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台風の静岡県通過とあまり語られない大きな影響への危惧

 昨日台風18号は静岡県に上陸し、私のいるところでは未明からものすごい雨と風になりました。私の周辺では幸い大きな被害は出ませんでしたが、これから時間が経過するに従ってじわじわと影響が出てくるかも知れない大きな被害が出ています。静岡から遠く離れている方にも影響が出るかも知れませんので、私の取り越し苦労であればいいのですが、私が今心配していることについて書いておきたいと思います。

 ニュースでご存知の方も多いかと思いますが、、東海道本線の興津~由比間で大規模な土砂崩れが起きました。現在こうした被害が起こらないように現在も国が大きな工事を行なっているそうなのですが、まだその工事が途中だったことが原因なのかどうかはわかりませんが、今回のような大きな被害が出てしまったようです。土砂が線路に入っただけでなく、架線もやられてしまっているのが復旧をさらに時間がかかるものにさせているようです。全国にはいろんな線路がありますが、まさかここが止まるとは思いませんでした。

 今後、東海道本線の興津~富士の間が長期間不通になることが予想されます。なお、今回、土砂崩れのあった興津~由比の間は公共交通機関は鉄道のみで、並行して走る路線バスはありません(テレビ東京の人気番組「路線バスの旅」では、まだ路線バスが通ってない時には歩くというルールがない頃に通ったので、タクシーで移動していました(^^;))。JR東海はさしあたって代行のバスを出す予定もないそうですが、実際興津駅も由比駅も沢山のバスが乗り入れることのできる広さはなく、無理に乗り入れたとしても渋滞の原因を作るだけなので、代行バスの運行自体が難しいように私には思えます。ということになると、由比より東から鉄道で静岡方面に通勤・通学されている方は頭を抱えているのかも知れません。今私が考えただけでも、当分はタクシーを使うか誰かに車で送ってもらうかぐらいしか解決策がありません。富士近辺に在住の方が静岡駅に向かう場合は新幹線を使う方法もありますが、全ての乗客に使える方法ではありません。車を出してもらうつてがない場合、東海道線復旧までの利用者の支払うコストはかなりの額になることが予想され、結果的に相当な経済的な痛手を多くの人が負うことになるでしょう。

 また、東海道線のもう一つの使われ方として、全国を結ぶ貨物列車が通るコースになっていることも挙げられます。東京と名古屋の間の大動脈が寸断された今、道路を使うトラックならさまざまな迂回路および併走路が存在しますが、鉄道の場合はかなり大回りをしないとありません。となると、かなりの貨物が行き場を求めて混乱するようになることも容易に想像できます。そうなれば、JR貨物も荷主にも相当の影響が出るでしょう。

 そして、鉄道を使わず車で移動する場合についても、今回の土砂崩れの影響は、起こった場所が日本の大動脈だっただけにその影響は少なくないと思われます。被害が発生した10月6日の時点では、土砂は線路と架線を壊して道を塞いだだけで併走する道路まで景してはいませんでしたが、その日に併走する一般道、国道一号線バイパスも通行止めになってしまいました(6日は新東名も東名も通行止めの時間が長かったので、その間は全ての交通網がストップしたことになります)。それは、復旧に向けた対策のため重機を入れたからで、今後も東海道線を復旧させるために重機を入れると、さすがに通行止めにしたらとんでもないことになりそうなのでできるだけ避けるでしょうが、その代わりに車線規制を行なったとしてもかなりの渋滞が発生するでしょう。鉄道が使えない人たちがタクシーや自家用車で国道バイパスを利用し、普段より交通量が増えることも十分に予想できるので、ある程度の人たちが高速道路に流れたとしても朝夕中心のラッシュアワーを中心に国道一号の旧道およびバイパスではひどい混雑が継続する可能性があります。復旧までの期間がのび、渋滞が慢性化することになると車での旅をする方は東海道を迂回する予定で出掛ける人も増えてくるかも知れません。県外の旅行者をあてにする静岡県内の観光地における影響も出てくることが予想されます。

 ニュース映像で見る限り、土砂崩れで通れなくなったところは40メートルくらいの範囲でしかないのですが、何しろこの区間というのは鉄道の東海道本線と東名高速道路、一般道の国道一号線バイパスが併走し、迂回路がないところであることが問題なのです。今回の土砂崩れは今回書いた内容以外にも、徐々に様々な所に影響を及ぼすことが考えられますので、今後出てくる情報に注意されることをおすすめします。


