月別アーカイブ: 2018年7月

ぷらっとこだまはN700系を選んで出掛けよう

用事で東京に日帰りで行ってきました。いつもは徹底的に運賃をけちるのですが(^^;)、今回は久し振りに新幹線で往復することにしました。その際、利用したのが乗車券ではなく出発駅から到着駅までの新幹線「こだま」指定券と指定のお店で購入できる1ドリンクがセットになった「ぷらっとこだまエコノミープラン」を利用しました。

当日は出発時間より1時間くらい早めに駅に到着し、改札を通ってから新幹線用の待合室に入ります。一部の席はコンセントが付いていてパソコンを立ち上げ、さらに無料で使えるWi-Fiサービスも使えるようになっているので、早速パソコンをネットに繋げて本日の情報収集を行ないました。この待合室のフロアにあるキヨスクでドリンク券と交換できるのですが、車内で冷たいものをいただきたいため、ぎりぎりまで待合室で過ごそうという魂胆です。

ちなみに、新幹線の中では「こだま」は全日車内販売がないため、ドリンククーポンを使う場合には事前に引き換えた上で乗車することになります。ですから、そのサービスを受けるためには時間に余裕を持って利用されることをおすすめします(クーポン自体の有効期限は1ヶ月あります)。

今回乗車をする新幹線を選ぶ際に気にしたことは型式が「N700系」のものかどうかということがあります。この「N700系」かどうかというのは、インターネットでJR東海ツアーズのホームページにある「ぷらっとこだまエコノミープラン」のページまで接続すると、新幹線の時刻表が示されているページに記載があります。私は行きも帰りも「N700系」で、指定席を取ったのが窓側にしました。なぜかというと、車内でパソコンを使うためには「N700系」の場合窓側にコンセントが設置されているということがあるので、待合室と同じようにバッテリーの減りを考えずにパソコンを使い続けることができます。

実は過去に同じ「N700系」の新幹線に乗ったのにも関わらず、トイレに立ったりする時にすぐに行けるからと通路側の席を取ってしまい、コンセントが有るのを確認して結局使えなかったという情けない体験があるからなのです。私が利用した静岡~東京間は約1時間30分なので、ちょっとしたものなら十分書いたりできます。

ちなみに、コンセントの位置は床下の一番下のところにあるので、やはり窓側に座っていないとコンセントを利用することはほぼ不可能といってもいいでしょう。そして、床からテーブルのところまで線を繋がなければなりませんので、パソコンに付属するACアダプターでは問題にならないかと思いますが、USB出力のアダプターと汎用の充電ケーブルをつなぐ場合、使いながら利用することを考えると充電ケーブルのコードの長さは十分に余裕を持って選ばれるのがいいでしょう。

しかし、改めて新幹線のテーブルにパソコンを置き、さらに小型マウスも置いた上、クーポン券でもらったドリンクを置いてもじゃまにならずに作業できるというのは、まさにこのキングジム・ポータブックならではの状況だと言えましょう。もしかして、新幹線の普通席で使うことを考えてこの大きさにしたのかも知れないと思ってしまうほど、車内では利用しやすいセッティングが作れました。

新幹線の車内では残念ながら無料Wi-Fiはないようですが、携帯電話会社が提供するWi-Fiや有料のWi-Fiサービスが利用できるようです。ただ、常時接続でなければ情報をダウンロードしたり発信したりする際にテザリングを使ってもいいですし、テキストエディターを開いて文章を書くだけならインターネットは必要ありません。こだまのダイヤは出発したと思ったらすぐ次の駅に着き、さらに駅でひかりやのぞみに抜かれるため長時間の停車も多いですが、そんな時にも座座上でブログを書いていられると、むしろそうして伸びる時間が有難いような気になってくるから不思議です。

ゆったりくつろぎたい場合はグリーン車の方を利用すべきだとは思いますが、静岡~東京間くらいなら私の感覚では何とか乗っていられます。京都や新大阪あたりまで乗るなら、グリーンを使うという選択もありだと思いますが、特に静岡~京都あたりでは日帰りではなく一泊のプランで往復ぷらっとこだまで一人2万円を切るコースもあります(ホテルは複数人で一部屋)。そう考えると、基本このプランで不満があればその部分を改善するような感じで考えればいいでしょう。


公営のままがいいか民営化がいいのか

このブログで何回もお伝えしている静岡県の清水港から西伊豆の土肥港を結ぶ「駿河湾フェリー」の運行について、現在運行している会社が2019年3月で航路を廃止すると発表したことで、静岡県がフェリーの存続を見据えたプロジェクトチームを作り、今後どうするのか考えているということで、その状況を地方ニュースが入るたびにここでも紹介しています。

