月別アーカイブ: 2012年8月

ワゴンR前輪タイヤ交換の際の話

 これからお盆休みを控えて、車の走行中の安全を考える場合、エンジン周りだけでなくタイヤにも気を付けなければなりません。私のワゴンRは走行距離が3万キロを越えたあたりで、特に前輪のタイヤの減りが気になりました。

 つい先日も高速道路でワゴン車がトラックに突っ込んだ死亡事故が起きたばかりで、とっさの際に命を守ってくれるものとしてはタイヤの溝や空気圧の確認をしてから出掛けたいものです。そんなわけで昨日、業者さんへ出向いてタイヤの減り具合を見せたら、これは交換しないと危ないということで(^^;)、前輪の2本のタイヤ(145/80 R13)を交換してもらったというわけです。これで安心して遠出できるということになりましたが、作業終わりにお店の方から興味深い話を聞くことができました。

 私の乗るワゴンR(MH23S)はかなり前につんのめったような外観をしているのですが、業者の方の話によると何もしなくても前の方に重さがかかっているのだそうです。そこで、通常の空気圧は2.2のところ、2.4と高めに調整したとのこと。空気圧が高すぎないかと聞いたところ、多少跳ねるような感じが気になるなら低めに調整しますが、問題なければこのままで大丈夫だということでした。もっとも、この点については私にも覚えがあって、ガソリンスタンドなどで規定の空気圧を補充していても何かちょっとタイヤがへこんでいるような感じで、タイヤの空気が抜けているのかなと思ったことがありました。後ろにいろいろ荷物を積んでいるので後ろのタイヤに負担がかかるのかと思っていたのですが、人が乗るのはどうしても前の席であることがほとんどなので、かなり私のワゴンRには前のタイヤへの負担が大きいということなのでしょうね。その点からも私の場合はこれからも後ろのタイヤと比べて前のタイヤの方の空気圧を高めに設定しておく方がいいと思いましたね。

 ただ気を付けていただきたいのは、単に空気圧を上げればいいのかというのではなく、タイヤの状態によっては空気を入れすぎると危ない場合もありますので、ガソリンスタンドではなくタイヤの専門業者さんに相談した方がいいのではないかと思います。ともあれ、危険な状態のタイヤで長距離を走る事のないように事前のチェックを忘れないようにしてください。


DTI ServersMan SIM 3G 100 の出現でチキンレースはまだまだ続く?

 日本通信が月額980円で低速ではありますがドコモのデータ通信端末やスマートフォンで使えるSIMカードを販売し、同様にドコモのエリアで使える低速ネットサービスが他社からも出てくるようになりました。今、私が使っているのは月額950円のIIJmioのサービスですが、今度はプロバイダのDTIから月額490円で100kbpsの回線を提供する「ServersMan SIM 3G 100」というサービスが開始されるとのことです。

 このサービスは安いですが、IIJmioのように次世代通信のXiではない旧来のFOMAのサービスであることと、SIMカードのサイズについてはmicroサイズは提供されないという不満な点もあります。実際のところどの程度のパフォーマンスがあるかはもう少し経たないとわかりませんが、追加料金を支払うことによる速度切り替えサービスも近日中にサービス開始とアナウンスされているので、こうした高速サービスを使っても1,000円以内に収まる料金体系というのはやはり魅力的です。

 個人的には1GBを無料で使えるストレージサービスのオプションとして+210円で10GBまで、さらに105円追加するごとに10GBずつ増やすことができるというのが面白そうではあります。具体的に言うとおよそ1,000円でデータ通信と40GBのネット上におけるデータ格納庫が持てるわけです。もっとも、無料でもそれだけの容量を持つサービスもあるので、これもどの程度の信頼性があるのかが鍵と言えるでしょう。そしてこのデータ通信サービスを解約しようとした場合にはストレージサービスも解約になってしまいますので大切なデータを保管している場合は注意が必要になるだろうと思います。

