月別アーカイブ: 2011年7月

非常用食料について考える

 先日、車内に常備しているインスタント食品の賞味期限が近づいているのに気が付いて、昼食用として消費しました。以前にここのブログで紹介したはごろもフーズの「サラスパ」を利用して、茹で上げた麺にまぜるだけのパスタソースが賞味期限ギリギリだったのでした。

 サラスパの方は乾燥させているせいかすぐに食べなくてもいいほどの賞味期限があったのですが、組み合わせて食べるものであるところに備蓄食料の難しさがあります。今まで、あまり考えずにレトルトのカレーやシチュー、袋のインスタントラーメンなどを買っていたのですが、これらの食品は、車の中で食べるにしても何らかの調理をする必要があるものなので、キャンプで出掛けることがなければなかなか消費しないということがあるのですね。道の駅や高速道路のサービスエリアの駐車スペースの一部を占拠し、そこで火を使った調理をするような事はトラブルの元になるかも知れないので、個人的にはおすすめしません。よほどの緊急事態でもない限り、せいぜいアルポットでお湯を沸かす程度なのでお湯があれば作れるインスタント食品程度があればそれで十分な気もします。地震や台風で周辺のお店が開いていないような場合に備える場合でも、調理をするためには燃料も同時に用意しておく必要があります。目の前の空腹を満たすものとして考えれば、たとえお湯を沸かすだけであっても、いざ外で火を起こすといっても天候の関係もありますし大変な場合も考えられます。そんなわけで、車中泊の旅用と兼用する食べ物については、再度考え直す必要がありそうです。

 一般的な非常食として調理をせずに食べられるものというのは代表的なものとして乾パンがあります。普通の状況では食べたくもないという方がほとんどだと思いますが(^^;)、最近ではリッツやビスコなどのビスケット類や、サクマドロップの長期保存缶というものが災害用品として売られていて、とりあえずすぐに食べられるという点は便利です。硬くて水気のないものはいやだという場合、一つ私が用意してあるものに「パンの缶詰」があります。缶詰を開くと、結構やわらかい普通のパンが入っていて、かなり長期間の保存も可能になっています。本当のいざという時に備える食料という点ではこうしたものを揃えておいて、賞味期限前に入れ替えることを繰り返しておけば、当初の目的は達成できるのではないかと思いました。

 もう一つの車中泊の旅の中での非常用食料の考え方として、積極的に現地調達するという方法もあります。観光で観光地を回るなら、お土産の置いてあるお店を回ることもあるでしょう。その中でとりあえず賞味期限が長そうなお菓子などを自宅や人へのお土産として買っておくことで、いざという時にこれを食べてしまおうという考え方です(^^)。実際、道で遭難しかけたような場合、お土産のお菓子やマヨネーズなどを食べて空腹をしのいだというような例もあります。多数入っている饅頭のようなものでも、個別包装されているものの方が消費量をコントロールできますからいざという時には役に立つでしょう。個人的に他人にお土産をあげる場合は、極力あとに残らない食べ物をあげるようにしています。個人の趣味で凝ったものを送っても、感性が違えば邪魔になるだけですし(^^;)、何度も旅をする中でやはりおみやげは食べ物の方が無難だと思うようになりました。その上、いざという時には自分で食べられるのですからまさに一石二鳥です。そうした目的を持って旅先のお土産を物色してみると、意外と新しい発見があるかも知れませんね。


車中泊とコンビニ

 ある意味、身軽な車中泊の旅と切っても切れないのがコンビニエンスストアであると言えるでしょう。コンビニの駐車場で車中泊をする事に関しては、事前にお店の方の了解が取れない場合は緊急避難的な眠気覚ましのための仮眠程度にしておくほうが無難ですが、旅の支度が完全でないまま出発してしまった場合、お店の品揃えは食料品だけでなく日用品や下着類にまで及ぶので、先日の地震のようなことが起きて必要物資をコンビニに求めに来る人たちが殺到しない限りはまず何とかなるでしょう。