先日は、伊豆の観光関係者の方々が存続を県に陳情していることがニュースになっていましたが、何らかの対策をしない限り、航路自体は赤字体質を逃れることはできないので、静岡県の判断になりますが、そのまま廃止ということも十分考えられます。

普通に考えると、採算が取れないなら赤字を垂れ流すよりもすっぱりやめるのが筋だということになるかも知れませんが、その考えを貫き通すと過疎化が進む地方の村や町の中には自身で住民サービスをやりくりできないところもあります。私はそのような地域に住んではいませんが、観光という名目で訪れることもありますが、世の中が都会だけになったら田舎らしく作ったリゾートが残るだけになってしまいかねません。

今後、そうした土地で生活している人たちをどうするのか、政策次第で変わることになるでしょうが、あえて赤字路線でも交通手段を残すことの意味というものもあるということで、私の住む静岡市のケースを今回紹介させていただきたいと思います。

私は実際に乗る機会がなかったのですが、かつてJRが国鉄と呼ばれた時代に、全国で一番短い路線が静岡市にありました。鉄道に詳しい方はご存知でしょうが、1984年に廃止された清水駅と三保駅を結ぶ「清水港線」です。

この路線は距離が短いだけでなく、私が知った時には一日一往復しかしないダイヤになっていたので、よほど鉄道が好きでなければ乗りませんで、結局当時は何の感慨もなく廃線になったニュースにも無関心でした。元々は三保方面にある工場まで行く貨物支線として始まり、荷物の輸送が鉄道からトラックに変わる中でその役目を終えたと見られて廃止になったわけです。

しかし、1984年で廃止されずに地方の足として赤字覚悟で残していたら、また変わった運命を清水港線はたどったかも知れません。その9年後にサッカーJリーグが発足し、初年度からご当地の「清水エスパルス」がJリーグ最初の10チームの中に入りました。現在の清水エスパルスのホームスタジアムは、清水港線の廃線跡から歩いてもそれほどかからない所にあります。今までもそしてこれからも、全国からエスパルスとの対戦チームのサポーターがやってくるのですが、現在のように渋滞が起こったら帰りの時間が読めないシャトルバスでの移動よりも、試合の時には臨時便を出したりしてスタジアムにいる人の多くを時間通りに運ぶことができる鉄道の方が好まれるに決まっています。

さらに、2013年には富士山が世界文化遺産登録された際に、富士山から遠く離れていながらも美術作品などで富士山とセットで紹介されることが多く、その眺望も素晴らしいということで三保の松原が世界文化遺産に選ばれることになりました。そのため、今までとは比べものにならないくらいの観光客が訪れることになったのですが、今までは松の群生するすぐそばまで観光バスで行けていたのが、あまりにも多くの人が来ることによって松の生育に影響を与えるということで、観光バスの駐車場から三保の松原までかなり歩くことになってしまいました。

もし清水港線がエスパルス人気のお陰で存続していたとしたら、今も公園として残る旧三保駅からなら観光バスの駐車場より少し遠いものの、十分歩いて駅から三保の松原に行けるので、エスパルスの試合がない日でも週末を中心に観光客が安定して訪れる場所になっていたかも知れません。基本的なことですが、常に鉄道の路線として駅から歩いて行ける名所があれば、その観光地が知られていればなおさら、「静岡まで来たからついでに行ってみよう」と思う人も増えることが考えられます。特に三保の松原は世界文化遺産登録前から知られていた名所でしたから、なぜ観光路線として残すことができなかったのかとも思えます。

同時に、儲かるのは観光業者だけで鉄道会社は赤字を埋めるだけということになるとそれはそれで問題です。ちなみに、同じ日に廃線となった路線を第三セクターという形で路線を維持したのが岩手三陸鉄道の南リアス線と北リアス線になり、これも長い間赤字路線として苦労して維持されていましたが、NHKの朝ドラ「あまちゃん」の効果で多くの人が訪れるようになったのは皆さんご存知の通りです。

個人的には「駿河湾フェリー」は「清水港線」と同じ道を辿るようだと、もし浜岡原発で深刻な事故が起こった場合、住民を逃がすルートの一つが失なわれるという点もあるので、個人的には静岡県や私たち周辺住民の力も加えながら存続への道を探って欲しいものですが、なかなか背に腹は代えられないというのも事実です。改めてどんな結果が出てくるのかを今後も注目していきたいと思っています。


