月別アーカイブ: 2011年10月

体調管理は大丈夫ですか?

 車中泊の旅の話ではありませんが、先日観光バスの運転手さんが運転中に意識を失い、ガードレールを突き破って道路下に転落するという事故があり、乗っていた小学生達が怪我をしたというニュースがありました。運転手さんの脳出血が原因だそうですが、若い人でも人ごとではないと思います。

 旅というのはストレス発散のために出掛けるという側面もありますが、今回のような三連休を有効に使おうとして無理をしてかえって疲れてしまうという事は良くあることです。特に今の季節は朝と昼との気温差が激しいので、食べるものや飲むものに気を遣い、あまり冷たいものをガブガブ飲まないようにすることも大事だと思います。あとはもちろん、毎年の健康診断はかかさずに受け、自分の体調について傾向を知っておくことも重要です。

 私の車の中には一応体重計と血圧計がありますが、できれば高速道路のサービスエリアや道の駅にはドライブ中の体調変化を数値化できるものを常備していただけると有難いですね。単なる休憩施設というだけでも個人的には有難いのですが、自分の疲れが多少の休憩で回復できるものなのか、それともある程度仮眠時間を取らないとダメなのか、判断が可能になる設備をドライバーが活用できるような場所が増えていけばいいのにと思います。

 一人で行かれる方は自分で体調を管理するしかありませんが、ご家族やご夫婦で出掛けられる場合には、運転をしない方が運転者の体調を気遣う配慮も必要かと思います。体調悪化が直接の原因にならなくても、ちょっとした気の緩みで重大な事故につながることもあります。くれぐれも無事に帰ることを何よりも優先し、安全な運転を心掛けつつこれからの車中泊シーズンを楽しんで下さい。

(2011.10.12追記)

 今回話題にさせていただいたバスの事故を受けて、地元のテレビ局がではどうすればいいのかという事で、医師にインタビューをしていました。その中で、やはり日頃からの自分の健康状態を把握することが大切だという事はあるようです。血圧の急上昇がきっかけになる場合もあるそうですので、血圧のチェックは無駄ではないという事のようですが、実際にきっかけの症状が出た場合、すぐに救急車を呼んでお医者さんに診てもらうのが最善の方法とのこと。持病があって心配だと思う方は、携帯電話の短縮ダイヤルに緊急の番号を登録しておくなり、あるいは警備会社の提供するボタン一つで自分の位置と緊急時であるという事を知らせることのできる端末を首から下げる形で持っておくというのも一つの手ではあります。


高速道路にあるウェルカムゲート・ぷらっとパーク

連休ともなると、行楽地へ続く道路や高速道路が渋滞するのはいつものことですが、最近では高速道路を走行するのではなく、サービスエリアを目的地として出掛ける方もいるようで、混雑に拍車をかけているような感じもします。こうした傾向は高速道路を使わざるを得ない方にとっては迷惑この上ないと感じる方もいるかも知れませんが、逆に高速道路を降りないで人だけは高速道路外に出られたり、外からやってきた人とサービスエリア内で会ったりピックアップすることができる出入口が意外と沢山のサービスエリア・パーキングエリアにあることは意外と知られていないかも知れません。日本の高速道路会社の中で、東日本高速道路会社だけはその明細を公表していませんが、中日本と西日本の高速道路会社では呼び名は違いますが、以下のリンクでその場所と開放時間を公表しています。

(西日本高速道路 ウェルカムゲート一覧)
https://w-holdings.co.jp/service/welcome.html
(中日本高速道路 ぷらっとパーク一覧)
https://sapa.c-nexco.co.jp/guide/platpark

上のリンクを見ていただけばおわかりの通り、一般道から高速道路内に入る場合、ネックとなるのは駐車スペースの問題でしょう。今回はそうした施設の中で自宅から原付で行ける距離にある東名高速道路・日本平パーキングエリア(上り)を紹介しましょう。

写真のように高速道路にへばりつくように5台分の駐車スペースが確保されています。ちなみに、写真の中の一番左にあるスペースは業務用の搬入などにあたって使うためのもので、今回はたまたまスペースが空いていましたが、埋まっている時は素直に諦めるか時間をおいて来てみるなどの対応が必要です。駐車スペース周辺の注意書きとして、中に用事がないのにこの場所に駐車してしまうというのは明確なルール違反ですのでご注意を。

