「+メッセージ」は使えるサービスになるか?

楽天が新規参入する事と関係があるのかどうかわかりませんが、2018年5月9日から大手キャリアをまたいで利用できるメッセージサービス「+メッセージ」について様々な媒体の発表しているところからどんなものかということと、このサービスは使えるのかということについて考えていこうと思っています。

まず、このサービスは「LINE」にユーザーが移行している状況を何とかしようとして出してきたサービスだと言えるでしょう。海外でも使われているメッセージを送るための仕組みであるRCSを使って、電話番号に直接送ることで本人認証を省略し、ラインのようにスタンプを付けた吹き出し式のメッセージのやり取りができます(海外では今のところ使えないそうです)。なお、通信にかかる費用はSMSのように一通いくらではなくデータ通信の料金の中に含まれます。

・文字は2730字まで送信可
・写真、動画、スタンプ、グループメッセージ、音声メッセージは100MBまで
・100までのグループを作ることができる
・既読表示も付けられる
・現在地を送信可能

というように、ほとんどLINEのように使うことができますが、すでにLINEを使ってのメッセージを利用している人が多い中、あえてこのサービスを使うというのは、電話番号を通してのつながりがある人とのやり取りが主になるかも知れません。仕事上で付き合いがある人だとか、家族の間でもLINEの認証など細かいやり方がわからない祖父母や伯父伯母とのやり取りに使うことが考えられます。

具体的にはAndroidでもiOSでも(iOSの場合はアプリがサイト登録されるまでにAndroidより時間がかかるのでスタートのタイミングはずれる可能性あり)アプリを入れれば「+メッセージ」でのやり取りはできるのですが、メッセージのやり取りをしたい場合には送りたい相手のスマホにもアプリが入っていないと使えません。

ただ3つのキャリアのうちauの「SMS(cメール)アプリ」、ソフトバンクの「softbankメールアプリ」を最新のものにバージョンアップすれば「+メッセージ」の機能が使えるようになるそうです。自動でアプリのアップデートを行なっている人であれば、Androidのスマホ持ちでauかソフトバンクの契約をしている方であれば、知らないうちにメッセージを受け取れる状況が整っている可能性があります。今のところiPhone iPadやドコモでAndroidのスマホを使っている人の場合は、自分で専用アプリをダウンロードしなければこのサービスを使用することができないわけなので、すでに電話番号を知っている人であっても、メッセージが送れない場合があります。

この、メッセージが送れる人と送れない人については専用アプリを起動して「連絡先」一覧を出すと、相手の端末にアプリがあってメッセージ送信可能な人のところにはアイコンが出るのだそうです。ですから、「電話番号を知っていて+メッセージが使える人」を増やしていくことがこのサービスが普及するカギになるということでしょう。

私なりに使用状況を考えてみると、ビジネス上の付き合いはあるもののLINEのIDを知らせてもらうほとではない人との連絡手段に使うとか、ビジネス上で顧客の問い合わせやアフターサービスに使ってもらうとか、飲食店やホテルの問い合わせや予約に使うとか、それなりに考えれば電話番号は教えてあるがそれ以上のプライベートまでには入ってきて欲しくない(^^;)人にはこちらで連絡を取るようにするとかが考えられます。また、電話をする前にこのスタンプ機能を使って「これから電話していいですか?」「大丈夫です」といったやり取りを経てから実際に電話をするような使い方もありかも知れません。

個人的に気になることはさらに色々あるのですが、このサービスでメッセージを送ってもiPhoneの「メッセージ」とダブって送られることはないそうです。また複数端末を使っての利用は不可ですが、SIMなしやWi-Fiでも利用は可能とのことです(これらの話のソースはitmediaのニュースによります)。私の持っているAndroid搭載のガラホではプリインストールされているアプリが限られているので、キャリアの方でアプリをダウンロードできるようにしてもらわなければこのサービスは使えないことになり、今後のキャリアの対応が待たれます。MVNO利用のSIMフリースマホについても同じで、一般に向かってアプリが開放されるかというのも検討中という情報だけで、現状では今後どうなるかはわかりません。

もしSMSが使えるデータ専用SIMでも使えるのだとしたら、このサービスを使うためにはauの格安SIMを用意している業者と契約した方がSMSオプションがかからないのでお得に使えます。実際にMVNOで使えるようになったら、SMSオプションのないデータ専用SIMで使えるかどうかを念のため試しつつ、今持っている月額480円(税別)でSMSが付いているイオンモバイルのau回線のデータ専用SIMでも可能なら登録してみようかなと思っています。こうした音声通話のできないデータ専用回線で「+メッセージ」を使う場合、LINEのように「音声IP電話」「ビデオ電話」は使えないので、純粋に文字や写真などでやり取りをし、電話がかかってきて欲しくない知り合い用に(^^;)連絡方法の一つとしてデータ通信用SIMで「+メッセージ」を使えるようにしておくのもありかも知れません。

ただ、どちらにしてもLINEとSMSの中間としての役割として利用しようと思うくらいで、今後LINEにとって代わる存在になるかどうかというのは、まずは大手キャリアだけでなくMVNOでも使えるようにし、LINEのような付加価値を入れるだけでなくLINEにない新しく楽しい機能を付けるなどする必要があるでしょう。それとも電話番号さえわかれば直接メッセージが送れるということを生かし、ビジネスシーンでの利用に限られるようになるかも知れませんが。個人的には自分のガラホで「+メッセージ」が使えるようになったら、主に連絡手段が携帯電話しかない人用に使ってみようかと思っています。


スポンサーリンク

本当にUQmobileやY!mobileと他のMVNOとの回線品質に差がないのか?