車内から脱出するために必要なもの

西日本を中心にした大雨による被害状況についての映像を見ていると、多くの車が水没してしまったことがわかりました。また、急に水が増えてそれまで普通に走れていた車が流されてしまっている映像を見て、特に日没後の状況では車を使って逃げるということはたとえ周辺の地理を知っていたとしても、何が起こっているかがわからないので車での避難は難しいのではないかという思いを強く持ちました。

また、岡山県や広島県では山が崩れて土砂に埋まったような状態の映像が見られましたが、たとえ車の側面の半分以下の土砂であっても中からドアを開けて外に出ることは難しくなると思われます。そんな時に役に立つのが先の尖った形の車のサイドガラスを割ることのできる緊急脱出用ハンマーの存在です。

ご自身の乗られている車に愛着を持っている方だと、自分の力でドアが開けられるならできるだけ車を壊したくないと思う方もいるかも知れません。しかし、容易にドアが開けられないくらい冠水した水で水没してしまった場合や、土砂に埋もれてしまった場合、もはやその事自体で車の機能(主に電気系統)は使えなくなり、普通は保険を使って全損扱いになってしまう状況にあります。雨が降り続いていたり、さらなる土砂災害の恐れがあるような場合は車の窓を割るか割らないか悩んでいる前に行動を起こさないと、運が悪ければさらに車の周りに水や土砂が流れてきて脱出にさらなる困難が起こる可能性があります。

脱出用のハンマーがない場合、かなりの力のある人がガラスを叩いても、ヒビは入るかも知れませんがなかなかガラスを割って脱出することは難しくなります。緊急脱出用のハンマーは先が尖っていることで少ない力でも一点に集中させることができるという特徴を持っています。

現状で私の車は普通車であるものの、後ろに人を乗せるということはあまりないので、前方ドアのサイドポケットに一つずつ入れています。こんな事を書いていてもまだこのハンマーを使ったことがないので説得力がないかも知れませんが、もし同乗者がいた場合は一人一つハンマーを持って叩き割ることができるので、どちらかが先に破ればそこから二人逃げてもいいですし、二人同時にやれば心理的にもパニックになることか少なくなるのではないかと思った上で用意をしています。

そんな私のように考えた人がいたのか、ネットショップの中では緊急脱出用ハンマーを2個セットで販売しているところがあります。実際にカーショップだったり100円ショップでも売っているところがあるのでネットで購入することが全てではありませんが、こうした「いざという時に役立つ」物というのは買おうと思った時に買って車に載せておかないと、本当に必要な時には間に合わない場合があります。本来は車を購入した際の標準装備として用意されるべきものではないかという感じもするのですが、まだ持っていないという方は真剣に購入を考えておくべき品ではないかと思います。


日々の生活の中でいざという時にいただける食べ物は

台風と梅雨前線の影響で、日本全国のどこでもかなりの雨が降り、各地で被害が出ているようです。自宅を出て避難されている方は大変だと思いますが、そんな中改めて災害時の食事をどうするのかという事で考えてみました。

このブログでは過去に長期間保存可能な災害用に特に作られたいわゆる「災害食」というものを試したことがあるのですが、そうした蓄えとともに必要になってくるのは日常生活の中で購入している保存食やインスタント食品、主食を冷凍するなどしていざという時に備えるというものです。その方法では時間のない時にすぐできるものとしてストックしておくものがいざという時にすぐに食べられる非常食になるというところがあるので、特に今回のような被害が予測できる大雨の予報が出た時に買いだめをしておけば、すぐに活用することができます。

多くの方はお湯があればすぐ食べられるカップ麺や、電子レンジを使って調理が完了するパックごはんや各種冷凍食品を想像すると思います。もちろん、そうした食材をストックしておくことは間違いではないのですが、ライフラインが災害時にどうなるかということを考えると不安です。具体的には電気が止まったり水が出ない状態でどうなるかということです。

ですから、個人的には災害の状態に応じた数々の状況を想定した上で各種食品を組み合わせて用意しておくことが大事ではないかと思います。一応、4段階で考えてみると以下のようなことになると思います。

その1 電気・ガス・水道が使える場合

この場合は別に今ある食材をそのまま調理し、お米も炊けます。このお米という食材は、日本人がはるか昔から利用してきた備蓄が効く食品であり、普段の生活の中でもお米は常にストックしておくことが大事だと思います。何もおかずがなくても「塩むすび」にして食べてもいいわけなので、毎日の食事の中でお米を炊いて食べる食生活をされていない方は、毎日でなくてもご飯を炊いて食べる習慣を考えてみられてはいかがでしょうか。