隠れたご当地グルメ 中村屋の親子丼

 私が住んでいる静岡市周辺の有名なB級グルメというと「静岡おでん」があります。これはどの地方でもそうでしょうが、単なるおでんに「静岡」という枕詞が付くには何らかの意図があり、マスコミの報道によって全国的に認知されることでB級グルメとしての評価も変わってくるように思います。「土地の名前」+「料理名」があたかも固有名詞であるかのようになります。そうして広く認知度ができたご当地グルメについては、食べてない人にもある程度その食べ物についての知識があるので、あえてここで紹介しなくてもいいとは思いますが、先日食べに行った親子丼は考えてみれば他の地方ではあまり見掛けないものであろうと思うので、ここで紹介させていただくことにしました。

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 一般的に親子丼というと、鶏肉を玉子でとじてあるものが一般的ですが、今回紹介する中村屋さんの親子丼はちょっと違って写真のようになっています。800円の並と950円の上がありますが今回は上を頼みました。丼にお吸い物とお新香が付きます。そぼろ状の甘い玉子が上に乗り、醤油ベースで炊き込んだご飯の上に、しいたけ・かまぼこ・竹の子・鶏肉という具が半々になっています。並を頼むと、これらの具が全て混ざった状態で出てくるのですが、見てくれという意味では写真の上の方がいいですね。ごはんは色の付き方ほど味は濃くなく、具と一緒に食べることでおいしくいただけます。今回はチャレンジしませんでしたが、お店で出している焼き鳥類もおいしそうなので、次回には改めていただいてみたいと思います。

 実はここの親子丼は今回のようにお店の中で食べることは少なく、折り詰めになったものを買ってきて家で食べることがほとんどでした。折り詰めという形は電車で移動する際の駅弁代わりとしてもいいのですが、そうした用途があることがこのような変り種の親子丼に進化したのではないかと私は勝手に思っています。お店で食べるのもいいですが、事前に電話で予約をして折り詰めを受け取って外で食べるのも、これからの行楽の時期にはおすすめではないかと思います。ちなみに、お店は本店とは別に静岡市郊外に支店があるのですが、今回はその支店の方へお伺いしました。支店の方は独自にホームページを持っているので、詳しい内容については以下のサイトを参照してみてください。ちなみに、電話での折り詰めの注文は午前9時から受け付けているそうなので、希望時間に手に入れたい場合は早めの連絡がおすすめです。

http://www.nakamuraya.in/


静岡県浜松市 ヤタローアウトレットストア 開店前から待ってみました

 8月のお盆の時期は、多くの方は海外旅行や、国内でも遠くへ行かれる方も多いかと思いますが、今年は特に天気が良くなさそうだったのと、休みの巡り会わせでなかなかまとまった休みが取れそうになかったので、思い切り近場でお茶を濁すことにしました(^^;)。近くにありながら今まで出掛ける機会がなかった、地元ベーカリーの工場直売店「ヤタローアウトレットストア」に今回は狙いをしぼります。

 目的地と時間を合わせるには、実はスマートフォンにインストールしたカーナビアプリが意外な効果を発揮します。目的地を入力して設定すると、高速を使った場合と一般道のみの場合にどれくらい到達時間に違いがあるかすぐにわかります。静岡市から浜松市の場合、国道1号線のパイパスが渋滞にならなければ、およそ2時間も見ておけば十分でしょう。アウトレットストアは午前9時30分開店なので、だいたい午前7時過ぎに出発しました。

 市街地からバイパスに入り、スムーズに車が流れだすと、事前に予測していた到着時間よりも早めの到着が可能になります。途中休憩を挟んだものの、目的地には開店前の9時15分くらいに到着しました。しかし、出掛けた日がお盆期間だったため、同じ目的を持った人たちが車で大挙して訪れていました。

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 お店の入口には整理番号が書かれた札が置いてあり、早く来た人から番号札を取り、開店10分前の9時20分から店の前に並ぶような決まりになっているそうです。ちなみに、私の順番は54番目でした(^^;)。かなり見通しが甘かったようです。この番号札については、1グループごとに1つではなく、お店に入る人が1名につき1枚となっていて、小さな子供もそれぞれ自分の分を取っているようなのでそれほど人がいたようには思えなかったのにこのような順番になってしまったようです。

