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年に一度は予定の立たない旅を

 年の瀬も押し詰まる中で、今年一年のニュースが改めて放送される中、やはり東北で起こった大地震にまつわる報道には心が痛みます。実際に被害に遭われた方の情報源として、携帯メールやテレビでもラジオでもなく、防災無線の呼びかけによって津波の到来を知った方が多かったというのが言われていて、それは私にとって意外な話でした。

 私の住んでいる静岡市において、防災無線や市の広報で結構放送が入ります。広報については老人の方が家を出たまま行方がわからなくなったというものですが、広報が入っているのはわかるものの、果たしてそこで何を言っているのかいつも聞き取れない状況なのです。少ない放送施設で多くの人たちがいる広域に知らせるため街の音にかき消されてしまうというのが原因だろうと思うのですが、それでもいざという時には果たして役に立つのかと今も思っています。

 今年は台風による大雨や竜巻の注意のために防災無線が入ることもありましたが、相変わらず何を言っているのかなかなかわかりません(^^;)。ただ、同じ内容が登録している携帯電話にメール形式で送信されてくるので、もしこちらで津波警報が出たとしてもそうしたメールを見るかラジオによって情報を入手するしかないのかなあと漠然と思っていたのですが。

 ただ、全国的に見たら私の住んでいる地方の方がむしろ例外なのかなとも思ったりします。地震直後にさまざまなところで撮影された映像を見ると、各地での防災無線はかなり広い範囲で聞こえるのですね。車を使っての旅というのは、車の中が個室になるだけにどうしても外の空気や音を遮断してしまう傾向にある方は多いと思いますが、旅先では地元のラジオだけでなく市町村の広報についても、とりあえず走っている際中に何か外で聞こえてくるのがわかるぐらいにしながら運転しておいた方がいいかと。

 もっと言うと、普段からインターネットを使っての情報収集が当り前になってしまっていると、ひとたびインターネットや携帯電話がつながらなくなった場合、さらに車を捨てて逃げなくてはならなくなった場合カーラジオの情報も入手できなくなったような状況で、そこからの思考ができなくなってしまうようなこともあり得ます。何も情報を入手する手段がない中でいかに情報を入手し、適切な行動を取るかというのは、普通の避難訓練のようなものでは決してできないでしょう。ただ、車での旅に一人で出掛け、さらに宿泊場所なども全く決めずに(普通の宿決めだけでなく、車中泊場所の事前選定なども含む)行くと、3食の食事からどこへどう行ってというところまで全て自分のその時の判断で決めなければならないので、いわゆるハプニングに強くなるような感じがします。きちっと予定を組み、その日の行動が保証された旅の方が楽しいというのは当たり前ですが、まさしく避難訓練のようにだれも何も助けてくれないような状況に自分を追い込んでから出発する旅というのも無駄ではないような気がします。もっとも、いつもそんな旅をしていて、さらに同行者がいる旅であれば雰囲気は最悪になるでしょうが(^^;)、年に一度はいざという時の自分の問題解決スキルを向上するためにもそんな旅を決行するのもいいでしょう。運悪く宿が取れずに車中泊するような状況が起こったとしても、そこで改めて本当に災害時に必要なものというのがわかるかもしれません。

 しかし、こうした旅はくれぐれも悪天候や道路状況の悪い時には行なわないようにしましょう。訓練のつもりが遭難しかけるなんてことにならないとも限りませんので。


モーターショーで出てこない技術

 今年も実に様々な方の訃報がありましたが、先日テレビで田中好子さん最後の主演映画『0(ゼロ)からの風』を見る機会がありました。役どころは悪質な飲酒運転をした車に轢かれて亡くした息子さんのため、「危険運転致死傷罪」成立に向けて奔走した日々を実話を基にして描いた物語なのですが、まさに皆既月食を見に行った帰りにまさに「危険運転致死傷罪」に問われるくらいに酒を飲んでいた車によって小学生2人の命が失われたという痛ましい事件が起きてしまったのです。