その2 水はあるが電気・ガスが止まっている場合

先日の大阪の地震の後に、一部地域には家庭ごとにカセットコンロが配られました。水については早い時点でも給水車で供給されることは考えられますが、災害の規模にもよりますが、簡単な調理やお湯がわかせるだけでも有難いものです。そうなると、いわゆるカップ麺や袋麺のインスタントラーメンだけでなく、パックごはんやレトルトカレーなどのパックに入ったレトルト食品も活用できます。また冷凍食品の中でもレンジでなくフライパンで作ることのできるものもありますので、冷凍食品を買う場合は電子レンジでなくても使えるものも入れておき、鍋だけでなくフライパンも用意しておくといいでしょう。そして、多くの冷凍食品を常にストックしている場合は、保冷剤とともに大きめのクーラーボックスも停電対策として用意しておきましょう。

その3 水も電気・ガスも使えない場合

このブログでは主にキャンプ用品を使用し、カセットコンロがなくてもお湯をわかしたり主にソロ用の調理のレポートも載せてはいるものの、ここではあえてライフラインが全く使えず、給水車も来ないようなケースも想定してみます。水もお湯も作れないとなると食材をそのまま食べるということになります。そのままでも食べられる食材というのは限られますが、この場合はパンが役に立ちます。
よく、避難場所ではお弁当とともに菓子パンが配られるようなケースがありますが、袋に入っていて常温でいただけるのが良い反面、菓子パン自体を備蓄することは難しいという問題があります。
そこでおすすめしたいのが、日々の食事で食べている食パンのような味の付いていないパンが残ったら一枚ずつラップでくるんで冷凍しておくという方法です。これなら冷蔵庫の電気が切れても冷凍庫に保冷剤を入れておき、クーラーボックスに保冷剤とともに移すことができれば食べる分だけ解凍すればそのまま食べられます。いつも食事に使っているジャムやピーナッツバターもストックしておけば、好みの味でいただけます。
また、食パンはこれも常温で保存可能な缶詰を開けてそれと一緒に食べたり(ツナ缶は結構便利です)、かなり食事としてのバリエーションが増えるという特徴もあります。お湯が手に入る状況でもカップ麺だけでは物足りない場合にはスープに食パンを浸していただくという手もありますし、時間の経過とともにライフラインが復旧するまでのつなぎの食材としてのポテンシャルは高いものだと思います。

こうした日々の生活の用意の元で、もう少し何かが欲しいということになったら長期保存が可能な防災用の食品を補完的に使うような感じでもいいのではないかと思います。今回紹介した食品はどれか一つを用意していけば良いということはなくて、どんな状況でも対応できるような形で、普通の生活をする中で、それぞれの食材を用意しておくことの大切さというものを感じます。


中部横断自動車道の開通見込みの状況

先日、山梨県内にとうもろこしを購入しに国道52号線をひたすら走りましたが、その国道52号線沿いに工事が行なわれているのが「中部横断自動車道路」という高速道路です。現在は山梨県の六郷インターチェンジまでが開通しているのですが(六郷インターからは既に中央自動車道の双葉ジャンクションに接続できます)、特に新東名の新清水インターから直結するはずの静岡県側の工事が遅れ、国土交通省の発表によると、静岡から山梨県内に入った後のトンネル工事が難航しているとのことです。今回の発表をもとにして、その経路と開通情報をまとめてみました。

・新清水インターから富沢(山梨県)インター 2018年度中に開中予定

・富沢インターから南部インター 2019年夏頃に開通予定

・南部インターから下部温泉早川インター 2019年度中に開通予定

・下部温泉早川インターから六郷インター 2018年度中に開通予定

ただ、個人的には2018年度中の開通を目指している新清水インターから富沢インターまでは20.7キロあり、高速を降りないで直接静岡県側から山梨県に入ることができるので、かなり利便性は高まってくると思います。先日のブログで紹介した南部の道の駅について、これが高速道路と共用になる休憩施設になるのかによっても違ってきますが、もし南部の道の駅が国道52号線からしか使えないのなら、静岡から山梨に行く場合はあえて富沢インターで降りて下道でいろいろ買い物をするというのもいいかなとも思います。

今のところ、すでに完成している中部横断自動車道沿いにある休憩施設は「道の駅富士川」と、同じ道の駅ですが規模は小さい「道の駅しらね」がありますが、高速道路からはいったん降りないと利用できません。まあ、新東名から乗り入れる場合、新東名清水のパーキングエリアは充実していますから、中部横断自動車道路はスルーして中央自動車道に入ってから考えるというのも一つの方法ですが、先日国道52号線を通しで走ってみて、それなりに下道の面白さというものを感じたので今後、高速道路開通とともにこの状況もどう変わっていくのかというところについても、調べていきたいと思います。