 私自身、いくら通信料金だけとはいえ、これだけ安くドコモの携帯電話網を使えるような時代が来るとは思っていませんでした。今後こうした流れを受けて日本通信やIIJmioが基本料を下げたり、サービスの充実をはかってくるのかという点にも注目したいところではありますが、そうなるとますますドコモおよび他の携帯電話会社のパケット通信定額の料金はどうなんだという感じもしてきます。

 実際問題として、私の今契約しているIIJmioから移るかということになると、そこはまだちょっと躊躇するところもあります。同じような料金でも、明らかにスピードが公称値より落ちてしまうようでは、また戻す羽目になってしまいますし、月490円なら別の端末に差してIIJmioと同時に使いながら、様子を見るというのもいいかも知れません。

 新規申し込み時に1契約ごとに3,150円かかってしまいますが、解約はいつでもできるので、スマートフォンとタブレット端末との組み合わせや、メインのスマートフォンと別にIDEOSのような無線ルータにもなる端末に差してパソコンでも使えるようにしてもいいでしょう。3契約をまとめるような場合は1GBまでのデータ通信で高速通信ができるIIJmioのファミリープラン(2,980円)の方がいい場合もありますが、初期費用はともかく毎月の通信料が半額であるメリットがDTIのこのサービスにはあります。一通りサービスの評価が出た時点でそれなりに使えるのか判断してみたいですね。


Galaxy S2 SC-02C Android 4.0 へのアップグレードやってみました

 NTTdocomoは長い間中断していたGalaxy S2のアンドロイド4.03へのアップグレードを8月7日から再開しました。一昨日はオリンピックを見ていて情報を見逃してしまっていたので(^^;)、昨日アップグレードを行ないました。

 アップグレードの方法として、一度初期化してからの方がいいとは思ったのですが、今使っているアプリはそのままで設定も残したままのアップグレードでした。ちなみに、アップグレード時に入っていたSIMカードはIIJmioのもので、同じドコモのものとはいえ微妙に違います。しかし、そうした違いによりアップグレードをはねられることもなく、Wi-Fi経由で無事に差分ファイルをダウンロードし、android 4.03への移行が完了しました。

 私の場合、それほどアプリを入れ込んだり、設定をいじって使っていないので他の方のさんこうになるかどうかはわかりませんが、多少メニュー操作で違いはあるものの、ほとんど作業についてのストレスは変わりません。アプリの動作という点から気になっていたのが、メールやスケジュール、電話帳の連携が取れるかということと、エクセルファイルの編集が同じようにできるかということだったのですが、問題なく編集することができました。また、入力環境としては他のものに変えることはできないと思っているGraffitiも普通に動きましたし、すでに導入済みのRazikoで他地域のラジオも問題なく聴取できています。

 動作スピードも体感ではありますがそれほど変化はなく、とりあえずアップロードしてすぐに元に戻すようなことはしなくて済みそうなので、ほっとしているというのが正直なところです。今後もしかしたら以前と違って気になるところなど出てくるかも知れませんが、その場合はこのエントリーに追記する形で書いていこうと思っています。


電池管理の楽しみ

 単3や単4のニッケル水素電池が使えるグッズを紹介する前に、電池を使った機器を購入する際に確認しておいた方がいい事があります。それは、各々の機器で使った電池を使い回すためには大事なことなので、改めて一項目を設けさせていただきました。

 充電して使い回すということは、電池を使い終わったらすぐに充電器にかけて充電し、また新たに同じ機器に入れるというのではなく、以前に充電しておいた電池をすぐに入れ替えて使った方が充電中のタイムラグもなくなるので、常に利用している機器に入る数より多い電池の個数を確保しておくのが大事だったりします。

