月別アーカイブ: 2018年6月

元祖島ぞうりを買って海へ

今回、わざわざ波照間島まで行くというのに持って行くのを忘れたものがあります。それが、ビーチを楽しむ際に必需品となる「ビーチサンダル」なのですね。ただ、そうした場合でも心配はいりません。さすがに島内に100円ショップはありませんが、島の売店では「島ぞうり」と言われるサンダルが安い値段で売っています。

この「元祖島ぞうり」という名前の付いたビーチサンダルは売店で税込480円でした。島内を回って泳がないまでも海に入ったりビーチで一息ついたりする場合にはスニーカーではどうしようもありません。ただ、全ての外出に島ぞうりをはいていくとひどい目に遭います。というのも、島の岩礁はサンゴが長い年月をかけて岩になったもので、素足ではもちろん、サンダル履きでは足を切ってしまう恐れがあります。ここはあくまで二種類の履物を持って行き、安全が確認できないような場所ではかかとのある運動靴を履き、ビーチまでやってきたところで島ぞうりに履き替えるのがいいでしょう。

波照間島の中で特に美しく、そして駐車場や無料シャワー、トイレなどの設備も充実しているのは「ニシ浜」でしょう。島に上陸してレンタカーを借り、島内を巡っていて一番観光地らしかったのがこのビーチで、遠浅の海なのでシュノーケリングをされている方々がちらほら見受けられました。サンゴ礁やそこに集まる熱帯魚をダイビングをしないで見ることができるこの浜は、間違いなくこの島一番のスポットだと言えます。ただし、シュノーケリングを楽しむにはそれなりの準備が必要で、干潮時にはかなり潮が引くので尖ったサンゴで体のあちこちを傷つけないように専用のマリンブーツや(島ぞうりでは危険)マリングローブ、ウェットスーツまで用意して行なえば潮の満ち引きに関係なく楽しむことができるでしょう。

ちなみに、私達はそこまでの用意はしてきませんでしたので波打ち際で絶景の海岸を楽しむ程度しかできなかったのですが、やはり島に行ったら海の雰囲気を楽しむためにもサンダルは必需品です。今回の私のように持って来るのを忘れても島の売店で購入することができますので、まずは島ぞうりを用意して散策に出掛けるようにすればさらに島を楽しむことができるようになるでしょう。


波照間島のお酒「泡波」は自分達で飲もう!

波照間島の名物と言えば、一部の酒飲みの方としては今回紹介する泡盛「泡波」を外すことはできないでしょう。知らない方もこの「泡波」というキーワードでネットショップを検索していただければおわかりになると思いますが、古酒でもない普通に波照間島で作られた泡盛がいわゆるプレミアム価格で取り引きされているのがわかります。

これは、ごく少ない島民のためにわずかな量のお酒しか作らない島内にある酒造場による手作りのお酒であるということと、やはりネットの発達とともに多くが島内で消費されるこのお酒の過大評価がされる中で値段だけが上がって行ったということが考えられます。

波照間島の港にある売店でも「泡波はありません」という表示がまず目に入りますし、島内に数々ある島民のための売店でも泡波のミニボトル(100ml)は置いてあるものの、それ以外のものについては一切置いてありません。ただ、宿泊する宿や居酒屋さんにはちゃんと置いてあり、食事をしながら気軽にいただける値段です(私のいただいたお店では2合瓶が2,000円でした)。

ただ、普通に晩酌をしたいという島民の方もいるわけで、島外からやってくる観光客にハゲタカのように買い占められてしまわないように、現在は対策を講じているようです。私達が島内を回る中で、どの売店にもミニボトル以外の泡波は置いてありませんでしたが、そのうちの一つの売店には、泡波が欲しい方は直接酒造場に行っても買えないということと、唯一の島の酒屋さんとして酒造場が経営しているところがあるという旨が掲示してあるところがありました。そこで、その地図を頼りにそのお店に行ってきたのでした。

このお店は日曜がお休みで、月曜から土曜の午前午後の限られた時間にしか営業されていません。私達はたまたま午後のお店が開いたタイミングで入ることができました。お店では泡波自体だけではなく、ロゴの入ったTシャツやポロシャツ、トートバッグや巾着袋、ストラップなど「泡波」のロゴの付いたマスコット、さらにお店の先代が演奏する波照間島の民謡の入ったCDも置いてありました。

お酒については泡波の他、オリオンビールも多く置いてあり、棚には島の売店より安い価格で売っている旨が書かれています。もし幸運にも開いていたら泡波だけでなくビールを買い込んで宿舎でいただく用に買って宴会に使うというのも十分に有りでしょう。泡波のサイズは「ミニ」「二合瓶」「三合瓶」「一升瓶」「二升五合」の大きさがあります。ただ、私が行った時には一番泡盛としてはポピュラーな三合瓶は買えず、二合便なら一人2本限定で購入することができました。