セブン銀行はATMで攻める姿勢を貫くか

たまたま新聞でセブン銀行の社長さんのインタビュー記事を読んだのですが、2019年には全国のATMの入れ替えをするという意向があることがわかりました。セブン銀行と聞いてちょっとなじみがないと言う方でも、全国のセブンイレブンやイトーヨーカドーに設置されていて、多くの銀行と提携しているATMです。

今回の話が面白いのは、開発にNECとタッグを組み、「顔認証」の付いたATMを新たに設置するというものです。この顔認証というのは、ネットで調べたところすでにお隣の中国で一部の銀行が使っているようです。

その銀行では、お金の出し入れや振込でATMを操作する場合に、自分の顔をカメラで映して生体認証をすれば、後は身分証明用の番号を入力するだけでカードを持たなくてもお金の出し入れができるようになっているのだそうです。このような事が、セブン銀行に口座を持つ人だけでなく、提携の銀行を使っている人にも利用できるようであれば、一つの可能性が見えてきます。

車での旅行の際、冬の寒い時期にインキーをしてしまった場合、それでもスマホがあれば連絡やおサイフケータイを使った買い物をして急場をしのぐこともできましょうが、電話すら車の中に置いてきてしまったら万事休すです。しかし、この顔認証による出金の手続きがセブン銀行のATMでできるようになれば、マイナンバーか銀行の方で設定した証明番号の入力とセットになるのではないかと思うので、番号を頭の中に記憶しておく必要は出てきますが、何もなくても自分の顔が証明になって取引きができるということにもなっていくでしょう。

また、大きな災害があり、家の中のものが全て失なわれてしまったとしても、自分の体一つでとりあえず身近なものを購入することができる現金を引き出すことが、コンビニATMから直接できるようになるかも知れません。災害時にコンビニの営業が正常に行なわれるかどうかという懸念はありますが、自ら移動して災害の影響のない場所のコンビニまで行くという方法も取れるでしょう。

まだ何の具体的な発表もない中で書いていることですが、中国の顔認証付ATMは事実そのようにして出金することができるようですので、今後の展開が期待できます。また、例えば現在セブン銀行で使えているLINE Payなどで活用できるようになるなら、今のところはカードなしで電子マネーを手数料を掛けて急な利用のため現金出金できるくらいしか思い浮かびませんが、現状では考えられないような新たな使い方が出てくるようであれば、もはや地元の銀行の口座であってもセブン銀行のATMを利用するようになってくるかも知れません。

そんなわけで、今後セブン銀行および提携している金融機関で出てくるアナウンスに期待しながらその時を待ちたいと思っています。


ぷらっとこだまエコノミープランの「ドリンク券」について

新幹線を早く目的地まで到着する乗り物だと思っている方にとってはそれほど魅力的ではないかも知れませんが、多少時間はかかっても安全に旅気分を味わいながら列車での移動を楽しむことについて、東海道新幹線の各駅に停車する「こだま」専用の旅行クーポン「ぷらっとこだまエコノミープラン」は安く目的地に着くことができるという魅力があります。

さらに、各駅に停まる際に「ひかり」や「のぞみ」の通過待ちをするため出発を待たされるディメリットを補うために新幹線の乗車クーポンだけでなく、JR東海の駅構内にある一部を売店で交換することが可能な「ドリンク券」が付いているのもこのプランの特徴になります。

個人的にはまだこのプランを使ったことのない人にも便利に使ってもらい、一部を除いて特急列車が消えた東海道線の風景を楽しめる「こだま」での旅を楽しんでいただきたいということもあり、ここではぷらっとこだまエコノミープランの「ドリンク券」について詳しく紹介させていただこうと思います。

まず、ここは大事な話なのですが、新幹線自体にあまり乗らない方にとっては考えられないかも知れませんが、各駅停車の「こだま」には食堂車はおろか車内販売もないという事実です。ですから、車内で「ひかり」や「のぞみ」と比べて長い時間を到着まで過ごさねばならない場合、食べ物や飲み物は事前に購入しておくということが必須となるわけです。そんなわけで、この「ドリンク券」も駅構内にあってドリンク券との交換が可能なお店(そのお店の前にはステッカーが貼ってあります)を探して交換してもらう必要があるということです。少々手間は掛かりますが、乗車前に交換しておくことをおすすめします。もしぎりぎりになったりお店が閉まっている場合の対策については後で書きます。