楽天の携帯電話事業参入のニュースによってあまり報じられていませんが、政府が主導する携帯電話市場に関する有識者会議「モバイル市場の公正競争促進に関する検討会」の第五回会合の内容について個人的にちょっと気になる記事が4月9日の日経朝刊に出ていたので、まずはその内容について紹介します。

記事ではmineoを運営するケイ・オプティコムが主に指摘したという風に書いてありますが、複数のMVNOが「UQmobileやY!mobileのような大手のサブブランドの事業者は通信速度を優遇されているのではないか」という話を持ち出したそうです。

私自身はUQmobileやY!mobileを使ったことがないのではっきりしたことは言えませんが、回線を大手キャリアに借りて営業しているMVNOでは回線の帯域を借りているだけなので、同じ金額で同じ帯域を借りているなら、どのくらいのユーザーが契約しているかにもよりますが、現在までの動向をふまえて考えると特定のMVNOにおいて「安い割に安定している」というような噂が立ち、実際に高速で通信できるということが広まってしまったらユーザーが押し掛けることで当初の速度や安定感はそこまで無くなってしまうのが常です。

以前はLINEmobileは早いと言われていましたが、これもユーザーが増えるに従って今ではそこまで早いとは言い切れませんし、ブログなどでそうした事が書かれているのを発見したとしても、まだユーザーが押し掛けてスピードが下がる前だったというような事は多くあります。

そんな中、現在ではテレビを付ければそのコマーシャルを見ない日はないUQmobileやY!mobileという大手のサブブランドのキャリアについて、確かにネットでは憶測に基づいた記述だろうとは思うのですが、サブブランドのキャリアは安定して速いという記述が継続して目につくことがあります。

これらの指摘について、親会社であるKDDIとソフトバンクおよび、そのサブブランドと言われるUQmobileやY!mobileの側では、MVNOからの指適は否定するに決まっていますが、今回の五回会合については、どちらの会社の意見とも違うところからケイ・オプティコムらの指摘は当たらないとした方の発言を紹介しています。

その発言とは「大手が通信速度の面で優遇している疑惑はなかった」としてケイ・オプティコムらMVNOの指摘を一蹴した、野村綜合研究所のコンサルティング事業本部パートナー北俊一氏の意見だったということです。新聞では「疑惑なし」とした根拠やデータは示されていませんでしたが、長く会議に関わる北氏の発言は重いと言わざるを得ません。

もちろん、疑惑がないことを証明するということそれ自体はほぼ不可能なわけで、こうした意見を基にして政府の今後の方針について決定がされることも十分に考えられます。その結果、サブブランドでないMVNOの中には廃業したり吸収されるところも出てくるでしょう。そうして残った業者の間で、公正な競争ができるのかのかどうか。今回の事が格安SIMを仕掛けるサブブランド以外の業者のやる気を削ぐような結果にならないかという心配もあります。

それでなくても政府の出してくる書類に改ざんがあったとか業者との癒着があったとかいうことで政治に関するニュースは連日報道されていますし、確かめようのない事実であることは間違いないものの、本当に総務省の役人の方々が公正な大手キャリアとMVNOとの競争を先導してくれるかという公の機関に対しての信頼度が問われます。

今回の問題は小さな問題かも知れませんが、長いこと専門家を入れての会議を行なっている中でもなかなか大手キャリアの寡占的な流れが止まらないということもあります。携帯電話・スマホにかけるお金が高くなれば高くなるほど、人々が他の生活費やレジャーにお金を使うことができなくなる状況は変わらないので、もう少し一般ユーザーにもわかるような資料を出していただき、少なくとも新規参入者がまともに市場で競争しようと思えるような答申をお願いしたいところです。


いざという時に役立つか? Windowsパソコンの同時運用

先日、今使っているパソコンでトラブルが発生し、クラウドサービスと連動していたファイルがなぜか一部消えてしまいました。このトラブルに気付いた当初は、そうなってもネット上にあるファイルはあるので改めて同期を行なえば元のファイルが復元するだろうと思っていたら、他のパソコンでも一つのパソコンから消えたファイルがフォルダごと消えてしまい、かなり前から増やしてきた大切なファイルが復元できないという状況になってしまったのです。恐らく、今使っているパソコンの方で無意識に致命的な操作を行ない、データを消した状態が「正常」ということになってしまったぽいです。

最近は、パソコン自体は単なる作業機として使っていることが多く、あえてハードディスクやメモリにはデータを置いていなかったのですが、それが逆に仇になってしまったという感じでした。ただ、幸いなことに、最近はいつも使っているパソコン以外にもあえて古いパソコンを生かそうとして並行して作業に使っていたパソコンがあったので、そのパソコンをネットにつながない状況で起動して、まだ中に残っているクラウド上から消えてしまったフォルダを含む全てをいったんハードディスク上にコピーしてからネットに接続したら、案の上クラウドと同期しているフォルダは他のパソコンと同じように消えてしまいました(^^;)。でも、データは避難させていたので改めて同期するフォルダーに避難させていたデータを改めてコピーすることで、何とか全てのパソコンのクラウドと同期しているフォルダの中にデータを復旧させることができました。

普段は使わなくても大切なファイルというのは、今回のような経験をすると一つのクラウド上に置くだけでなく、別のクラウドにも置いたり、オフラインで使えるようにハードディスクやUSBメモリなどにバックアップを取っておくことの大切さをしみじみ思い知ったわけですが、なかなか常にバックアップするというのは大変なので、今回の失敗を糧にしていざという時にも慌てないようなパソコンの使い方について考えてみることにしました。

