月別アーカイブ: 2014年4月

古いカーナビの使いみち

 中古車購入時によくある話として、購入時に付いているカーステレオにカセットやMDなど、今ではメインで使われることのないメディア用のものだったり、純正のカーナビのディスクが付いていなかったり(^^;)、付いていても古いものだったりして扱いに困ることもあるでしょう。

 私の車に付いているカーナビは2005年現在の地図になっているので、最新の地図にするためには地図の入ったDVDを注文する必要があるのですが、更新は2012年で止まっていて、価格が2万円超ということでした。2万円も出せば普通のポータブルナビなら買えてしまいそうですし、スマートフォンのカーナビを使うという手もあります。特に今では使わなくなったスマートフォンにカーナビアプリを入れているものがあるので、2万円出して買う地図よりも新しい地図が既にスマートフォンの中に入っているのです。

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 カーナビ専用にしたスマートフォンを使うのはいいのですが、メインで使っていないこともあってその中に通信カードが入っていないので、不都合のある部分もあります。アプリのNAVIeliteは地図をスマートフォンの中にダウンロードして使うタイプのため常時通信が必要なく、見やすいため好んで使っているのですが、VICSという渋滞情報や通行止情報を走りながら入手するためにはネットに接続する必要があるのです。ネットに接続しないでNAVIeliteを使っているとその魅力が半減してしまうという問題に今までは悩んでいたのですが、実は、車に付いている古いカーナビの方にはFMの電波(FM多重放送)を使って渋滞情報を表示する機能が付いています。そこで、今のところは普通に据付のカーナビを使いつつ、新しい道や市町村合併などで変わった住所、そもそも新しい建物が建ってしまった場所へ行くような場合はスマートフォンのカーナビを使い、その中でVICSを利用した渋滞情報など刻々と変わる情報については併用するようにすればネット接続しなくてもいいですし、スマートフォン自体が何らかの原因でフリーズしたりした場合にもすでにあるカーナビは表示をやめませんので頼りになります。ちなみに、写真のスマートフォンは車に固定されてはいません。滑り止めシートを置いた上にスマートフォン用のクリップ式のスタンドを2つ両端に付け、安定して立ててはいますが、ダートに入ったり急ブレーキを踏んだら飛んでいってしまうと思います(^^;)。それでも、高速道路など安定して走行できる道ならこの場所に置いておきたいですね。

 個人的に古いカーナビシステムで残念なのは、アナログテレビが見られなくなっているのは仕方ないにしても、VICSを提供しているFM多重放送のうち、文字放送が2014年3月いっぱいで終わってしまったことでしょう。車に搭載されたオーディオでは放送中の曲名や地元の天気、ニュースなどを画面でネット通信なしに見ることができていたのですが、文字放送自体が無くなってしまったので、この機能も使えなくなってしまいました。

 このように使える部分が少なくなってはいるものの、旅の途中ではラジオによる情報収集が主になり、その他では据付のシステムでは他にCDが聞けるので(MP3は不可な時代ものでした(;_;))、必要に応じて音楽CDを用意するか、以前このブログで紹介した電池で動くFMトランスミッターをミュージックプレーヤーと繋いでラジオから音楽を楽しむようにしようかと思っています。単なるオーディオしかついてなかったらUSB端子のあるMP3対応のCDが聞ける安いオーディオでも付けようと思っていたのですが、とりあえずはオーディオ関連は全く触らないで使っていこうと思っています。

 中古で車を買うということは、以前のユーザーの設置した機器をそのまま使うか、思い切って入れ替えてしまうかの選択を迫られることも出てくるでしょう。特にカーナビについて考えると、中途半端に新しいカーナビが付いていたとしても、それほど役に立たないことが多いかも知れません。中古車ディーラーの売り文句で「カーナビ付」ということで付加価値が付いていた場合、そのカーナビがDVDなのかハードディスクタイプか、DVDの場合汎用の最新地図ソフトが使えるのかどうか(カーナビによってはメーカーや車種専用でない汎用品が使えるものがあります。ちなみに、私のものは汎用品が使えないタイプです)、バージョンアップする場合の料金がいくらか、サービスの更新状況はどうかなどをきっちり調べた上で改めて価格交渉にのぞまれるのがいいかも知れません。


