通話専用回線の考え方について「かけ放題」主眼か「0円」か「そこそこ安く」か

私は現在、ほぼ通話専用として使っているのがauのpovo2.0なのですが、現在全く通話に関するオプションを付けていないので、6ヶ月全くトッピングをしないと強制解約になってしまいます。ですので、忘れないように定期的にトッピングを利用することにする必要があります。

ただし、最初から24時間定額通話を考えるなら通話定額トッピング(1,650円/月)を入れてしまえば、最安でかけ放題の電話が完成します。ただし、povo2.0では転送電話や留守番電話のサービスを行なっていないので、利用する人によっては不便に感じる方もいるかも知れません。かけ放題といっても、そこまで使わないという場合もあるかも知れません。

そこそこ通話は使うものの、かけ放題までは使わず安く利用でき、留守番電話(有料)や転送電話(0円)が便利に利用できる日本通信の新しい料金プラン「合理的シンプル290プラン」(ドコモ回線)は、先日発表されたばかりの注目の通話用プランです。データ通信料の基本料金(1GB)が月額290円で、通話料は30秒あたり11円、「70分無料通話オプション」(+700円)を付けると月額990円で利用できます。データ増量は1GBごとに220円ですが、通話専用であれば月1GBで十分ではないかと思います。「通話かけ放題オプション」(+1,600円)もありますが、合計の月額1,890円というのは、詳しい内容を十分考慮の上、povo2.0との比較になるでしょう。

二台持ちで転送を掛けて別のSIMを入れているスマホに全ての着信を一元化させたいと思っているなら、転送自体ができないpovo2.0は論外で、日本通信の場合は着信転送が無料通話の対象なので、少なくとも待ち受け用のスマホを一台にして、掛ける時だけ日本通信のSIMの入っているスマホからにする事ができます。0円で通話定額の利用ができる楽天モバイルでも、転送を掛けると転送先への通話料22円/30秒がかかる楽天モバイルを使うより有利です。回線もドコモ回線なので、1,890円で「かけ放題」「着信転送」を同時に実現できるこのプランの有用性は利用形態によっては高いと言えるでしょう。

また、端末の購入から安くして、さらに毎月の通話料を安くしたいのならOCNモバイルONEという選択もあります。他社(ドコモ以外)からの乗り換えでスマホ料金がキャンペーン時に1万3千円安くなるだけでなく、そうしたキャンペーン適用で契約可能なデータ通信1GBのプランは月額770円で、通話料はOCNでんわからで30秒11円で利用できます。使い勝手を試して毎月のデータ通信が1GBも必要ないということであれば、月500MBで月550円で使える新しいコースもあります(スマホ割引用に770円のプランを契約し、その後550円のプランに変更することも可能)。

この550円プランは他のプランと違い、毎月の通話料から月最大220円(税込)をOCNでんわ通話料から差し引くという、通話優先の契約者を優遇する措置が行なわれています。OCNモバイルONEではSMSも月5通まで無料で送信できるので、毎月220円分くらいの通話や必要に応じてSMSをするなら、状況によっては日本通信の「合理的シンプル290プラン」を基本料金のみの月290円で使うよりも安心して使える人もいるかも知れません。

また、「完全かけ放題」も税込1,430円と安いですが、毎月決まった相手ではないものの長めに話す人がいる場合には毎月のよく掛ける上位3番号(自動判定)への通話料が0円になるという「トップ3かけ放題」はなかなか面白いと思います。月額は税込935円となり、500MBプランとの合算で月額1,485円となります。毎月3人以内の特定の相手と長電話(ただし良く掛ける相手が決まった人でなく、月ごとに変わってもOK)する機会が多いということなら、完全かけ放題を付けなくてもこのオプション加入だけで済む可能性もあり、日本通信のかけ放題プランより安く使えるケースもありそうです。

こうしてみると、他社のデータSIMと併用することで完全0円で通話無制限での利用ができる「楽天モバイル」、単独使いならトッピング費用を入れても他社と比較して最安な「povo2.0」、基本料金が安く通話定額オプションと転送電話の組み合わせで便利な「合理的シンプル290プラン」、契約が実店鋪でできて、長電話する相手が毎月3人までなら「500MB550円プラン」(ドコモショップで契約できるのは550円プランのみ)というように、通話用のSIMとしても色々な選択肢があることがわかります。

とりあえず私は、今はpovo2.0なのですが、今後はOCNのキャンペーンを使って新たなスマホおよび通話用の格安プランをゲットし、その後で通話定額が必要になればOCNの方でオプションを付けるか、オプションが必要なければ日本通信に移行するような事も考えてもいいのかも知れません。それにしても、日本通信はかなりOCNモバイルONEのプランを研究していて、通話専用に舵を切る形で攻めているという感じがします。通話主体でスマホを考えている方は、単に楽天モバイルという考えだけではなく、色々と他社の動向についても見ていった方が良いように思えます。


カテゴリー: 通信サービス全般ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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通話専用回線の考え方について「かけ放題」主眼か「0円」か「そこそこ安く」か」への2件のフィードバック

  1. 畑 カツユキ

    いつも興味深い話をありがとうございます。私もpovo最近使い始めたのですが、下記記事だと半年間で電話SMSの料金が660円を超えればトッピング購入は不要との事です。私自身はデータ通信はiijのeSIMを使い電話をちょこちょこ掛けるという使い方をしているので電話代で660円は超えそうでトッピングは買わずにいようと考えています。記事の信頼性は不明ですが、良ければご参考になさって下さい。
    https://www.itmedia.co.jp/mobile/amp/2109/27/news153.html

  2. てら 投稿作成者

    畑 カツユキ さん コメントありがとうございました。

    参考になる書き込み、ありがとうございます。SMSだと一通あたり3円とそれほどかからないので、主に通話料金で半年660円以上掛ければということになると思いますが、私の場合は姑息にも「楽天でんわ」アプリを入れてそのアプリから掛けることで、povo2.0の通話料の半額で通話しています。通話料金は同じ時間掛けても半分となりますが、その安くなった分を、半年に一回24時間データ使い放題(330円)を利用すれば、トータルの費用は安上りになるという事で、24時間データ使い放題はボーナス的に使おうかと思っています。普通に通話で使う方が、強制解約になることを考えずに使えるという点では有利ではありますが、今のところは、めんどくさいことをしながらもこうしたトッピングをすることで維持していこうかなと思っています。

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