月別アーカイブ: 2012年3月

モンベル クラッシャブル ランタンシェード

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本日はあの震災から1年が経ったという事でテレビや新聞では特集が組まれていることと思いますが、私自身は全くもって1年という時間が経ったとは思えない程生々しい感覚を持ち続けているような気がします。1年経ったから区切りという事もないのですが、改めてこのブログでは車中泊の旅で使いながらいざという時にも役立つ品々を、今後も紹介させていただきながら書き連ねていきたいと思っています。

昨日写真で紹介した太陽電池による発電システムについて実物が見られないかなと思い、オンラインショップでは売り切れだったものの、もしかしたらと思い近くのモンベルショップに置いてあるのではないかと出かけてみたのですが、残念ながらお店の方にも在庫はありませんでした(;_;)。そのまま帰るのもしゃくなので、店内をぶらぶらしていたところ、ちょっと変なものを見付けました。

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ぺらぺらなパッケージに入った5グラムのランタンという説明書きに興味を持ったのがクラッシャブル ランタンシェードです。写真のように何と真上を向けてセットしたヘッドライトにかぶせると、うまいぐあいに周辺を照らすように光を分散化させるようになっています。ぱっと見て、トレーシングペーパーを側面に巻き、上部にアルミホイルを尖らせたのをかぶせるようにすれば同じような効果のあるランタンシェードは作れそうですが、一回使ったらすぐに駄目になりそうなので(^^;)、このような頼りなくも耐久性のある専用品を使う意味もあるのだろうと思います。

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今回、このランタンシェードと組み合わせて使ったのはホームセンターなどで普通に売っているGENTOSのGTR-931Hという単三電池1本で動き、45ルーメンの明るさで長時間の使用も可というお手軽入門モデルです。安いなりの残念なところもありますが、ランタンとして使うならこれでも十分使えますし、何しろ明かりを全てこれ一つで何とかできてしまうというのは素晴らしい効果だと思います。大きな車の中をくまなく照らすことは無理ですが、写真のように穏やかな光で周辺を照らしてくれるので、ヘッドライトを使って車内の照明として使う場合は天井からぶら下げるパターンと使い分けることができます。外で使う時には単に前方を照らすだけのヘッドランプ以外の使い方ができるというのは嬉しいですね。また、同じ電池を使うランタンと比較して少ない電池の本数で動くということがあるので、この2つの組み合わせは常に持ち運ぶようにして、急な停電時や災害時にロウソクの代わりとして十分実用になると思います。

ちなみに、このランタンシェードと組み合わせて使うヘッドランプについては、ランタンシェードの口径より大きなものだとかぶせることができないので、18.5cm以内でないと使えませんのでご注意を。もっとも登山用として売っているものについてはほとんど使えるようになっているとは思います。値段もそれほど高くないので、小型のヘッドランプと一緒に持っていれば、とりあえず本来のヘッドランプの使い方で避難し、落ち着いた先でランタンとして使い続けることができるでしょう。普通に常備できる物には限りがあるという事もあり、一つのものを複数の用途で使えるこういった製品は今後も色々出てきてくれると嬉しいですね。


ガソリン値上がりと電源確保について

 私にとっての3.11というのはいろいろ思う事はあるのですが、直接地震の被害を受けていない静岡でもガソリンが安定して供給されず、ガソリンスタンドが休業状態になったことはかなりショックでした。それまでの災害では、とりあえず車の中に避難して最悪でもアイドリングしながら暖を取ったり、携帯電話の充電くらいはできると思ってシガーソケットに差すタイプの充電ケーブルや充電器を用意して十分だと思っていましたがその考えが浅はかだという事が実感できたのでした。

 ところで、ここのところガソリンの値段が上がっている事がニュースになっています。私の入れている所でもレギュラーガソリンが1リットル150円になっていました。こちらの都合とは関係なく国際関係の状況の変化によってすぐに影響を受けるのですからやり切れません。それでも、もしお金を出しても買えなくなってしまったらアウトだという頭もあるので、できるだけ満タン状態をキープするような入れ方を今はしています。そしてできるだけ無駄にガソリンを使わないように運転にも気を付けています。

