月別アーカイブ: 2011年7月

本屋さんにあるグッズ本に注目

 以前、雑誌の付録にマルチツールが付いてきた話を書いたことがありましたが、改めて見てみると、本そのものよりも付録目当てに買うような雑誌や本がかなり増えてきたような感じがします。バッグや調理器具がメインのものが目立っていましたが、じっくりと見てみると、かなり内容がバラエティに富んでいる事がわかります。

 地震直後、かなり入手困難だった手回しダイナモが付いた災害用ラジオ+LEDライトがそのままパッケージされた本(?)があったのには感心しましたし、熱中症対策のファンもあったりします。ある意味、雑貨屋さんで買うようなものが解説書の付録として本屋さんに置いてあるのですから不思議な感じがするものの、逆に考えると旅先で本屋さんに飛び込めば、車中泊の旅に役立ちそうなものがそれほど高くない金額で手に入るということもあるでしょう。

 昨日は付録の付かない本を探しに行っていたので詳しくは紹介できませんが、こうしたものの中で面白いものがあれば、ここで紹介させていただくのもいいかも知れませんね。将来的にはこのジャンルというのは、それほど廃れることはないと思いますので、継続してアンテナを張ってみたいと思っています。


台風対策について

 非常にゆっくりと移動する台風6号はまだまだその影響は去ったわけではありません。地震と比べると事前に予想可能とは言いつつも、突風が吹いたりすると思いもかけない形での危険が予想されますから、基本的には台風の接近時には旅に出ないことが最も大事でしょう。

 運悪く旅や移動の途中の場合、なし崩し的に車中泊という状況になってしまう場合も考えられます。できれば室内で台風をやり過ごすためにホテルや24時間営業の入浴施設などに逃げ込みたいところですが、今回のように高速道路が通行止めになりそれにともなう渋滞に巻き込まれたような場合は距離を稼ぐ移動をすることも厳しいでしょう。基本的に車の外に出ないまま一通りのことができるものを用意しておくことをおすすめします。

 車で移動している際の災害時の準備の基本は、まずは刻一刻と代わる天気や交通情報をいち早く入手することです。定時のラジオが基本ですが、渋滞にはまり、通行止めなどの影響でどうにも車列から抜け出せないような状況も考えられます。そうした場合はガソリンの節約のため無駄にアイドリングをすることなく、乾電池式のランタンで室内を照らし、ポケットラジオで情報を入手しましょう。ラジオの定時放送まで待てない場合は、携帯電話やスマートフォンで高速道路・一般道の渋滞情報を入手し、安全に移動が可能ならば少なくとも土砂災害の恐れのない場所まで移動したいところです。ただし土地勘のないところで、夜移動するというのは大変危険なので、むしろ同じような車が多くいる状況の中待つというのも判断としては十分にあり得ます。道の駅や小さな駐車スペースで仮眠を取るという選択をする際も、近くに同様の行動をしている車があるところでやるようにした方がもしもの時を考えると好ましいでしょう。ただ、天候の状況でどうなるかわからない中、いざという時にはすぐに跳ね起きて車で移動できるように、運転席周辺のスペースだけは車中泊仕様の準備をしない方が賢明です。

 風や雨が強い中、どうしても外へ出なければならないような場合、状況によっては傘が役に立たない場合もあります。車の調子がおかしくなったような場合、エンジンルームを開けて作業するような場合でも、傘を差しながらでは作業の効率はかなり落ちるでしょう。そんな時のために、100円ショップで売っているようなものでもいいですので、雨合羽を一つ車に積んでおくと安心できます。雨合羽は本来の使い方とは別に、何らかの状況の変化で外気温および車内の温度が下がったような場合でも防寒着の代わりとしても使えます。新聞紙を雨合羽と服との間に入れることで保温効果はさらに高まります。

 外で作業をする場合、ランタンとは別にヘッドランプを用意しておくと両手を自由に使える分有利です。以前このブログで紹介したGENTOSのGTR-931Hはおすすめですが、他のものでも構いません。ただ、防水をうたったものでないと雨の時に使えませんので注意してください。もちろん、明かりやラジオをいざという時に使うための電池の用意はしっかりとしておかなければなりません。私は常に余分な充電池を余らせて用意しているのでそれほど心配はしていませんが、いざ使おうとした時に電池が切れていたのではしゃれになりませんから(^^;)、実はその点が災害時に一番重要だったりするかも知れません。これも、日々さまざまな機器に充電池を使いながらローテーションをしていればそうそう問題にはなりませんので、電池を使い捨てない生活というものを検討する余地はあります。今後、どの程度の台風が日本に向かってやってくるかわかりませんが、その時になってあわてないように最低限の準備をしておきましょう。


奇跡は起こるのか?

