まだeSIMは選ぶべきではない?

今年の末にはようやく今メインで色んな人に知らせている電話番号のガラホの2年縛りが終了します。そこで改めてモバイルの再編成を考えているのですが、時間の経過とともに状況が変わってきていて、先日新しいiPhoneSEを販売したばかりのUQモバイルで、新たに中古のiPhone8(64GB)をMNPの場合、事務手数料と消費税込みで2万円そこそこで売り始めたことを知りました。

中古といってもバッテリーの劣化は20%あるくらいで、そこまで本体の汚れも気にならないらしいのですが、個人的には中古を使うことについての抵抗はありません。当然新品の方がいいし、性能も高いiPhoneSEの方がいいに決まっているのですが、現状でiPad mini2をそれなりに便利に使っていて、それほど多くの事をしないのなら、親のスマホとして使うのもいいかなという気がしてきました。

UQモバイルでは満60才以上のユーザー限定で、通話定額の値引きを行なっていますが、そのメリットが使えるのは、いわゆるシニア向けシマホに限定されてしまいます。毎月の料金的には、シニア向けスマホで24時間無制限のかけ放題にするのと、iPhoneにして通話定額を10分限定にするのと同じくらいなのですが、シニア向けスマホがそれ以外つぶしの効かないハードであることを考えると、通話は10分までで我慢してiPhoneを使ってもらうのもいいかなと思っています。

乗り換えのタイミングは、自分の通話用の契約をUQモバイルに移すと、SIMだけの乗り換え(ドコモ・ソフトバンクからの切り替えの場合)は1万円のキャッシュバックがあり、私のスマホは楽天モバイルで購入したOPPO Reno Aにすれば、親の契約の切替時に購入サポート資金が1万円入ってくるので、iPhone8の中古が1万円そこそこで手に入る勘定になります(^^;)。もちろん、私が購入するタイミングでキャッシュバックが無くなっているかも知れませんし、中古であるだけにiPhone8が品切れで手に入らなくなってしまうかも知れませんが、うまく2回線をUQモバイルにできれば、一回線は常に500円引きになるので、さらに安く利用することができます。

iPhone8(iPhone7でも)とiPhoneSEとの違いというのを改めて考えてみると、メモリやCPUのパワーの他に、「eSIM」が使えるかどうかというのがあります。このeSIMはMVNOではIIJmioが、さらに私が今契約している楽天モバイルでもサービスを行なっています。iPhoneSEにすると、物理的なSIMスロットの他にeSIMが使えるので、楽天モバイルのサービスを使いながら他社のSIMを入れて使えるというメリットがあるのですが、このeSIMというのがなかなかの曲者なのですね。

楽天モバイルで特定のスマホでeSIMを使えるようにした後で、他の端末に入れ替えて使うような場合、物理的なSIMのように簡単に入れ替えて使うことはできません。楽天モバイル(IIJmioも基本的には同じ)に連絡を入れて、いったん入っていたスマホからeSIMをアンインストールして、新たなスマホに入れるための情報をもらわなければなりません。その際、困るのは入れ替えのための手数料が楽天の場合3,000円もかかる(IIJmioの場合は250円らしいですが)ということでしょう。

手数料無料で一日に何回も、ユーザー側でeSIMの入れ替えができるようならeSIM対応端末のiPhoneSEにするのもありかも知れませんが、状況に応じて今後メインのスマホをiPhoneにしたい場合もあるかも知れず、そういう時にはカードを入れ替えることで対応するスマホならすぐに使える物理SIMの優位性はまだまだ高いといえるでしょう。そういう意味では、SIMスロットが一つより2つあるスマホの方がさらに便利でしょう。Reno Aはメモリカードは使えなくなりますが、同時に2つのSIMカードを同時利用できるようになっています。私の持っているReno Aはメモリが128GBある楽天版なので、メモリカードが無くてもそこまで困りませんし、新機種が出て多少は古くなっているものの、まだ十分に様々な事に使えるスマホです。

人によってはeSIMとSIMカードをiPhoneで併用したいと思う方もいるとは思うのですが、まだそこまでメリットというものを感じられないため、そういう意味でもiPhoneSEにそこまで固執せず、iPhone8が安く手に入るのなら、手に入れて様々なSIMを入れ替えて試してみたいですね。

ただし、UQモバイルで販売するiPhone8のSIMロックはすぐに外すことができるのかという問題はあります。この点については現状すぐに回線を移動できないので、情報を入れながら本当に今の回線をUQにした方がいいのか、他にもっと魅力的なプランが出るのかを注目してみたいと思います。個人的にはスマホを扱い慣れない人ほど、iPhoneというスマホの持つ魅力はその人に訴えかけると思うので、何とか安く手に入るような形になれば嬉しいと思っています。


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モンベル「ウィックロン ポケマスクライト」到着レポート

夏の暑さが激しい頃に、モンベルが夏用の薄い素材で作ったマスクの抽選販売を行なっていたのを知り、さしあたって抽選申込みをしていたものの、当然のごとく当初用意された分の抽選には外れたのですが、その際にモンベルが取ったその後の対応が物議を呼びました。

というのも、厳密に言えば抽選には外れた私のところに、追加生産分のマスクが購入できるというメールが届いたのですが、当選者は日本製のマスクがすぐ届くのに対し、私のように補欠合格? のように当選メールが届いた人には改めて同じ品質のマスクをベトナムの工場で作るので、到着が10月下旬になる見込みだというのです。