 裏を返すと、単に電源確保のためにアイドリングをするなどというのはもっての他であるわけで、真剣に旅行の際や停電になった時に慌てないよう、さまざまな通信機器やライトなどの電気を使って動くものをどうして使い続けるのかという事を考えてしまうのです。

 先日のブログで書きました温度差で発電する鍋や簡易コンロというのは、一ヶ所に腰を据えて滞在する場合にはなかなか便利ですが、キャンプのようにかなり時間の余裕を持てるような日程が組めない場合は、持って行ってもほとんど使えないという事があります。災害時のような緊急時には使えるでしょうが、例えば通常の車中泊の旅で、道の駅で出して使い、スマートフォンを満充電するまで使えるかというと周りの目も気になりますしほとんど無理だと言えると思います。それでも、天候に関係なく発電できるというのは防災用品としての魅力はありますが、時間に追われるような車中泊の旅の日程を組んでしまったら、ほとんど活躍の機会はないことは断言できます。

 となると、最終的にはまたソーラーパネルを使った充電セットに落ちついてしまうのかなという感じですね(^^;)。ただ私が今まで紹介してきたような小さいソーラーパネルの付いた充電器のセットでは単三のニッケル水素電池でさえ空の状態から下手をすると3日くらい満充電までかかってしまうのです。

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 そんなわけで、現在ソーラーパネルの出力が10W前後くらいで持ち運びがしやすく扱いやすいソーラー充電のセットを物色しています。これくらいの出力なら、エネループ4本くらいでも日が十分に当たる所でなら数時間で充電が終了し、使い方によってはポータブルバッテリーの充電も可能になります。上の写真のモンベルが販売しているアメリカのメーカーGOAL ZEROの製品、ガイド10プラス アドベンチャーキット(ちなみにモンベルのオンラインショップでは品切ですがアマゾンで他社の販売する同製品は少々高いですが在庫があるところもあります)は折りたたんで持ち運べ、バックパックにも付けて移動できたりします。いったんエネループに充電して携帯電話やスマートフォンを充電できるので、普通に比較するとこれあたりが良さそうですが、出力が7Wとちょっと小さいのと、充電器や給電装置がダブってしまうので、持ち運びを気にしなければもう少し安いパネルで高出力なものを車載するという手もあります。

 おそらく私が山に行く事が中心ならばこのような持ち運びの良さを優先すると思いますが、車に常備して必要な時に充電するような使い方ならば、そこまでの準備はどうかとも思いますので、もう少しいろいろな所を物色してみようと思っています。


1-8 これまでのまとめと今後への展望

 途中、間をはさみながら私の使っている通信機器について紹介してきましたが、主だったキャリアはすべて網羅してきてしまったので私と同じように通信機器を増やすのはやめた方がいいと思います(^^;)。

 ただ、旅先の通信を主に考えれば、スマートフォンに全てを詰め込むよりも、通話用に普通の携帯電話を持ち2台持ちにすることで非常時の緊急通話に備える方がいい場合もあります。それでもあえて電話を複数持ちたくなく、インターネットを手元で見られればいいならスマートフォンに集約するのも仕方ないかも知れません。その際、同じ通信カードが使い回せる予備機(ガラケー・スマートフォン関係なく)を車に常備しておくことは最低でもしておいた方がいいと思います。大切な一台が水没や破損した場合、外へ連絡を取る手段がなくなるというのはやはり怖いので、特に人気のない場所で車中泊をされる方は用意しておいた方が無難です。

 電話機やスマートフォンとは別に、パソコンでネットを使いたかったり複数の機器でネットをやりたい場合は、Wimaxなどの高速通信サービスが提供するモバイル無線LANルータを一つ契約して共用するという方法もありますが、山の中でもネットをしたいなら、3Gタイプの通信カードとモバイル無線ルータとの組み合わせもエリアの広さから車中泊の旅にはおすすめできます。これを書いている2012年3月現在ではIIJmioのミニマム128プランが、FOMAのエリアを使える中では安くてとりあえずの回線品質もいいようです。