水割りで飲むくらいがちょうどいいので(アルコール度数は30度あるので)、二合瓶一本あれば今回ご一緒した3人くらいでいただくにはいい量です。結局、一本は島内で消費し、翌日に消費した分の1本を買い足したので二合瓶2本を持ち帰ってきましたが、そこまでありがたがるものではないものの、やはり島内で飲んだ時の味というのは絶品で持ち帰りたくなる気もわかります(そのため、最初は買って帰る気はなかったものの2本持って帰ってきたわけです)。

帰宅してから改めてネットを見てみると、島で400円ちょっとで買えた2合瓶はネットショップで3,000円くらいしましたが、オークションではほとんど値が上がっていなくてその半分くらいの価格で落札されているケースが多かったように私が見た限りでは確認できました。つまり、持って帰ってくる手間を考えても買う本数が限定されている泡波をネットオークションに出したとしても、利益は一本あたり千円くらいにしかならず、泡波を買ってくることを旅の目的にしたら完全に赤字になるという感じです。

それならあくまで自分で楽しんだり後日大切な人と飲む機会があったら島での思い出などを話しながら一緒にいただくというのがいいのではないでしょうか。今回ご一緒した方はこの島に来たのが20数年振りなのだそうで、その時には民宿に泊まって酒店でない普通の売店でも普通に泡波が置かれていたので、本数限定なく買ってしこたま飲んだ記憶があるそうです。それにしても改めてプレミアム感が世間で共有されるということは直接島に行ったとしても自由には買って飲めなくなるものだという認識を新たにせざるを得ませんでした。

ただ、お土産としては島内の売店でミニボトルは買えますので、それを持ち帰りつつ、島内の居酒屋さんでじっくりとその味を楽しむことは今でもできます。それは、直接波照間島までやってきた人の特権でしょう。ただこの状況もこれからやってくる観光客の状況によっては変化が訪れるのかも知れません。そんなことも考えながら、島内唯一の泡盛の味を楽しみたいものです。


離島への長い道とそこからの時間の流れ

予告なく沖縄旅行の報告を中断してしまいましたが、実はまだ終わっていません。那覇で一泊してからホテルの朝食も取らずに向かったのはまたもや那覇空港で、今回の旅で2回目の飛行機になります。路線は那覇から石垣空港というもので、今回はさらに船に乗り替えて、何と日本の有人島では最南端の波照間島まで向かいます。つまり、今回の目的地は波照間島だったわけです。

私自身初めての離島だったのでどうなることか全くわからないままの出発だったのですが、今回の旅で一番恐れていたのが無事に波照間島までたどり着くか、海上の様子によっては体力を奪われるほどの船酔いをしないかということでした。一応事前に乗り物酔い対策で24時間効くとうタイプの薬を朝に飲んでからホテルを出ました。

ちなみに、那覇空港から石垣空港までの飛行機はJALグループの日本トランスオーシャン航空を使ったのですが荷物の検査はスカイマークより厳し目で、荷物の中に忍ばせていた単三型のエネループを専用ケースに入れて4本入れていたシルエットが怪しいと言われ、単三タイプのエネループが4本入ったケースを出して確認するところまでやらされました。規約では一応リチウムイオン電池でなければ大丈夫なのですが(実際にスカイマークのフライトでは全く問題なく荷物検査を通っています)、やはりJALグループは厳しいのかなと思いつつ何とか検査を終えて飛行機に乗り込みます。

で、あっと言う間に石垣空港に到着したのですが、せっかく石垣島に着いたのに、先の船の時間が気になるということでしばらくしたらやってきた路線バスで45分から50分もかかる距離にあります。ですから、空港の中の様子などもまともに見られない中、バスに乗り込んでしまいました。

この路線バスは途中有名なリゾートホテルを回っていくので、次回はぜひ石垣島でもゆっくりしたいなと思ったのですが、空港のバス乗り場には、島内のバス1,000円の1日券と何と2,000円の5日券(一日券については、先日紹介したゆいレールの一日券のように、購入時から24時間有効になっているようです)の案内および、私のように離島に渡る人のための少し運賃が安くなる往復券の案内のある看板がありましたので、後日の事を考えて写真に収めてきました。車内で石垣島の雰囲気を多少は味わいながら、ようやくフェリーターミナルに到着しました。

