車中泊での心構え」カテゴリーアーカイブ

車中泊をするということは、自分の知らない土地に車を停めて長時間過ごすということもあり、その土地土地の人との関係がうまくいかないと思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。ここでは、そうした事も想定しながら車中泊の旅に出掛けられる場合の心構えについて考えていきます。

車中泊旅行でのごみ問題

日本人とゴミというと、サッカー観戦の後にゴミ拾いをして帰る日本サポーター存在がクローズアップされたり、例えばパリの街中でのごみ問題はポイ捨てをする人が多いのだそうで、かなりパリの街中が汚れているのは確かなようです。その流れの中で、パリの街のゴミ問題について、東京の繁華街の綺麗さに学ぶべきだというような内容のニュースが、テレビを付けたら放送されていました。ニュースに限らず最近のテレビバラエティでは、日本人の素晴しさをことさらに強調するような内容が多い中、「本当に私を含めた日本人は街をきれいにしているのか?」と思うこともあります。

というのも、車で移動中に感じることが多いのですが、高速道や国道のバイパスに入ったり出たりする道で特に目立つのが明らかに車からポイ捨てされたペットボトルやゴミで左右の側道が目立っていることです。

私の通った所では「ポイ捨て禁止」の看板も整備されていましたが、結局のところ人が見ているところでは捨てないような人でも、車で、しかも夜など人が見ていなくてさらに罪悪感が少ないような場所では他の国々と同じく公衆の場所にゴミを捨てることは普通にあり、決して日本人はきれい好きだとまでは言えないのではないかと思ってしまうわけです。

また、高速道路のごみ箱が明らかに溢れているのにその中に更に押し込んだり、ごみ箱でないところにゴミを置き去りにしたりするケースもあり、「旅の恥はかきすて」という言葉そのもののような所があるのではないかと思っています。

私自身は車で出掛ける場合はある程度のゴミはビニール袋にためて、有人のガソリンスタンドでゴミの処理を行なってくれるところではゴミ袋ごと渡して処理をお願いするということはあります。今までの経験上、逆にガソリンを入れている時にお店の方から「ゴミはありませんか?」と聞かれることが多いので、もしスタンドの従業員の方にゴミ処理を断わられるようなことがあったら、ゴミは車内保管して別のスタンドで改めて聞くか、もち帰りを考えます。
また、高速道路のゴミ箱を使う場合は、大きなゴミ袋をまとめて入れるというよりも、片手でつかめるくらいのゴミを入れたり、その場で飲んだ缶やペットボトルを入れるくらいにとどめるようにしています。

そうは言ってもなかなか旅先でゴミを捨てる場所が見つからず、さらに弁当のカラなどで匂いが気になる生ゴミが出る時もあるかも知れません。その場合には真剣に蓋の閉まるゴミ箱を車内に置くことも考えた方がいいでしょう。私の場合は専用のゴミ箱ではありませんが、ゴミ袋をそのまま車内に放置したくないような場合には、アイリスオーヤマの出している「RV BOX」シリーズの蓋付きバケツを使ってゴミを持ち運びます。

「RV BOX」シリーズの蓋付きバケツには2つの大きさのものがありますが、より活用できそうなのは大きい容量20リットルのRV-25Bです。実はこのバケツ、最初からゴミ箱の用途として購入したのではなく、蓋の上に乗った場合の耐荷重が約180kgもあるので、踏み台として使ったり、蓋の上にクッションを敷いて椅子代わりに使ったり、災害で断水した場合の水入れ(その場合には大き目のビニール袋をかぶせることで、ゴミ箱にも水入れにも使うことができるようになります)に使うことも可能です。さらにこれ自体に座れることから、携帯トイレをこのバケツの上に置いて使い(もちろん蓋の上にビニール袋をかぶせるなどして漏れないようにして)、使い終えたものはバケツの中に入れてトイレセットとしても使えないことはありません。

臭う生ゴミや使用済の携帯トイレを中に入れる場合は、さすがにその匂いまでは遮断できないので、消臭スプレーも同時に用意しておけば車内での匂い対策もできます。日帰り程度の車旅ではゴミは基本持ち帰りで十分だと思いますが、数週間から数ヶ月かけて車で色んなところを回るような場合は基本的にゴミ処理は自分ではできないと思いますので、できるだけゴミを溜めない旅を目指しつつ、どうしても出てしまったゴミについてはこうしたゴミを収納するスペースに一時的に保管し、ガソリンスタンドで処理してもらえるような一連のサイクルを作ることをおすすめします。くれぐれも、もう行くことはないからと言って車の窓からポイ捨てなんてことはやめましょう。


車旅の途中にちょっと山登りという考えは危険

車で旅をする中で、車を麓に置いていわゆる低山に登っている人をうらやましく思う時があります。自分の体力に必ずしも絶対の信頼を置いているわけではないので無理をする気はないのですが、旅の途中に山に登るのが面白そうで、さらに家族連れで小さい子も登っている簡単そうな山があれば登ってみたいと思うこともあったのですが、最近になって実際に起こった山の事故を検証した新聞記事を読む機会があり、そうした低山を甘く見る事がいかに危険な事かという事を実感した次第です。

