月別アーカイブ: 2015年7月

コクヨ キャンパス ジュニアペンシル(赤芯)1.3mm

 学生の時と比べるとなかなか鉛筆やシャープペンシルを使う機会が減ってくることがありますが、先日また増やしてしまいました(^^;)。

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 この製品は主に小学生向きに作られた太字のシャープペンシルで、あえて1.3mmという削らないでそのまま書けるものとしては最も太いタイプの赤鉛筆代わりに使えるという触れ込みのものです。黒と比べて芯の価格は高く、替芯は8本で200円(税別)となっています。

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 基本性能は他のジュニアペンシルと同じで、写真では出ているペン先ですが、安全のため使わない場合にはペン先が中に収納されるようになっていますし、芯を入れる先はキャップが付かず、使い終わったら一本ずつ入れるようになっています。形も鉛筆と同じ六角形で、全体がラバー系のグリップは使っているうちにべと付いてこないか気になりますが、使い始めは軽快です。

 赤を使う頻度がどの程度あるかにもよりますが、私の場合はたまに地図に目的場所の印を付ける時に赤を使うので、この用途だったら当分芯を買い足さないでも使えると思います。鉛筆の場合は消しゴムが使えるので、一部のボールペン以外ではできない消しての書き直しも問題なくできます。消せるボールペンを使っている方にはあえて選ぶ必要はないかとも思いますが、消せるボールペンは学生以外には使う場所を選ぶという問題もあります。役所に出す書類については、後から書き直せるような筆記具を使って書くことはできないので、はっきりと消せるものと消せないものを分けるという意味でも、あえて消しゴムで消せる鉛筆とボールペンを使い分ける方が私にとっては合っているようです。

 いちいち削る必要がなく芯を入れて使えるシャープペンシルは、今までより気軽にメモを目立たせたり新聞の記事に囲みを入れたりと、意外と字を書く用途以外で活躍の場が増えるような気がします。旅先では出先で入手した観光マップに印を付けるにはうってつけです。そうした用途に使うなら、やはり0.9mmより太い1.3mmの方が目立って使いやすいわけで、小学生だけに使わせておくにはやはりもったいないと思います。



災害に備える「付箋紙」よりも私は「布テープ」

 東海地震がいつ来るかわからないという土地柄のせいか、私の住んでいる静岡県では他の地域と比べて災害に備えるための情報提供が多いと思います。ラジオで毎日防災関連の情報を流すコーナーがあって、そこで先日勧められていたのは、自宅のポストの中に付箋紙とペンを常備しておけばどうかというものでした。

 外にこれらのものを備えておくと、自宅から移動する場合に移転先や家族の状況を付箋紙に書いて貼り付けることによって、後から来た家族や親戚が安否情報を簡単に入手することができるだけでなく、再び戻ってきた来のための情報発信にもなるとのこと。これは全くその通りなのですが、個人的には付箋紙をポストの中とは言え外に出したままにしておいていざという時に使えるのかという疑問もわきます。

 だれにでもわかるように玄関先に付箋紙を貼ったとしても、強い風が吹いたり、大雨で濡れてしまったらいくら大切な情報が書き込まれてあったとしても用をなさなくなるかも知れません。それなら、少々の雨でも剥がれず、直接油性ペンで字を書くことができる布テープと油性ペンのセットの方が実用的ではないかと思えますね。

 布テープというのはダンボールの梱包などに使ったりしますが、車でドライブ中でも落ちそうになった部品の一時的な補強に使うこともできますし、窓が割れた場合にダンボールなどをあてて雨風が入らないように塞ぐために使うこともできます。このように、様々な災害時に使える道具としてまとめて用意しておくことにしました。

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 例によって100円ショップのダイソーですが、布テープは15mという小さいものが税抜100円になっています。色は一番文字を書くのに適した白色のものを選び、油性ペンは日本メーカーのプラチナ万年筆のなまえペンです。これをポストの中ではなく車の中のすぐに取りだせるダッシュボードの中に入れておくことにしました。家族が最初から合流できている場合でも、自分の衣服に切った布テープを貼り、そこに名前と住所を書いておき、お年寄りや小さいお子さんがはぐれても大丈夫なような名札の代用としても使えます。常備していて車の走行中のトラブル時に使ってもいいでしょうが、できればこの2つをセットで同じ場所に置いておくことが重要です。とにかく応用範囲が広いので、必要に応じて同じセットを別々の場所に分けて置くのもいいでしょう。興味のある方は、100円ショップに出掛けた折にでも手に入れてみてください。