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 そうこうしているうちにかなり多くの人たちがお店の前に集まってきました。開店してから番号順に入っていくのですが、50番台の私がお店に入ることができたのは、開店してから10分以上経ってからでした。

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 なぜこれだけの人たちがこのショップに足を運ぶかというと、このヤタローというベーカリーはバームクーヘンが有名なお店で、製品を作る際にどうしても出てしまう切れ端の部分や、切り落としの部分が100グラム100円の金額で購入できます。写真は丸い切れ端でなく切り落としの部分ですが、これだけの量で400円ちょっとでした。なお、バームクーヘンは人気商品なので、一人あたり3パックまでと購入が制限されています。ですから多く買うためには人数分整理券をもらって入る必要があるということです。なお、当然ですが数に限りがあるため、週末には特に、バームクーヘンは午前中には売り切れてしまうそうです。

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 バームクーヘンの他は各種菓子パンや惣菜パン、お弁当や野菜などもありますが、つい私が買ってしまったのがラスクを作るために焼かれたフランスパンの耳の部分でした。これだけの量で29円だったので、とりあえず運転しながら食べるか、翌日の朝食にでもしようかと思っていますが、こういうものは長距離運転のお供には意外といいかも知れませんね。ちなみに、写真のものはチョコの香りが付いてはいますがそこまで甘くはないので、ハチミツやジャムを付けて食べるとおいしく食べられます。高速道路を避け、国道1号線のバイパスを使って東西を移動するような日程を立てている場合、近くの車中泊スポットで時間調整をしながら朝食用の食料調達に立ち寄るのも面白いかなと思います。カーナビにセッティングする際のデータは以下の通りです。

ヤタローアウトレットストア 工場直売店
静岡県浜松市東区丸塚町169
営業時間 9時30分~18時


トランスジャパンアルプスレース2014 ゴール地点でお出迎え

 昨日は私の住む静岡県中部地方に熱中症の危険があるとの警報が出るほどの高温多湿の状況の中、富山湾から私の住む駿河湾まで歩いて進む、私の常識からすると全く考えられないような山岳レース「トランスジャパンアルプスレース」のトップ走者がゴールしました。

 このレースは2002年から始まっているとのことですが、一昨年行なわれたレースの様子がNHKのテレビで紹介されたことで私もこのレースのことを知りました。実に過酷なコースを走り切る選手たちに感動するとともに、何と言ってもゴールが自宅からそれほど遠くない場所だったということもあり、今年のレースはゴールの瞬間をぜひ見たいと思っていたのですが、ついに昨日のお昼にトップの望月将悟選手がゴールするという情報をネットで入手し、ゴール地点の大浜公園まで出掛けてきました。

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 ちょうど私の目の前を走りぬけていく望月選手の姿は本当に力強かったです。望月選手は3連覇(レースは隔年開催なので6年間王者を譲っていません)という偉業でしたが、ゴールの瞬間は疲れさえ見せず、この人は本当に富山湾から歩き通しでやってきたのかと思われるほどの様子でした。

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 ゴール後のシャンパンによるお祝いに大勢の方が拍手を送っていました。スタートはまだ台風が日本を通り抜ける前の8月10日で、望月達手自身の強靭な体力と精神力は十分賞賛されるべきですが、それ以上に運営に関わった関係者の方々のレース管理のためのお仕事なくしては成立しなかったことでありましょう。望月選手に続く後続の選手たちも、ゴール目指して歩みを進めています。くれぐれも事故なく多くの選手が完走できるよう願っています。


中部横断自動車道を通ってみて

 前日に書かせていただいたお出掛けの目的地は、世界遺産になった「旧富岡製糸場」でした。静岡県中部から富岡まで行くルートには様々ありますが、最も新しく通ったルートは東名高速道路から圏央道に入り、関越自動車道方面の藤岡から富岡に至るルートでしょう。しかし、出掛けたのが土曜日だったためか、東名も圏央道も中央道も早いうちから渋滞が発生していましたので、今回はかなり細切れで開通している中部横断自動車道のルートを使うことにしました。

