地上波民放5社による見逃し配信「TVer」サービス開始

 昨日から東京の地上波キー局が合同で運営するテレビ放送の見逃し配信サービス「TVer」が開始されました。早速、iPad mini2に専用アプリを入れ、だいたい各局10番組くらいある再配信の番組がアプリ経由で見られることを確認しました。

 当然でしょうが、動画そのものをchromecastでテレビに映すことはできそうになく、とりあえずは端末での視聴ということになりますが、今まではそれぞれの局のサイトやサービスを探して見付けないとなりませんでしたが、配信する番組の数は限られるものの、これからはアプリから開いて確認できるので楽ですね。

 今後の使い方を考えた場合、TVerで配信している番組を覚えておけば、あえて見逃しても後から見られますし、録画予約についても単に見るだけなら録画予約を忘れてもこちらで見ればいいと思えるのでかなりテレビ生活の状況は変わってくるのではないかと思います。

 例えば、TBSでは今後の人気が予想される連続ドラマ、日曜午後9時からの「下町ロケット」の見逃し配信が行なわれていますが、旅先でしかも帰宅途中で見られないような場合でも、モバイルネット環境さえあれば放送終了後、車の中で見ることもできるでしょう。今までも留守中に予約録画をして改めて見るという方法も考えられましたが、やはり改めて見ようと思っている間に時間というものは過ぎてしまうものです。旅からの帰宅時に渋滞に巻き込まれてしまったような場合なら、運転手以外の人は渋滞のイライラをいくらかは解消できるのではないでしょうか。

 ただ、全ての番組が見られるわけでもなく、その内容は従来の民放各局の基準に照らして配信されているものなので番組自体に目新しさはないかも知れません(ドラマ以外のバラエティーはそれほど内容は変わっていない印象です)。それと、NHKはこのサイトには当然ですが参加していないので、朝ドラや大河ドラマはNHKオンデマンドを利用しないとネット経由では見られないのは相変わらずです。

 今後は、Chromecastなどでテレビから直接見られるようになってくれると、それこそ録画環境がない人でも気楽に番組を見逃してその週のうちの好きな時間に見られるようになるので、配信を見られる時間のある人にはさらに使いやすくなるでしょう。将来的にこのサービスがもっと一般的になれば、テレビ自体にTVerのサービスを使えるような機能を付け、リモコンで操作できるようなこともあるかも知れませんが、それは今後のサイトで扱える番組が増えるかどうかにかかっているでしょう。

 今後、本編を見逃し配信するかと思って見てみたら、数本をまとめた総集編だったり予告編だったりすることが多ければ、逆にサイトに訪れる人は減って行き、代わりに動画配信サイトに人が集まることも考えられます。サービス開始日からネガティブな話をしてもしょうがないので(^^;)、今後は積極的にこのサイトを使いながら順調に配信番組が増えてくれるところを願いたいと思います。


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