 車中泊の旅で温かいものを食べたいと思う場合、つい簡易コンロでお湯を沸かしたり料理を作るというような流れになってしまいがちですが、カップめんをコンビニで調達すれば、お店でお湯をいただくことができゴミの処理もそのお店で買ったものであればお店の方に申し出て処理をしていただくということも不可能ではありません。お店によっては携帯電話の充電をさせてくれるサービスをしているところもあり、そうなると、ここで紹介するようなさまざまなグッズがなくても、とにかくコンビニの場所だけ確認しながら移動すればいいのではないかとすら思えるほど便利になったということなのでしょう。

 つい先日のニュースで、セブン&アイに所属する店舗とNTT東日本のフレッツサービスがコラボし、店内で無線LANによるインターネットを提供するという発表がありました。通常のフレッツスポット(光ファイバーによるインターネットサービス)は有料ですが、系列店のクーポンやお店の内容などをインターネット経由で流すことにより、一般ユーザーがお金を出さなくても無線LANが使える仕組みができるかも知れないとのこと。ただ、私のいる静岡はNTT西日本の地域なのでそうした地域はどうなるのかという問題はありますが、無料で使えるインターネットがわかりやすい場所で展開されるということになると、私たちがコンビニを目指す時にどこへ行くか決めるためのめやすにはなるでしょう。そうなると、ますます私たちはコンビニに依存しながら旅をするような感じになってしまうかも知れません。

 その他、コンビにではATMを使い現金を下ろせたり、チケット発行機によってレジャー施設や交通機関の割引クーポンを入手できたりと、さまざまな利用価値があります。ただ、注意したいのは、普段の生活でコンビニを使っている人ならなおさら、旅先での行動パターンが日常とほとんど同じようになりかねないということですね(^^;)。

 私自身はコンビニよりもスーパー派で、お土産として現地でしか買えないものをスーパーめぐりをしながら探したり、食べるものも土地の名物を探す場合が多いです。ただ、コンビニの中にはうどんが店内で食べられる四国のローソンだとか、さまざまな形態のお店があることも確かです。過疎化で集落のお店が消える中、コンビニが唯一のお店というような地域もあると思われますし、高速道路を使わずに国道を走ることが増えるだろう中、そうした変わったコンビニを探しながら旅を続けるのも一興かも知れません。

 イトーヨーカ堂やセブン・イレブンでの無線LAN提供が現実のものとなれば、旅の時だけではなく日常においても、メールチェックやブログ更新程度でインターネットを使うぐらいの方だったら、わざわざ高いお金を出して携帯電話会社に高いお金を払って通信しなくても良くなるかも知れずモバイル通信のコストを劇的に下げる可能性も密かに期待しています。まだ詳しいことがわからないので何とも言えませんが、今回の発表で他社がどう動くのかという点についても期待して情報を収集したいと思います。


バッテリー上がりに注意

 今までもこちらでは十分梅雨明けといった気分だったのですが、ようやく東海地方の梅雨が明けたという発表がありました。これからいよいよ夏本番になるかと思うとげんなりする方もいるかと思いますが、車中泊の旅に出られる方は特に注意が必要です。

 昨日のエントリーで、夜にアイドリングをしながらエアコンをかけて寝ることの問題を地方の条例という方向から紹介しましたが、もう一つ問題があります。冬はバッテリーのかかりが弱くなることでトラブルが起きやすいですが、夏の場合はエアコンを使うことによってバッテリーが弱ると言われています。