サーモス 真空断熱フードコンテナー JBK-250

 私がこのブログを始めたくらいに、飲み物でなくスープなどを入れて持ち運ぶためのフードコンテナーがサーモスから発売され、早めに購入して活用してきました。その後、国内の他のメーカーも追随し、魅力ある製品も出てきていたのですが、容量など最初に買ったサーモスのものとかぶる事が多く、なかなか新しいものを買うまでには至りませんでした。

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 今回、また同じくサーモスのフードコンテナーを買ってしまったのですが、今回購入したものはスリムタイプで容量が250mlと少ないのがポイントでした。たまたま季節の変わりめのバーゲンセールで赤色のものが残っており、消費税の増税後の方が安く買えてしまいました。

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 中を分解してみると、以前のフードコンテナーと違って、内フタと外フタが完全に分離するようになっていて、上に乗せただけの内フタの上から外フタをねじ込むことで漏れを防ぐようになっています。初めて見た時には少々とまどいましたが、外フタがしっかりねじ込まれているかに気を付ければ、トラブルも起こりにくそうです。

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 スリムで小さい形状は、給湯器にセットしても使えるようになるでしょう。比較のために、象印の200mlの真空マグを並べてみましたが、この象印のマグは問題なく給湯器にセットできるものです。写真では見にくいかも知れませんが、若干サーモスのフードコンテナーの方が背が低いので、そのまま給湯器にセットすることができるということになります。

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 また、本体がスリム化したことにより、私が使っているホンダ・フィットのドリンクホルダーに問題なくおさめることができます。このフードコンテナーは水筒代わりにも使えますが、例えば粉末・フリーズドライの味噌汁やスーブをお湯と一緒に入れて持ち運んだり、無印良品やファミリーマートにある「ミニラーメン」を作って食べたりと、旅先でお湯が手に入れば一人用のものとしてはかなり便利に使えそうです。

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 というわけで、早速無印良品の「ミニラーメン」を買ってきました(^^;)。消費税8%になって、税込み価格は4つ入って120円でしたが、ちょっとした空腹を抑えるには十分でしょう。

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 本体がスリムタイプなのでそのまま中に入れることはできませんので、半分に割って入れます。全てうまく中に入ったので、ここにお湯を注ぐのですが、ミニラーメンのパッケージには約200mlで3分とありました。ラーメン自体の重さが30gということなので、容量250mlのこの容器では、ラーメン全体を浸すくらいにお湯を注いで試してみました。

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 結果、私の味覚ではありますがおいしくいただくことができました(写真では麺が水を吸っているため入れたお湯が少ないように見えます)。ミニラーメンだけではなく、一人用のスープの場合、一人前200mlくらいのお湯を注ぐタイプのものが多いので、このフードコンテナーで十分でしょう。口を付けた段階で塩辛さを感じたら、追加してお湯を入れればそれぞれの方の口に合うようにいただけると思います。旅先のコンビニで購入できるものを使って、車内空間で簡単にいただける温かいものを持ち運べるのは便利ですので、旅行する際に一つ持っていくといいかも知れません。


DTI 「ServersMan SIM LTE」 のサービス内容を再評価する

 ここのところほとんどノーマークとはいえ、税抜き価格で月467円という1枚単位では最安と思われる価格でSIMカードによるデータ通信を使えるDTIの内容に動きが出てきました。今までもその安さでそれなりにニーズはあったと思うのですが。私は以前契約していたものの、通常時のスピードが遅いため、安定して200kbpsが出るものに変えてしまいましたが、今回の発表では2014年4月21日より最大250Kbpsに増速されるそうです。

 ただ、この値はあくまでも「最大」であって、ユーザーのアクセスが集中する時間帯にどのくらいの最低速度が出るかという方が私には気になります。せめて常時100kbpsを超える速度でつながるなら、この価格なら十分だと思います。すでに他の所で契約している方は、DTIが表示してくれる回線のレポートを確認しながら乗り換えを検討するのもいいでしょう。そして、iPhoneでも使えるnanoSIMの提供も開始されるということなので、とにかく安くiPhoneを使いたいという方の選択肢の中にも入るでしょう。

