私がモバイルバッテリーとACアダプターが一緒になった製品に心惹かれないわけ

現在、新しいノートパソコンChuwi Minibook X N100を便利に使うために、ノートパソコンが充電できるモバイルバッテリーを新調することにしました。そうした検討の際、選択肢として最近はモバイルバッテリーの単機能ではなく、ACアダプターの機能を付けることで、それ1つだけを持っていけば良いという製品が出てきています。

個人的には、こうした製品というのは長く使いたいと考える場合には、かえってマイナスになってしまうのではないかと思います。ここまで書いておわかりの方もいるでしょうが、バッテリーはその中味を交換できるように基本的には設計されていないので、バッテリーの耐用回数を超えて充電した場合、購入当初の容量で使えなくなるだけでなく、状況によっては充電しても全くバッテリーがたまらなくなってしまうことがあります。最近のリチウムイオンバッテリーはメーカーのカタログ上の充電回数が500回くらいのものが多いのですが、使う頻度にもよりますが、一日一回充電するような方については、2年弱くらいは性能を維持できるものの、それ以降の品質は「?」ということになります。

私が昨年あたりから出てきたポータブル電源を積極的に購入するようになったのは、中の電池がリチウムイオンではなく、カタログ上の充電回数が2~3000回と飛躍的に伸び、毎日充電したとしても10年もの長い間カタログ性能上は使えるリン酸鉄リチウムバッテリーを採用するようになったからです。

もし、最新のモバイルバッテリーにも充電回数が2000回ぐらいまで普通にできるようなものが出てくれば、これはACアダプターと電池が一緒になったものであっても買って使ってみようかと思うのですが、今のところ小型のモバイルバッテリーにはそういった製品はないようです。そして、オールインワンの製品というのは価格が高いので、その点でも購入を躊躇してしまうというわけです。

ちなみに、リン酸鉄リチウムバッテリーを使っていて一番小さく、価格も他の大容量モバイルバッテリーと比べても遜色がないものは実はあります。Jackery ポータブル電源 100 Plusがそれで、片手には載せられるものの、気楽に持っていくにはちょっと考えるくらいの大きさになってしまいます。旅行カバンには問題なく入り、飛行機内にも持ち込みできるモバイルバッテリーなので、旅行用としてはおすすめかと思います。リンク先の概要を見て、このくらいの大きさのものでも何とか持ち運べるということなら、変なモバイルバッテリーを購入するより1万5千円くらいで購入できる、こちらのバッテリーを持ち運びながらノートパソコンやタブレット、スマホの充電用に使えば、少なくとも2000サイクルの充放電を使っても80%の容量は使えるので、カタログ値だけですが10年くらい使い続けられる可能性はあります。その頃には当然もっと小さくて性能の良いものが出てきているでしょうが、家用のバッテリーとしては使いどころは将来的にもあるだろうと思うので、むしろ購入を考える場合にはこうした製品についても購入候補として考えても良いだろうと思います。

私の場合は、充放電回数が500回と短かくても、今後画期的なモバイルバッテリーが出るまでのつなぎとして考えるなら、小型の汎用PD充電器とモバイルバッテリーの組み合わせで持ち歩き使いながら新技術搭載のモバイルバッテリーを待とうと思っています。

その際、モバイルバッテリーの性能としてこだわるのは、単体出力で今使っているノートパソコンの出力である35W以上の出力があることと、パススルー充電ができることです。このパススルー充電というのは、バッテリーを充電しながら他の機器の充電にも対応しているもので、この機能があればなにもACアダプターとモバイルバッテリーを一緒にしなくても同じ時間でバッテリーの充電をしながら電源の心配なくパソコンやスマホを使えます。

さらに言うと、個人的であまり一般的ではないかも知れませんが、今後モバイルバッテリーを充電するのに、PD出力のあるソーラーパネルを接続して充電コストを抑えようとも考えているので、そうなるとコンセントから自宅で充電すること自体そうそうなくなるので、今後バッテリーが進化したとしてもACアダプターとモバイルバッテリーとは別に入手した方が便利になると思います。

現状では60Wくらいの比較的ポータブル電源を充電するには小さいかな? と思えるソーラーパネルの中には、PDでも60Wで出力できるものもあります。現在私が使っているのはPD出力45Wのものですが、それでもモバイルバッテリー充電用としては十分です。この高出力のPD出力を持っているソーラーパネルであれば、ポータブル電源の充電だけでなく、一般的に見てソーラー充電に対応していないと思われるモバイルバッテリーでも比較的短い時間で充電できるようになります。その辺の大きさのソーラーパネルなら、車中泊の旅でも持ち運びしやすいので、将来的にはモバイルバッテリー充電専用にできそうなソーラーパネルを手に入れるつもりでいます。そうなると、自宅だけでなく車中泊の旅にも持ち出せば、旅先でも充電にコンセントをあてにしないでスマホ・タブレット・ノートパソコンの充電ができるようにもなってくるわけで、ソーラーパネルに各種バッテリーという道具さえ揃えてしまえば、そもそもコンセントからの充電がいらないシステムを組むことも不可能ではないと思います。そうなればそのシステム自体が災害に強い自家発電システムになっていくわけです。

もちろん、オールインワンタイプの製品は、たとえ内蔵バッテリーが使えなくなってもACアダプターとして使い続けられますが、それならバッテリーを搭載しない分より小さくなるものと、バッテリーも小さいものの2本立てにした方が個人的には便利です。現在、小型の45W出力のACアダプターは持っています。モバイルバッテリーについてはそのあてがあるので、改めて購入しましたらその紹介をさせていただきたいと思っています。

カテゴリー: その他のハード | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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