 まず、東名静岡インターから新東名に入り、新清水インターチェンジを出ると国道52号線に出ます。本来ならここが中部横断自動車道の起点となるはずなのですが、残念ながら静岡県内ではまだ開通していません。国道52号をしばらく走り、身延を通過して富士川町に入ったところにあるのが中部横断自動車道の増穂インターです。最近になって増穂インターに隣接する道の駅 富士川ができていて、途中で立ち寄りました。この施設はもう少しして中部横断自動車道が延長したらサービスエリアとしても使うのかも知れませんが、2014年7月現在はここ増穂インターが中部横断自動車道のスタートになります。

 ここから双葉ジャンクションを通り長野方面に向かい、予定では長坂インターから再度分岐になるという話ですが、今回は距離と通行料金節約のため、直接国道141号線に入ることができる須玉インターで降りました。ここからの国道141号線は清里から野辺山へと繋がる高原道路ですが、途中の様子を見ると早期開通を願う看板だけでなく、環境保護のため建設反対と書かれた看板もあったりして、すんなりこの区間が開通するのか心配になります。清里から野辺山にかけてはお店も多く、食事をする場所には困りませんが、これも高速道路が開通したらどうなるのか不安を持っている人も多いのかも知れません。

 一応中部横断自動車道は静岡県清水から長野県佐久までということになっていますが、佐久まで来ると新潟方面には高速道路で直通になります。現在、佐久市内には佐久南インターチェンジがありますが、ここから小諸ジャンクションまでの対面通行のエリアは料金が無料になっています。ジャンクションを群馬方面に向かうと、軽井沢を通って富岡まで到着しますので、私のいる静岡から軽井沢も日帰り圏内になるという感じです。そうなるとやはりとばっちりを受けるのは清里や野辺山になるわけで、なかなか全線開通といかないわけもこんなところにあるのかも知れません。

 相当行くまでに何回も下道を通り、手間取った今回の旅ですが、高道道路が部分的にしか開通していないメリットもあります。特に行きは佐久から富岡までは国道254号線を使ったので、清里や下仁田の道の駅や野辺山の農産物直売所で休憩を取りながら地元の名物を探し、高速料金も片道でトータル2千円ちょっとと、全線高速道路を使うことを考えるとかなりリーズナブルな車の旅ができました。高速道路が一部使えないことを考慮し、土曜日の早朝7時前に出ましたが、休み休み行っても旧富岡製糸場にはお昼には到着しましたので、観光も余裕で出来ましたし、帰りもその日のうちに帰り着くことができました。中部横断自動車道が全線開通していたら旧富岡製糸場だけでなく軽井沢でも十分時間を取って観光できたのかも知れませんが、高速道路より一般道が多いことで寄り道もできやすいですし、渋滞にもかかりませんでしたのでそれなりに満足しています。

 ちなみに、肝心の旧富岡製糸場は混雑してはいたものの、市営の駐車場には余裕で入れましたし、事前の情報だとボランティアガイドの案内は中止されていると聞いていたのですが、私の出掛けた7月26日は30分ごとのガイドツアーがあり、約40分間かけて工場内を案内してもらうことができました。たまたま地元の七夕祭りにあたったため周辺も混雑してはいたものの、十分に富岡の町の雰囲気も楽しむことができたように思います。

 これからの社会がどのように変わっていくのかはわかりませんが、もし中部横断自動車道が全線開通したとしても、全て高速道路に乗り継いで太平洋沿岸から日本海沿岸まで通して走るだけの経済的な余裕を多くの人が持っているかということも気になります。物流の観点から見れば一般道を使わずに行けるのは効率が上がりますが、その分ドライバーの負担が重くなるのも心配です。しかし新東名のようにできてしまったら何やかんや言って利用する人は増える気もしますし、開通したら寂れてしまう地域も出てくると思いますので、今のうちに中部横断自動車道の未開通地域を走ってみるのもいいと思います。平地では余裕で35℃を超えていた時に、標高1300メートルの野辺山近辺は26℃くらいとかなり気候的には爽やかでしたので、この夏にはおすすめのルートだと私は思っています。


圏央道に新設された厚木PA(内回り)