 また、充電に使う充電器の種類によっては、充電できる電池の本数に制限がある場合があります。家庭用のコンセントに繋いで使うタイプの充電器は一本ずつ充電を行なうことが多いので最大4本まででしたら1~4本の間で自由に充電はできるのですが、古い充電器やソーラーパネルを使って充電するものの中には、4本や2本という偶数本をまとめてでしか充電できないものも多く、3本ひとまとめに使うような機器の充電をする際には困ることになります。特にソーラーパネルを使った充電でニッケル水素電池を主に使っていこうという方にとっては問題になる場合もあるでしょう。そう考えると使いやすいのは、電池を2本ないしは4本という偶数本で使えるものでしょう。

 そういったわけで、充電器の仕様にしても、ケースのパターンにしても2本ないし4本という偶数本で動く機器があれば、奇数本で動くものよりも電池のローテーションがしやすく旅先での充電管理もしやすいと言えるでしょう。できれば色分けされた電池や、同じ電池ならマークを付けるなどして常に同じセットでローテーションをして回していくことで、どの電池も同じように充電でき、結局のところ電池の寿命を延ばすことができるようになります。通常のエネループで充電可能回数は1,800回と言われていますので、数セットをローテーションさせていけば、物理的に電池が壊れてしまわない限り、極めて長い間同じ電池を繰り返し使えるようになります。この点は一つの単価が高く劣化も出てくるサブバッテリーやポータブル電源では全く考えられないことです。単体でのニッケル水素電池の入手のしやすさおよび価格の安さもあり、サブバッテリー関連でかけるお金があれば、ニッケル水素電池を充電できる設備をかなり贅沢に用意しても、電池の買い増しをすることがあっても、電池の買い替えという点をほとんど考えなくてもよくなります。

 さらに、もう一つ付け加えたいことがあります。長期間の使用や新たな高性能電池の発売などで物理的な電池の性能低下があったとしても、確かにそうして劣化した電池はスマートフォンの充電には使いものにならなかったり、機器によっては満足に充電できない場合も出てくるかも知れませんが、大きな電力を必要としないライトやラジオ専用にすれば、そこそこ性能を発揮し続けることができます。測定器を導入して電池の状態を確認し、電池の一軍二軍のようなパッケージをケース別に作るようにすれば、さらなる利便性が出ます。ラジオやライトに使うような電池なら、日中に小さなソーラーパネルで満充電までしなくてもそこそこ使えたりするわけですし、いわゆるソーラーラジオをわざわざ購入するよりも、単3電池2本で動くスピーカー付きの小型ラジオやライトを別に用意すれば十分だとも言えます。

 ここまで説明させていただいた電池の充電管理というのは結構めんどくさい点があるかと思いますが、簡単な電圧チェッカーなら100円ショップでも購入できます。充電終了した電池を測ってみて、1本だけどうしても充電されないというようなものがあれば、そうした電池を別にして復活を試す方法もあります。私の場合は何やら電池管理そのものが趣味になっているきらいもあるのですが(^^;)、きちんと電池の管理ができるとできないとでは電池の寿命も違ってくると思いますし、古い電池でも捨てないでかなり長い期間使い続けることもできますので、興味のある方はニッケル水素電池の管理にもぜひチャレンジしてみてください。


大量の電池を持ち運ぶために

 サブバッテリーやポータブルバッテリーを併用されている場合は別ですが、私のようにニッケル水素電池を中心に旅行中の電気をまかなおうと思われている方は、持っていく電池の数は多ければ多いほどいいといえるでしょう。携帯電話やスマートフォンの充電に使うため、ポータブルバッテリーに入れかえて使ったり、夜の間扇風機を動かすために使うような場合は、一日にかなりの数の電池を使い切ってしまうことが予想できます。当然充電のための機器は持って行くにしても、何らかのトラブルで充電できなくなるような状況も考えられるため、やはり10本~20本くらいのストックがあると安心です。

 しかしながら、そうした大量の電池をまとめて持ち運ぶのは結構大変です。多くの単3電池用の携帯ケースは4本一組のものばかりで、20本を持っていくためには5つのケースを用意しなければなりません。ケースの代わりに袋の中に入れて持ち運ぶことができればいいのですが、袋の中で電池の+-端子がショートしてしまったりする可能性もなくはないので、安全に多くの電池を持ち運べるケースの用意が必要不可欠だと思います。