このフェリー乗り場には石垣島が生んだ英雄で現在もタレントとしてテレビで大活躍の具志堅用高さんの銅像が設置されています。フェリーターミナルの中に入っているお店の中にも具志堅用高さんの親戚の方がやっているお魚を出している料理屋さんが入っているそうですが、今回は船が相当揺れると周りにかなり脅されていたので事前に購入したのが旅行関係の代理店さんのところで売っていた一本100円のお茶のペットボトルを購入しただけで、食事関係のものは極力口に入れないようにして船を待ち、波照間島まで約60分という高速船に乗り込むことになったのです。

さすがにこの時に沖縄は梅雨に入っていましたし、こんな小さな船でどれだけ揺れるのか不安に思いました。しかし航路自体は欠航ではない以上、乗らなくては島にたどり着けないわけですから乗らないわけにはいきません。ひどく揺れた場合、デッキにいるとまともに波をかぶってしまう可能性があるので船内に入ったらまたまたこちらの不安を増大させるような事になっていました。

普通は全ての座席のどこにでも座れるのですが、今回は時化のため前にいると揺れが激しいということで、写真のように前の方の席には入れないようになっていたのでした。そこから約60分、今回の旅のクライマックスでもあったのですが、相当船が跳ね上がるように揺れたということはあったものの薬が効いたのか途中ここまでの移動疲れで半分寝ていたのが良かったのか船酔いの症状というのは出ず、無事に波照間島に到着することができました。島の方は雲は多いものの晴れていて、合流予定の沖縄本島から来る友人は次の船になるというので、ターミナルの待合所でボーッとしながら待つことにしましたが、ついに有人の島では日本最南端の島までやってきたということにまずはホッとしたことは事実です。ここから、ようやく波照間島での事を報告できるわけですが、今回はここまでにします。


東京オリンピック時に「駿河湾フェリー」は動いているか

先日、現在清水港と西伊豆の土肥港を結んでいる「エスパルスドリームフェリー(駿河湾フェリー)」の2019年3月末での撤退について報告しましたが、道路が整備されているとはいえ、この航路はかつて静岡県の防災船が動いていたこともあって、何かしら公的な支援を持って存続できないのかと思っていましたが、一昨日の静岡県知事の会見の中で、この駿河湾フェリーについて何とか航路を維持できないかということでプロジェクトチームを発足して検討していくことを発表したことが新たな展開を呼ぶかも知れません。この会見の様子を報じた地元紙によると、このプロジェクトチームでは「事業引受先候補の有無」「事業継続のための費用」「どのような手法を取れば事業継続できるか」などについて検討するとのことです。

元々この航路は清水港~田子の浦港~土肥港という風に清水まで出なくても利用することができたのですが、2002年から田子の浦港に寄稿することがなくなり、現在の清水港~土肥港間の運行になっていたのですが2005年から赤字となり、そのままの状態で運行を維持するのは難しいとの判断の元で撤退が発表されました。もはや伊豆に行くための道路整備が進んでいく中、短い距離のフェリーというのはもはや営業的に成り立たないのではないかという感じがしたのですが、県の方から駿河湾フェリーの存続について具体的に動くということになるとまた状況は変わってくる可能性があります。

今は「フェリー」と言いつつも、清水港には割と大き目な駐車場もあり、車を使わなくても清水港へはJR清水駅や静岡鉄道の新清水駅からも向かうことができます。そのようにフェリーのみに乗ってくる乗客にとっては、もし県の方で乗り出してくるなら今のままの土肥港からの交通機関についても何とかしてもらいたいというのが正直なところなのではないでしょうか。特に土肥港からはバスが走っていて、修善寺方向および堂ヶ島・松崎行きの2本があるものの、これらのバスは周遊きっぷの利用範囲外で、本数もフェリーの数だけに限定されているので、このバスについても県の補助によって本数を増やすとか「富士山満喫きっぷ」で使えるようにしてもらうとか、または土肥港から電動自転車の利用を促して土肥港から修善寺間の乗り捨てに対応するようにするとか、いろいろ伊豆半島への観光のための方法は考えられると思います。

さらに、先日の撤退発表があった時に嘆いたように、せっかく修善寺周辺で東京オリンピックの自転車競技が行なわれるというのに、西側からやってくる人については車を使わないで会場にスムーズに入場することもできるのではないかと思っていました(オリンピック期間中には土肥港からのシャトルバスが増発されることも考えられました)。しかし先日の撤退発表でオリンピックの一年前にフェリーを失くなった状態で世界から多くの人々を迎えるというのは、かなり厳しいだろうと思っていたのですが、もしこのオリンピックを機に「自転車なら修善寺」というような状況を発信できたとしたら、オリンピック後も駿河湾フェリーも自転車に優しいフェリーとして方向転換を図るという考え方もあると思います。清水港にフェリー利用客のための駐車場を増やし、土肥港からのサイクリングロードをオリンピック開催とともに整備するような方向で、伊豆半島の観光資源をロードバイクに乗りながら楽しめるようにするとか、今まで車で直接伊豆半島に入っていた人達をフェリーに誘導するような仕組みを県の補助で作っても面白そうです。