今回は車の駐車に邪魔にならない場所に原付を置き、中へと入っていきます。写真のように人しか通れないようになっていますが、自転車の通行は禁じられているようです。というのも、ここから自転車を入れ、高速道路を走るような事を考える人がいたからなのかも知れません。確か漫画の世界では自転車で高速道路に乗ったというのがあったような気がしましたが(^^;)、実際にそんなことをしてはもちろんだめです。

高速道路の休憩場所の特徴として、まずはトイレの設備が充実していることがあります。最近では道の駅がこれだけ充実していると、あまりこうした設備についての優位性はないかも知れませんが、逆に道の駅以外で24時間使えるトイレがある場所というのは限られてきます。コンビニのトイレというのが常套手段ではありますが、一般道を走っていてもしそれが高速道路との併走区間であった場合は、念のためこうした施設の位置だけでもチェックしておけば安心感は増すでしょう。

サービスエリア・パーキングエリア内のレストランや売店というのはどれくらい一般道でどの種のお店にも入れるという状況からするとあまり意味がないようにも感じますが、この日本平のサービスエリアの場合、写真のようにランチタイム周辺に格安な値段で食事やコーヒーが楽しめることを示す看板を外部からの入口に設置していて、外からの集客も多少は意識しているような感じもします。皆さんの近所で中に入ることができるサービスエリアがあったら、実際に中に入ってみてはいかがでしょうか。

東日本の場合は上記の理由で事前にどこから人の出入りができるのかわからないのですが、関東から西の方面に向かう際には、こうした出入口のあるスポットを利用すると、自分の行く先々で土地の知り合いと示し合わせて会うことも可能です。ネットを使ったコミュニケーションが発達している今、自分の通過する場所と時間をメールなどでやりとりしておけば、高速道路を降りることなく迎撃形式のオフラインミーティングができます。目的地がはっきりしている旅の場合、なかなか途中のインターで降りてというところまですると時間の限られた旅の場合は難しくそのまま通過してしまうことも多いと思いますが、この仕組みを使えば、タイムロスの影響は食事時間くらいで収まりますので気楽に連絡して都合を聞くこともできるでしょうし、駄目なら帰りにでもといったような対応もできます。まだこうしたシステムが多くの場所でできるということを知らない方も沢山いるとは思いますが、改めて上記リンクの内容を確認して、有効に使う術を研究するのもいいかも知れませんね。


たまには車中泊でない旅も

 昨日、突発的な連絡をいただき、近いうちにまた京都へ行く用事ができてしまいました。よくよく縁があるものだなと思いますが、今回は集まった先でかなりお酒が入りそうな雰囲気なので、車を使ういつもの手では難しい感じです。

 現地集合の会が夜にあって、知り合いと合流して会場へ向かうため、さすがに一人で会から抜け出して車の中に戻って寝るというのも野暮なので、今回は全く車を使わないでホテルも取って行くことにしました。しかし、いつも思い立ったら全く準備しないで出掛ける事が増えたためか、予約して交通手段と宿を確保するのがかなり面倒くさく感じてしまったことは確かです。

 そう考えると、車中泊の旅ばかりに慣れてしまうのは果たしていいことなのかという気持ちも起こってきます。もちろん、車中泊の旅の素晴らしさというのはあるわけですが、自分で運転しないで行くという事になると気楽さが違いますし、ホテルで泊まれば何不自由なく過ごせるわけですから、それなりの良さはあります。今回は、行きは夜行バスを使い、ホテルで友人達と合流して一泊し、翌日は新幹線のこだま号で一気に帰るという感じで考えているので、行きに夜行バスの中で車中泊をすることにはなるのですが。

 昨日の段階で予約した夜行バスは、いわゆる観光バスのような通路を挟んで左右2列ずつというようなものでなく、幅広の3列というもので、バス会社のパンフレットによるとカーテンでプライバシーも保たれ、トイレも車内にあるとのこと。私が以前夜行バスで旅をしていた頃とは雲泥の差ですが、果たしてこのバスでの空間が、今使っているワゴンRの車内空間と比べてどうなのかというのを試せる絶好の機会でもあると言えます。

 以前のエントリーで、フルフラットの作れない軽自動車での車中泊は無理なのか考えた時がありましたが、夜走る交通機関の中でもかなり優れていると思われる寝ることを考えた夜行バスについて、自動車での車中泊との比較をその時に改めてしてみたいと思っています。今月中には出掛けますので、改めてのレポートをお待ち下さい。