 さすがに本日のお題は、女子サッカーのワールドカップについて書いておきたいと思います。興味のない方には申し訳ありません。

 昨日は早朝から生で試合を見ていたのですが、「日本が絶対勝つ」というような甘い見通しはとても持てませんでした。というのも、世界ランキングが1位と4位と拮抗しているようでいても、その力の差というのはかなり開いていたように思います。それまでの対戦成績を見ればさらに難しい試合になることは容易に想像できました。

 日本が勝つパターンとして、後半ギリギリまで0対0で粘り、試合終了間際にセットプレーで1点をもぎ取って逃げ切るという準々決勝のドイツ戦のような戦い方でないと難しいだろうなと思っていました。しかし反対にいい時間にアメリカに点を入れられて、悲観的な予想をされた方も多いはずですが、相手ゴール中央のセンタリングに合わせて複数の選手が走り込んでいたため、こぼれ球を押し込み同点とすることができました。

 そのまま延長戦に入ったものの、ゲーム当初からアメリカにパスで振り回されていた日本チームはスタミナも切れがちで、案の上相手チームのエースに決定的な点を入れられてしまいました。体格の差をカバーする運動量が落ちている中、延長後半の15分があるとは言え、この時点でまた追い付けると見ていて思った方は、そうはいなかったに違いありません。流れの中で点を入れるのが難しいとなると、フリーキックやコーナーキックからのセットプレイしか活路はないと思っていたところ、そのチャンスをものの見事に決め切ってしまいました。

 サッカーというゲームは力の差があってもそれほど点が入るスポーツではないため、チャンスを確実にものにしながらしっかり守っていけば、力が劣るチームでも勝つチャンスがあります。今回のように引き分けが許されないのでペナルティキック合戦になるトーナメントではなおさらです。日本国内でもプロアマのチームが一緒のトーナメントで日本一を競う天皇杯がありますが、そこでもリーグ戦の王者やJ1のチームが必ず優勝できるわけではありません。それがサッカーの面白いところなのですが、それでも全くの運だけで今回の日本チームの栄光があったわけではないでしょう。

 どんなに劣勢になっても試合を諦めず、ひたむきにボールを追いかけてゴールを狙う姿勢をなくさなかったことこそが今回の世界制覇の原動力になったのであろうと思います。それでも、勝敗は時の運で、ちょっとしたことで違った結果になってしまったかも知れませんが、まじめにやっていればこういう事も起きるということの実にいいお手本であったのではないかと思いますね。

 各国のメディアでは「奇跡」というキーワードで語られているところもありますが、奇跡はただ待っているだけではそうは起こりません。自分でできる事はしっかりとやった上でその結果を待つようでないととてもだめでしょう。そんな当たり前の事を身をもって示してくれた日本チームには感謝の気持ちでいっぱいです。


オムロン 活動量計 カロリスキャン HJA-307IT

 今使っている歩数計をそれまで使っていた歩数計をなくしたからと、家族に譲り渡すことになってしまいました。多機能の歩数計は使いこなせないというので割とシンプルなものを探していたものの、メーカー品となるけ結構高いので、それなら新しい歩数計を自分のために買ってしまおうと物色していたところ、最近は単に一日の歩数を表示する歩数計より機能が上である「活動量計」なるものが出ているということがわかりました。

 歩数計を常に携帯し、一日一万歩を目標に歩数を稼ぐことのできる生活ができる人はある意味幸せだと私は思います。仕事の関係などでどうしても車に乗る時間やデスクワークにかかることが多くなる中、一日一万歩というところで挫折してしまうという方は案外多いのではないでしょうか。車中泊の旅というのも、一日のほとんどを車の中で過ごすことも多く、単純に歩数からその日の消費カロリーを類推することすら難しいだろうと思います。

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 最近出てきている活動量計というのは、常時ポケットの中に入れておくことにより、微妙な振動をとらえて歩かなくてもその時々の消費カロリーを測定することができるようになっています。写真のようにデフォルトの表示は歩数ではなく、基礎代謝分を含む、一日のさまざまな活動で消費したカロリーが表示されるようになっています。そして、もちろんその日の歩数も記録されますので歩数計からの乗換えでも問題ありません。