 先日、用事があって山梨県周辺を訪れた際、帰りに中央道から圏央道を経由し、東名高速を使って帰ってきました。つまり、2014年6月28日に開通した圏央道を通ってきたわけですが、開通とともに新たにできた厚木PAに寄ってみたいというのもこの道を通った理由です。

 山梨方面から八王子を経由し、厚木を目指すのですが、八王子のジャンクションでは関越道方面に行く車が多く、ジャンクションの手前で若干の渋滞に見舞われたものの、圏央道内回り方面に入ったら渋滞は解消しました。このまま厚木のPAに入ろうとしたところ、さすがにオープン直後ということですぐには入ることができず、すでに入った車が出るまで結構な時間待たされてしまいました。

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 全景はこんな感じで実にシンプルなものです。このPAの売りは、全国のB級グルメを集めたB-1グランプリに出店している全国のB級グルメを持ち回りで出す店舗があるということでしょう。食堂では厚木関連の食事の他に、期間限定でさまざまな地方のグルメが提供されています。

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 食堂以外のフードスタンドでは、持ち帰り用のものに特化して、これも期間限定で提供されるものが変わってきます。つまり、いつ訪れても違うものが食べられるということで、仕事などでこの区間を多く利用される方にとっては興味深いシステムなのではないでしょうか。

 食堂の脇がお土産品コーナーになっているのですが、イートインスペースが広い分、販売スペースが手狭になった印象があります。それでも、全国のグルメが置かれていると割り切れば、そうしたものを購入するために訪れる方が多いとも言えるわけで。

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 また、建物の向こう側には相模川の川原が広がっていて、眺望を楽しみながら座って食事をしたりまったりしたりする屋外スペースが確保されています。また、トイレもかなり眺望がよく、大きな窓が設置されています。トイレの入口にはテレビが2台設置されていて、テレビ番組を流していたのですが、ここにテレビを置くことで人の流れが止まってしまうのではないかといらぬ心配もしたくなるものです(^^;)。それでも、こじんまりとした中にこだわりを持った面白いパーキングエリアであると思います。今回は上りのパーキングエリアでしたが、また機会があれば関越道方面に静岡から向かう際には、反対方向の外回りにあるPAを利用してみたいと思います。


圏央道部分開通でつながった東名と中央・関越

 高速道路を乗り継いで遠くへ行く場合、途中で高速道路を下りることなくスムーズに移動できるかで所要時間は違ってきます。まだ今のように高速道路網が完備する前には、東名高速から関越道・東北道方面に乗り換える場合はとりあえず東名の終点まで行き、そこから首都高速の複雑な道を間違えずに行くしかありませんでした。最近はカーナビ利用が当たり前なので道自体を間違うことは少なくなりましたが、時間帯によっては都心部を抜けるだけでも結構な時間がかかるので、何とかならないかと思っていた方も多いはずです。

 昨日午後から開通した圏央道は、東名高速と中央道を結び、すでに開通している圏央道によって関越道までも結ばれるようになりました。残念ながらまだ東北道まで直結にはなっていないのが残念ですが、今後は従来のルートだけでなく東名~圏央道というルートが加わることになり、状況によって使い分けられるようになるというのは嬉しいことです。

 ただ、私のいる静岡県から中央道や関越道を目指す場合、利用を躊躇する状況も有り得ます。それは、半ば慢性化している神奈川県内の東名高速道路の渋滞している時です。時間によって圏央道との分岐まで渋滞がなかったら、東名高速を厚木まで進むのがいいですが、中央道から関越道に至るルートにはいったん高速道路を降りる必要はあるものの、個人的におすすめのコースがあります。

 そのルートは、西から来た場合、東名高速からいったん新東名に入ります。そうして新富士インターまで来たら高速道路を降りると、以前は有料道路だった西富士道路に入ります。西富士道路が終わると一般道になってしまうため時間によってはそこそこ混んできますが、しばらく我慢すると富士宮バイパスに入りますので信号も少なくスムーズに進みます。途中朝霧高原や鳴沢の道の駅もありますし、河口湖の市街地に入れば大型スーパーも道沿いにありますので富士五湖へ向かう車の渋滞に巻き込まれなければこちらの方が私は好きです。そして富士急ハイランドのすぐ隣にある河口湖インターから中央道に乗れば、そのまま関越道へは圏央道を使って行けるというわけです。