Willcom SOCIUS WX01S

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発売から1日後になってしまいましたが、今後ウィルコムの契約電話は通話専用としてしか使わないと思いますので、セイコーインスツル製のPHS電話機、SOCIUSを機種変更で手に入れました。今使っている黒のストラップと合うように面白味はないですが黒のものにしました。

 この電話機は、bluetooth接続で固定電話の子機のようにスマートフォンや対応携帯電話の発着信がワイヤレスでできてしまうということで、早速今使っているソフトバンク・auの電話機をハンズフリー着信・発信できるように登録しました。この機種の売りはiPhoneやandroidスマートフォンの電話を使えるようにするということなのですが、普通のガラケーでもbluetoothによるハンズフリー登録ができる機種なら登録できます。同時に使えるのは2台という制限がありますが、全部で4台分の機種を登録できるので、ドコモの回線やIP電話を登録したGalaxy Tabでも使えるように現在3台分の登録を完了しています。受信の際の接続テストの結果も良好で、発信の際もPHSでそのまま発信する他、bluetooth経由での発信を選ぶと、bluetoothで繋がった端末名が選択できるので、これ一台ですべてのキャリアによる発着信が簡単にできるようになりました。

 端末の方はストレートの形状をしていますが、キーが勝手に押されても大丈夫なように右側にロック用のスライドスイッチがあり、軽く一回押し下げるだけでロックとアンロックの切り替えができます。ボタンの方はクリック感もあり、使用の際に戸惑うこともありません。機能面ではカメラがないため、写真付きメールを利用しようと思われている方はこの機種を諦めるか、他の電話機・スマートフォンで写真の入ったメールをするかの選択になるでしょう。逆にカメラ付き携帯電話を持ち込めない場所へ出入りする事が多い方には貴重な機種だと言えます。更に言えば、この端末は通話とメールのみに対応しており、ウェブ接続はできません。

 これもウェブ接続を電話機単体で行ないたい方にとっては残念な仕様ですが、元々インターネットはスマートフォンでやり、通話をまとめるための端末と思えば、勝手にネット接続してしまうような恐れもなく、安心とも言えます。購入時の頭金を0円にする条件として、私の購入した家電量販店では月々315円の保証プラン・ウィルコムあんしんサポートと月々105円の留守番電話サービスの他、ウェブサービスの中でどれか一つ(どれも月々315円)を登録することが条件だったのですが、この端末はウェブができないのでウェブ登録については免除になりました。ちなみに、当初に入ったオプションプランについては、1ヶ月で解除可能ということです。ウィルコムの留守番サービスは他社のものと比べるとあまり良くないように思えるので一月後に解除予定ですが、保証サービスの方は継続して利用予定です。

 充電のためのケーブルはマイクロUSB端子で、これは最近では100円ショップでUSB端子に繋いで充電するためのコードが使えますので、旅先でも安心だろうと思います。そのほかの端子ということではイヤホンマイク端子と赤外線通信が付いています。ほぼ通話専用機としてしか使うことはないだろうと思いますので、これはこれで必要十分なものではないかと思います。あと、気付いた点として、アンテナサーチを行なってくれる機能がボタンに割り当てられているので、画面表示されているアンテナの数が少ないなと感じたら、改めてアンテナサーチを行なうことが簡単にできます。これも通話用としてよく考えられているような感じですね。

 さらに必要に応じて使えそうなのが、セルフコールという擬似着信音を出し、あたかも外から電話がかかってきたかのように装う機能です。画面には「PHS着信中」と出て、応答ボタンを押すと、通話時間がカウントされていくので、単に着信音を鳴らしている以上の効果があるのではないかと思います。

 ウィルコムの今後のサービスの動向を考える時、通話は現状のPHS網で、データ通信はソフトバンク網を使うことになるということははっきりとしています。もしかしたら新しく魅力的なスマートフォンがウィルコムから出るのかも知れませんが、通話は通話で特化した端末ということで言えば、今回紹介したSOCIUSはまさにそうした端末ですし、この端末の後継機が次に出るかどうかというのは怪しいものです。もしこの電話機を機種変更したとしても、bluetooth接続の電話機として複数の携帯電話をまとめることができるという意味でも、とりあえず早めに確保しておいて2年の割賦代金支払い期間を使い切ることが私にとっては重要であると思っています。