 体重の増減というのは単純に摂取カロリーと消費カロリーとの差で出てくるわけで、摂取カロリーについては多くの食品についてだいたいのカロリー数はわかりますし、外食の場合はデータ化されたものがメニューに載っていたりするので比較的測定は容易です。日々の生活の中で一日の摂取カロリーがわかってくれば、消費カロリーをそれ以上に目標設定すれば、小さな活動量計のみでも体重のコントロールが可能であることはおわかりでしょう。

 さらにこの活動量計は、オムロンが展開する「ウェルネスリンク」へ登録することにより、付属するトレイの上で送信ボタンを押すことによってデータをネット上に簡単にアップロードできるようになっています。このサイトでは同じくオムロンの体脂肪計や血圧計を登録することで全てのデータがアップロードできるようになっているようですが、他社の機器しかない方でも手動での入力も可能です。こうしたメーカーによる囲い込みというのはいいことがある反面、いつまでも同じメーカーの製品を惰性で使い続けなければならないというディメリットもあります。さらに、ネット上のサービスであるウェルネスリンクには無料の会員登録でデータ入力ができるものの、6ヶ月以上前のデータがそのままでは消えてしまい、残したい場合には月額315円出して有料会員に登録しなければなりません。それでも、サインインすればどこのパソコンからでも活動量計から転送したり、手動で体重や血圧を入力したデータを確認できるというのは旅先のパソコンからでも更新できるので、それはそれで毎日の動機付けになるかなという感じで購入したのですが、パソコンとの連携はいらないような場合は他社のものでも十分だと思います。

 旅行中というのは多くの方が3食すべて外食になってしまう可能性が高く、さらに高カロリーなものを好んで食べてしまいがちになります。いくらおいしいものへの誘惑が高い旅であっても、高カロリーな生活が数日続くだけで体重は増えていってしまいます。こうした活動量計である程度の運動をしながら消費カロリーを見、ここまでなら食べられるという具体的な根拠を持てるというのは実にありがたいと思われる方も多いかと思います(^^;)。さまざまな行動がどれくらいのカロリーを消費するのかということを知るのも面白いものです。すでに歩数計を使って体調管理をされている方も、乗り換えるだけの価値はあるのではないかと思う次第です。


これからのETC活用術

土曜休日の1,000円上限という高速道路料金の適用が終わり、昨日それ以来初めて高速に乗りました。せっかくの連休初日ということで、御殿場のアウトレットまで行ってきたのですが、基本的に高速には乗らないで国道一号線のバイパスを主に利用していました。

昨日が特別だったのかわかりませんが、かなりの数の白バイが出ていました。さらに、途中の区間ではネズミ捕りをやっていて、下道と高速道路の違いでスピードの遅さに我慢できなくなった車が軒並みスピード違反で挙げられていたようでした(^^;)。今まで高速中心に長距離を移動していた方が下道を主に使うようになってくると、こうした危険は常につきまといます。ついついスピードを上げて早く目的地に着きたいという気持ちはわかりますが、信号のないバイパスというのはあくまで一般道路ですので、スピードの出し過ぎに気を付けながら運転するようにしたいものです。

今回はアウトレットに行く前に東名高速道路の足柄サービスエリアへ行きました。特に足柄の場合、上下線とも下道からサービスエリアに入ることのできるルートが確保されています。そんなわけで、行きは高速道路には乗らなかったので、自由に下り線の方から上り線の方へと移動しながら食事を摂りました。恐らくアウトレット構内ではそれほど食事の種類を選ぶことができないだろうと思ったからでした。さすがに看板のレストランは昼時にはかなり混雑していましたのでスルーしましたが、軽食のコーナーは値段も安く、一部のコーナーではそれほど混んでいなかったため簡単な食事をしました。元々サービスエリアは長い時間滞在するところではないので(車中泊に使われる場合を除きます(^^;))、かなり混んでいたとしてもちょっと待てば何とかなります。お土産も上下線ともかなり充実していて、下り線の方では北海道のお土産特集ということで有名なお土産の数々が入手可能でした。こうしたイベントのような事を行なうことで幅広い集客を狙っているのでしょう。まさにサービスエリアのデパ地下化という感じがなくもありません。