 そして、今私が考える中で最低限の組み合わせで安く維持できるものについても書いておきましょう。これを書いている現在において、上で紹介したIIJmioのミニマム128プランのSIMカードで、NTTコミュニケーションが提供するIP電話の050plusを利用することができるらしいですが、緊急電話は050plusでは発信できないので、いざという時のために音声通話の契約を全て解約するのではなく、今契約している携帯電話をそのまま使えばいいでしょうが、回線を解約しても安くということであれば、縛り無しで最低料金というソフトバンクのプリモバイルを使い、ネットはテザリングのできるSIMフリー機、日本通信のIDEOSなどを使ってそれに050plusのアプリを放り込めば、毎月の維持費が2千円以内で一通りの電話および、スマートフォン単体でのネット、テザリング利用しての他のパソコンやスマートフォンからのネット接続までスピード制限は128kbpsでできるようになるでしょう。IIJmioのミニマム128プランが安定して050plusを利用できる事を前提に考えてみましたが、将来的にskypeや050plusを多くの人が使うようになれば、050番号で相互無料というパターンができやすくなり、さらなる節約ができるでしょう。

 あとは個人の好みによってサービスや端末を増やしていけばいいと思いますが、私のように多く契約しすぎて一台契約の際の通話料、メール使用料、パケット定額通信料の合計を超えてしまうようだと本末転倒になってしまいます(^^;)。

 このような携帯電話の流れを見るにつけ、自宅の固定電話の重要性も改めて感じます。IP電話はもとより、携帯電話網も停電が長く続けば次第に通話もデータ通信もできなくなっていきますが、ひかり電話でないメタル回線の古い電話線は、停電に影響を受けません。先日も自宅に自宅のインターネットを光回線にというセールスの電話が入りましたが、そういった話はすべてお断りしております(^^;)。旅行中に自宅周辺が災害に見舞われたような場合、連絡が付くか付かないかというのは大変重要な話で、もし現状の電話回線がメタル回線のお宅の場合は、そういった点も考慮の上回線を残しておいた方がまだいいように思いますね。


花粉の季節に車中泊は難しい

 すっかり暖かくなったと思ったら、私の車に何か粉のようなものが付いているのを発見しました。黒い車なので(トップページに掲載している車は一つ前の車です)そういうものが実にわかりやすいというのはメリットというか何というか。最初は黄砂かと思ったのですが、まだこちらは春一番も吹いていませんし、よく見たらスギの花粉でした(;_;)。

 私自身は花粉症かと言われるとにわかには判断できないところがあります。まだ花粉症という言葉などなかった時代に、何故春の決まった時期に鼻水が止まらなくなるのか長い間疑問に思っていました。よく考えたらそれこそが花粉症の症状だったのかも知れませんが、花粉が飛びまくっている日に多少目がかゆくなる事はあるものの、マスクやゴーグルなどの対策グッズが必要になる事は今はありません。

 そういう意味ではこの時期にも何とか旅立つことができるのはラッキーですが、逆に花粉症に悩んでいる人たちは旅行どころではないのではないでしょうか。車の旅の場合は海岸線を巡ったとしても花粉は飛んできますし、車の中を内気循環にして車用の空気清浄機をを入れたとしてもどこからか花粉は侵入してきますし、ちょっと外に出たら服に花粉が付き、まさか車の中で払うわけにもいかないでしょう。とにかく、狭い空間である車の中に花粉をできるだけ入れないように気を付けながらこの時期の旅をするしかないのが実情でしょう。

 ただし、車中泊で出掛ける場合は出掛ける日時と場所を状況によってどんどん変えてしまえるというのも魅力の一つです。とりあえずノープランのままネットなどを使い花粉飛散情報をその場で入手し、とにかく花粉が飛んでいなそうな日に出発し、さらに地域的にも少なそうな所へ向かうという、まさに花粉から逃げるように進むという旅のやり方ができるというのも車中泊の旅ならではではないでしょうか。多くのサイトで花粉に関する情報は提供されていますが、とりあえず日本気象協会のサイトを紹介しておきます。こうした情報を移動中も気にしながら、できるだけ快適な旅を目指してみるのはいかがでしょうか。

http://tenki.jp/pollen/


東北の高速道路無料化2012年3月末で打ち切り?