低山と言えども登山をするためには、まず足元についてしっかり準備をしないと思わぬ怪我をする恐れがあります。段差や岩を踏んで行く場合に足首をしっかり固定するような登山のためのシューズを履くのが基本です。極端な例として、ビーチサンダルを履いたまま岩の多い山道に入っていってしまうと、足をぐらすだけでなく岩の先端や木の枝で体を傷つけてしまう恐れがあります。これは山登りではありませんが、先日の波照間島でサンゴでできた岩がゴツゴツしている場所でつい島サンダルを履いたまま入ってしまい怪我をしたということも痛い教訓として残っています。その場の思い付きだけで山に入って行かないということが、車を運転した旅の中では大切だということですが、最初から山へ行こうと思っている方でも万全の準備が必要であることが改めてわかったのでその内容について紹介します。

まず、山の天気は変わりやすいということで、肌着やズボンはウールや化繊のちゃんとした山用の速乾性のものを着て行き、雨具も上下一体型のポンチョではなく上下別の山用のレインウェアを荷物になっても持っていくことが大切です。過去に低体温症になって亡くなった方はことごとくそうした準備がなく、大量にかいた汗や雨を全身に受けて体が冷えてしまって生命の危機に直面してしまっています。

また、お弁当以外にも非常用の食料を持っていくこともありますし、いざという時に連絡する手段を確保するためにも工夫があった方がいいでしょう。2018年5月のゴールデンウィークに親子で遭難したケースでは、残念ながら二人とも低体温症でお亡くなりになってしまったのですが、当初は親族に電話にて野宿するとの連絡があったものの、恐らくスマホで連絡をしていたので電池が次第になくなり、肝心な捜索活動を行なっている時に電話が繋がらなくなってしまったそうです。

スマホでは地図アプリを起動するとGPSにより自分の現在位置を把握できるなど便利な機能が満載ですが、普段の生活のようにスマホを使っているとあっという間に電池が切れてしまいます。外付けのモバイルバッテリーを持っていたとしても避難生活が長引けば同じ事でしょう。確かにGPSを使えば自分の位置を確認できますが、専用のアプリがなければ場所を特定できないので「緯度経度」をスマホで調べてその内容をメモ用紙に書いておき、探しに来てくれる人と連絡が取れたらそのデータを電話で伝えるようにすれば電池も減らずに必要な情報を知らせることができます。

私自身は通話用にガラホを持ち、スマホやタブレットは通話以外の用途に使っています。識者によると連絡は家族より110番に掛け、なるべく電池を消費しないように捜索が開始されるまでは電源を切っておくなどの電池を消費しないような工夫が大事だということです。ただ、ガラケーに災害用の手回し発電機能が付いたラジオと接続ケーブルのセットがあれば、捜索が終了する夕方から翌朝にかけてはガラケーの電源を切り、ラジオのハンドルを回しながら充電作業をするようにできれば、何とかいざという時の通話も可能になるかも知れませんのでどこにも持って行く荷物の中に非常用ラジオとケーブルを加える余地はあるのではないかと思います。

また、一般的な遭難時の対応としては、遭難したと思ったら来た道を戻るようし、それもわからなくなったらむやみにその場から動かないようにし、絶対に下りない(崖で進めなくなるだけでなく滑落する危険がある)。草木が生い茂っていると空から見付けることが困難になるので、登山道でない林道や獣道にむやみに入らないということも大事なことです。

あとこれは、あまり余裕のない旅の計画を適当に実行している私としては耳の痛い話なのですが、登山の計画は十分に余裕を持って立て、下山については遅くても午後3時までには開始するということも大切なのだそうです。そのくらい早く動けば、多少迷ったとしても周辺が明るいうちに下山できる可能性が高く、暗くなった山道というのは昼とは全く違って迷いやすくなるというのは事実です。そもそも、日帰りのハイキングというつもりで出掛けた時に、ヘッドライトのような夜間歩行のための装備を持って行く人はまれでしょうし、そうした装備がなければなかなか夜間に行動することは難しいと思います。そんな事まで考えて山登りをするのでなければやはり危ないと考え、もし車旅の途中で山に登りたいと思うのなら、出掛ける時には車の中に必要な道具を入れておき、万全の体制で山に入ることができるようにしておくべきだと私は思います。


対面通行の高速道路で気を付けたいこと

長野県佐久市の中部横断自動車道で昨日早朝に大きな事故があったとのニュースがありました。中部横断自動車道はよく使う道路なので、どんな事故状況だったのか気になったのでニュースをよく読んでみると、正面衝突をしてしまったとのこと。

高速道路で正面衝突とは「逆走」なのか? という風に思う方もいるかも知れませんが、この道路は一部区間で中央分離帯に柔らかいポールが立っているだけの対面通行になっている場所が多く、事故現場の映像を見るとどうやらその対面通行の部分ではないかと思われました。

しかも、今回中央分離帯を越えてきてしまったと思われる車が軽自動車で、衝突した相手が普通車で、中に乗っていた人へのダメージは明らかに軽自動車の方が大きかったようです。普通事故の時には、自分からぶつかってしまうような意識があれば、多少は身構えることができそうなものですが、早朝だったことで意識すらない状態だったのかもわからないものの、軽自動車と普通車との衝突ではどうしても軽自動車の方に大きなダメージが出てしまうということを考えると、次の車は軽自動車にしようかという決意がちょっと揺らいでしまったりします。

