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旅先の温泉浴場や旅館のお風呂について誠実な施設を選ぶために公開してほしいこと

福岡県の二日市温泉「大丸別荘」において、お盆と正月の年2回しかお湯を交換せず、そのためにレジオネラ属菌が繁殖し、状況によっては入浴した人が感染症になって命の危険があるほどの状態だったことが判明したニュースは、今後の観光業界にもかなり大きな影響を与えたのではないかと思います。

というのも、規模が多い温泉施設であればあるほど、こまめに全ての浴槽をきれいにするには人手が必要で、コロナ関連で一旦解雇した従業員が戻っていない施設はかなり大変なことになっているだろうと思うからです。それだけでなく、長いこと観光旅行に行く人がほとんどなかったことで、営業自体を継続すること自体が難しかった旅館業界では、お湯の汚れをフィルターによって濾過する設備を持っているところでは、規模の大きさこそあれ、止むを得ず掃除をする頻度が下がってしまっていることが考えられるからです。

それにしても、レジオネラ属菌の恐さを感じていなかった経営者の発言というのは、その入浴施設を利用する人にとっては、もっと深刻に考えなくてはいけません。それでなくても、今回のお風呂のようにお湯を循環しているのにそれを明らかにしないような施設があるかも知れませんし、今後はそのお風呂が本当に「かけ流し」であるかということを調べるのと同時に、きちんと定期的に風呂掃除が行なわれているかということを調べてからでないと気持ちよく入浴することができなくなってしまうというのは残念ですね。

今までは床や浴槽の底の部分がぬるぬるしていても、それは温泉の成分のせいだろうと思っていた方も少なくないかと思いますが、今後は営業時間が決まっている銭湯は大丈夫だと思いますが、お湯を循環することで営業している温浴施設については、営業を休止するお風呂掃除の時間を設けているかということも、旅先で利用する際には考えておかなくてはいけなくなりました。

これは温浴施設だけの問題ではなく、最近頻発している回転寿司や牛丼店などで食事をしに来た客側からの不衛生な行動や、飲食店内部でもキッチン内で実に不衛生な行ないをしている従業員の行為が問題となるなど、今まで「性善説」を信じ、安心して受けていたサービスが信じられなくなりつつあります。これは、海外からやってきた旅行客の評判にも関わってくるので、今後日本が観光客を海外から呼んでいこうという状況に冷水を浴びせるような事にも繋がりかねません。

こんなことを書いていても、ほとんどの方が今まで通りきちんと仕事をこなし、お客の方でもきちんとマナーを守ってお店のルールに従っていると思うのですが、たった一人でもそのルールをわざと外すような事をやる人がいると、そのためにルールの内容どころか、お店としての存続すら危うくなってしまうようなことも今後起こってくるのではないかと思います。

ただ、まずは企業側が現在の状況をきちんと出すことが第一歩かなと思います。話を温泉旅館や日帰り温泉の話に戻しますが、温泉の成分はもちろんのこと、鉱泉を加熱しているのか湧いたものをそのまま使っているのか、お湯は循環しているのかかけ流しなのか、塩素消毒をしているのかいないのか、浴槽の清掃はどうなっているのかなど、きめ細やかな情報提供があれば、たとえ沸かし湯で循環であっても、さらには楽しみに出掛けて来たものの、お風呂掃除の日で休業日だったということがあっても、安心して利用することができるでしょう。

逆に、楽しみにやってきたのに、閉まっていて入れなかったというような事が起きると、当然その人にとってその温浴施設はあまり良くないものに感じられるかも知れません。しかし、厳密に誠実に温泉の品質を第一に考えた運営をすれば、当然24時間入浴可などということはできないわけで(多くの人が利用するのであればさらに通しでの営業は難しくなります)、誠実に営業している施設については冷静に評価してあげなくてはいけないと思います。今回のような事件が起こると風評被害も起こって温浴施設の関係者の方は大変だろうと思いますが、ぜひ施設の方々には利用者の安全を第一に考えた情報開示や営業を行なって欲しいと切に願っています。


大阪~埼玉間の夜行バスが京都で運転を打ち切った事に関して旅行者が考えるべきこと

この文章を書いている2022年9月は台風シーズンで、台風が日本にやってくる前に鉄道などが計画運休を行なうような事も考えられる中、事前に計画した旅行が台無しになる可能性が高くなります。

そんな中、私はネットの騒動を先に知ったのですが、大阪を出発して京都を経由して、最終的には埼玉県まで行く夜行バスが、車内エアコンの故障という、いわば運行側の都合によって京都で運転を中止し、深夜の京都駅に乗客を降ろしたまま運転手が立ち去ったということについてバス会社がけしからんという流れで盛り上がっているのを知りました。先日いわば後追いでテレビ局がこのニュースを報道していたのですが、格安な夜行バスなだけに、目的地までへの運賃とともに、直後のホテル代まで含めた金銭負担をバス会社に保証させるというのは、かなりの経営負担になり、そんな補償のやり方が定着してしまったら、中小のバス会社は夜行バスの営業から撤退してしまうのではないかと思ったりしました。

