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自動運転車の報道からわかること その3 自動運転車の普及が「車離れ」の原因になる?

 自動運転車が実現した際の影響についていろいろ考えてきましたが、とりあえず今回で一区切りとします。一般の方にはすぐには自動運転車の恩恵は受けられないかも知れませんが、自家用車として持つものとは別に、公共交通機関として注目されています。

 というのも、過疎地での路線バスは最近では路線の維持が難しく、特に高齢者の足が無くなるという問題が深刻になってきています。本数が少なくなるのは人材が不足しているからとも言われているので、そこに自動運転車を導入すればそれなりにコミュニティバスの本数を維持できるのではないかということで研究を重ねているところも少なくありません。

 山の中などで集落のある所から買い物ができたり病院に行けるようなルートが整備されれば、過疎化の問題にも一つの光明が差すだけでなく、旅行をする人にとっても朗報になるでしょう。テレビ東京の路線バスの旅を見ていて、年々路線バスの本数や路線そのものが無くなっていくことを感じていますが、自動運転という技術の発達で、また地方の公共交通が戻ってきてくれると電車とバスで行けるところが増えるわけで、過疎地であっても多くの人を呼べることにもなるかも知れません。

 ただし、首都圏を中心に自動車の運転免許も取らず、車も買わない若い人が増加する中、自動運転で増加するバスのおかげで、さらに車の売り上げが落ちるという可能性も出てきます。若い人だけでなく長時間の運転はしんどいと感じるようになった中高年の人たちにおいても、電車とバスを乗り継いで今よりもいろんな所に行けるようになるのなら、あえて自動車を持つ必要はないと考える方も出て来ることはありそうです。

 今後、政府の行なう経済政策によって生活が安定し、多くの人が自動運転車が購入できるだけの豊かさを享受できるならいいのですが、そうでなければ自動運転車の普及が自動車自体の消費意欲を消してしまうという自動車メーカーにとっては自分で自分の首を締めるような事になるかも知れませんので、そういう観点での検討も必要になってくるでしょうね。

自動運転車の報道からわかること その2 車自体がネット接続必須になる予感

 車を自動運転させるためには単に車自体の装備を整えるだけではダメなのだそうです。というのも、あらゆる情報を入手するためには正確な道路の情報を入手する必要があるということで、現状のカーナビよりもさらに高精度の地図を用意する必要があるのだとか。

 ただそのことで、様々な問題があることもわかってきています。各自動車メーカーが独自に開発している状態で、地図の仕様もばらばらになっていると、以前に起こったビデオの規格問題のような事が起こったら、国内で争っている間に世間規格を海外のメーカーに取られてしまう可能性があるということで、自動運転用の地図の規格を揃えるような方向で調整しているそうですが、すんなりとまとまることが大切なので、関係各位の努力をお願いしたいものです。

 地図の問題がクリアになったという前提で考えていくと、今でもカーナビ用の地図は完成するということはなく、新しく建物が立ったり道ができたりするにつけ、修正が必要になってくるわけですが、自動運転の場合は修正しないでそのままにしておくことはまずできません。例えば行き止まりになった道が伸びたり、直進道路に行差点ができたらその分飛び出しの危険が増すからです。

 となると、自動運転車の地図の更新はディスクドライブで提供されるのではなく、インターネットで即時更新というやり方でなければ常に最新とはいかなくなります。これは予想でもなんでもなく、常時インターネット接続で膨大な自動運転用の地図データの更新をしながら走るようなものになることになるのは確実でしょう。そうなれば、自動車メーカーが主導する通信サービスへの加入がなければ自動運転はできず、通信サービスについて毎月利用料がかかることは理解しなければならないでしょう。

 車に常時つながっているインターネットが実装されるようになれば、自動運転だけでなく24時間の自己警備が可能になり、窃盗やいたずら、当て逃げの被害にあった場合でも犯人の特定が可能になると思いますが、その分バッテリーが大型化し、車の価格にも反映されるでしょう。あと、通信サービスでどの程度の料金がかかるかというのも気になります。いわゆる7GB制限のあるデータ通信では長い距離を走れば走るほど早くデータを消費してしまい、地図のダウンロードができなくなる可能性もあるので、MVNOのSIMが使えれば節約はできますが、自動車メーカーの提供するSIMしか使えなくなると、必要以上に高いコストを支払わなければならなくなる状況も出てくるかも知れません。