 多くの人に刑法が変わったことは認知されているとは思いますが、泥酔して朦朧とした状況の中でいくら罰金や懲役が増えたと諭したとしてもキーを持って運転するのを止めることはできない場合があるというのが実は問題なんですね。それでも複数の人で飲んでいれば周りの人でその人を止めることができるかも知れませんが、一人で飲んでいて車の運転するのを停める術というのは相当に難しいと思われます。

 こういった事故が起こるたびに話題に上がるのは、ある程度のアルコールを飲んだ状態ではエンジンがかからない車の開発です。東京モーターショーではさまざまな未来の車が紹介されていましたが、事故を起こさない車は市販までされているものの、飲酒運転できない車については私の確認した範囲では情報は流れてきませんでした。アルコール・インターロック装置というものはトヨタや日野自動車あたりで業務用として実行化に向けての取り組みが行われ、運送会社の中には自社所有の車に全てこの装置を付けているところもあるそうです。政府もアルコール・インターロック装置を義務化へ向けて検討会を行なったようですが、インターネットのキーワード検索で出てきたのは国土交通省の平成19年12月26日付けの資料が一番最初で、この文を書いている時からすでに4年が経過しています。本気で酒気帯びや泥酔状態での車両事故を無くそうと思うなら、そういった装置を全ての車に付けることを義務付けるとかしないと、また同じような事故が起こることは避けられないとしか現時点では言えないのがつらいです。

 ただ、こうした装置を付けることについての問題は、どのくらいまで検知器の感度を上げるのかというのがありますね。例えば車中泊で泊まっている道の駅でお酒を飲み、緊急時など移動しなければならない状況になった時、高感度の検知器が付いていたら一切車を動かせなくなってしまいます。複数の人数で出掛けている場合はいいでしょうが、一人で車中泊の旅に出ていて車内で酒を飲んだまま大きな地震に見舞われたら、車を使って移動すること自体できなくなってしまいます。私の場合はそういったことを考えて、ちゃんと宿を取らない限りはお酒は口にしないことにしていますが、そうした私の考えを全ての人に押し付けるわけにもいきません。ですから、前にも書いた事ではありますが、車中泊の車内でお酒を飲もうと思われている方は、くれぐれも飲酒運転にならないように気を付けて下さい。深酒をして早朝から出発する場合には翌朝にお酒が残る可能性についても考慮しましょう。

 そうは言っても、やはり何も悪くない人が理不尽に命を落とすような事が今後も続いていいわけがありません。原付のヘルメット着用義務やシートベルト義務化という時にも当初はかなり違和感がありましたが今では当り前になっていますし、新たな装置装着ということになればそれだけで日本経済が回っていくきっかけにもなるような気もします。今こそ日本の政府やメーカーが共同でやるべき事なのではないでしょうか。


主に熱量から見た非常食(5年保存のお菓子)のベストチョイスは

 ここまでさまざまな5年間という長期保存の効く非常食について紹介させていただきました。改めまして、そのすべてを総カロリーと値段に注目しまずはまとめておきます。

・グリコ ビスコ 1パック20.6g(98kcal)×6 計588kcal(400円)
・ブルボン ミルクビスケット 75g 361kcal(250円)
・森永ミルクキャラメル 一粒4.6g 19kcal 70g 計285kcal(400円)
・井村屋 えいようかん 1個60g 171kcal×5 計855kcal(500円)
・ヤマザキナビスコ リッツ缶S 1パック44g(227kcal)×3 計681kcal(300円)
・ロッテ コアラのマーチ 1パック19.2g(82kcal)×3 計246kcal(400円)
・森永 マリービスケット 1パック17.4g(75kcal)×6 計450kcal(500円)

 こうしてみると、「えいようかん」のカロリーの高さが目立ちます。缶入りの中ではリッツ缶のコストパフォーマンスの高さが光ります。味もかぶらないので、これら2種類に加えてお好みでビスコかマリービスケットあたりを加えておけば意外と良さそうです。個人的に考えると、リッツ缶と同じ大きさの缶であるビスコの方が収納には有利でしょう。食事用にということでリッツ缶を2つ用意し、リッツの上に乗せるための缶詰をお好みで用意しておくと、いざという時でもかなりバラエティーに富んだ食事ができるように思います。