ただし、県のプロジェクトチームが発足したからと言って駿河湾フェリーが存続するという甘い事ではないということも事実です。そんなわけで、この件については新たな情報が入りましたら改めて紹介し、できることなら駿河湾フェリーが存続するような形でこちらも何らかの協力ができないか考えていきたいと思っています。


スプーンぐらいは持って行った方がいいと思った「ジーマミー豆腐」

今回の沖縄行きでは当初那覇で合流する予定だった友人とその日に合うことはできなかったので、那覇市内のホテルに宿泊して翌日の再会を待つことにしました。ゆいレールに乗って沿線のお店をチェックして、帰る際に買うお土産の算段をしつつ味の確認もしなくてはと思ってホテルに買って帰ってきたものの一つが「ジーマミー豆腐」でした。

これは、「豆腐」という名前が付いているものの大豆の加工品ではなく、落花生(ピーナッツ)にイモデンプンをまぜて作られた、ごま豆腐のようなものだと言ったらおわかりになるでしょうか。お土産用には常温で保存可能なものが売っていますが結構高い値段が付いています。ただ、冷蔵が必要ながら出来たてを食べた方がおいしくいただけます。そうなるとお土産屋さんで買うよりも、市内のスーパーで売っているものを自分用に購入する方が良くなります。

たまたま、おもろまち駅そばにあるスーパーサンエーの食品売り場で、比較的大きなジーマミー豆腐がセールで安く売っていたので購入することにしました。県内の人らしき方もこのセールには注目して5~6個まとめて買っているのを見て、私も食べてみたいと思ったのが正直なところなのですが(^^;)。

早速、ホテルに戻ってフタを開けると、中にはお醤油のようなタレが付いていました。このタレにはいろんなものがあるようですが、ジーマミー豆腐自体がもちもちしていてほんのり甘いような味がするので、お醤油味のタレを付けるとみたらし団子のような味になります。ただ、ここで気付いたのが、実のところ割り箸やスプーン・フォークなど、旅先で何か買った場合に食べるためのカトラリーを全く持っていなかったことでした。

車の中にはいざという時に使えるスプーン・フォークは入っているのですが、飛行機を使っての旅だといわゆる「十徳ナイフ」は持ち込めない可能性があったので持ち物から除外して持って行ったので、その点についてはぬかっていました。

結局、食べるには食べたのですが、容器から直接食べても微妙な味はわからずにタレはこぼれるし(^^;)、やはりキャンプ用に小さくなるスプーン・フォークは常に持って行けるように準備するのが、旅先で思わぬ美味しそうなものを見付けた時には必要になってくることだとしみじみ思いました。

そんな風に食べてから思い出したのが、荷物の奥の方に組み立てて使う金属製の箸を持ってきていたことだったのですが、もちもちしたジーマミー豆腐をお箸でいただくのはなかなか大変で、どちらにしてもきちんと準備しておきすぐに出せる所に用意しておくということが大事だということを実感できました。今回は慣れない飛行機の旅だったこともあったのですが、やはり必要になったものがないというのは悲しいもので、その分きちんと準備しておかないといけません。100円ショップで買っても良かったのですが、さすがにウロウロと市内のスーパーを巡って疲れた体ではもう一度買い物のためにホテルから出る気にはなりませんでした。

スプーン・フォークの他にもストローとか、旅先であるとそれなりに便利なものはあります。あと、今回の旅のシーンを考えた中でやっておくべきだと思ったのが、飛行機の機内サービスでコーヒーを頂いた時、ミルクをもらったので一緒にマドラーとして小さな細いプラスチック製のスプーンをいただいたのですが、ミルクを入れてかき回してそのままゴミとして渡してしまったのはうかつでした。スプーンをもらって使わないでおき、その後に使う場面に備えるという方法もあったのですが、そうなると旅の中のちょっとした事でも、「これは何かに使えるだろうか?」という風に考えることも大切になってくることが今回の旅では強く思ったことです。というのも、その後もこの日に何か買い物をしておけば良かったということに遭遇したからです。その事についてはまた後日に。


ゆいレールの一日乗車券が他の一日乗車券と違うこと

今回の旅は時間を掛けてホテルでゆっくりできている割にはお土産を買っている暇がないような日程を組んでしましました。帰りの那覇空港から中部国際空港への時間は十分とってあるのですが、天候や航空会社の都合によっても時間が変わったりする可能性があります。というわけでもしもの事を考えて、先に浮世の義理のお土産品を購入するために那覇に入った一日目から結構動きました。