富士登山おしゃれヘルメットアイデアコンテスト 最優秀賞の作品が面白い

 地元の新聞を読んでいると、ローカルニュースの中でちょっと面白いものに当たることがあります。今回紹介するのは山開きを控えて静岡県が富士登山の安全を目的に募集した「富士登山おしゃれヘルメットアイデアコンテスト」の受賞作品が決定したとのことで、最優秀賞を受賞した横浜の男性が応募した「Randoseru」という作品が紹介されていました。

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 このアイデアの面白いところは普段はランドセルのようにバックパック全体をカバーしている部分が頭にフィットするような形になっているということです。これなら、噴火の危険性がある富士登山に使ってもいいですが、災害用の非常持ち出し袋としてもかなり役に立ちそうです。

 一般的なバックパックであっても頭の上に載せることで、頭上から落ちてくる危険な物から頭を守ることはできますが、このように荷物を背負って普通に歩き続けることもできそうです。

 この作品自体はこれからどうなるかはわかりませんが、静岡県地震防災センターで受賞作の展示があるそうです。静岡県も単にアイデアを集めただけではいざという時の役には立たないと思いますので、防災用品を出している企業とコラボして、関心の強いユーザーに向けて積極的に製品化を目指していただきたいところです。専門メーカーにこうしたアイデアを下ろせば、本体の材質や使いやすい内部構造を工夫するなど本格的に富士登山に使える形で出していただければ、防災用としても軽くて扱いやすいものとして売れるのではないかと思うのですが。


これじゃあ「toto」は買いずらい

 自分だけでどうにもならない事というのは、ストレスの原因になりやすいものです。自分がいやだと感じることは直接自分に関係のないものなら目にしたり耳にしたくないというのが正直なところなのですが、テレビを付けっぱなしにしているといやがおうでも入ってきてしまうので困ったものです。

 先日、1ヶ月かけてカナダで開かれていた女子のサッカーワールドカップが終わりましたが、日本チームを応援していた人の多くはあまりの試合展開に手放しで準優勝を喜べなかったのではないかと思います。アメリカの長期に渡っての女子サッカーの強さは、その下にいる多くのサッカー人口と強化を行なう人たちによって支えられています。日本の女子サッカーの待遇と比べると、前チャンピオンであるにも関わらずかなり差が開いています。こんな状態の中でよく本大会決勝まで進んだなというのが為りざる私の感想ですが、今回の主力選手達がいなくなった後、次のオリンピックやワールドカップで、前回、今回大会と同じようにな活躍ができるのかどうか、大変不安に感じます。もちろん、国内リーグを盛り上げるためのファンの応援は大切ですが、やはり本腰を入れたチーム強化のためには莫大な予算がかかることは否めません。

 女子サッカーに限らず、単独で巨大スポンサーの獲得が難しい競技であっても世界選手権やオリンピックで高成績を上げられるようにということで始まったのが国内男子サッカーの勝敗を当てるサッカーくじ「toto」でした。売り上げの半分が当選金として払い戻しに回されますが、そこから経費を引いた額が収益金となります。その収益の3分の2がスポーツの普及や強化のために使われています。さらに具体的な使い道についてはまとめサイトがありますので、そちらで確認していただいた方が早いのではないかと思います。

http://matome.naver.jp/odai/2136176149194894801

 ただ、最近になってこの「toto」の収益金の使い道の中に、今何かと話題の新国立競技場の建設費にあてるだけでなく、その割合を増やす予定もあるという話が入ってきました。もちろん、東京オリンピックのメインスタジアムを整備することは大事ですが、競技場を建てることについては、今までの助成割合でもできるお金のかからないスタジアムの案を出している建築家の方もいました。そうした提案を却下し、これから最終的にどれだけ膨らむかわからない新国立競技場の建設に「toto」の収益金が使われるのだとしたら、必然的にアスリート強化のための予算に影響が出るでしょうし、特にマイナーだったり大スポンサーの付かない競技において、世界とのレベルの差が徐々に開くようになってしまう可能性も出てきます。