 また、DTIではIP電話のServersMan 050を月額300円と有料化する代わりに先に述べたデータ通信用の回線以外に、IP電話用の専用回線を用意することで通話品質の向上を図るのだそうです。例えば白ロムやドコモで解約したiPhoneにこのSIMを入れてデータ通信とIP電話で運用する場合、税抜き価格で月767円で維持できるのが売りなのだそうです。050で始まる番号にはなりますが、待ち受け中心ならこれ一枚でという方もおられるかも知れませんね。

 これは、ドコモが通話定額プランを出してきた中で、全体的に月額の利用料金が下がったとはいうものの、通話をせずに待ち受けのみをする層にアピールできるのかも知れません。スマートフォンで通話定額の場合の基本料が2,700円で、最低維持金額はむしろ上がってしまったように思います。消費税アップに伴って、月980円のデータ通信サービスがあったとしても、8%、10%と上がっていけばもう千円そこそこという感じにはならないわけですが、DTIのIP電話プランなら消費税が10%になっても千円以下をキープ出来ます。個人がこれ一枚で全てに使うというよりも子供用にあてがったり、余ったスマートフォンを有効に活用するためにとりあえずこのSIMを入れておいても面白いのではないかと思います。

 あとは、こちらの方も通話品質がどうかということになってはきますが、発表の通りなら期待が持てます。今後携帯電話会社がこぞって通話定額プランを出してきた場合、家族で一台は通話定額プランを契約し、残りを全てこのDTIのIP電話セットプランでまとめ、通話定額の方から掛けるようにすれば、これでも家族間の通話定額が実現してしまいます(^^;)。DTI同士なら料金はかかりませんし、ドコモ定額のスマートフォンに掛ける場合は(逆は当然定額の範囲内です)、DTIの方からはワン切りかメールでコールバックを要求すればいいので、家族の中で一番外に向かって通話する可能性が高い人に通話定額の端末を持たせるのがいいでしょう。何やかんや言って通話もデータ通信もとにかく安くというニーズには十分応えられると思います。

 DTIの脅威となる可能性があるのは、他社が月500円という料金より安く他のプランを出してきた場合だと思いますが、例えば月300円で最大100kbpsというプランが出て、SMSオプション込みで月500円くらいのものが出てこないとインパクトはないでしょう。多くの業者は料金は維持しつつサービスの追加という形で展開していますので、安さを求める方はまずこのDTIと比較してみるのがいいと思います。


フィットの実燃費を評価する

 私が利用しているガソリンスタンドのチェーンはメールマガジンを登録していると、しばしばメール会員用の特別価格というのを出してくれています。指定する日時にメール会員用のパスワードを入力すると、最安価格よりさらに1リッターあたり2円を引いてくれます。消費税と環境税のダブルパンチの中で今後はこうした情報を活用しようと思い、先日はじめてフィットのガソリンを補給しました。

 私の購入してからこれまでの乗り方としては、渋滞に巻き込まれることはほとんどありませんでした。季節柄エアコン不使用ではありますが、スペアタイヤおよび車中泊に関わる荷物を満載の中、狭い行動範囲を回っているだけというかなりガソリンを消費してしまう使い方だったように思います。ちなみに、ほぼ同じ条件でエネチャージシステムを搭載する直前の(スペアタイヤレス車)スズキ・ワゴンRでは12km/lそこそこくらいのところ、今回のフィットは13.5km/l(車の燃費計の値)となりました。給油による比較については、18.32リットルで約300kmなので約16km/lとかなり開きがあります。ただ、前回は有人スタンドで自動給油停止した後にも目一杯入れられ、今回はセルフスタンドで自動給油停止したまま終了したので、厳密には満タンの量に違いがあります。恐らく実燃費は燃費計の方が近いと思います。カタログ値は10・15モードで24.0km/lですが、やはり動いてもすぐ信号で止まるような状態ではそこまで燃費は伸びないようです。

 今回給油までに乗った距離は300km弱ですが、その際の燃料計を確認すると半分より少し多い数値を示しているという状況です。まだ長距離走をしていないのでこの値が全てではないですが、今までの軽自動車では300km市街地走行をすればそろそろタンクの心配をしなければならないところ、こちらの方はまだタンク内のガソリンを半分使っていないくらいなので(カタログ値では容量42リットル)、燃料補給にかなり余裕が持てるのはコンパクトカーに変えて良かったと思える点です。この調子なら長距離走行の場合600キロ走ってもまだ十分走れるのではないかと思います。