最初のメールには当選とは書いてあってもすぐには届かないと書いてあるのみで、そんなものかと思っていたのですが、良く言えばモンベルが抽選に参加してくれた人にできるだけ購入してもらえるように骨を折ったということになりますが、悪く考えると当選者と準当選者(果たして本当に当選なのかどうかは個人的には判断てきませんが)にはかなりの待遇の差がある中で、詳しい内容をぼかしたお知らせを送ったということは、正しい情報を提供せずコンプライアンスの問題があるのではないかという批判もありました。

その後、改めてモンベルからはここまで書いたことを説明するメールが届き、マスクの到着が遅すぎるとか、日本製でなければ欲しくないという人についてはキャンセルも可能という連絡が入り、騒ぎは落ち着いたように思います。私はどちらにしても、様々な種類の洗えるマスクが欲しかったのでキャンセルはせず、10月まで長くても待とうと思っていたのですが、当初の予定より早く9月中旬に現物が届きました。

これがパッケージですがユニクロのマスクのように立体マスクではなく、不織布のサージカルマスクのような形状で、さらに鼻の部分にピッタリフィットするような芯材が入っていて、自分の顔に合わせて折り曲げることができます。さらによく見ると、「日本製」というマークが入っていて、当初の「ベトナム製」のマスクではないことがわかりました。これは、正規当選者も9月下旬までには発送するとしていたのを、ぎりぎり9月中旬に手元に届いたということと合わせて、かなりモンベルの中の人は頑張って手配をしてくれたということになるのではないでしょうか。

本体は2層構造ですが、写真のようにポケットが付いていて、中にフィルターやガーゼを入れることもできるようになっています。パッケージに「薄手」の書かれているように本当に素材は薄く、肌触りも悪くありません。立体マスクでないためか、そこまでの息苦しさも感じませんし、付けた感じは今も多くの布マスクの中で使っていて、一番涼しいと感じる「手ぬぐい」を使ったマスクに近い印象でした。

ただ、これはメーカーが作った工業製品ということで、いくら「医療用マスクとしては使えない」と言っても、耳ひももしっかりしていてつけ続けていても痛くもならず、個人的には今まで使ってきたマスクの中で、一番暑いところで使いやすいマスクではないかと思います。

世間はこのシルバーウィークで国内旅行を楽しむために動いているものの、まだまだマスクの需要はあります。ユニクロのマスクは店頭でも割と簡単に入手できるようになりましたが、マスクをしていて暑いような状況でもマスクを付けなければいけない場合は、このモンベルのマスクがいいですね。できればモンベルの店舗やオンラインショップで安定して購入できるようになって欲しいものです。


しばらくはすき間時間でレジャーを楽しむことに

昨日からいよいよ東京在住の人や、東京に行く人を対象にしたGo Toトラベルキャンペーンがスタートしたということで、本日からのレジャー動向が気にかかります。たまたま先日紹介した久能山東照宮や日本平という静岡市の観光スポットが行程に組み込まれた東京からの日帰りバスツアーもGo Toトラベルキャンペーンの対象になって、相当安く東京から行けることになるという話をテレビの情報番組で知り、あわててGo Toトラベルキャンペーンが発動する直前に出掛けてきました。

当方は静岡市在宅なので、日帰りというよりも数時間の空き時間があれば行って帰ってこられるので、今回は久能山東照宮博物館で特別展示されている「伝・島左近着用の兜」を見に行くことに絞って出掛けてきました。

ちなみに決行日は天気予報では全日天候が安定しないということでしたが、逆に天気が悪い方が人が来ないだろうと思って出掛けたものの、雨は上がってしまって相当暑い中行ってきました。久能山東照宮に行く方法は2通りあって、昔からの参拝の方法は海岸線の道路からいちご狩りで有名な久能山下に車を停め(有料)、そこから1000段以上ある石段を登って行く方法ですが、歩いて登る労力はともかく、途中で大雨になったら困るので、今回はもう一つの方法を使うことにしました。

山頂から雄大な富士山の姿が見られる景勝地・日本平山頂まで車で行き、そこから久能山東照宮までロープウェイが運行されていて、往復は大人1,100円なのですが、ロープウェイ往復券と久能山東照宮参拝券、さらに久能山東照宮博物館入館券がセットになった乗車券が1,750円で売っているので、今回はそのセット券を購入して久能山東照宮と久能山東照宮博物館に行ってきました。

雨は降っていなかったものの、ロープウェイは山と山の間の谷をまたぐように行くので、途中かなり風が強く吹いたときには相当ゴンドラが揺れてスリル満点ではありました(^^;)。本殿は国宝になったこともあり、それなりに認知度はあると思うのですが、平日の午前中に行ったこともあって一緒になったのは個人の観光客はパラパラという感じで密になることはロープウェイの中でもありませんでした。

色々写真は撮ってきましたが、肝心の久能山東照宮博物館は全てが写真撮影禁止で(^^;)、ここでその内容を紹介することはできませんが、一応行った証拠として本殿の写真だけアップします。博物館の中の展示は特別展示の「伝・島左近着用の兜」以外は全て歴代の徳川将軍に関わるもので、その中でも徳川家康が使っていたものは全て重要文化財でした。また、この博物館の目玉は徳川家康がスペイン国王から贈られた時計で、この型の時計は本国にも残っていない貴重な品ということです。