 でも、直接文句を言えない立場では新競技場の内容についてとやかく言ってみ仕方ありませんし、決まったらその内容に従って黙々と税金を納めるしかありません。せめてもの抵抗は、税金以外に競技場建設に使うと決まっている「toto」の購入をボイコットするくらいでしょうね。ただ、そうした運動が起こったとしても、足りなくなれば税金から補填されるでしょうし(^^;)、あまり意味がないかも知れません。ただ、夢を買う方法は「toto」以外にもありますし、本気で応援したいスポーツ選手や競技団体があったら直接支援する方法もこれから模索していったほうがいいのかも知れません。昨日のニュースだと従来案で決まりという感じになってきていますので、今後は「toto」の購入については慎重にならざるを得ないでしょう。建設費を計上するならば、メインスタジアム一つに集中させるのではなく、オリンピック後にも多くの人の役に立つインフラ整備に向けてほしかったというのが正直な感想です。


ガラケーも定期的な電源入れ直しは必要?

 私が今通話に使っているガラケーはauのGRATINAというシンプルな折りたたみタイプのものなのですが、先日ちょっとしたトラブルが有りました。週末にほとんど発信も着信もない中、日曜の夜に電話を掛けたところ、「プップップッ」という音とともに発信するものの、相手に繋がる気配すらありません。

 数回繰り返していると勝手に再起動して、そこから普通に掛かるようになったのですが、それまでの時間は相手がこちらに掛けた場合に「電源が入っていないためにかからない」というアナウンスが流れていたようです。電話の表示については何も問題ない表示だったので全く気付かなかったのですが、専用のOSが入っているガラケーであってもこういうことが起こり得るというのがわかり、改めていい勉強をさせていただいたという感じもしますが、今後に向けて大事な電話を逃さないようにある程度の工夫は必要かなと思います。

 私のガラケーの契約内容はかけ放題になっているので、時報でも天気予報でも朝動き出す前に掛けてみてスムーズに掛かるかという事を確かめるのもいいでしょうし、かけ放題の契約をしていない場合でも、自宅の電話に掛けてみてちゃんとつながるかを確認できればいいでしょう。そして、休みの日や夜間には一度電源を切って入れ直すことは気が付いた時にやっておく方がいいような気がします。

 ただ、ガラケーでもこんな感じなので、個人的にスマートフォンを通話用に使うのに躊躇するところはありますし、これからガラケーの主流になると思われるAndroid搭載でアプリの導入を制限したいわゆるガラホというものは連日使っていて急に電話を受けられなくなったり再起動を繰り返したりしないかということも気になりますね。今回の症状は私の機種特有なものかも知れませんのでそこまで考える必要はないかも知れませんが、ガラケーの反応が鈍くなったり、電話を掛けようとしてうまく繋がらない場合は電源の入れ直しをまずは試してみてください。


「FREETEL SIM」の月額299円からというコースの中味について

 2015年7月15日からサービスを開始するというfreetelの「FREETEL SIM」が格安SIMの中でも最安の月額299円から(以降価格表示は全て税別)のサービスになるそうです。ついにここまで来たかという感じもありますが、いくら安くても自分の利用するサービスが使えなくては意味がありません。まだサービス開始前なので本格的な評価はできませんが、プレス発表の内容からだいたいのことは類推できそうなのでその内容について紹介していくことにしましょう。

 freetelのホームページを見ると、高速データ通信容型が100MBから最大10GBまでを月額299円から2,470円まで(データ通信のみ契約の場合で、1GB 3GB 5GB 8GBまでの利用で料金が違います)の6段階で推移する料金スライド式の仕組みが元にあるようです。携帯電話会社の二段階料金プランよりも低いレベルで毎月の料金が決まっていき、どれだけ使っても携帯電話会社のパケット料金の半額程度で使えるとなれば興味を持たれる方も増えるのではないでしょうか。