 先日のニュースでトヨタの新しいパッソが三菱のミラージュを抜いて、非ハイブリッドカーの中では最高の燃費27.6km/l(JC08モード)を叩きだしたことがニュースになっていました。1リッター2WD車(除くX Vパッケージ)ということですが、ここにある「X Vパッケージ」というのはアイドリングストップが付いてない設定のグレードだそうで、その燃費は23.4km/lとなっています。私の1,300ccのフィットとは排気量も違いますし、計測方法も違いますので比較をすること自体がナンセンスかも知れませんが、「JC08モードのカタログ上の燃費数値は、これまでの10・15モード燃費よりも一般的に1割程度低くなるとされる」という見解がウェキペディアにあり、単純にその計算にあてはめるとJC08モード換算で約21km/lくらいとなります。ちなみに、このデータはスペアタイヤ搭載時の数値になりますので、この数字も絶対ではなく、現行車のスペアタイヤレス車とは若干の差が出ることも考慮すべきでしょう。

 今回の測定にあたり、あまりエコドライブの事を考えないで車の調子を見るためにアクセルを踏み込んだり、CVTの扱いに慣れずに急発進してしまったこともあったので、もう少し燃費を優先させる運転も試しながら燃費の数値を上げていければと思っています。


フィット スペアキー注文後の予期せぬ展開

 以前のブログで書いた通り、ホンダのディーラー経由でフィット(平成18年 型式GD1)のスペアキーの作成を依頼しました。昨日、出来上がってきたという連絡が入ったので再度ディーラーを訪れたのですが、思ってもいない展開になりました。

 キーの受け渡しだけならフロントで済むように思ったのですが、サービス担当の方に応対され、キー作成の際に渡した車検証によりこの車にリコールがあり対策がされてなかったことがわかり、ディーラーの担当者の方が気を利かせてくれたようで、ついでにリコール対策の作業をするとのことでした。

 後で調べると、エンジン回りではなくパワーウィンドウのスイッチユニットの交換のリコールでした。パワーウィンドウのトラブルというのはもし何かあったら結構深刻なトラブルで、閉まっていた窓が開かないならいいのですが、開いたものが閉まらなくなった場合は大変です(^^;)。雨が降ったら何とかして窓を塞がなければいけませんし、どちらにしても安定した走行は不可能になることが予想されます。

 作業自体は15分程度で終わり、スペアキーの代金のみを払って帰ってきましたが、スペアキーをディーラーに依頼しなければ対策が必要だということまではわかりませんでしたし、旅行中にパワーウィンドウのトラブルが起こったらとんでもないことになることを考えると、まさに結果オーライといったところですね。私の場合は中古車販売店からの購入でディーラーがからむことというのはなかなかないので、その点でもラッキーだったと言えるでしょう。

 ちなみに、私の車の車台番号でホンダのリコール情報が掲載されたページから検索してみると、しっかりこの情報が載っていました。中古購入の場合は既に前オーナーにより対策されている可能性はありますが、もしかしたら私と同じようにリコールがされないまま車が使われている可能性は0ではありません。このゴールデンウィークに遠出をする予定がある方で気になった方は、一度ネットで調べた上でディーラーに自分の車は大丈夫なのか問い合わせをしてみることをおすすめします。


BAL(大橋産業)ツインシリンダー 1920

 以前乗っていた軽自動車に積載できるスペースの関係から、自転車用の手で上げ下げする空気入れ積み込み、車のタイヤにも使おうと思っていたのですが、車を買い替えて積載スペースが増えたこともあり、もう少し能力の高い空気入れを導入しようと常々思っていました。車のシガーソケットにつないで動かす電動式という選択も考えたものの音もうるさいし、何より車のバッテリーが上がってしまっては使いものになりません。そこで、色々な品物を比較検討し、足踏み式の空気入れを購入することにしました。

 ただ、足踏み式の空気入れは600円くらいのものを以前購入したものがあったのですが、本体の作りが華奢なのか、誇大な言い回しではなく数回ペダルを踏んだだけでフレームがきしんでしまいました(^^;)。その教訓を元に、多少手荒に扱っても耐久性がありそうなものという事で買ったのがこのツインシリンダー式の空気入れです。