 インターネット常時接続の端末のもう一つの恐さは、以前にも紹介しましたが、常にハッキングされる危険と背中合わせであるということです。独自システムの穴を見付けられ、内部に侵入されれば、車で操作できることは全て外のパソコンから操作できることになるため、自動運転モードに入っているものを急にマニュアル運転モードに切り替えられるような事があれば、事故を誘発できます。さらに恐しいところは、自動車自体を凶器としてテロの道具として使われはしないかということもありますね。こういう題材は映画などで出てきそうですが、自動運転車が当り前に走るようになるためには、このような問題をひとつひとつクリアにしていくことが必要になり、改めて大変な仕事だと思えます。

自動運転車の報道からわかること その1 開発パターンは2種類ある

 今週は東京モーターショーがあるということもあってか、2020年という東京オリンピックの年がターニングポイントのように国内の車のメーカーがこぞって自動運転車を開発し、試作車を発表しているようです。

 そんな中、あくまでモーターショーというのは次世代におけるコンセプトカーを示すためにとハンドルがなく運転者もいらないような車を出しているメーカーもある中、日本の自動車メーカーの多くは市販するまでに期限を設定し、具体的なスケジュールの中で動き始めている印象です。ですから、同じ「自動運転車」と言っても2種類のものがあるということを把握しておくことが大事でしょう。

 自動車メーカーではないグーグルが提案する車は、車自体が全てを判断して目的地まで連れて行ってくれるような車を出すことを想定しています。そうなれば車の中で好きなことをしながらいるだけでいいわけで確かにすごいと思いますが、車自体にバグがないかというような技術的な問題点とは別に、こうした車を高速道や一般道で走らせるためには大きな問題があることも確かです。

 それは、交通違反をした場合や事故を起こした場合に誰がその費用を払うかということが解決されなければ、ハンドルのない自動運転車は、公道を走ることについての認可が下りないだろうと予想できます。例えばグーグルが出す車について、その車がナンバーを取って走っている限り、車自体の不具合によって賠償責任を伴う事故を起こしたり、スピード違反などの交通違反をした場合の反則金をグーグルが全額出してくれるなら近いうちに夢の車が実現するかも知れませんが、さすがにそこまでグーグルが責任を持つとは言わないでしょう。普通のパソコンと車との決定的な違いは、車は走る凶器にもなり得るというところがあるので、実現するまでには非常に多くの問題を解決しなければ公道は走れないでしょう。専用道路を巡回するような形でなら今の技術でも何とかなりそうで、いわゆる過疎地域での住民の足として使えないこともないでしょうが、それには道路といえども専用線を整備するコストもかかります。

 それとは違い、多くの日本メーカーが競っている自動運転車というのは、基本的にはハンドルなど今までの車に付いているものは全てそろっていて、あくまで人間の運転をアシストするという形になっています。そうは言ってもマニュアルモード(従来の運転と同じ)から自動運転モードに切り替えると、全くハンドルやアクセルから手と足を離しても車が動くところまで実験ではできています。

 ただし、そうは言っても事故を起こした責任は運転者にふりかかってくるようにしないと、公道を走るための許可は得られないでしょうから、自動運転時にやることがないからと他の事をやったり居眠りをするというのは、もし何かあった場合を考えると恐いですね。まだ何も決まっていない時に言えることではないでしょうが、大事故が自動運転時に起きたとして、その責任が車自体にあるということをメーカーがすぐに認めてくれればいいでしょうが、素直に認めてくれなかった場合には、状況にもよりますが裁判になって大変な事になる可能性も今のままではあります。それでも、運転者の目だけでなく車自体の過池やレーダーによって今までよりも事故自体は減っていくでしょうから、自動車保険は無くなりはしないにしても、安くなる可能性はあります。個人的には自動運転車というよりも、この「運転アシスト」という機能を全面に押し出して、リコールがかかる重大な欠陥以外の事故は個人の責任で解決するという今までのやり方を引きついで車と付き合っていくのが無難だと思いますね。

 あとはどの程度の価格で自動運転が可能な車が売られるかというのが問題でしょう。また、未来の車ということで言えば、電気自動車や水素自動車といったような環境に配慮した車と比べた場合にどうなるのかということもあります。自動運転機能を電気自動車や水素自動車にしか付けないという販売戦略も考えられますし、一つ言えることは、よほど車が好きかお金が余っているのでもない限りは、現状ではあせって水素自動車はすぐには買わずに自動運転車の動向を注目した方がいいということでしょうか。

今の国産車の耐久性はいかに?