 当初よりそれほど期待はしていませんでしたが、政府は圧倒的に税収が足りないという事であそこまでして消費税を増税したいわけですから、4月以降の東北の高速道路は東北以外から入ってくる車に関しては無料化を打ち切るようです。一応ソースは長野県の東日本大震災支援県民本部のホームページです。

http://shien-nagano.jp/?p=3820

 この冬はかなり雪が多かったので、雪道の運転には思いっきり不慣れな私としては行きたくても行けなかったわけですが、これからようやく雪がなくなって花が咲く時期になると同時に終了という事になるので、これで改めてこれからの旅行計画を立て直すことになりそうです。

 人間というものは現金なもので、かつて土曜休日の高速道路(都市圏を除く)がどこまで行っても1,000円の時は青森や鹿児島まで行く人が結構いました。かく言う私も当時まだ47都道府県のうち行ったことがなかった鹿児島に入るために静岡から枕崎まで高速を移動しました(^^;)。恐らく、この無料措置を5月末まで続けていれば多くの観光客が東北各地に流れ込んだはずです。

 まあそんな事を言っても予算に計上されないのなら仕方ないので、東北の方々は多くの観光客を呼び込む努力をしていただいて、そこから改めて復興の活力としていただきたいですね。私自身もお金が使えないくらい余っているなんてことは全くないので、極力高速道路を使わないようにしながら高速代分を地元に落とすような感じで車中泊旅の計画を考えていきたいと思っています。


スマートフォンとスパイウェア

 携帯電話会社の販売するスマートフォンは今さら言うまでもなくすでにショップの看板商品として売られています。ここまで一般的になってしまうと、買ったままシステムやアプリのアップデートをせずに使い続けるような人も増えてきてしまうでしょう。このままそんな人たちが普通の携帯電話からスマートフォンに移行してきていいのかと漠然と思っていましたが、今後はそんな悠長な事も言っていられなくなるのかなと感じることがありました。

 今までの携帯電話の場合は携帯電話本体を落としたりした場合に知らない人に使われる危険性こそあったものの、携帯電話自体が遠隔操作されてしまうような危険性はほとんど考えられませんでした。しかし、アンドロイドやブラックベリー、iPhoneのようなスマートフォンは小さなパソコンのような形で、さまざまなアプリがお互いに影響をおよぼすようになっていることから、無意識に検査の入っていないアプリをアップデートしたり、ブラウザのリンクをクリックしただけでも外部からスマートフォン内部を覗かれてしまったり、外から自分のスマートフォンをコントロールされてしまう可能性があるという報告アメリカのシンポジウムでなされたことがニュースになって入ってきました。普通のアンドロイド端末に侵入する実験が行なわれ、通話内容の録音、テキストメッセージの盗み読み、電話の場所の追跡に成功したとのことでした。

 そこからさらに巧妙になってくるとしたら、実際に人のスマートフォンの動作している情報をいながらにして覗き見たり、その操作までできる可能性もないとは言えないでしょう。また、多くの人たちに料金の発生する番号へ電話させたりすることができるのだとしたら、以前のダイヤルQ2のように通信料の他に情報料として課金されるような番号に掛けさせることによって、自分の懐を潤すことすら可能になってしまいます。個人を狙い打ちにするようなやり方をすればたちまちばれますが、数千人数万人のスマートフォンをハックし、小額の情報料を使わせるようにすればあまり怪しまれることなく大金をせしめることも可能になってしまいます。もっとひどい場合は電子マネーの受け渡しやネットでの買い物を遠隔操作でやられたとしたらと不安の種は尽きません。

 問題なのは、そうした危険性をつぶしていくようなアップデートがアンドロイドの場合ほとんど行なわれていないということと、そうした危機感を持っている人がそれほど多くないだろうということです。便利だからとさまざまな情報を一台のスマートフォンに集中させると、たとえ本体を落としたり紛失したりしなくても、重要な情報が外部からの侵入によって盗まれてしまう可能性は常にあると考えておいたほうが良さそうです。

 私の場合はさまざまなスマートフォンやタブレット端末はアンドロイドが搭載されているものを持っていますが、状況によってはSIMを抜いたまま使っていたり、通話のできないデータ通信専用カードを入れたりはしています。また、通話自体はスマートフォンではせず、通常の携帯電話にまかせています。今後は重要な情報をやり取りする場合はスマートフォンでなく携帯電話のブラウザからやった方がいいのかとも思いますし、いざという時に備えてそうしたやり方ができるハードウェアをそろえておく必要性というのも感じているところです。できることならスマートフォンを出しているメーカーや携帯電話会社によってシステムやブラウザの脆弱性が発見されたらすぐに告知し、システムアップデートを迅速に実施するだけのアフターケアを徹底して欲しいと思います。そうでなければ、パソコンも使ったことのない人にスマートフォンを使わせるのはちょっと酷ではないかとすら思えてきてしまうのです。


何のために動画を撮るか?