 到着してまず思ったのは本体が重くどっしりしているということと、作りもそれなりにしっかりしているということでした。私の場合自動車用が基本ですが、金属の鎖で付いているのが英式のバルブアダプター、いわゆるママチャリの空気を入れるためのものです、その他に浮き輪やボール用のアダプタも付属しますが、スポーツタイプの自転車に採用されている仏式用のバルブは付属しません。別に購入する方法もありますが、本体は全く同じで、この構成に仏式バルブアダプターの付いたセットも存在します。「高圧フットポンプ ぞうさん 1923 」というのがそれで、私が購入した際の実売で約500円の価格差がありました。私は車やバイクの他、ママチャリの空気が入れば良かったので安い方にしましたが、仏式バルブの自転車を車載される場合は仏式バルブアダプターが付いたものの方が便利かも知れません。

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 実際に車のタイヤと繋いで空気を入れてみましたが、やはりない状態から入れるのはかなり体重を乗せながら踏み込まないといけません。それでもシリンダーが2つあるため、一回踏めばそこそこ空気が入っていく感じです。一応ゲージが付いているのですが、正確に測りたい場合は専用品を別に用意した方がいいとは思いますが、だいたいの空気の入れ加減がわかるという意味ではありがたいです。全体的に作りも安っぽくなく、これ一台車の中に入れておけば安心できそうな一品です。

 車のタイヤの空気圧は、旅行に出る前にガソリンスタンドで測ってもらい、足りなければ入れてもらうくらいで十分かも知れませんが、スペアタイヤの空気圧が肝心な時に低くなっている可能性もあります。また、車中泊用にエアーマットを使っている場合、夜間の到着の場合、大きな音のする電動式空気ポンプを動かすのは止めた方がいいでしょう。電動でない空気入れで静かに入れたい場合、シリンダーが2つあるということで、少ない回数で入れられるだけのパワーがあるという点でもおすすめかも知れません。今のところそれほど使い込んでいないので真の耐久性は私の中で未知数ですが、粗悪品なら壊れそうなほどの力で踏み込んでも本体はびくともしませんでした(^^)。今後、何とか大切にして、長く使っていければと思っています。



ガラケー用 Bluetooth キーボード IODATA CPKB/BT

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 基本的にここでは現行品を中心に紹介していく予定にしているものの、今回紹介するガラケー用に作られたBluetoothキーボードはすでに生産が終了しているので、新品での購入は困難だろうと思います。私自身は中古で購入したのですが、なくても困らないものの、あればいつか使えることもあるかも知れないというぐらいのものです。しかも、私の紹介する使い方の場合、組み合わせる端末を選びます。よって、これがないとどうしても困るというものでもありませんので、もし私と同じような使い方をしたい方がおりましたら、リサイクルショップやネットオークションをあたってみてください。

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 また、この製品には姉妹品とでも言うべきsoftbank名義の見てくれは同じような製品が存在します。「SB-KB02-CPKB/BT」というのがその型番で、「CPKB/BT」という語句で検索してしまうとこちらの方が出てきてしまうかも知れません。softbank名義のものはiPhone/iPad用に出ているものなので、微妙にキーの刻印が違っています。写真のようなファンクションキー(F1からF4まで)の刻印があるのが今回紹介する「CPKB/BT」で、音楽の再生関連の刻印になっているのが「SB-KB02-CPKB/BT」です。今回私が「CPKB/BT」を手に入れたのは、HIDプロファイルのBluetooth接続をサポートするNTTdocomoのフィーチャーフォン(ガラケー)で使うことを前提としています。

 私がこのキーボードを手に入れようと思ったのは、ドコモ契約の携帯電話を白ロムの中古ですがHIDでの接続が使えるものに変えたからで、携帯電話とセットにして使えば最小のネット発信環境が完成します。キーボードの大きさゆえタッチタイピングでの入力は難しいですが、両手で持っての親指入力など、高速に入力する方法はあります。常にキーボードを携帯する場合、折り畳み方式のキーボードは打ちやすいものの、手に持っての入力には不向きです。このような薄くて小さいキーボードは立ったままでも入力ができるので場所を選ばずに使えるというのがメリットで、携行するのもいざという時のことを考えるとあった方がいいかなと思ったのでした。

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 とりあえず、手持ちのフィーチャーホンであるドコモのF-02Cとの間で問題なくペアリングができ、F1からF4まであるファンクションキーもキーボードのメニューキーとして使えました。さらにこのキーボードのポイントとして、持ち運ぶ際の破損を防ぐためのプラスチックカバーが付いているので、ある程度ラフにバッグに入れて持ち運ぶことができます。