 毎月出せる料金が決まっている場合や、あくまで最低料金のみで使いたい場合には、高速通信の利用を自分でストップできるようなので(恐らくウェブからか専用アプリを使うようになるのかも知れませんが、確認はしていません)、最初から低速にセットできるなら最低料金で契約を維持できるのなら月額299円でデータ通信用回線を維持できるので、ついにここまで来たかという気もします。もっとも、個人的に気になるのは低速の状態でどの程度のことができるかということなのですが、128kbps止まりなのか、それとも最大200kbpsぐらいまで出るのか、これも実際に契約してみないとわからない部分が多いですので、その後の報告を待つか、自分で契約するか悩むところです。でも、その昔日本通信が月980円で出したSIMは下手をすると数十kbpsくらいまでスピードが落ちることがありましたが、Google mapを使ったカーナピはそれなりに実用にはなりました。カーナビ利用の他、メールとLineが主なら最安料金でも何とか使えてしまうのではないかと期待しています。

 ちなみに、利用する端末によってはSMSオプションを付ける方がいい場合がありますが、その場合は140円の月額が別にかかるので、その場合の最低月額は439円となります。どちらにしても最低料金で維持するだけの人ばかりになるとfreetelも儲からないので(^^;)、高速で使いたくなるような感じになるのかも知れませんが、低速での通信でどこまでできるかによって私のように低速中心で運用する人たちには興味が出るか無くすかの分れ道になるでしょう。スピード関連のデータや速度制限についてのコメントはまだ出ていないようですので、音楽配信やラジオ受信にも使いたいと思われる場合は、もう少し待って実際に利用した方からのコメントを待ってから検討した方がいいでしょう。


しっかりした充電専用ケーブルを1つは用意しておこう

 一部の人にはすでに常識ではあるかと思いますが、汎用のUSBケーブルでスマートフォンだけでなくタブレット端末やデジカメなど多くのモバイル機器の充電ができる中、ACアダプタだけではなく、ケーブルそのものの違いでも充電時間に差が出てくることが言われています。

 充電用のケーブル自体は100円ショップでも買えますし、スマートフォンの充電ならそうしたケーブル類でも十分かと思うのですが、最近購入したASUSのWindows8.1タブレットTransBook Chi T90CHIは充電管理が結構シビアで、先日購入したPowerIQ搭載の大型バッテリーAnker Astoro E6から安いUSBコードを使うと充電ができませんでした。これでは折角買ったバッテリーがもったいないので、何とかこのバッテリーが使えるようにと、最大2.4A出力で太いコードのケーブルを買ってきました。写真の製品はTIMELYのTM-SCU02Rというケーブルです。

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 ちょっと引っ張ればすぐに断線しそうなケーブルと比べると安心感のあるケーブルで、外付けバッテリーにつないで使うことを想定しているので長さは一番短い20センチのものにしました。もしかしたらこのケーブルでも使えないのではと思いつつバッテリーにWindowsタブレットに接続してみたのですが、タブレットを起動しながら充電をすることができました。恐らく、バッテリーから最大の出力をもらってケーブルがタブレットに送っているのではないかと思われます。

 実際にこうしたケーブルを使ってみて思ったのは、やはり充電専用の高出力とうたうケーブルの実力は侮れなかったということです。高出力のケーブルはスマートフォンを短い時間で充電するような使い方もできますので、常用にするとともに、旅に出る場合には必ず外付けバッテリーと一緒に持って行って、いざという時に役立てようと思っています。


冠水時だけでない「水たまり」にも注意

 昨日、かなりの豪雨が連続してこちらでは降りました。南関東の方はもっとすごかったようですが、この週末もそうですがその後は台風の接近によっては日本のどこで豪雨になってもおかしくありませんので、気象情報をしっかりと入手するようにしてください。短時間であっても集中的に多くの雨が降る際に注意してもらいたい事例がありましたので報告かたがた紹介させていただきたいと思います。
 
 昨日の雨の際に、知り合いが車のトラブルに見舞われてしまったそうです。職場から帰ろうと通勤用の車のキーを回しても、すぐにエンジンが止まってしまったとのこと。見たところバッテリーが原因ではなさそうで、素人にはお手上げだったのでロードサービスを依頼し、その人の知り合いの修理工場まで移動したそうです。ロードサービスに電話して40分くらいかかったとかで大変な目に遭ってしまったそうですが、その後、この話は意外な展開を迎えます。