 走行中で長距離を走る中では、ある程度のエンジン回転があるので、それでも充電しながら走っているので始動できなくなるほどバッテリーは弱らないと思いますが、渋滞やアイドリングのみの場合、少ないエンジンの回転数では大量に消費するエアコンのファンを回す電力を維持することができなくなります。エアコンを最大風量にすると、相当バッテリーを消費しますので、車内が冷えたら極力エアコンの出力を下げるようにしておかないと急にエンジンがかからなくなるような状況も起こり得ますので暑い時ほど注意が必要だと言えます。そういう意味でも夜間エンジンを掛けたままにしながらエアコンを付けるというのは、相当バッテリーによくないことは明白で、特に私は軽自動車の小さなバッテリーしか積んでいないので、トラブルを極力少なくするためにも、とてもアイドリングしたままエアコンというのはやる気にはなれません。

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 旅先でバッテリーを上げないためには旅に出る前にバッテリーの状況を把握しておくことも必要で、今の自分のバッテリーはどんな状況なのか把握することも必要です。写真の簡易バッテリーチェッカーはシガーソケットに差して使うもので、ダイナモが正常に動いているかどうかも簡易判定できます。旅に出る前やエアコンを使い過ぎた後には、こうした機器を使ってバッテリーをチェックすることで、最悪の状況は防ぐことができるでしょう。

 話はエアコンに戻りますが、日常の中でもエアコンの出力を一番上げるのは、室温がかなり上がった中すぐに走りし始めるような場合でしょう。この場合、車内の温度は炎天下なら50度以上になっている可能性もあり、すぐにエアコンを入れたくなる気持ちもわかります。駐車する場合、できれば屋根のある場所に駐車するか、サンシェードを設置しながら窓をわずかに開けておくなどの対策をすることによって、ある程度の室温対策になります。走り出しには窓を全開にしてとにかく外気温ぐらいまで車内の温度を下げてからエアコンを付ければ、フル回転でエアコンを使わなくても室内を冷やすことができるので、バッテリーにも優しいと言えます。車の場合は家庭での電気使用と違い、不具合が出たら車自体が動かなくなるという最悪の状況が待っています。家庭の節電については十分な対策をしていても、家族総出で出掛ける際の車の電力についてはそうそう考えている方はいないだろうと思いますが、これからの季節は車の中で電力を使い過ぎないように気を付けることも重要になるでしょう。


中国での無計画停電の影響

今回はちょっと毛色の変わった内容になることをお許しください。お隣の国中国は、日本との関係だけでなくベトナムとの関係も相当悪くなっていて、なぜあれだけなりふり構わず海底に眠るエネルギーを取りにいくのかと思っていたのですが、ひょんな事からその理由らしきものがわかってしまいました。

というのも、今日本ではラジオやライトはそれほど苦労をせずに入手できるようになってきましたが、一部の地域では本格的に扇風機が手に入らなくなっているそうです。幸いなことに、自宅ではそうした騒ぎが起こる前に中国産の扇風機を手に入れました。メーカーは山善のものですが、たまたま先日、その山善の担当者の人がニュースに出てきて、中国にある工場で操業の目処が立たなくなっているため、今後の扇風機の供給が難しくなっているというではありませんか。なぜ中国の工場で生産ができないかというと、中国国内の消費電力が爆発的に上がったことにより、日本と同じようにピーク時の電力需要と供給の関係が崩れる状況が5月あたりから起こっているそうです。安定して電力を供給できなければ、「計画停電」ならぬ「無計画停電」が起こり、当該地区の工場でも突然操業が止まってしまうそうです。同じ状況が心配される日本では、ある程度の節電が徹底され、企業の協力の下、最悪のシナリオを避けるべく多くの人たちが協力し合っているのですが、中国ではなかなかそうは行かないようで、事態はさらに深刻になっているような気がします。つまり、そうした発電力を補うものとして、節電の方向には行かないというのが今の中国の取っている政策だということになるのでしょうか。

