感染対策と経済政策のせめぎ合いが続く中で忘れ去られた感のある「ガソリン価格」

ここのところのニュースでは、新型コロナのオミクロン株によるものと思われる新規感染者の増大が心配される中、以前のように外出自粛を呼び掛けるのではなく、ある程度経済活動も続けないと社会がストップしてしまうといったような感じで、必ずしも会食や外出をすることについて、以前のように厳しい言動での批判というものが多くないように感じています。

もし、そんな中で状況によっては「県またぎ」の移動が必要になった場合、普通に考えると常に知らない人と鉢合わせする危険のある電車などの公共交通機関を使うよりも、渋滞の影響があるにしても自家用車持ちの世帯では、車に乗っての移動が推奨されるように思います。しかし、そのさなかに入ってきたニュースは、レギュラーガソリンが1リッターあたり170円超えというものでした。

政府の方は、一定の価格上昇があった場合に、石油元売りの会社に対して補助金を出すというもので、今回もそうした措置は取られるようですが、この補助金によって全国津々浦々のガソリンスタンドでガソリン代が下がるかというと、そう単純なものではないでしょう。さらに、ガソリンスタンドが扱う灯油の需要は寒波の到来で伸びることが予想されるため、一般家庭での燃料代の負担は相変わらずということになり、それこそ経済活動も停滞してしまうのではないかという感じもしなくもないのですが。

こうなってくると、車を持っている家庭でも経費を抑えるために車の利用を控える代わりに電車やバスを感染の危険を感じながら使わざるを得ない状況が続くでしょうし、暖房についても今は何と暖房もエアコンでやってしまおうということで、電気消費量の少ない最新のエアコンに買い替える動きというものも起こってきているようです。電気代についてもこの燃料高騰のあおりを受けてどんどん上がっていますし、自助努力ではどうにもならない点については何とかして欲しいと思う方が少なくないのではないでしょうか。

このブログでは何度も書いていますが、国民全員に給付金を出すには事務的な作業が膨大で、振り込み手数料も相当かかりますので、実際にできたとしても膨大なコストが別にかかりますが、ガソリンや灯油については、各々にかかる税金の金額の見直しをしたり、石油に対しての税金にも消費税を掛ける「二重課税」を一時的にでも是正することで、コストを掛けずに国民全員に(車を持っていない人に対しても、ステイホーム生活を続けるためには、安定した流通が求められるので、ガソリン価格高騰に苦しむ流通業者への負担を減らすことで別の料金値上げを防ぐことができるので)、メリットがある政策になるのではないかと思うのですが。ロシアとウクライナの緊張関係もあって、ここしばらくは国際的な価格が下がることはそこまで期待できないと思うので、コロナよりも経済活動と言っておられる政治家の方には、ぜひガソリンの価格について何とかするような方法について考えていただきたいものです。


カテゴリー: 車関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す