 もちろん、高速道路から降りた先が富士五湖周辺に向かう車で大渋滞を引き起こす場合もあるのでこのルートが絶対だということはないのですが、その日の渋滞情報を静岡・清水あたりのサービスエリアで入手できれば、そのまま東名高速に乗り続けた方が早いか、あえて新富士から高速道路を降りて再度乗る方がいいのかの判断はできると思います。こうした選択肢が広がったという点においても今回の圏央道の開通は喜ばしいニュースでした。今回開通したルートの中では、厚木パーキングエリアには全国のB級グルメが出されるブースがあるということで、近いうちにこのパーキングエリアを訪れるために使ってみたいという思いはあります(^^)。果たして週末やゴールデンウィークにどのくらいの車がやってくるのかということもありますが、それでも都心に入って行くよりはましだと思います(^^;)。あとは様々な困難はあるかと思いますが、圏央道がとりあえず東北道まで直結されるよう願っています。


「旅の手帖」2014年7月号 付録の「全国鉄道路線図」

 旅の手帖と言えば旅行に関する雑誌のひとつですが、今回購入した2014年7月号はJR普通列車乗り放題の「青春18きっぷの旅」を特集していました。雑誌の内容は今回置いておくとして、今回綴じ込み付録の内容に興味があったので買ってきました。

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 その付録とは別冊の「定番駅弁100」という小冊子および、雑誌に綴じこまれたJR全線掲載の「全国鉄道路線図」です。出版元の交通新聞社は「JR時刻表」を出しているところであり、路線図は時刻表の頭に載っているものそのままになっています。単独で使うには雑誌を綴じている所から取り出し、改めて綴じなければなりませんが、古い雑誌から外した金具を付けました。

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 青春18きっぷを使った旅行用に編まれたものだと思うので、首都圏の拡大図は関東周辺のものしかありませんが、このような路線図を単体で入手できるというのは、同様の雑誌やムック本の付録で出るのを待つか、時刻表本体から切り取るかということになります。そういう意味では大きな時刻表を買っても良かったのですが、時刻表は改正があれば新しいものが必要になりますし、最新の時刻表はインターネットで調べられることを考えると、あえて時刻表を買おうとは思わなかったので、今回地図のみを入手できたのは幸いでした。車の旅でもこの地図を車内に置いておくと、駅の位置関係が簡単にわかるので、車を郊外に停めて自転車を使って移動したり、鉄道と組み合わせた旅をするような場合、どんな駅が周辺にあるかということが簡単にわかるので、そこから駅前駐車場の有無や料金を調べて安いところを探すとか、いろいろ利用価値があったりします。また、旅の同行者を駅まで迎えに行ったり途中で降ろしたりする場合にどこの駅を使うかということを考える際にも結構便利ではないかと思います。

 もちろん、車とは関係なく青春18きっぷであてのない旅をする場合にも、時刻表はスマートフォンで調べられるものの、一覧性のあるこの地図と合わせて使うと周辺の観光地にも目を配ることができるので、旅のお供には結構いいかも知れません。

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 さらに、たまたまこの時期に届いたJAFの会報に地域のロードマップが付録で付いてきたので、この夏の車の旅用としてセットで置いておきたいと思っています。ロードマップには道の駅が掲載され、高速道路の案内図も充実しています。今までは時刻表以外の雑誌付録はノーマークでしたが、最近ではこのような魅力的な別冊付録が増えてきたので今後も雑誌やムック本をチェックしてみたいですね。


道の駅 風のマルシェ御前崎

 昨日は静岡県御前崎市で新しく道の駅としてオープンした「風のマルシェ御前崎」に行ってきました。場所的には東から向かうと、国道150線を西に進み、中部電力の浜岡原子力発電所を越えたらすぐのところです。

 道の駅の機能としては広い駐車スペースとトイレ・道路情報の入手があると思いますが、この道の駅は入口は専用になっており、出る場合は裏のほうに回って交差点から道路に出すようなつくりになっています。トップシーズンではない5月下旬の週末でも結構な車が入ってはいるものの、施設の大きさ自体はそれほど大きくないので、ちょっと中を見て出ていく車も多かったような印象です。駐車スペースは約100台弱とそこそこありますので、何か大きなイベントにかからなければ何とか車を入れることはできるのではないでしょうか。