私のブログで紹介している品物の中では、キャンプ用の簡易ベッドとして抜群の寝心地を誇る「ボイジャーコット」も現在購入できないようです。元はアメリカで作っていて、私の持っているものはアメリカのものだったと思いましたが、現在は中国で作っているそうで、コットを作る工場も停電の影響で操業が立ち行かないそうで、快速旅団さんのページでもいつ手に入るのかわからない状況が続いてしまっています。

福島の原子力発電所の事故が全世界に影響を与える中、いくら中国でも原子力発電所を電力が足りない分だけ増設はできないでしょうし、今後危機感を持った中国に工場を持つ国内企業は自家発電を備えた工場を稼動させるでしょうが、それはあくまでも一部でしかありません。今のところこうした実情はそれほど明らかになっていないように思いますが、今までのように中国産の製品が入らなくなったり、入っても値段が高くなったりしていく可能性もあります。そうした展望の中、私たちはどうすればいいのでしょうか。

これは車中泊のためのグッズに限りませんが、せっかく購入し、便利に使っているものがあるのなら、大切に使うことはもちろんですが、壊れたからといってすぐに買い換えなくても済むような、修理をして長く使うことを前提にした買い物を心がけるべきだと思います。大量生産で安く買えるというのは不況の中実にありがたいことですが、品物がなくなっていく中、大口購入者に買い占められて買えなかったり、あえて高いお金を出して買わなければならない状況が今後も続くというのなら、私はそうした流れには乗りたくありません。中国の工場で作っている製品であっても、故障時にしっかりとしたアフターサービスをしてくれるところを選ぶのもいいでしょう。

しかし、最初に書いた扇風機が手に入らないかも知れないというのは本当に困ったことですね。買えるうちに買っておくことも重要ではありますが、またぞろ、こうした品不足に味を占め、普段の値段とはかけ離れた値付けで売り出す輩が出てきたら、悪い事は言いません。そうした業者からは買わないほうがいいでしょう。基本的に夏の車中泊というのはよほどの事がない限りやめた方が無難ですので、車中泊そのものを中止する選択もあっていいでしょう。アイドリングをしてエアコンをかけながら寝るという方もいるかと思いますが、地方自治体によっては長時間のアイドリングを条例によって禁止しているところもあります。アイドリングに関する条例があるところでエンジンを掛けたまま寝ていると、周辺の住民の方とのトラブルの元になるかも知れませんので、エンジンを掛けなくても十分に涼しい標高の高いところに移動して車中泊するなどの工夫が必要でしょう。


パナソニック コンパクトソーラーライト BG-BL01G

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 パナソニックが8月下旬に発売するとこの時期に急遽発表したのが、ソーラー充電で単三2本を充電でき、USB出力やLEDライトを点灯させることのできるソーラーライトです。発売は8月下旬ということでまだ手元にはありませんが、実勢価格は6千円程度になるだろうということで、以前このブログで紹介したバイオレッタソーラーギアとかぶる製品です。他にもソーラーバッテリーを搭載したバッテリーは多く出ていますが、汎用品のニッケル水素電池を直接充電できるという点で優れています。リチウムイオン電池を充電するものは太陽光だけでは満充電まで時間が掛かりすぎるということと、電池自体の寿命が来たら太陽電池パネルが使えていてもゴミになるという宿命がありますので、本格的な高容量のキャパシタが実用になるまでは、個人的にはこうした製品をおすすめしたいと思います。

 恐らく出たら買ってしまうとは思うのですが(^^;)、単体で使うなら車中泊に実に便利に使えそうな感じがします。というのも、これが一つあれば、本体を使って携帯電話(スマートフォンは除く)の充電と、室内の明かりの確保もできます。充電は太陽電池パネルを使った充電はもちろんですが、天候が悪い時や夜に充電をしたい場合でも、車のシガーソケットを利用したUSB端子経由でエボルタの充電ができますので、その分応用範囲が広いと思われるからです。

