2014年のモバイル環境のまとめ

 一年を振り返るということはこの時期にしかできないので、一年間の最後の更新に合わせて今年のモバイル環境においてどれくらいの変化があったのか、改めてここで紹介してみたいと思います。

 ハード的なものとしては、やはりBluetoothでテザリングができ、一日中電源を入れっ放なしにしていても十分電池が持つモバイルルーターAterm MR03LNが出たことでした。発売してからそろそろ一年になるので後継機の発表があるのかも知れませんが、基本的に一日電池が持つくらいなら使い続けることに問題はないでしょう。電池も内蔵式ではなく交換できるようになっているので、将来LTEより早い通信方法が当り前になるまでは何らかの形で使い続けられるものであると思えます。

 そして、通信サービスの面では、キーワードとして「無制限使い放題」のサービスが当り前に出てきたのが印象的です。NTTドコモがPHSのウィルコムに引導を渡すかのように出してきたカケホーダイプランは他の2社も追随し、私自身もdocomoにはしなかったもののauのかけ放題プランに移行することになってしまったほどでした。

 MVNO業界にも無制限使い放題の流れはデータ通信プランにおよび、ぷららの定額無制限プランは3Mbpsの速さ制限はあるもののデータ量については無制限(税込2,980円)ということで早速導入しました(^^;)。続いてU-mobileのLTE使い放題プランがアナウンス上ではスピードも制限なくぷららより安く出てきました。使い放題のSIMカードをMR03LNの中に入れて運用することで、いつでもどこでも動画が見られる程度の高速でネットができる環境が実現したのです。それまで高速無制限と言われたWimaxはエリアが狭く、その後継のWimax2にはデータ通信量の制限があるということで、モバイル環境の使い放題ということでは今挙げた2つのサービスにとどまっています。今後は他のプロバイダでも同種のサービスが行なわれていくことを期待します。

 もう一つMVNOの中で画期的だったことは、今まではMVNOといえばdocomo網を使うものばかりだったのが、mineoやUQ mobileのようにauのLTEをMVNOで提供するようになってきたことです。新しいiPhoneで使えないという問題がわかり、一部の人たちには不評ではありますが、今後複数社の参入によりある程度はdocomoのMVNOと同じように新しいサービスが出てくる素地ができたのではないかと思えます。もし複数の端末を持つことを考えた場合には、docomoとauという違ったサービスエリアを持つサービスを使い分けることももしもの時には役に立つかも知れません。

 ここまで書いてきたことは、昨年の終わりには全く想像しなかったことで、まだ世間的に認知されているとは言えないMVNO業者がどんな次の手を打ってくるのか、SIMロック解除が既定路線になっている今、楽しみではありますね。来年の今頃、今より安くて素晴らしいサービスが出てくることを心待ちにしたいと思っています。


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