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 写真の電池ケースは、両開きになっていてそれぞれ6本ずつの単3電池が入ります。一つのケースで12本入るので、2つあれば24本になります。ちなみに、このケースは100円ショップのセリアで購入したものですが、これだけ大量の単3電池を同時に収納できるケースは電気屋さんやパーツショップでもそうそうお目にかかることはなく、むしろこれを買いに100円ショップのセリアまで行った方がいいのではないかと思える逸品です。

 とりあえず私は写真のように2個確保していますが、先日購入したニッケル水素電池を車内のシガーソケット経由で同時に16本充電できる充電器を活用していくと、もう一個ぐらい手に入れて、徐々にその中に入れる電池の数も増やしていけば、まず旅行中に電池の不足になることはないだろうとふんでいます。今はまだそんなに電池を持ち運ばないと思っている方も、単3電池を使う機器を普通に使うようになっていくにつれて、使う電池の個数も増えていくようになっていくでしょう。エネループやエボルタの電池特性は満充電してかなりの長い間使わずに保管しておいてもそれなりに使えるだけの性能を持っているので、充電済みの電池をこうしたケースにまとめておけば、いざという時に持ち出しやすくなります。普段は非常用持ち出し袋にライトやラジオと一緒に入れておけば、いざという時には専用バッテリーのように使い方が限定されない分、役立つ状況も多く出てくるでしょう。


エアウィーヴ エアパッド016

 ここのところ、どこへも行かずにテレビでオリンピックばかり見ているのですが(^^;)、オリンピックなど大きなスポーツ関連のイベントで注目されるのは選手には違いありませんが、選手をサポートするさまざまなグッズにも注目が集まっています。今回紹介するお昼寝マットのエアウィーヴ エアパッド016は、現在注文受付を休止しているようですが、このマットと原理は同じながらベッド用の大きくて厚いマットは多くのアスリートへ提供されていて、今回のオリンピックでも腰への負担を嫌う選手は、ロンドンの選手村まで持ち込んで使っている方もいるとのことです。

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 こちらのマットは厚さが2センチと、それだけで使ってもあまり効果がないのではと思いますが(板張りの床に直接敷いた場合効果を発揮できないことがあるという説明あり)、私はキャンプ用のマットとの併用で使っているので、それなりに快適に使えています。価格はそれなりに高価でしたが、普通のマットレスはさらに高価で、いちばん買いやすいということはあります。

 私は腰痛持ちではないので、劇的な効果について細かく語ることはできませんが、車中泊で使っていて翌朝の体は楽です。そして、普通に考えると横幅がなく寝返りが打ちにくいこの細長いサイズも、車の中に敷く場合はちょうど座席の横幅部分にうまくおさまるため、普通の車で座席の一列に寝床を作っているような方はキャンプ用のマットと併用することで便利に使えます。今これを書いている期間がちょうどロンドンオリンピックの真っ最中ということで、出場選手の取材の中で登場することの多い流れで紹介させていただきました。

 なお、このマットについてはこのブログを始める前に写真付きでレポートした記事があります。実はここで紹介している写真もその時に使った使い回しなので(^^;)、どんな風に車にセッティングするのかということに興味を持たれた方は、以下のリンクから当時のレポートをごらん下さい。

http://y-terada.com/Hobby/syachu/airpad16/airpad16.htm


そもそもニッケル水素電池のみで車中泊可能なのか

 ここまで、ごくごく一般的な単3型のニッケル水素電池について紹介してきました。私自身の目的は、あえてサブバッテリーやポータブルバッテリーに頼らず、ニッケル水素電池で車中泊に使うであろう電源を確保することにあります。実際問題としてそんなことが本当に可能なのか、改めて検証してみることにしましょう。