 ソーラー入力はDC4V 0.25Aということで、バイオレッタソーラーギアの4.8V 0.155Aと微妙に違うものの、単三電池の充電時間に関してはほぼ空の状態から15時間程度とそれほど変わりません。付属のLEDライトはフル充電で連続60時間点灯と、旅の明かりとしては十分でしょう。シガーソケット経由で充電をする場合は付属のコードを使い、それとは別にUSB5Vを出力するアダプターを100円ショップで用意しておけばまず不便はないでしょう。

 ただ残念なのは、今の発表の時点では充電できるのは単三タイプのエボルタのみで、単四タイプのエボルタの充電はできない模様だということです。ちなみに、バイオレッタソーラーギアには最初から単四電池用のアダプターが付いていまして、2本一緒でなければできないものの、単四の充電もできます。単四電池を使うハードを持っている方はバイオレッタソーラーギアと併用すれば完璧でしょう。

 これから車中泊をするためにこのソーラーライトを中心にしたシステムを考えてみますと、単三2本で動くポータブルラジオにエボルタを入れ、さらに予備のエボルタを2本単用意し、いざという時にすぐ携帯電話などの充電ができるようにキープしておきます。ソーラーライトには2本のエボルタが付属するとのことですから、予備としてもう4本まず買っておけば、ラジオも携帯充電にも充電のタイムラグなく使えます。ハンドルの付いたライト付き非常用ラジオよりもかさばりますが、何しろ汎用性のあるエボルタを充電できるわけですから、私はこの組み合わせの方がいろいろ便利に使えるのではないかと思います。

 特にこの商品については、今回の震災で発電機を回すガソリンやアルカリ電池すら入手が難しくなった状況をかんがみて企画されたものだろうと思います。こうした製品を調べている身としては実に嬉しい状況になってきたという気はするのですが、喉もと過ぎれば熱さ忘れるの通り、あの阪神淡路大震災直後にいろいろ出ていた魅力的な災害用の製品がことごとく東日本大震災を前にして製造中止になってしまったという事実もあります。私のブログで紹介させていただいたソニーの非常用ラジオICF-B100も阪神淡路大震災後に発売になったラジオですが、今回の地震が起こる前に販売終了になってしまいました。そんなわけで、安定的にこうした製品が今後も買えるという保証もないと思っていますので、上のような使い方に興味を持たれた方は、まずは店頭に並んだ時点でチェックしてみましょう。


クーラーボックスを車載する理由

 以前のエントリーで、ワゴンRの荷室に積載する物について紹介させていただきましたが、直接車中泊とは関係ないものの中で一番嵩張るものというのがクーラーボックスなのですね。レジャー用としては割と高性能のDaiwaタフクールの20リットルを常に車に積んでいるのですが、このスペースがあればまだまだ多くの品物がワゴンRの中に載ることは確かです。

 旅ではなくても出先で急に生鮮食料品を買うことになり、その際に保冷剤や氷さえあれば日差しが気になる中にもある程度の鮮度を保ったまま自宅へ持ち帰ることができるというようなメリットの他、純粋にいざという時の役に立つということもあります。

 一昨日に話は遡るのですが、自宅の冷蔵庫が急に冷えなくなりまして朝一番で修理を頼んだものの、メーカー修理の方が忙しいということで、昨日になって修理に来ていただきました。冷蔵庫の修理ということになれば、当然中に入れてあるものは全て出さなければなりません。今回の作業時間はおよそ2時間と、大ごとにはなりませんでしたが、それでも中のものを傷めないように保管するところが必要になります。

 自宅には車載するクーラーボックスの他にもう一つレジャー用の大きめのクーラーボックスがありますが、冷蔵庫の中味をすべて収納するにはやはり無理があります。先日ここで紹介した7リットルの小型クーラーボックスとあわせてある程度の保管場所を確保できたため、何とか中のものを収納することができましたが、これが停電で冷蔵庫が使えない状況になったらとぞっとします。