少し前にも書きましたが、今回浮世の義理を果たす方というのは個人的に良く知っている方であったので、品質が良ければ過剰包装が目に付く空港や土産物店でお菓子を買うなら、大規模中規模小規模な地元の人が使うスーパーの中にあるものの中から選んでも喜んでくれるだろうといわゆるスーパーの県内産お菓子コーナーを複数回りながら安くておいしそうなものをしぼり込んでいきました。

その活動の元になったものこそ那覇空港から首里までを結んでいる「ゆいレール」の存在があります。ゆいレールでは観光客用に1日券2日券を出しているのですが、前回そのシステムに触れて大絶賛したことを今回は全く忘れており(^^;)、この内容を書くのは二度目かも知れませんが、本当に沖縄のフリーきっぷのシステムには助けられました。

というのも、多くの一日乗車切符というのは日付の押してある日で効力はなくなってしまうのが普通なのですが、ゆいレールの一日券は切符を購入した時間から24時間という、一日か二日という時間をまるまる利用することができるのです。この仕組みのおかげで、私はホテルをチェックアウトした朝に改めて空港までの切符を買い足すことがなく、前日に購入しておいた800円の一日フリーきっぷで利用することができたのでした。

私の場合は早朝からすぐ那覇空港に行って飛行機を乗り換えなくてはならない理由があったのですが、そうではない場合には始発は6時頃から動いていますので、市内の気温が上がりムシムシしてこないうちに散歩しがてらでも観光に行ってからホテルに戻って朝食ということもできるでしょう。着いたのが夕方であっても、これなら翌日の観光に1日券を購入してモノレールを使いたくなります。

また、小禄駅は午前0時まで営業しているイオン那覇店がありますし、安里駅からすぐのところには24時間営業のスーパー「りうぼう栄町店」や同じく24時間やっている屋台風の沖縄そば屋さんもあります。お酒が苦手でも外食の後にホテルの部屋で食べるためのものやおみやげのお菓子を探しに行ったりすることもできるので、夜に入ってからでもゆいレールを使いつつも、翌日に帰る時も使えるのは便利です。いつから購入して使っているかにもよりますが、もし当日になってちょっと観光で見残しをしてしまったり、買いたかった品物をもう一度同じ店で買いたいという時にも役に立ちます。

そうした事で考えると、沖縄のゆいレール沿線にホテルがあってそれなりにゆいレールを使いこなす自信があるというなら、沖縄に入った時刻と沖縄から帰るための飛行機の時刻を揃えた状態で一日券にするか二日券にするかを考えるというのもおすすめです。帰りの飛行機にチェックインや手荷物の検査をする関係上出発時刻より早めに空港に入る必要がありますが、だいたいの空港に入る時間を基準にして行きの到着時刻から便を決めれば、たとえ一泊二日の強行軍であっても一日券を最大限に活用できます。それこそ最終便でホテルに帰り、翌日は早朝から動くという24時間有効という内容を最大限に活用する方法を考えてみるのもいいでしょう。日程が取れてあちこち回る場合でも帰りの飛行機に乗る1日前をゆいレール沿線の観光やお土産物色にあてるようにするといいかもしれません。


沖縄のとんでもない暑さを冷やすには氷がいい

テレビの天気予報では最高気温の比較から沖縄より暑いような感じで報道する場合が私が見た限りではあるのですが、改めてこの季節に沖縄に来てみると、地元の静岡とは比べものにならないくらいの日差しの強さを感じます。当然、これから本州でも暑くはなるのですが、これから梅雨の時期を挟んで体が慣れていくようになると思うものの、旅行で一気に移動すると体にはかなりこたえます。

個人的には暑い日には脱水症状にならないように、水分補給を心掛けているものの、今回の沖縄行きでは体がほてってくるのが自分でもわかってきたので、到着初日からいわゆる「氷菓」のお世話になりました。いつもはコンビニやスーパーのアイスで気分転換するのですが沖縄をはじめとする九州各地には袋入りのかき氷というものがあり、ガリガリ君より安く購入できたので、物は試しと購入してみました。

私自身はこのような袋入りのかき氷を食べるのは初めてだったのですが、それこそガリガリ君のように氷が固くなるのではなく、かなりふわっとしています。ネットの口コミを見ると、自宅に持って帰って牛乳を入れて食べると更においしいという事ですが、袋をそのままかじって体を冷やすだけでも十分にそのおいしさを感じることができました。このタイプのかき氷は沖縄の方だけでなく九州地方で売られていて(このパッケージも製造元は佐賀県でした)、純粋に夏にどこでもこのかき氷が売っている環境がうらやましくあります。