今回私のデータを救ってくれることになったパソコンはハードディスク搭載の古いパソコンなのですが、いざという時にはデータを同じハードディスク上にコピーしても容量を心配することはありません。さらにその古いノートにおいては、起動すると同時に同期をしないように設定しておいて、必要な時に手動で同期をするようにすれば、古いパソコンの方で最新のファイルを使って作業したい時には手動で同期するようにすればいいわけです。以下のような状況であれば、不幸が連鎖しない限りデータはどこかに残るのではないでしょうか。

・メインパソコン(最新のファイルに常に同期してすぐ使える)
・クラウド(パソコンがなくてもデータの取り出しが可能)
・サブパソコン(手動で同期する設定にしクラウドからデータが消えても大丈夫)

私の持っているパソコンはこの2台の他にも単体ではなかなか使う機会がないWindowsタブレットが2台あるのですが、この2台についても一台は常に最新ファイル、もう一台は手動での同期という風に2つの同期設定を持つ2台のタブレットがあると、タブレット自体はUSBからの給電で動くので、普通のデスクトップやノートパソコンと比べて気軽に電源を入れっぱなしにできそうなので、外先でノートパソコンを持っていない場合であってもchromebookやAndroidのタブレットとキーボードがあれば、いざという時に「リモートデスクトップ」を起動すればWindowsを外でも使え、さらに出先のクラウドでトラブルがあっても何とかすることができます。

もちろん、出先でWi-Fiが使えることが前提になる話ではありますが、モバイルLTE通信ではスマホを中心に使うことにし、公衆無線LANを使うことのできる空港やホテルで使えればいいと割り切ることができれば、Chromebookを持っていくだけでもちょっとした調べものやメールの返信はChromebookの機能だけを使ってブラウザ上の作業だけをスマホでテザリングして行ない、WindowsOSやソフトを使って行ないたい作業については、公衆無線LANの使える場所を確保できる旅なら少なくとも使っているファイルにトラブルがあっても何とかできるのではないかと思うようになりました。数ヶ月後に飛行機を使った旅に行く予定になっているので、荷物を極力減らす中で何を持って行くようにすればいいのかということも合わせて考えていきたいと思っています。


シーズンの桔梗信玄餅詰め放題には車中泊の覚悟で

今回は午後から甲府市で用事があったのですが、せっかくのドライブを機械的に往復というのももったいなかったので、朝の6時前から出発しました。なぜ早く出たかというと、まだかろうじて見頃の花が残っている笛吹市周辺の桃畑の花を見るのに、私の行った4月8日というのは「笛吹市桃の里マラソン大会」という行事になっていて畑周辺に車で近づくことは交通規制が行なわれてからでは無理になるからということでした。

山梨へは下道を通っても2時間くらいで、7時過ぎには着いていたのですが、2018年は暖かい日が続いたこともあって何もかも早くなっていて、平地の方の桃の花はもはや盛りを過ぎたものばかりでした。それでも、遠目で見てきれいに咲きほこっている場所を見付け、何とかきれいに写真に撮れる場所までやってこられました。

すでに三脚をセットした多くのカメラ持ちの方々がいらして、写真を撮りまくっていましたが私もその中に入れてもらい少し桃の花の写真を撮れました。どちらにしても今回は用事が先にあっての訪問だったので観光中心にはいかなかったですが、それでも過去のブログで書いたように、現地のマラソン大会をチェックしてから行ったので、交通規制が出る前に現場から出ることができて良かったですね。

そこまではとにかく早く現地に着こうとしていたので朝食も食べていなかったのですが、さすがに朝食場所はノープランだったのでグーグルマップで近いファーストフード店を探したところ、牛丼のすき屋さんが出てきたので、たまごかけごはんの朝食をいただきました。その後、どうしようかと思ってあちこち見ていると、桔梗信玄餅で有名な桔梗屋さんの工場本店(アウトレット店舗併設)が9時からということでした。時刻はだいたい8時過ぎだったので、そのまま行くことにしたのですが、現場はすごいことになっていました。

この工場アウトレット店の名物が、看板商品の「桔梗信玄餅」の詰め放題なのですが、およそ200円で賞味期限の近い商品が、本体をつぶして入れると相当入るようになっています。この詰め放題に参加するには、事前に整理券を配り、所定の枚数が出た時点で終了になるのですが、当日は午前7時半には170枚の整理券を配り終えていたようです。

別の看板によると工場店の門が開くのが午前6時半ということですが、ご丁寧にそれより前に来た人のために24時間開けてある駐車場の案内までしてあります。その駐車場にはキャンピングカーまで停まっていましたので、早い人は前日夜から来て車中泊をしながら人の出入りを察知し整理券ゲットに挑むという感じになるのでしょう。何もない週末だったら6時から6時半あたりに行けば大丈夫だと思いますが、ゴールデンウィークのような特別な時期には心して掛からないと詰め放題の整理券をゲットするのは難しいでしょう。

私がやってきたのは午前9時前でしたが行列ができていて、何の行列だと思ったら、アウトレット店舗に入るための行列だそうでこれは詰め放題とは違いました。私自身は人にお菓子を送る必要があったので人が並んでいない通常店舗の方に入り、色々見繕ってヤマトの宅急便で送ってもらうことにしました。通常の送料はかかりますが、工場でできたてのものを送ってもらえるので、わざわざやってきた意味はあると思います。

自分のためのお菓子は全く買いませんでしたが、今回の用事は午後から夕方までと結構拘束時間が長く、会場周辺にはコンビニくらいしかないので、工場内にあるコンビニの目玉商品と言える、社食のお弁当というものを買ってみることにしました。

チキンカツのお弁当が税込320円と結構安いので、当日のお昼用として購入しましたが、朝食といいこの昼食といい、相当ケチった食事になってしまいました。その分用事が終わった後の夕食は豪華にするつもりですが。