しかし、こうした対面通行の高速道路を走行中の場合、こちらが意識を無くすほどの眠気に襲われることがあればそれは自分の責任で事故を起こしてしまう可能性はありますが、普通はそうした眠気は仮眠や眠気を払う対策があるものの、逆にセンターラインを越えてくる車がいた場合はどうすればいいのか、そんな事も考えておきたくなります。

高速道路で正面衝突ということになると、車が障害物や壁にぶつかるだけの衝撃ではなく、相手側もそれなりのスピードで走っているので正面衝突した際のエネルギーは少なくとも単独での衝撃の倍以上になる可能性があります。ボクシングで言うとクロスカウンターのようにまともに入ってしまう事に今回の事故でもなってしまったと思われますので、常に対面通行では前方の車にも気を配り、おかしな動き(居眠りや酒酔い運転の場合はフラフラすることが多い)をする車を前方で見付けたら、もしもの時の事を考えスピードを落として左側に寄るなどし、もし相手車がセンターラインを越えてきたとしても正面からまともにぶつからないような準備をする必要も出てくるでしょう。

しかし、過去に起こった事故の内容によっては、そうした予兆は一切なく、ある意味自分からセンターラインを越えて故意に事故を起こそうと決めて高速道路に乗ってくる車もあるかも知れません。これは非常に稀な事ではありますが、可能性の一つとしては考えておかなければならない事だと思います。

そのように考えると、特に対面通行のエリアにおいては、たとえ後ろから煽られたとしても制限速度を守って走った方が当然正面衝突した場合のダメージは小さくなるわけですから、そのように安全を守って走る事でいくらかでも自分にかかってくるダメージを減らすことができると思います。特に乗用者タイプでない軽トラやワンボックス車の場合、自分のすぐ前に相手車が突っ込んできてしまうということを考えると、必要以上にスピードを出して自分の身まで危険にさらすことはないのではないかと思います。

また、今回のような事故の状況を見る中で思うところは、眠気を我慢して深夜から早朝に距離をかせごうと無理をして走る場合、自分自身は運転に問題がなくても無理をして走っていて事故を起こしてしまう相手車に巻き込まれるような形で事故の当事者となってしまうケースも十分起こり得るということもわかります。

私自身は過去の車中泊をする旅行というのは結構無理な予定を組んで走ることもあったのですが、朝はそこまで早朝から走らずに皆が寝ている時には寝るような予定を組む大切さというものも改めて感じるところです。深夜に走って朝やお昼に寝るような事をしようとしても回りがうるさかったりして十分な睡眠を確保できないケースもあるかも知れません。車中泊用に環境を整えた車であるならば、他の車がサービスエリアで仮眠を取っている時には同じように寝て、十分な睡眠を取って出発することで、渋滞にはまることはあっても相手の車に巻き込まれるような事故にお付き合いしない方を選ぶというのも一つの考え方ではないでしょうか。


旅行中のもしもに備えるなら車の予備キーは持って行くべきか

テレビのドキュメンタリーで24時間365日受け付けるカギのトラブルに関する主張サービスに密着する番組を見ていました。改めて様々なトラブルが有るなということを感じるとともに、旅行の際にお世話にならないようにということをしみじみ思いました。というのも出張サービスの場合は出張料金がかかるため、単純な作業でも2万円くらいの出費を覚悟しなければなりませんし(トランクのカギを置き忘れて沖縄旅行に出発前に出張依頼をした方が番組では紹介されていました)、自宅の複雑なカギの取替え費用にいたってはカギの種類にもよりますが7万とか8万の請求をされた方もいました。カギがあれば解錠だけで済みますが、カギごと無くしてしまったり、鍵穴に接着剤などをつめられて使用不能にされたらシリンダーごと取り替えるしかないわけで、特に自己管理で何とかなる分についてはしっかりしなくてはと改めて思ったのが正直なところです。

テレビ番組では主に自宅のカギや金庫を開けるといったパターンがほとんどでしたが、一つだけ車のカギをロックしたまま失くしたという人が出てきました。この方は引っ越し作業中にカギを荷物の中に紛れ込ませてしまったようで、単に解錠だけならロードサービスで対応できるのですが、その場から車を動かして引越し作業を続けるためには現場で改めてセルが回ってエンジンがかかるキーを作ってもらわなくてはなりません。

番組の中では特に触れていませんでしたが、作業対象の車は幸いにもトヨタのイモビライザーも付いていない古いタイプのキーだったため、シリンダーを外してその内部に刻印されているキーの番号から機械を使って自動的にドアが解錠できるキーを作り、そのキーでエンジンがかかるか確かめ、複製の料金サービスでさらに2個のスペアキーを作ってもらって料金は3万6千円ほどでした。

ただ、テレビを見ている人が普通の車ならだいたいそのくらいの値段で作業をやってもらえると思ったら大きな間違いです。ギザギザのパターンを削ることでスペアキーを作れるカギは今の時代においてもはや時代遅れのカギで、車上荒らしに狙われた場合、簡単に解錠され直結でエンジンを掛けられて盗まれる可能性があります。