 まず、乾電池では絶対無理な電装品というのは残念ながら存在します。湯沸しのための電気ポットや電気炊飯器などのクッカー類、冷蔵庫や、さらに究極では電子レンジは火を使わないで調理ができるため、車内で調理をしたい場合はサブバッテリーの整備が不可欠です。しかしながらこの点については、電気を使わない代替品を整備することでも対応は可能です。具体的にはどこでも使うわけにはいきませんが、カセットコンロやキャンプ用のストームクッカーやアルポットなら燃料さえ確保しておけばそれなりに使えます。冷蔵庫についてもカセットガスを使って冷やすものもありますし、先日紹介した+6℃で固まる保冷剤を高性能なクーラーボックスに入れて旅先で入手した氷で固めて使うことで、冷蔵庫と同等の保冷力を電気を使わないでも確保できます。

 また、冬の車中泊で電気毛布を使っている方もおられるかも知れませんが、車の外でお湯を沸かせるなら、湯たんぽで代用するという手もあります。お風呂上りのドライヤーというのはさすがに無理ですが、自然乾燥がどうしても無理なら熱風は出ませんが乾電池式の扇風機を使うという解決策しかないので冬はつらいかも知れませんが(^^;)。

 その他の器具については、結構乾電池が使えるものも多いので、そこに充電式のニッケル水素電池を入れて代用するパターンが使えるものがあります。具体的には、

・室内照明
・水用ポンプ
・テレビ
・ラジオ
・携帯電話、スマートフォンなどの充電
・扇風機、換気扇

 あたりでしょうか。テレビについては携帯電話やスマートフォンのワンセグで我慢できればいいでしょうし、パソコンを持って行く場合にはさすがに電池で充電するわけにもいかないので、走行中にバッテリー充電を行ない、夜間のみ利用可能なくらいの大型バッテリーを付けておけば何とかなる気もします。

 こうしてみると、全ての事を車の中でやりたいと思われる場合はサブバッテリー導入という方向になっていくとは思いますが、普通車での車中泊で装備のスペースがない場合もあるでしょう。今後は改めて乾電池で使えるグッズについて、ニッケル水素電池の性能を生かす使い方なども含めて紹介させていただきたいと思っています。


車中泊の旅で私の選んだ充電器

 ニッケル水素電池は、それだけ買っても充電ができないので初めて購入する場合は必然的に充電器も購入することになります。電池のメーカーでは同じ会社の出している充電器を使うように注意喚起がされているのですが、私の場合多くのメーカーの電池が混在してしまっているのでそうした注意をいちいち守っていたら充電器にいくらお金をつぎ込んでもきりがないわけですし、そもそも太陽電池パネルを使った充電の方法は推奨されていないのではないかと思います。そんな中で、車中泊の旅で使える充電器について考えていきたいと思います。
 
 まず、一般的な充電器ということで言えば家電量販店で充電池とセットで売られているものではないかと思います。基本的には4本まとめて充電できるものが主だと思いますが、車中泊で使う場合の問題は、コンセントから電源を取る関係上、車で使うためにはシガーソケット経由でインバーターを挟む必要があります。他の家電製品も利用するならこの組み合わせもありでしょうが、ここでは応用範囲が広く簡単にシガーソケットから充電可能な2つの製品について紹介しましょう。

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 まずは、USB経由で充電が可能なエネループ用の充電専用機「NC-MDU01」です。USB経由で充電できるものは他にもありますが、エネループでの動作が確認されていることがポイントが高いですね。最大2本しか同時充電ができないものの、先日紹介したシガープラグに差して使うUSBアダプタのようにUSB端子が2個付いているものなら、この製品を2つ繋げば4個の充電ができます。また、2本ずつでなく1本単位の充電も可能ということと、特別なアダプタを使わなくても単4型電池の充電が可能というのも便利です(単3と単4を混在した充電は1台ではできません)。USB経由で充電ができるということは、かなりの汎用性がありまして、パソコン経由やUSB端子のあるACアダプタ、ソーラーパネルと直結しての充電などさまざまなところで活躍させることができるということで、2個持っていてもそれなりに使いようはあるような感じがします。必要に応じて端子の数が2つ以上あるUSB出力のあるACアダプターや、付属のコードの短さを補う延長コードなどを揃えておけば、自宅でも出先でも、車の中でも同じように充電を行なうことができるでしょう。