 先日、テレビドラマの「刑事コロンボ」を見ていた時の話です。彼の乗っているプジョーのカブリオレはポンコツ寸前でまともに動かないという設定なのですが、ドラマの中で、車の走行距離についての言及がありました。それによると15万キロ走っているそうなのですが、ドラマではもういい加減新しい車に買い換えた方がいいといろんな車屋さんにさんざん言われながらもコロンボはプジョーにこだわるのです。

 ちなみに、私が現在乗っている平成18年のホンダ・フィットがついに10万キロに到達しました。もちろん私がずっと乗っているわけではないのですが、この時点では昨年に車検を通した時もそれほど問題は見付からず、まだまだ大丈夫そうです。ネットで同じ車に乗っている人のブログなどを調べてみたところ、20万キロくらいなら普通に整備をやっていれば問題なく走ることができるという、こちらにとっては大変ありがたい事例であったので、できるだけエンジンに負担をかけずにもう10万キロ乗れるくらいまで頑張ってみようかと思ったりします。

 一般的に軽自動車は普通車と比べると常時回転数が高い分消耗も激しいと言いますが、それでも営業用に10万キロを超えても平気で乗っている人もいますし、メンテナンスと普段の扱い方いかんによって変わってくるということもあるでしょう。過去には10万キロを超えた軽自動車でいろんなところに行っていた時期があったのですが、エンジンの調子はすこぶる良く、もしかしたらエンジンを載せ換えたのではという疑問もわくほど調子良く乗り続けることもできた車も私の車遍歴には存在します。逆に大丈夫と思っても急にダメになる車もありますし、いい車に当たっているかどうかというのは運次第ということもあるのかも知れません。

 それでも、総じて日本車というのは乗り潰すことが難しい車だと言えます。20万キロから30万キロ乗ったトヨタのハイエースや日産のキャラバンのような普通車のワゴン車は、それだけ乗ったにも関わらず中古車市場で値が付き、そこから海外へ行ってさらに距離を乗ることもあるといいます。海外には独自の部品屋さんがいて、消耗品は現地でも手に入るそうですが、いかに私たちがまだ使える車を手放しているかという風にも思えます。

 前に乗っていたワゴンRは下取りで高く売ろうと思って早めに手放してしまったのですが、今のフィットは今手放しても下取りの価値はほぼないと思いますので(^^;)、重大な故障が起こったり、車検に莫大な費用がかかるような場合を除き、そのまま乗り続けるようにしたいと今は思っています。次に買う車が新車ならともかく、中古車の場合は新しく買った車の方が不具合が出る可能性も0ではないというのが恐いところなので、今後もフィットによる車中泊を極めていきたいと思っています。

トヨタの自動運転車は2020年を目標に高速道路から

 テレビコマーシャルでは日産自動車が自動運転車の開発を高らかにアピールしていますが、トヨタ自動車の方も人が操作しないでも目的地まで自動的にたどり着く自動運転車について、具体的な計画を発表しました。
 トヨタの計画では、2020年の東京オリンピックまでに高速道路のゲートを入ってから出るまで自動運転可能な車を開発する予定であるとのことです。実験の映像も見ることができましたが、確かに流入や車線変更も人の手を使わずに機械が自動で行なっていました。
 もし本当にこの機能が使えるようになり、ほぼ全ての車に自動運転機能が付けば、従来の通りの車が紛れないことが条件にはなりますが、お盆や正月の渋滞においても、完全に止まってしまったまま動かないということは減っていく可能性があります。渋滞の原因というのは、周辺の車の流れに乗れず、急にスピードを落としてしまうドライバーのために、後続の車がうまく動くことができず、止まってしまう場合というのが多いので、インターの出口で前が詰まっていたり、事故や大雪などで完全にストップしている以外ではスムーズに渋滞の中を走れるようになる可能性はあるでしょう。
 トヨタがとりあえず高速道路限定の自動運転にしたのは、やはり一般道での不測の事態を恐れ、まずは一般道より突発的な事が起こりにくい高速道を選んだのではないかと思います。
 しかし、夢の自動運転車実現については、まだまだ解決しなければならない問題は山積みです。今問題になっていることに、高速道路の逆走車がありますが、これは問題なく避けられるのか、さらにもっと突然にやってくるかも知れない動物の侵入についてはどうなのかということですね。高速のまま急に出てきたものを避けるというのは危険きわまりないですし、では車のプログラミングで小さめの動物なら避けないでそのまま進んでしまうようにしてしまうのかどうかというのは、単に車の開発という問題だけではなく、動物愛護団体との意見のすり合わせが必要になるでしょう。高速道路の通る山の中というのは元々動物が暮らしているところなので、道路内に入ってくるのは止むを得ないところで、あくまで人間の安全のために動物を犠牲にするのかとなった場合、自動車メーカーはどうするのかが気になります。
 さらにその先には、完全な自動運転車実現の先に、今の自動車保険との関係がどうなるのかという問題もあります。2020年に登場の車は、自動車保険が今までの車と料金が同じなのか、安くなるのかということもどういう風に決着するのか見ものです。
 個人的には多少高速上で居眠りをしても安全に車が目的地まで誘ってくれるのなら、歓迎したいですが、果たしてどのような車として出てくるのか、楽しみは尽きません。