ちなみに、この会社の大阪(梅田)から埼玉(大宮)までの片道料金は5,800円から7,000円(四列シートで車内装備により料金が違う)と、新幹線と比べると格安です。今回の運行中止によるバス会社の対応策として出してきた条件は、京都駅までの運賃返還及び、京都から東京までの新幹線代として後日15,000円を振り込むというものでした。

ちなみに、新幹線の京都~東京は自由席で13,970円です。京都発6時14分の「のぞみ200号」に乗ると8時23分に東京に着きます。東京で夜行バスを降りた場合と比べると2時間くらい到着が遅れることになり、翌日に仕事や学校がある人であれば、ぎりぎり間に合わなくなることも予想されます。

夜行バスが車の事故ではない、車内冷房の故障という事で運転中止になるということはめったにあるものではありませんが、かなり正確に運行する新幹線と比べるとバスの場合は渋滞に遭遇した場合にはむしろ新幹線の始発に乗って行った方が早く東京に着くような事も有りえます。だから、新幹線と比べると半額という運賃で成り立つのだろうと思いますが、今回のようなトラブルが起きる可能性は0ではないので、帰ってそのまま会社や学校に行くような計画を立てるのはあまりおすすめしません。

ちなみに、翌日を休みにしてあれば翌日夕方くらいまでに目的地に着ければ良くなるので、今回のバス会社から支払われる15,000円を以下のように使うことで、騒ぎの原因の一つとなっていた「現地までの交通費とは別に京都でのホテル代を支払え」という条件もクリアできていた可能性があります。

もし私が翌日休みで京都駅に深夜に降ろされた場合、東京までの新幹線代を15,000円出してくれる目処が付いた時点で、翌日の朝に出発する昼行便の京都~東京行の高速バスをネット予約します。JRバスの便を調べたら午前9時10分京都発、東京着17時7分のバスが4,700円と5,800円の席がありましたので(最安の3,500円という席もありますが、恐らくその時点では売り切れていると思うのでこの金額での試算はいたしません)。最高額の5,800円の席が取れれば、残りはホテル代として9,200円まで充当できます。

運が良く5~6千円のビジネスホテルが取れれば、到着時間は遅れるものの、深夜2時くらいから朝8時くらいまで(現場では深夜1時過ぎまで騒ぎになっていたそうなので)は寝られ、当面の自己負担は出るものの後から全額回収してお釣りが出るので、高速バスの休憩中の昼食代や、うまく行けばお土産代まで自己負担なしということになっていくでしょう。

また、バス会社の方で提案したと言われるインターネットカフェの利用であれば(今後の事を考えるとバス会社は運転を中止した最寄り駅から近いネットカフェのリストを本社から送ってもらい、それを印刷して乗客に手渡しすることも対策の一つになるのではないかと思います)、ナイトパックを使えば2~3千円で鍵のかかる個室が使え、シャワーも利用可能だと思いますので、ビジネスホテルよりは居心地が悪いものの、深夜2時から新幹線の始発のある6時くらいまでは何とかやり過ごせます。最近ではインターネットカフェもスマホから個室の予約ができたりしますので、もはやバスの運行が中止になることがわかった時点でそうした予約を入れ、そこからバス会社の対応を聞き、その内容に沿って、いつまでも抗議をするのでなくとっとと次の行動を取るというのが安旅を行なう場合の基本だと私は思います。

もちろん、相手に全く誠意が感じられず、チケット購入時に確認した事項すら行なわない悪質な業者であることもあるでしょう。ただその場合でも、現場でどのような提案がなされ、一連の行動がわかった時点できちんとその証拠を固めた上、一旦はその条件に沿って自分の帰りの心配をしなければなりません。抗議をするのは自宅に帰った後でもいいわけで、ゴネることが逆効果になったりすることもありますので、その点には注意して欲しいと思います。

新幹線がストップすればそれがニュースになりなぜ予定通りに帰ってこないのか理解が得られやすく、JRでは車内を開放してくれて「列車ホテル」のように使え、夜食や朝食を出してくれたり、特急料金を払い戻ししてくれます。また大手航空会社であれば、自然現象ではなく自社都合による欠航・遅延であれば、自宅までのタクシー代や翌日までのホテル代(私が経験したトラブルでは北海道から何とか代替機が飛び、羽田に代替機が到着したのが終電が終わった後だったので、羽田空港内にあるホテルを取ってもらえました)を負担してくれる場合は確かにあります。しかし、決して大手ではないバス会社であれば、運行中止をした分の運賃は負担してくれても、本来の目的地までへの費用までは出してくれない場合も十分に考えられます。LCCなどの航空会社も、代替便の手配すらしてくれず航空券の払い戻しのみで対応させられることが普通です。航空機の場合は、一部の「国内旅行傷害保険」のオプションで宿代(代替交通費は不可)を実際に支払った場合に宿泊代を保証するプランがあるので、そうしたオプションを含めた旅行保険への事前加入というのも必要になる方もいらっしゃるでしょう。