 最近ではガラケーが見直されてきたという割には、安価に回線を維持し、いざという時に役に立つガラケーの使い勝手を良くする周辺機器は数が少なくなっています。私がこのキーボードとペアにして使っているF-02Cは、キャリアメール定額のプランでおよそ月千円少しで維持しつつ、ウィルコム回線が圏外の場合の転送先として使っています。災害などで電気の供給が長い期間期待できない場合には、ブログやツイッターの発信は所定のアドレスにキャリアメールを送ることでできるので、最悪このセットで行なうことができます。メールの方はGmailの転送先にF-02Cで使っているキャリアメールを指定しているので受信は自動ででき、送信についてはメールアドレスは違ってしまいますが、どうしてもGmailのアドレスを使わなければならない場合のみスマートフォンを使うというようにすれば、キーボード自体は単四電池2本で長時間使えるので、多くの荷物を持って移動できない場合の最小携行品のセットとしても立派なものです。そういう意味ではドコモが新たに出してきた通話定額のプランというのは容量を気にせずメールをするだけでも料金がかさんでしまうので、ガラケー一台持ちとはいかない私としては、このセットが使えるうちは移行するのに躊躇してしまうかも知れません。今後、あえてガラケー専用の周辺機器としてのBluetoothキーボードは出てこないかも知れませんが、このような小型のBluetoothキーボードでガラケーが使えるかというのは気になります。なかなか新しいのが出たそばから買うわけにもいきませんが(^^;)、今後Bluetoothキーボードを購入する際にはドコモのガラケーでペアリングができるかという事を気にしたいと思っています。


フィットで車中泊するためのセッティング その2 B24 cot(OEM:Voyager)を使うためのポイント

 フィットで車中泊をなさっている方のページを調べていると、フラットなスペースを作るためにコンパネを敷いたりして段差をなくし、その上に寝心地を追求するためのマットを使うというのがセオリーになっているような感じを受けました。一名でなく二名で車中泊をする場合、後部座席を倒した荷室をベッドのようにした方がいいので、身長がそれほど高くない方が二人で車中泊する場合はそうしたやりかたがベストではあるでしょう。私の場合はあくまで一名利用の中で快適性を追求し、特定の車種専用に何か工作をするのは窓の目隠しなどどうしてもやらなければならないもの以外は汎用のものでやりたいと思っているので、設置できれば快適な就寝を追及できるキャンプ用のコットを導入することにしました。以前「ボイジャーコット」という名で売られていたアメリカ製の低床で頑丈なコットは、OEMとしてB24 cotという名前で北海道・夕張の快速旅団で売られています。パイプを連結して組み上げると、186×60×18(cm) と身体がこのサイズに合う方なら、かなりゆったりとした空間を使うことができます。

 今回、このコットをフィットの中に設置するにあたり、数々の問題に突き当たりました。展開した長さが186センチということで、荷室に斜めに置くことは不可能です。そうなると、次に試してみたいのが助手席から荷室後ろにかけてのスペースです。助手席をできるだけフラットにするためには前倒しでは無理なので、反対に真後ろに倒すことになります。

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 およそこんな感じで長いスペースが取れ、長尺のものを運ぶには重宝するシートアレンジになるのですが、このままB24 cotを載せようとしてもとても快適に就寝することはできません。その原因となるのが、助手席シートの背もたれ部分の出っ張りです。無理にコットを押し込んでもかなり傾斜が付いてしまいます。無理にいろいろいじってもどうにもならないので、ここは頭を柔らかくして、邪魔なシートの出っ張りを利用してみようと思い付きました。

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 ボイジャーコットは4本の足をはめこむようになっていますが、シートの出っ張りの部分がコットの高さとほぼ同じことに着目し、前から2本目の足を取り外し、三本足にしてセッティングしてみることにしたのです。

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 このように、足を設置していない部分にはシートの上にコットがうまく収まっています。足が少なくなることで不安定になるかと思ったのですが、シートに密着していることにより他の足が浮いたりすることもなく、なかなかいい感じになっています。