御殿場アウトレットは予想通りかなりの人出でしたが、店舗の中には夏以降に撤退するところも多く、長く行かないと意外と多くのお店が入れ替わっています。今回は事前に買うものを決めて行ったのですが、それでもかなりの長い時間、うだるような暑さの中歩きずめでした。さすがに汗をかきまくったので、アウトレットからすぐの御殿場市温泉会館へ行ってのんびりします。ここの温泉は正面に大写しになった富士山を見ながら入ることができるため、アウトレットの帰りにはいつも寄るようにしているのですが、それほど込み合ってもいず、料金も大人500円(3時間まで)小人200円とごく普通の価格設定です。中で食事もできるので、早めにアウトレットで買い物をすませ、ここで温泉と食事をするというパターンでも今考えてもよかったかも知れません。

温泉会館を出たのが午後4時過ぎで、帰宅時間は下道を通っていくと7時頃が予想されました。そこから夕食の支度をするのもめんどくさいので(^^;)、途中で外食をしようといろいろ考えたのですが、連休初日の土曜日というのは、普通のファミリーレストランでも人がおしかけてすぐには食べられないことが容易に想像できます。そこで、今回はあえて高速道路に乗り、サービスエリアで食事をすることにしました。

東名高速の清水インターと静岡インターの間にある日本平サービスエリアは、上下線ともレストランが併設されています。今回利用した下りのサービスエリアの情報は以下のリンクにありますので、興味のある方はごらんください。

https://sapa.c-nexco.co.jp/sapa?sapainfoid=30

ここのレストランは食券を購入するとすぐに厨房に連絡が入り、席を確保して待っていると、食券に印刷された番号で呼ばれます。わずらわしい注文の手間もないので人の回りも早く、定食の種類も多いので気に入っています。ただ、いくら便利だとは言ってもわざわざ高速道路に乗ってまで食べなくてもいいのではと思われる方もいるかも知れません。しかし、ここでETCを搭載していることが生きてきます。清水~静岡間は普通車で500円、軽自動車で450円ですが、休日にETCで利用すると基本半額になるので、気軽に利用できます(普通車・軽自動車とも250円)。車中泊で下道中心で移動する場合であっても、仮眠のために安心して長時間駐車する場所がどうしても見付からない時などは、緊急避難的な手段として一区間だけ高速道路に乗り、サービスエリア・パーキングエリアで寝る場所を確保するという手段をより気軽に使えます。今回は食事のためだけに高速に乗ってしまいましたが(^^;)、さまざまなサービスエリア内のサービスを研究することによってこうした一区間だけの利用価値というのはさらに出てくるだろうと思うのですが。


まずは危険を知ろう

 昨日のごくごく範囲の狭いローカルニュースで恐縮ですが、とある小学校のプールに海上保安庁の方々が出向き、服を着たままプールに入り、おぼれた時の対応をどうするかということについてレクチャーを行なった様子が流れていたのが印象に残りました。

 何かにつかまるなどしながら5分間浮いていれば、まず間違えなく助けが来るという前提で5分間ペットボトルなどを体で抱えながらじっと浮かんでいる訓練などをやっていたのですが、海上保安庁の方のインタビューで印象深かったのが表題の言葉です。

 この連休は台風が日本周辺に向かいつつあるということで、太平洋の沿岸部はかなり荒れることが予想されます。台風の近づいた海がどれほどの危険をはらんでいるのかというのは、大人にはさまざまな経験でわかると思いますが、そうした経験のない子供は、遊泳禁止だとか立ち入り禁止の看板があっても、どんどん中に入って遊んでしまう無鉄砲さをもっている場合があり、それが悲劇へと繋がってしまうかも知れません。そういう意味ではあらゆるものについての恐れを知ることというのは、自分を守るためには大変重要なことだとわかるでしょう。すでに海へ行く予定を立てておられる方は、いくら暑くても遊泳禁止の場所には行かないなど、水の事故には十分気を付けていただきたいものです。

 そうしたことを踏まえて考えると、車中泊の旅というのは、どこで車中泊するかということも含め、自宅にいる時のような安全は必ずしも確保されません。天候の急変による土砂崩れや地震だけでなく、人に襲われるような場合も考えられなくはなく、寝ている時であってもいざという時には自分の判断で移動したり目の前のトラブルに対応するだけのものがないと、まれにではあるものの本当にそんなトラブルに見舞われたときに対応することができなくなることも考えられます。