私の乗っている古いフィットでも、実は昔のようなギザギザのある車のキーではありません。中古車で購入した時には中古車販売店のお店の人に、スペアキーを作る場合にはディーラー経由になり、さらに車の説明書と一緒に付いているバーコードを失くすとキーが作れなくなるとおどされたので車の購入後すぐにディーラーからスペアキーの作成を申し込みました。

実はその前にカギの専門店にも相談に行ったのですが、鍵屋さんではカギが昔の車のキーのパターンとは違うのでその場ではスペアは作れず(必要に応じてメーカーに問い合わせをする必要がある場合があるとのこと)、そしてそのままコピーを作ったとしても、ドアは開いてもエンジンの掛からないキーになる可能性があると言われ、素直にディーラー経由で頼むことにしました。結果、鍵屋さんで言われた金額より安い金額で作ることができたのですが、改めて車のキーの種類には多くの違いがあることを教わりました。

鍵屋さんに上記のようなことを言われたのは、同じように見える車のキーでも、イモビライザーが付いているか付いていないかは鍵屋さんの方では判断できないからということのようです。カギの作成料金はイモビライザーが付いているか付いていないかで万単位で作成費用が違ってきますし、今の新車に多く採用されている鍵穴にキーを差して使わないスマートキー(ノンタッチのICチップ内蔵キー)については更に金額が変わってくることが予想されます。具体的なキー作成料金のみ(出張料や解錠料金、キー複製は別料金)の目安については、国産のイモビライザーが付いたキーで4万円から、外車のイモビライザーキーになると6万円から車種によって変動有りということになるので、下手をすると出張してもらう場所や車種によっては10万円コースも有り得るということになってしまう可能性もあるわけです。

それだけのお金を払っても、車の名義が運転者と違った場合、その場ではキーを作れないか作れても時間がかかる可能性も出てきます(本人確認がないとスペアキーが作れない場合も考えられます)。そんなトラブル時の事を考えれば、昔の車の複製の簡単なキーの方が楽でリーズナブルだとも言えますが、逆にそれでは安全面で不安ということもあるわけですから、車での旅をする場合にはやはり何らかの対策を考えておくべきだと思います。

今回問題にしているのは車の中に鍵を置いたまま閉めてしまったという「インキー」ではなく、鍵そのものがどこにあるのかわからない場合の費用負担の多さです。古い車の場合は専門の業者でなくロードサービスを呼んでも解錠できるなら、あえてスペアキーを車内の秘密の場所に隠しておけば鍵の入ったバックが盗まれたり、鍵そのものを落としたりして紛失してしまってもロードサービスを呼んだり、ロードサービスでは対応できないと言われた場合でも専門業者への支払いは解錠のための費用だけで済むことになります。対策としては一見スマートではないかも知れませんが、新たにカギを作ってもらうための手間と費用を考えると、これも立派な対策と言えるでしょう。

ロードサービスも頼みたくないという場合に、昔はそれこそバンパーの裏にガムテープでスペアキーを貼り付けたり、強力な磁石で車のどこかにくっつけておくという事が推奨されていた時期はあったものの、さすがに現代ではおすすめできる方法ではありません。たとえ偶然であっても鍵が誰でも取り出せる場所にあることがわかってしまっては、それこそ盗まれて盗難保険に入っていたとしても、契約者の重大な過失ということで保険が下りない事が考えられるからです。

トヨタの一部の車用に、ソーラー腕時計に車のスマートキーがセットできるオプションがあるとのことですが、この時計を付けていれば失くす心配はありませんが、少々高いのが難点です。ブレスレット式の同じものが一般的に使えるようになれば、恐らくこうしたトラブルも減ってくるかも知れませんが、これはあくまで現代のキーについての話です。

昔のキーを常時持つには個人的には昔の「鍵っ子」を連想しますが(^^;)、ネックストラップにスペアキーを付け、外から見えないように首から掛けていつも携帯しておくのが最強ではないかという気もしますが、どちらにしてもスペアキーは自宅に1つ置いておく分を含めて車で出掛ける際に持ち出す分が2つ(もちろん、2つは別々の場所に置いておかないと2個いっぺんに失くしたら意味がありません)で合計3つ用意しておくのが、特に旅行ですぐに自宅までスペアキーを取りに行けない場合には有効だと思います。

とにかく、鍵のトラブルにはお金がかかるという事については十分認識し、失くした場合にでも現地で何とかする対策を考えておく方が、出先での思わぬ出費を避けられるという意味でも工夫のしがいがあると思います。


現場から逃げない対応が結局は自分の身を救う

私達の見るテレビなどで、過去でも現代でも様々な交通事故のニュースがマスコミで取り上げられてきましたが、全国放送その多くが単なる事故レベルで留まっていないという傾向があります。

例えば、今年に入ってからの報道ではコンビニから急に飛び出してきた子どもを自転車ではねてしまい、アルバイトの時間に間に合わないからとすぐにその場からいなくなってしまった男性が全国のテレビニュースでその姿を晒されてしまい、結局は逃げ切れませんでした。昨日のニュースでも、酒気帯び運転の疑いのある大阪府警の警部補が、信号を無視したことでパトカーに追われ、そこで止まって単なる酒気帯び運転で終わっていればいいものの、パトカーの追跡を振り切ろうと逃げている中で歩道の柵に衝突する単独事故を起こし、これも全国のニュースで報道されることとなってしまいました。