 そしてもう一つ、安定した出力を車のシガーソケット経由で得るために、シガーアダプタケーブルが付いていて車のソケットに直結できる充電器というのも検討の余地があります。上の写真の製品は人によっては引いてしまうくらいのものだと思いますが(^^;)、個人的には究極の車旅に便利な充電器であると言えます。

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 これは楽天の上海問屋という、普通の方からするとかなり怪しげなお店で売っている型番DN-67992というものですが、私はこれをネットから入手しました。ニッケル水素電池を単3単4問わず、16本同時に充電できるというのが売りですが、実はこの充電器と同じものと思われる4本充電タイプのものをすでに持っていまして、使い勝手についてはだいたい承知していました。それにしても、普通の充電器を単純に並列に4個つなげてしまう思想には脱帽しました(^^;)。充電器の機能としては、充電管理を1本ずつ行なう方法で、液晶画面で充電状況や電池の容量の確認も可能です。エネループ以外の古いニッケル水素電池やニッカド電池を充電する際に必要な放電ボタンが4本ずつまとめて付いていて、時間はかかりますがいったん残っている電池の容量を放電してから充電を開始してくれる機能があります。エネループなどを充電する際に行うことはまずしなくていいですが、十分に充電したはずなのに思いの外使えないなどの症状が出た場合には放電ボタンを使って放電してから充電した方がいい場合もあるでしょう。

 そして、標準でACアダプターだけでなくシガーアダプタも付いていて、車で走行中に充電を行なうことができます。さらにそれだけでなく、USB端子も2個付いているので、充電をしながら他のUSBを使う機器を使うことができるので、携帯電話の充電やアンドロイドスマートフォンを利用したカーナビとの併用も行けます。

 恐らくここを読まれている方の中には、16本も同時に充電できてもそこまで使わないと思われる方もいるかも知れません。しかし、今後単3や単4電池を使えるさまざまなグッズを紹介していくことになると思いますが、本格的に車の中で使うものの電源をニッケル水素電池にシフトしていくようになると、これでも足りなくなることも出てくるかも知れません。以前紹介した大型の電池扇風機は電池8本駆動なんてものもあり、毎日動かしたいような場合はその都度8本ずつの充電は必要になってきます。その他にもスマートフォンを満足に充電するためには単3電池4本を使うモバイルバッテリーパックを用意したいところですし、決して大げさなものではないということをご理解いただきたいと思います。

 将来的にはこの充電器にソーラーパネルを直結し、走行していない時には太陽電池から充電し、走行中にシガーソケット経由で充電することでさらに効率的にニッケル水素電池を車内で充電できるようなシステムを整えたいと思っています。ただ、車の中で使う場合は充電時に本体および電池が温まってきますので、設置場所には注意した方がいいと思いますが。


夜行バスの「魔の時間」

 昨日の早朝にまた旅行会社がチャーターした夜行バスの事故がありました。事故が起きた時間は報道によると午前4時10分頃だったとか。夜行バスの事故といえば、関越道での事故が今でも生々しく思い出されますが、そちらの事故が起きた時間も4時40分頃でした。これを書いている期間というのはちょうどこの時間にロンドンオリンピックの見所が多く訪れるため、どれだけ睡魔に襲われるか実感できている方も相当数いらっしゃるかと思いますが(^^;)、やはり日の出前のこの時間というのは、ハンドルを握る事を仕事にする人にとっては魔の時間であると言えるでしょう。

