーラジオ時代にはできなかった、地元のローカル局を全国を移動しながら聞き続けるということも「ラジコプレミアム」の加入で簡単にできるようになった今、普通の生活の中ではAMラジオの出番はほとんどなくなってしまうかも知れません。

ただ、一部のヨーロッパの国のようにAM局の放送自体を止めてしまってFM放送やネット放送に全て変えてしまっていいのか? というところには諸手を挙げて賛成という風に考えることはできません。例えば、携帯電話の電波も届かないような場所では、まずFM局の放送波を受信することは難しいように思えます。同様にテレビのワンセグ電波を受信するにも厳しいものがあると思うので、車中泊をせいせいできる場所を求めれば求めるほど、情報が取れなくなる場所はまだ日本にもあるのではないでしょうか。

そんな時に頼りになるのは、やはり混信があっても目的のAM放送局をクリアに聴くことができる、選択度の良いラジオです。日本全国をカバーするという意味では短波放送の方が昼も夜も安定して聴くことができるのですが、現在の日本では国内の短波放送というのはなかなか難しいようで、情報を入手するという点では今の「ラジオNIKKEI」では十分ではないでしょう。やはり、日本のAM放送をラジオで聴くことのメリットは常に日本全国を動いているような立場でないとなかなか理解されないということはあるようです。ただそうは言っても最初に紹介した民放連の訴えというのは相当に切実であるので、大手を含む民放が全てAM放送を止めてしまってもそこまで大声で非難することはできないだろうなあと思ってしまいます。せめてNHKには第一放送だけでもAM送信を続けて欲しいものですが。