こんな感じで肝心の甲府市での用事の前に一ネタ紹介できるくらいのちょっとした旅ができました。家族で車中泊なら前日から桔梗屋さんの駐車場で整理券の配布を待ちながら整理券をゲットしたら周辺観光というような、今回の私の回り方とは逆のパターンの方が十分楽しめると思います。それにしても詰め放題と聞くと私たちはそれに取り憑かれたように集まっているということが改めてわかりました。今後、甲府周辺へお出掛けを考えている方は、詰め放題に参加するかしないかということをまずは考えた上で計画を立てることをおすすめします。


楽天の携帯電話事業が認可された後どうなるか

総務省の進めていた携帯電話用の電波の事業者への割当について、今までの大手キャリア以外で携帯電話事業への参入を公表していた楽天に1.7GHz帯の免許が付与されることが決定というニュースが入ってきました。

この決定を受けて楽天は2019年10月からの新携帯電話会社のサービス開始を目指すということです。東京電力をはじめとする電力会社との協力体制を取り、まずは都市部を中心として自社網を充実させる中でエリア外の対応についてはドコモ網を利用するという話なので、サービス開始直後でもエリアの点で引け目を感じることはないかと思いますが、多くの人が気になるのが料金とプランが気になるところです。

他の媒体より詳しい内容が出ていた産経新聞の記事によると、楽天では大手キャリアの月額料金の主なプランでは月額6~7,000円、MVNOの場合は通話付きでも2~3,000円くらいで契約している人が多いと分析することで、今のところ主要な料金プランで月額約4,000円くらいのプランを中心にして展開していく方針を打ち出しました。

現在の大手キャリアでも月額4,000円くらいのプランはありますが、それらのプランは高速クーポンが少ないほとんどデータ通信を使わない人向けのものなので、普通に通話もデータも使う人にとって使い勝手のいいプランがそのくらいの価格で提供されるのだとしたら、ほとんど自分で設定などをやらなくてはならないMVNOに抵抗を感じている人が流れてくる可能性はあります。

ただ逆に、大手キャリアが楽天に対抗して同じ料金の同じ内容のプランを出してきたら、かつてのイーモバイルやウィルコムのように大手3社にユーザーを取られてしまう心配もあります。会社自体が大手キャリアのサブブランド(ソフトバンクのY!mobileや、auのUQmobileのような形)になってしまう危険性もあります。ただ、今回は流通大手の楽天が行なうので、新たな楽天モバイルに加入したユーザーへのメリットが設定されるようなことでユーザーをつなぎとめることができれば、プランの内容にほとんど差がない場合は逆にユーザーをつかまえることもできるかも知れません。現在わかっているのは、支払いを楽天のクレジットカードを使っている人への料金割引のようなものですが、楽天ポイントの付与についても優遇があればその点もメリットになるでしょう。

現在、楽天モバイルでは「スーパーホーダイ」という高速通信を使い切っても最大1Mbps(一部例外あり)でデータ通信が可能なプランを主力にして攻勢をかけています。楽天モバイルが正式にサービスを開始し、自社網を整備する中で、大手キャリアの低速制限が128kbpsの現在、低速が最大1Mbpsの高速クーポン2GBの通話定額付プランが月4,000円くらいで出て、現在のような制限をできるだけ少なくして普通に安定して使えるということになればこれは魅力的なプランになるでしょう。

もし他の大手キャリアが同じようなプランを出すということになれば、高速までは使えなくても中速でいいという人にとってのスタンダードプランになっていく可能性があり、その分キャリアの利益は減るでしょうが、その分多くのユーザーにとってはモバイル環境でできることが増えるので、新たな「楽天モバイル」が現在の「スーパーホーダイ」のユーザーをどのように扱うのかということが個人的な注目点となってきそうです。

ただ、総務省の方では一つの懸念を出していることがあって、それがスマホの購入でユーザーが自由にキャリアを渡り歩けないようにする「縛り」の問題です。一部のキャリアでは最大で4年間のスマホ購入前提の縛りがあるということで、新規参入者にとってはネックになるとともに、現在の楽天モバイルでも同じような長期間の縛りのあるプランがあったりするのでちょっと心配になります。もし楽天も3年から4年縛りが安いプラン加入の条件となるなら、いつでも解約して他の魅力的なプランのある所に移ることができるMVNOでの利用を続けると思います。

個人的に最悪なシナリオは、現在の3つある大手キャリアがその傘下にあるサブキャリアを効果的に使ってMVNOユーザーを楽天を含むサブキャリアに乗り換えさせるような営業活動を行ない、今の格安でニッチなユーズに合うMVNOを根こそぎ潰しにかかるということです。そうなると、もしかしたら日本のデータ通信を使うには何らかの縛りが必要になり料金も徐々に高くなっていくのではないかという想像もできてしまいます。利用するシチュエーションだけで考えると、音声通話の代わりに知り合いとだけLINE通話だけで済む人なら、月額千円かからないプランが選べる今のMVNOの存続ができなくなるような状況を楽天には作って欲しくないです。

そんな最悪な展望を含め、楽天がこれからどのような経営方針をするのかはわかりませんが、単に料金だけで比べるのではなく、安いスマホを一括で購入して月々の負担や縛りを最少限に抑えるような、今までの大手キャリアよりもユーザーの気持ちに寄り添ったサービスが出てくると乗り換えてみようかなと思う人がさらに増えるのではないかと思います。今後のさらに細かい事業内容の発表にも期待したいですね。