その次に、この「ドリンク券」がどんなドリンク券と交換できるのかということについて、チケットを販売するJR東海ツアーズのホームページから引用して箇条書きにします。

・660ml以下のソフトドリンク一本(医薬部外品をのぞく)
・350ml以下の缶ビール
・500ml以下の酎ハイ、発泡酒

いわゆる健康ドリンクは除外になるものの、以上のドリンクがチケットと引き換えで追加料金なしに交換できます。ソフトドリンクの価格は最近は「トクホ」と呼ばれる飲料が高価ですが、その他にも「660ml以下」という条件もありますので、何を選ぶかでかなりお得に普段飲めない飲料を車内で楽しめるでしょう。

ただ、お酒については一つ例外があります。日本酒はこのチケットでどんなものであっても交換することはできませんが、187mlのワイン(赤・白)であれば、このチケットに170円を追加して払うことで交換が可能です。ワイン党の方にとっては追加料金を払っても飲んでみたければ、行きか帰りのどちらかに試してみてもいいのではないでしょうか。

さらに、このドリンク券については未使用の場合でも返金処理はできないのですが、その代わりにもう一つの特徴があります。というのも、乗車チケットについては指定した列車のみ有効なのですが、ドリンク券については出発日から1ヶ月有効になっているので、よく駅構内を利用する方であれば、乗車日にやむを得ない事由でドリンク券を使えないようなことがあっても、改めてドリンク券の引き換え店舗で交換して後日にいただくことも可能になっています。ただ、交換してくれる店舗は限られていますので、事前にそのステッカーの貼ってある売店についてリサーチしておけば、時間ギリギリで新幹線に乗り、飲み物との交換ができなくても財布やバッグの中に入れておいて、一ヶ月以内に消費するという手もあります。仕事でどうしてもお酒を飲んで行けないような場合は、プライベートの休日に旅行する際にビールや発泡酒、ワインに代えるということもやろうと思えばできます。

このように、ドリンク券で買える範囲の飲み物の中で比較的高い商品を交換することで、さらに旅行にかかる費用が節約できますし、ご自身で駅のお店をチェックしながら、単にお水やお茶という選択肢だけでない冒険をしてみるのには面白いと思います。私も機会があれば駅で売っているワインがどんなものかというのを試してみたいとも思います。


日本がサッカーで世界の強豪国になる条件を過去データから考える

2018年のサッカーロシアワールドカップは決勝トーナメントの初戦が行なわれ、日本は世界ランク1ケタのベルギーに惜敗し、ワールドカップを去ることになりました。個人的には日本とベルギーとの間に不可解な判定があって両国に遺恨が残るようなことがなくてまずは良かったなと思いますが、勝てた試合を落としたと落胆されている方もいるでしょう。

しかし、サッカーの試合を多く見ている人からすると、2対0で勝っている時の試合運びは大変に難しいと言われていることも確かで、ちょっとしたスキを(今回のベルギーの場合は大変に効果的なメンバーチェンジがありました)つかれて追い付かれ、逆転されてしまうことは良くあることです。今回の日本チームについて専門家でない単なるファンが語れることは限られているかも知れませんが、過去のデータを元にして分析することはできます。というわけで、今後日本がさらにレベルアップした場合、どこまで行けば世界でも強豪国だと認知してくれるのかということについて、今の時期だからこそ考えてみたいと思います。

まず、今回日本と対戦したベルギーはランク的には世界のトップに君臨してはいるものの、まだワールドカップを獲得したことはありません。1986年のワールドカップでベスト4(4位)に入ったことがあるので、実績はそれなりにあるとは思うのですが、大会のダークホースには挙がっていても優勝候補の本命とまでは大会前には思われていなかったというのが正直なところです。

なぜそんな風に考えてしまうかというと、サッカーのワールドカップで好成績を過去に挙げているチームは常に固まっていて、なかなかダークホースの存在がワールドカップを獲得するどころか決勝戦に行くことも難しいからです。ちなみに、ロシア大会前までのワールドカップ獲得国は以下の通りです。日本が属するアジアや、オセアニア、北中米カリブ海、アフリカのチームは蚊帳の外という状況です。

・ウルグアイ(南米)
・アルゼンチン(南米)
・イタリア(ヨーロッパ)
・ブラジル(南米)
・ドイツ(ヨーロッパ)
・イングランド(ヨーロッパ)
・フランス(ヨーロッパ)
・スペイン(ヨーロッパ)

さらに、ワールドカップ決勝まで行った国というのもその数は限られます。

・チェコスロバキア
・ハンガリー
・スウェーデン
・オランダ

このうち、「チェコスロバキア」は現在「チェコ」と「スロバキア」に分離独立していますので実質的にはヨーロッパの3国しか決勝の舞台を経験していないということになります。