後者のケースは現役の警部補が酒気帯び運転および信号無視ということで、その場から逃げなくても新聞ネタになってしまったかも知れませんが、同じ捕まるにしてもパトカーから逃げて更に事故を起こすというのはこの方のその後の人生にも関わってきます。十分に反省して一度だけの出来心として判断してくれるような人も逃げなければいたと思いますが、警察を辞めて再就職したいと思っても、こうした状況を知ってしまえばかなり心象的には悪くなり、結局は自分で自分の首を締めるような行動をしたということになってしまいます。

個人的には事故を起こしたことも、逆に追突されたことも、さらにちょっとした気の緩みで警察から行政指導を受けたこともありますが、確かにそうしたことがあると時間に余裕がなかった時には相手に迷惑を掛けてしまう時があり、何とかしたいと思うこともありました。

しかし、今の世の中は自分が電話を持っていれば何とかその時の状況を相手側に伝えることができます。私ではないですが、かなり重大な事故を起こしてしまった人から、警察に身柄を拘束されているような状態でも電話での連絡を受けられたその方の親族の方がいまして、その方に聞いたところそんな状態でも保険会社さんや身内には連絡できたとのことです。自分で連絡できない場合は電話した方に連絡を頼んでもいいですし、重大な事故であれば後からおわびの連絡をすれば、当日時間通りに来られなかった事についても、わかっていただけるはずです。

時間に間に合わなかったり、もし酒気帯びで免許停止になると、迎えに来てくれる身内や知人がいない場合、その後はどうなるのかと考える気持ちもわかります。ただ、運転代行業に連絡をすれば自宅まで車も人も送り届けてもらえます。ただJAFのようなロードサービスで、事故も故障もない飲酒運転で車が動かせない場合の利用はできない可能性が高いのでその点は注意しましょう。

そうした事は現場での対応できちんとしていれば対応策は見付かるはずですし、何より現場できちんとした対応を取ることが大切であることは、ここまでのテレビなどで報道された例を見なくてもおわかりでしょう。それでも、こんな事を書いている私でさえも、「何とかしてなかったことにしたい」という心の動きはあります。事際に過去に事故が軽微だと許してもらったり、警察から警告だけで済んだというような経験を持っている人については、あの時のように行かないだろうかという気持ちが湧いてきてもおかしくありません。

しかしながら、最近では一部の自治体において自転車のための保険加入を義務化する流れがあったりするような時代です。子どもがちょっと転んだくらいで……といった話は相手の親御さんには通用しないと思った方がいいでしょう。今では自動車保険でもネット加入の方も多いですし、相手側がそうしたネット加入の場合は当時者同士示談でなんていう方法もまず使えないと思って対処する覚悟はしておくことに越したことはありません。

連休明けの中、つい気が緩んで車の運転で失敗してしまう事も全くないとは言えませんし、事故は自分がどんなに気を付けていても起こり、他の人が検挙されなくてもたまたま自分の行動を警察に見られていれば、法律に則って対応することが必要になるということを改めて噛みしめることが大事です。逃げ切れると思う人間の心はその後の悲惨な状況を見ないのですが、なぜテレビや新聞でその種の事件が報道されるのかを考えれば、その場から逃げることは実に割に合わないと思うでしょう。


コンビニアイスコーヒーは端末も冷やす

6月に日本は梅雨に入るというものの、これから徐々に夏に向かって気候が変わってきます。そうなると困るのが、直射日光が車に入ってくると車の中の温度が半端なく上がるということです。

この手の実験はJAFのサイトを見ると多くのデータが出てきますが、何の対策もしないまま車を一定の時間離れるとダッシュボード上の温度が70°以上、車内温度も50°以上になることが報告されています。

これが、サンシェード装着や窓開けをしても車内温度は40°台までしか下がらないので、車内でスマホやタブレット端末を使う場合の本体の熱さ対策というのが重要になる所以です。

私の場合、車に内蔵されているカーナビが古いので、今は7インチタブレットをダッシュボードに固定してカーナビとして使っているのですが、先日ついに恐れていた事が起こってしまいました。

あまりに本体が熱くなったため、本体を冷やして下さいという警告が出てきたのです。一応熱をためやすいカバーを外し、直接光が端末に当たらないように工夫はしているのですが、それでもこれだけ熱くなってしまうのですから、やはりこれからの季節において対策は立てておきたいところです。今回はそういった対策物は何も持って来ていなかったので、途中でコンビニに寄って飲み終えたアイスコーヒーに残った氷を使うことにしました。

車を停めて日の当たらないパネルの部分に端末を置き、写真のように飲み終えた氷入りのカップを端末に当ててしばらく冷やしたところ、何とか警告表示が消えるくらいまで本体の熱を下げることができました。

今後は、このような事も想定して小さめの保冷剤を複数個用意してスマホの温度上昇に備えたいですが、そんな天気の日には人間の方も水分を欲するところもありますから、こうした飲んだ後のカップの有効活用の方法として緊急避難的に使うことも今後は出てくるかも知れません。