いちいち自分で全てやりたくない場合は、パックツアーの利用や、やはりしっかりと乗客のその後を考えてくれる、大手の交通機関を選択し、格安旅を考えるなら先行割などで、あくまで大手路線から選び、格安業者は考えないようにすべきでしょう。トラブル対応のために高めの運賃を払っているという側面もあるのです。逆に安い運賃や宿泊を基本にする旅を計画する場合には、常にトラブルが起こった時にどうするかということを考えておくことが大事になります。今回紹介したように、今の時代はスマホを使ってトラブルになっている状況の中でも次の行動のための予約をすることができるので、トラブルを後から笑い話として語ることができるくらいの気持ちでいることが、旅を楽しむためには必要なのではないかと個人的には思うのですが。


トラックドライバーの皆様の過酷な状況について改めて考えてみる

私が車中泊旅行をまだ車中泊をする人が少ない時に始めた時、車中泊場所に決めた大きな駐車場や高速道路のパーキングエリアで競合するのが大型トラックでした。トラックは仕事で長距離を乗られていますし、冷凍のものを運んでいるような場合には休憩中(今はもっと環境は良くなったものの、当時から運転席の後ろに足を伸ばして寝られるスペースはあったと思います)にもアイドリングを当時していたので、その音がうるさくて寝られない時には、その存在が疎ましく思えた時もありました。

ただ、あくまで車中泊での旅行は自分のために出掛けているもので、日本の物流を回しているトラックドライバーの必要性と比べれば、やはりこちらの方が譲らなければと思い、当時から問題になっていた大型車専用の駐車スペースに入って車中泊というような事は行ないませんでした。というのも、大型車と違って大きなサービスエリアが満車で停車すらできないような場合も、下道に降りたり小規模なパーキングエリアを回れば、一台くらい何とか入れるくらいのスペースを探すことは可能でしたし、逆に深夜に走って他の車が出るような時に仮眠を取りながら自分のペースを作り出すようなことをしていました。ただこれも、あくまで誰からも強制させられることがなく、自由に日程を組むことができたレジャー使用だったからこそという点はあります。

先日、トラックドライバーの過酷な労働環境についてのレポートを読む機会があり、サービスエリアの入口付近に多くのトラックが停まっていたり、ETCの割引を待つようにして待機する多くのトラックがあったり、荷物の送り先の近くで長時間路上駐車をしているようなことがネガティブに捉えられていると思うのですが、これらのことの根本的な原因というのは、荷主からの要求を断りきれず(特に中小業者で大きな契約先を失うことは会社の存在そのものを危うくすることになります)、荷主の言うがままに行動をするために、限られた経費の中で利益を上げるためには現場のドライバーにかなりの負担がかかっているがための事がほとんどであることを知りました。

せめて、到着先に早く来て車を停めて休めるような仕組みがあればと思うのですが、そうしたニーズのために全国に多く作られた「トラックステーション」はその数を減らしていて、警察の取締りを恐れながらもマナー違反の行動を取らざるを得ない状況を何とかしないと、今後日本の物流は成り立たなくなるのではないかという不安が出てきてしまいました。

また、働き方改革関連法が長距離ドライバーに本格的に適用されるのが2024年からということもあり、これを「2024年問題」と呼び、働き方をきちんと管理することによって日本の物流はまともに機能しなくなる(大きな歪みをかかえたまま現状の物流が回っているから)のではないかと言われています。荷主は働き方改革を実現するために運賃を上げた業者に対して、別の安く請け負う業者に乗りかえるでしょう。ただ、荷主の方にも経費をいきなり増やせない原因があり、その一つが度重なる原材料や製品の高価化にあるとなると、社会全体で賃金が増える仕組みでも作らないと、トラックドライバーが所属する中小の運送会社はとても生き残ることができなくなりそうです。

車の運転というのは、少し間違うと自分の命だけでなく、他人の財物や命まで奪う可能性のある行動です。名古屋でたて続けに起こった観光バスの事故のような事がトラックで頻発したら、トラックと同じ道を同じように走っている私たちにとってもその巻き添えになる危険があります。極度の疲労や睡眠不足で長く走るような事を無くすために働き方改革をするのですが、現状を見ていると、に大型車が安全に駐車できる待機場所が増えたという話は聞かないので、無理をして運転を続けるか、駐車のできない場所に長く駐車してそこで休憩するのかというようなことになってしまいそうです。

そんな中で私たち普通車や軽自動車を運転してレジャーに使っている人は、普通車の駐車スペースに停められないからと言って、大型トラックやバス専用の駐車スペース、さらに言うと車いす利用者が使える駐車スペースに停めることは避け、通常で考えればマナー違反でしかない状況に遭遇したとしても、その時には改めてトラックドライバーの大変さについて考えていくことが大事ではないかと思います。公的な扶助は行政に期待するしかありませんが、今後通販の送料無料がなくなったとしても、冷静に受け取められるようにと個人的には思っています。


