すでにミニPCは到着し、簡単なセッティングは終わり使えるようになりました。ただ今回は、私のミニPCの購入レポートを書く前に、低電力消費で極端な話電源ONのまま外出しても電気代がそれほどかからないインテルN100搭載のミニPC(OSは最新のWindows11homeでした)を導入するきっかけとなった事についてまずは紹介しようと思います。
まず、私が自宅で色々工夫しながら使うようになったノートパソコンがChormebookに変わったということが大きなポイントになっています。Chormebookというのは一部Andoridのアプリも使えるようになってはいますが、基本的にはWebブラウザのChromeとその機能拡張でやりくりするような仕組みになっています。インターネットにつながっていなくても多少利用できるものの、基本的には常にインターネットにつながっていることが求められるハードになっています。
ただ、多くの方は少なくとも自宅では常にどのパソコンもインターネットにWi-Fiでつながるような環境にあることが普通だと思うので、Webを色々と見たり、動画やネットショッピングをするなら、圧倒的に早く起動してすぐ使えるようになるChromebookの方が私は便利だと思うので、もはや今まで使っていたWindowsノートは使わなくなってしまいました。
さらに、Chromebookの使い方を突き詰めるうち、Linuxアプリを利用してWindowsとほとんど同じ入力環境を手に入れ(Chromebookの日本語入力はWindowsの「Google日本語入力」と同じではないので)、テキスト入力マシンとしても使えるようになりました。簡単な写真のリサイズと加工もブラウザ経由でできるので、最近はほとんどブログの記事更新はChromebookで行なっているほどです。
そうなると、ちょっとしたお出掛けや旅行の際に持っていくパソコンについても、単にブログ更新やネットを見るだけならChromebookで良いのでは? ということになってしまいます。Chromebookはとにかく安いし、学校で使うために作られているものは、雑に扱われても壊れにくい対策が施されているものがあります。私が今使っているものもそうした対策がされていて、外で使うことを考えると、完全に壊れてしまってもそこまで惜しくない価格で買ったこともあり、モバイル用のパソコンとしてはこれが一番なのではないかと思うこともあります。
ただし、多くの人にとっては(特にビジネスで使う方)、やはり既存のソフトが導入できないというChromebookをメインで使うことに対しては躊躇するところがあるでしょう。私の場合も本格的な文書作成を行ないたい場合、やはりWindowsでないとMicrosoft Office(あるいはその互換ソフト)が使えないというディメリットを感じてしまいます。この辺のところは、私個人だけで使っているならいいのですが、他の人とファイルのやり取りをするような場合には、Windowsマシンでの作業が必要になる事が多かったりします。
ここで、改めて考えたのが、だったらWindowsマシンは自宅に置いておき、必要になったら「リモートデスクトップ」で自宅のPCを呼び出し、ChormebookでWindowsPCを操作してしまえば良いのではないかという事です。ここまで書けばわかる方はわかると思いますが、電源を入れっぱなしにしても消費電力が僅かなN100搭載のミニPCは、Chormebookで操作するための自宅待機用Windowsマシンとしようと思ったのです。
リモートデスクトップ自体は、Windows11で対応しているのはhomeでなくproの方なのですが、別のやり方もあります。すでに家にあるWindowsノートとChromebook用のリモートデスクトップアプリを組み合わせて、外でも問題なく、起動したWindowsをChromebookで操作できることは実証済みなのです。ノートと比べてミニPCは、置き場所を選ぶことなく、リモートで使うなら、一度設定してしまえば、後はキーボードにもマウスにも、ディスプレイにもつながない素の状態で置いておくだけで使えてしまいます。基本的に自宅にいる時には電源を切っておき、出掛ける時に本体の電源を入れれば、Windowsを使って作業したくなった場合にすぐChromebookから操作することができるようになるわけです。
こうした使い方をするためには当然、外でも常時高速接続できる環境が必要なのですが、旅行の時だけならpovo2.0の24時間使い放題をセットするだけでも良いでしょうし、単に作業をするだけなら最大1Mbpsくらいのスピードでも何とかなりそうなので、ahamoやmineoの最大1.5Mbpsプラン(平日昼間以外)のSIMをスマホに入れてテザリングで使っても良いでしょう。
ただ、こうした「Windowsのリモート使用」をより普通に簡単に使えるようになるには、Chromebookの方からの歩み寄りも必要なのではないかなと思います。画面を大きくし、解像度もWindowsノート並のハードを出してもらうとか、一部のハードではあるもののまだハードルが高い、LTE内蔵(今後はeSIM対応も)で単体で常時接続が可能なものが出てきたら、Windowsとの連携はさらにやりやすくなります。
というわけで、ミニPCが到着したら早速Chromebookと連携させ、外からの作業がどの程度快適にできるかをチェックしてみたいと思っています。ちなみに、私が購入したChromebookとミニPCのハード導入コストの合計は、2台で約3万5千円くらいと、本格的なWindowsモバイルを購入するよりもかなり安くなっています。興味のある方は、今後のレポートにご期待下さい。