また、早めの夕食の後で那覇の国際通りを歩いていて、また体の中から熱くなってきてしまったので、ド派手な入口に誘われるように入ったアイスと氷を扱っているお店に入りました。ここは国際通りから外れた昔の映画館があったという「沖映通り」沿いでした。私が沖映通りに向かったのは、実はこの通りにあるという、少し前にテレビで見たタレントの石田純一さんが出した盛岡冷麺のお店があり、専門の経営コンサルタントからかなり辛辣なダメ出しをされていたので、そのアドバイスを受けてどう変わったのか興味があったのです。その辺は野次馬根性を出して見に行ったのですが、店の外観はテレビで見た時のままで、お店の前に来ても何を売っているお店なのかがわからない外の様子はそのままでした。

これはあくまで個人的な意見ですが、盛岡冷麺を出すお店と小さな字で入口のところに書いてあるものの、少なくとも何をメインにしたお店なのか誰が見てもわからないと、私のような事前の知識がない人はとても入れないのではないかと思います。テレビではかなり素直にコンサルタントの意見を聞いていたような感じだったのですが、やはりタレントさんには自分の能力でお店を盛り上げたいというプライドがあるのかも知れませんね。

さて、この誰が見ても氷を売っていることがわかるお店に入って頼んだのが写真のマンゴーのかき氷です。マンゴージュースをそのまま固めたものをふわふわにした台湾モードの商品は高かったのですが、これはあくまで普通の氷をかき氷にしてその上からマンゴーシロップをかけたものです。びっくりしたのがかなりボリュームがあるのに250円というリーズナブルな価格で、時間をかけて氷を削り、頭がキーンとすることないきめ細やかな氷だったのも好感が持てました。

沖縄では「ぜんざい」というと温かいものではなく氷に豆の入ったあずきを掛けたものを指すということもあり、日常的に氷をいただく文化というものが根づいているようで、探せばもっと興味深くリーズナブルな「氷菓」があるのではないかと思います。私自身も氷でも食べなければやっていられないという必要性を感じて氷をいただきましたが、今後沖縄へ旅行を計画されている方についても、ある意味沖縄の方が暑い中で涼を取るための氷について、ご自身のお気に入りを探してみるのもいいのではないでしょうか。


改めて大手航空会社と格安航空との差を思う

ここまでじらしてきましたが、中部国際空港からまず目的地としたのは沖縄の那覇空港です。スカイマークの予約した便が中部国際空港の出発予定は8時45分でしたが、機内に乗り込んだのが8時45分頃で、その後管制塔からの許可がなかなか下りず、スカイマークとしては安定の約30分遅れでの出発となりました。

名古屋付近は梅雨時のためか雲に覆われていましたので、気流が悪い中上昇したときには少々揺れましたが、一定の高度まで上がってしまえばあとは何の問題もなく、現在は機内でここまでの事をポメラを使って書いています。

スカイマークの座席の下にはコンセントが設置されているようで、このままパソコンが使えるのか期待しましたが、私の座っている座席は男三人が並んで座っていますし、席の間も狭いという状況であるのでとてもケーブルを引っ張って接続してなんて事をやると目立ちますし周りにとっても迷惑になるでしょう。その点、乾電池を使って電源の心配がないポメラを使うなら電波を発射しないのでスマホをいちいち航空機モードにして使うこともありませんし、開いたらすぐに入力スタンバイの状態になります。ここでは、こうして書いたものをあとからパソコンでも読めるように変換するので、かなりアバウトなことも書けますし、ちょっとしたメモをこれで取ることもできるので、やはり乾電池式のポメラは持ってきてよかったと思うところです。

そんな中、途中機長からの報告で那覇空港への到着は11時25分の予定というアナウンスがありました。ちなみに、時刻表に載っている那覇空港への到着時刻は午前11時10分で、この時点で15分くらいならと思うのですが、何しろ空港が混雑していると滑走路を使うのも後回しにされてしまうのですから、実際に到着してみないと分からない部分があります。

その後、シートベルトのサインが消えたところで車内サービスと販売になります。スカイマークの車内販売は列車の車内販売に比べるとドリンクは100円均一、缶ビールも300円と良心的な価格で、あえて搭乗口周辺で何か買うよりも機内で購入した方がいいのではないかと思えるところがあります。また、無料のサービスとしてはスカイマークの名前が入ったキットカットとネスカフェのブレンドがサービスされます。ちょっとしたもので大丈夫なら、無料のものだけでも十分なのですが、カルビーじゃがりこ(サラダ味)も100円ですし、機内で小腹が空いたときには頼りになります。ただ、個人的には気圧の変化で耳がキーンとしたときのために昔は国内線の機内で配ってくれた飴がもらえると嬉しいのですが、そんな対策で自分であらかじめこのような事を予想し、のど飴を持ってきてよかったとしみじみ思いました。