 車での旅では海で遭難することは考えづらいですが、旅に出る際の考え方として、全くの怖いもの知らずでやみくもに進もうと思っていると、思わぬところで足元をすくわれてしまうかも知れません。どんな場合でも過信は禁物です。自分で危機を回避できるところについては、その対策を行なうことで、旅先での危険をある程度は回避できますので、無理な行動をせず、無事に帰ることを念頭に置きながらこれからの夏休みの時期は出掛けられるといいと思います。


旅先でのテレビとの付き合い方

 ここのところ、アナログからデジタルへの移行時期ということで、テレビに関する話が多くなってしまうことが今後もあるかと思いますが、どうぞご了承下さい。

 テレビの地デジ化というのは何も家庭だけのものではなく、車載用のテレビもデジタルチューナーを付けて地デジ放送を見るための対策を取らないと見ることができません。車の中にテレビは必要かどうかという議論は当然あるかと思いますが、天気予報ひとつとっても、ちゃんとした雲の映像を見ることができれば具体的に今後の天候の変化を予測できますし、私もあれば使うと思います。ただ、そういった用途だけなら今あるアナログテレビにデジタルチューナーを付けるまでの事はせず、携帯電話のワンセグ機能を使うか、ノートパソコンで見るための外付けチューナーを用意する程度の事で、そうして準備していても全くそうした機材を使わないこともあったりして、あえて気合いを入れてまで旅先でテレビを見るというところまではいきません。

 というのも、テレビの受信状況は周辺の地理的要因によって変わり、山の中では車内の貧弱なアンテナでは全く見られない場所の方が多いだろうということが安易に予測できます。どうしても観たいテレビがあるまま車中泊の旅に出たいと思われる方がおりましたら、確実に後で見られるように自宅での録画環境を整えてから出掛けられる方がよろしいでしょう。

 そうは言っても電波状況が良いところに車中泊の場所を定めたりしてしまうと、ついついスケジュールがテレビ中心になってしまうということはよくある話で、皆さんも同様の体験をされていらっしゃる方がおられるかも知れません。就寝時間がずれ、早朝も一番には出掛けられず、結果が最悪の場合、行こうと思っていたところに行けなくなる可能性もあります。

 放浪のような旅で、何をするにも気の向くままといった旅ならば、テレビというのは最高の友として旅先での寂しさを紛らわせてくれるものでしょう。しかしそれなら、自宅で何をすることもなく惰性で見ているのと変わらず、時間に限りがある旅でも同じようにテレビを見ていたら、有益な旅行先での時間を無駄に消費するだけではないかと私は考えます。

 有名なミヒャエル・エンデの小説「モモ」には「時間どろぼう団」という人たちが出てきます。私たちの生活でかけがえのない時間を容赦なく奪い去っていく中で、人々の心がなくなってしまう世界が描かれているのですが、これはエンデが描き出す現代社会への警告でもあるでしょう。普段の私はそうしたことをあまり気にしないまま無駄な時間を過ごしてしまっていますが、日常とは全く違う旅の時間というのは、同じ24時間であっても、自分で自由に行動を決めることができる分、1日はこれほど長くいろいろな事ができるのだと気付かせてくれるものでもあります。

 旅の空で1日の予定を決める中で、貴重な時間を無駄に過ごさないためにも、特にテレビを車載したりサブバッテリーで見られる小型テレビを用意している方は、くれぐれも旅がテレビに振り回されないように注意しましょう。せっかく自分の眼でいろいろ見ることができるところを、テレビという箱の中ものに注目し続けるのは実にもったいないと思いますので。


電力問題を小さなところから考えてみる

 ソフトバンクの社長さんが音頭を取ってメガソーラー構想なるものがあったり、現首相が原子力発電所からの決別を言ってみたりと、流れは自然エネルギー利用の方向にあるようですが、そう簡単には行かないでしょう。というのも、話をごくごく小規模な車の中での電力確保という点で考えてみても、車中泊をするためにサブバッテリーを設置するとして、そのサブバッテリーを切らさないように充電サイクルを確保するのは大変なことだからです。

 サブバッテリーを設置しておられる方が旅行中に電気を使うためにやっているのは走行中に車のダイナモを利用しての充電ですが、これはまさにガソリンを使った発電行為です。これを太陽光発電や風力発電で代替できるのかということを考えた時、電力問題の大変さというものもわかってくるところがあります。