 昨日のNHK総合テレビ・NHKスペシャルで放送された昨年3月11日に関東から東北地方各地で撮影された映像記録は、直接的な被害を受けていない私にとっても大変ショッキングな内容でした。全く自分には津波など関係ないと思っていたり、時間の経過とともに災害の恐さを忘れてしまったような人にとっては映像の威力は大きく、日ごろの注意を怠らないためにもこうした映像を頭に叩き込むことも必要な場合もあるでしょう。しかしながら、視聴者の方々の中にはなぜまた寝る子を起こすような映像を流さなければいけないのか怪訝に思う人たちもいるかも知れません。番組そのものが実際に被害に遭われた方にとってはとてもまともには見られない内容であることも十分理解しつつ、私が番組を見ながら考えた今回の内容を書かせていただきたいと思います。

 番組を見て思ったまず最初の印象は、かなり多くの人たちが携帯電話やスマートフォン、デジカメやビデオを使って今回の地震を記録していたという事実です。しばらく色々な種類の映像を見ていて、記録映像として単に被害状況だけが記録されているのではないという風に感じました。

 とあるホールで公演中に激しい揺れが起こり、客席の様子を撮影したビデオがあったのですが、そこで記録された人たちはあせってすぐ外に飛び出す人や、その場に座り込んで放心状態になっている人ありで、こうした予期せぬ出来事に翻弄されている様子がわかります。大きな揺れに見舞われた人がすぐにビデオカメラを取り出してその様子を記録しているさまは、何故だと思われる方もいるかも知れませんが、その中の一人の方が事後にインタビューを受ける場面があり、何故撮影したのかわからないと答えていました。私が思うに、動画を撮影するという行動でもしないとどうしようもないという事もあったのではないかと思うのです。もし私が大きな災害に遭遇したとしたら、手元にカメラがあればやはりカメラを手にすると思います。なぜかというと、そこで起こっている現実をカメラのレンズを通し、モニターから見る事によって少しでも現実感を無くし、冷静な判断力を取り戻したいと思うからです。

 撮影しながら自分でコメントを挟むことで、自分自身を落ち着かせる効用も多少はあるのではないかと思います。撮影しながら移動する事は危険もあると思いますが、安全にカメラを回せる状況であれば、自分の気持ちを落ち着かせるためにもよくあるTVレポーターのようなコメントを吐いてしまうかもしれません。ただ、そうして撮影した画像を公開するかしないかというのは撮りながら考える必要もなく、客観的に目の前で起こっていることを見つめ、自分及び周辺の人たちの安全を保つための行動を取るためのアイテムとしてカメラが利用できるのではないかと思ったのですね。災害に備えるためのアイテムとして、動画撮影ができるデジカメや携帯電話を用意すべしなんていう災害マニュアルは存在しませんが、とっさの行動に自信が持てない方には、その場での人の動きを客観的に撮影するだけでも持っている意義はあるのではないかと今の時点では私は思っています。


サバイバル発電グッズその後

 以前このブログで紹介したことのあるエネループの色付きタイプ、ショコラトーンの単三8本セットがディスカウントされて売っていたのでついつい買い足してしまいました。ショコラトーンのセットは8本すべて色が違うので、2セットあれば同色の2本セットが作れます。同様にして4セット購入すれば4本セットが8つも作れるのですが、自宅では一度に4本を使う家電製品はそれほどありませんし、外先で充電することを考えると単三2本でセットにして使うのが一番効率がいいと思います。また、そういったところから外で使う家電製品を用意されるのがいいと思います。

 車中泊の旅が長期化した場合には単三エネループを充電するシステムも車内で何とかする必要がありますが、単三型電池の場合は大容量のポータブルバッテリーほど大変ではなく、シガーソケット経由で充電できるグッズを手に入れれば何とかなります。私の場合はこれにさらに太陽光発電できるシステムを積み(そんな大げさなものではありません(^^;))、ある程度のエネループの本数を確保しておくことで、徐々に容量の少なくなった電池を充電していくような感じにし、連続して少なくともラジオと携帯電話充電だけでもできるようにしておきたいと思っています。