最終的に到着時間もかなりずれてしまい、11時47分に滑走路到着、同時刻からすると10番目というこれもやはり格安航空会社の悲哀を感じるような案内が客室乗務員から発表され周りの乗客もうんざりという状況になってきました。機内に誘導されてから3時間で何とか着くという事になったということです。そうした案内の遅れがあったからか、客室乗務員の方がさっきのキットカットと共に、ようやく飴を持って回ってきてくれました。さらに、到着した場所から到着ロビーまでが遠いので、バスによる送迎となりました。

まあ、今回はどちらにしろ空港に着いてから地元のコーディネーターに電話してその後の予定を立てる事にしていたので、それほど困ると言うことはありませんが、到着してすぐに予定を立てていたり何かを予約するような場合には、格安航空ではなく大手の航空会社を利用するのがセオリーだと言うことを改めて感じることになった今回のフライトでした。


セントレア隣接の東横インの使い勝手

今回、旅行に出る際に地元の静岡空港からでも、多くの便を選べる羽田空港からでもなく愛知県の中部国際空港セントレアから出発することにしました。というのも、格安で移動できる航空便を利用しながら、旅行の間は車を空港の駐車場に置いたままにしてもお金がかからない裏技があるからなのです。

それは、中部国際空港の管理する駐車場ではないのですが、空港から近くホテルに隣接する東横インの駐車場を利用するために前泊を東横インにすることです。ただ注意したいことは、いわゆる大手の宿泊サイトから東横インを予約した場合にはこの裏技は使えません。あくまで公式サイトから予約した場合だけに使える技なので、大手サイトのポイントが欲しいと思っている場合でも公式サイトから直接予約する必要があります。

まず、東横インの駐車場に車を停め、フロントに申告することで駐車してから240時間(まるまる10日間)の駐車料金が追加料金なしで利用できます。最大9泊10日までの旅行なら、前の日に東横インに泊まった方が宿泊料金がかかったとしても一日1,000円かかる駐車料金を払わずに済むわけですから、最初から前日入りの東横イン宿泊ということを考えていました。

ただ、この計画を実行するには2つのハードルがあります。まず、私がこの旅行を決めたのがおよそ2ヶ月前であったのにも関わらず、すでに宿泊予定の5月30日にはシングルルームはおろか全ての部屋が満室になってしまっていたのです。これは恐らくアジア系の人のツアーホテルとしてこの東横インが利用されているためだと思われます。当初はこのままでは宿泊は難しいと考え、少し離れた安い駐車場に停めることも画策したのですが、運良くシングルルームのキャンセル部屋が取れたので、まずは一段階はクリアしました。

ただ、これで大丈夫かというとそうではありません。実は東横インの駐車場はホテル利用者だけではなく、一般の空港利用者にも開放されているので、もし満車になってしまっていたらせっかく10日間駐車できる権利を持ちながらその権利を使えない可能性があるのです。

あくまでもホテルでは駐車場は先着順ということですが、うまく混雑する時期は外して行く予定にしていたので、そこまで心配することはないのかもと思いながら出発したものの、車が空港に近づくに従って本当に駐車場に停められるのかやはり不安になりました。

ただ、ホテルには到着時間を知らせてあったので、時間調整のために中部国際空港手前のイオンタウンに入りました。ここの駐車場は平面で私の入った時には6時間まで駐車料金無料の駐車券を取って中に入ります。場所が常滑ということで、大きな招き猫がかざってあったりして、ショップも何でも揃っていました。当然ながら海外からの観光客もこのモールで買い物をするようなので、食事処もかなりそろっていました。以前セントレアへ行った時にはそれほど食べたいというものが空港内になかったような気がしたので、イオンの中のレストランで早めの夕食を摂ることにしました。

これは結果的には正解でしたが、今考えると当夜ホテルの部屋で何か食べたいとか冷たい物を飲みたいとかビールや酎ハイを軽く飲みたいとかがあれば、ここで買って行くのがセオリーでした。冷たいまま運べなくても部屋に冷蔵庫がありますし、結局空港内の売店での価格はコンビニ価格になってしまいますので、まだお土産を買っていないような場合も含めてイオンタウンの利用はおすすめです。可能ならば早目に出てここで時間調整をするのがいいと思います。

そこからホテルまでは橋を渡ってすぐに着いてしまいました。心配していた駐車場の空きについても空車表示を見たとたんにほっとしましたし、ホテルに入りフロントでチェックインをした時に駐車券に10日間無料の手続きもしてもらえました。

ホテルからは空港への無料シャトルバスも出ていますが、歩いても大したことはありません。一応翌日のスムーズな手続をするために航空会社のチェックインカウンターの場所を確認してきましたが、やはり安い航空会社は一番端っこでした(^^;)。

