マスコミがガソリン節約の方法をレクチャーする前に伝えていくべきことは

このブログでは直接的にはおしていないものの、「節約」に関する内容について色々書いています。これは、個人の限られた収入だけであれもこれも贅沢に生活するというのは難しいので、多少コストを抑えることで他の方に予算を使えるようにと色々考えた内容を紹介するとともに、自分の生活に活かすことを目的にしています。ただ、その場合には、できるだけそれまでの使い勝手を損なわないやり方を模索しています。そうしないとどうしてもネガティブな考え方に向かってしまうのではないかと思うからです。

最近、ガソリン代の値上りが過去と比べてもかなり高くなっていて、今年中に自宅の近くのスタンドでもレギュラーガソリンの1リッター当たりの価格が200円を超えてしまうのでは? という勢いになっています。今まで、政府の補助が入っていたものがしだいになくなってきたからだと言うことですが、同じように電気やガスの補助も無くなってしまったら生活そのものをエネルギー消費に向けざるを得なくなる以上、そのために生活自体が困窮するというケースも出てくるのではないかと心配になります。

そんな状況の中、マスコミ(ネットニュース含む)報道で見る機会があったのが、「自動車の運転の仕方でガソリン消費が減る」などという、個人ブログやユーチューブなどで発信されるべき情報を大手マスコミがコーナーを作って行なっているのですが、確かに個人的な努力が必要だと思う反面、単に節約だけを多くの人たちに紹介するだけで良いのか? という疑問も湧いてきます。

現在の日本には、一定のガソリン価格より値上がりした場合にガソリン税を引き下げてガソリンの価格安定を目指す「トリガー条項」があります。これはレギュラーガソリンの価格が1リッター160円を3ヶ月連続で超えた場合に上限25.1円分(ガソリン税の暫定徴収分)の税金を適用しないというものでしたが、東日本大震災の影響でその復興財源を確保するという事で凍結されたまま現在に至っています。

本来マスコミは、個人でいくら叫んでも変わらない政策に付いて物申すことで、社会的に訴えるような事をもっとやってもらっても良いのではないでしょうか。個人的にはトリガー条項に関わらず、現在のガソリン税の暫定税率分の徴収を止め、本体にのみ掛けないで各種税金との合計にかけている消費税を、ガソリン本体価格のみに掛けるようにするだけで、相当価格を下げることはできるでしょう。

暫定はあくまで暫定であり、それが訂正されることなく今まで続いていること自体がおかしいわけですし、販売価格のうちかなりの割合になっているガソリンに掛ける税金(ガソリン本体+ガソリン関連の税金)にも消費税を課すということも、やはりおかしいわけで、今の状況を正当化するなら、まずそうした矛盾を解消してから改めてガソリンに関する税金のあり方に付いて広く議論をすれば良いと私は思います。

ただ、今まで色々なところで同じような意見が上がっても全く政府は動かなかったわけですので、せめてマスコミはこうしたガソリン節約のためのノウハウを伝える前に、今のガソリン価格の仕組み自体がおかしいことについてもしっかりアナウンスしてから、節約のためのノウハウについての情報を流すべきではないかと思うのです。

電気自動車を使われている方もいると思いますが、今のお盆の大渋滞を伴う列島大移動をする車全てが電気自動車になった場合、途中でバッテリーが切れた場合どうなるのでしょうか。充電待ちの列とそれだけの充電をこなす施設(広い敷地)が整わないうちはとても電気自動車を主流にするのは難しいと個人的には思います。あとは電車のように高速道路を走行しながら電気を供給するような設備を作れば充電のための渋滞もなくなるでしょうが、そんな道路を作るためには果たしていくらかかるのか。そのために今の高いガソリン税や自動車関連税を取っているというのなら納得もできるのですが。

カテゴリー: 車関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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