博物館の中も、そこまでして私のようにやってくる人はいないようで、ほぼ展示室を一人占めしてじっくりと島左近のものと伝えられる兜を見ることができました。関ケ原で島左近が討ち取られた際に壊れた前立ての部分(正面から見て左側)の生々しい様子や、逆の方も少し壊れていることで、実際に合戦て使われていたものだということはわかりましたし、島左近は石田光成を守って勇猛に闘ったということも伝えられる中、前立ては必要最低限で、あくまで機能性を考えて作られているということも実際に伝わったものを見てわかったことでした。

この展示以外に展示されている甲冑は全て歴代徳川将軍のもので、秀忠以外は合戦に付けて行く可能性すらなかったものです。そういう意味では一つだけ徳川家とは関係のない展示ということだけでなく、実用を考えて作られた唯一の兜の展示だということで、なかなか面白かったです。

ちなみに、島左近は関ケ原で討ち死にせず別の場所に落ち延びて生きていたという伝説もあります。先日のブログで紹介した隆慶一郎・著「影武者徳川家康」では徳川家康の影武者(この本では関ケ原で徳川家康は討ち死にし、その場で影武者と入れ替ったという設定)の軍師として徳川秀忠と戦い、影武者の死後には現在の浜松市天竜区で妻子を連れて移り住んだということになっているのですが、いかに荒唐無稽な設定であっても歴史には想像を入れる余地があります。そんな中で小説やドラマ・映画を見たり、逆に今回のように実際に今まで伝わっている物を見に行くということもできるので、国内の移動が解禁されたらまた国内を歴史散歩的に回ってみたいです。それまでは、今回のようにすき間時間を利用しながら近場に出向いて、安全に地元の名所などを再訪するのもいいかなと思っているところです。


「携帯電話料金値下げ」より見直して欲しいことは

新しい内閣が発足して、早速総務大臣が「携帯電話料金について見直す必要がある」との発言を行ないました。政府の考えとしては格安SIMを提供するMVNOやサブブランドに移行するのではく、大手キャリアの基本料金を下げさせたいという事だと思いますが、先日も書いた通り、大手の場合は代理店ビジネスで、値下げを待望しているとする人たちのほとんどが携帯ショップへ行って説明を受け、様々な手続きをしていることを忘れてはいけないでしょう。通信料の値下げをしても従業員の雇用は守れるのか? そんな事も気になります。

携帯ショップでの直接的な契約は、今はどうかは知りませんが、不要と思われるようなオプションを付けられたり、サービスの開通設定をモバイル通信(Wi-Fiは使えないと言われた)で行なわれ、初月のデータ通信料をそこそこ取られた経験があるので、今もこうしたオプション付保を前提にした接客が続いているのだとしたら(オプションを付けさせないとショップの経営が成り立たない?)、基本料金よりもこうした営業手法についてきちんと指導し、基本プランのみで通話も通信も利用料を気にせずにできるくらいの料金プランを適正な金額で提供してくれるよう整備する事の方が大事だと思うのですが。そうしないと、不必要と判断された従業員は解雇される可能性もあります。

さらに、「携帯電話料金」という時にこれは単なる「通信料」のことなのか、「端末購入代」を含めた料金のことなのかという問題があります。通信料はそれなりに安心して使えるくらいのものをサブブランド(ワイモバイルやUQモバイル)が提供してくれていますので、もし私が「今より携帯料金を安くしたい」と相談を受けた時はサブブランドの店舗へ行くことをおすすめしますが、どうにもならないのがスマホ本体の価格の問題です。

現状で多くの日常的に使うサービスを使うには、最低QRコードを利用した電子マネーなりポイントサービスが使えればいいので、あえておサイフケータイの機能が入ったものは使わなくてもいいと思うのですが、ただ毎日鉄道やバスを使っている方でしたら、Suicaなど交通系電子マネーの使えるおサイフケータイ機能付きのスマホを選んだ方がいい場合もあります。また、初心者であればあるほど落下させたり水没させたりする危険がありますので、オプションの保証をごり押しするのではなく、毎月の通信料を減らすためにできることはたくさんあるはずです。

すでに一部のスマホでは、新品で購入した時点で保護フィルムはすでに貼ってあり、本体の付属品として専用のソフトカバーが付いています。私は付属のカバーはあえて使わず、ストラップが使えるカバーを改めて購入し、落としそうになっても落ちないようにして使っているのですが、それでもソフトカバーを付けて使っていればかなり本体破損のリスクを回避することはできます。これもスマホメーカーに本体の付属品としてストラップ付きのカバーを付けるように指導するだけでも、多くのスマホ初心者ユーザーが安心してスマホを使えるようになりますし、本体破損による突発的な出費を抑えることも可能です。

さらにもう一歩進んで、スマホの売り方自体にも、初心者ユーザーを意識したものを考えてもいいのではないかと思います。初心者に目のくらむようなよくわからないアプリを入れ込んだスマホを提供するのではなく、元々のアプリの数を減らしスマホの動作をきびきびさせるようなスタンダードタイプの端末を、キャリアの垣根を超えて作るという考えはないものでしょうか。

いわゆるSIMフリータイプのできれば防水・防塵付きでおサイフケータイ付きと付かないものの2種類作り、携帯ショップだけではなく全国のコンビニで販売し、アマゾンのKindleのように、時々広告が入るものと入らないものを作って、広告入りでおサイフケータイが付かないものだったら5~7千円くらいで買えれば、旅先でスマホが破損したりした場合でもコンビニに飛び込めば何とかなりますし、さすがにコンビニの店員クラスでも既存のスマホからSIMカードを取り出し、新しい携末に入れ替えることができるように教育すれば、iPhoneいらない通話とウェブ・電子マネーくらいは使えればいいという人にとっては日々の通信料金だけでなく端末が古くなったり壊れたりした時でも安心して使い続けられるようになるでしょう。