昨年度の新車販売台数から見えてくるもの

日本の場合その年の通年というものと、「年度」という3月末で区切る形で一年をまとめる考え方が混在しています。今回はいわゆる「年度末」の2017年4月から2018年3月末の新車販売台数のランキングが発表されましたので、その内容について見ていく中で、一般にはどのような車が求められているのかという流れを考えていきたいと思います。まず、具体的なランキングを見てみます。日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が出した通称名別新車販売台数(速報)によるデータです。

1位:N-BOX(ホンダ)22万3449台
2位:プリウス(トヨタ)14万9083台
3位:ムーヴ(ダイハツ)14万5643台
4位:デイズ(日産)13万6505台
5位:タント(ダイハツ)13万4660台
6位:ノート(日産)13万1119台
7位:アクア(トヨタ)12万8899台
8位:ワゴンR(スズキ)12万1224台
9位:スペーシア(スズキ)11万3691台
10位:ミラ(ダイハツ)10万4221台

1位のN-BOXの売れ方がいかにすごいかというのは2位のプリウスとの販売台数との差を見れば明らかでしょう。ある意味、2位から10位までの車種の中では入れ替わる可能性はあるものの、1位のN-BOXの座を脅かすものではありません。新たにモデルチェンジしてからのN-BOXの車としての魅力度の高さがあると見なければならないでしょう。

ノーマルのN-BOXでも軽の中では一番の車内空間を確保していて、さらにN-BOX+ではシートアレンジで2名の車中泊可能な空間を作り出せることで、旅行での利用の他、災害時のシェルター代わりにもなる日常の足に使える車ということで、これだけの人気を集めていると考えることができるでしょう。

また、自動車税が上がっているにも関わらず、未だ軽自動車の人気が高いことも示しています。普通車でのランクイン車というのは、第2位のプリウス、第6位のノート、第7位のアクアの3台だけです。来月は恐怖の(^^;)自動車税の支払いの時期になりますが、私の乗っている1300ccのホンダフィットでも34,500円が一気に飛んで行きますし、その半分以下の出費で済む軽自動車は、新車価格が高くても維持費が安い車がいいという一般ユーザーの声がランキングにも反映しているということではないでしょうか。

メーカー別で言うと、ホンダ・トヨタ(ダイハツ)・日産・スズキと出てくる中でマツダは蚊帳の外になりました。これは、単純に軽自動車の製造をしていないということもあるかと思います。ホンダはN-BOXだけランクインしたということは、相当N-BOX押しの営業活動をやったのかとも思えますし、トヨタは唯一ハイブリッド車2種をランクインさせていて、売りまくっているものの今回ランキングインした中では、なかなか車中泊用としてはアクアのような車は使いにくいと思いますし、軽自動車に消費者の嗜好が偏る中で今後も電気自動車でなくハイブリッドで行くのかが気にかかります。スズキはダイハツと比べるとランクインした車種も少なく、ハスラーがこのランキング圏外で、スペーシアが入っているということは、N-BOXと通じるかも知れませんが、室内空間の広さをユーザーは求めているという感じでその煽りを食ったという気もします。

ただ、以前にも書きましたがこれ以上室内空間の広い軽自動車を作ろうとした場合、現在の軽の規格との中でそのバランスをどう取っていくかというところが、もはや行きつくところまで行きついてしまっているのではないかという気もします。そうなると、ブランドイメージが今回のニュースでさらに高まるホンダのN-BOX人気は今後も続き、他のメーカーはホンダの独走を指をくわえて見るだけになってしまうのかということにもなってしまいかねません。

あと気になるのが、第6位に日産ノートが入っていますが、e-powerの割合がどのくらいだったかということですね。e-power搭載車については最近セレナが出たばかりでラインナップも少なく、全体の日産の売り上げからするとそこまで多くないかも知れませんが、軽でもなくハイブリッドでもないエンジンで発電する電気自動車としてランク上位のアクアと競合する車がe-powerノートだと思っていますので、今後数年のランキングの動向が気になります。個人的にはe-powerになったキューブならファミリー層にもアピールできる車になるのではないかと思うのですが。

最後に指摘させていただきたいのは第10位のダイハツ・ミラです。普通の軽自動車がランクインしている背景には軽の乗用車の中ではランクインした車の中で唯一100万円未満の新車価格である車があるというのも一つのポイントとしてメーカーの方には考えて欲しいと思います。若者に車を買わせたいなら、2年リース終了で返さなければならない方式を押しつけるのではなく、単純に安い車というものを作ることも免許を取る若い人を増やすためには有効な手段ではないかとも思えます。


セブン-イレブンの「ネットプリント」ファイル登録に手間取る

昨日のことですが、携帯電話のアドレスからメールをいただき、折返し電話で話は通ったのですが、詳しいことはメールにして送ると言ったはいいものの、恐れていたことが起こりました(^^;)。特定のキャリアのキャリアメールの中にはパソコンからのメールや一定の容量より大きかったり添付ファイルが有るとメールを受け取らないような設定になっているものがあり、今回の場合まさにそのパターンにはまってしまったのです。Gmailからの送信は受け取けてもらえないので、あえてプロバイダのWebメールから直接送信することも試したのですがそれでも戻ってきてしまったので、最後の手段ということで、本来メールで送る内容のものを印刷し、それを郵送で送るという極めてアナログ的な手法を取ることにしたのです。

で、そこですぐにプリントできれば問題なかったのですが出先で一応パソコンはある中で印刷しなければならない状態ができてしまったので、最近全く使っていなかったセブン-イレブンのマルチコピー機を利用した富士ゼロックスの提供する「ネットプリント」でコンビニから出力し、それに一筆添えて送ろうと思ったのですが、そこからがまた大変だったのです。