運転中の「くしゃみ」は危険なのでその対策を考えておく

JAFのホームページで、花粉症の症状に悩んでいる人に向けてくしゃみがひどい場合には事故を起こす恐れがあるので不要不急の運転は控えた方が良いという意見を載せていることがニュースになっていました。こういった話は何も今年だからというわけではなく、運転中の「くしゃみ」によって事故につながるケースも実際にあったということですから、そうそう甘く見てはいけないでしょう。

具体的には一発のくしゃみでなく連続してくしゃみが続くような状況が運転中にふいに起こってしまったりすると、目をつぶってしまったりくしゃみをしている最中やくしゃみを終えた時に注意力が散漫になり、そこで事故をする恐れが出てくるというのです。JAFの出しているデータでは時速60キロで走行中、0.5秒目をつぶるくしゃみが出た場合約8メートルも車が進んでしまうそうなのです。

JAFでは花粉の飛ぶ時期にひどい花粉症の方が止むを得ず運転する場合には、車の中に入る前に上着をはたいて花粉を飛ばし、車の中に花粉を入れないようにするなどの対策は少なくとも必要だと言いますが、いきなり出るくしゃみは何ともし難いというのが問題になってきます。

実際問題、運転中でなくてもくしゃみを出してはまずい場合というものはあるので、その対策というのも考えておきたいと思ってネットの検索で調べてみたら、NHK教育テレビのバラエティ「すイエんサー」のページがヒットしまして、番組内ではまさに車を運転中にくしゃみが出ると危ないので、その対策を考えるというテーマでくしゃみを出さない方法について考えていました。

基本的にはくしゃみを抑えるために直前に何らかの刺激を与えることで、くしゃみが抑えられるということがあるのだそうで、番組での一番のおすすめは「眉間を叩く」というのがおすすめされていましたが、「鼻の下をつねる」ということでも効果はあるようです。私が知っていたのは「鼻をつまむ」というものでしたが、眉間を叩くというのが一番効果があるといっても、とっさにできない可能性もあるので、本当に止めるのが間に合わないような状況になったら鼻をつまみながら同時に鼻の下くらいまでの広い範囲を手で刺激を与えるようにして試してみたいと思っています。

また、それでも間に合わずくしゃみが出てしまったらということも考えておく必要があるのではないかということで、実際にこの時期に出てしまったくしゃみの時に目をつぶらないようにと考えるのですが、これは体のしくみからいって難しいという話があります。では片手で鼻と口を押さえるようにして刺激を与えながらさらに片目を最初からつぶったらどうかとか、考えてみるのですがたとえくしゃみによる目を閉じたわずかな時間でも車は進んでいってしまうため、考え方としてはくしゃみを止めるというものとは他に、もう一つの方向から考える必要も感じています。

というのも、不幸にも運転中にくしゃみを止められずに一瞬目をつぶってしまったとして、それでも事故を起こさないように、車間距離を空け、スピードを落とした余裕ある運転を鼻の調子が良くない時ほど心掛けるというものです。安全に車を停められる場所を発見したらその予感があった場合は速やかに車を停めてくしゃみをやり過ごしてから出発するというような事もできれば万全だと思いますが、高速道路や自動車専用道路ではなかなか急に止まれないということもあるので、いつもよりさらに安全運転に気を付けることが、突発的なくしゃみによる事故を防ぐためには必要になるでしょう。

そして話は最初に戻りますが、多くの事故や故障による救援実績のあるJAFのホームページで注意換気されているように花粉症がひどい場合は不要不急の運転をしないというのはある意味正しい指摘であるようにも思います。まさに今は全国的にソメイヨシノの満開の様子を見ようと車で出掛ける方も少なくないと思いますが、ひどい花粉症持ちの方にはできるだけ運転させないとか、車の中にとにかく花粉が入らないように気を付けるとかしないと、現地までの運転中に事故を起こすなんてこともあるかも知れませんので、くれぐれも運転中のくしゃみを甘く見ないようにしてお出掛け下さい。


中古車を購入する際には部品交換のしやすさも考えよう

私の乗っているホンダ フィットは燃費もいいしよく走るし、車中泊のベース車としても一人で利用するなら何とかシートアレンジを取ったり、助手席にコットを強引に設置したりして、かなり快適に使えるおすすめの車だと思うのですが、先日ちょっとしたトラブルに見舞われて大変でした。

ちなみに、その前にはスズキのワゴンRに乗っていたのですが、その時にはなかったトラブルなのです。何が大変だったかというと、先日夜に車を出そうとしてヘッドライトが右側だけ点灯しないことに気付きました。ただ、こうした場合、直前にダートや段差のある道を走ったことによる接触不良の可能性もあるので、ライトの向きを上向きにしたところ問題なく点灯したことで、これは完全に下向きの際のライトの電球が切れていることがわかりました。

前のワゴンRならボンネットを開けると簡単にライトの電球を取り出すことができましたので、自動車のパーツショップへ行って替えの電球を買ってくれば簡単に自分で電球の交換をすることができたのですが、ホンダ車はというか、このフィットに限ってのことかも知れませんが限られたスペースに何もかも入っているという感じになっているので、電球の後ろに手を入れて簡単に交換というわけにはいかないようです。