また、携帯ショップで積極的にシムロックを外した中古スマホの販売をはじめることで、さらに通信関連費用に対してのハードルは下がります。車は中古車市場が一定の市民権を持っているのですから、今後スマホがなければ買い物ができないような状況の中、新品のスマホだけ売って利益を取ろうとするよりも、それこそ「携帯電話料金を下げるため」に、中古市場の活性化についても真剣に考えていただきたいと思います。

そうなると「高いからスマホは持たせない」という言い訳が通らなくなるので、小さなお子さんを持つ親御さんは大変だと思いますが、今後は良くも悪くもスマホを持たないとどうにもならないので、スマホを持つことを前提としてその付き合い方を考えるような考え方の変換が必要になってくるでしょう。


全国の民放ラジオ全てがradiko対応に

最近、車で地元のラジオを聞いていると、今までは完全にローカルの内容でリスナーも県内に限定されていたのが、時々とんでもない遠方からのリスナーのメッセージが入るようになりました。これは感度の良いラジオが急に発売されたわけではなく、インターネット経由でラジオ放送を聞くことができる「radiko」のアプリやサイトを利用してラジオを楽しんでいる人が増えたためだと思われます。

面白いのは、テレビのように東京や大阪などの首都圏の放送局にリスナーが集中するのではなく、地方のそれほど対外的に知られていなそうな番組でもそれなりにラジオ好きな人に聴かれているということでしょう。やはりこれにはインターネットの力が大きいと言えると思います。地方のアナウンサーやパーソナリティはネットを使って発信をしていて、ブログやツイッターなどを見ると声だけでなくその面白さを直に感じることができるようになります。また、You Tubeや各種動画配信サービスと連携し、放送の様子をライブ配信(放送内の曲は著作権上の理由でカットされることが多いですが)する場合もあり、まさにテレビ電話のような身近さで、全国どこの放送局の番組も楽しめるようになっています。

ネット配信を行なっている「radiko」では2020年9月より、ようやく全国全ての民放ラジオの同時配信を実現させたということで、現在キャンペーンを行なっています。無料では自分のいる場所をサービスエリアにしている地元局しか聴けませんが、有料のプレミアム会員になることで全国の放送局を切り替えて完全に楽しむことができるようになったのは嬉しいですね。

個人的には車の中では極力ラジオを聞くようにしているのですが、時間帯によっては完全に宣伝番組しかやっていなかったり、プロ野球中継が面白くなかったりするようなことがあります。こういうのも現状のラジオを取りまく状況だと思うのですが、そんな時に車のラジオを切ってスマホのradikoアプリを起動して、全国の放送局から面白そうな番組を探してみるというのも個人的には好きです。

あと、最近になってradikoの有難さを感じるのはどうしても家の中でパソコンを使った作業をする時間が増えたので、その場合は作業の効率を考え、テレビを見ながら作業するよりもラジオを聞きながら作業することが多いのですが、radikoのエリアフリーサービスは、時間ごとに聞く放送局を変えて全国を旅している気分になりながら作業をすることができて、ずいぶん助かっています。また、radikoには同時配信だけではなく聞き逃し番組を後から再生できるタイムフリーサービスもあるので、テレビを見ていて聞けなかった番組をちょっとした時間に聞くこともできますし、この辺の流れにはまっていくと、あまり外出できないことも気にならないから不思議です。

今のところは自宅および車の中で利用するのが基本なのですが、今後旅行が自由になってきた場合、お気に入りの地元局の番組を日本国内ならどこでも(携帯電話の電波が入ることが条件にはなりますが)、聞けるというのがあります。旅に出るという事は自宅を空けてくるということにもなるので、現地でのニュースだけでなく自宅周辺のニュースや天気予報を流すことができるというのはやはり便利だと思います。動画よりはデータ消費はしないというものの、通信キャリア(MVNOを含む)の料金プランで、ずっと流しっぱなしにしていても極端な制限をしない(具体的には低速時でも最大1Mbpsを出してくれる楽天・ワイモバイル・UQモバイルなどの)料金プランが他の通信業者でもデフォルトになってくれれば、もっと多くの人が外出先でも使うようになるのではないかと思うのですが。

私自身はradikoは主に地域外の放送を聞くのに使い、地元局は普通のラジオを使って聞いているのですが、radikoがあれば普通のラジオはいらないということには決してなりません。昔から旅にもラジオを持って行ってその土地のラジオを聞くのに使っていましたが、普段からラジオを聞く生活を少しでも持っていると、災害時に停電したような場合でも慌てずにラジオから情報収集することができます。停電時のradikoは、スマホの電池を消費することもありますし、基地局が被害を受けた場合にはスマホを使っての情報を入手できないという可能性もありますので、自宅用・持ち出し用のラジオとともにradikoも楽しむ事を個人的にはおすすめしたいですね。


携帯電話料金を人気取りに使われると

今回自民党の新総裁になった菅義偉氏は、官房長官のときから携帯電話の料金の高さに苦言を呈していた人物です。自民党の総裁になるということは、国会で指名を受け日本の首相になるということですが、現在まだ首相ではないもののテレビ出演時に携帯電話料金及び、大手キャリアに対しての発言が物議を呼んでいるようです。