(2011.10.10 追記)

 数日電話機として使ってみて、bluetooth経由で登録した2台のうち、なぜか1台が突然切断され、時間をおいてまた自動的に接続に行って接続されるといった感じでの不具合のような症状が出ていました。こんなものかなと思いつつメーカーサイトへ行くと、すでに内蔵ソフトウェアの更新プログラムの存在がアナウンスされていたため、本体のセッティング画面からソフトウェア更新を選び更新したところ、今のところ突然に通信が切断するような症状は出ていません。端末が更新されているかどうかは本体の操作で確認できますので、焦ってウィルコムやメーカーにクレームの電話をする前に、ソフトウェアのアップデートを試してみてください。


イワタニ カセットガスストーブ CB-STV-1 を試してみました

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 先日注文したイワタニのカセットガスストーブが到着しました。今回はちゃんとしたところで頼んだので注文翌日に到着したのですが、近くのホームセンターへ行ったらしっかり現物が置いてありました(^^;)。現在、節電の流れの中、電気を使わない石油ストーブが注目されていますが、これはあくまで家の近所に限っての話かも知れませんが、こちらのカセットガスを利用するストープはまだあまり知られていないためそれほど注目されていない模様です。大きめのホームセンターには置いてある可能性が高いと思いますので(ちなみに、売値はネットでの販売価格と同じ10,800円でした)、直に触れてみてその質感や大きさを感じてみることをおすすめします。

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 まず、サイズ的にはちょっと足元を暖めるのには十分なサイズで、本体の重さもそれほどではありません。逆に部屋の中を暖めるには当然ですがパワー不足の感は否めません。点火に際して、電気は一切使わずにできます。写真の点火ダイヤルを見ればわかるように火力調節ができないのが残念ではありますが、元々のサイズが小さいので火力を絞ってもあまり意味がないと思われたのか、火力調整はできなくなっています。ですから、満タンのカセットガスを使っての連続使用時間はカタログ値どおり約3時間ほどと考えつつ使うのがいいでしょう。

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 パッケージにも説明がありますが、カセットガスを入れるところにはヒートパネル(写真のカセットガスが入る所についている金属の帯のような部品です)が付いています。これからお鍋でカセットコンロを使われることがあったら使用後にカセットガスを触ってみればわかるのですが、缶の表面が使用することでかなり冷たくなっていることに気付くでしょう。ヒートパネルは何の対策もしなければどんどん冷えてしまうカセットガス本体を本体の余熱で暖めることで、ガスが残り少なくなっても最後まで使い切れるように工夫されています。余談ですが、同じカセットガスを使うカセットコンロの中にもこのようなヒートパネルがあるものとないものがあります。このヒートパネルの効用については、それほど効果がないという感想を持たれる方もいらっしゃるので、これについては改めての検証が必要かも知れません。

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 なお、このヒーターが部屋を暖める仕組みは、バーナーの火を燃やして暖めるのではなく、写真のようにセラミックパネルを熱して太陽にあたるように暖めるようになっていて、炎はごく小さくなっています。温風は出さないので、直接ストーブ本体に触らないように注意しながら使うようにすればいいでしょう。ただし燃料を燃やして暖めるのは同じなので、当然のごとく換気は必要です。小さいので蹴飛ばさないように注意しながら、補助的に使うのがいいのではないかと思います。

 今年の冬は石油ストーブと石油ファンヒータ、こたつを併用して乗りきろうと思っていますが、コードがなく安いものなら一本100円で入手できるカセットガスストーブは、一日の間の少しの間だけ暖房が必要な場所に置くとか、なかなか持っての移動が難しい場所で作業をするような場合に気楽に移動させて短時間限定で使うのに合っているような気がします。自由に持ち出せるということは、緊急避難時やアウトドアでも活躍できる余地があるわけで、普段の生活でカセットガスを補充しながら使いつつ、いざという時に持ち出せるように準備しておきたいものです。石油ストーブはタンクに灯油が入っている状況で持ち運ぶには気を使いますが、このストーブの場合は燃料が漏れる可能性は薄く、極端な話、ストーブだけを持ち運んで、燃料のカセットガスは現地調達でも何とかなるというのが心強いです。まだ暖房を使うような状況ではないため本格的な稼動はまだですが、今シーズンの到来が今から楽しみです(^^)。