VWの不祥事でクリーンディーゼルはどうなる?

 ちょっと前の話ではありますが、フォルクスワーゲン社の不祥事のショックは今もなお広い範囲で影響が出ているように思います。エコカーを作る方法論として、日本ではハイブリッド車や電気自動車、最新では燃料電池車の方にシフトしていますが、ヨーロッパではクリーンディーゼルのエコカーが主流になっています。車を乗る身としては、果たしてどちらの方法論がいいのか、なかなか判断が下せない状態の中このような事が起きてしまったのでした。

 マツダのデミオにディーゼルエンジン搭載のタイプが出た時に、本気でクリーンディーゼルも考えたのですが、新車価格をガソリン車と比べると約20万円くらいの違いがありました。ガソリンと軽油の価格差を考えても、車両価格の差を埋められるほど距離を乗るかということもあり、本当にクリーンディーゼルの恩恵を受けられる人はそうそう多くないのではないかと、新車価格で比較する場合は思います。とりあえずはまだ中古車として国産のクリーンディーゼルは出回ってきていないので、このような比較をするしかないのですが、もし今後中古車として出回ることが多くなれば価格もこなれてくるのではという希望があったのですが、今回のフォルクスワーゲンの件があり、クリーンディーゼル車自体がどうなってしまうかという事も心配になってきました。

 確かに窒素化合物を出すということになると販売も自粛しなければならなくなるでしょうが、今の耐久性(アメリカの機銃に合格するだけの制御プログラムでは燃費も耐久性も悪くなるとの話)が保てないのならば、環境にいい車としてはクリーンディーゼルの優位性はなくなってしまいます。それでも、現在のインフラであるガソリンスタンドをそのまま使え、電池の劣化を考えなくていいというメリットもあるので、何とかエコカーとしてのクリーンディーゼルが残って行くように考えてもらいたいものですね。

車載コンピューターの未来は恐ろしい?

 車とコンピューターの関係というのは別段新しい話ではなく、かなり前から普通に車に搭載されています。車を運転して長い方ならその変化に何となく気が付いているかも知れませんが、エンジンもミッションもブレーキも全て電子制御でコントロールされているのが普通です。

 そのため、もし車に不具合が起きた場合、昔の車なら調整や部品交換で直せたものが、故障の中味が機械的なものなのか、動作を制御するコンピューターの不具合なのかわかりかねて丸ごと交換になってしまう場合も少なくありません。

 さすがにもうコンピューターを使っていない日本の車というのはないと思いますので、いくら気に入った車でも原因不明の故障でミッションを交換なんてことになったら相当修理費用がかかると思います。ただ、今まではそこまでの話なのですが、車のコンピューターがインターネットに繋がるようになってきて、新たな問題が起ころうとしています。

 というのも、アメリカの車でネット接続のシステムが乗っている車が外からハッキングできるかという実験が行なわれ、ハッカーのノートパソコンから簡単にハッキングできてしまったとのこと。ハッキングされた車は外部からコントロールし放題で、突然オーディオを大音量で流したりエアコンを付けたり切ったりしたり、実験であることがわかっていても車に乗っていた人たちは驚いていたのだそうです。