2020年9月13日のテレビ番組での発言が(国内大手キャリアによる)値下げが実現しない場合、「電波利用料の見直しをやらざるを得ない」というのがその内容なのですが、まさかのドラマ・半沢直樹に出てくる「帝国航空(恐らくJALをモデルにしていると思われる)の早期退職者の受け皿になるはずのLCC・スカイホープへの新路線事業認可を半沢の作った帝国航空再建プランを行使させないために取り消す」くらいのインパクトのある発言でした。

ここで何を言っているかわからない方は、ドラマを見るというよりもドラマ・半沢直樹の第七話のあらすじをネットで調べてみてください。ドラマの話というのは、政府をあえて悪役にして主役の半沢直樹の行動を駆り立てるための設定であると思うのですが、今回の菅義偉氏の発言は、かなり大手携帯キャリアに圧力を掛けたと言われても仕方ない発言であろうと思います。

東日本大震災で国内の電力会社は大きな影響を受けました。事故を起こした東京電力だけでなく、大きな自身による津波で原子力発電所が事故を起こしたということで、国内の原発が一時操業を停止し、代替燃料の調達をするなど発電コストが上がることになりました。しかし、日本の電力会社は決して倒産はしないのですね。体制を整えるための費用は電気代と合わせて利用者に負担を求めることが電力会社ではできるのですね。

これと同じことが、通信会社でも起こる可能性はあります。当然キャリア側は政府の言う通りの料金値下げをすぐにするとは言えないでしょうし、そんな中で恫喝ではなく本当に政府が電波使用料を上げた場合、わざわざ赤字にして値下げをするよりも、キャリアは回線利用者に電波使用料の値上げ分を上乗せした「新料金」にしてくるのではないでしょうか。こうしたお上の横暴は、巡り巡って菅義偉氏が何とかしたいと思っている携帯大手キャリアではなく、何はともあれ優先して携帯料金を払っている一般ユーザーの負担につながるだけです。

政治にあまり興味がない人対して「日々の携帯料金を首相が下げてくれる」ことをアピールしたい想いはわかるのですが、今回のテレビでの発言は自ら悪役を買って出るような感じがし、これもドラマ・半沢直樹の影響なのか? と思ってしまうくらいです。

このニュースに派生して、同じ「電波使用料」というくくりの中で出てきたのは、改めて「NHKに国民が払っている受信料は適正なのか?」ということがあります。現在の受信料は地上波のみで月額たいたい1,200円ちょっと、衛星放送と込みの月額は2,200円ちょっとと安くはありません。2020年10月から値下げされますが数十円程度のものなので、あまり下がったとは言いずらい額になっています。

果たして、この金額が携帯料金に対して正当な金額なのかどうか、世界の中でも高い方に位置しているのなら携帯電話料金と同じく世界各国での公共放送受料の比較をした上で、大幅な見直しをされてもいいのではないかという話にもなってくるでしょう。

個人的には今の地上波契約の料金くらいで、ネット経由でのBS・CS放送が同時配信されて見られるようになるなら、それはそれで納得するくらいの英断ではないかと思います。BS放送は住んでいる場所によってはアンテナの設置ができない場所があるだけでなく、天気の影響を受けて厚い雲が上空にできたり激しい雨になったりすると見られなくなるという欠点があります。地上波をうまく見られない場所においては、衛星放送よりもADSL程度のネット環境があれば見られるくらいの品質(4K・8Kを見る場合なら受信料の追加という話も出てくるかも知れませんが)を日本のどこでも使えるようにしてくれれば、逆にNHKの受信料を払って旅行中にパソコン・スマホ・タブレットを使って地上波・BS・CSのテレビ放送をネット経由で見られれば通信料金の上乗せとしても悪くはなく、一定の理解を得られるのではないかと思います。

今回の事は、まだ政府としての公の場での発言ではなく、首相指名前のイレギュラーな発言であるため、そこまで真面目に検討する必要はないのかも知れませんが、今後は軽率に「電波使用料値上げ」などという言葉を公式に出してドラマさながらに携帯電話会社を恫喝するような政府がいる国にはなって欲しくないなと思いますね。


「国勢調査オンライン」の使い勝手

昨日から国勢調査をネット上から回答して提出できるインターネット回答が開始されましたが、初日にさっさと済ませてしまいました。たまたま引っ越した後すぐのタイミングだったこともあり、同じように住所や氏名、連絡先などを様々なところで登録していたので、国勢調査もそんな感じで一気に済ませてしまいました。

インターネット回答のメリットは、時間などの束縛がなくいつでも回答できるということと、ネットが無かった頃のように、回答した書類を調査員の方に提出する必要がないということで、自宅へ調査員の方がやってこないということもあります。

これらのメリットは人によってディメリットになる場合もあるかと思いますが、回答する内容は住所氏名、生年月までの情報および現在の職種・職業・具体的な仕事内容・学歴・電話番号くらいで、事前に家族に聞かなければわからないような具体的な仕事内容などを聞いておくくらいで回答は十分でき、時間にして私の場合は10分もかかりませんでした。

