月別アーカイブ: 2015年3月

災害時に使えそうなBluetoothスピーカーを探す

 先日購入したビデオプロジェクター付きのガラケーは、外部出力端子は1つしかありません。本体の充電はモバイルバッテリーや、最悪単三電池を使ったバッテリーでも可能なので停電時に活躍できると思うのですが、問題なのは充電を使うと外部イヤホンやスピーカーに出力ができなくなることです。

 ガラケー本体の仕様が端子を一つにまとめてしまっているので、本体を充電しながら大きな音を出すためには(教室ぐらいの空間でビデオプロジェクターを使う場合)せめてテレビくらいのスピーカーは欲しいところです。

 そんなことを考えながら、無線接続で音を出せるBluetoothスピーカーで適当なものを探したところ、あまりの現状にびっくりしました。店頭には実にさまざまなスピーカーがありましたが、そのほとんどが内蔵の充電池で動くものでした。ガラケーやスマートフォンと同じで、外で使う場合モバイルバッテリーで充電すればいいという考えもありますが、災害時に使いたいと考えた時に欲しいのは、やはり乾電池(自己責任でエネループの使用も可)が使えるものではないかと思ってしまうのですが。

 色々調べてみたところ、アルカリ単三電池3本で15時間動く(カタログ値)、大きさがちょうど良さそうだったSONYのSRS-BTD70というスピーカーがすでに生産終了してしまっているらしいことがわかり、本当にがっかりしました。今、内蔵充電池仕様のBluetoothスピーカーを購入したとしても、鳴らし尽くしてしまえばそれまでです。モバイルバッテリーを用意していても、これはスマートフォン充電用に確保しておきたいですし、長期間の停電が起これば全く使えなくなるものになり下がってしまいます。

 4年前の計画停電の時には、直接震災の影響を受けなかった私の近所でも店頭から単三電池がまたたく間に消えてしまいましたが、それだけ災害時における乾電池の需要は大きいと言えます。災害を経験し、乾電池と同じように使えるエネループのようなニッケル水素電池を購入し、備蓄しながらローテーションして使っている方も少なくないように思えます。エネループは満充電しておけば長期間放置しておいても容量をキープできる特性がありますし、懐中電灯やランタン、ラジオのような防災用品を乾電池が使えるもので揃えることで、いざという時にも安心だというところはあると思います。

 そうした思惑とは別に、Bluetoothスピーカーの電源に乾電池を採用する企業が消える傾向があるということは、災害に備えるということとは別の思惑で企業は考えて製品を出しているのではないかと思えてしまいます。個人的には、特に国内メーカーが災害の時の事を心配しているのかどうか疑問に思えます。

 そうはいっても何か使えそうなものはないかとさらに調べたところ、現状で使えそうな乾電池の使えるBluetoothスピーカーというのは、単三電池4本で25時間使えるという、Creativeの出しているSP-D100(ステレオ)か、単三電池6本で8時間というYAMAHAのPDX-B11(モノラル)にするかぐらいしか家電量販店の店頭で見つけることができませんでした。アウトドア用としてはYAMAHAの方がよさそうですが、災害用としては燃費が悪すぎ、SP-D100は室内や車内で据え置きに使うのにはよさそうなものの、それなりに大きい上にあまりいろんなものと一緒に持ち運ぶことを考えたものではなさそうなところがひっかかっています。でも消去法で行くと、充電ローテーションが作りやすく、車中泊の旅のお伴によさそうな単三4本使用のSP-D100一択かなと今の時点では思います。

 今の状況ではラジオを持たず、ネットラジオでラジオ放送を聞いている方もそこそこいると思うので、せめて乾電池式のラジオにBluetooth受信機能を付けてくれるとか、小型でも テレビの音程度の大きさが出る、災害時にも使えそうな乾電池の使えるワイヤレススピーカーの製品を手に入れられるような環境を作っておいて欲しいと切に願います。


格安SIMの選択基準は高速クーポンが月間か日毎か

 格安データ通信を提供している中では他社をリードしているIIJmioとOCNモバイルONEの新プランが出揃いました。詳しく解説しているサイトは多いと思うので、ここでは一番安いデータ通信専用の月額千円前後のプランに絞って紹介します。