 自宅の冷蔵庫はそれほど大きいものではないので、これくらいの用意ですぐに食べないものの保管は何とか大丈夫だと思いますが、冷蔵庫の中が一杯になってしまった場合は今回用意した分だけでは足りない場合も考えられます。今は大きな冷蔵庫を購入されている方が多いかとは思いますが、すぐに食べてしまうものは除き、ある程度保管しておきたいものが入るだけのクーラーボックスの用意をしていく中、自宅に置いておくものとは別に車の中にクーラーボックスを入れっ放しにしておいて、必要に応じて出して使うという選択も悪くはないと思います。私の場合は、必要な時にどこへクーラーボックスをしまったか探すこともないのも安心ですし、保冷機能が高いタフクールを冷凍庫内のもの専用にするなどの使い分けも考えています。クーラーボックスは夏だけのものというイメージもあるかと思いますが、今回の私のように冷蔵庫が故障する場合もありますし、停電はそうそう起こらないとは言え、台風などの水害で電気が通らなくなるということもあり得ます。そんな、いざという時のために備えておくことは重要だと思います。

 最後に、今回の大震災の後の事などをいろいろ考えてみますと、備蓄食料として冷凍食品を多く買い込むよりも、レトルトパックや缶詰などの、一度埋まっても掘り返して食べることのできる常温保存可能な破損に強い食料の優位性というのもが際立っていたように思います。日々の買い物から工夫する中で、あまり冷蔵庫の中に食料を溜め込まない工夫というものもこれからの事を考えると必要なのではないでしょうか。


日本通信IDEOS その17 アンチウィルスソフトを導入しよう

 ここ最近、携帯電話からスマートフォンに機種変更した方が多いらしく、画面を見ながらウロウロしている人たちをよく見掛けます。かくいう私も人の事は言えませんが、携帯電話会社のコマーシャル攻勢で、かなりの人たちが普通にスマートフォンを使うようになってくることが今後も予想されます。

 常日頃インターネットに接続するパソコンについて、特にウィンドウズOSの導入されているパソコンでは最新のソフトウェアへの更新と、ウィルスに対する対策をしておかないといつ何時ウィルスに感染してしまうかも知れないということは広く知られています。しかしながら、常にバックグラウンドでデータの同期を取ったり、GPSで自分の居場所を送信したりするスマートフォンの方が、ウィルスに感染してスマートフォン内のデータを送出することで、外からデータをのぞき見られたりデータ改ざんされるダメージは大きいと言えます。

 問題となるのは、アプリケーションをインストールする際と言われています。悪意を持ったアプリをインストールしてしまうと、その時点からウィルスに感染する危険性が高く、公式サイト以外のところから怪しげなアプリをインストールしないようにするのがまずは大切ですが、それと同時に信頼できるウィルス対策ソフトを導入することも安心してスマートフォンを使い続けるためには必要になってくると思われます。有償無償のさまざまなアプリが存在しますが、フリーのアプリである程度の信頼性があるものがあれば言うことないですね。

 フリーのウィルス対策アプリをideosで使う場合、ドコモが7月1日から無償でユーザーに提供を始めた「ドコモあんしんスキャン」が気になりました。McAfee社のMcAfee VirusScan Mobile for Androidの技術を採用し、ドコモが無償で提供するということで、ある程度の信頼性が予想されたからです。

 ちなみに、私はb-mobile SIMはGalaxy Tabの方に入れ、ドコモで契約したSIMの方をideosの方に挿入しているのですが、どちらのスマートフォンにもWiFi経由でインストールできました(b-mobileの速度ではダウンロードするのに時間がかかりますので、アプリのダウンロードをする際はWi-Fiを利用しています)。元々、b-mobile SIMはドコモの通信システムを借りているものですから、私がこれを書いている時点でインストールできていることは純粋なドコモ契約だけというわけではないということなのでしょうね。もちろん、他社のSIMを差してインストールしようとしてもできないだろうと思います(^^;)。