コンビニまでは車で移動していたので、セブン-イレブンで無料で利用できる7スポットというセブン-イレブンが提供しているWi-Fiを使ってパソコンをネットに接続し、戻ってきたメールの内容をコピーしてWordの書類として新しいファイルを作り、パソコンでネットプリントのページにアクセスしました。今ではログインなしでもすぐ印刷作業を行なえればファイルの印刷ができるようになっているようだったのですが、7スポットからのデータアップロードを行なおうとしたら私のWindows10のパソコンでは警告が出てそれ以上進まなくなってしまいました。

何か自分の操作がおかしかったのか? と思いつつもここは別の方法を試そうということで改めてLTEの通信でネットアクセス可能なタブレットに「ネットプリント」専用アプリを導入し、IDとメールアドレスを登録してみました。肝心のパソコンで作ったファイルについてはOffice互換の「WPS Office」で作った拡張子が「.docx」のWordもどきファイルをDropboxを使って共有しました。
そこでまずつまづいたのが、専用アプリを使う場合、そのファイルをDropboxから直接アップできないことです。本体かストレージ上にいったんコピーしてからアップロードする必要があり、スマホやタブレットでファイルの移動を行なう場合には「ESファイルエクスプローラー」などのファイラーアプリが必要になります。

で、無事にネットプリントのアプリで、印刷すべきファイルを選択することができ、アップロードを行ないました。その後の手順としてはアプリに表示される「プリント予約番号」を控えるかそのままマルチコピー機を操作し、番号をタッチパネルから入力してA4一枚20円で白黒のファイルを印刷できるようになるのですが、なぜかアップロードしたファイルがエラーメッセージを吐き出してしまったのです。ちなみにその際のエラーメッセージは以下のような内容になっていました。

『本サービスが対応しているファイル形式ではありません。(1204)Office文書(Word、Excel、PowerPoint)については、XPSやPDFに変換することで登録できる可能性があります』

改めてネットプリントの仕様を見ていくと「.docx」は対応する形式の中に入っているのですが、ここまで読まれた方で一つの可能性を考えた方もおられると思いますが、このファイルはMicrosoft Officeで作ったものではなく、あくまでOffice互換ソフトの「WPS Office」で作っていたことが問題だったのだろうと思います。改めて仕様の記載のところを最後まで読んでいくとこのような記載があります。

『Microsoft® Office互換ソフト(OpenOffice等)で作成したファイルは、サポート対象外となります。』

今はそうした事の可能性を考えながら書いているので冷静に対応できていますが、その時はなぜエラーになるのかわからずに頭の中がパニックになりかけていたのですが、一つの可能性を考えて拡張子を変えて「.doc」という古いWordのファイル形式にしてもう一度登録してみたところ、何とかネットプリントに登録ができました(^^;)。ただ、私のようにOffice互換ソフトを使っている人全てに対応する方法ではない可能性があることもご承知おきください。その際にはエラーメッセージに出てきた内容のように、「XPSやPDFに変換」することで登録ができるようになるかも知れませんので今後旅先でネットプリントを使うような場合に備え、特に私のようにOffice互換の安いソフトでしのいでいる方へのヒントになればと思います。

もう一つ言えることは、急に必要になってここまで書いたようなことを現場でいろいろ試行錯誤を行ないながらこなすのとはかなり大変なので、このネットプリントの場合、サイトにファイルをアップロードして「プリント予約番号」さえ出てしまえば印刷をしなくても料金もかかりませんので、できれば自宅のネット環境以外の場所でファイルの作成からファイルの登録までできるようにテストを行なうことも有りでしょう。ネットプリント自体の詳しい内容については、公式ページへのリンクを貼っておきますので、旅先でもしかしたらプリントアウトしたいと思っている方は、ゴールデンウィーク前に一通りおさらいをしておくことをおすすめします。

・ネットプリント
https://www.printing.ne.jp/index.html


「おうちのでんわ」のソフトバンクの携帯電話であるがゆえの問題

ソフトバンクが新しく出して今ではそれなりの認知度がある「おうちのでんわ」ですが、昨日になって新たな展開がありました。朝起きてガラホに着信がないか確認したところ、SMSが入っていたので開けてみたのですが、ソフトバンクからのメールで内容はこんな感じでした。

つまり、何らかの不具合があって電源を入れ直すことによって復帰するということなのですぐにその通りに電源コードの取り外しをしてみました。今回、ある意味当り前のことかも知れませんが、「おうちのでんわ」を契約している人はインターネットが必ずしも使えない人もいるということで、ソフトバンクからのお知らせなどは直接SMSで来るということを知ったわけです。

確かに常にガラケーやスマホを見ている人にとってはいい連絡方法ですが、電話のほとんどを「おうちのでんわ」に依存していてほとんどスマホは見ないような生活をしている人にとっては、今回の情報もすぐに確認することができずに、他人から電話がつながらないという連絡を受けて初めて不具合に気付くということもあるかも知れません。例えば遠く離れた両親のために自宅の固定電話を「おうちのでんわ」に変えようと思っている方は、契約時に今回のような連絡先の携帯番号は自分の番号にしておき、情報が入ったら自分で伝えるようにした方がいいのかも知れません。

今回の不具合というのは、また最近になってソフトバンクの携帯電話における音声通話に不具合が出たというニュースがありましたので、それに関連して起こったことなのかも知れません。改めて書きますが、「おうちのでんわ」は固定回線のように使えるものの、無線で通信する携帯電話の一種と言えます。これは以前にも書かせていただきましたが、固定電話と同じ番号の他に携帯電話の番号が接続機器の裏に記載されていて、110番などで連絡する場合には今までの固定電話のように自動的に場所を先方に知らせることができないため、細かな住所などの情報を知らせる必要があるわけです。