 今のソーラーパネルの性能と蓄電池の組み合わせでは、車の屋根に設置する程度の大きさでは、長期にわたって車を利用しない時の自然放電を抑える程度の出力しか得ることはできないだろうと思われますので、私は早々にそうした大がかりな設備投資を現状では諦めました。とりあえず、単三単四電池を充電して使うくらいの利用方法しか実用的でないと判断し、ここで紹介しましたバイオレッタソーラーギアというポータブル発電システムを導入しています。現状では家電製品を動かすぐらいの電力を得るためには、オートキャンプ場にあるコンセントを使うのが一番無難で(^^;)、サブバッテリーを走行中に充電するシステムを作ることで、バッテリー容量を気にしながら何とか最低限の電気を使うこができるという感じです。逆に言うと、それだけ自然エネルギーを使った発電の普及がむずかしいとも言えると思います。

 新しい太陽電池パネルが開発され、車の屋根程度の広さのパネルでもそこそこサブバッテリーを充電できるようになればいいのですが、問題は発電能力だけでなく蓄電池にもあります。多くの方がサブバッテリーとして使われているものは充電と放電を繰り返していくうちに性能が落ちていくので、定期的な点検と交換も必要です。

 そう考えると、エネルギーを自給するためには太陽電池うんぬんよりも、いかに高性能で劣化の少ない蓄電池が開発されるかどうかにかかっているとも言えます。先日紹介したリチウムイオンキャパシタがポータブルバッテリーやサブバッテリーシステム用として現状の鉛蓄電池程度の容量のものが出てくれば、車中泊の環境は相当に変わるであろう事が予想されます。

 家庭内においても、日中の電力供給について屋根に設置した太陽光パネルや風車でそこそこの給電が確保できるなら、現状でも高性能で耐久性のある高容量の蓄電池さえ一般家庭に普及すれば電力会社との契約がなくても電力をまかなえることも可能ですし、自家発電システムがなくても、常に蓄電池の容量を満タンにしておくことによって停電時の非常用電源とできるだけのものが普及すれば、自然エネルギーの開発については後回しでも原子力発電に依存しなくても何とか停電を起こさずに済むようなことになるでしょう。

 そんなわけで、ここ数日の太陽エネルギーこそが日本のエネルギー問題を救うという考え方よりも、いかに早く実用的な蓄電池を開発できるかに日本のこれからがかかっていると私は思うのですが。


緊急地震速報と緊急警報放送

テレビのアナログ放送が東北地方を除いてデジタル放送に移行する日が刻々と近づいてきました。地デジの素晴らしさというものを何とか多くの人たちに告知してもらおうと放送局は必死ではありますが、生放送を流しているようでいて実は家庭のテレビに映るまでに3秒ほどのタイムラグが生じるという問題は意外と知られていません。もし、テレビとラジオで同時に中継されているスポーツ中継があったとしたら、ラジオを聞きながらテレビを見ていると、画面で起こることはすでにラジオからの情報でどうなったかことごとくわかってしまいます。これはデジタルテレビとアナログテレビを並べて同じ番組を映しても同様ですが、今後はテレビの中での生中継というのは、もし生中継を利用して突発的な事を企む人がいたとしても、わずかなタイムラグの間にそうした影響を回避し、コントロールすることが可能になったということでもあります。そんなわけで、テレビの箱の中で起こっていることはますます現実とはかけ離れたものだけになるのではないかと危惧していますが、気に入らなければ見なければいいというのもテレビの持つ特質ではあります。しかし、そうは言っていられない問題をこのタイムラグというものは抱えています。

これから日本のどこでどれだけ大きな地震が起こるかわからない状況で、一刻を争う緊急地震速報が出る可能性は常にあることは間違いないところです。この緊急地震速報というのは、大きな揺れが来る前に最低限身構える時間をかせぐために行なっているものですので、タイムラグのせいで、そのタイムラグ中に地震に遭遇してしまうかも知れず、そうなると震源に近く最も地震速報を頼りにしている人たちの避難に役に立たないような状況が今後起こることが予想されます。現状では全国のNHKと東京・大阪の民放局ではお金を出して対策を済ませているそうですが、総務省がタイムラグ問題の対策として在京・在阪以外の民放局に求めている文字スーパーと警報音を地図の表示に先行して流すシステムでのテレビ表示がリアルタイムで行なわれたとしても(タイムラグはこの対策で0.5秒になるとのこと)、地図表示と現場でのアナウンス自体が遅れるならば、今のように全く関係ない地域の緊急地震速報を流している現状では、効果はアナログテレビから比べると薄れるかも知れないと思います。そんなわけで、7月24日以降はアナログで放送が続くラジオからの情報がその早さの点においては、一番信頼できるようになるでしょう。世間がこのことに気付き、多くの方がテレビに不信感を持つようになれば、またぞろ店頭からラジオが消えてしまい、いいラジオが買えないという状況が生まれるかも知れません。持ち運び可能なポケットラジオの他、家族みんなで聞ける大きめのホームラジオを用意しておくことをおすすめする所以です。(この部分の内容については、改めて内容の確認を行なった上で加筆・訂正を行ないました)