 これは、車中泊の旅をしている私にとっても人ごとではありません。高速道路を走行中、特に都市部周辺を抜けたいと思う場合、夜間でも渋滞に見舞われることはよくあります。そんな中、一番空いていて距離を稼ぐためには、夜間から早朝の長距離移動に流れることは仕方のないことで、そこで無理をしてはっとするような体験をした方もいるでしょう。

 私は午前4時代という「魔の時間」に運転するということについて、もう一つの問題があると考えます。自分自身の居眠りの危険ではなく、職業ドライバーが無理をして今回のような事故を起こす危険が多い時間でもあるので、自分に全く過失がなくてももらい事故を受ける危険性があるということです。高速道路での事故というのはただでさえ大きなものになりがちですが、相手が大型バスやトレーラーだった場合、命の危険さえ出てきます。魔の時間を避けて走行するようにした方がいいのかという考えも出てくる気もします。

 もちろん、こうした状況をどう捉えるのかは人によって違いがあるでしょう。十分に休息をとって深夜から早朝を走り抜ける人についてはあえてこの時間を休んでしまうと、走行計画に遅れが出てしまいますので、できる限り走りたいと思われるかも知れません。ただ、午前4時代に全く車がいないような状況なら問題ないでしょうが、バスやトラックに挟まれるような感じで走っているような場合は、早めに近くのサービスエリアで休憩を取りつつ魔の時間をやり過ごす選択を取った方があくまで確率ではありますが自分が事故に巻き込まれる危険性はある程度回避できるのではないでしょうか。

 車を走らせていれば、どれほど安全に気を配っていても事故に遭遇する可能性をなくすことはできません。それでも、本当に悲惨な事故というのはいくつもの不運が重なるような感じて起こる事もあるため、自分自身で回避できる危険はできるだけ回避しておいた方がいいような気がします。特に、魔の時間の運転については十分に周辺に注意しながら行なうようにしてくださいね(^^)。


充電式ニッケル水素電池の選び方 その2

 前回は同じニッケル水素電池でも高性能なものとそうでないものとの違いについて書いてみましたが、高性能な充電池であるエネループ(およびその類似品)にも実はいろんな種類があります。他社のシリーズでもだいたい同じようなものなので、今回はエネループの商品構成について説明しましょう。果たして何がどう違うのかというと、単3型の場合ですが、電池の容量(数字が多ければ容量も多い)と性能を維持したまま充電できる回数の違いになります。

・エネループ(Min 1,900mAh 1,800回再使用可)
・エネループ Lite(Min 950mAh 2,000回再使用可)
・エネループ Pro(Min 2,400mAh 500回再使用可)
・エネループ Plus(Min 1,900mAh 1,800回再使用可 誤使用でも熱くならない設計)

 この中で「エネループ Plus」は、お子さんなどがおもちゃなどに電池を入れる際、+-を逆に入れてしまっても熱を持たない設計になっているということ以外は普通のエネループと性能は変わりません。あくまで値段と性能で比較するなら上に挙げた中の最初から3種類ということになるでしょう。一番の高容量はエネループ Proですが、容量の差はそれほどないのに関わらず、充電回数が極端に低くなってしまっています。長時間電池を交換せずに動かしたいものがあれば別ですが、普通の場合はスタンダードタイプのものを選ぶのが無難でしょう。エネループ Liteはスタンダードのものと比べると値段が安いのでつい買ってしまう方も多いかと思いますが、多少充電回数が多くても容量が約半分ということで、充電時間が短いというメリットはあるものの、その分利用できる時間も半分になってしまいますので、あわてて安いから買うという前にじっくりと考えた方がいいでしょう。また、単4型の場合は、スタンダードタイプのみとなっており、最新のエネループでの容量はMin 750mAhで1800回再使用可となっています。

 他社のニッケル水素電池を選ぶ場合も容量と充電回数のバランスを考えながら、店頭やネットなどで売られている価格なども総合的に把握すると、安く高性能な充電池を手に入れることができるでしょう。一般的には国内メーカーが出しているエネループ類似商品のスタンダードタイプを購入しておけばまず間違いないと思います。