今回の件はトラブルまでに至らないような小さなことではありますが、「おうちのでんわ」が単に安いから全てが固定電話より優れているというわけではないということも理解の上、乗り換えを考えることが大切になると思います。また、不具合とはちょっと違いますが、無線にてつながる電話であるため、端末の置き場によってはソフトバンクの基地局からの電波を良好に受信できない場合も考えられます。ガラケーやスマホのように目に見える形でアンテナ表示があるわけではないため、ご家族か友人にソフトバンクやY!mobileユーザー(一部のMVNOでもソフトバンク回線を使ったサービスもありますが)がいれば、端末のアンテナ表示を確認しながらどこが設置場所としてふさわしいかも考えておく必要もありそうです。

また、今回の不具合の後追い報道の中で、電話機につなぐ「おうちのでんわ」本体のランプが赤色になっている場合は電源コードの抜き差しを行ない、緑の点灯になっていることを確かめて使うのがいいということです。今後は念のため、朝の日課として「おうちのでんわ」のライトの色を確認してから出掛けるようにしようと思います。

※「おうちのでんわ」に関してこのブログで紹介した記事を以下のリンクにまとめました。ご参考になれば幸いです。

・「おうちのでんわ」契約までの顛末
https://syachu.net/ouchino-denwa-kanyu

・「おうちのでんわ」を「ホワイトコール24」でホワイトプランと紐付け
https://syachu.net/ouchi-denwa-white-call24

・「おうちのでんわ」開通報告と利用レポート
https://syachu.net/ouchi-tel-start

・おうちのでんわ 通話料金の内容をウェブ上から確認すると
https://syachu.net/ouchi-tel-webfee


著作権を無視した海賊サイトを利用すると何が問題なのか

最近は、映画を見に行くと映画をカメラを使って録画することについての注意喚起とともに、違法にアップロードされた著作権のある音楽データや漫画などの「無料配布」をうたうサイトを利用しただけで罰せられるという事も出てきます。もちろん著作権者の権利を守ることで今後も良質なコンテンツを利用できるシステムが機能するわけで、世の中の人全てが海賊版のコピーを無料で利用するだけになってしまっては、入って来るはずの収入がオリジナルのコンテンツを作っている人に入ってこなくなれば、結局はそのコンテンツを楽しもうとしている人が困ってくるわけです。

ただ、そうは言っても直接的なリスクではないと感じる人が未だに様々な海賊サイトを利用しているのだろうと思いますが、先日上記のような事以外にも、海賊版を提供するサイトにアクセスすることにリスクが有ることを知りました。そのリスクというのは法律違反で検挙されるような恐さではありませんが、この話をニュースで知った時には、決して自分が巻き込まれないように注意しようと思ったことは確かです。

これは、インターネットの接続が当り前になった今だからこそできることですが、それまで海賊ソフトのマーケットというのはオリジナルをコピーしたコンテンツを売りさばくことで利益を出すことであったと思うのですが、なぜ無料で音楽や漫画をダウンロードできるような仕組みになっているのか、不思議と言えば不思議です。

悪徳サイトの中にはアクセスするパソコンにウィルスを仕込むことで個人データを抜き出してクレジットカード情報やネットバンクのログイン情報を入手し、その情報自体を売ったり直接お金を盗むようなやり方もありますが、これらの犯罪行為は最終的にその痕跡を掴まれて検挙される恐れがあるので、他人にババを引かせて逃げ切れるならいいのですが、やはり犯罪は犯罪です。そこで、実に巧妙な事を考えた人がいて、その人が海賊サイトを作って多くのアクセスを集め、コンテンツのダウンロードを促すことで利益を上げる方法を駆使しているのです。

ちょっと引っぱってしまいましたが(^^;)、その方法とは「仮想通貨の採掘作業」なのです。ビットコインだけでなく他の仮想通貨にも「採掘」という概念があり、ネットワーク上で計算・記録する膨大な作業をやってくれた人に対する報酬として仮想通貨そのものを与えるという仕組みが定着しています。こうした採掘というのは個人の力だけでやることは難しく、大きな企業では倉庫を借りて、その中に数百台のサーバーを置き膨大な計算を行なうことで仮想通貨をゲットする事を仕事として行なっているところもあります。倉庫を借りてサーバーを作り、電気代を払っても仮想通貨によって採掘できる金額の方が多くなることもあるんだとびっくりした記憶があるのですが、今回問題になっている海賊サイトを作った人は、お金を掛けずに仮想通貨を採掘することを目的に魅力的なコンテンツを不法に手に入れ、何も知らないユーザーがサイトにアクセスし、ダウンロードしてくれることを狙っているのです。

どういう事かというと、多くの個人ユーザーのパソコン一台一台がまとまるに従って全体でできる計算量は大型コンピューターにも匹敵するようなものにもなるということはすでに知られていることです。サイトアクセスやダウンロードの際に、個々のユーザーのパソコンのCPUパワーを少し使わせてもらってパソコンが使われていない時に演算を行なってその結果をサイト管理者に送信することで、本来は多額の費用がかかる計算をほぼ自分のサイトを訪れる人にやってもらえるわけで、一般ユーザーは他人が仮想通貨を「採掘」するために利用されるだけ利用されているというわけです。

