ダイハツ車の自動車販売における不正発覚の問題は、普通に考える以上に深刻な問題をはらんでいると言われ、今後メーカーはユーザーにどうやって内容の改善を行なっていくのかということが気がかりなのですが、個人的なイメージとしては私はあまりダイハツの車については悪いイメージはありませんでした。
以前は、主にスズキの軽自動車に長く乗っていましたが、スズキの車は車価が安い見返りとして部品自体の壊れやすさがあるという話がありました。例えば、パワーウィンドウを操作するレバーが折れるといったトラブルがあって、そんな時はスズキでなくダイハツの同車種にすればという話を聞いたこともありました。
これも本当かどうかはわかりませんが、客観的に言えばスズキは他社と比較して何とかコストダウンをしても安い車を出すという傾向は確かにありましたので、そうしたトラブルを避けるためにはダイハツを選ぶというような考え方もかつて私の中にあったことは確かです。しかし、まさかきちんと試験をしないでそのまま製品化をするような事が普通になっていたとは、特に安全性をないがしろにしているというエアバッグの話などが出ているので、今回はかつてそんなダイハツの車に感じた「不安」について語ってみたいと思います。
具体的には、ダイハツの軽自動車の中でも売れ筋の「タント」で、車からの乗り降りをしやすくするために採用された「センターピラーレス車」の存在です。サイズの小さい軽自動車にとって、4ドア車の場合ドアの大きさも小さくなるので、乗り降りがしにくいというのが普通なのですが、「タント」では前後の座席の間にピラー(柱)を付けていたのを省略することにより、前席のドアを開け、後席のスライドドアを開けばかなり広い乗り口を確保できます。
それはそれで便利なのですが、もしピラーのない側面から衝突を受けた場合、乗車中の人間の安全性はどうなっているのか? と普通は考えます。当時は、ピラーのない代わりに通常の鋼材よりも強くて軽いハイテン材を配置し、強席を確保しているという説明がありました。また、ピラーのないのは助手席側だけなので、左右の鋼材の重さが違う中で車の直進性は大丈夫なのか? という心配もありましたが、これもダンパーに左右で違うものを配置することによってバランスを取っているという説明がありました。
ただ、今回のニュースを見てしまうと、このようにメーカーが説明するピラーレス車を量販することについて行なった車の改良が、正しく機能しているのかどうかというのが改めて説明を求められるのではないかと思ってしまいます。私の知り合いでも数年前に新車でタントを購入して現在も毎日乗っている人がいるので、もし同じような他車の車に乗っていれば大丈夫だったのにといような事故があったらどうするの? と心配してしまうのですね。
今回挙げたのは数多くあるダイハツの車種の中でも「タント」一車種だけの話ではありますが、モデルチェンジをした際にすら気になったことだったので、メーカーにはこの件について安全性の検証をまずやってもらい、他社の同じような車と比べて安全性に疑問が出た場合には、特にきちんと対応(恐らくリコールでは何ともならないと思うので他社の中古車に買い替えられるくらいの金銭的な補償までする必要があるのではと思うのですが)をしてくれないと、毎日乗っている人にとって不安は消えないのではないかと思います。
今後、ダイハツについて色んな不具合のニュースが出てくると思いますが、そんなわけで私は「タント」の「センターピラーレス車」の動向についてマスコミの方々にきちんと取材をしていただけることを希望します。そして、過去の事故についてもしっかり検証して欲しいと思います。願わくば、タントの側面衝突に対する安全性能が他社並みと認定されることを願っています。
てらさん こんばんわ。
ダイハツのHPに報告書がありますので、見てみました。
以下の頁の「2023.12.20 第三者委員会による調査報告書公表のお知らせ」~「調査報告書」
https://www.daihatsu.co.jp/top.htm
タントで検索してみると、複数ヒットしますが、側面衝突に関しては、有利な側のデータを不正利用した等の問題は無いようなので、まずは安心されても良いかと個人的には思います。
今後はディーラーから対応について連絡が有ると思いますので、それから相談ですかね。
年末近くでこういう状況になっていますが、報告会を見ると、発表したダイハツの方々も、こんな大騒ぎになるとは思っておらず、軽く考えている風にも感じました。
今回の件は、認証用の社内データ測定時にやってしまった様です。排ガスや出力の多少の不正はユーザーにそこまで迷惑は掛かりませんが、安全に関する不正は、直結しますので、日野自動車よりも問題が大きいと個人的には思います。。
ahiru
ahiru さん コメントありがとうございました。
個人的にも一つの企業がどうなってしまうのかの瀬戸際な事件だと思っているので、できればそこまでダイハツにはダメージを負って欲しくないと思いますが、まずは正直に内容を公表し、現在のダイハツ車のユーザーにきちんとした対応を取ってもらいたいです。タントの事を挙げたのは、もし設計に問題ありということになったら一番エライことになるケースになってしまう恐れがあるからです。メーカーがコケてしまうと、それこそ本業以外にも、地域にも多大な影響が出ます。女子陸上部には私の地元から有望な新人が入社していますので、そちらの動向も気になります。
ただ、現時点ではディーラーにさえメーカーからの説明が十分にされていない状態だということなので、まずはメーカー・ディーラーがどのようにユーザーに対応するのかということを見ていくしかないでしょう。今後はニュースだけでなく、実際のダイハツ車ユーザーからの報告がなされると思いますので、そうした報告でどんな事が挙がるのかも注意して見ていこうと思っています。
一応AIにも聞いてみました。。
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センターピラーレスは側面衝突で安全か?という質問に対して、ウェブ検索の結果をもとに回答します。
センターピラーレスとは、助手席側の前後ドアの間にBピラーがない車のことです。乗り降りのしやすさにメリットがありますが、側面衝突の安全性については不安が残ります。実際、日本の側面衝突試験は運転席側のみで行われており、助手席側の強度は試験対象外です1。
しかし、センターピラーレスの車は、ドアの中にBピラーと同等の補強を加えたり、ドアロック数を増やしたりすることで、車体剛性と衝突安全性を確保しています。例えば、ダイハツ タントは独立行政法人 自動車事故対策機構(NASVA)がおこなう側面衝突試験で、最高ランクにあたるレベル5を獲得しています3。
したがって、センターピラーレスの車は、側面衝突で安全と言えるとは限りませんが、無視できない安全性を持っていると言えるでしょう。ただし、車の重量や速度、衝突角度などによっては、ピラーがある車よりも被害が大きくなる可能性もありますので、注意が必要です。
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日本の側面衝突試験は運転席側だけと言うのも意外でしたが、外部機関の試験では問題無いように思えますが・・
ahiru
ahiru さん お調べ頂いてありがとうございます。
現在私は普通車のハッチバックに乗っていますが、車中泊を車内でということを考えるとエブリィやアトレーのようなワンボックスタイプの車にも惹かれます。ただ、今の車と比べると正面衝突をしたり、壁にぶつかったような場合、どちらのほうが自分の体が守られるかといったら、ボンネットのある車の方でしょう。センターピラーレスの車は、タントだけではありませんし、ピラーレスであることのメリットもあります。このへんはあくまで車を買う時にどちらを優先させるかというところにも繋がってくるでしょう。ダイハツの問題は改めて、車としての利便性と安全性について、考えるきっかけになってくれればと思います。