NHKBSで放送された「高速道路の旅」

 以前のブログで放送予定を紹介した「列島縦断2800キロ!高速道路トラックの旅!!」を見ることができました。鹿児島から日本最北端の北海道まで高速道路を乗り継いで行くという、まさにテレビ東京の企画がそのままNHKにやってきたような番組なのかと思って見てみました。

 当然ながらテレビ東京製作ではないので、この手の番組に付きもののクリアしなければならない条件もなく、旅人の山口智充さんと一部区間をお伴するゲストが、自分から運転はせずこれも区間ごとに入れ替わるトラックドライバーの運転によって進んで行きます。

 番組全体が90分しかなかったこともあってかなりハイペースで途中の仕込みもありつつ進んで行くのですが(^^;)、さすがNHKだと思ったのは、まだ開通していない長篠付近の新東名の工事区間にトラックのまま入れてもらって中を見せてもらえたことでした。この辺はブラタモリと同じような番組の雰囲気でした。また、普段なかなか使う人が少ないと思われる新東名にあるドライバーズスポットのシャワー室の内部をきちんと見せてくれたので、いつも入口付近のおでん屋の奥がどうなっているのかと思っていた人には役に立ったのではないでしょうか(^^)。

 逆に残念だったのは、山陽道の宮島サービスエリア内にある宿泊施設の一つ、民間の企業がやっている「旅籠屋」さんに泊まったのは良かったものの、一部屋いくらなのかというような情報のフォローが全くありませんでした。こういうところはNHKならではなのかとも思ったのですが、全く一貫して料金を紹介していなかったのではなく、途中の岩手県前沢サービスエリアで前沢牛の串焼きを食べていた時はちゃんといくらか出ていました。そもそも情報系の番組作りはしていなかったのかも知れませんが、日本縦断中にはどういうところに泊まるのか、経費的にはいくらくらいかかったのかというような所も気になりました。

 見る側が番組に何を求めるのかということと、実際はどんな番組だったのかというギャップがあったことに間違いはないでしょう。今回紹介した番組は番組名こそテレビ東京の旅番組と見間違えるようなものだったものの、作り手は旅番組というよりも日本の高速道路について紹介した番組だったということだったのかも知れません。ただ、そうした番組作りをするなら「ブラタモリ」でカバーした方がもっと深く日本の高速道路について見ていくことができるでしょう。ただそうなると旅番組とは違ってきてしまいますし、NHKは今後この種の番組をどういう感じで作り込んで行くのか、期待と不安を感じた今回の番組視聴でした。


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