 先発のIIJmioはそれまでの月間高速クーポン2GBが3GBに増え、クーポンの繰り越しが一月分できるのは変わりません。この場合、普段の使い方によっては常に高速で通信を行なっていても一月分の高速クーポンを使い切ることができない場合も出てくるでしょう。強引にこのSIMカード一枚で利用するような場合も、常に高速クーポンの利用をしないようアプリを使って設定しておけば、アプリのダウンロードやシステムの更新時くらいの容量は十分カバーできる最大6GB(1ヶ月まるまる繰り越した場合)の高速クーポンをいつでも使える状態にしておけます。しかし、常に音楽や動画を楽しむような使い方をしている方は7GBや10GBにしても足りないと感じるだけに、このプランでは不満も出ると思います。

 OCNの方は日別最安ブランで一日ごと100MBを超える110MBを一日で高速通信することができるようになるという発表がありました。これだと、先日私がアップデートしたAndroid5.1への更新データを超えてしまうので、数百メガバイトのデータをダウンロードするようなことを含めて、全ての作業をこれ一枚でやるには少々心もとないでしょう。逆に、大量のデータ通信は自宅へ戻ってのWi-Fiが使えるなら、外で暇があれば音楽を聞いたり動画を見まくるような使い方をしている方は、高速クーポンを使い切った時点でもう見ないという諦めが付きますので(^^;)、特に中高生の格安スマホの中に入れるSIMとしてはおすすめ度が増したのではないかと思います。

 どちらにするか迷って決められないという場合、こんな方法もあります。今のSIMフリースマホの中にはデュアルSIMスロットを搭載しているものもあるので、必要に応じて2つのSIMを使い分けるというのも面白いでしょう(同時に待ち受けはできないので、その都度切り替えが必要になります)。普段はOCNで使っておき、1日分の高速クーポンを使い切った後や大量のダウンロードが必要な場合のみIIJmioに切り替えるというのが賢いですね。さらに、OCNの方でip電話の050plusをセットで安く契約できるという特典があるので、050番号で事足りると思うなら相当に安くキャリアでの契約並みにスマートフォンでネットが使えるようになるでしょう。IIJmioに切り替えても着発信はできるというのもポイントが高いです。デュアルSIMスロットのあるスマートフォンはまだそこまで一般的ではないように思いますが、このような使い分けが認知されればもっと私たちの身近になっていく気もするのですが、これは今後のSIMフリースマートフォンの展開に期待しましょう。


モバイル端末の各種端子変換アダプターは消える前に買え!

 4年前に出たガラケーを中古で購入したこともあり、充電用のケーブルおよびイヤホン出力できるアダプターを探しに行きました。行ったのが100円ショップだったということもありますが、今はiPhone用のものとmicroUSBのタイプが双璧を占めていて、店舗によってはあれだけ世の中で普及していたFOMAおよびSoftBankガラケー用の充電ケーブルが置かれていないところも結構ありました。本当に、これから昔のガラケーを使い続けたいと思っていられる方は、早めに100円ショップの各種ケーブルは確保しておくべきだと思います。
 今回は充電ケーブル以外にも、イヤホン出力用のアダプターもかなり今まで当り前に置いてあったものがなくなっている感じがしました。というのも、iPhoneでもAndroidのスマートフォンでもイヤホン出力はウォークマン時代のミニプラグを採用しているものが多いので、携帯電話固有のアダプターが一気に姿を消してしまっているという印象が強いという気がします。
 携帯電話が出た当初は、イヤホンマイクの端子は特別なものではなく、充電用の端子とは別に普通のヘッドホンが使い回せるミニプラグの端子になっていたものが多かったように思います。それがいつの頃からか、携帯電話固有の平型端子が採用されるようになり、イヤホンを使う場合に端子の形が平型のものを買い直すか、平型端子をミニプラグに変換するアダプタを用意しなければいけなくなりました。平型にすることで本体を薄くできるようなメリットはあったのかも知れませんが、今のスマートフォンやiPhoneでも十分薄いですし、なぜあんな形状の端子を一般化したのか、理解に苦しみます。
 その後、新型のガラケーの中には端子を省略して充電用のFOMAおよびauの外部接続端子を供用するタイプが現れました。実は今使っているドコモとSoftBankのガラケーがこれにあたります。そこで、何とかして直接イヤホンか外付スピーカーを接続できるようなアダプターがないか探しに行ったのですが、すでに購入する時期を完全に逸しており、かろうじて見付けたのが明らかに売れ残ったと思われる写真のようなアダプタでした。
00001
 見にくいかも知れませんが、FOMAガラケー(ソフトバンクのガラケーでも共用可)の外部端子に接続し、平型端子に変換するアダプターです(^^;)。ちなみに、自宅の机の引き出しの奥に、昔購入した平型端子をミニプラグに変換するアダプタを発見したので、何とかこれで、ミニプラグでのイヤホン出力ができるようになりました。
00002
 なぜこんな風にアダプターを2つも繋げてイヤホンに繋がなければならないのかとも思いますが、音を外に漏らしたくない状況でテレビのワンセグを見るような場合はこれらのアダプタがないとどうにもなりません(写真では外付スピーカーに繋いでいます)。今回はこうして二種類のアダプタを使ったので、今後平型端子のあるガラケーでもミニプラグのあるイヤホンやスピーカーを使い回すことができますが、なぜこんな苦労をしなければならないのか疑問に思います。元々はミニプラグで統一されていて、結局スマホになってまたミニプラグに返って来たのですから、どれだけ回り道をしたのかという感じですね。そう考えると、今売られているmicroUSB端子も例外ではありません。100円ショップではミニプラグが付いていないスマートフォンでイヤホンを使うため、microUSBをミニプラグに変換するアダプタが売られていますが、これも今後の状況の変化によっては気付いた時にはなくなっている可能性があります。
00003
 写真のケーブルは、私が今メインで使っているガラケーが、microUSB端子しかないため購入したmicroUSBをミニジャックに変換するアダプタです。こういうものを今別に必要としていない人でも、私のように中古のスマホやガラケーを購入して使おうと思った場合に必要になることもあるかも知れませんので、あるうちに安く手に入れておくことを強くおすすめしておきます。