路線バスの旅はもはや「路線バスと歩き旅」で旅番組としては楽しみずらくなっている

私の好きな旅番組の一つにテレビ東京の「出川哲朗の充電させてもらえませんか」という電動バイク(原付相当)に乗って沿線のお店やお宅にお願いして充電させてもらいながら目的地を目指すというものです。この番組で使う電動バイクは一回の充電による航続距離が少なく、とても実際のツーリングには使えませんが、この番組が始まる前から原付でロングツーリングをする方は多くいたので、原付で番組で紹介されたルートを走ろうと思っている方は少なくないでしょうし、番組を見てバイクを使ってのロングツーリングをされていると番組のカメラに向かって申告する方もいます。多くの視聴者の中には単にバラエティーとして楽しむ方もいるかも知れませんが、番組で通ったルートを辿りたいと思う方の要望を満たすような作りの方があった方が番組を通じて様々な展開が考えられる分、多くの人の興味を引くようになるのではないかと思います。

逆に、ここのところ連続して違ったテイストの番組として放送されている「路線バスの旅」および「鉄道旅VS路線バス旅」のシリーズというのは、ゲーム性があり番組内で結果についての予想を募集するようにして視聴者の興味を引っぱるような作りになっているのですが、長く見ているとだんだん出演者達の過酷な移動に、ドン引きしてしまう人も少なからずいるのではないでしょうか。

このシリーズの初期には私が住む静岡県を路線バスで横断する回があったのですが、利用状況で路線バスが激減する前でも、東海道の「さった峠」は路線バスの路線が無く、JR由比駅から興津駅まではバスがつながっていませんでした。当時は厳しいルールはなく、当然のように由比駅から興津駅までタクシーに乗り、そこから別会社の路線バスで西へ移動していたのですが、ゲーム性を高めるために「基本歩きで全行程でタクシーが使えるのは1万円まで」というルールができることになりました。

こうなると、実際の旅で同じような事をやる人というのは、もはやいないのではないかと思えます。NHKBSで俳優の火野正平さんが行なっている自転車の旅では、袋に入れて列車やバスに乗せられる「輪行」ができる区間については、積極的に公共交通機関を使って移動しているのと対象的です。

さらに、路線バスの場合、最近は利用人口減少ということだけではなく、新型コロナのまん延により運行本数が減ったり、路線そのものが無くなるような事が起きている中、新たに番組を作る場合、もはや徒歩で十数キロ一気に移動することが当り前であることを想定したルートを提供しないと、もはや旅自体のゴールができないようになっており、このシリーズが「旅番組」ではなく「旅ゲーム番組」としてしか楽しめない状況になってしまっています。

元々路線バスシリーズではおなじみで、旅先での行動が普通でなくそれ自体に味があった蛭子能収さんが番組を降板したのも、ルール重視の結果延々と歩かされるのに嫌気が差したところもあったように思います。乗り物に長時間乗っただけでも体力を消耗するのに、雨の中や夜間になっても長距離を歩かされるようなものになると、今後新キャストで路線バス旅を続けるという話はあるものの、体力的には自信がなくても実に味のあるというようなキャスティングを選ぶことが難しくなり、他の民放バラエティーで活躍するような人がメインになっていく事になるでしょう。

そもそも、時代の流れという中で路線バスが縮小される中では、番組で流れたルートを普通に後追いしても同じように行けるルートというのは本当に限られてしまい、出演者の負担を減らすためには、県境を超える場合バス会社が変わってしまいバス路線が寸断されることがあるため、この部分は無条件でタクシー利用可にするとか、ヒッチハイクを番組内で許可するとか、色々ゲームにおける出演者の負担を軽減するアイディアは出るものの、旅の再現性という意味ではもはや旅番組としては破綻している部分があることも確かです。

また、バス利用の場合、その殆どで交通系ICカードを使用せずに現金を運賃箱に入れるというパターンも、どうにかならないかと思います。路線バスの地方路線の中には、群馬バスのように関東なのにSuicaを使っての乗車ができないという路線もあるのですが、カードでの精算ができればいちいちお金を用意する必要がない分、次のバスをじっくり選べる余裕も出るわけです。決して現金での支払いを否定するのではなく、使えるものは使いながら、視聴者に全国の路線バスでも交通系ICカードの流用がそれなりに可能であるということを示す必要もこうした番組で紹介する意義はあるのではないかと思います。

こんなことを書くのも、先日「路線バスVS鉄道」の対決旅を一気見して、まるでずっと旅をしているように見ることに疲れてしまったからなのです。今後の状況から見て、旅番組というより移動ゲームバラエティとして見せるような形でしか、路線バス旅は残れないということは残念ながら明らかだと思いますので、せめて出演者に過酷な旅を強いる今のパターンの旅をさせる方向からの脱却をした上で、移動ゲームを楽しませて欲しいというのが昨今感じたことでした。