全ての人がスマートフォンと相性がいいわけではない

 昨日はいよいよソフトバンクとauから同時にiPhone4Sが新たに販売されるというニュースがありましたが、テレビ朝日系の「報道ステーション」がトップでこの話題を放送しているのにちょっと違和感を覚えました。はっきり言ってこれはApple社と携帯電話会社の宣伝に限りなく近いものでありますし、70代だという人たちがパソコン教室にあるスマートフォンの講座で操作方法を習っている風景が流れていることにも情報操作的なものを感じてしまった次第です。

 スマートフォンは確かに便利ではありますが、ウィルス侵入の危険性がありますし、通信料も電話とメールしか使っていない人と比べると、毎月の支払いがかなり高くなります。昨日の報道ステーションを見て、新たにiPhoneを持ってみようかと何の予備知識もないまま思ってしまった人が周りにいましたら、果たして2年間の支払い総額がどれくらいになるのか、また現在支払っている携帯電話の支払額の差が毎月どのくらいになるのかをお店で計算してもらうことをお勧めします。番組内ではパソコン教室の講義の中で、スマートフォンでカメラを使う操作をしていることを紹介し、操作がタッチパネルでできるので、デジカメより簡単だと年配の女性がテレビカメラに向かっておっしゃっていました。

 しかし冷静に考えてみると、スマートフォンのような小さな画面でインターネットを見たり、カメラを含む多くの機能の設定をやるという事になると、下手をしたら新聞より小さな字を判別しなければなりません。年配の方の中にはつらいと思われる方もいらっしゃるでしょう。それならば携帯電話はそのままにして、無線LAN経由でインターネットにつなぐことができるタブレット式の端末にすれば、パソコンと同じように家電量販店で品物だけ購入することができます。値段も型落ち品ならかなりディスカウントされますし、万が一使いこなせないことがわかったとしても、損害はタブレット端末だけで済みます。アンドロイド陣営もApple陣営もタブレットの扱いはスマートフォンとほぼ同じですから、もう少し小さく、無料で使える公衆無線LANスポットが少ないため、いつでもインターネットにつながる状況で使いたいと思ったら、改めて今の携帯電話をスマートフォンに機種変更する事を考えればいいのです。携帯電話会社がスマートフォンを売りたがるのは、本体の価格が高いということもありますが、今まで通話しか料金を使っていなかったような人にも高額なデータ通信料を請求でき、身入りが増えるためででしょう。またテレビ局がこれだけスマートフォン人気を煽るのは、携帯電話会社がスポンサーである事と無関係ではないでしょう。今後もスマートフォン導入を煽るような報道がさまざまなところでされると思いますが、マスコミの方々にはいくら経済のためとは言っても、使いこなせないことがはっきりとわかる方にまで勧めるような形での報道はぜひとも止めていただきたいと思うのですが。


自己責任について考える

 今はそれほど言われなくなりましたが、小泉首相の時代に盛んに言われた言葉に「自己責任」があります。人様に頼らないで自分で最後まで責任を持とうという事で、特に無鉄砲な海外渡航について非難が集中しました。今回はその自己責任についての話ではなく、様々な製品にメーカーはどこまで責任を負わなくてはならないのかという事から出てきたユーザー側の自己責任について書いてみることにします。

 アメリカのような訴訟社会という所まで今の日本は行っていないとは思いますが、買ったものが壊れてしまったり、使ったことにより怪我をしたり最悪の場合死に至ったりした場合、責任の所在がどこにあるのかということでメーカーにクレームを入れる人の存在は常にあります。そうしたクレームに対応するため、メーカーはパッケージであったり取扱説明書に長々と注意事項を書き込んでいます。こうした注意事項を守って使用した場合に限り、メーカーは補償に応じるという事なのですが、では注意事項通りに使わないと必ず事故が起きるのかというと、なかなかそうも言い切れないところもあります。

 車中泊旅行のためのグッズとしてこれからの季節に持って行きたいと考えるものに、各種暖房器具やコンロ類がありますが、この種のものは狭い場所や換気の悪い場所での使用はメーカーによるとほぼ例外なく使用しないで下さいとなっています。それを無視して車内で使ったとしても直接とがめられる事はないと思いますが、実際に事故や火災が起こってしまったら話は違ってきます。メーカーの推奨する使い方を守っていないため、責任をメーカーに取らせることはできないでしょうし、他人や周辺の車などにも影響を与えてしまったとしたら、その責任は全て本人にふりかかってくることを覚悟しなければなりません。