この文章を書いているのは日本対ベルギー戦の後のことなので、その時点でトーナメントに残っている国について改めて確認してみると、ウルグアイ・フランス・ブラジル・ベルギー・ロシア・クロアチアに、まだ試合が行なわれていないスウェーデン対スイスの勝者、同じくコロンビア対イングランドの勝者となっています。これらの国の中でまだ決勝戦に出たことがないのが、ベルギー・ロシア・クロアチア・スイス・コロンビアになりますが、このうち準決勝に出たことがあるのがベルギーと当時のソビエト連邦(現ロシア)、クロアチアというように、やはり過去の成績が積み重なってワールドカップ獲得が見えてくるということがわかります。

最初からワールドカップ獲得を視野に入れた計画をするなら、3試合ある予戦リーグは2連勝し、3試合目を消化試合にしつつ決勝トーナメントでどの山に入るかを考えつつ試合をする余裕が必要になります。今回の日本は様々な意見が噴出した3試合目のポーランド戦でスタメンを6人代えましたが(そのためベルギーとの試合にハイパフォーマンスを出すことができたと個人的には思っています)、多くの選手を実戦の中で試すことができたのも、今回の日本の2試合までの状況があったからこそできたことであるものの、コロンビア戦の勝利はある意味コロンビアの自損事故に近く、大会特有の雰囲気の中でラッキーな面があったことも否めません。

ですから、ワールドカップの出場が決まったらまずは決勝トーナメントで勝つことが目標になり、1位で予戦リーグを抜けられるだけの実力を付け、最終的にはワールドカップの決勝を目指すだけの強化を行なうことが、日本のサッカーのレベルを更に上げるにはどうしても必要になってくるのではないかと思うとともに、今回のロシア大会で新たな決勝進出を果たすチームが現われるかということが個人的には最大の関心事になります。日本に勝ったベルギーをはじめ、コロンビア・スイス、そして今回開催国として実力以上の活躍でロシアが決勝に進めるのかどうか。日本が敗退してもまだワールドカップは盛り上がります。

(追記)
決勝トーナメント一回戦の結果、スイスとコロンビアというまだ準決勝に出たことのない両国が次戦に進めず、どちらも決勝まで勝ち進んだことのあるスウェーデンとイングランドが準々決勝に進みました。そう考えると日本が世界の強豪として認知されるにはまだまだだというように改めて思います。ただ、今回の悔しさを昇華させることでまずは今大会よりさらなる前進を目指して、皆で盛り上げていくのも大切な事なのではないかと思います。


富士山にはなぜ入山料が必要なのか

私自身、静岡県に住んでいながら富士山の頂上まで登ったことがありません。五合目まで車で行ったことはありますが、これは本当にタイミングと言うか、高校生の時に任意の呼び掛けで夏休みに富士山に登るイベントが有り、それに参加していれば良かったのですが、その時にはあえて疲れることをしたくない(^^;)という気持ちと、山登りのための装備を購入するのに費用がかかることから敬遠してしまい、現在に至るということになってしまっています。

静岡県の富士宮登山口からは7月10日から夏の山開きになるということですが(山梨県では既に7月1日から開山しています)、その際にいろいろ懸案になってしまっている事があるそうで、それが富士山が世界文化遺産に登録された2013年に社会実験として行なわれ、翌年の2014年から本格導入された富士山入山料(保全協力金)の徴収に関する問題です。基本的に富士山に登る人一人あたり1,000円を登山者が支払ってくれるように呼び掛けているのですが、多くの登山者が徴収していることに気付かずにそのまま山に入って行くケースが昨年までには多かったのだそうです。

地元のニュースでは静岡県は入山する箇所を人海戦術で固め、多くの人に呼び掛けるということですが、午前4時から午後9時まで徴収施設をオープンさせるとのことですが、その時間外に来た人は払わなくていいのかと素人的には考えてしまいますが、実は「事前支払」という仕組みも用意されています。インターネットによる支払いとコンビニでの支払いも選べるようになっているので、これから富士山に登ろうと思う人が入山金の支払いについて必要なことだと認識すれば、多くの富士山保全のためのお金が集まるわけです。

では、なぜ入山金が必要なのかということになってくるわけですが、これはやはり富士山や周辺が世界文化遺産に登録されたためだと言うことになります。過去に富士山は世界自然遺産として登録を目指していたのですが、この申請は通りませんでした。なぜかというと、実はその雄大で美しい富士山の姿とは裏腹に、富士山の周辺はゴミの不法投棄問題など、その自然を世界に誇ることができない現実が長く続いていて、改めて文化の面で日本人と富士という山岳信仰や浮世絵の題材としても使われたことを前面に押し出して申請して通ったという経緯があります。