気が付いた時には一気に変わっているかも知れない地方のコンビニ事情

毎日の生活を自宅中心にしているとなかなか気付かないことが多いですが、確実に社会の状況は今までとは変わってきているように感じています。このブログでも前に書いたように、銀行での硬貨入金についての手数料を取るようになったり、郵便ではがきや手紙を週末に出せば今まで週明けの月曜日に到着していたところが、到着までの日数がかかるようになるなど、今まで当り前だと思っていたことができなくなっている部分が増えてきたように感じています。

今回紹介したい事は、コンビニエンスストアに関する事です。今までも、新型コロナ感染が広まる中で、アルバイトしている人が感染したり、深夜・早朝の時間を中心に人が集まらなくなり、一定の期間休業するようなコンビニがあったことをブログで書いた記憶がありますが、さらに状況は悪くなっているようです。

というのも、近くのコンビニのアルバイト募集のチラシが目に入ったのですが、その中に書かれているアルバイトの募集時間にちょっとした違和感を覚えました。それは、今までコンビニと言えば24時間営業が当り前だったのですが、そのコンビニでは夜11時以降および、朝6時までの間が空白になっていたのです。

新型コロナの影響が日本でも出てきてから、日本の大手コンビニチェーンでは24時間営業でない営業時期短縮店舗を増やすというようなニュースがあることは知っていたのですが、深夜はともかく、電車がすでに走っているような時間にコンビニが開かないということになると、何の用意もせずに旅に出るような場合、とりあえずコンビニで食料品や旅行用品を入手して出発するようなこともやりにくくなってしまいます。

また、車中泊の旅を楽しむような場合でも、食料などの調達をしないまま長い時間走ってしまい、車中泊場所到着が深夜になってしまった場合、地方に行けば行くほどコンビニはその地域に存在していても、到着時には閉まっていて、早朝から出発するような場合にも開いていないので、夜食や朝食は出たとこ勝負でコンビニで買うということがしにくくなってしまうことが予想されます。

もっとも、一昔前の日本は、深夜早朝営業のお店は極端に少なかったので、旅行の際にはきちんとお店の開いているうちに必要な食料や生活必需品は買って用意しておいて、お店が開いていなくてもスムーズに行動できるようにしていました。ですから、今後車中泊で日本の隅々まで出掛けたいと思っている方は、お店が開いているうちにある程度のものは必要であれば買っておき、コンビニが営業時間外となっていても慌てないようにする必要が出てくるでしょう。

個人的には、コンビニが24時間開いていないと、コンビニの端末を利用したチケット購入や、ATMを利用するような場合、さらに荷物の受け取り、発送やコピーなどの便利なサービスも使えない時間が出てくるので、素直にコンビニが閉まっている時間は車内で寝るようにするか、何らかの対応策を考えながら移動することを考えなければならないなと思います。

現実的には、やはり深夜・早朝にはアルバイトも集まらず、あえて24時間営業にこだわるとオーナーが毎日シフトに入らなくてはならなくなることで、コンビニの存在自体も危うくなっていく場合があるのだろうとも思えますし、そうしたことを十分考慮しながら旅の計画を立てるように変わってくるのだろうなと思います。それはコンビニだけに限ったことではないと思いますし、その中で大切になってくるのが、闇雲に動くのではなく、事前に周辺に開いているお店があるのかスマホなどを使って確認するような事ですね。その点は、昔と違ってピンポイントに必要なものを入手するための行動がインターネットを使うことで計画できるので、しっかりとその辺が行なえるならそこまで恐れることもないでしょう。今後の旅というのは、旅先で思わぬことが起こっても、慌てずに情報収集することを考えながら出掛けることが大切になるのではないでしょうか。


まさに浦島太郎の世界だった東名高速道路日本坂PA上り線のリニューアル

このブログでは度々紹介していた、東名高速道路の日本坂PA上り内にある、焼津のお魚を楽しめる「焼津さかな工房」について、新型コロナで全く出掛けることができず、ようやく先日になって買い物の帰りに訪れてみたのですが、まさかの「焼津さかな工房」および、今まで広い焼津の海産物を売っていたスペースを使って新たなテナントに変わっていることにちょっとショックを受けています。

写真のように、2022年1月から豚丼メインで養老乃瀧が運営する「豚肉専門 高速特急トントン」と、全国チェーンのカレー専門店「100時間カレー」が同じスペースで営業をしています。座席も多くなり、肉やカレー好きな人には確かに良いとは思いますが、新鮮な焼津のトロカツオのお刺身や、マグロを使ってのステーキやカツも定食のメニューにあった「焼津さかな工房」が消滅したのは正直言って悲しいですね。

元々、焼津港に近い日本坂PAは大きなSAやハイウェイオアシスのような施設に人が集まる中で、通り過ぎられてしまう宿命があったように思います。お昼時に行ってもスムーズに座ることができるという点は、裏を返せば集客が通常期間でも厳しいということも言えたかも知れません。そうした状況の中で新型コロナの流行によって県またぎの移動が自粛される中、経営が厳しくなってしまったという事は想像できるのですが。

それでも、多くの交通機関では「通過するだけの県」という認識をする人も多い、静岡県としては、車の移動中のちょっとした休憩時間であっても、その地域の名物の中で最高のものを提供する場所でサービスエリアはあってほしいのですが、それ以上に経済的な効率の方を向かざるを得ない今の社会の状況が恨めしくもあります。