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 これがセッティング完了した全景になりますが、185センチのコットを設置してもまだ先が余っています。この部分にクッションなどを置いて延長すれば、2メートル以上の就寝空間を作り出せます。まず日本人の体型で身長が高い方でも問題なく快適に就寝することができるでしょう。

 実際に寝てみた感じは、圧迫感が少ないせいか、荷室スペースに斜めにマットを敷いて寝るよりも格段にコットの方が楽で快適です。助手席のフロントに頭を向けて寝る場合、ちょうどいい具合に出っ張ったシートが体に密着するので、かえって快適さが増えたような感じもあります。夜に出発して眠くなったら仮眠を取るような日程の場合、出発時にセッティングをしていけばそのまま車を走らせることも十分できます。そうして眠たくなったらすぐにコットに横になることができます。

 ただ、一からセッティングする場合、どうしても車の外からコットを組む方が組みやすいので、大雨の中ドアを開けずに中から車中泊環境を作りたい場合はコットを使わずに荷室に斜めに寝るというパターンも残しておいて使い分けるのがいいかと思います。同じことは以前乗っていたワゴンRでもできましたが、やはりフィットの方が全体的にゆったりしていて、より快適な就寝環境を持ち運べる感じです。身長の関係でフィットでの車中泊を諦めていた方も、一名利用の車中泊でいいというなら、ぜひコットを使っての方法を試してみていただきたいと思います。


フィットで車中泊するためのセッティング その1 後席倒し斜めパターン

 まず最初にお断りしておきますが、私のする車中泊というのはあくまで自分一人で出掛けて一人でするものとして考えています。同乗者がいてもさすがに車中泊が大好きという人はそうそういないと思いますし、もしどうしても宿泊施設に行けない非常時には以前紹介したコットの上にテントをのせる形で一人は車外で寝るようなセッティングをするようになると思います。というわけで、フィットの座席を倒した後部でいかに快適に一名分の就寝スペースを作るかということで、まずは一般的な方法について紹介していきたいと思います。

 一人での車中泊には機動力が重要だと私には思えます。特に仮眠など短い時間ですぐにセッティングし、再スタートする際にできるだけ早く原状回復をするために、荷物の収納の仕方から考えていきたいと思います。というのも、フィットという車の特性として、車内空間を広くするために車の余分なスペースをとことん利用している車であることをまずはご理解ください。車高が低いのにも関わらず、室内高を確保するために、後部座席を折りたたむ際に床下に沈み込むようになっているので、私が今までの車で使ってきた、運転席・助手席の下のスペースおよび、前席と後席の間の空間は荷物を置いておくために使うことができません。ということで、車中泊用に用意する荷物はそのほとんどを後部座席後ろの荷物用スペースにまとめることが必要になってくるのです。

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 しかし、荷物スペースにやみくもに道具を押し込んでしまっては、後部座席を折りたたんで就寝用のスペースを作る時に収拾がつかなくなります。まず見ていただきたいのは、後部座席を折りたたみ、スペースに何もない状態です。ここに就寝するスペースをどう確保するかですね。縦に寝られる身長なら悩む必要もないのですが、あいにく私は縦に寝ると足が壁にぶつかってしまうので、この空間に対角線上に寝るというのが私の車中泊のためのベストポジションになります。

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 わかりやすいように、まず対角線上にキャンプ用のマットを敷いてみました。これはキャンプ用品で、Z-LITEという折りたためるマットですが、これだけでもそこそこ寝やすい環境を作ることはできます。もう少し違和感ない寝心地を追求する場合は空気を入れて膨らますインフレータブルマットをこの上に載せるとと、後部座席と荷室を分ける部分の継ぎ目がそれほど気にならなくなるのでおすすめです。

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 ただ、このまま寝られるかというのは利用する方の身長に関わる部分もあります。実は私の場合、このままではまだちょっと足の先があたってしまうので、助手席を少し前に出して空いたスペースに畳んだキャンプ用の折りたたみマットをはめ込み(後席のヘッドレストは取らずに利用しています)、枕として使うことで何とか175センチの私でも足を伸ばして寝られるスペースが確保できました。