iPad壊れた詐欺から身を守るには?

 人からお金をだまし取る犯罪は跡を絶ちませんが、個人で詐欺師と相対することはなかなか難しいものです。よくある「振り込め詐欺」の場合、自分の子供や孫のためにお金を出してしまうケースが多いですが、もし本当に子供や孫にお金を弁済する理由があったとしても、交渉の土俵に乗らないという選択肢が使えます。連帯保証人になっていないなら本人の代わりにお金を出す義務はないわけなので、子や孫を装って電話が入った場合、とりあえず「自分で何とかしなさい」と言って電話を切り、改めて本人に確認するなり警察に相談するという方法も取れます。

 しかし、紛争当時者が自分自身になった場合にどうするかということも考えておいた方がいいように思います。先日、東京・秋葉原の路上で通行中の女性に故意にぶつかり、バッグの中に入れていたiPadが壊れたと主張して現金をだまし取ろうとした男が詐欺未遂の疑いで逮捕されたというニュースがありました。ニュースになるくらいなので詐欺なのでしょうが、出会い頭にぶつかって相手の持っていたiPadを壊したという事実をつきつけられると、相手の追求を振りきって逃げるわけにもいきません。相手との交渉の土俵に上がらざるを得ない中、一体どうすればいいのかと不安に思う方も多いでしょう。

 ちなみに、今回の容疑者はガラスの割れたiPadを出してきて現金を請求したそうですが、肝心の修理代はガラスの交換のみで安いところだと1万円弱という場合もあるようです。ただ、内部の回路が壊れているようだとさらなる修理費が請求されるでしょうが、相手の言うがままの修理費を出してしまっていた事例があったとするなら、相手を見た上で手持ちの現金で収まるような金額あたりを請求されているのかも知れませんね。

 今後、もし自分がこのような立場になってしまった時のことを考えると、お金で解決するよりも、第三者の力を借りる方がいいように思います。最近は自転車に乗っていて人をはねてしまって高額の賠償金を請求される事例が出てきたことで、個人用の賠償に関する保険が出てきました。昔からもこうした保険はありましたが、今までと違うのは、保険そのものに示談交渉のサービスが付いているものがあることです。

 私が入っているのは自動車保険に特約として付いている個人の賠償に関する保険です。カバーする内容は結構広く、個人が人のものを壊したり怪我をさせた場合全般で保険会社の人が相手との示談交渉を受けもってくれます。自動車保険に付いているものの他、怪我の保険や自転車の保険、さらに一部のクレジットカードに付帯する保険の中にも示談交渉付きのものはあるようです。詳しい内容については「個人賠償責任保険 示談交渉付」というキーワードでネット検索をかけてみて下さい。すでに入っている保険にわずかな金額で付けられるようなら、そちらから加入するのがおすすめです。