 逆に考えると、ではそうした重大な事故さえ起こさなければいいのかという事にもなります。他の車も多く車中泊しているような場所で火を使うという事だけでも、最悪の状況が予想できてしまいますから、他の人や車を含む全ての責任を引き受ける事ができるならば使用するのもいいかと思いますが、はっきり言ってそんな風に責任を取ることができる方はなかなかいないのではないかと。どうしても使いたいと思われる場合は、確実な安全対策を講じるのはもちろんのこと、実際に粗相を起こしてしまっても回避が可能な場所で行なうなどの対策を十分試行した上で使用することが求められると思います。他人に影響がなくても、ご自身が怪我をしたり亡くなったとしたら、親族や友人の悲しみはいかばかりか、そんな事も考えながら安全な車中泊の旅をされていただきたいと私は思っています。


高速道路サービスエリアにある給茶機について

 一つ前のエントリーを書くためにというわけでもないのですが、先週末に横浜周辺に行く用事があったのでついでに、200mlの水筒が全国の高速道路にある給茶機にセットできるのか確かめようとしょうもないと思いながらやってきました。ただその際にちょっとした異変を感じたので、今回はその事について書きたいと思います。

 時間調整のために静岡インターから乗らずに、国道のバイパスを通りつつ御殿場インターから入ることで、新装なった足柄サービスエリア(上り)にすぐに入る事ができます。そこで給茶機を探したのですが、どこを探しても冷水を紙コップで飲む機械があるのみで、お茶はおろかお湯さえありません。電気自動車用の給電スタンドはあってもお茶はないとはどういうことかと思いながら探しても一向に見付からないので、常駐しているコンシェルジュの方に給茶機の所在をお聞きしたところ、ここにはそういうものはないとのお返事をいただきました。これから寒くなる時期であっても冷水しか置かないというのはお茶を出すためのメンテナンスを省略したという事なのかも知れませんが、ここではベビーコーナーに80度のお湯を出す給湯器があるのみで、赤ちゃんとは全く関係ない輩がお湯をもらうためだけにベビーコーナーへ入るのもためらわれるため、実質的にお湯の入手はここでは諦めた方が身のためだということを実感した次第です。

 足柄サービスエリアの下りの方にはかろうじて一台見付けることができました。ただサービスエリアの規模を考えると、もう一台くらい置いていてもいいのではないかと思うのですが、今後新しくサービスエリアをリニューアルする際に人知れず給茶機を撤去していくのではないかという危惧をふと感じました。高速道路を利用する立場から書かせていただければ、サービスエリアの中に入るお店というのは高速道路会社の意思により決定されるわけで、その中で選ばざるを得ない現状があります。高速道路無料化が今後実現されないであろう事を考えると、サービスエリア内の商売は実にあこぎな面もあるし、高速道路会社の考えでどうにでもなってしまうのだなあと思いますね。

 このブログでも紹介していますが、車中泊に限らず長距離のドライブで一番調達に難儀するのがお湯で、そのため多くの方が車内でどうやってお湯を調達するかということで悩まれます。車のシガーソケットにつないでお湯を沸かすというグッズは、沸くまで時間がかかりますし走行中に動かすのは危険です。となると、アイドリングをしながら待つという事になり、時代の流れにはとても合いません。そんな中、全国どこでも安全で比較的簡単にお湯が入手できる方法として私は高速道路のサービスエリアを推奨してきたのですが、これからもし給茶機がなくなっていくとしたら、コンビニで買いものをしてその都度ポットのお湯をいただくような感じになってしまうのかも知れません。私の危惧することが単なる杞憂であればいいのですが、今後どうなるのか継続して見ていく必要があるように思います。

(2012年1月29日 追記)

実際に東名高速足柄サービスエリア上りを利用された方はお気付きだと思いますが、先日改めて訪れたところ、飲食スペース内に温かいお湯とお茶を提供する給茶器が設置されていましたのでここでも報告させていただきます。私だけでなく多くの人の要望であったのかも知れませんが、こういった改善が行なわれたのは実に喜ばしい事だと思います。