しかし、そのラジオ放送についても問題は残ります。先日高速道路を使って移動中、車内で流していたNHKラジオから緊急地震速報の音が聞こえてきました。ちなみに、岐阜県を走行中の事でしたが、一瞬東北だけでなくついに東海地方でも地震が来たかと思いスピードを落として路肩に寄せようとしたら何か様子がおかしいことに気付きました。緊急地震速報の予想地域は福島県周辺の地震で、どうやら全国に向けてNHKは緊急地震速報をチャイム付きで流していたということだったのでした。

地震速報自体のアナウンスは全国ネットでアナウンサーが喋っているのですから伝えるのは当然だと思いますが、なぜあの不快な予告音まで全く関係ない地域であっても流すのでしょうか。あの音を聞くことで体調が悪くなった人もいるくらいですから、全国が放送エリアのBS放送を除き、地上波デジタルやラジオ放送では少なくともあの不快なチャイム音は出さないようにできなくて何が放送技術の進歩かと思ってしまいます。さらに、NHKのラジオについては、安易にテレビとの同時放送をすることが多く、ラジオを主に聞いている人からするとわかりづらく、かなり不親切な放送を平然と流しているように思えます。

そんなわけで、車で旅をしている中でラジオを聞く際は、人によってはNHKを極力聴かない方が良い場合が出てくるでしょう。民放のローカル局の方がその地域の細かい情報を流してくれますし、少なくとも現在地とは全く関係ない場所で出た緊急地震速報のチャイムを流すことはないでしょう。

ドライブ中にラジオは聞きたくないという場合も当然あるかと思います。ただその場合情報を得る手段がなくなってしまうわけですから、ラジオ以外での情報受信手段を用意しておく必要があります。今、緊急時のメール配信を実施している携帯電話を所持されている方がいらっしゃいましたら、ダッシュボードの自分が見えるところに携帯電話を配置し、警報が出たらわかるように携帯電話スタンドを設置することで一応の対応は可能です。

私は写真のような100円ショップで購入した携帯電話用ホルダーを貼り付けています。これで、ラジオを聞いていない場合にも警報がメール配信されればわかるようになりました。メール配信にもタイムラグがありそうなのでこれで万全とは言えませんが、たまたまラジオを付けないで走ってしまう可能性もあるので、私は今のところはこの二本立てで行こうかと思っています。

 

大きな地震の波を感知した際に出される緊急地震速報と間違いやすいものに、津波警報が出たり東海地震の余地情報が出た際に独特の信号音を出すことでラジオやテレビのスイッチを入れ、夜中でも正確な情報を提供することができる「緊急警報放送」というものがあります。テレビやラジオを待機状態にしておくことで特殊な信号を受信しスイッチを付けられる技術は、エコ化の流れに反してはいるものの、命を守るための待機電力ですから、もし自宅に対応したテレビがあればあたかも家庭のコンセントを全て抜くことが美徳かのよう言われても私は頑なにコンセントを差しっ放しにするのですが(^^;)。しかし、この緊急警報放送対応のテレビには(ラジオはパナソニックのホームラジオに1機種のみ販売されているものがあります)、今売られている高性能のテレビに機能として付いているものにお目にかかったことはありません。待機電力云々より、こうした警報はいつ出るかわからないわけですから、今のテレビで確実に緊急性のある情報を入手するためにはテレビをずっと付けておかなければなりません。こうした機能を日本のメーカーはなぜ標準装備にしないのか、理解に苦しむのは私だけなのでしょうか。