 もし私が相手から修理費を要求されたとしたら、まずは保険会社の事故受付センターに電話をかけ、その電話を相手に変わってもらって連絡先を伝えてもらい、保険会社との交渉を依頼する形で対応してもらうでしょう。本当に自分が悪いなら相手への補償は保険からしてもらえますし、いったん保険から弁済金が出たとしても、保険金詐欺だと後でわかれば、そのお金は保険会社が返してもらうように動くでしょう。保険会社に電話しようとしたら急に弁償はいいと言う人も出てくるかも知れません。保険は想定外の事故に備えるものではあるものの、未然に詐欺被害を防ぐ役割もこれからは出てくるでしょう。詐欺師のベクトルが微妙に変化する中、自分自身に降りかかる災難にまきこまれないためにも、まさに転ばぬ先の杖と言えるのではないでしょうか。


最新スマートフォンでもできないことができるdocomoガラケー シャープ SH-06C

 今まで、Gメールのキャリアメールへの転送以外には使い道がなく、ただ契約を維持するだけだったドコモのガラケー契約を、端末を変えることによって見直すことにしました。といっても最新のガラケーにするのではなく、古いものでも珍しい機能のあるものを入手しました。

Dsc_0107

 2台の端末が並んでいますが、大きい方はSIMフリーのスマートフォンとしてはおなじみのNexus5です。もう一つの小さい方が今回購入したスマートフォンではないガラケーです(^^;)。先日知り合いと話をしている中、ふとしたきっかけで見付けたものです。その方とは通話定額のカケ・ホーダイに変えた方が安く上がるよという話になったのですが、その知り合いの方の奥さんが抱える問題に笑ってしまいました。現在古いガラケーでそれなりに通話もするということで、今の端末のままガラケー用のカケ・ホーダイにするのがスマートフォンに変えるよりも基本料が安くなるので一番いいように思えましたが、奥さんは二つ折りのガラケーで電話をするのが恥ずかしいのだそうで(^^;)、それなら一見スマホにしか見えないガラケーに替えたらと思いつつそんなガラケーはないかとネットで見ていたところ見付けたのがこのSH-06Cというガラケーでした。

 操作についても文字入力にフリック入力が使えたりしますし、スマホだと強引に言いはるのには向いた端末です。しかし、私はスマホに見えるガラケーだからこの端末を購入したのではありません。単にそうした理由で購入する場合には同じシャープから出ているSH-05Cの方を選んだ方が安く手に入るのでおすすめではあります。端末変更にあたり私があえてSH-06Cにしたのは、今の最新スマホにも付いていない機能を使おうと思ったからです。

Dsc_0108

 写真の部分は大きなカメラレンズに見えるかと思いますが、そうではありません。この部分から光を投影し、壁やスクリーンにこのガラケーで表示する画面の内容を映すことができるプロジェクターになっているのです。このガラケーにはワンセグも付いていますから、テレビの映像を大きくして見ることができるというわけです。

 夜ないし暗くした室内でないと使えないということはありますが、大きくなったとはいえスマートフォンの画面というのはテレビを楽しむには小さいですし、拡大して見られるプロジェクターがテレビだけでなく電話もメールも出来るガラケーに付いているのですから、メールに添付された写真を見たりできるなどかなりポイントが高いと思います。プロジェクターは横のボタンを押せば画面をそのまま写してくれるので、とにかく画面に出しておけば静止画や動画も見られるのです。

 この機種が出たのは2011年2月ということもあってか、過去のネット上のレビューを検索していたら、東日本大震災で罹災した方が避難所の中で使い、大いに役立ったという話を見付けることができました。小さな画面のワンセグを多くの人で見る状況も罹災直後にはあったと思いますが、大きな地震でなくても長時間続く停電というのは可能性としては地震より高いかも知れません。この端末は本体の電池が少なくなってもセカンドバッテリーからの給電によって長時間の動作も可能です。外付バッテリーとつなげば災害時だけでなく、車中泊の夜でも寝ながら車の天井に投影して楽しむこともできるようになるので、ワンセグの電波が届くところに限られますが、大きな画面でテレビが見られるという点では、車内でのんびりテレビを見る環境がかなり改善されるでしょう。