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 建物は周辺の農産物を売る直売所が入っているところ、食事を楽しめるレストラン、トイレと道路情報がまとまった小さな建物と3つあります。また、広いスペースが建物と建物の間にあって、お花や軽食の出店が出ていましたが、まだ全体的に整備されているとは言いがたく、今後整備されるにしたがってイベントなども行なわれるようになっていくのではないでしょうか。

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 レストランの一押しは、御前崎市長おすすめのハヤシライスだそうで、特産の夢咲牛を使ったメニューがメインになっています。たまたま私が訪れたのがお昼の混んでいる時で、食べることができなかったのが残念ですが、地元の特産牛ということで、牛肉好きの方は試してみるといいかも知れません。

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 農産物販売エリアは、一通り農産物がそろっていて、なくなっても農家の方が来て補充は多少されているようです。たまたま私が入った際に補充していたとうもろこしを購入し、帰宅後にすぐ茹でていただきましたが、相当甘く今年最初のとうもろこしをおいしくいただきました。ただ、農産物直売所としては、JAの運営する大規模な店舗や、同じ道の駅でも国道一号線上にある道の駅掛川の方が品揃えも多い上に安く、比べると不満が残るので今後の展開が期待されます。また、先述の夢咲牛に関する製品も多数置いてあるので、クーラーボックス持参なら買って帰ってその味を楽しんでみるのもいいでしょう。

 新しい道の駅ということで、駐車場も整備されているしトイレもきれいで使いやすく気持ちがいいですが、静岡県を東西に渡って移動する中で、夜間には車の流れが国道一号線より少なくなるだろうと思われる国道150号線上にあるこの道の駅は何かと便利な中継点として機能しそうな気がします。高速道路を使わないで下道を使って移動する場合は、この道の駅を利用することも考えてみるのもいいでしょう。

道の駅 風のマルシェ御前崎
〒437-1613
静岡県御前崎市合戸字海岸4384-1
電話 0537-85-1177


かんてんぱぱ 寒天カフェオーレ

 高遠城址へ2014年ゴールデンウィークへ行ったのですが、桜の時期以外のメイン観光の拠点はむしろ、今回紹介する伊那食品工業(株)という寒天関連メーカーの工場に併設された「かんてんぱぱガーデン」ではないかと勝手に思っています。休日は工場のラインが止まっているので工場見学はできませんでしたが、広大な敷地に季節の花が咲き誇り、食事処や自社商品の工場直売ショップが充実しています。

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 この写真は直売スペースの脇にある休憩スペースで、お茶だけでなく寒天が入ったゼリーが用意されていて、来た人は写真のケースを勝手に開けて、中のゼリーを無料でいただくことができます。そうして存分に試食をして製品を買わせるという算段なのでしょうが(^^;)、さまざまな寒天製品の中で車中泊旅に良さそうなものをチョイスしてみました。それが表題の「寒天カフェオーレ」です。

 要は粉末状でお湯に溶かして飲むカフェオーレなのですが、この中に寒天が入っています。1袋(11.1g)を140~160mlのお湯で溶かしていただけるようになっています。寒天が入っていて何がいいかというと、寒天は食物繊維であるため、旅行中の外食中心のメニューを補い、水分補給だけでなく食物繊維も一緒に取れてしまいます。カフェオーレ自体は甘いのでリラックス効果もあり、旅行に出るとトイレの回数が減ってしまう方にとっては改善効果が期待できます(健康食品のセールスのような書き方になってすみません(^^;))。

 あと、寒天が入っていることで面白いのは、お湯に溶かした後でそのままにして荒熱を取り、クーラーボックスで冷やすと固まり、カフェオーレゼリーのようにして食べることができるという点です(^^)。カップのままだとこぼれてしまうかも知れないので、ゼリーにして食べたい場合はフタのついたタッパーに移してから冷やすといいでしょう。

 このように、単なる粉末状のドリンクではなく、ゼリーにもなるシリーズとしては「寒天ゆず茶」「寒天レモンティー」があります。全国どこのスーパーでも買えればいいのにと思いますが、一応オンラインショップも有ります。ただ、旅先に長野県を選んで買いに行くというのも、オンラインショップで買う場合とは違い送料がかからないのでおすすめです。