高速道路を利用される方は、上りならもう少し走って富士川SA(道の駅富士川楽座が併設)まで行って食べれば良いのではと思う人もいるかも知れませんが、やはり焼津港と田子の浦港とは同じ静岡県であっても違いますし、最近は漁協のカツオ横流し事件でかなり印象が悪くなったものの、やはり焼津へ行ったらカツオやサバを高速道路を降りなくてもしっかり食べられるような場所はあって欲しかったですし、それが地方のSAPAの魅力なのではないかと思います。

こうなってくると、全国にあまたある地のものを売っている古めのSAPAも、売上げが思うように上がらなければ、その地域とは関係ないような新しいテナントに入れ替わり、結果として旅行に出掛けても通過するだけではその土地の名物は食べられなくなるような状況が来てしまうんだろうなと思います。

こうしたことは、私が思ったところで変わることはないでしょうが、最初に書いた通り多くの静岡県を通過するだけの人たちは、その土地ではどんな食べ物が美味しいのか、そんなことは全くわからないままただ通過されてしまうだけになってしまうでしょう。地元民であれば代替施設については色々と考えられますが、そうでなく私自身が遠方に車で出掛けた時にはそうした名物があることも知らずに通過になってしまうのは何か残念な気がします。


渋滞対策で高速道路の休日割引やETC周遊割引を利用できなくなっている矛盾

ゴールデンウィークは車を利用しての長距離移動をする方が多いとは思いますが、今回のゴールデンウィークも、ETC利用者に適用される休日割引を適用しないようになっており、それは今回だけではなく、お盆や年末年始も利用不可になっています。また、各高速道路会社が独自に行なっている、道路の周遊券とも言うべき「ETC周遊割引」もゴールデンウィークは適用できません。

高速道路会社の立場では、国土交通省からの依頼を受け、繁忙期等は全国を対象として休日割引を適用しないこととしているという事のようですが、これは「渋滞の回避」と言っているものの、それだけではないような気がします。
というのも、ゴールデンウィーク前に利用できた「Gotoキャンペーン」が使えないということもあるのですが、それと共通するのは、それだけお出掛けにお金がかかっても多くの人が割高なお金を払って高速道路を使い、宿泊施設を利用してしまう人がいるからです。

これは以前にも書きましたが、元はと言えば日本の休日というのは暦中心に決まる中で、政府が新たに祝日を決めていく中で5月の祝日が集中する時期をゴールデンウィークとして企業や学校が休みを集中させ、国民の多くが一斉に休むような習慣を作ってきたことが、そもそも行楽渋滞を生み出す原因とは言えないでしょうか。その政府が「渋滞するから」と高速道路の休日割引を止めさせるというのは、仕事や学校から解放されて気分転換にどこかへ行きたいと思っている人の行動を金銭面から圧迫するようなことになるのではないでしょうか。

これは、多くの企業(特に工場)が長期休みを取るお盆や年末年始にも当てはまります。どちらかと言うと個人よりも大企業の論理でこの国全体が回っていると言っても良いのではないかと思います。もし、そうした呪縛から解き放たれたいと思ったら、暦通りに出勤するような生活自体を止めるようにしなければなりませんが、自分は良くても学校に通う子供(学生)は卒業するまでその呪縛から離れることはできません。ですから、自営で自由に休みを決められたり、サービス業で観光的には繁忙期が稼ぎ時で代休を使えるような業種にいたとしても、子供が学校に通っているうちはそんなスケジュールを土日祝日休みの子供に合わせ、割高な料金を払って行楽に行かなければならなくなっているのです。

もし、ゴールデンウィークの渋滞を無くしたいと思うなら、休日割引を無くすよりもゴールデンウィーク自体を無くし、繁忙期・閑散期の区別が無くなるように国民がいつでも休みを取ることができるような休みのあり方を考えるべきではないかと思います。

休みについては、大企業の中には今までより一日多く休みになる「金・土・日」の週休3日制に踏み切ろうとしているところもあるようですが、いくら休みが増えても、今のように暦通りの休みがいくら増えたところで、行楽地の混雑やそこへ向かう車の列は変わらず、いくら割引を無くす政策を進めたとしても、混雑は変わらず、無理をして出掛けることでの事故は増え、無理にお金を掛けて出掛ける事での家計はさらに厳しくなっていくのではないかと思います。

今の状況を政府の方が変えることがないなら、むしろ週末は仕事をして平日に出掛けられるような家族を作るような方向で考えた方が、同じ場所に旅行するにしても、出掛けた印象はかなり変わってくるでしょうし、ストレスも少なくお財布にもやさしい旅ができるのではないかと思います。今後も、ガソリンなどのエネルギーや輸入に頼る食料品を中心にその価格は下がることはないと思いますので、私自身世間の人とは違った価値観で動くことも考えていこうと今では真面目に考えているところです。