それでも何とかしようとしていろいろやってみたのですがどうにもならず、懇意にしている修理屋さんに電話したところ、フィットは前のバンパーを外さなければライトの部分を外すこともできないような構造になっていて、さらに車の真下にもバンパーを固定する部品が付いているので、車をリフトに乗せて下からバンパーを外す必要があると言われました。これでは素人は手を出さない方がいいだろうということで、そのまま入庫となり、専用のリフトで車の下からバンパーを止めていた部品を外し、無事に電球の交換が完了しました。ただここまで面倒くさいことになるとは思っていませんでした。

今回は自分で気が付いて翌日の昼間に交換までできたので良かったですが、この車で週末は友人のお通夜に行く予定だったので帰りにでも警察に見とがめられて止められてしまった場合に、全然知らない場所でバンパーを外しての電球交換まで頼むとなると電球代は定価を取られるでしょうし、工賃もけっこう取られるのではないかという気がしました。

以前からホンダ車はメンテナンスのための部品交換も大変だということを聞いたことがあったのですが、こうなると次に車を替える際には色々と考えなければならない事も起こりそうです。

具体的には、せめて電球くらいは前後自分で変えられるような構造の車であるか、新しい車で電球交換の必要のないLEDライトを採用している車にしてしまうかということになります。考えてみれば前のワゴンRに乗っていたころには、前後左右の電球の替えを車内に用意しておき、いざという時には車内にある工具で自分ですぐに交換できるようにしていたのですが、もし古い車を購入する場合は、フィットのようにバンパーを外さなければ電球交換できないような車は止めようかなと思います(^^;)。もし夜に電球の球が切れてしまった場合、ロードサービスの対応というのは、少々微妙です。片方の電球が切れた場合、それが下向きのライトだけだったら緊急避難的にライトを上向きにすれば両目のライトが付くので、夜でも早い時間だったら作業をしてくれるショップやガソリンスタンドまで自走は可能なので基本的に動けないわけではないのでJAFの出動要件に当たらない可能性があります。出動して来てもらっても、無料になるのは30分以内の作業になるので、フィットのように大がかりになる作業では現場で直してもらうよりも自走して作業してもらえる所まで行く方が簡単です。どうしてもJAFを呼びたいと電話したとして、現場での作業が完了しなければレッカーでの牽引で近くの工場まで運ぶだけになる可能性が高いです。

こうした球切れというのはいつ起こるかわかりませんし、替えの電球なら事前に用意はできるものの、その電球を自分で交換できるかできないかというのは、それだけで出先でのお金と時間を余分に食ってしまう可能性があるものです。これから車を買おうと思っている方は、単に車の乗り心地や性能だけでなく、メンテナンスの方法についても十分営業マンの方に話を聞いて、全てをお店で任せるのか、それとも自分でできる事は自分でやるのかということも考えておきましょう。


道路緊急ダイヤル「#9910」は電話帳に登録しておこう

朝のワイドショーの衝撃映像を見ていて、つくづく道路を走っていて何が起こるかわからないということを痛感しました。私が見たのは、名古屋高速で観光バスの左斜め後ろを走っていた車のドライブレコーダーの映像として、観光バスの荷物入れが急に開いて中にあった乗客のスーツケースやキャリーバッグなどが次々と落ちていくという衝撃映像でした。その後、何とかドライブレコーダー搭載の車は荷物との衝突を避けるようにして左側の路肩に停車したのですが、このような状況に遭遇した場合、私達はどうするのがベストなのでしょうか。

まず、絶対にやってはいけないのが、車から降りて荷物を拾うことです。その場で長く停車しているだけでも後続車から突っ込まれる可能性があるため、後方に気を付けながらそのまま進み、できれば落下のあった場所を覚えておいて(高速道路の場合道路名・キロポストの数字・周辺の施設名などを控えておくと連絡する時にスムーズになります)、道路管理者に連絡を取ることが必要になります。しかし、警察や消防でも保険会社でもなく、ロードサービスでもない「道路管理者」への連絡とはどうすればいいのでしょうか。

http://www.mlit.go.jp/road/dia/

それが、上記リンクで紹介されている道路緊急ダイヤル「#9910」です。このページによると、連絡が必要な道路状況としては以下のような場合が挙げられています。

・道路に穴が開いている
・道が崩落するなどして危険な状態
・道路上に落下物が放置されている
・道路が油などで著しく汚れている
・ガードレールや標識が破損している
・動物の死骸が横たわっている
・動物が道路上に留まっている

基本的にはこのような事が見過ごせない場合には安全な場所に車を停めて、早めに道路緊急ダイヤルに電話をして場所と状況の説明をし、対応してもらうようにしたいものです。こうした原因が元で事故になれば警察に電話をすればいいのですが、車中泊のために全国のいろんな場所へ行く場合にそんな事に遭遇するケースも少なくないと思いますので、この「#9910」については、携帯電話の電話帳に登録しておくことをおすすめしておきます。