改めてホテルに戻って持ってきたモバイルデバイスの充電およびインターネットのセットアップを行ないます。今のホテルはほとんど部屋の中でWi-Fiが使えるようになっているのですが、セキュリティの観点から有線LAN端子に持参のモバイルルーターをつなげて、ここから全てのネット接続を行なうようにします。いちいちめんどくさいと思われる方もいるかも知れませんが、この設定をやっておくと、ホテルに有線LAN端子があれば設定はそのまま使えます。

今回は目覚ましの代わりにAmazon Echo Dotを持ってきたので、これもホテルを移動しても先にモバイルルーターを起動させておけば、電源をつなぐだけで全ての機能が利用できるようになって便利です。とりあえず明日はEchoに起こしてもらうとして、その日も多数の宿泊客のあったアジア系の人たちより前に朝食が食べられるか、早起きに努めたいと思っています。


パイロット 新しいダウンフォースはストラップとセットで

過去にこのブログで、パイロットの加圧ボールペン「ダウンフォース」のレビューをさせていただいたことがありました。最近はボールペンは三菱のジェットストリームやゼブラのSARASAのようなスムーズで書きやすいタイプのものや、パイロットのフリクションのような書いた文字が消せるボールペンなど、従来の常識を打ち破るような製品にスポットライトが当たっているように思えますが、私はブログで紹介してからずっとダウンフォースの先代のものを使ってきました。ちなみに、その時のブログが以下のリンクでご覧になれます。

https://syachu.net/pilot-down-force-system-jet-stream

このボールペンの何が素晴しいかというと、全国どこでも手に入るパイロットの普通のボールペン用の替芯「BKRF-6F」を使っていながら、ノックすることで芯に向かって圧縮した空気を押し出すので、かすれることなく書き続けるだけでなく、特に外でボールペンを使う場合に陥りやすい、壁にかかっているカレンダーなどに直角にボールペンを付けて書くことを続けてもインクが出なくなることはありません。また、寝ながら文字を書いたり多少濡れた紙にも書けたりなど、あらゆる場面で使えるということが室内でも屋外でもボールペンを使いたい人にとっては役に立ちます。

こうした加圧式のボールペンは、いわゆる無重力でも書けるボールペンとして市販されているものもありましたが、その多くは独自の特殊なカートリッジを使っているものも少なくなく、カートリッジが入手しにくかったり、高額になったりしましたが、ダウンフォースの替芯は今後も廃れることのない、さらに日本全国どこでも安い値段で買える替芯を流用していることから、大事に使えばずっと使い続けることができます。

ただ、使っていて一番困ったのは、ビジネス用途に十分使えるだけのポテンシャルを持っているのに、黒の落ち着いた色あいのものがなく、さらにグリップラバーも付いていないので長く書き続けていると指が痛くなるということがありました。そんなおり久し振りに文房具売り場に行ってみたところ、何とダウンフォースが新しくなっていまして、カラフルな蛍光色のようなシリーズが主なようだったものの、その中に一本、かなり落ち着いた黒色の形があるのを発見しました。

しかも先代のダウンフォースの足りない部分だと勝手に思っていた仕様である、手が痛くなりにくいラバーグリップが付いていましたので、今後のどこにでも持って行けるボールペン化するために速攻で購入しました。

野外で使え、さらにどんな向きに傾けても書けるという特性を生かすには、首から掛けられるストラップを付けた上で胸ポケットに付けておくのがセオリーです。なぜなら、このボールペンはノックしたまま芯を出しっぱなしにしない対策として、クリップを押してポケットに差すと自動的にノックが引っ込むような作りになっていまして、他のボールペンではよくある、芯を出したままポケットに差していて、ポケットの中を汚してしまうようなことを防げるというメリットもあります。

ともかく、普通に持ち歩くというよりもいつも出掛ける時は持っていたいものということで、あわてて100円ショップへ行ってスマホ用の首掛け式のストラップを購入してきました。このストラップは手前の部分が外れるようになっているので、首から外さなくても先の部分だけ切り離すことで他人に貸してあげることもできるようになっています。

このボールペンと一緒にメモ帳を持って行けば、出先で思いついたり記録しておきたいような事を逃すことはなくなりますし、意外と旅先でもボールペンを使ってサインするようなことはあるので、あえて相手が用意したものでなく使い慣れたこのボールペンを使うこともできるようになります。個人的に無難ということでビジネス用途にもおすすめの色は黒ですが、他にも透明なものや色の付いたものもありますので、替芯を敢えて黒にせず他の色のインクにリフィルするなどして使うのもありだと思います。ぜひ大きな文房具屋さんに出向いてそのフォルムを確かめてみていただきたいです。