災害時の水の確保について浄水器を使って飲水にするための水はどこから持ってくる?

アマゾンの2月のセールで、前々からあると便利だと思っていたペットボトルに付けて汚れた水を飲めるようにできる登山用の浄水器がセールで安く売っていました。これは買い時だと思ったのですが、ちょっと待てよと思ってある疑問が解決するまでは購入を我慢することにしました。同じようなセールは行なわれると思いますし、大きな地震が起こった後ということもあり、とりあえず使うことのない自分が手に入れるよりも、そうしたものを必要とする人に買ってもらった方が良いだろうという判断もあってのことです。

そもそも、非常時にすぐ飲める水を何とかしたいなら、第一に考えるのはペットボトルを買ってきて備蓄することです。飲料水として必要なのは一日一人3リットルで、外からの救助が入るまでの期間を3日と考えると、家族一人が必要な分を備蓄する場合、一人あたり9リットルくらいの水が必要になりますが、2リットルのペットボトル5本弱になりますが、近くのマックスバリューでは2リットルのお水が6本で一パックのペットボトルが何と400円くらいで売っています。感じとしてはこのパックを家族の人数分だけ増やしておけば、とりあえず3日間は安泰でしょう。ちなみに、ペットボトルにある賞味期限は、中の水が蒸発することで2リットルの水として売れないということでそのような表示になっているようなので、あくまで自己責任にはなりますが、一人あたり1パックの水をずっと置いていても飲めない事はないとのこと。ただ、気になる方は3日が過ぎた後の事が心配にもなるので、家庭で使えるような浄水器を使うことを考えても良いと思います(かなり期限の切れたペットボトルの水を通すことも含めて)。

そうして、飲めない水を飲めるようにする浄水器について調べている中で、ネット上で浄水器を紹介する動画では、近くの川へ行って汲んできた水を浄水器にかけて、その水を飲んだり調理に使ったりしたレポートを出している人もいました。基本的にはかなり濁った水でも大きな汚れを沈殿させたり、布で先に濾したりして表面上の汚れを取りのぞいてから浄水器にかければ、効率を上げつつ飲める水を作ることができることは確かなようです。ただ、その川の途中に工場があり、工場排水された中に有害な化学物質が含まれていた場合には、その物質によっては濾過器を通しても有害な成分は除去できない場合もあるようです。そうした物質まで濾過するためには、そうした物質もろ過する専用の浄水器が必要になってきますが、そうしたものは多くの人が利用する避難所に備えるべきものだろうと思います。

となると、近くにある川や沼の水については、トイレを流すためであったり洗濯をするための水として使うようにした方が無難ではないか? という気もします。登山用に作られた浄水器は、比較的きれいな沢の水を入れ、問題になるエキノコックスなどを除去して飲むことを想定して作られているものです。こうした浄水器を使う場合には、使う水の「出所」がはっきりわかるものにしておいた方が良いと思います。自分だけではなく家族(特に小さなお子さんがいる場合)にはなおさらでしょう。

では、どういった種類の水が「出所がはっきりした水」であるのか? ということですが、飲用できる井戸水があれば良いのですが、そういった場所は実際に災害に遭ってしまうと多くの人が押し寄せるため、簡単には取水できないでしょう。さらには、給水車を含めて水をもらいに行くということは、水を汲んだ帰りにはその分の水の重さを感じながら、大変な思いをして自宅や避難所まで運ぶ苦労が出てきてしまいます。そうした事をせずに自宅の近くで出所のわかる水を得て、その水を浄水器にかけられるような状況でないと、いざという時にはなかなか役に立たないのではないかという気がして、その解決策を考えた上でないと、私は浄水器を買おうとは思っていないのです。
まず、日常生活を普通に送っている場合で考えると、「お風呂の水の有効活用」というのが考えられます。お風呂に入った後の水をすぐに抜かず、次にお風呂に入るまでずっと浴槽に溜めておき、次に入る際に水を抜いて浴槽を掃除してというサイクルを繰り返すというものですが、不衛生で風呂場にカビが発生するとか、大きな災害が起こらなければあまり良いことはありません。実際に飲水として浄水する前にも布でろ過をするような手間(そのままでも浄水できるものの浄水器でろ過できる水の量は少なくなります)がかかるので、よほど毎日のメンテナンスに気を付けなくてはいけないような気がして、自宅ではこうした事はちょっと難しいのではないかと個人的には思います。

では、そうして自宅でも入手可能な水とは何なのかということなのですが、一軒家に住む方であれば話はそれほど難しくありません。日本ではそれほど難しくないと思うのですが、天から降ってくる雨を利用するのです。一軒家には例外なく屋根に当たった水を流す雨といが設置されていると思います。雨といから水を容量やタンクに流すための器具や雨水タンクは普通にホームセンターで購入することができます。普段は庭木の水やりに使うようにして、いざという時には中に溜まった水を浄水器に掛ければ、酸性雨や放射能に汚染された雨でなければ、まず問題なく飲水として使うことができるでしょう。

もしタンクを設置することができなくても、雨といにホースを付けて、すでにある大きなバケツなどに水を貯められるようにすれば、災害後でも雨さえ降ってくれれば安定して飲水化できる水を確保できるでしょう。そういう意味では、一軒家に住まれている方はちょっとしたスペースがあれば大規模な太陽光パネルも設置できますし、水も雨水で何とか確保できるようになるので、家自体が住める状態であるなら災害には強いといえます。

ただ、私の現在の住居は集合住宅で、ベランダに面した雨といもないので、うまく雨水をためておくことも、いざ大雨が降った時にも効率的に集める方法がありません。ベランダに置けるだけのバケツなどを置いて水を集めるような方法もありますが、あまり効率的ではありません。せめて実際に罹災した際に降った雨くらいは飲料水にできるような形でためておきたいのですが、その方法について色々と現在調べているところです。

もっとも、水が欲しいと思った時にずっと晴れていて雨が降らなかったらそれまでです。その辺は仕方ないと思うしかなく、最初に書いた一人3日分くらいの飲料水の備蓄は浄水器よりも大事かなと思ったりします。そんなわけで、それほど費用を掛けることなく、雨が降った時にその雨を飲水としても集合住宅でも活用できるような仕組みについて、今後とも考えながら自分なりの結論を出していきたいと今は思っています。ちなみに、雨どいから雨水を利用できる環境にある方は、小さくても雨水を溜められるタンクが設置できるなら、以下の商品が手軽で意識することなく浄水可能なので、環境が許せば導入したかったものです。別売のシャワーヘッドを入手すれば、断水が続いていても別に雨水タンクに十分な備蓄がされていれば、夏であれば毎日シャワーが使えるというのもポイントが高いですね。

カテゴリー: 防災グッズ | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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