もし、回答に不明な点があった場合には電話がかかってくるかも知れませんが、人が家にやってきて入ってくるような場合、たとえ十分にコンプライアンスを守って訪問した家庭の事についての守秘義務を持っているとは言え、どこから近所の人にこちらの生活実態がもれてしまうかわかりません。個人的には部屋の中が汚いとか(^^;)、何回も訪問されていた時に留守だった場合、どんな生活をしているのかと訝しがられるかも知れませんが、そもそも人がやってこないので、そんな詮索とは無縁になります。

この国勢調査は、日本国籍を持っていない人でも日本国内に住んでいる場合には回答の義務があります。何でもそうですが、早く済ませば問題は起こらず、ごねて締め切りまでに回答できなかったり、回答を拒んだりした場合には逆に周りに注目されてしまうようになってしまいます。信条があって、とにかく政府のやることには反対ということなら、その考えを押し通せばいいとは思いますが、その場合起きてくるかも知れないトラブルを自分で引き受ける覚悟でないとこちらからおすすめはしません。

話はちょっと変わりますが、最近になってマスクを外出時に付けるという「同調圧力」が一部で問題になっているようです。海外では「マスクを付けない権利」を主張して大規模なデモを行なっているようなケースもあるそうですが、それなら逆に外出時から自分はマスクを付けない事をわかってもらえるような行動を取っていかないと、今の日本では人対人だけでなく最悪の場合、航空機から強制退去を求められるような事態に発展する可能性があります。

私自身はどんな主張でも、それを主張する理由があるならちゃんと行動とともに示すべきだと思いますが、理由を後出しにしたりそもそも理由を言わないまま「ダメだからダメ」というような論調になるのは、マスクを強要する側も拒む側も、お互いの理解を得られないことにつながりかねないと思うので、注意する必要があると思います。

私個人でもあまりにマスクを強要しなくてもいい所でまでマスクをしないといけないような状況にはおかしいと思いますが、マスクをしての外出よりも自宅にいた方が安全なわけですし、まだ原因が何かつかめず、さらにワクチンもないような状況の中で外出するなら、指摘されればすぐにマスクを付けられるような状態で外出する方が不毛な争いに巻き込まれないで済む分、無駄なエネルギーを使わないのでいいと思うのですが。

これは、あくまで一部の方からするとマナー違反ではないか? と思われている車中泊の旅を中心に車で出掛けている中で形成された想いによる部分もあります。車中泊できる場所を事前にネットで調べて到着したところで、たとえネット上で書かれていたのと違う地方の車中泊に対するローカルルールが自分が訪れた時にできているようだったら、あくまでそのルールに従うか、どうしてもいやならその場から撤退するという方針で旅を行なってきた自分なりの考え方であることをおことわりしておきます。


ローカルニュースで知る地元の宝物

全国を旅行する目的には色々な理由があると思いますが、車中泊の旅では時間に関係なく道のあるところならどこへでも行けるので、歴史を訪ねる旅というのも面白いものです。

私の場合は歴史小説を読んで武将に興味を抱くところから始まるのですが、歴史の教科書に載っていてもその扱いが小さい人物に憧れるというのは、学生時代にあまり歴史の勉強をしていなかった事の反動なのかも知れません。

短くて簡単に読めるものが多くあることではまってしまったのが坂口安吾の歴史小説で、彼は織田信長(「信長」)・豊臣秀吉(「狂人遺書」)・黒田官兵衛(「二流の人」)などが戦国武将について書かれた長編ですが、短編の中にも面白いものがあり、当時私がその存在を知らないで読んだのが「直江山城守」でした(恐らく青空文庫でネットから読めると思います)。

この人物は大名ではなく上杉家の家老で、豊臣方に付いた主君と運命をともにした歴史上では敗者なのですが、その人物の大きさ(安吾が書くところの)に感銘を受け、米沢にある上杉神社まで彼の甲冑を見に行ってしまったほどです。漢字の「愛」の文字は現代の「愛」という意味ではなく「愛染明王」の意だそうですが、きれいにその文字が残っていて、それを現代に伝える米沢の人達の直江山城守に対する畏敬の念を感じたものでした。

その後、この人物は思わぬところから脚光を浴びます。漫画「北斗の拳」を描いた原哲夫氏がぜひ歴史漫画を描こうとして、当時病床にいた小説家の隆慶一郎氏に前田慶次郎の自由奔放な人生を書いた小説「一夢庵風流記」の漫画家を直訴し完成したのが「花の慶次―雲のかなたに―」です。

そこで、主人公である前田慶次郎の莫逆の友として出てくるのが直江山城守なのですね。この時から隆慶一郎氏の作品に坂口安吾と同じような匂いを感じ、その後始まった同じ隆慶一郎さんの小説の漫画化「影武者徳川家康」も楽しみに読みました。

この作品の前提は関ケ原で徳川家康が討ち死にし、とっさに指揮を執った影武者を主人公にして二代将軍の徳川秀忠との抗争を描いているという、「花の慶次」と同じく敗者の側から見た歴史観の中、影武者の軍師となるのが関ケ原で討ち死にしたはずの島左近であったのです。もちろんこれは隆慶一郎さんの想像の設定に過ぎません。歴史上では島左近は関ケ原で徳川の家臣に討ち取られ、島左近の兜とされるものが長く伝わってきたといいます。

ずいぶん前置きが長くなりましたが、この伝島左近着用(確実な証拠がないため「伝」となっています)「紺絲威兜(こんいとおどしかぶと)」の特別展示が2020年9月22日まで静岡市の久能山東照宮博物館で行なわれているのです。代々徳川家家臣の家で伝えられてきた兜を現在久能山東照宮が所有していることは今回のニュースで初めて知りました。改めて歴史の勝者だけが歴史を作ってきたわけではないことを気付かせてくれた隆慶一郎さんに感謝し、機会があればその兜を見に行きたいと思っています。