Dsc_0109

 さらに、この端末はガラケーではありますがBluetoothによってキーボード入力が可能です。さらに本体からでもできますが、キーボード上からプロジェクターの操作(設定およびピント合わせ)も可能になるということで、持ち歩いている中では唯一のBluetoothキーボードで乾電池で動くテキスト入力マシンであるポメラDM100とペアリングしてみました。写真のようにスタンドがいらずにポメラを外付キーボードとして入力できるのはいいですし、テレビ以外にも画面を投影することで、プレゼンテーションや要約筆記に使ったりなど、SH-06Cに組み合わせての使い方にさらなるバリエーションが出てくるのではないかと期待しています。

 今後、こうした機能の付いたスマートフォンが出るのかどうかが、このガラケーを使い続けるか否かの判断になるでしょう。ただ、今後日本独自の様々な機能を付けたスマートフォンよりも、iPhoneやSIMフリーのNexus5やZenfone5のような端末が一般的になってしまったら、なかなかこのような変わったものは出てこないかも知れません。SIMカードは標準タイプのトレイ式なので、カードアダプタがあれば自己責任ではありますがmicroSIMやnanoSIMでも使えないことはないと思います。それと、単にワンセグやmicroSDカードに入った画像を出すだけならSIMカードはいらないので、今使っている端末がドコモのスマートフォンの場合、SIMカードアダプタといっしょに用意しておけば、もしもの時の通話用としても活用も考えつつ単なるテレビのモバイルプロジェクターとして持っていてもいいかも知れません。なお、充電方法はmicroUSBではなくドコモおよびソフトバンクのガラケー用の端子になっていますので、この種のケーブルが100円ショップで品切にならないうちに確保しておくこともお忘れなく。


携帯電話の更新月に悩んだ結果は?

 私の通信環境は結構複雑で(^^;)、MVNOのデータ契約をめいっぱいしていながらも、3大キャリアの契約もそれぞれ持っています。複数契約を持ち始めた当初は、3社の契約をずらしておくことでうまく回していこうかなと考えていたのですが、さまざまな事情があって、ソフトバンクはホワイトプランのみで維持していて、ドコモ契約については無料通話分なしメール定額という、それぞれ月千円程度の維持費で契約しています。ソフトバンクのホワイトプランはかなり昔に入った旧ホワイトプランなので、更新月はないのですが、ドコモ契約が2015年3月が更新月なので、解約したり他の会社に移る場合は決断が必要になってきます。

 ただ、今さらガラケー契約をMNPしてスマートフォンに代えようとは思っていませんし、他社のガラケーに代えたとしても今まで集めてきたドコモのガラケーが使えなくなってしまいます。相当条件が良く契約を移行できたとしても、また2年後に同じ問題が出てきてしまうこともあり、ドコモの契約はそのまま維持することを選択することにしました。

 今のドコモ回線の使い方としては、Gmailの転送先として設定してはいるものの、その役割はスマートフォンとだぶってしまっています。もしスマートフォンが使えなくなってしまった場合にキャリアメールからブログおよびツイッターへの投稿ができるようにしてはありますが、これもスマートフォンで代替できるのですよね(^^;)。ただ、090番号のあるドコモ端末はこの回線だけなので、ここで考え方を変えて、別の方法でドコモのガラケーでできて、スマートフォンやタブレット端末ではできないことを模索してみることにしました。

 というのも、スマートフォンが主流になる前の携帯電話のラインナップは、普通のガラケーに混じって、相当個性的な端末もありました。そうした端末の中でもそこそこの状態のものを安く手に入れることができる場合もあるので、そうした端末を狙って購入し、今のプランで何とか使っていこうという算段です。

 今使っているドコモのF-02Cという一見普通のガラケーも、bluetoothを使って外付キーボードが使えてしまうという、ある意味とても個性的なガラケーなのですが、それ以上の機能や形を持つガラケーはいろいろあるので、今後の2年間はそうした面白そうな古いドコモガラケーの白ロムをカード入れ替えで使い分けていこうかなと思っています。