なおその際、「道路緊急ダイヤル」としてもいいのですが、「緊急番号」というくくりでまとめておいたり、検索がしやすいように語頭に「ああ」や「んん」のように50音順の最初や最後に持って行けるような形で登録しておくと、いざという時にいやでも目に付く所に置いておけます。

何もない時にはこんな事もあまり考えることではなく、書くのにも気を落ち着けて書いていますが、実際に何か起こっている現場に遭遇した時というのは、やはり何かいつもと違うくらい自分でも何をやっているかわからないような事にもなってしまうかも知れません。これは、防災対策にも言えることですが、いざという時にはできるだけ連絡系統はわかりやすく単純にするのがいいでしょう。この道路緊急ダイヤルの他にも、いざという時に使う可能性のある電話番号についてはまとめて項目を作っておくのもいいのではないでしょうか。

最後に、まとめ作業の参考にということで、主だった緊急用の電話番号について紹介しておきます。なお、「#」から始まる短縮番号はあくまでわかりやすく電話を掛けるための番号で通話料は有料で、地域限定の場合もあります。さらに、携帯電話の通話定額では対象外となる「0570」から始まる番号も含まれている可能性があるので、通話定額の契約をされている場合には長電話の通話料にご注意下さい。

(3ケタ番号)

・110 警察
・119 消防
・118 海上事故
・171 災害用伝言ダイヤル
・188 消費者ホットライン(携帯通話定額でも有料)
・189 児童相談所ダイヤル(携帯通話定額でも有料)

(#ダイヤル)

・#9910 道路緊急ダイヤル(24時間無料)
・#9110 警察への相談で緊急性のないもの(通話有料)
・#7119 救急電話相談で緊急性のないもの(地域別サービス 通話有料)
・#8000 小児救急電話相談(地域別サービス 通話有料)
・#8139 JAF(携帯通話定額でも有料)

なお、この内容は2018年1月現在の内容で、状況によって番号や細かい内容が変わることも考えられますので、実際に利用される場合には必ず最新の情報を確認の上でお掛け下さい。また、携帯電話の定額プランの対象外となる番号の場合も、直接その場所の相談窓口をネットで調べて掛けるというような方法で通話料を定額で利用できる場合がありますので、お住まいの地域の必要な番号とともに自分なりの緊急電話リストを作るのがいいかと思います。


旅先からの通報で正確な場所を伝えるには?

先日ラジオを聞いていて、山で主に単独行による遭難をしてしまった方に取材して、同じような事故を防ぎたいという目的のもとに著作を書いておられるフリーライターの羽根田治さんを呼んでいろいろなお話をしているのを聞かせていただきました。

様々な話を聴く中で改めて道に迷った時の基本である「おかしいなと思ったら引き返す」ということと、出掛ける時にどの山へ行くのかを伝えるとともに実際に登山口まで来たら、「登山届」を提出するということの重要性を感じることができました。

よくニュースで遭難したものの無事に生還したという話はあるものの、もしどこに出掛けたかがわからなければ、どんなに立派な捜索隊がスタンバイしていたとしても出掛けようがないわけで、少なくとも当日どこへ行くかくらいは家族や知り合いに告知してから行かないと、車で出掛けてもその車がどこに停まっているか(つまりどこの登山口から登ったか)もわからないので、もし遭難して長時間生存していても捜索してもらえなければそれまでです。

車中泊を登山とセットで行なっている方はもちろんこうした過去に起こった遭難事故から学ぶ事は多いだろうと思いますが、一人で車中泊の旅に出る場合でも、誰にも内緒で出掛けるべきではないということで、ここで一つ提案をしてみます。

一番簡単なのはLINEで家族や友人とのやり取りをしているなら、左下にある「+」をタップして「位置情報」をさらにタップすると、スマホのGPSを入れてあれば地図上の現在位置に「この位置を送信」という表示が出ますのでそこをタップするだけで、住所の文字情報として簡単に送ることができます。その日の宿泊場所として何かコメントがあれば、改めて発言をすればいいでしょう。

LINEをやっていない場合にはアプリで自分の位置を住所化するアプリもあります。これはAndroid用のアプリですが、「現在位置住所検索」というアプリでは、起動すると自動的にその場の住所を表示してくれ、ワンタッチでクリップボードにコピーしてメールに貼り付けて送ることもできます。また、人気のない所で救急車や警察を呼ぶような場合に、携帯電話の場合自動で自分の位置を検索してもらうのは難しいので、こうしたアプリを使って出てきた住所を直接告げる事で命にかかわるような大事になってしまったような場合(車ごと崖から転落してしまったような場合)には有効でしょう。ただ、一台でデータも通話も行なっている場合は、調べた住所を何かに書き写してから電話を掛けるようにする必要があるかも知れませんが、ガラケー(ガラホ)とスマホ(タブレット)との2台持ちにするのも一つの手でしょう。

車で移動する場合、かなり頻繁に場所を移動するのでいちいち電話して自分のいる場所を伝えるのが面倒になるかも知れませんが、LINEやメールを使ってその日の最終到着地だけでも家族に伝える習慣を付けておくだけでも、何か想定不能の事故や天災に巻き込まれた場合、自分を誰かが探してくれるための最後の頼みの綱ということになるのではないでしょうか。