もし新型コロナウィルスの事がなければ、全国の興味のある方は見に来て下さいと声を大にして言いたいところですが、現在の状況ではなかなか兜だけのために静岡に来るというのは不要不急の外出になってしまうと思いますし、宝物自体がなくなることもありません。というわけで、今回はこの事実を紹介するとともに、コロナ騒動が収まった後には、改めて島左近の兜を展示していただきたいなと思います。


無印良品の一部店舗にある給水器とその効果的な使い方

先日水用のボトルを購入したことで、興味を持ったものの今まで行けなかった、自宅から一番近い給水器がある無印良品の「静岡パルコ」内にある店舗に行ってきました。

最初、広い店内のどこに給水器があるかがわからずあせりましたが、単純に食品とボトル類が並んでいる場所に給水器はありました。写真のように給水器自体は小さめで、さらに給水器の下にはすでに購入している「自分で詰める水のボトル」(税込190円)や、そのボトルに入れて飲めるように一回分ずつ分かれた粉状のお茶のパックが売られていました。ボトルにそのまま入れて振ればおいしいお茶が飲めるようになっていますので、水だけではちょっとと思っている人はこうしたものと併用して楽しまれるといいでしょう。

また、給水器の左右にあるのはゴミ箱ではなく、左にあるのが使わなくなった水ボトルをリサイクル回収するためのものなので、ボトルが汚れたり割れたりした場合はここに入れて回収してもらいましょう。また、右の方は残った水を入れるようになっていました。

給水器の使い方は、上の写真の通りですが、この給水器は無印良品で売っているボトルでなくても使用可能になっているのが嬉しいですね。給水器の操作は「常温水か冷水かを選ぶ」→「出てくる水の量を選ぶ」→「給水ボタンを押して給水する」という流れになります。なお、出てくる水の量は「300ml」「180ml」「120ml」となっていまして、プラボトルの容量は330mlなので300mlで大丈夫ですが、無印良品で併売されている保温保冷のできるコンパクトな真空断熱ボトル「ステンレス保温保冷マグ200ml」は重さが約160gで価格が税込990円で200mlのコンパクトタイプなので、常に冷えた水を持ち運んでこの給水器で給水したい場合には180mlを選べばいいですし、さらにコンパクトな最近はやっている少容量のマイボトルに入れたい場合には120mlを選ぶというようになっています。

また、給水ボタンを押して水が出ている時にもう一度給水ボタンを押すと水が停まるようになっているようなので、透明な100円ショップで購入したマイボトルに給水するような場合には、一部手動にはなりますが、ちゃんと給水できるようになっています。こうしたシステムが守られるために、無茶な給水は控えましょう。

というわけで、購入した専用のボトルを給水器にセットして給水してみましたが、スーパーの給水器のように専用ボトルのみ使えるわけではなく、どんなマイボトルにも高ささえ合えば給水できるようになっているので、きちんと水が落ちてくるところをボトルの口に合わせないと専用ボトルでもうまく給水ができないので注意して下さい(^^;)。

実際に店舗へ行くまでは専用ボトルのみの給水器だと思っていたのですが、機械にはまるものであれば良さそうなので、例えばナルゲン広口380mlのボトルが常温水ならかなり良さそうです。冷水をその冷たさをキープしたまま持ち運びたい場合は、無印良品のものでも良いですが、個人的には過去に購入したものの主たる目的が定まらないままデッドストックになっていた一本のボトルの活用を思い付きました。

それが写真のタイガー魔法瓶のミニサハラマグ(執筆時点での最新の型番はMMP-J031)です。容量が300mlでありながら重さは140g(写真のボトルで実際に測定した値です)と無印良品の200mlの保温保冷マグより軽く、保温・保冷についての基本性能も高く、人気のシリーズの一本です。今まではその取り扱いの良さから同じミニサハラマグシリーズでも200mlサイズのものを使っていたのですが、今回の無印良品の給水器が本格稼働したことで、旅行の時には荷物の隙間にこのボトルを一本詰めて出掛ければ、専用アプリを使って見付けた無印良品の店舗で冷水をきちんと300ml給水して持って行けます。

今回、無印良品に寄った後、近くにある伊勢丹に寄ったのですが、ここでもお客さんに向けた給水器がありましたが、これは一般的な使いすての紙コップを別に出して飲んだらカップを捨てるというものでした。このパターンは普通に多くの場所で行なわれていますが、どうしても紙コップの消費が起こってしまうので、マイボトルに給水できる仕組みがさらに広がってくれるといいなと思います。

高速道路のサービスエリアや、道の駅の給水器についてはかつて中国からの観光客が(中国の方々は以前からマイボトルを持ち歩く文化があるのです)手持ちのマイボトルにしこたま給水(給茶も)をしてフードコート利用者が一部給水器を使いづらい状況になっていることがあったのか、マイボトルへの給水・給茶を禁止しているところが多いですが、今回紹介した無印良品の取り組みが呼び水になって、気軽に給水できるような場所がもっと増えてくれればと思いますね。

少なくとも私はどうしても炭酸飲料が飲みたいとかいう場合は仕方ないにしても、やみくもにペットボトル飲料を買ってゴミを出さないような、無印良品の取り組みには賛同し、サービスが終わらないように買い物に行った際はできるだけ給水器を利用し、ペットボトル削減の取り組みに協力していこうと思っています。


ドコモ口座を使ったなりすましはなぜ起こったのか?