 というのも、修理工場までレッカー車で運んで、車を下ろそうとロードサービスの方がエンジンを試しに掛けたところ、全く問題なくエンジンがかかり、修理工場の人が見ても問題ない状態になっていたそうです。なぜこんなことが起きたのか疑問に思いましたが、その方が修理工場の人に聞いた話だと、エンジンがかからなくなった原因は大雨のせいではないかというものでした。

 一般的に車はガソリンに点火して走るので、濡れてしまうと燃えにくくなりますから、雨の日の通勤時か極端に高い湿度のためか、何らかの理由でエンジン回りが湿ったのかも知れないとのこと。うまくエンジンがかかったのは、時間の経過とともに乾いてきたためかうまく点火したのではないかということでした。とりあえずはエンジンがかかっているうちにしばらくはアイドリングをして、さらにエンジンを乾かす方がいいと言われたので、その後しばらくアイドリングして再始動させたところ、現状では問題なく車は動いているようです。

 事の顛末は以上ですが、普通ではどの車も止まることのない車のエンジンがなぜ止まったのかと考えた時、その方にはちょっと思い当るふしがあったのだそうです。大雨で高低差がある道路では道の端に水がたまって大きな水たまりになっているところがありますが、その日の通勤時に、その水たまりに思い切りでもないでしょうが入ってかなりの水しぶきをその日は浴びたというのです。これが本当の原因なのかはわかりませんが、少なくとも水の中に一気に突入することは危険です。冠水した道路に入るとそのまま身動きが取れなくなってしまうことはありますが、一瞬抜けるだけだからいいやと思って水たまりに入るのも今回の事例の原因がここまで書いた通りだったとしたら、ちょっと危ないかも知れません。

 私自身は水たまりを抜ける時にはスピードを落として水しぶきを飛ばさない程度にゆっくりと通行するようにしていますが、旅行で山の中に入り、急な雨にやられた場合はある程度無理をしても走らなければならない状況も出てくるかと思います。ですが目の前に川のようになった水の流れや、相当深い水たまりに遭遇した場合は、Uターンするかある程度水が引くまで待つかというように、車自体のトラブルを引き込まないような注意が大事だと思います。まだ梅雨の雨の時期は続きますし、夏でも急にゲリラ豪雨に出くわすこともあります。そうなった時にいかに車を水に浸けずに逃げるかということは常に考えておいた方がいいように思います。


あなたのネットスキルが試される? Flash Player 導入時の注意

 パソコンがウィルスに感染する原因には様々な場合がありますが、メールの添付ファイルを開かないことだけで全てを防ぐことはできないでしょう。中にはサイトを開いただけでウィルスに感染してしまう場合もあります。

 その原因の一つとして言われているのが、Adobe Flash Playerの脆弱性を狙ったもので、Windowsパソコンを使っている方はWindows Updateの実行とともに、Adobeのホームページから新しいFlash Playerのバージョンが発表になった通知が来たら、早めに新しいバージョンに上げておくことも未然にウィルス被害を防ぐためには必要だと思います。しかし、Flash Playerのアップデートには気を付けないといけない点があります。

 ここを読まれている方の中に、インストールした覚えがないのにいつの間にかパソコンに常駐し、定期的に動いているソフトがいきなり見付かり不安に思った方もいるかも知れません。実は、そのソフトは勝手にインストールされたわけではなく、何かのフリーソフトをインストールした際に同時にインストールされるようにパソコンをご自身で操作した可能性があります。このFlash Playerをインストールする場合にもその可貯性はあるのです。

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 上の画像は小さくて見にくいかも知れませんが、Flash Playerをインストールする前の確認画面で、オプションのプログラムとしてMcAfee Security Scan Plusをインストールするチェックが自動的に入っています。このソフトはウィルスではありませんが、単にウィルスを発見するだけて駆除機能のないフリーソフトです。このまま入れているとパソコンの動作が遅くなる場合がありますので、この画面が出たらチェックを外し、一緒にインストールしないようにするのが大切です。でも、このような宣伝行為をやってもMcAfee にはいいことはないと私などは思うのですが(^^;)、考え方を変えれば、誰のパソコンでも、そこにMcAfee Security Scan Plusが入っていて定期的に動いているかどうかでその人のネットに対するセキュリティのスキルがわかってしまうことになります(^^)。