 今回、改めてコンセントやシガーソケットを使わないでもエネループを充電する方法が他にもないのかという事を考えてみたのですが、これも以前に私のブログで紹介したグッズがあったことを思い出しました。それは焚き火などでお湯をわかすことのできる環境さえあれば発電が可能という発電鍋でTESニューエナジーという日本のベンチャー企業です。以前紹介した16cmの片手鍋タイプのHC-5という製品は、水を入れ沸騰させ続けると5Vでだいたい200から250mAの電力を出せるとのこと。私が紹介した当初は価格が2万円を超えていたものの、1万円弱まで直接注文の価格が下がっています。さらに、両手鍋タイプで5Vだけでなく12Vの出力もできる(シガーソケットから動くものも動く可能性があるという事です(^^))22cmと30cmの製品も出てきたそうです。

 また、アメリカでは鍋ではなく火を燃やすコンロ自体に発電能力を持たせた、Bio liteキャンプストーブという枯れ木や落ち葉を燃やして電力を供給するタイプの製品も今後出てくるようです。

http://biolitestove.com/CampStove.html

 上記リンクを見ると、燃焼を助けるファンも発電した電力で回るので安定して火力が出そうなのがポイントでしょう。見た感じとしてメンテナンスも少なくて済みそうで、しかもコンパクトなので普通にキャンプのお供としても良さそうですね。予約受付中とのことで価格は$129とのこと。ここまでして発電する状況というのもなかなか考えられないとは思いますが、こうした機器を使えばエネループを使っての蓄電が天候に関係なくできるというのは素晴らしいですし、日本からでも買えるなら実に興味深いですね。


地方空港で車中泊の可能性は?

 格安航空会社(LCC)がピーチ航空を皮切りに国内での就航を始め、ディスカウントされた料金での搭乗が徐々に可能になりつつあります。今後飛行機を使った旅が特別なものでなく、安くできるようになれば、車中泊での長距離移動の旅はコスト的には飛行機の旅より高くなってしまうということも将来的には起こりかねない感じになってきてしまっていますね。

 首都圏や関西・名古屋あたりに住んでいる方なら空港までの交通費もそれほどかからないですし、最終便でも自宅に帰ることができるでしょうが、私のように関空・セントレア・羽田・成田の各空港からかなり距離のある地方都市に住んでいるものとしては、どうしても搭乗便を選ぶところから制約が付きまといます。例えば最終便で着いたとしてもそこから帰る手段が限られ、不幸にも到着が航空会社の責任でない天候などで遅延してしまったとしたら、正にどうにもならない状況になってしまいます。交通の便利な所に住んでしる人たちがその点では実に羨ましいです。

 私のいる静岡でもなぜわざわざ作るのかと思っていたところ空港(富士山静岡空港)ができてしまったのですが(^^;)、現在でも見学者は多いものの肝心の乗り入れする航空会社が少なく利用者は伸びていないようです。これが地元民への地方税の負担の元になるかと思うと愚痴ばかり言ってもしょうがないので、ここは何とか県に頑張ってもらって、今はやりの格安航空会社を引っ張り込んでいただきたいものですが。

 静岡のような何もないところの山をけずって平地を作ったスペースというのは、空港利用者のための駐車場を有料にしてもしょううがないと思ったのか現在は2千台分の無料駐車スペースを提供しています。ただ、保安上の理由からか夜間の22:00~翌朝5:30までは閉門しているため、原則として駐車場の利用(入退場)ができないのですね。私は地元ですから利用することはないのですが、利用そのものができないのではなくて、単に入退場ができないだけならば、夜の10時前に駐車場に入り仮眠を取って翌日の第一便を使うという飛行機と車中泊の旅を合わせたような旅のやり方は可能ではないかと思います。多くの格安航空会社が入り、それが通常でも格安な料金で利用可能だとしたら、空港内の駐車場が全て無料というメリットは大きく、地元だけでなく周辺の地域から車を使って人は集まってきますし、そうした仮眠早朝便待ちの人のために車中泊しやすいスペースを併設するというのも意外と集客に効果があるのではないかと思うのですが。県外からやってくる人たちは行きや帰りに空港周辺の観光地に寄って行ってくれるかも知れませんし、使う側にとっては空港までと渡航先で違った気分が味わえるという意味で、面白いプランではないでしょうか。