テレビのニュースだけでは詳しいことがわからない人が多くいたのが、今回紹介するNTTドコモがサービスを提供している「ドコモ口座」を使ってのなりすまし決済事件だろうと思います。

基本的に、私の銀行口座の口座番号と暗証番号を誰かに知られたとしても、キャッシュカードの現物がなければお金を下ろせませんし、ネットバンキングでもきちんと本人確認をしたり、カードなどで本人のみに提供される別の暗号を入力しなくては現金の移動は難しいと思われます。

今回、主に地銀およびゆうちょ銀行の口座を持っている人がなりすましの被害に遭い、口座から自分の知らない「ドコモ口座」に送金されてしまったのはなぜなのかがわからなかったので、その点が不安になって自分では大丈夫と思いつつも地銀の口座とゆうちょ銀行の通帳記入を行なってきました。内容を確認したところ、不審な手続きの内容はありませんでした。一応私の口座は今のところハッキングされていないようでほっとしました。

今回の問題は、通常「ドコモ口座」というと、携帯電話のNTTドコモの回線を持っていないと作れないと思っている人が多いと思いますが、昨年からNTTドコモはドコモの契約がなくても作ることのできる「dアカウント」を開放しました。過去のブログ記事でも紹介しましたが、今まではドコモ契約があって、さらに契約内容にも一定の条件があってそれをクリアしないと使えなかったDocomo Wi-Fiのサービスを終了し、「dアカウント」を取得すれば誰でも利用できる新しいWi-Fiサービス「d Wi-Fi」のサービスをスタートさせています。このように、今まではドコモユーザーしか使えなかったポイントサービスおよびそれに付随するサービスを、メールアドレスがあればそのメールアドレスの数だけアカウントを作って利用できるようになったのが、今回の事件の発端になっています。

恐らく今回の事件の犯人は、不正な方法で入手した個人の銀行口座の口座番号および暗証番号がセットになったデータを、新たに作った「dアカウント」を使って「ドコモ口座」と紐付けし、さらにハッキングした銀行口座をドコモ口座に紐付けし、買い物や送金の手続きをネット上で行なうことで、ターゲットにされた人の銀行口座から使った分の請求を起こし、お金を騙し取ったのではないかと思われます。

普通、ドコモ口座のチャージ先として銀行を登録する場合、暗証番号やメールアドレスへの一時パスワードの他に本人確認をちゃんとしないと、口座の持ち主が知らない間に口座の現金を盗まれてしまうことは素人でもわかるのに、ドコモはそうした対応を一部せずにサービスを始めてしまったため、今回出ているような事が起きてしまったのでしょう。

こういうのをセキュリティの穴と言いますが、この種の情報は一部の人の間にはすぐに広まってしまい、ニュースになった時にはもはや狙いを付けられた口座から現金を抜かれてしまっているというパターンに今回もなっています。クレジットカードの不正利用なら銀行口座の記帳やクレジットのネット明細を見れば見に覚えのない利用があればわかりやすいですが、今回の場合は記帳されると「ドコモコウザ」という表記でお金が出金されていることになり、ネットバンキングを利用していればその都度連絡が入ってリアルタイムで何が起こったのかわかると思いますが、そうしたネットサービスを使わずに、さらにテレビのニュースを他人事と思って口座の確認をしていない人の中にも、被害を受けている人はいるかも知れません。それでも定期的に通帳への記帳をしている人なら異変に気付きますが、全くそういうことはせず、残高しか気にしない方は、少額ずつ抜かれた場合は全く気付かずに補償も受けられなくなる可能性があります。

今回の被害パターンの中で最悪のものは、「非ドコモユーザー」「非dアカウントユーザー」であることで全く自分が被害者になっていることを認識していないケースになるだろうと思います。まずはご自身の口座について不審な引き落としがないかの確認をした上で、ご家族や知人の方々にも、特に地銀やゆうちょ銀行口座をメインで使っている人がいたら、まずは通帳の記帳を行なって不正取引がないかどうかを確認してもらうようにしましょう。

それにしても、この文章を書いている9月11日の時点では「ドコモ口座」の内容が掲載されているページから「お知らせ」に飛んでも、直接電話できる連絡先の記載もないというのは、もし口座を調べて被害に気付いた非ネット民がドコモショップに押し寄せる結果になりそうな気がするのですが。その際個人的に気になるのは、恐らくドコモショップの店員の方は今回の不祥事には直接の関係がないのに、NTTドコモの作った甘いシステムのおかげで多大な事務処理をしなくてはならなくなる可能性があることです。ドコモは被害者だけでなく、ドコモショップの現場で働いている人にも何らかの補償が必要になるのではないかと思います。この点についてもドコモの今後の対応について、きちんと対応してくれるのかを見ていくべきだろうと思います。

2020年9月12日追記

電話による受付についての情報が入ってきましたので、期間限定になるかと思いますが、ここで紹介します。2020年9月12日9時から、専用フリーダイヤルが開設されたそうです。受付時間は9時~20時で、番号は0120-885-360です。実際に通帳の記載に全く身に覚えのない『ドコモコウザ』や『デイーバライ』からの引落しがあった場合は、お早めにお問い合わせ下さい。