サーモス 真空断熱ポケットマグ JNC-200

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 このブログでも何度となく紹介してきました真空断熱構造の水筒各種ですが、個人的に似たようなものを集めて何になるのかと言われてもつい買ってしまいます(^^;)。今回紹介するサーモスのポケットマグは、私の持っているもののうち最も少ない容量のもので、なかなか安売りしていることがなかったのですが、昨日チラシで入ってきた近所のお店のセールで千円ジャストで売るということでつい買ってきてしまいました。

 これからだんだんと朝夕の冷え込みが厳しくなり、飲み物も冷たいものから温かいものを飲みたくなってくるだろうと思います。冷たい飲み物は水分補給のため激しい運動をした後などはかなり大量に飲むため、もっと大きなサイズが欲しいところですが、熱い飲み物の場合はたくさんの飲み物を一気にはなかなか飲めません。

 私の場合は今まではコップのついた大きめの水筒に出発前に熱いお湯を入れ、コップでお茶やインスタントコーヒーを飲むようにしていたのですが、いわゆる飲みきりサイズで小さくコンパクトなものには前々から興味がありました。この製品の容量は200mlなので、だいたい普通に出てくるお茶やコーヒーの量と考えていいでしょう。私はこのポケットマグを空のまま旅に持っていこうかと思っています。

 車中泊の旅の途中で、こうした水筒やマグボトルに飲み物を補給できるところというのは限られてきます。高速道路で移動する場合、レストランが併設されたサービスエリアには利用者に開放された給湯器・給茶機が設置されている場合が多いです。そこで機械を占領し、大量のお湯やお茶を持って行くというのはあんりまですし、それでもサービスエリア内だけでなく、車の中にお茶などを持ち込んで気分転換のために用意しておきたいという希望はあるのですね。そんな時、この200mlというサイズにお湯や冷水、お茶を入れて持ち運ぶことができれば便利だと思います。先日、このポケットマグを持って高速道路のサービスエリアへ行って来たのですが、よくある紙コップをセットしてボタンを押すと適量のお茶が出る給茶機にはぎりぎり入ります。入る量は2回ボタンを押すと少しお茶がこぼれるかもしれないぐらいでしょうか。このような使い方をする際には、お茶や熱湯がちゃんとポケットマグの口に収まるかしっかり確認しないと危ない場合もあるかも知れないので注意が必要です。

 そこまでするなら、同じような目的で以前紹介した同じサーモスのコーヒーメーカー用に作られた真空断熱マグは取っ手が付いたままドリンクホルダーに置け、さらに飲み口のあるフタも付いているので、これで十分ではないかと思われるかも知れません。ただこのマグカップタイプの製品は、完全にフタが閉まるわけではないので、道路の突起で跳ねるような悪い道を通る場合は少々こぼれる危険もありますし、保温性という点はやはりきちんとフタが閉まるものと比べると性能は落ちます。ただフタの構造が、シリコンとプラスチックを密着させてフタをしているので、多少は熱が外に伝わり、他メーカーのものよりは保温性に劣る部分はあるかも知れませんが、数時間程度でしたら十分な保温力です。きちんとフタをすれば逆さにしても転がっても中味が漏れることはないと思いますので、ドライブ途中の休憩場所に給湯器の類を見付けたら飲み物を入れて出発し、絶妙のロケーションを探してそこでゆっくりと飲み物を楽しむといったことがやりやすくなります。高速の給茶機のお茶ではあまりにも風情がなさすぎると思われる方は(^^;)、お湯だけを補給し、別にインスタントコーヒーを用意しておけば大きな水筒類が全くなくても、このポケットマグだけでそれなりに楽しめます。

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 なお、このサーモスのポケットマグの特徴として飲み口のところにシリコンのカバーが付いているということがあります。直接金属部分に口が触れることがないので、いきなり口をやけどする危険が他のものよりも少なくなります。人によってはシリコンの独特のにおいを気にされる方もおられるかも知れませんので、実際に店頭で見本を触る機会があれば、実際にどんなものか確認される方がいいかと思います。