理屈通りには行かない? 中高生のスマホ選び

 知り合いの方と格安スマホの話をしている中、その方のお子さんが中学校に上がるについて、スマートフォンを持たせなくてはという話になりました。

 私自身でも格安のSIMカードを使ってスマートフォンを使っていることもあり、ネットで動画を見てちょっと調べものをして、コミュニケーションでツイッターやLINEをするだけなら格安スマホに格安SIMカードの組み合わせで何ら問題ないように思います。その際、今MVNO各社が売り出している通話もできるプランで契約すればキャリアメールはできないものの、通話およびSMSは問題なく使えます。IIJmio系列の契約では、最安のプランでも4月1日から月間3GBまで高速で使えるようになりますし、比較対象としては1日ごとの高速クーポンが付き、さらに050plusというIP電話の月額使用料が無料のocn モバイル oneのどちらかのSIMを契約すれば十分だという風に個人的には思います。通話を友人や家族間でする可能性が高い場合は050plusを使うか、そうではなくもLINE電話を活用するようにすれば、端末代は別にしても通信費を月額2,000円以内で収めることも可能です。

 ただ、このように合理的な理屈で計り切れないのが学校内の微妙な人間関係というやつで(^^;)、貧富の差というわけではありませんが、大手3キャリアと普通に契約したiPhoneやXperiaを持っている人と比べられると、格安スマホに格安SIMを使っているというのは子供の心にとっては微妙に影を投げかける場合もあるのではないかと取り越し苦労的な心配をしてしまうところもあります。

 あえて、友達同士でのスマホ見せあいに対応できるように、新型のiPhoneやXperiaのdocomo白ロムを用意して与えるという方法もありますが、これもいろいろ状況を考えるとこれでいいとは断言できないでしょう。というのも、子ども同士では新型のスマホを持っているとなると、当然キャリア契約をしていてフルでいろんな機能が使えると思うでしょう。そんな中、中のSIMカードが格安契約だったことがわかればかえって友だちの中で軽蔑の対象になりはしないかということも考えてしまうのですね(^^;)。それならいっそ最初から開き直ってブランド力はないながらも性能はそこそこで外部メモリカードも使え、LTEおよびFOMAプラスエリアに対応したZenfone5あたりで始めるとか、そんな選択もあるのではないかと思ったりもします。

 こういう話をその方にしたら、とりあえずは子どもさんの友人がどのようなスマホを持っているかを確認した後で、格安SIMに格安スマホ(または程度のいい白ロム購入)の組み合わせにするか、大手キャリアで契約するかを判断するという話に落ち着きました。こちらの都合だけでは何ともならないというのは歯がゆいですが、強制的に与えたスマホがいじめの原因になってしまうなんてことになったら困りますし、子供に甘いと言われても子供同士のコミュニケーションの中で問題にならないものに落ち着いてくれればいいと思っています(^^)。


Nexus 7(2012)はAndroid 5.1でまだ使える?

 iPad mini2を購入してから常に持ち出すことをしなくなり、家用のマシンになってしまっていたNexus 7(2012)は、もうそろそろお役御免かなと思っていたのですが、新しくシステムアップデート通知が来ているのに気が付きました。Android 5.1は100MB越えの大きなファイルサイズでしたが、何とか更新を完了させました。

 既にアップデートされた方の報告も事前に確認していてよさそうだったのでそのままアップデートしたのですが、心なしか動作の安定性が上がったような気がしますし、Chromeによるネット接続は待たされることも少なくなりました。この辺は常に最新のOSを提供してもらえるNexusシリーズの利点で、新しいOSがどんなものか試したいという場合はNexus 7の中古を手に入れることで確認ができるというのは嬉しい事ですね。

 ネット上の情報では、今まで使っているとかなり早いスピードで電池が減っていたのが改善されるとありました。これは、私の場合Nexus 7ではそれほど感じませんでしたが、別に持っているNexus 5の電池の減り方はAndroid 5.0になって、5.0.1でも単に電源を入れているだけで減っているのが気になっていました。

 私がこの文章を書いている時点で私のNexus 5にはAndroid5.1は落ちてきていませんが、もしバージョンアップで電池持ちが改善されるなら有難いことです。iPad mini2も使ってみて、改めて思うのは、寝床でちょっとネット接続したいような場合はタブレット端末としてはiPad miniよりもひと回り小さいNexus 7のサイズにはメリットがあるということです。さらに、Wi-FiモデルのiPad mini2には付いていないGPSが内蔵されているということで、外出先でのナビ用途に限ってもまだまだ使い方によっては役に立つハードであると言えるでしょう。まだアップデータが落ちてきていない方もいるかも知れませんが、ぜひ今回のアップデートでそれなりに使えるハードに戻ったような感じもしますので、古いNexus 7を持っている方は、ぜひAndroid5.1にして試してみてはいかがでしょうか。


スマートウォッチは普及するか?