ニュースで具体的に出てきたのは、仮想通貨「Monero(モネロ)」を採掘するための「Coinhive(コインハイブ)」をサイトに仕込み(専用のJavaScriptコードをサイトに埋め込むと、そのサイトを閲覧した人のPCのCPUパワーを使い、仮想通貨「Monero」を採掘)、主に漫画をダウンロードしているうちにしっかりと「モネロ」の採掘をさせられているケースが出ているわけです(電子書籍のダウンロードサイトを運営しているサイト主催者が、モネロを採掘した人にダウンロードするファイルを提供する仕組みがあるので今回問題になっているのだそうです)。ただしこの仕組み自体が悪ということではありません。

というのも、これをネット上での収益発生モデルの一つと考えると、広告を見ないでもある一定の報酬をサイト管理者に与えることができ、このブログを含めて広告が入るページが好きでない人にとっては、多少CPUパワーを使って採掘に協力してあげても広告のないページが閲覧およびダウンロードできる有難いシステムになるかも知れませんが、やはり効率よく採掘を目指すことにすると閲覧者のパソコンに過大な負担を掛けることでもあり、このような仕組みを利用者に隠して行なっているとしたらそこは問題になります。

今後は動画をストリーミング再生している間に採掘するようなことも、ゲームをプレイしている時に採掘するような形での提供も今後できてくるようですので、「書籍」「動画」「ゲーム」という対価をタダで得るために仮想通貨の採掘に協力するということに納得の上で行なうならいいのですが、コンテンツそのものが公式なものでない海賊版だったり、アクセスしてきた人に知らせずに行うことで様々なトラブルが起こる可能性は出てきます。

したがって、Coinhiveが仕掛けられた海賊サイトから違法にコンテンツをダウンロードすると、今までは著作権法違反に問われるだけでしたが、今後は自分のパソコンをいいように使われて他人にお金を儲けさせるのに手を貸すことにもなります。本当かどうかわかりませんが、一部のサイトが特定のイデオロギーを持つ団体の資金源となっているのではないかという話も出ていますので、特にインターネット上ではしっかりと自分のポリシーを持って語られている方が、それとは真逆の考えで活動している団体の活動を支援するというような事も今後起こりうるので、単に無料で漫画が読めるからいいということでないことを多くの人に知ってもらいたいと個人的には思います。

で、実際このスクリプトをサイトに貼った場合にどのくらい儲かるのかということが気になると思いますが、私が見た2017年10月に書かれた「Coinhive」について紹介しているサイトでは仮想通貨の変動はあるにしてもページビューが1000あっても約1.5円しか稼げないとのことなので、一般のユーザーにはあまり旨味はないようです。しかしマルウェアや違法ダウンロードサイトや、数の揃った違法電子書籍無料配信サービスサイトは一般ユーザーには集められない多くのアクセスを稼ぎ出しますので、それなりの報酬は出てくることが予想できます。そうした事を受けて、一部のアンチウィルスソフトでは「Coinhive」それ自体がウィルスとして検出される場合もあるということなので、一定の評価が社会的にされるまではこうした仮想通貨採掘の方法には素人が手を出さない方が無難だと思います。

もしこうした仕組みが将来的に正式に著作権の対価を権利者に届けられる仕組みと連動し、ユーザーのパソコンのCPUパワーをほんの少し使うくらいで動作に影響を与えない程度で行なわれるようならいいのですが、先に悪質な海賊サイトに使われているというのは本当にあざといというか、ダウンロードしようとしても全くダウンロードされず、採掘に協力しただけなんていうケースも今後起こってくるかも知れません。もし特定のサイトにつなぎながら他の作業をパソコンで行なおうとしてパソコンが爆遅になった場合は、知らないうちに自分が他人のために仮想通貨を採掘させられてはいないか疑ってみることも今後必要になってくるかも知れません。


田子の浦漁協食堂 今シーズン営業開始

昨年はどの港へ行ってもシラス漁の不漁が聞かれていましたが、今年はどうでしょうか。以前に田子の浦へ行った時には閉まっていて別のお店で食べたことをこのブログで紹介したことがありましたが、田子の浦漁協の運営する「漁協食堂」が4月1日からオープンしているということなので、改めてここでも紹介することにします。

今後はシラス漁の具合で変わってくる可能性がありますが、12月28日まで営業しているとのことです。台風が直撃するような場合は外で食べるような形態での提供になるので臨時休業することもあるそうです。さらに営業時間が短いのも特徴になっています。営業時間は10:30~13:30で、食材が無くなれば早めの営業終了となるとのこと。漁協のブログにはその日の用意できる丼の数や、その日の営業情報などが書き込まれていますので、遠方から田子の浦を目指して出ていく場合でも一度は開店時間前にチェックしてみて、営業が難しかったり不漁で生しらすのみ提供不可能どの情報を仕入れて行くか他の所に行くか決めるのがスマートではないかと思います。

http://tagonoura-gyokyo.jp/

なお、残念ながら営業時間に間に合わなかったり、すでに予定数が終了していた場合には、他の業者が経営している食堂もあります。今年の年明けにも一応生しらすを出してくれたお店がありますが、実はこちらも食堂の営業時間が結構シビアなので、漁協食堂がダメだった場合のBプランとして覚えておいてもいいかも知れません。

安定して生しらすを食べたいなら冷凍生しらすという選択も

上のリンクは今年の年明けに立ち寄った時のものですが、記事内にお店のリンクも入れているので、正確な現在の内容についてはそちらのリンクから確かめてみてください。さらに、このお店を含め「富士山しらす街道」として複数のお店が軒を連ねているのですが、そちらの情報も加えて紹介します。田子の浦は関東から近いので、今後のゴールデンウィークには多くのお客さんが訪れることが予想されますが、何でもそうですが基本的には早めに動き出すことと、もし目的のお店で食べられなくても、すぐに次のプランを探して行けるように現地でのネット活用をおすすめします。

http://www.fujisan-kkb.jp/shirasu_kaido/