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 また、小さいサイズのものが便利な点として、大きくて長い水筒と比べると中を洗いやすいということもあります。写真のように飲み口部分のシリコンは予備が1つ付いていますので、入れる飲み物別に分けてもいいでしょう。フタの部分のシリコンも簡単に外すことができますので、においがつく恐れのある飲み物を入れた後はきちんと分解して洗浄することをおすすめします。軽くでも十分ですので、その都度洗っておけば長く使えます。自動販売機で缶コーヒーを買うというのは簡単ですが、このポケットマグを利用しインスタントコーヒーに切り替えればすぐにボトル分の元は取れてしまうでしょう。私は色が緑という事もあり、給茶機のお茶用にしようと思っていますが、それだと全く飲み物代はかかりません。もちろん旅行の時だけでなく、日常の仕事でもこれを使って自宅から用意した飲み物を飲んだり、職場のデスクでフタを外したまま湯飲み代わりに使っても良く、応用範囲が実に広いと思いますね。すでにさまざまな水筒を持っている方でも、こうした容量の少ないものを検討してみてはいかがでしょうか。


イワタニ カセットガスストーブ CB-STV-1 についてのその後の情報

 以前のエントリーで、家庭用カセットガスで動く室内用のストープ、イワタニのCB-STV-1 について、販売前の状況で紹介させていただきました。発売前ということで説明には不十分な点もあり、早めに入手をしたいと思っていたのですが、10月に入っても入手できていません。

 実は発売前の時期に楽天に登録している店舗の中で安いところを見付け、注文を出していたのです。しばらくして店から現状で入荷未定との連絡が入り、仕方がないのでそのまま待っていたのですが、先日びっくりするようなメールが届きました。

(引用ここから)
ご注文頂きました「CB-STV-1」でございますが、
メーカーにて急遽今期終息となりましたため、
ご注文分につきましても商品手配が出来ませんでした。
誠に申し訳ございませんが、ご注文をキャンセルさせて頂きますので、
ご了承をお願いいたします。
(引用ここまで)

 ごらんの通り店側からキャンセルされてしまったのですが、店が表示価格を間違ったり、終息品のため仕入れができなかったりして確保不能ということはよくあることなのでキャンセル自体にはびっくりはしないものの、出たばかりの新製品が終息したというのは穏やかな話ではありません。プレスリリースでは初年度生産目標が10万台とありましたので、電力を使わないストーブの人気がいくら高いとは言っても、それほどの数が売れまくってしまったとはにわかには信じられないのですが。店側の話を信じるならば、製品自体に何らかの問題があるのではないかと考えてしまう人がいても不思議ではありません。

 このブログでは、できるだけ正しい情報を提供していくつもりですし、このままでは人にも勧めることはできそうにありませんので、とりあえずイワタニのホームページから上記の件について、メールによる問い合わせを行ないました。その結果が届き次第ここで経過を報告いたします。その際、メーカーから来たメールそのものを引用する事はできませんが、今回キャンセルの理由とされた9月10日に発売したものが9月中に販売終息という事があり得るのかという点についてははっきりさせたいと思っています。特に使用にあたってはもし不具合があるなら、生命に関する事故が起こりかねないものですので、このエントリーの追記という形でお知らせする予定です。どうぞ続報をお待ち下さい。

(2011.10.3追記)

 問い合わせの内容について、本日の午前中に返信がきました。迅速な連絡をいただきまことにありがたいことです。その内容は、一時的に欠品になることはあってもすでに終息しているということはないという明快なものでした。これで、このブログでも安心して勧められます。私も早速別のショップで注文を出しました。到着後に改めてレビューを書きたいと思っています。

 最後に、今回のエントリーを書く原因となったネット通販の店舗について書いておきます。店舗からのキャンセルメールの後、楽天の方からもカード決済の取り消しメールが来たので、私自身の被害というようなものはありません。ただ、今回の件は事実と違う情報をキャンセルの理由としたということで、それがもし仕入先の言い訳をそのまま伝えたとしても、メーカーと購入希望者の両方に迷惑を掛けかねない悪質なものであると言えます。ここを読んでいる皆様にとって、もしネット通販を使われる際にご注意いただきたいということで、今回利用した店舗の名を紹介しておきます。「EC-JOYプレミアム楽天市場店」がそのお店です。店名でネットの検索を掛けると、楽天のレビューが見られますが、同様にこのストーブを注文した方の文句が載っていますね(^^;)。今回はできるだけ安く買おうとして失敗してしまったということになりますので、今後は十分に気を付けてネットでのショッピングを楽しみたいと思っています。