スズキが発売準備中?電動バイクは楽しみだが多くの人は電動アシスト自転車で十分か?

昔は電動アシスト自転車は存在しなかったので、免許が取れる年齢になったらまずは原付免許を取って、原付バイクを利用するようになりました。私の場合はたまたま中古のヤマハジョグを安く入手できたのですが、当時も新車は高価で、なかなか原付に乗るのも大変でした。

そんな中、軽自動車の方でも革命的な価格で(40万円台)新車を出していたスズキが、原付でも新車としては当時破格だった59,800円で出してきたサスペンションを省略し、セルすら付かなかった原付の「チョイノリ」は、友人の中には新車で購入して足として使っている人もいて、新車で乗れることに羨ましさを感じたことを思い出します。

実は昨日、ネットを色々と見ていたら、スズキが2024年を目処にしてバッテリーを使って走る電動バイクについての概要を発表していて、その中にある原付相当の電動バイクらしい姿がチョイノリシリーズの「チョイノリSS」にそっくりであることを指摘する方がいて、結構盛り上がっているようです。

チョイノリは2003年に発売されましたが、その時と比べて残念なことに社会人の給与はそこまで上がっているとは思えないので、今でも6万円を切る価格で原付や原付相当の電動バイクが出たらかなりワクワクする方はいるはずです。

電動バイクというとタレントの出川哲朗さんの番組でお馴染みですが、一回の充電で走ることのできる距離に限りがあるので、ロングツーリングはできないものの、往復あるいは片道だけでも一回の充電で走り切ることができれば、通勤用や買い物用、ちょっとした用足しにも十分で、個人的にも財布の紐が緩む感じもするのですが、今はそうした通勤通学用から買い物、お子さんの送迎用として電動アシスト自転車が大変に発達しています。そんなわけで、現在の電動アシスト自転車の動向について見てみたのですが、本当に色々種類があってびっくりしました。

安いものでは10万円を切るものもあり、折りたたみ式の電動アシスト自転車もあるので、そもそも駐輪場すらないような住宅環境でも持つことができるのがあくまで自転車である電動自転車のメリットです。もし今お住まいのところに駐輪場があり、原付は止められないが自転車なら止められるというのなら、かなり高性能な製品を選べば、オートでアシストが入るモードにしても一回の充電で100kmも走ることのできるモデルがあったり、運転しながらバッテリーに充電することで航続距離を伸ばすことができるモデルもあったりします。

ただ、そうした機能満載な電動自転車は値段も高くなっていまして、税金を入れると20万円弱と普通のバイク並みに高額なのが購入に躊躇するところなのだろうと思います。しかし、原付を買うということになると、その維持費が自転車と比べるとかなりかかること確かなので、自分の環境で考えてみることが大切だと思います。

自宅に駐車スペースがある戸建て住宅の場合は駐車場の心配はしなくても良いですが、私の住む集合住宅には最初から原付用の駐車スペースはないので、どこかで借りるしかないのですが、なかなかそんな場所はないものです。ネットで自宅周辺を調べていたら、近くにバイクの駐車場はありませんでした。市内にあるバイク駐車場は月3~4千円と安くはないのですが、ないものはしょうがありません。更に探すと発見したのは、小さめのスペースのトランクルームをバイク置き場として使うような物件でした。これはバイク以外に荷物も置ける代わりに、利用料が近所のトランクルーム(バイク対応)は15,000円ほどのところがすでに空き無しでした。

その他、原付の場合エコカー減税のようなものも無さそうで、年に一回2千円の自動車税がかかり、保険についても自分の怪我まで保証する自動車保険に付けられる「ファミリーバイク特約」に加入すると、年間2万円弱余分にかかります。電動バイクだと充電にかかる費用は微々たるもので、その点は良いですが、それでも点検費用も自転車に比べるとかかるので、人によってはもし59,800円で新しい電動バイクが発売されたとしても、その金額に10万円を足して高性能な電動アシスト自転車を買った方が維持費もかからずに便利に使える可能性は高いというのが実際のところではないかと思います。

特に今の状況では、大きなショッピングモールにはバイク用の駐車スペースがあるものの、駅周辺とかにあるのはほとんどが自転車用の駐輪スペースで、なかなか原付を止める場所がないというのも問題でしょう。止める場所に困って歩道に放置すると、反則金の対象になったり、交通違反で切符を切られると自動車の免許にも傷が付くというような事もあるので、昔原付に乗っていて運転することに何の問題がない私としても躊躇するような事が多いというのが正直なところです。

そういう事があるので、今電動キックボードのような新しい乗り物が出てきているのだろうと思うのですが、このままではバイクの灯が消えてしまうような事にもなりかねないので、行政にはもう少し、安い維持費で原付相当の電動バイクを乗れるようにするアプローチもあってもいいのではないかと思います。


カテゴリー: 車関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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