 ハッキングもこれくらいなら可愛いいものですが、もしテロリストがそうした車のハッキングに成功したら、爆弾をわざわざ危険を冒して持ち込まなくても簡単に死傷者を伴なう大規模なテロを起こすことも可能です。その方法はちょっと考えればわかると思いますのであえてここでは書きませんが、ネット経由の行動となれば現場まで行く必要もなくなるかも知れず、テロとの戦いが益々難しくなることが予想されます。さらに、そのようにして起きたテロの犯人を検挙することも難しくなるでしょうね。

 確かにインターネットに車自体のコンピューターが連動して動くなら、今までは販売店に行かなければできなかったシステムのバージョンアップが車に乗りながらできてしまうなど便利な面もあります。ただこれからの社会では映画の中でのことだけだと思っていたことも起こってしまいそうですので、最新テクノロジーを搭載した車を購入しようと思っている方は、購入前にもし車がハッキングされたらどうなるのかという事を考えた方がいいでしょうね。販売店の方にもその時どうなるのか(自分の責任になるのかメーカーが責任を取るのか)という事を聞いて納得の上で購入されるのがいいかと思います。

あまり語られない気がするミッション車の話

 私が普通に車を買う場合、ほとんど無条件に選ぶのはいわゆるオートマ(CVT含む)の車だろうと思います。免許の種類に「オートマ限定」ができて、その話が増えれば増えるほどオートマ限定では運転できないマニュアル車を選ぶということが少なくなっているように思います。すでにメーカーによってはマニュアル車の販売を一部車種では行なっていないところもあり、将来性もないというのが正直なところでしょう。

 私自身現在はオートマに乗っていて、その便利さを知った上であえてマニュアル車を選ぶかと言われると正直選ばないのですが、それでも一部の人の間には根強い人気がありますし、それなりのメリットも有ります。たまたま先日懇意にしている修理屋さんと話をしていて、人によってはあえてマニュアル車を選ぶのもありかと思ったことがあります。それは、特にシニア以上の方の場合です。

 大きな事件のない日には格好のニユースソースになるのではないかと私が思うのは、いわゆる「アクセルとブレーキの踏み間違えた」や「前進と後退を間違えた」ことに起因する事故です。オートマの場合アクセルとブレーキの操作だけを右足で行なうため、感覚の違いでブレーキのつもりでアクセルを踏み込んでしまう事故が多発していますし、前進で駐車してバックで出ようとして(その逆もあり)実は前に進んでしまって店の中に突っ込んでしまったなんてこともあります。

 こうした事故を起こした車はまずほとんどがオートマ車であるということが想像されます。マニュアル車で同じような操作をした場合どうなるかというと、前進でも後進でも車を動かす場合はクラッチを繋ぐ必要があるので、停まった状態から急に出られないような構造になっています。また、マニュアル車の場合はまずギアをきちっと入れてからクラッチをつなぐようになるので、急に出る前にエンストしてしまうことがほとんどでしょう。

 つまり、最新のカメラシステムを仕込まなくても安全に除行しながら発進および後退できるのがマニュアル車の特徴であると言えます。クラッチのつなぎ方が下手だとクラッチ板を壊してしまったり、坂道からの発進に恐怖を伴うなどオートマの方がいい場合ももちろんありますが(^^;)、慎重にクラッチを繋いて運転することができるならば、いわゆる暴走するような事故を起こしたくない場合はマニュアル車を選んだ方がいいということになるでしょう。

 長いスパンで考えると、今オートマ限定免許しか持っていない人たちがシニア世代になった場合、その頃には公道を走るほとんどの車が衝突防止システムが標準装備になっていないと、この種の事故というのはなかなか減ることはないでしょう。家の近所は結構田舎なので(^^;)、田んぼへ行くと思われる軽トラに乗っているシニア世代の方の中にはものすごい勢いで空ぶかしをしてる場面に出くわすことがあります。あれはまだマニュアル車だから自分の車を傷めるだけで済んでいると思うのですが、そうした運転をオートマ車でやったらと思うと巻き込まれたらと思うと大変危ないと思います。マニュアル車がなくなっていくのは時代の流れで仕方ありませんが、今ならまだ新車でマニュアル車が買えますので、こうしたマニュアル車の良さを感じられている方は次回の車買い替えの際にも再考してみるのもいいかも知れません。

キャンピングトレーラーを引く車

 ホンダのコンセプトカーとして出てきたNboxの後ろを切ったような車ピックアップトラックの「N-TRUCK」と牽引用のキャンピングトレーラー「N-CAMP」はなかなか面白いと思った方もおられたことと思います。