世界遺産というものは、申請して通ったから安泰というものではなく、その後の状況の変化で登録を抹消される事もあります。ですから関係者は富士山についての環境を整え、具体的には山小屋のトイレ改修費や救護所などの施設運営のために使われ(主に静岡県側の使い道です)、富士山の環境を守るだけでなく、登山者が安全に快適に登山できるようにも使われています。山の事を知っている方なら、山のトイレについて考えなければならないことはわかるでしょうし、日本人の多くがそれほど頻繁に登るということもないので、富士山に登るための費用の一部として入山料を用意しても別におかしいということはなかなか考えにくいと思います。

富士山の土壌はもろいので、夜中にご来光を見ようと渋滞する中で誰かが石を落としたら、たとえそれが小さな石であってもその勢いで大きな石がくずれて登山者を直撃すれば大怪我をする可能性もあります。またそのような事故で安全に登れなくなった登山道を整備するのにも、地元の方々の奉仕的精神だけに頼るというのは、何か違うと思います。富士登山がブームになりそれをビジネスチャンスと捉える方々もいるかも知れませんが、現地の人達が大挙して訪れる登山者への対応で消耗してしまうような事になってしまっては、元も子もありません。

そんなわけで、このエントリーの最後にインターネットから富士山の入山料が払えるサイトへのリンクを貼っておきますので、この夏に富士山に登る予定のある方は、ぜひそのリンク先をご一読いただけると幸いです。

・山梨県富士山保全協力金 インターネット受付サイト(山梨県側から入る場合)

http://www.cnplayguide.com/asp/evt/evtdtl.aspx?dmf=1&ecd=CNI27456&ucd=&jdt=&kai=

・静岡県富士山保全協力金(静岡県側から入る場合)

http://mountainfuji.jp/


免許証やIDカードをかざして乗る車の可能性

運転免許を取得できる年齢でない人たちが、家族の車を運転して起こす大きな事故は定期的に起こりますが、先日もそのような自損事故が起こり、誰が運転していたのかの情報はないものの、シートベルトをしていなかった人がいて車外に放り出されてしまった方もいたそうです。今回のケースでは早朝の自損事故ということで、他の車や歩行者、自転車が巻き込まれたというようなことは起きませんでしたが、このような事故が起こるたびに、日本の自動車メーカーはなぜこんな悲惨な事故が起こる環境をそのままにしているのかと思います。

同じ想いというのは飲酒運転撲滅のために車内にアルコール検知器を付けた車があればいいと思うのですが、今回はもともと免許を持っていない人や、免許不携帯の状況で運転させないための仕組みが車に付かないかという話です。

免許証は中にICチップが入っていて、一部のスマホで専用のアプリを使うことで、そのICチップに何が記録されているかを見ることができますが(免許を作った時に指定した暗証番号が必要な場合があります)この仕組みを使ってICチップの内容を正常に読み取れたらドアが開きエンジンがかかるようになるような車というのは、今の日本の技術をもってすれば十分に作ることは可能でしょう。というか、大きな会社ではIDカードを使って無関係な人を仕事場に入れないようなシステムは普通に行なわれています。

今回事故を起こすような人が、他人の運転免許証を使って車を動かすような事も考えられはしますが、さすがに運転免許は車の鍵のように家族の誰もが手に取れるような場所に放置しておくことは考えられませんし、自分の子供や孫が不穏な行動をするのでは? と思われた場合は隠すこともできます。

また、ドライブレコーダーが標準装備になることが普通になり、事故や不法侵入を検知したら録画した内容をクラウド保存できるような仕組みもメーカーさえやる気になれば近いうちに実現は可能かと思います。そうなれば車内を中から撮影することで車上荒らしの瞬間をとらえることも可能になるでしょう。そういった車を所有する人のリスクを軽減するような装備が新しい車にも付いていれば、もし車を壊されたり車内に置いておいたものを盗まれたとしても(多くはドアをこじ開けられるようなことが多い)、犯行の様子がしっかりと記録されていれば、泣き寝入りのケースが減り、自動車保険の保険料の軽減にも繋がるかも知れません。

現在の新型車の新装備といえば自動安全ブレーキということになり、そちらが優先される傾向があるのかも知れませんが、自動ブレーキは車検の際の点検項目になるそうですので、車の保有コストは今後ますます上がることも考えられます。そんな中で、車にかかる経費を少しでも抑えるための装備についても自動車メーカーの方々には将来の標準装備になるよう期待したいと個人的には思います。