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 このドコモあんしんスキャンの特徴は、写真の画面に出てくるように、全体をスキャンする他、ウィルス定義を最新のものと比べ、新しいものがあればダウンロードする「更新」ボタンが並列して付いているということがあるでしょう。手動で確かめることもできますし、アプリの設定で定期的に更新することもできます。ただ、更新されるタイミングはいつかというのはなかなかわかりませんから、自分でも気付いた時に更新ボタンを押して確認することが重要だと思います。個人的には無料で使えるものとしてはクオリティも高いと思いますので、b-mobile(イオンの980円SIMを含む)でideosを使っておられる方は、一度試してみてはいかがでしょうか。


風呂に入れなかったら?

 東日本大震災で被災された方々はかなり長い期間お風呂に入ることができない生活が続いたとお聞きしています。それから比べれば、旅の間の数日お風呂に入ることができない状況もしょうがないと割り切ることはできるかも知れません。ただ、梅雨から本格的な夏に入っていく中、その対策も考えておきたいものです。

 一般的には、汗を拭くためのウェットティッシュのようなシートが盛んに宣伝されています。その種のものは女性用かと思いますが(^^;)、男性用の汗拭きシートも化粧品メーカーが出しているようです。ただ、男性用の汗拭きシートというのは、においが気になる方もおられるかも知れません。そこで、私がおすすめしたいのは赤ちゃん用か介護用で出ているシートです。

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 写真のものはトイレに流すことができるおしりふきシートです。介護用のものについては、病院で体をふくために作られたものもありますから、行く先でお風呂に入れそうもないと思われた時や、旅の状況から見てお風呂は無理だと思われる場合、事前に用意するか途中のドラッグストアで購入するなどの対応が可能です。

 写真にはありませんが、介護用品として、シートで髪の毛を拭くだけでヨゴレやフケなどを取るシートというものもあります。よくある「水のいらないシャンプー」では、ヨゴレを取りさるためにタオルでふき取ることが必要ですが、こちらの場合はシートで拭くだけなので、タオルを洗うことのできないような状況が予想される時は用意して出発するというのも状況によっては必要かも知れません。

 しかしながら、お風呂の効能は体のヨゴレをきれいにするということだけではなく、旅先でのリラックス効果も大きく、できれば多少遠回りになったとしてもしっかり入浴をしながら回りたいものです。


冷却ジェルマットの使い心地

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 果たして本当に涼しくなるのかという疑念の元(^^;)、写真のシーツの上に置く冷却ジェルマットを使ってみました。事前に調べた情報によると、室温が35度くらいまで上がると、体温と限りなく近くなるため、マットの上に乗ってもひんやり感がなくなるということで、効果は期待できないということと、あまり小さなサイズだとマットから熱が逃げず、ひんやり感がなくなってしまうということで、90センチ×90センチのシングルサイズではありますが、敷布団の幅と同様のものを使うことにしました。

 今のところ撮影した室内の温度は上がっても30度程度ということで、何とか朝までひんやり感を保っています。こうしたひんやり感が車中泊の場合でも保てればと思うのですが、普通に考えるとちょっと難しいのではないかと思ってしまいます。

 というのも、夏の車内の温度はマットの効果が落ちると言われている35度程度ではなく、室内を締め切っていると50度近くまで温度が上昇します。常にエアコンで室温をコントロールするわけにもいかないため、その日の気温が上がれば上がるほど冷却効果が期待できなくなるように思います。

 そして、使ってみてわかったのですが、このマットはジェルを含んでいるためか結構重いのです。たたんでしまうにしても場所をとり、私のように軽自動車で積載量に限りがある場合は、ちょっとしんどいです。また、座席の幅いっぱいくらいの小さいものでは熱が逃げないため、こうした大きいものと比べて効果が減少することが予想されます。