 知らないで入ったまま使っている人は、同じ手口で悪意のあるプログラムを仕込まれたとしても、今回のケースと同じように自分の意志でインストールをしないことも選べたのに、そのままインストールしてしまった負い目を持つことになります。文句を言っても相手に居直られてストレスだけがたまるような事も考えられますので、フリーソフトを導入する際には何も考えずに画面を進めるだけではなく、どういう処理をこれから行なっていくのかと考えながら慎重にインストールするように心掛けましょう。そして、今自分のパソコンにMcAfee Security Scan Plusが入っているかを確認してみてください。ソフトのアンインストールは、Windowsの場合「コントロールバネル」から「ソフトのアンインストール」でできると思います。


ポリタンクでガソリンは買えるのか?

 先日の小田原付近で新幹線が放火されて停車した事件にはびっくりしました。政治的な目的も、思想性も今までの報道を確認する限りではないようですが、起こった現象だけ見れば間違いなくテロ行為でありますし、ひとつ事件が起こると長い時間止まらざるを得ない鉄道の運行管理には大変頭が下がります。

 報道を鵜呑みにしての意見というのは状況が変わると全くの的外れな事になってしまいそうですが、報道の中で気になったことに以下の内容があります。

「(容疑者が)自宅近くでポリタンクを持ってガソリンスタンドに行く姿が目撃されていた」

 実際に容疑者がポリタンクをガソリンスタンドに持って行って、そのポリタンクにガソリンを直接入れてもらったのかというのが問題になります。事件の際に持っていたポリタンクは白色の小さいものということで、もしかしたら水用のものかも知れません。目撃された際に持っていたポリタンクと事件の際に持っていたポリタンクが同じものかどうかもわかりませんし、さすがに水用のものに油をガソリンスタンドの従業員が直接入れることはないとは思いたいですが。

 ガソリンは灯油と違ってすぐに気化し、爆発的に燃えますから、専用のガソリン携行缶以外の容器に入れる形での販売は推奨されていないと思います。なおその際、セルフスタンドの場合であっても携行缶にガソリンを給油するのは従業員でないとできないと言われたことがあります。私の体験として、最少限の人数で回しているセルフスタンドで携行缶への給油を頼んだところ断られたことを以前このブログで紹介したことがありましたが、そのくらい危険なものであるということですね。

 また、灯油と間違えてガソリンをポリタンクに入れて売ってしまったという事件が私の住んでいる地域で以前ありましたが、その際は誰に売ったかを確認するなど大変な騒ぎになったことを覚えています。これも知らないでガソリンをストーブに入れて火を付けたら一気に炎上することはわかるので、その時は何も起こらなくてほっとしたことも合わせて覚えています。

 世間の注目は新幹線の安全性とか、容疑者が自殺をした動機の方に行っているようですが、私としてはガソリンスタンドの実務はどうなっているのかという点が特に気にかかります。地域や個別の経営方針によっては普通にポリタンクを持って行けは売ってくれる場合の方が普通というのなら、問題は新幹線にとどまらず、家に放火されたり人の集まるところにまかれて火を付けられたりすることも簡単に出来てしまいかねないことが恐ろしいですね。意図的にガソリンを殺人兵器のように使う場合は車やバイクから抜いたり、携行缶に入れたものを移し替えても行なえますが、ポリタンクに直接入れて運搬や保管をしているうちに、事故のような形で爆発炎上する可能性もあります。今回の事件でも、もし事前に油をまくなどの告知がない状態で容器自体が静電気で自然発火したらと考えると、車両火災による被害はもっと大きくなった可能性もあります。そういう意味で、ガソリンを専用ではないポリタンクに入れて保管したり運搬することの危険さというのを多くの人にわかって欲しいと思います。改めて書きますが、本当に今回の容疑者はポリタンクを持ってそのままガソリンスタンドに行き、直接ポリタンクの中に入れてもらって(または、セルフスタンドで自分で直接入れて)ガソリンを買えたのかどうかをまずは明らかにして欲しいと個人的には思っています。