1-8 これまでのまとめと今後への展望

 途中、間をはさみながら私の使っている通信機器について紹介してきましたが、主だったキャリアはすべて網羅してきてしまったので私と同じように通信機器を増やすのはやめた方がいいと思います(^^;)。

 ただ、旅先の通信を主に考えれば、スマートフォンに全てを詰め込むよりも、通話用に普通の携帯電話を持ち2台持ちにすることで非常時の緊急通話に備える方がいい場合もあります。それでもあえて電話を複数持ちたくなく、インターネットを手元で見られればいいならスマートフォンに集約するのも仕方ないかも知れません。その際、同じ通信カードが使い回せる予備機(ガラケー・スマートフォン関係なく)を車に常備しておくことは最低でもしておいた方がいいと思います。大切な一台が水没や破損した場合、外へ連絡を取る手段がなくなるというのはやはり怖いので、特に人気のない場所で車中泊をされる方は用意しておいた方が無難です。

 電話機やスマートフォンとは別に、パソコンでネットを使いたかったり複数の機器でネットをやりたい場合は、Wimaxなどの高速通信サービスが提供するモバイル無線LANルータを一つ契約して共用するという方法もありますが、山の中でもネットをしたいなら、3Gタイプの通信カードとモバイル無線ルータとの組み合わせもエリアの広さから車中泊の旅にはおすすめできます。これを書いている2012年3月現在ではIIJmioのミニマム128プランが、FOMAのエリアを使える中では安くてとりあえずの回線品質もいいようです。

 そして、今私が考える中で最低限の組み合わせで安く維持できるものについても書いておきましょう。これを書いている現在において、上で紹介したIIJmioのミニマム128プランのSIMカードで、NTTコミュニケーションが提供するIP電話の050plusを利用することができるらしいですが、緊急電話は050plusでは発信できないので、いざという時のために音声通話の契約を全て解約するのではなく、今契約している携帯電話をそのまま使えばいいでしょうが、回線を解約しても安くということであれば、縛り無しで最低料金というソフトバンクのプリモバイルを使い、ネットはテザリングのできるSIMフリー機、日本通信のIDEOSなどを使ってそれに050plusのアプリを放り込めば、毎月の維持費が2千円以内で一通りの電話および、スマートフォン単体でのネット、テザリング利用しての他のパソコンやスマートフォンからのネット接続までスピード制限は128kbpsでできるようになるでしょう。IIJmioのミニマム128プランが安定して050plusを利用できる事を前提に考えてみましたが、将来的にskypeや050plusを多くの人が使うようになれば、050番号で相互無料というパターンができやすくなり、さらなる節約ができるでしょう。

 あとは個人の好みによってサービスや端末を増やしていけばいいと思いますが、私のように多く契約しすぎて一台契約の際の通話料、メール使用料、パケット定額通信料の合計を超えてしまうようだと本末転倒になってしまいます(^^;)。

 このような携帯電話の流れを見るにつけ、自宅の固定電話の重要性も改めて感じます。IP電話はもとより、携帯電話網も停電が長く続けば次第に通話もデータ通信もできなくなっていきますが、ひかり電話でないメタル回線の古い電話線は、停電に影響を受けません。先日も自宅に自宅のインターネットを光回線にというセールスの電話が入りましたが、そういった話はすべてお断りしております(^^;)。旅行中に自宅周辺が災害に見舞われたような場合、連絡が付くか付かないかというのは大変重要な話で、もし現状の電話回線がメタル回線のお宅の場合は、そういった点も考慮の上回線を残しておいた方がまだいいように思いますね。


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