 ここのところ地震が続いていますので、すぐに食べることを想定する場合もありますが、基本的にはあくまで非常食なので、賞味期限の到来ぎりぎりまで保管しておくことも想定の内にあります。新しいものを買う場合、残ったものをどうするかということも重要です。食べないで捨ててしまうのでは勿体無いので、普通に缶を開ければ家族で消費できるようなものをという基準も存在します。特に小さいお子様をお持ちの方は、3年保存と賞味期限が短いということでここでは紹介しませんでしたが、不二家が出している「アンパンマンどこでもビスケット」なるキャラクターの顔の形をしたビスケットが存在します。食べ物はおもちゃにはできないものの、普段とは違う状況の中で、少しでも不安を和らげるためにはこのような非常食を一つ用意しておくというのも手かも知れません。

 とりあえず今のところはこのような組み合わせで行こうと思っていますが、これも新しい製品が出てくればもっと豊かな食事を非常時でも食べることができるようになるかも知れません。メーカーの方々にお願いしたいのは、普段私たちが食べなれているものをそのまま長期保存可能なパッケージで出していただきたいということです。地震や台風で避難してきた際にいくらかでもストレスが軽減できるよう、新たな商品の出現を期待します。


Panasonic Pocket Doltz EW-DS12

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 携帯用の音波歯ブラシとして前モデルが爆発的に売れたシリーズの2代目ですが、替えブラシはどうやら別のものであることがわかり、今回の新製品から充電式のニッケル水素電池(単四タイプ)に対応することがわかったので今回満を持して購入しました。ちなみに、購入前から一般的な電動の音波歯ブラシと違いかなり振動が弱く、自分で歯ブラシを動かして磨く必要があるということも十分リサーチ済みです。個人的にはあまり振動が強いと治療した歯を傷めてしまいそうで恐いので、このくらいのものの方が私には合うのではないかと思います。なお、私自身これまで電動歯ブラシを使ったことはほとんどないので、従来からきちんと電動歯ブラシでケアを行なっている方からすると感じ方に違いのある部分が多いと思いますのでその点はどうぞ御了承下さい。

 先日紹介したハピカと比べても、振動は少なく音も小さくなっています。ブラシの大きさも小さいので、奥まで届きやすくなっています。ただ、替えブラシは一種類しかないので、歯間ブラシまで用意されているハピカには劣ります。ただ、そうした欠点を補って有り余るほど、携帯のしやすさは特徴的です。

 ブラシにかぶせるフタの底には穴が開いており、内部ブラシの乾燥を助けます。常時携行のバッグの中に忍ばせても苦にならない大きさと重さで、なにも旅行でなくても外出先での歯磨きが実にしやすくなりました。昨日紹介した折り畳みのカップを併用すればなおさらです。

 とりあえず、家ではハピカを使い、外ではこのポケットドルツを使うような感じで使い分けをしようと思っていますが、磨いた後の歯のツルツル感が実感できるのは当然としても、歯の健康についてはもう少し使い続けることで電動歯ブラシが自分に合うのかという点については評価を待ちたいと思います。それでも、多くの音波歯ブラシがある中で、唯一これだけが充電池のニッケル水素電池で動作確認が公式にされているものだというのはおすすめするポイントになろうかと思います。以前、乾電池で動く髭剃りについてレポートさせていただきましたが、アルカリ電池と比べると若干パワーが落ちるような感じでした。髭剃りの場合はそれが直接健康に関わることはないでしょうが、歯と歯茎に直接当ててマッサージをするように使う歯ブラシであるだけに、場合によっては歯茎を傷める可能性を全く考えないわけにはいきません。実際問題として私はハピカにもニッケル水素電池を使っているので、そこまで考えることもないのかも知れませんが、そこまで神経質になる方はポケットドルツを充電池で運用されるのがいいかと思います。