ゴールデンウィークに出掛けざるを得ない人が多い現状こそ問題ではないか

先日、友人と少し2022年のゴールデンウィークの予定について話す機会がありました。友人は休みが暦通りなので、ゴールデンウィークにどこか家族で出掛けたいと話していたのですが、今年のゴールデンウィークも、出掛けたら主要な観光地は人であふれ(今のところ県またぎでの移動を自粛という流れにはなっていないので)、車で出掛けたら新型コロナが広がる前くらいに高速道路は渋滞するのではないかという話をしても、でも家族から遠くへ行きたいと言われると、どこかに行かなくてはならないんだよねというようなため息交じりの話が返ってきました。

私も、かつて暦通りにしか出掛けられない時期には混雑を承知で出掛けたものですが、政府からの補助が出る旅行割引きについては本来2022年4月末で終了と言っていたのが翌月まで延長されるものの、ゴールデンウィーク時期には適用不可になるということで、費用がかかることを理解した上で出掛けるような形になってしまうでしょう。

さらに、現在は20年振りの円安になっていて、今回のゴールデンウィークでは影響は少ないものの、夏休みに海外旅行に行く場合にはツアー料金や燃料サーチャージ、さらに現地での滞在費が跳ね上がることがほぼ決定しているような感じです。使うのに困るくらい稼いでいる人はいいでしょうが、今後生活に関わる費用が上がることが確実な中で、そこまでしてゴールデンウィークやお盆など、人が集中し旅行代金が高騰する時に旅行に行かなくてはいけないのか? という疑問も生まれてきてしまいます。

そもそも、就学しているお子さんと一緒に行く場合、両親の仕事に関係なく出掛けられるのは土日祝日に固定される場合がほとんどでしょう。仕事によっては土日祝日に稼ぐような仕事もあり、本来なら休日出勤する代わりの代休を使って旅行に出た方が、道はそこまで渋滞しないでしょうし、公共交通機関も混んでいなかったり料金が安くなっていたりします。宿泊についても平日の方が安いというのが定番の中、なかなか両親の仕事に合わせてお子さんの学校を休ませて旅行に行くというのは、難しいと考える方もいると思います。

一つの考え方として、学校で学ぶ生徒みんなが一日も休まずに登校するような事が良いという風潮は、私の学生時代にはあったものの、年間数日でも自由に平日休める(当然事前申告は必要だと思いますが)ような仕組みを作るだけでなく、その権利を全ての生徒が行使するのが当り前というように思えるような世の中になった方がいいなと思っているのですが、まだ私の回りではそういうところまでには行っていないようです。

その友人は、ゴールデンウィークが終わると、子供はテスト前ということで旅行へ行くことは難しいと言っていたのですが、そこまで学校が土日祝日休みが当り前というような感じでカリキュラムを組んでいるとなると、もはや家族全体が自分の好きな時に出掛けられないような状況に甘んじる事も出てくるでしょう。

ちなみに、私の場合はゴールデンウィークは仕事になりそうで、世間が連休気分になっている中で働き、連休が終わった後の代休でのんびりどこかへ行ければいいなと思っているのですが、これから2週間の天気予報を見たら曇りや雨の予報が多いので、混雑を気にせず出掛ける決断をしている人も、できるだけ無理はせずに楽しいゴールデンウィークであって欲しいと思います。


事前に旅の計画をする場合には予備日を設けるのと一緒で日常的な計画でも期限ぎりぎりは避けよう

先日、マイナンバーカードを使ってアプリを入れたスマートフォンから本人確認を行ない、カードリーダーなしにe-taxによって確定申告を終えたのですが、何と3月15日の前日になってアクセスが集中したのが原因なのかはわかりませんが、国税庁のサーバーがダウンして申告することができないような状況が発生したというニュースが入ったのを見て、改めて先にやっておいて良かったと思いましたね。

ネットの混雑というのは、過去にはサッカーワールドカップのチケット争奪戦に参加した経験があり、多くの人が一つのサイトに集中してアクセスする場合にはトラブルが起きやすいということを十分わかっていたので、とにかく期限ぎりぎりに申告することは避けようと思いながら毎年やっています。今年は、e-taxが専用のカードリーダーを利用しなくてもスマホとパソコンとのセットで使うことで書類の提出がいらない電子納税をすることが可能になったので、もしかしたらぎりぎりになったらやばいかもと思っていたらその通りになってしまいました。

もちろん、今回のトラブルの原因はユーザーにあるわけではなく、サーバーを管理する方にあるわけですが、今回のトラブルで無駄にパソコンの前に張り付く時間が増えたり、申告が間に合わなかった場合にはさらなるストレスの原因になってしまいます。今回は実際にトラブルになってしまいましたが、そうならない場合でも、期限ぎりぎりではなく多少前に全ての手続を完了できるようにしたいものです。