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 こうして就寝スペースを取ってみると、車の中に入れておける荷物は就寝スペースの左右にある三角形のスペースに置けるものでないとなりません。果たしてこのスペースに何が置けるかと考えた時、思い付いたのがアイリスオーヤマのRVBOX 800というスタンダードタイプの収納ボックスでした。試しに置いてみたところ(写真では左手前)何とか就寝スペースを維持したまま置くことができました。反対側に置いたものは小容量のRVバケツです。これは外に出せば踏み台や椅子代わりにもなり、いざという時にはフタ付きのバケツとしても使えます。バケツの回りには若干スペースがありますので、こまごましたものは写真右奥の方に置けそうですし、いざという時はRVBOXの上にのせてしまえます。とりあえずはこの2つの収納ボックスに入るように寝具以外の荷物をまとめれば、かなりスムーズに就寝場所を作ったり元に戻したりすることができるようになると思います。

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 ちなみに、前の写真の荷物を片付けて後部座席を起こし、後ろの荷物用スペースに移すとこのようになります。これだとかなり余裕があるので、あとは就寝の邪魔にならない程度に便利に使えそうなグッズを積んでいくようにすれば、パズルのように荷物の配置を考えなくても一人分の就寝環境を確保できるようになります。ただ、持って行く荷物を増やしすぎると、就寝時に周辺からの圧迫感を感じるかも知れませんので、できるだけBOXの中に入れるように考えながら常備する荷物を決めていくべきだと思います。


ドコモが発表した通話定額プラン 音声+データ通信で一番安いのは?

 昨日書かせていただいたドコモの新しい料金プランが正式発表されました。通話定額および家族間でのデータ通信容量のシェアというのが売りですが、私の場合家族で契約をドコモにまとめるのは無理なので、通話定額についてのプランが気になります。

 通話定額プランは「カケホーダイプラン」として基本プランになるそうです。基本プランのオプションとして「だれとでも定額」を追加する従来のケースと違う点です。また、ウィルコムやイーモバイルのように、回数や時間についての制限もない( 海外での使用および、国内では0180や0570で始まる番号や、番号案内の104は対象外です。また、盗聴対策のためある程度の時間での自動切断はされそうな気もしますが)というのは素晴らしいですね。旅先でも安心して利用できるようになるでしょう。気になる料金は、

・スマートフォン用 月額2,700円(2年縛りなしの場合は月額4,200円)
・フィーチャーフォン用 月額2,200円(2年縛りなしの場合は月額3,700円)

 と、昨日エントリーを書いた時には想定していなかったフィーチャーフォン(ガラケー)用のプランも用意されています。ただSMS送信料は無料通話には含まれず、送信1回につき3円となります。SMSを主に使っている方は従来のFOMA契約のうち、無料通話料付きプランの方が安く上がりそうですね。もし、この基本料のみでガラケーの契約が可能ならば、ウィルコムのだれとでも定額より安く制限のない通話を広いエリアで行なえることになり、かなりインパクトが出てきます。

 ただ、ドコモのサイトにあるシミュレーションページでは「パケットパック」とセットにしないと月額が出ないようになってしまっています。具体的にはiモードの300円に加えて一番安いデータ通信量月2GBの「データSパック」月額3,500円の合計が月額6,000円になります。ドコモの発表を見ると200MBの「らくらくパック」月額2,000円というのがあるので、すが、このプランはどうも「らくらくスマートフォン」用のプランのようですね。らくらくスマートフォンでこのプランを契約すると、月額は5,000円と通話主体にデータ通信を付けるプランの中では最安になります。各々のデータパックにおいて、規定のデータ通信量を超えてしまった場合はそこから追加料金が発生するのではなく、スピードが最高128kbpsに抑えられるだけで月額には変化がないということなので、低速通信でも問題なく、らくらくスマートフォンに変えてもいいと思えば、いくら低速と言ってもキャリアメールおよびおサイフケータイも使え(対応する端末によって異なります)、ネットも一応使えるのでこれ1台で済みます。どうしても高速通信が欲しいところでは、ドコモの回線を増やす方法の他、MVNOの業者で契約したモバイルルーターと併用するパターンも考えられます。個人的にはガラケーの月額2,200円で維持できるパターンが契約できるなら、今通話メインで使っているウィルコムの070番号をMNPできるようになった際には移行することも考えてみます。さらに、今回の発表を受けた他社の動向も見ていきたいところです。auやソフトバンクだけでなく、すでに制限のある通話定額を行なっているウィルコムとイーモバイルは果たして価格を下げてくるのかということも見ながら、改めてコストをかけない定額の通信プランについて考えていきたいと思います。