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 このサイズでも連結部のフレームをを折りたたむことにより、2台をできるだけくっつけて駐車すれば、全長はよくある駐車スペース一台分に収まる全長5.5mまでに抑えているそうなので(いわゆる合体して一体化できるものではないようです)、日常と旅行で使い分けることもできますし、普段はキャンピングトレーラー部分だけ書斎代わりに使ったり、いざという時のシェルターとしても有効かと思います。実際に販売されるものではないと言いながらも、出たら欲しいという方も多いのでしょう。

 ただ、個人的に一つ不安なのが、トレーラーを引っぱる車が軽自動車ということです。軽自動車はエンジンの制限からトレーラーを引っ張っての坂道走行に不安がありますし、耐久性も普通車のように20万km以上走っても大丈夫かどうかはわかりません。今の日本では軽自動車の税金が安いので、レジャー用として軽のキャンピングカーが売れている状況もあるのですが、大きさはそのままでできればもう少し大きいエンジンを積んだ車でこのようなコンパクトタイプのキャンピングトレーラーシステムが出てくればいいのにと思います。

 具体的には、ある程度力があって燃費がいいということで考えると、排気量はできれば1,500ccあたりくらいは欲しいところです。ピックアップトラックタイプというとアメリカで多く走っている巨大なものが思い浮かびますが、こじんまりとしたものでも写真のようなホンダのコンセプトカーのようにできるなら、かなり気軽にキャンピングトレーラーを引っ張って出動できるようになるのではないでしょうか。日本ではアメリカのようにピックアップトラックに乗りたがるユーザーは限られていると思いますが、アメリカの一般的なピックアップトラックよりもさらに小さいタイプなら日常使いにもそう困らないでしょうし、普及する余地もあるように思います。そういう意味では、ホンダだけではなく他のメーカーにも参入してもらい、新たなコンセプトのキャンピングカーのアイデアが出てきて欲しいところですね。

新型エブリィの実力やいかに?

 以前にスズキの軽トラ「キャリイ」が全面改良された際に、これで軽四ワゴンのエブリイのモデルチェンジも近いかなと思ったのですが、先日ようやくというか、新しいエブリイが発表されました。

 新聞報道によると4ナンバーの商用車で最高燃費が20.2km/lという数字が踊っていまして、どうせ5速マニュアルの数字だろうとたかをくくっていたのですが、詳しく見てみると微妙に違っていました。

 というのも、R06A型というキャリイに採用された新しいエンジン採用による能力アップに加え、同じく新しい技術の5速オートギアシフト(5AGS)搭載車が最高燃費を出しているのだそうです。ちなみに、従来の5速マニュアルの燃費(JC08モード)2WDで19.0km/lということなので、マニュアルよりもカタログ上は低燃費走行が可能なトランスミッションになっているようです。また、5AGSはマニュアル的に手動でギアを切リ替えての走行も可能ということで、雪道対策として有難いのが、切り替えてマニュアルモードにすれば2速発進も可能ということです。

 注目すべきは、今までの主流だったオートマの4ATはJOINターボにしか搭載されず、ノンターボの選択は3ATがなくなり、5速マニュアルか5AGSのみになったことです。燃費および走行性能に優れたミッションだからこその展開だとは思いますが、以前のキャリイの実績からか、かなり自信があるようですね。ただ、燃費の差が気にならないなら今回の発表によって旧モデルになってしまった車の新古車(登録済でも走行がわずかな車)の価格が交渉によって下がるかも知れないので、そちらに乗りながら様子を見るという方法もありますね。

 価格は、ノーマルの2WD 5AGS でちょうど100万円くらいと、以前のモデルと比べると価格も上がっています。新車ならではの不具合について心配される方もいるかも知れませんが、今回紹介したエブリィはハイブリッド車ではなく、既に先行販売されている軽トラのキャリイと同じエンジンおよびトランスミッションを使っているので信頼性はそれなりにあると思われます。新車の場合は保証期間もあるので、出先でリコール級の不具合が起こらない限りはそう上で挙げたことを気にする必要はないかも知れません。何よりも2人での車中泊に使う車としては4ナンバーのエブリィは実にコストパフォーマンスに優れた車であることは間違いありませんし、実際の乗り心地や収納性能・カスタマイズがどのくらいしやすいかということもいろいろ見てみたいですね。