緊急警報放送の性質として、主に津波警報を迅速に知らせるために使われているということもあり、カーラジオへの緊急警報放送対応機能の搭載が実現していれば、普段ラジオを付けないで運転している人もすぐに警報が出ているのに気付き、車を乗り捨てて逃げることも可能性としてはあったように思います。となれば、今回のような大きな被害は避けられたのではないかということも思ったりします。実は、車に付いているラジオに緊急警報放送が入れば強制的にスイッチが入ったりラジオの当該放送に合わせ、その場所において一番受信レベルの高い放送局に自動的に合わせてくれるようなカーラジオについての特許を、ソニーが1995年に出願していて、1997年に公開されています。この技術を使ったものが製品化されたのか興味が出てきてインターネット経由で探しましたが、私が探した限りでは、今だそうした緊急放送受信システムを搭載したカーオーディオというものがあったのかどうかわかりませんでした。

そんなカーラジオがあれば、すぐにこのブログで紹介したいところです。ただ、ないものは仕方がないので現状では個人で工夫するしかありませんが、今からだって遅くはありません。自動車メーカーには標準で緊急警報放送の自動受信機能の付いたカーラジオを早い時点で搭載して欲しいものであります。

(追記)

車で移動中に使えるものではないですが、ユニデンから防災用品として「地震津波警報機EWR200」なるものが売られています。ここで紹介した「緊急地震速報」と「緊急警報放送」の両方が出た時に知らせてくれるものということで、テレビやラジオをつけない生活をされている場合や、就寝中などにすぐ警報が出たことを知ることができるようになっています。停電中でも内蔵電池で対応可能など、用意しておけば安心な物であることは間違いないでしょう。ただ、警報音が大きいので、テレビからの警報音が苦手な方にとってはセットするのに勇気がいるかも知れませんね。必要性を感じられている方は、1万円以下で手に入るようですので、導入するのもいいかも知れません。個人的には充電池で動かすポケットラジオを付けっぱなしにしておくという原始的な方法の方が導入コストもかからないのですが、ラジオの音が気になって眠れないという方もいると思いますので、専用品の方が安心は安心でしょう。(2011年9月3日)


ダイソー ひと押し計量ボトル

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 以前、テレビ朝日のバラエティ番組「シルシルミシル」で100円ショップのダイソーの特集をやっていた時、非常に便利だと紹介されていたので105円で購入したものです(^^)。液体調味料を入れ、特定の場所を押し分けることによって大さじ一杯分(約15ml)と小さじ2杯分(約10ml)を注ぎ分けられ、液体がたれないというアイデア商品です。料理をしない人にとってはいくら便利でも使いようがないグッズだと思われるかも知れませんが、私の場合特にこれからの季節に車で出掛ける時には欠かせないアイテムとなってしまいました。

 日中の暑さがきついと、どうしても調子が悪くなったり食欲が落ちがちになります。冷たい飲み物を体が冷えないように注意して飲むことで水分補給を心がけていますが、水やお茶だけだとアクセントに欠け、物足りないと思う方も多いでしょう。しかし、スポーツドリンクや炭酸飲料などを飲みすぎるとそれで体調を崩してしまいかねません。

 そんなわけで、私が個人的に夏の間に良く飲むものとして、飲料用に作られたお酢があります。最近の健康ブームの到来と共に、さまざまな種類の「飲むお酢」が売られています。飲む銘柄を決めたら、冷蔵庫で冷やした水に溶かして飲むのですが、食欲がない時でも何とか食事を口に押し込むくらいには回復できるので、夏の間はジュース類よりもお酢というのが毎年のパターンになってしまっています。

 飲み方としてはおよそ大さじ一杯をコップ一杯の水で溶かして飲むのですが、いちいち計量スプーンを使って分量を計るのも面倒くさいので、使っているのが写真の計量ボトルというわけです。日常生活の中では冷蔵庫の中に入れているのですが、旅に出る際はこのボトルをそのままクーラーボックスに入れて出かけ、以前紹介したことのある保冷専用のジャグに入れておいた冷水や、気分を変えたい時にはハイボール用の炭酸水で割って飲むのが旅先での定番になっています。

 旅先での体調管理というのは大変重要ですが、体がだるくなったり頭が痛くなったりした場合のリフレッシュ方法として大変役に立っています。以前は目分量で適当に入れていたのですが、このボトルを導入したことによって正確に入れることができるので、自分で糖分の摂り過ぎを節制できたりして(^^;)、今年も何とかこれで厳しい夏の暑さを乗りきろうと思っています。