 Appleの記者発表が先日行なわれましたが、個人的にはiPad miniの新しいものが出たら、先日iPad mini2を購入したばかりの私としてはがっかりしてしまうところでしたが、大きな発表はiPadではなく、腕時計型のモバイル端末、スマートウォッチの「Apple Watch」でした。単体では実力を発揮できませんが、iPhoneとの連携をすることで単なる腕時計以上の能力を発揮すると思われるハードです。

 話の流れでは、Apple Watchによって腕時計が売れなくなるのではというウェブページもありますが、一番安いものでも4万円ちょっとと、それなりの腕時計が買えるくらいの価格です。その他にも多くのバリエーションがあり、10万円以上のものや、一本200万円なんてものもあります(^^;)。この価格と、満充電しての連続駆動時間が18時間というスペックを見ると、これは腕時計としてはとても使えないのではと思われる方も少なくないと思います。ただ、Appleの出した腕時計型の端末の初代機でもありますし、今後の技術革新や腕時計としての質感の出し方によっては、腕時計メーカーの脅威になる可能性はあると私は思っています。

 私自身も、現在一応スマートウォッチと言えるであろう、Bluetooth4.0接続のCASIOのG-Shockを持っています。時計としての存在感というのはベーシックなG-Shockと全く変わらないと言えますが、メールやtwitter、facebookの通知を受け取れることとは別に、もう一つ大きな特徴があります。今の時計の中で電波時計以外のものは時間がずれてしまった場合、修正が必要になります。カレンダーも付いていないアナログの時計なら手動で簡単に時刻の修正ができますが、カレンダー付きのアナログ時計を修正するのは大変な場合もありますし、デジタル表示の時計を修正するのは何回もボタンを正確に押し続けなければならないなど結構面倒なものです。唯一時刻合わせの必要のないとされる電波時計でさえも、いったん止まってしまったらきちんと電波を受信できる場所に置いてしばらく置かないと時刻は合いません。また、さまざまな付加機能を使って画面表示を変えたいと思っても、すぐに設定を変更させることは難しいでしょう。多機能化した製品の中でユーザーが操作方法を覚えられないというのが今のハイテクを駆使した腕時計の弱点の一つだと思いますが、いわゆるスマートウォッチなら、スマートフォンやタブレット端末と連携することが前提であるので、スマートフォン側でアプリを起動してその画面で設定を行ない、その情報をスマートウォッチに飛ばすことで簡単に設定や時刻修正、さらには今までの腕時計の常識を超えた複雑な動作までも対応していくことが考えられます。

 ちなみに、私の腕時計はBluetoothによる接続をすることで日時が合うので、電池の節約のため朝に接続して夜に接続を切るような使い方をしているうちは、時刻修正の作業は全く必要なくなりました。接続を続けている場合でも、専用アプリから手動(ボタンプッシュのみ)で時刻を合わせることもできます。このように、スマートウォッチに搭載された全ての機能を直感的に操作できるスマートフォン用のアプリを使ってできるようになるなら、今まで憧れつつも使えなさそうだと多機能時計を敬遠していた人も、スマートフォンとスマートウォッチをセットで使うというパターンならと、今までの腕時計から変える可能性は出てくると思います。

 さらに、これは売る側の立場としてみると、このスマートウォッチというのはスマートフォンと同様に先が見えない形での進化が見込まれるハードでありますから、今までの腕時計のように一台買ったらしばらくは使い続けるという利用パターンから、スマートフォンの進化とともに新しいモデルに買い換える消費行動が見込まれます。そうなると、ユーザーの方では今のスマートフォン業界の中のiPhoneのように、Apple Watch以外のスマートウォッチの選択肢はなくなるわけですから、この分野でAppleに先を越されないように他の時計メーカーが躍起になっているのはこのせいでしょう。今まで高価な購入費だけでなく定期的なメンテナンスに相当のお金を出していた人が、それまでの価値観を変えて腕に巻く最新のテクノロジーを求めるか否かは、やはり魅力的な製品を出し続けていけるかにかかっています。このままApple Watchが確固たる地位を築くのか、従来の時計メーカーや、今まで時計とは関係がなかったメーカーが割って入るのか、これから見ものになってくると思っています。