こうした行動の計画については、旅行についても同じような事が言えると思います。来週も暦通りの休みの方でも18日(金)の夜から22日(火)の朝までに通常の仕事や学校に出られるのであれば、3泊から4泊の旅行に出掛けることは不可能ではありません。ただ、金曜の夜に出て火曜の始発で会社・学校へ直行というようなぱんぱんに詰まった計画を実行したとすると、もし帰りの電車・飛行機・道路でトラブルが発生した場合には日常生活への復帰が叶わなくなってしまいます。

交通機関が問題なく動いた場合でも、体力が有り余っている人であればいいのですが、楽しい旅行であってもあれもこれも足を伸ばしたりすると、非日常から日常への切り替えに苦労される方も少なくないのではないかと思います。特に旅館やホテルへの宿泊でなく車中泊で旅をされる場合には、ぎりぎりまで計画を立てての旅ではなく、連休最終日にはしっかり自宅の布団で寝て、さらに食事の時間からお風呂の時間まで、日常に揃えるようにした方が生活のリズムを日常ベースに切り替えやすくなるのではないかと思います。


「分散型旅行」「ずらし旅」というキーワードで新たな旅を考える

今回紹介する「分散型旅行」「ずらし旅」というのは観光庁のキャンペーンのようなもので、観光庁のサイトには「時間や場所をバラバラ(=分散)にして混雑を避ける旅」とあります。旅行会社にはこの「ずらし旅」というパッケージのツアーもあり、GOTO割引無しでも安く出掛けられるプランもあります。
今回のお話というのは、観光庁のキャンペーンに乗っかるのではなく、自分で考えてさらに人の行かない所を選んだり、人の少ない時期を狙って出掛ける旅について考えてみたいと思います。

学生の頃にはやはり暦通りの生活を送ってきたため、週末および学生の長期休暇に出掛けるのがほとんどで、それによって車で行っても道は混雑するし、電車などを使っても人が多過ぎて殺伐とした座席争い、特に青春18きっぷで西へ行く場合の米原ダッシュ(米原駅で乗り継ぎのため前の電車を降りたらすぐに次の電車の待つホームにダッシュすること)のような事は正直今はやりたくありません。また食事をするにも観光をするにも行列に並んででも体験をしたいことが優先して楽しみに行ったのか疲れに行ったのかわからなくなるような旅を繰り返す中で、やはり旅の志向というものも変わってきます。

いつの世でも旅の費用というものは限られてきますので、限られた予算の中、道中の快適さを優先するか、現地での食事中心にするか、滞在する観光地(宿泊地の選定を含む)に予算を掛けるかという事を考える中、どこまで他の費用を削るのかという事が問題になるでしょう。

ただ、旅の予算というものは、様々な工夫によって状況を変えることができます。宿泊もそうですが、繁忙期と閑散期のある公共交通機関ではネット上のクーポンを使ったり、特別な時期のインターネット割引を使えば、かなり安くなります。この安くなる期間というのが、他の人があまり利用しない期間ということで、「ずらし旅」の本領発揮ということになるのではないでしょうか。

こうして節約した旅行費用を現地でのお土産や名物を贅沢にいただくことに使ってもいいわけで、あらかじめ決めた予算の中でやりくりすることが、なかなか面白くもあります。ただ、先に書いた通り、いくら安く出掛けられたり泊まれるとは言え、かなりの強行軍をしなければならなくなったりすることは避け、それこそスマホの通信料金と同じように、あまり大変だと感じないで安く旅行できるプランを探し出すことができれば、自分なりの「ずらし旅」は成功に向かうのではないかと思われます。

今後私がもし遠距離の場所を目指した旅をするなら、現地までの交通機関については一つの手段ではなく、様々な交通機関を混ぜるということもありかなと思います。安く遠くに行くには「夜行バス」というキーワードを考えるのも一つの手ですが、3列シートでも大変で、4列シートで長時間同じ姿勢を強いられ、車内移動もままなりません。それなら、四国・関西方面であれば長距離フェリーを使って宿代を浮かし、さらに瀬戸内海のおだやかな海でゆったりとした船旅を楽しむのも選択肢の一つになり得ます。

また、安く旅行するために青春18きっぷは結構利用しているのですが、そうした学生休みのシーズンを外し、長距離バスでも安い昼行便の方を使って移動してみたりすれば、私がいつも見ているのとは違う景色が見られたり、違った旅になることも期待できるのではないかと思います。

また、今はLCCの登場により長距離移動には時期を選べば飛行機が一番安い移動手段になり得る可能性もあります。先に一区間の航空路線を確保し、帰りを飛行機にしたら行きを長距離フェリーにすれば、交通費も安くなり宿泊費が船中泊をする分安くなり、さらに早朝到着便なら現地での滞在時間を増やすこともできます。私の地元である静岡の富士山静岡空港にはLCCが乗り入れていないのが残念ですが、到着が成田空港でもそれほど静岡からは遠くはないので、何とかそうしたずらし旅のプランも今後立てられそうな感じがします。

コロナさえなければ、一月の正月休み明けから二月くらいの寒くて人が移動しない平日を狙って行程を組みたいところでしたが、それは来年以降の課題として、今後は脳内旅行の行程を考えながら、来年こそ実際の旅へとつなげていければと思っています。