 ただ、私は静岡空港で車中泊を組み合わせた旅をしても仕方がないので(^^;)、できればそれほど遠くない地方空港に魅力的な格安航空が乗り入れてくれれば、それはそれで嬉しいですね。今後の格安航空会社がどのような戦略で業績を伸ばそうとするのかはわかりませんが、あえて交通の便が悪いような所でもやってきてくれるのならば、私個人は積極的に車中泊と組み合わせて利用してみたいです。


IIJmio 高速モバイル/D ミニマムスタート128プラン の実力のほどは

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 サービス開始前から気にかけていて、申し込みと開始と同時にネット上からサービスを申し込んだ甲斐があって、月950円の128kbps上限のプラン「ミニマムスタート128プラン」のパッケージが昨日中に届き、早速接続テストを完了しました。

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 最初の写真の通り、パッケージそのものはメール便でもいいようなレターサイズで、中を開くと上の写真のように普通のSIMカードが入っています。ちなみに、私が現在使っていたり、新しく用意した機器はすべて通常SIMなので、あえてmicroSIMは選びませんでした。結構いろんなものと差し替えて使おうと思っているので、microSIMアダプターだとすぐに壊れそうだったということもあります(^^;)。

 ちなみに、すでに持っていて今までの端末で使ったいた初代Galaxy Tab(SC-01C)、日本通信のIDEOS、シャープのLYNX(SH-10B)では、SIMカードを入れ替えると問題なくネット接続できました。またドコモのクロッシィで繋ぐためのデータ端末を入手したのですが、USB接続タイプのL-02Cおよび、無線LANルータタイプのL-09Cでの動作を確認しております。

 ちなみに、どのくらいのスピードが出るのかという事ですが、場所は私の行動エリアの静岡市駿河区で測定しました。まず比較のために、今まで契約してきたイオンのAプランでGalaxy Tabから午後5時頃に接続した数値がこちらになります。

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ping 2333ms
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upload 40kbps

 となりました(^^;)。夕方であるとこんなに遅くなるのですね。ちなみに、L-09CにSIMカードを挿入し無線LAN接続ですが、FOMAエリアで計測すると以下の通りとなります。

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 これだけ見ても128kbpsを超えてしまっています。まだサービス開始1日目ということもあるので、このスピードが常に出るかというのはわかりませんが、山の中など他に使っている人がそれほどいなければ、このくらい出てくれるとうれしいのですが。では次に、クロッシィのエリアまで赴き、そこで測定した数値です。

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ping 59ms
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upload 214kbps

 改めてこの数値にはびっくりしました。スマートフォンでのネット接続の場合、FOMAエリアでもOpera miniを使えばほとんどストレス無くインターネット接続できてしまうという感じですが、クロッシィのエリアでどこまでできるのか色々試してみたくなります。ちなみに、radikoはFOMAエリアでしか試していませんが、とぎれとぎれになって安定しませんでした(2012.3.7追記 その後、改めて試してみたところ、アプリを起動してからしばらくは「バッファ中」の表示が出て音も出ませんが、そのまま放置しておくとラジオ放送が聞こえ、そのまま安定して使えているのを確認しています)。フォミリータイプで1GBまで高速通信が可能なタイプでは問題なく使えるでしょうが、私はWimaxをすでに利用しているので、これくらいの速度が出るならradikoが使えなくても全く問題ありません。radikoが使えても流し続けてしまうとデータ容量による規制が行なわれる可能性がありますので、ご利用の際には十分ご注意下さい。

 今後、申し込みのユーザーが増えてくることによってスピードに変化が出てくるかも知れませんが、クロッシィエリアで安定的に128kbpsが出るなら今後どんどん高速通信のエリアが広がってくることによって、普段使いの手軽なネット接続環境として使える状況も増えていくでしょう。だからということもありませんが、今後スマートフォンやデータ端末購入時に迷った際は、クロッシィ対応の端末にしておいた方がいいと思います。私も今後、スマートフォンやタブレットを購入することがあれば、そういうものを中心に物色すると思います。今回はとりあえずの報告でしたが、今後も継続して使い勝手などを書いていこうかと思っています。