もしもの場合の家族・親戚内の連絡方法を再考する

 昨日は東日本大震災から4年という日で、改めて自分のところで何か大きな災害が起こった場合の連絡方法について考えてみました。私自身はスマートフォンを使っている人に対してはGmailを使ってのやり取りで十分だと思っていたのですが、人によってはGmailを単にサービスを受けるためのIDおよびパスワードとしてしか認識していない場合もあります。というのも、今まで使っていたキャリアメールのアドレスをスマートフォンでも引き継げるので、あえて新しくGmailのアドレスを告知する必要がないということと、キャリアメールのアドレスを含む、複数のメールアドレスをGmailで一括管理することは可能なのですが、そこまで設定を自分でやることができないということもありますね。

 このキャリアメールというのがパソコンを使ったメールを使っている側にとってはいろいろ厄介で、キャリアメールを使っている方の設定によっては、パソコンからのメールやGmail経由で送ったメールを全て迷惑メールフィルターでカットしてしまい、寸前まで届いているのに相手に届かないという状況も生み出します。何回もキャリアメールのアドレスにメールを出しても届かないというのは、受け手側のメール受信用設定に問題がある場合があるのですが、これはガラケーの時代にパケット量で毎月の料金が上下するプランに入っている場合、パソコンから大きな写真が添付されたメールを受け取るだけで翌月の料金が上がる状況もあるので、迷惑メールフィルターを外してくれとお願いしても、簡単にはいきません。Gmail経由のメールではスパムメールも多いので、自分の特定のアドレスを例外にして登録してもらう必要があり、それをやってもらうのはちょっと難しい場合もあるでしょう。

 特別なことをしなくても届けられるメールサービスとしては、電話番号に直接短いメールを送るSMSのサービスがあります。緊急時であればこれが一番信頼でき、相手に届いたかもわかりますが、送信する際に一通3円+税という料金がパケット定額の契約をしていてもかかるのがネックです。せっかくのパケット定額なのに、定額の料金内でちょっとした連絡くらい何とかならないのかと思っていたのですが、最近になってようやく解決しました。

 といってもここを読んでいる方にはすでにおなじみで、私が改めて書くまでもなく方法もご存知だと思うのですが、LINEによるメッセージのやり取りです。アプリを使ってのメッセージのやり取りはパケット通信の範囲内ですので、いくらやっても料金はかからず、どのキャリアのスマートフォンであっても、LINEアプリを入れてさえいれば問題なくメッセージのやり取りができます。

 既にアプリを使っている人にとって、友人とのメッセージのやり取りが基本だと思いますが、もし家族や親戚でガラケーからスマートフォンに変えた人がいたら、機会を見付けてLINEのアプリをインストールさせ、友だちとして追加しておけば、いざという時の連絡方法の一つとして十分活用できるようになると思います。

 家族だけなら問題なく安否確認をLINEできると思いますが、親戚あたりまで入れたグループを事前に作っておけば、うまく操作できない人でメッセージがあったら表示してくれる設定にしておけば安否が簡単にわかりますので安心でしょう。メッセージを送った側も、だれがそのメッセージを読んだかわかるのは心強いと思います。また、自分から発信したいのにやり方がわからないような場合でも、アプリが使える人に頼んでメッセージを送信してもらうという方法があります。

 LINEというとメッセージのやり取りにしばられたりして大きな事件に繋がるというような暗い面もありますが、災害時に活用できれば通話やキャリアメールが集中して繋がりにくい場合にはむしろ有利に働くこともあります。年度末にかけてもし親戚が一堂に会する場があったら、興味はあるけど導入する機会なかった人はこの時とばかりにLINEを使っている親戚に頼んでアプリのインストールおよび友だち登録をしてもらうなり、逆にガラケーからスマートフォンに変えた親戚を見付けたら、アプリをダウンロードさせて登録まで本人の了承の上でやってあげるなどしてあげるのもいいかも知れません。ある程度防災についての意識のあるうちにいざという時のネットワークを作っておくことはしておいた方がいいと私は思いますね。