 どうしても持って行って使いたい場合は、車内の収納場所を確保することと同時に、クーラーボックスか発泡スチロールの容器などに入れるなどして、できるだけ車内の温度に影響されないような形で持っていくことが重要になると思います。軽自動車でもワンボックスでシングルサイズの寝具をそのまま敷けるような広さがあるならば、写真のように大きめのマットが使えますので、何とか効果は期待できるかも知れません。

 ただ、どちらにしても、車中泊のためだけにこうしたマットを購入した場合、使いものにならなくなった場合のショックは大きいですので、購入する際は店頭でじっくり話を聞いて、普段使いのものを車中泊の旅でも活用するというようなスタンスで利用されるのがいいかと思います。電気などを使わずに体を冷やすものとしては、古くからあるゴム製の水枕というものもいいかも知れません。こちらなら水や氷を入れて使うだけなのでかさばらず、ぬるくなったら水を入れ替えることで冷たさを持続させることができます。

 基本的には夏は車中泊に不向きな季節で、ある程度暑くても寝られるような体がないと難しいとは思いますが、それぞれの車に合った暑さ対策をすることで多少は変わってくることと思います。ダメ元でも、いろいろ試してみることで、これからの暑さ対策を今後も考えていきたいと思っています。


使えるものを捨てないために

5月30日のブログに自動巻きの腕時計を修理に出したということを書きましたが、昨日になってやっと修理から戻ってきました。修理といっても金属製のバンドのピンの交換が主で、あとはオーバーホールという内容だったのですが。

写真ではわかりづらいかも知れませんが、表面のガラスに傷が結構あります。それでも、10年以上使い続けているものが問題なく動くというのは嬉しいものです。元々写真の時計は2万円弱で購入したものですが、今回修理に出してだいたい1万円弱かかりました(往復の送料が1,050円かかりました)。普通に考えると、そこまでして修理しなくても新しいものを買った方がいいのではないかと思われるかも知れません。しかしながら同じ時計は今では買えませんし、子孫の代まで受け継ぐほどの耐久性はないにしても、大事に手入れすればかなり長く使えるわけです。

 

このブログで紹介しているものの中では、単機能のラジオあたりも他の家電と違って直してでも使いたいものが多くあります。トータルの出費について考えると新たに買った方が安く済むのはわかっているのですが、修理して使い続ければ古いものを捨てなくても済みますし、新しく買ったものの箱や梱包材料などのゴミも出しません。今の世の中はさまざまな家電製品を電力消費量が少ないからと買い替えを煽るようにアナウンスしますが、本当に全てを新らしくしなくてはならないのかなと考えてしまうのです。

そうした買い替えを促す最大のものが地上波デジタルを見るためのテレビやレコーダーだと思いますが、昨日の新聞にアナログテレビに接続するチューナーの新製品の紹介が広告として掲載されていました。最近のレコーダーはブルーレイディスクや外付けのハードディスクに録画するタイプが主流ではありますが、ビデオテープのように使えないので、日立のテレビで採用されているカートリッジ式のハードディスクが便利です。今あるアナログテレビを長く使い続けたいと思っておられる方はこういった製品をチェックしておくといいかも知れません。

たまたま昨日、知り合いのお宅へお邪魔した際、そのお宅にはテレビとVHSビデオが一緒になったテレビデオがそのままあり、地デジ対策として外付けチューナーを使っていたのですが、今のままでは予約録画ができないから何とかならないかと言われたのですが、その組み合わせではデジタルチューナーで外部入力された番組を見ながら録画するしかないことを教えてあげたらとても残念そうな表情をされていました。上記リンクのチューナーなら裏番組録画も可能になるのですが、今のところ価格も4万弱といったところで、テレビを買うのを躊躇している方にはまだまだ敷居が高い感じです。が、今後の地デジの普及状況によってはこうした今あるテレビを活かせるハードについての需要が高くなってくる感じもあるので、今後の値段の成り行きに期待したいところです。